JPH07275229A - 患者データ用プリンタおよびカセッテ - Google Patents

患者データ用プリンタおよびカセッテ

Info

Publication number
JPH07275229A
JPH07275229A JP6066060A JP6606094A JPH07275229A JP H07275229 A JPH07275229 A JP H07275229A JP 6066060 A JP6066060 A JP 6066060A JP 6606094 A JP6606094 A JP 6606094A JP H07275229 A JPH07275229 A JP H07275229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cassette
window
input information
printer
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6066060A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Munakata
康弘 宗像
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MUNATETSUKU KK
Original Assignee
MUNATETSUKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MUNATETSUKU KK filed Critical MUNATETSUKU KK
Priority to JP6066060A priority Critical patent/JPH07275229A/ja
Publication of JPH07275229A publication Critical patent/JPH07275229A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不定型の用紙等に記入した情報のプリントが
できるプリンタの提供。 【構成】 プリンタの本体1は、カセッテ5の窓6に遮
光状態で取り付けられる。本体1はレンズボックス35
とこのレンズボックス35に下部で出入自在となる摺動
体36とからなる。レンズボックス35の天井には患者
データ9を記入した入力情報記録紙8を載置できる透光
部65が設けられている。摺動体36の下端をカセッテ
5の窓6に嵌め込み、その後レンズボックス35を押し
下げることによってカセッテ5の窓6を塞ぐ遮光板27
はフック55によって開かれ、かつ露光されて前記入力
情報記録紙8の患者データ9がカセッテ5内のフィルム
7に露光(プリント)される。透明板66上に入力情報
媒体を載置できるため、入力スペースさえあえば、端切
れ用紙を始めとする不定型の用紙や厚い板材等の入力体
でも前記透明板上に設定でき、明室でプリントできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者データ用プリン
タ、特にX線撮影用カセッテ内のフィルムに、明室で患
者データをプリントする患者データ用プリンタおよびカ
セッテに関する。
【0002】
【従来の技術】X線撮影において、カセッテ内のフィル
ムの一部に患者データを光学的に感光させてプリントす
る作業がある。このプリントを行う機器の一つにプリン
タが使用されている。プリンタについては、(社)日本
放射線機器工業会関連機器部会発行、「放射線関連機器
総覧」、平成4年10月15日発行、P30に記載されてい
る。この文献には、明室でカセッテに入ったフィルムに
患者データをプリントできるデジタル日付回路内蔵型I
Dプリンターが開示されている。このプリンターは表
焼,裏焼が行えるるとともに、プリント濃度調整が行え
る。また、この文献には、前記IDプリンターを使用し
て、明室でフィルムに患者データをプリントできるウイ
ンドウカセッテも開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カセッテへの患者デー
タのプリント作業は、プリント機能を有するX線撮影装
置の場合は、操作パネルを操作することによって容易に
行えるが、プリント機能を有しないX線撮影装置では、
暗室でカセッテ内のフィルムにプリントしなければなら
ない。また、移動可能な小型のX線撮影装置は、病室で
X線撮影することができるが、プリント機能を有しない
ことから患者データを直接プリントすることはできな
い。また、最近、前記文献にも示すように、IDプリン
ターを使用して明室でカセッテ内のフィルムに患者デー
タをプリントするプリンタが使用されている。患者デー
タは時として、撮影現場で追加することもある。この場
