JPH07274646A - 施肥装置付き乗用型田植機 - Google Patents

施肥装置付き乗用型田植機

Info

Publication number
JPH07274646A
JPH07274646A JP1944795A JP1944795A JPH07274646A JP H07274646 A JPH07274646 A JP H07274646A JP 1944795 A JP1944795 A JP 1944795A JP 1944795 A JP1944795 A JP 1944795A JP H07274646 A JPH07274646 A JP H07274646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fertilizer
case
transmission case
rice transplanter
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1944795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2699906B2 (ja
Inventor
Shinichiro Yano
真一郎 矢野
Toshio Tamai
玉井  利男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=11999571&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH07274646(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP7019447A priority Critical patent/JP2699906B2/ja
Publication of JPH07274646A publication Critical patent/JPH07274646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2699906B2 publication Critical patent/JP2699906B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fertilizing (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 肥料詰まり等の問題を解消した簡潔な小型構
成の施肥装置付き乗用型田植機を得る。 【構成】 田植作業機に施肥装置を装着した施肥装置付
き乗用型田植機において、副伝動ケース15b、後部上
方に機体左右方向に並設した肥料タンク41と該肥料タ
ンク41から肥料を繰り出す肥料繰出装置を設け、肥料
繰出装置から繰出された肥料を整地フロ−トに装着され
た作溝器44に案内する肥料案内管43を回転ケ−ス1
7の前方で副伝動ケース15bと苗載台と移植具18の
作動軌跡とに囲まれた空間部をとおして配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粒状の肥料を圃場に
施す施肥装置を装着した乗用型田植機に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術とその課題】この種の従来技術としては、特
開昭60−126008号公報に開示されたような施肥
装置を装着した乗用型田植機がある。然し乍ら、従来の
ものは、施肥装置の肥料繰出装置が植付装置から遠い位
置に装着されているために、肥料繰出装置からの肥料搬
送過程において、肥料が詰まり色々な問題を引き起こし
ていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、従来の課題
を解決するために、後部が複数の副伝動ケース15b…
に分岐構成された植付伝動ケース15と、該植付伝動ケ
ース15の上方で左右往復動する苗載台16と、副伝動
ケース15b…の各々の後部側方に装着されて回転する
回転ケ−ス17の両端部側方に各々装着されて回転ケ−
ス17の回転軌跡よりも前方に突出した作動軌跡を描く
2つの移植具18・18が苗載台16に載置された苗か