合、従来のIDプリンターでは、撮影現場で不定型の用
紙や厚いものに記入した情報は入力できない場合があ
る。また、X線撮影においては、前述のようにX線撮影
装置を病室に運んでX線撮影を行う場合がある。このよ
うなことから、明室で患者データをカセッテ内のフィル
ムにプリントするプリンタは、より小型・軽量化が望ま
れている。
【0004】本発明の目的は、不定型の用紙や厚いもの
等に記入した情報も容易にカセッテ内のフィルムにプリ
ントできる患者データ用プリンタを提供することにあ
る。
【0005】本発明の他の目的は、小型,薄型でかつ軽
量となる患者データ用プリンタを提供することにある。
【0006】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきら
かになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明の患者データ用プ
リンタは、カセッテの窓に遮光状態で取り付けられる構
造となるとともに、カセッテに設けられた窓の遮光板を
開閉する窓開閉手段と、入力情報を記入した入力情報媒
体を設定する入力情報媒体設定部と、前記入力情報媒体
の入力情報を前記窓を通してカセッテ内のフィルムに光
学的に感光させる露光手段とを有する患者データ用プリ
ンタであって、下部が開口しかつ天井板の一部が透光部
となって入力情報媒体設定部となる箱型のレンズボック
スと、前記レンズボックスの下部に弾力的に出入自在に
嵌合されかつ前記カセッテの窓に取り付けられる枠構造
の摺動体と、前記摺動体の入動作によって動きかつ前記
カセッテの窓の遮光板を開けるフックと、前記レンズボ
ックス内に取り付けられかつ前記摺動体の一定位置到達
時に露光する露光手段とを有する構造となっている。ま
た、前記露光手段におけるレンズは屈折率分布型レンズ
によるアレイを複数並列配置した構造となるとともに前
記透光部の下方に平行に配置され、前記透光部とレンズ
との間の空間の両側に板状の露光用光源が配置されてい
る。また、本発明のカセッテは、フィルムに患者データ
をプリントするための開閉自在の窓を有するカセッテで
あって、前記窓には蝶番によって開閉する遮光板が取り
付けられているとともに、この遮光板には前記プリンタ
のフックの先端が引っ掛かる引っ掛かり部が設けられて
いる。したがって、本発明の患者データ用プリンタをカ
セッテの窓に取り付け、レンズボックスを押し下げるこ
とによって、フックは窓の遮光板は開く。また、押し下
げの最終段階では露光手段が動作してカセッテ内のフィ
ルムは局所的に感光される。摺動体がレンズボックスか
ら抜けでる動作によって遮光板は閉じ、カセッテの窓は
塞がれ遮光状態となる。
【0008】
【作用】上記した手段によれば、本発明のプリンタは、
レンズボックスの天井板の一部が透光部となり、この透
光部上に患者データを記入した入力情報媒体を載置する
構造となっていることから、入力スペースさえあえば、
端切れ用紙を始めとする不定型の用紙や厚い板材等の入
力体でも前記透光部上に設定でき、かつプリントでき
る。
【0009】本発明の患者データ用プリンタは、レンズ
ボックスに対して摺動体を出入自在に嵌合する構造とな
るとともに、この摺動動作によってフックを作動させて
カセッテの窓の遮光板を開ける構造となっていることか
ら、プリンタの平面方向の寸法を小さくできる。
【0010】本発明の患者データ用プリンタは、レンズ
ボックスに対して摺動体を出入自在に嵌合する構造とな
るとともに、前記レンズボックスに露光手段を組み込ん
である。また、露光手段を構成するレンズは屈折率分布
型レンズによるアレイを複数並列配置した構造となって
いることから、プリンタの高さ方向の寸法を小さくでき
る。また、露光機構を構成する光源は、入力設定部とな
る透光部とレンズとの間の光学的に必要となる空間の両
側部分に配置した構造となっていることから、プリンタ
の高さ方向の寸法を大きくしないことになる。
【0011】本発明の患者データ用カセッテは、患者デ
ータをプリントするための窓を、本発明によるプリンタ
によって明室で遮光状態の下で開けられかつプリントさ
れる構造となることから、X線撮影現場で患者データを
フィルムにプリントできることになり、X線撮影像と患
者データとの食い違い事故が起き難くなる。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例による患者データ
用プリンタの使用状態を示す模式的斜視図、図2は同じ
く患者データ用プリンタの本体を示す正面図、図3は同
じく正面から見た状態での本体の断面図、図4は同じく
本体の左側面図、図5は同じく左側面から見た状態での
本体の断面図、図6は同じく本体をカセッテの窓に取り
付けた状態を示す断面図、図7は同じく患者データ用プ
リンタによる患者データプリント状態を示す断面図、図
8は本発明のカセッテの背面図、図9はカセッテの窓を
示す斜視図、図10は患者データを記した用紙を示す正
面図、図11は患者データがプリントされたフィルムを
示す模式図である。
【0013】本実施例の患者データ用プリンタは、図1
に示すように、露光機構等を有する本体1と、この本体
1からコード2を介して接続されるアダプタ3とからな
っている。アダプタ3はコンセントに差し込まれる。ま
た、アダプタ3内には所定の電子回路が組み込まれてい
るとともに、外側には秒単位の露光時間を選択できる露
光時間設定摘まみ4が設けられている。プリンタは、図
8に示すように、本体1をカセッテ5の窓6に取り付け
るとともに、窓6を遮光状態のもとで開け、カセッテ5
内のフィルム(感光フィルム)7に窓6を通して患者デ
ータ9を露光(プリント)するものである。プリンタに
おいて、図10に示す入力情報を記録した入力情報記録
紙(入力情報媒体)8を入力情報媒体設定部に置き、入
力情報記録紙8に記入された患者データ(入力情報)9
をカセッテ5内のフィルム7に露光する。また、X線撮
影が終了した後、カセッテ5内のフィルム7は現像され
る。この結果、図11に示すように、フィルム7の一部
に患者データ9がプリントされることになる。なお、図
11における二点鎖線で囲まれた領域にX線撮影によっ
て得られた映像(図示せず)が存在することになる。本
実施例の患者データ用プリンタによるプリント(露光)
は、X線撮影の前あるいは後に時間をおくことなく実施
し、X線撮影の患者と患者データとに食い違いが起きな
いように配慮する。すなわち、本実施例の患者データ用
プリンタは、後に詳述するように形態自在なもの(ハン
ディタイプ)となっていることから、X線撮影室や病室
等の撮影現場でかつ明室でプリントできるので、カセッ
テと患者データとの食い違いを防止できるようになる。
本体1は縦6cm、横11.5cm、高さ7cm程度と
小型であるとともに、150g程度と軽量である。
【0014】カセッテ5は、図6〜図8に示すように、
フロント体10と、このフロント体10に蝶番11を介
して開閉自在に取り付けられたアルミニウムからなる蓋
体12とからなっている。フロント体10は、表面がア
ルマイト処理されたアルミニウムからなる枠体13と、
この枠体13の内面側に張り付けられたアクリル板から
なるフロント板14とからなっている。また、フロント
板14の内側には、増感紙15が張り付けられている。
また、前記蓋体12の内側はスポンジ板16が張り付け
られているとともに、このスポンジ板16の内側の面に
は増感紙17が張り付けられている。また、蓋体12に
は、ロック爪18が取り付けられている。このロック爪
18は、フロント体10の枠体13に設けられた引っ掛
かり部分に、弾力的に突入する構造となっている。ロッ
ク爪18は、ロック爪18の後部のスライド部19を矢
印の方向に後退させることによって前記引っ掛かり部分
から外れ、蓋体12を開けることができるようになって
いる。なお、図中20はフックである。
【0015】カセッテ5の蓋体12には、窓6が設けら
れている。窓6は、蓋体12,スポンジ板16および増
感紙17に貫通穴を開けることによって形成されてい
る。また、この貫通穴に対応して、フロント体10の増
感紙15にも貫通穴が開けられている。これは、カセッ
テ5内に入れられたフィルム7に患者データ9を露光に
よって入れる際、増感紙15が作用しないようにするた
めである。前記蓋体12の窓6の周囲部分には、図9に
示すようなアルミニウムからなる枠状の台座25が取り
付けられている。また、台座25には、図1に示すよう
に一対の蝶番26を介して、前記窓6を塞ぐ遮光板27
が開閉自在に取り付けられている。また、前記蝶番26
にはバネ28が取り付けられ、常時遮光板27で窓6を
塞ぎ遮光状態を形成するようになっている。また、遮光
板27の両端部分は一部が短くなるとともに、この部分
の表裏面には滑板29が張り付けられている。この滑板
29の先端部分は上方に向かって反り返り、この反り返
り部分の下に、後述するフックの先端が進入できる隙間
30が形成されている。したがって、この滑板29はプ
リンタのフックの先端が引っ掛かる引っ掛かり部とな
る。また、前記遮光板27の内側には、前記窓6に対応
して布からなる遮光材31が張り付けられている。この
遮光材31は、遮光板27の表面から突出し、かつ窓6
内に嵌まり込むことから、遮光板27が閉じた状態で
は、外の光が窓6内に入らないようになっている。
【0016】プリンタの本体1は、図1〜図7に示すよ
うに大別すると、下部が開口した箱型のレンズボックス
35と、このレンズボックス35の下側に上下に摺動自