ら一株分の苗を取り出して圃場に植付ける植付装置19
…と、植付伝動ケース15の下方に装着された整地フロ
−ト20・21等により構成される田植作業機14を昇
降機構22を介して乗用型走行車体1に装着すると共
に、該田植作業機14に施肥装置39を装着した施肥装
置付き乗用型田植機において、前記副伝動ケース15b
…後部上方に機体左右方向に並設した肥料タンク41と
該肥料タンク41から肥料を繰り出す肥料繰出装置45
…を設け、該肥料繰出装置45から繰出された肥料を整
地フロ−ト20・21に装着された作溝器44に案内す
る肥料案内管43を回転ケ−ス17の前方で副伝動ケー
ス15bと苗載台16と移植具18の作動軌跡とに囲ま
れた空間部をとおして配設したことを特徴とする施肥装
置付き乗用型田植機としたものである。
【0004】
【発明の作用効果】この発明は、副伝動ケース15b…
後部上方に機体左右方向に並設した肥料タンク41と該
肥料タンク41から肥料を繰り出す肥料繰出装置45…
を設け、該肥料繰出装置45から繰出された肥料を整地
フロ−ト20・21に装着された作溝器44に案内する
肥料案内管43を回転ケ−ス17の前方で副伝動ケース
15bと苗載台16と移植具18の作動軌跡とに囲まれ
た空間部をとおして配設したので、複数の副伝動ケース
15b…後部上方に施肥装置39の肥料タンク41及び
肥料タンク41から肥料を繰り出す肥料繰出装置45を
機体左右方向に長くしてコンパクトに配置できる。ま
た、肥料繰出装置45から繰出された肥料は、整地フロ
−ト20・21に装着された作溝器44に向けて回転ケ
−ス17の前方で副伝動ケース15bと苗載台16と移
植具18の作動軌跡とに囲まれた空間部をとおして配設
された肥料案内管43により、すぐ下方の植付け位置の
近くに適切に施され、肥料詰まり等の発生も少なくて適
切な施肥作業が行える。
【0005】然も、肥料案内管43は、左右往復動する
苗載台16及び回転作動する回転ケ−ス17と移植具1
8・18に接触しないように、回転ケ−ス17の前方で
副伝動ケース15bと苗載台16と移植具18の作動軌
跡とに囲まれた空間部をとおして配設したから、非常に
簡潔な構成で然もコンパクトに各部材を配置構成でき
て、小型の施肥装置付き乗用型田植機を得ることができ
る。
【0006】
【実施例】この発明の一実施例である施肥装置付き乗用
型田植機を図面に基づき詳細に説明する。1は乗用型走
行車体で、前端側のミッションケ−ス2と後端側に後輪
伝動ケ−ス3とをフレ−ムパイプ4で連結した車体1a
の前部左右両側に前輪5・5を操行可能に設け、後部左
右両側に前記後輪伝動ケ−ス3の両端に取付けたサイド
ケ−ス6・6を介して後輪7・7を設け、車体1aの前
後中間にエンジン8を装着し、この車体1aの上部に左
右に幅の広いステップ9を張設に、この前側にステップ
部を左右両側に残す状態で操縦枠10を立設してこれの
上部にハンドル11を設け、後側部分に前記エンジン8
を囲むエンジンカバ−12をステップ9から突出ならし
め、このカバ−12の上部に操縦席13を設けている。
【0007】14は田植作業機で、植付伝動ケース15
の前側上部に、前位が上位に傾斜する苗載台16を左右
に往復可能に設け、後側部に、回転ケ−ス17に2基の
移植具18が装着された植付装置19を装着し、下部側
に整地フロ−ト20・21を装着した構成になってい
る。そして、この植付伝動ケース15はその前側を苗載
台16の左右往復機構や変速伝動機構を内装する主伝動
ケース15aに、後側を左右に所定の間隔で分岐させて
前記回転ケ−ス17を装着伝動する副伝動ケース15b
に構成している。
【0008】22は昇降機構で、前記後輪伝動ケ−ス3
に設けた支柱23に基部を枢着した上下リンク24・2
5の先端部を縦リンク26で枢着状態に連結して構成
し、この上リンク24を車体側から油圧装置27で昇降
可能に構成し、前記縦リンク26にロ−リング可能に支
軸28を介して前記田植作業機14を装着している。2
9a・29bはブラケットで、前記ミッションケ−ス2
の前側に設けた前枠30の左右両側及び前記車体4の前
後中間部の両側に、ステップ9の外方へ喰みださないよ
うにして突出され、これに適宜な部材を着脱可能に構成
している。
【0009】31は予備苗載置装置で、前記ブラケット
29a・29bに基部側を装着できる着脱枠32に略々
門型状の支柱33をピン33aを介して回動自在に取付
け、この支柱33に苗載せ台34を三段にして取付け、
この支柱33をばね35で外方へ回動付勢するように設
けると共にその外方への回動状態を数段に規制できる規
制装置36を前記着脱枠32と支柱33との間に設けて
いる。図例の規制装置36は着脱枠32に回動可能に取
付けられた鋸歯状のノッチを一体的に設けたペダル37
と支柱33側に設けられて前記ノッチに係脱するピン3
8とからなっている。
【0010】39は施肥装置で、前記田植作業機14の
植付伝動ケース15の各副伝動ケ−ス15bの上面に着
脱自在に装着される施肥フレーム40に、肥料タンク4
1と、該肥料タンクから肥料を繰り出す肥料繰出装置4
2と、この肥料繰出装置の下部に繰り出された肥料を受
けて下部の圃場に導き所定の間隔で放出する肥料案内管
43とこの案内管43の終端側に設けた作溝器44とで
構成される肥料排出装置45と、送風機46と、空気タ
ンク47と、風導管48等を一体的になるようにして装
着したものである。
【0011】この施肥装置39の各部を詳細に説明する
と次の通りである。施肥フレーム40は、前記副伝動ケ
−ス15bに固着される支柱40aの上部を前方へ屈曲
させてその先端に横枠40bを止着して各支柱40aを
連結し、この横枠40bに側面視でL字型、逆L字型の
屈局枠40c・40dを介して横方向に延びる上枠40
eを止着し、前記横枠40bに筒状の空気タンク47と
前記施肥装置の肥料繰出装置45の肥料繰出ケ−ス本体
45aを取付けるブラケット48a・49を取付けた構
成になっている。
【0012】肥料繰出装置45は、内部に繰出ロ−ル4
6が収納架設されるケ−ス本体45aと繰出ロ−ル46
を軸架する左枠45bとクラッチケ−ス部を構成する右
枠45cとに分割可能に繰出ケ−スを構成し、ケ−ス本
体45aの前側に位置する取付け部(イ)を前記ブラケ
ット49に螺着可能に構成し、前記左枠45bには基部
が螺軸(ロ)で先端側が非螺軸(ハ)に設けられた筒軸
50を一体的に設け、該螺軸(ロ)部に平歯車51を螺
合し、非螺軸(ハ)部にブッシュ52・52を圧入し
て、この部分に溝付繰出ロ−ル46aを回転自在に設
け、この溝付繰出ロ−ル46aの溝に嵌合して軸方向に
移動自在な繰出調節ロ−ル46bを前記平歯車51のボ
ス部51a部に回転自在に係合して軸方向には該平歯車
51と一体的に動くように構成し、駆動軸53を前記右
枠45c側から挿通して前記筒軸50に回転自在な状態
に嵌合ならしめ、この軸53からクラッチ機構54を介
して溝付繰出ロ−ル46aを回転するように構成されて
いる。
【0013】前記平歯車51のボス部51aと繰出調節
ロ−ル46bとの連結は、該ボス部51aにブッシュ5
5を圧入し、繰出調節ロ−ル46bの内周に形成した突
状リング(ニ)を前記ブッシュ55の端面に接当するよ
うにしてボス部51aに嵌合し、ボス部51aの端面に
抜止リング56を螺着した構造にしている。前記クラッ
チ機構54は、次の構成である。
【0014】前記溝付繰出ロ−ル46aの外側面にクラ
ッチ爪を一体的に形成し、このクラッチ爪に前記駆動軸
53に軸方向に移動自在に楔着されるクラッチ体57に
一体に形成したクラッチ爪をばね58で弾発係合ならし
め、該クラッチ体57の操作溝57aに係合されるクラ
ッチピン59bを前記繰出ケ−ス本体45a外から偏心
回動することでクラッチ爪とクラッチ爪との係脱を可能
ならしめ、クラッチの断続ができるように構成してい
る。尚、前記クラッチピン59bは、前記ケ−ス本体4
5aと右枠45cとの合体時に、その両合体面に形成す
る半円状の切欠部(ホ)・(ホ)で形成される円周面で
抜け止めされた状態で前記ケ−ス本体45a側に軸受け
保持されたクラッチ軸59の内端面に偏心して一体的に
設けられ、このクラッチ軸59の外端部に操作レバ−5
9aが一体に形成されている。
【0015】前記クラッチ機構54のばね58の一端側
はクラッチ体57に接圧され、他端は右枠54c内面に
接圧されるが、この右枠54c内面に接圧する部分にブ
レ−キがかかるようにばね58と右枠54cとの間にブ
レ−キ板60を介装している。このようにすると、常に
駆動軸53にブレ−キがかかって回転し難くなり、ラチ
ェット伝動機構で該駆動軸53を回転するような場合に