在に嵌合された摺動体36とからなっている。前記摺動
体36はその下端内側にカセッテ5の台座25が挿脱自
在に嵌合するようになっている。前記レンズボックス3
5および摺動体36の全体は、軽量化を図るために、全
体は1.5mm程度の厚さのアルミニウム板で形成され
るとともに、摺動部や厚肉部分は樹脂板(たとえばベー
クライト板)で形成されている。また、アルミニウム板
とベークライト板との接続は図示はしないがネジで接続
されている。また、部分的にはアルミニウム板は表面に
接着剤を設けた接着体で接続されている。これら本体1
や摺動体36は、前記材質のものに限定されるものでは
なく、全体を強度の強いプラスチックで成形してもよ
い。
【0017】前記摺動体36の両側面中央には上下に延
在する幅広の突出したガイドレール37が設けられてい
るとともに、摺動体36の両端面一側には上下に延在す
る突出したガイドレール38が設けられている。また、
前記レンズボックス35の内壁面には、前記ガイドレー
ル37,38が嵌合するガイド溝39等が設けられ、摺
動体36がレンズボックス35に対して相対的に上下に
出入自在となっている。また、図4に示すように、摺動
体36の両端面の上部には引掛片40が固定されるとと
もに、この引掛片40の両端は、レンズボックス35の
下端における両側両端部分に設けられた突出したストッ
パ41に引っ掛かり、摺動体36が下方に抜けない構造
となっている。また、レンズボックス35および摺動体
36の両端側には、上下に亘ってバネ42が取り付けら
れている。このバネ42は圧縮コイルバネからなるとと
もに、上端がレンズボックス35の天井板43の内面の
支持軸44に嵌め込まれ、下端が摺動体36の両端面に
取り付けられた支持板45に固定された支持軸46に嵌
め込まれている。したがって、摺動体36をカセッテ等
の上に置いて、レンズボックス35を押し下げると、レ
ンズボックス35は弾力的に押し下げられる。
【0018】前記摺動体36の両端面には回転軸50が
回転自在に貫通状態で取り付けられている。この回転軸
50の外側にはレバー51が固定されている。このレバ
ー51の先端には円板状のカムフォロア52が固定され
ている。また、前記レンズボックス35には、図4に示
すように、ガイドレール構造のカム53が上下に沿って
配設されている。前記カムフォロア52は、レンズボッ
クス35の下降によってカム53の下面から側面に移動
し、かつ表面に接触しながら上方に移動する。前記カム
フォロア52のカム53の下面から側面への移動によっ
て、レバー51は回動し、このレバー51に固定された
回転軸50は回転する。一方、図3および図5に示すよ
うに、前記回転軸50の内端にはフック55が固定され
ている。フック55は金属からなるアーム56と、この
アーム56の後端に張り合わされるベークライト板から
なる支持体57とからなり、回転軸50は支持体57を
貫通するように取り付けられている。また、前記アーム
56は下方に延在するとともに、先端は折れ曲がってい
る。このようなフック55は、図5および図6に示すよ
うに、レバー51の回動によって回転軸50を中心に回
転する。また、前記カムフォロア52が常にカム53の
表面に弾力的に接触するように、フック55と摺動体3
6の端壁との間には捩じりコイルバネ58が取り付けら
れている。
【0019】また、前記フック55の先端は、本体1を
カセッテ5の窓6に嵌め込んだ状態で、図1および図6
に示すように、遮光板27の両端の滑板29の先端下
方、すなわち、隙間30に対面するようになっている。
したがって、レンズボックス35の下降、換言するなら
ば摺動体36のレンズボックス35への入動作によって
回転軸50が回転し、フック55の先端で滑板29の下
面を押し上げることになる。また、本体1のレンズボッ
クス35において、レンズボックス35を押し下げる力
を解除することにより、レンズボックス35はバネ42
の復元力によって上昇し、フック55は捩じりコイルバ
ネ58の復元力で逆回転して遮光板27は再び弾力的に
閉じられる。前記回転軸50,レバー51,カムフォロ
ア52,カム53,フック55等によってカセッテ5に
設けられた窓6の遮光板27を開閉する窓開閉機構(手
段)が構成される。したがって、窓6の遮光板27の開
閉は、窓6が本体1で覆われた状態で行われることか
ら、遮光板27の開閉は遮光状態で行えることになる。
【0020】一方、図1に示すように、前記レンズボッ
クス35の天井板43の一部に透光部65が設けられて
いる。この透光部65は、図5〜図7に示すように、天
井板43の一部を矩形状に開口するとともに、この開口
部分を塞ぐように張り合わされた透明板66(図1は簡
略図であることから表示せず)によって形成されてい
る。前記透光部65は、図10に示す入力情報記録紙