軸が揺動せず不測に繰出ロ−ルが揺動して肥料が垂れ流
しになるようなことがなくなり的確な繰出が可能にな
る。
【0016】61は肥料取出樋で、前記ケ−ス本体45
aの背面側開口部(ヘ)にピン62で回動自在に枢着さ
れ、常にケ−ス内に挿入されている部分はケ−ス内幅一
杯の板体にできていて、ケ−ス外に開く部分は側板と底
板とでできた流し樋の形状に構成され、この肥料取出樋
61で前記開口部(ヘ)を開閉可能に構成し、閉じた状
態ではケ−ス内の板体部はケ−スの内面に沿う状態にな
って肥料の繰出し流下の邪魔にならず、開いた状態では
繰り出される肥料を受けて肥料がケ−スの外側に排出さ
れるように構成している。尚、該肥料取出樋61のケ−
ス内の板体の少なくとも先端側にゴム板やブラシ等のシ
−ル体63を取付け、取出樋61の開放時にシ−ル体6
3が繰出ロ−ルの回転周面、特に繰出溝面に接合して肥
料の流下を確実に防止している。
【0017】64は連れ出し防止用の堰止ブラシで、前
記ケ−ス本体45aの背面側開口部(ヘ)の左右内壁面
に外側上部から内側下部に向かう樋65に嵌合して抜き
差し自在に設けた移動部材66に、前後方向に移動調節
設定可能に止着されている。67は移動部材66に固着
の板体であり、繰出ロ−ルの外周面にその端面が接近し
て肥料を受ける機能を行なうものである。
【0018】そして、前記堰止ブラシ64及び板体67
が一体的に取付けられた移動部材66を樋65に嵌合し
て差し込み、前記肥料取出樋61を閉じると、この樋6
1で該移動部材66が動かないように接圧されて固定さ
れるように構成されている。ケ−ス本体54a側の外側
面の各所に設けられている回動自在な係止爪68…は、
前記左枠45b、右枠45c、肥料取出樋61を取付け
たとき、閉鎖したときに係止するもので、69…はその
係合ピン、70…は接合時のノックピンを示す。
【0019】尚、71は肥料流入口、72は肥料排出口
を示す。前記の肥料タンク41は、下部側が漏斗状に形
成されていて、前記ケ−ス本体45aの肥料流入口71
に漏斗が臨むようにして該ケ−ス本体45に固着されて
いる。74は漏斗で、前記ケ−ス本体45aの肥料排出
口72の外周に嵌合させて取付けられ、この漏斗の下部
側は筒状態に構成され、この筒状部に空気吹き込み筒7
5が一体的に形成されている。
【0020】76は肥料排出装置で、前記田植作業機1
4の整地フロ−ト20・21に取付けられた作溝器44
の開口部に臨む案内管43が前記漏斗74の下端に連通
ならしめた構成になっている。46は送風機で、本体部
が筒状の電動モ−タ80の一側面に回転送風羽根が内装
された送風ケ−ス81を一体的に設け、前記屈曲枠40
dに締め付けバンド82を介して電動モ−タの筒部外周
を取り巻くようにして着脱自在に取付けている。83は
前記バンドの係止バックルを示す。
【0021】47は空気タンクで、左右方向に長い気密
のタンクに形成され、前記ブラケット48に固着されて
いる。そして、この空気タンク47に前記送風機46か
ら空気が吹き込まれるように、両者を送風管85で連設
している。48は風導管で、前記空気タンク47と前記
漏斗74の吹き込み筒75とを連結している。
【0022】87は繰出し調節装置で、各肥料繰出装置
45の繰出量を格別に調節する夫々の前記平歯車51
と、前記施肥フレーム40の左右両側に支持されて、そ
の一端側に設けられたレバ−88で回転可能な回転軸8
9に取付けた歯車90とを噛み合わせて、該軸89を正
逆回転ならしめることにより前記平歯車51を前記筒軸
50の軸芯方向に移動ならしめ、繰出調節ロ−ル46b
を左右に移動調節して肥料の繰出量が一挙に調節できる
ように構成している。尚、前記歯車90は、軸89の軸
方向に移動できて、前記平歯車51との噛み合いが外せ
るように構成してあり、これを外した状態で平歯車51
を手動回転させるとその肥料繰出装置45のみの繰出量
が調節できるように構成されている。
【0023】具体的には、第14図・第15図の通り、
軸89に外周形状が六角の固定部材91をロ−ルピン8
4で固定し、この固定部材91に歯車90を嵌合ならし
め、ばね92で軸に固定のストッパ93側に弾圧して該
歯車90をばね92に抗して移動できるように構成して
いる。尚、前記平歯車51の外側面に繰出量を決める目
安になる目盛と数字を歯形に対応して設け、この所定の
目盛数字歯形を前記左枠45bの横方行目盛枠部(ト)
に位置させることによって微量調節設定ができ、平歯車
51の外側面を前記目盛枠部(ト)の適当な目盛数字に
合せることによって多量調節設定ができるように構成し
ている。
【0024】前記作溝器44は、鉄板や合成樹脂で平面
視がV型或はU型状の後部が開口された形状に設けられ
ていて、上下方向に長く、前記整地フロ−ト20・21
の苗植付け部を整地する部分の横側に土壌面に下端が突
っ込まれる状態で該フロ−トに取付けられている。そし
て、前記植付装置19の回転ケ−ス17との関係位置
は、該回転ケ−ス17の前側に近い位置にあり、この作
溝器44のV字或はU字の空間内に上方から介入する前
記案内管43は、前記植付伝動ケース15の副伝動ケー
ス15bと植付装置19の先端側外側部に取付けられて
首振り移植運動をする移植具18との間に介装され、し
かも、回転ケ−ス17の前側に位置ならしめている。換
言すれば、副伝動ケース15bと回転ケ−ス17と移植
具18と苗載台16とで形成される空間(チ)内に案内
管43が介入される構成になっている。このようにする
と、構成が非常にコンパクトになるばかりでなく、案内
管43を左右に折曲げないで配設できて肥料詰りを少な
くすることができる。尚、前記肥料繰出装置45の排出
口72とこれに連設される漏斗74は回転ケ−ス17の
上方部に位置して前記案内管43が左右に曲げられない
でストレ−トに配設され回転ケ−ス17や移植具18の
作動を阻害しない構成になっている。
【0025】前記駆動軸53の伝動は、該軸53に一方
向回転機構としてのラチェット機構94を前記軸53に
装着し、その作動レバ−95を駆動ロッド96を介して
前記副伝動ケース15bの下端側の一側部に突出して回
転されるように設けたクランク97に連設し、このクラ
ンク97の回転によってレバ−95が上下に揺動されて
駆動軸53が一定の方向に伝動回転されるように構成さ
れている。
【0026】前記クランク97は、前記回転ケ−ス17
の回転軸98に平歯車99を取付け、前記副伝動ケース
15bの後端に施肥装置39を装着しない場合に取付け
られる蓋の代わりにクランク伝動枠100を装着する
と、この伝動枠100の内部にあらかじめ軸架した従動
中間平歯車101が前記平歯車99と噛み合い、これに
噛合う歯車70が取付けられる軸102が回転され、こ
の軸102に取付けられているクランク97が作動され
る構成になっている。そして、このクランク97は、前
記副伝動ケ−ス15bから側方へ大きく突出する前記回
転軸98を包む軸受メタル(リ)の後方位でやや高い位
置に配設されている。このような位置にクランク97が
配設されると該クランク97に泥土や泥水が掛かり難く
なって極めて有効である。
【0027】前記肥料タンク41内に設けられた肥料切
れセンサ−103は、該タンク41内の下部側斜面に装
着されていて、肥料圧を受けてセンシングするように構
成されている。そして、該肥料タンク41はバランスの
関係でできるだけ前方に位置するようにするため、タン
ク内面の壁面を前方側が緩くなる傾斜に構成し、この緩
い傾斜面に貼付られる格好にして該センサ−103が設
けられている。このようにすると肥料が少なくなっても
センサ−が肥料圧を充分に受けることができて的確に肥
料切れを検出できる。尚、このセンサ−103はブザ−
あるいは警告灯に連結されることは謂うまでまない。ま
た、このセンサ−103の前側には、前記空気タンク4
7が位置する状態に延びている構成にしているから、セ
ンサ−部分が充分に保護され、不測にこのセンサ−部分
に異物が衝突して破損されたり検出性能が変わってしま
う等の事態を防止できる。104は肥料詰り表示器で、
前記施肥フレーム40に回動可能に設けた後板84の背
面に装着され、前記作溝器44の内壁前面から適当間隔
離して垂下した電導杆105と該作溝器44壁面との間
に肥料が詰ったり、作溝器内に進入する泥水に肥料が充
分溶けた肥料詰りの状態になったときに両者間に難なく
電気が流れるのを検出してこれを表示するものである。
尚、この肥料詰り検出機構106によると、水田の泥土
や、泥水にほとんど影響されないで正確な検出ができ
る。107は該検出機構106の調整装置で、検出感度