(入力情報媒体)8の大きさと略一致するように形成さ
れ、入力情報記録紙(入力情報媒体)8を載置できる入
力設定部67となっている。図6および図7では、入力
情報記録紙8は太い線で示してある。また、前記入力情
報媒体設定部67は、図1には示してないが、図2〜図
7に示すように天井板43に取り付けられた遮光性の開
閉蓋68によって覆われている。開閉蓋68はピン69
を中心に開閉可能となっている。開閉蓋68は入力情報
媒体が入力情報記録紙8のような薄い場合は閉じて使用
する。この開閉蓋68は開いた状態とすれば、入力体が
厚いものであっても使用できる。
【0021】他方、前記レンズボックス35内には露光
機構(手段)が設けられている。すなわち、前記天井板
43の内面には、図5〜図7に示すように、感光用光源
となる一対の発光板75が固定されている。これら発光
板75は、天井板43の開口部の長手方向の縁に沿って
延在している。発光板75は、表面がフィルター板とな
り、背面側にタングステンランプを組み込んだ構造とな
り、フィルター板の全面から光を発光するようになって
いる。この光74は、図7に示すように、透明板66上
の入力情報記録紙8に当たる。この実施例では、緑光が
発光され、カセッテ5内のフィルム7を感光させる光源
となっている。
【0022】また、一対の発光板75の下部には、レン
ズ76が取り付けられている。このレンズ76は、屈折
率分布型レンズ(商標登録名セルフォック)をアレイ構
造としたものを複数並列配置した構造となっている。レ
ンズ76は、透明板66の下方に平行に配置されてい
る。また、セルフォック・レンズ・アレイを4列とした
構造では、使用する品種によっても変化するが、前記透
光部65(入力設定部67)の幅は20mm程度となる
とともに、レンズ76の上端側および下端側の焦点距離
は14mmとなる。したがって、レンズ76の上面と透
明板66の上面との距離は14mmに設定されるととも
に、レンズボックス35が降下して、レンズ76の下面
と、カセッテ5内のフィルム7の面との距離が14mm
となった際、前記発光板75が発光するように設定され
ている。また、透光部65の長さは200mmとなって
いる。したがって、本実施例の患者データ用プリンタで
は、20mm×200mmのスペースに記入した情報を
プリントすることができる。前記発光板75の発光部
分、すなわち光源部分は、透明板66とレンズ76との
間の空間、すなわち焦点距離として確保しておかなけれ
ばならない空間の両側に配置され、スペースに無駄がな
い状態となっている。
【0023】前記発光板75の発光は、図6に示すよう
に、レンズボックス35の天井板43の天井に取り付け
られた支持体77に固定されたリミットスイッチ78の
ON動作によって行われる。リミットスイッチ78は、
図7に示すように、下降して摺動体36の内面に固定さ
れたストッパ79にアクチュエータ80が接触し、突子
81が押さえられた際ON動作する。したがって、露光
機構は摺動体36が一定位置に到達した時に露光するよ
うになっている。リミットスイッチ78や発光板75
は、ケーブル82,83を介してアダプタ3の回路に接
続されている。
【0024】このようなプリンタにおいては、カセッテ
5内のフィルム7に患者データ9をプリントする必要が
生じた場合には、カセッテ5の窓6に本体1を嵌め込
む。また、本体1をカセッテ5の窓6に取り付ける前後
に、本体1の入力設定部67に入力情報記録紙8等の入
力体を載置する。その後、レンズボックス35を押し下
げる。レンズボックス35が降下することによって、窓
6の遮光板27が開かれる。また、レンズボックス35
が一定の位置に到達し、リミットスイッチ78がONす
ると、発光板75が発光し、入力設定部67の入力体の
患者データ9が、露光機構によってカセッテ5内のフィ
ルム7に露光される。これにより、フィルム7は感光す
る。フィルム7には現像を経て患者データ9が現れ、目
視可能な状態となる。前記入力情報記録紙8には、市販
のテープ印字機を使用することにより、大量の情報をプ
リントできる。また、市販のテープ印字機を使用するこ
とにより、鏡像(裏書)印刷もできる。この裏書き印字
は、X線撮影の裏焼時に使用される患者データとなる。
【0025】本発明のプリンタは、本体のレンズボック
スの天井板部分に透光部となる入力設定部が設けられて
いることから、薄い用紙状の入力紙を始めとして厚い入
力体や不定型の用紙等に記入した患者データをプリント
することができる汎用性に富んだものとなる。
【0026】本発明のプリンタは、カセッテの窓の遮光
板を扉状に開閉することから、平面方向の本体寸法を極
力小さくできる。
【0027】本発明のプリンタは、入力体の幅が広くて
も焦点距離が小さい構造のレンズを使用していること