を圃場に応じて調整するものである。即ち、電導抵抗を
調整することによって、未だ肥料が撒かれていない時点
の圃場における泥水が充分に電導性を有するとき、検出
機構が働らいて誤報するのを防止するものである。
【0028】次に、上例の作用について説明する。先
ず、乗用型走行車体1側に予備苗を多量搭載するとき
は、第1図及び第2図に示した通り、予備苗載置装置3
1を前側及び後側の各ブラケット29a・29bに装着
して多量の苗を搭載する。多量の苗を搭載する必要がな
いときは、前側の両サイドあるいは後側の両サイドの予
備苗載置装置31を外しておくとよい。
【0029】この状態において、田植作業機14の苗載
台16に苗を搭載すると共に、各肥料タンク41に粒状
の肥料を収納して、乗用型走行車体1を前進しながら各
伝動回転部を駆動すると、苗載台16が左右に往復移動
して、その下端側に苗が繰り出される。そして、回転ケ
−ス17の回転と共に移植具18が揺動してその移植爪
が上下に長い閉ル−プ状の移植軌跡を描いて運動し、前
記苗載台16から一株分づつの苗を分割保持して整地フ
ロ−ト20・21で整地した水田の土壌面に苗が植付け
られる。
【0030】一方、回転ケ−ス17の回転軸98から歯
車99・101を介して伝動されるクランク97で施肥
装置39の各駆動軸53が駆動ロッド96、レバ−95
ラチェット機構94を介して一定方向に回転伝動され
る。このため、クラッチ54を「入」にしておくと繰出
ロ−ル46が回転されて肥料タンク41から肥料が繰り
出されて下部の漏斗74に排出され、案内管43内を流
下して作溝器44の開口部に排出される。このとき、送
風機46による圧風が空気タンク47で溜められ、この
高圧空気が風導管48を介して漏斗74下部の案内管4
3内へ吹き込まれ強制的に案内管43内を流下する肥料
を作溝器44内へ的確に案内するこのようにして、作溝
器44で開口される溝内に撒かれた肥料は、その後に覆
土板107で溝が埋め戻されて土壌面下に埋没される。
【0031】このようにして、苗植付け作業と施肥作業
とが同時に行われるが、各肥料繰出装置45の繰出量を
夫々調節するには、歯車90を移動させて歯車51との
噛み合いを外し、該歯車51を正あるいは逆に回転して
筒軸50の螺子で該歯車51を左右に移動させ、これに
より繰出調節ロ−ル46bを移動して調節するとよい。
また、各肥料繰出装置45の繰出量を一挙に調節するに
は、レバ−88で回転軸89を正逆回転すると歯車90
で歯車51が回転されて前記と同じように調節ができ
る。
【0032】次に、作業が終わり、肥料タンク41内の
肥料を排出する場合には、肥料取出樋61を第8図の仮
想線のように開口ならしめ、堰止ブラシ64が装備され
た移動部材66を引き抜くとタンク41内の肥料が肥料
取出樋61で受けられてそのまま後側の外部へ排出され
る。排出される肥料は適宜収容器で受けるとよい。ま
た、この肥料繰出装置45の繰出ロ−ル46部分やその
他の適宜な部分を掃除したり、洗浄後の水切りをすると
きには、送風機46を外して風を吹き付けると簡単に清
掃、水切りができる。そして、特に、副伝動ケース15
b…後部上方に機体左右方向に並設した肥料タンク41
と該肥料タンク41から肥料を繰り出す肥料繰出装置4
5…を設け、該肥料繰出装置45から繰出された肥料を
整地フロ−ト20・21に装着された作溝器44に案内
する肥料案内管43を回転ケ−ス17の前方で副伝動ケ
ース15bと苗載台16と移植具18の作動軌跡とに囲
まれた空間部をとおして配設したので、複数の副伝動ケ
ース15b…後部上方に施肥装置39の肥料タンク41
及び肥料タンク41から肥料を繰り出す肥料繰出装置4
5を機体左右方向に長くしてコンパクトに配置できる。
また、肥料繰出装置45から繰出された肥料は、整地フ
ロ−ト20・21に装着された作溝器44に向けて回転
ケ−ス17の前方で副伝動ケース15bと苗載台16と
移植具18の作動軌跡とに囲まれた空間部をとおして配
設された肥料案内管43により、すぐ下方の植付け位置
の近くに適切に施され、肥料詰まり等の発生も少なくて
適切な施肥作業が行える。
【0033】然も、肥料案内管43は、左右往復動する
苗載台16及び回転作動する回転ケ−ス17と移植具1
8・18に接触しないように、回転ケ−ス17の前方で
副伝動ケース15bと苗載台16と移植具18の作動軌
跡とに囲まれた空間部をとおして配設したから、非常に
簡潔な構成で然もコンパクトに各部材を配置構成でき
て、小型の施肥装置付き乗用型田植機となり、作業性が
非常に良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】施肥装置付き乗用型田植機の全体側面図
【図2】施肥装置付き乗用型田植機の全体平面図
【図3】要部の正断面図
【図4】要部の一部断面右側面図
【図5】要部の一部断面背面図
【図6】要部の一部断面左側面図
【図7】要部の背面図
【図8】要部の側断面図
【図9】要部の背断面図
【図10】要部を分解した状態の斜視図
【図11】要部の背面図
【図12】要部の一部断面右側面図
【図13】要部の断面図
【図14】要部の断面図
【図15】要部の側面図
【符号の説明】
1 乗用型走行車体 14 田植作
業機 15 植付伝動ケース 15b 副伝
動ケース 16 苗載台 17 回転
ケ−ス 18 移植具 19 植付
装置 20 整地フロ−ト 21 整地
フロ−ト 22 昇降機構 39 施肥
装置 41 肥料タンク 43 肥料
案内管 44 作溝器 45 肥料
繰出装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後部が複数の副伝動ケース15b…に
    分岐構成された植付伝動ケース15と、該植付伝動ケー
    ス15の上方で左右往復動する苗載台16と、副伝動ケ
    ース15b…の各々の後部側方に装着されて回転する回
    転ケ−ス17の両端部側方に各々装着されて回転ケ−ス
    17の回転軌跡よりも前方に突出した作動軌跡を描く2
    つの移植具18・18が苗載台16に載置された苗から
    一株分の苗を取り出して圃場に植付ける植付装置19…
    と、植付伝動ケース15の下方に装着された整地フロ−
    ト20・21等により構成される田植作業機14を昇降
    機構22を介して乗用型走行車体1に装着すると共に、
    該田植作業機14に施肥装置39を装着した施肥装置付
    き乗用型田植機において、前記副伝動ケース15b…後
    部上方に機体左右方向に並設した肥料タンク41と該肥
    料タンク41から肥料を繰り出す肥料繰出装置45…を
    設け、該肥料繰出装置45から繰出された肥料を整地フ
    ロ−ト20・21に装着された作溝器44に案内する肥
    料案内管43を回転ケ−ス17の前方で副伝動ケース1
    5bと苗載台16と移植具18の作動軌跡とに囲まれた
    空間部をとおして配設したことを特徴とする施肥装置付
    き乗用型田植機。
JP7019447A 1995-02-07 1995-02-07 施肥装置付き乗用型田植機 Expired - Fee Related JP2699906B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7019447A JP2699906B2 (ja) 1995-02-07 1995-02-07 施肥装置付き乗用型田植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7019447A JP2699906B2 (ja) 1995-02-07 1995-02-07 施肥装置付き乗用型田植機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61241033A Division JP2625420B2 (ja) 1986-10-09 1986-10-09 施肥装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07274646A true JPH07274646A (ja) 1995-10-24
JP2699906B2 JP2699906B2 (ja) 1998-01-19

Family