と、カセッテの窓を覆う遮光板の開閉をレンズボックス
の降下によって行う構造となっていることから、本体の
高さ方向の寸法を小さくできる。
【0028】本発明のプリンタは、本体の小型化が図れ
ることから軽量となり、携帯性に優れたものになる。し
たがって、持ち運びが容易となり、病室等で行うX線撮
影の際、明室でカセッテ内のフィルムに患者データを容
易にプリントすることができる。
【0029】本発明の患者データ用カセッテは、患者デ
ータをプリントするための窓を、本発明によるプリンタ
によって明室で遮光状態の下で開けられかつプリントさ
れる構造となることから、X線撮影現場で患者データを
フィルムにプリントできることになり、X線撮影像と患
者データとの食い違い事故が起き難くなる。
【0030】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない、たとえば、
前記実施例では、アダプタを使用した構造としたが、本
体の一部に充電可能な電池を収容する電源部を組み込む
ようにしてもよい。この場合、回路部分も組み込み、プ
リンタ全体をよりハンディとなす。
【0031】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。本発明のプリンタは、患者データを
明室でカセッテ内のフィルムにプリントできるだけでな
く、小型・軽量となることから持ち運び性(携帯性)も
よく、X線撮影現場で患者データを誤ることなく所定の
カセッテのフィルムにプリントできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるプリンタの使用状態を
示す模式的斜視図である。
【図2】本実施例のプリンタの本体部分を示す正面図で
ある。
【図3】本実施例の正面から見た状態での本体の断面図
である。
【図4】本実施例の本体の左側面図である。
【図5】本実施例の左側面から見た状態での本体の断面
図である。
【図6】本実施例の本体をカセッテの窓に取り付けた状
態を示す断面図である。
【図7】本実施例のプリンタによる患者データプリント
状態を示す断面図である。
【図8】本実施例のカセッテを示す背面図である。
【図9】本実施例のカセッテにおける患者データプリン
ト用の窓を示す斜視図である。
【図10】本実施例の患者データを記した用紙を示す正
面図である。
【図11】本実施例のプリンタによって患者データがプ
リントされたフィルムを示す模式図である。
【符号の説明】
1…本体、2…コード、3…アダプタ、4…露光時間設
定摘まみ、5…カセッテ、6…窓、7…フィルム、8…
入力情報記録紙、9…患者データ、10…フロント体、
11…蝶番、12…蓋体、13…枠体、14…フロント
板、15…増感紙、16…スポンジ板、17…増感紙、
18…ロック爪、19…スライド部、20…フック、2
5…台座、26…蝶番、27…遮光板、28…バネ、2
9…滑板、30…隙間、31…遮光材、35…レンズボ
ックス、36…摺動体、37,38…ガイドレール、3
9…ガイド溝、40…引掛片、41…ストッパ、42…
バネ、43…天井板、44…支持軸、45…支持板、4
6…支持軸、50…回転軸、51…レバー、52…カム
フォロア、53…カム、55…フック、56…アーム、
57…支持体、58…捩じりコイルバネ、65…透光
部、66…透明板、67…入力情報媒体設定部、68…
開閉蓋、69…ピン、74…光、75…発光板、76…
レンズ、77…支持体、78…リミットスイッチ、79
…ストッパ、80…アクチュエータ、81…突子、8
2,83…ケーブル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセッテの窓に遮光状態で取り付けられ
    る構造となるとともに、カセッテに設けられた窓の遮光
    板を開閉する窓開閉手段と、入力情報を記入した入力情
    報媒体を設定する入力情報媒体設定部と、前記入力情報
    媒体に記入された入力情報を前記窓を通してカセッテ内
    のフィルムに光学的に感光させる露光手段とを有する患
    者データ用プリンタであって、該プリンタの露出するレ
    ンズボックスの一部は透光部となるとともに、この透光
    部上に前記入力情報媒体が載置可能となって前記入力情
    報媒体設定部を構成していることを特徴とする患者デー
    タ用プリンタ。
  2. 【請求項2】 カセッテの窓に遮光状態で取り付けられ
    る構造となるとともに、カセッテに設けられた窓の遮光
    板を開閉する窓開閉手段と、入力情報を記入した入力情
    報媒体を設定する入力情報媒体設定部と、前記入力情報
    媒体の入力情報を前記窓を通してカセッテ内のフィルム
    に光学的に感光させる露光手段とを有する患者データ用
    プリンタであって、下部が開口しかつ天井板の一部が透
    光部となって入力情報媒体設定部となる箱型のレンズボ
    ックスと、前記レンズボックスの下部に弾力的に出入自
    在に嵌合されかつ前記カセッテの窓に取り付けられる枠
    構造の摺動体と、前記摺動体の相対的入動作によって動
    きかつ前記カセッテの窓の遮光板を開けるフックと、前
    記レンズボックス内に取り付けられかつ前記摺動体の一
    定位置到達時に露光する露光手段とを有することを特徴
    とする患者データ用プリンタ。
  3. 【請求項3】 前記感光手段におけるレンズは屈折率分
    布型レンズによるアレイを複数並列配置した構造となる
    とともに前記透明板の下方に平行に配置され、前記透明
    板とレンズとの間の空間の両側に板状の感光用光源が配
    置されていることを特徴とする請求項2記載の患者デー
    タ用プリンタ。
  4. 【請求項4】 フィルムに患者データをプリントするた
    めの開閉自在の窓を有するX線撮影用カセッテであっ
    て、前記窓には蝶番によって開閉する遮光板が取り付け
    られているとともに、この遮光板にはプリンタのフック
    の先端が引っ掛かる引っ掛かり部が設けられていること
    を特徴とするX線撮影用カセッテ。
JP6066060A 1994-04-04 1994-04-04 患者データ用プリンタおよびカセッテ Pending JPH07275229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6066060A JPH07275229A (ja) 1994-04-04 1994-04-04 患者データ用プリンタおよびカセッテ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6066060A JPH07275229A (ja) 1994-04-04 1994-04-04 患者データ用プリンタおよびカセッテ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07275229A true JPH07275229A (ja) 1995-10-24

Family

ID=13304948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6066060A Pending JPH07275229A (ja) 1994-04-04 1994-04-04 患者データ用プリンタおよびカセッテ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07275229A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5138160A (en) Storage type phosphor sheet holding device
US4025932A (en) Data recording system for camera
US20020085680A1 (en) Radiation cassette
JPH07275229A (ja) 患者データ用プリンタおよびカセッテ
JPS6340299B2 (ja)
JPH0114570B2 (ja)
CA1147589A (en) Microfiche system
JP3538740B2 (ja) 遮光部材
JPH01321429A (ja) 写真複写装置
JPH051470B2 (ja)
JP3015141B2 (ja) シート収納マガジン及びこれを有するシステム
JP4504597B2 (ja) 放射線用カセッテを用いた蓄積性螢光体シートの放射線画像読み取り方法
US4575236A (en) Dental X-ray duplicator
JPS59210431A (ja) 電子写真カメラリ−ダ
JP3059610B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3824399B2 (ja) データ写し込み装置
JP3165303B2 (ja) カメラの露光画面切替え装置
JP2006267455A (ja) カセッテ
KR100488320B1 (ko) 렌즈가 장착된 사진 필름 유니트
JPS5825377Y2 (ja) ネ−ムプリント装置
JP3215761B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3458008B2 (ja) カメラ
JPS60188936A (ja) 写真引伸器
JP3100810B2 (ja) カメラの露光画面切替え装置
JP2691747B2 (ja) 原稿照明装置