ID=11999571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7019447A Expired - Fee Related JP2699906B2 (ja) 1995-02-07 1995-02-07 施肥装置付き乗用型田植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2699906B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109548434A (zh) * 2019-01-10 2019-04-02 广东省农业科学院农业资源与环境研究所 水稻同步插秧施肥机与水稻同步插秧施肥方法
CN111819971A (zh) * 2020-07-27 2020-10-27 广州浰江软件开发有限责任公司 一种植株移栽机

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56132787A (en) * 1980-09-29 1981-10-17 Sharp Kk Temperature control device
JPS57140318A (en) * 1981-02-24 1982-08-30 Nippon Sheet Glass Co Ltd Manufacture of substrate having stuck electrically conductive transparent film
JPS62190016A (ja) * 1986-02-14 1987-08-20 井関農機株式会社 施肥装置付移植機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56132787A (en) * 1980-09-29 1981-10-17 Sharp Kk Temperature control device
JPS57140318A (en) * 1981-02-24 1982-08-30 Nippon Sheet Glass Co Ltd Manufacture of substrate having stuck electrically conductive transparent film
JPS62190016A (ja) * 1986-02-14 1987-08-20 井関農機株式会社 施肥装置付移植機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109548434A (zh) * 2019-01-10 2019-04-02 广东省农业科学院农业资源与环境研究所 水稻同步插秧施肥机与水稻同步插秧施肥方法
CN111819971A (zh) * 2020-07-27 2020-10-27 广州浰江软件开发有限责任公司 一种植株移栽机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2699906B2 (ja) 1998-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07274646A (ja) 施肥装置付き乗用型田植機
JP2565151B2 (ja) 施肥装置付き乗用型田植機
JP2626615B2 (ja) 施肥装置付き乗用型田植機
JP2626614B2 (ja) 施肥装置付き乗用型田植機
JP2625420B2 (ja) 施肥装置
JP2002034312A (ja) 施肥機
JPH08224004A (ja) 施肥装置付き乗用型田植機
JP3259171B2 (ja) 田植機
JP3138820B2 (ja) 田植機
JPH0870662A (ja) 施肥装置の肥料詰まりセンサ−
JP3404836B2 (ja) 施肥機
JP3259157B2 (ja) 田植機
JPS6225073Y2 (ja)
JP3612603B2 (ja) 田植機
JP3726838B2 (ja) 施肥機
JP3628474B2 (ja) 田植機の施肥装置
JP3259172B2 (ja) 田植機
JP2016010321A (ja) 苗移植機
JPH1118523A (ja) 乗用型田植機の機体構造
JP3628475B2 (ja) 田植機の施肥装置
JPH0340101Y2 (ja)
JPH0510568Y2 (ja)
JPH0856435A (ja) 田植機
JP2000069818A (ja) 田植機
JPH0216577Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees