JPH07274426A - 回転電機の水抜き穴に対する騒音防止装置 - Google Patents

回転電機の水抜き穴に対する騒音防止装置

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JPH07274426A
JPH07274426A JP8261794A JP8261794A JPH07274426A JP H07274426 A JPH07274426 A JP H07274426A JP 8261794 A JP8261794 A JP 8261794A JP 8261794 A JP8261794 A JP 8261794A JP H07274426 A JPH07274426 A JP H07274426A
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JP
Japan
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drain hole
water
electric machine
spiral
casing
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Application number
JP8261794A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Yashiki
勉 矢敷
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転電機ケ−シングの底壁に設けられている
水抜き穴から漏洩する回転電機の騒音を減少させるこ
と。 【構成】 回転電機等を収納し,水抜き穴3を設けた底
壁2を含むケ−シング1の水抜き穴3の周辺部におい
て,この水抜き穴3に連通する渦巻状の通水路6を設け
るように構成した。この場合,上記渦巻状の通水路6
は,複数枚の矩形平板を上板5と前記底壁2とに対して
水抜き穴3に向けて水抜き穴3を取り囲むように,且
つ,各辺が平面状の渦巻状のガイド壁4により構成すれ
ば良い。さらに,上記渦巻状の通路は,曲面状のガイド
壁から構成するようにしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転電機のケ−シング内
の結露水等の水を抜くためにケ−シング底壁に設けられ
る水抜き穴から,回転電機内で発生する発生音が騒音と
して外部へ漏洩するのを防止するための騒音防止装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機は回転部を有するから,基本的
に回転子の回転による発生音があり,このほかダクト部
が共鳴して発生するサイレン音や軸芯の重量バランスの
僅かなずれにより生じる振動に伴う音なども生じる。こ
のような回転電機内で発生する音を外部にそのまま放出
されると騒音となるので,回転電機ではこの防止及び回
転電機内の構成を保護するためにケ−シング内に収容さ
れている。ところが,上記回転電機の運転により多量の
熱を発生するため,運転/休止の度にケ−シング内の飽
和水蒸気量が変わるため,特に冬期等は周囲の温度変化
等も原因して結露水を生じる。また,回転電機の冷却に
用いるク−ラからの排水(結露水)も発生する。これら
の原因で発生する水は,そのまま放置すると上記ケ−シ
ング内に溜って電気部品や電気配線に接触して絶縁不良
や短絡の原因になることから,回転電機のケ−シングの
底壁には必ず水抜きのための貫通穴,即ち,水抜き穴が
設けられて上記滞留水の排出を可能にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが,水抜き穴は
ケ−シング外への排水を可能にするが,一方で,ケ−シ
ング内で生じた上記発生音が騒音となって外部に漏洩す
るという問題がある。排出される水が常時水抜き穴を通
過していれば騒音がケ−シング外に洩れないが,結露水
の量は常に流れるほどは多くはなく,従って,ほとんど
の時間において水抜き穴は開放されているため騒音が洩
れている。本発明は従来のものの上記課題(問題点)を
解決するようにした騒音防止装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の回転電機の水抜
き穴に対する騒音防止装置は,上記課題を解決するため
に,回転電機等を収納し,水抜き穴を設けた底壁を含む
ケ−シングの上記水抜き穴周辺部において,当該水抜き
穴に連通する渦巻状の通水路を設けるように構成した。
この場合,上記渦巻状の通水路は,複数枚の矩形平板を
上板と前記底壁とに対して前記水抜き穴に向けて該水抜
き穴を取り囲むように,且つ,各辺が平面状の渦巻状の
ガイド壁により構成すれば良い。また,上記渦巻状の通
水路を曲面状のガイド壁により構成するようにしても良
い。
【0005】
【作用】本発明は上記のように回転電機内に発生音の通
路を兼ねる渦巻状の通水路を構成したから,従来の技術
による水抜き穴がそのまま設けられているため排水は可
能であり,且つ,上記発生音は直進性があるため,渦巻
状の通路を通過する際に,この通路を構成するガイド壁
に衝突し,反射しながら所定の長さの距離を進むため,
この過程で減衰される。このため,水抜き穴からケ−シ
ング外に洩れる騒音は従来技術に比べて著しく減少す
る。
【0006】
【実施例】
第1実施例:図1は本発明の第1実施例である騒音防止
構造を備えた回転電機ケ−シングの部分破断立面図であ
る。図2は図1のA矢視部から切断して上方から見た正
面図である。これらの図で、1は回転電機のケ−シング
であり、この中に回転電機の固定子,回転子及びク−ラ
等の所要の構造が収容されている。上記ケ−シング1下
部の底壁2にはほぼ中央側に水抜き穴3が設けられてい
る。本実施例では、ガイド壁4は複数(本図では9枚)
の矩形平板であり,夫々の長辺がガイド壁4の上板5及
び上記底壁2とに隅肉溶接により固定されている。又,
ガイド壁4同士は夫々の短辺が隣接するガイド壁4の短
辺と隅肉溶接され,外周から中央に向けて,且つ,水抜
き穴3を取り囲むように屈折しながら渦巻状に設けられ
ている。なお,上記固定方法は,隅肉溶接に限らず夫々
が隙間なく固定できる方法であれば他の手段,たとえ
ば,接着剤による接着,ボルト等による機械的連結であ
っても良い。上記ガイド壁により仕切られて屈折した渦
巻状の通路6が形成される。本実施例において,ケ−シ
ング1の内面等を伝って落ちる結露水は,図示しない1
箇所以上の貫通穴を通り底壁2上に落ちる。この結露水
は,一定量に達すると通路6を通り底壁2の上を矢印B
の方向で水抜き穴に向かって流れ,水抜き穴3を通り外
部に流出する。一方,回転電機内で発生する発生音は直
進性を有するため,水抜き穴3に向かって進むが,ガイ
ド壁4に衝突し反射しながら従来技術に比べて長い距離
を進むことになり,この過程で,減衰してゆく。従っ
て,ケ−シング外に洩れる音は従来のものに比べ大幅に
低減する。
【0007】第2実施例:図3は本発明の第2実施例を
示す横断面図である。なお,図3以下の図の説明におい
て図1及び図2と対応する構成には同一の符号を付して
示した。図3は水抜き穴が3個設けられる回転電機に対
して本発明を適用した実施例を示すものであり,この例
では水抜き穴3aが3個の長円形貫通穴で構成されてい
る。回転電機の水抜き穴は回転電機の容量等の条件によ
り1個以上設けられることがあるが,その形状や数量に
よらず,本発明が目的とする騒音の減衰効果が達成され
るものである。第1,第2の各実施例では1.5周程度
の渦巻状通路を示したが,本発明の渦巻回数は1.5周
に限定されるものではなく,第2実施例のように水抜き
穴が多数設けられるものでは,騒音の減少効果を大きく
するために,更に多数回廻って水抜き穴に達する通路を
設けるようにすることが望ましい。第1実施例(図2)
のものでは,通路の幅は外側から中央側の水抜き穴に向
かってに進むにつれて広く形成しており,一方,第2実
施例(図3)のものでは,逆に水抜き穴に進むにつれて
通路の幅が狭く形成した場合を示している。しかし,本
発明の目的は,騒音の通路を長くし又折り曲げて,音を
長い距離進ませ,且つ,ガイド壁に衝突させて減衰さ
せ,ケ−シング外に洩れる音を小さくすることであっ
て,通路の幅の大小の程度は本発明の効果に影響を及ぼ
すものではない。なお,上記各実施例においては,90
゜の角度で屈折する平面状のガイド壁を示したが,これ
に代え,屈折角度が120゜あるいは135゜の6角形
状あるいは8角形状等を形成するガイド壁を設けても同
様な効果が期待できる。
【0008】第3実施例:上記の第1,第2の各実施例
においては平板を組合せた平面状の渦巻状通路を設けた
場合であったが,本実施例はこれに代わるガイド壁の構
成を示す。図4は本発明の第3の実施例を示すもので,
渦巻形ガイド壁4bは曲面状に形成されている。また,
このガイド壁4bに囲まれた通路6bは曲面状の渦巻状
に形成されて水抜き穴3を中心にこれを取り囲むに同心
的に配置されている。本実施例の構成においても,回転
電機内で発生する音は,水抜き穴3までの音の通路は可
成りの長さとなり,又,水抜き穴に至る過程でガイド壁
4bに衝突して減衰されるから,水抜き穴3から放出さ
れる音は従来のもに比べ大幅に減少される。
【0009】本発明は上記のように,回転電機内に設け
られる水抜き穴に連通する渦巻状の通水路を設けるもの
であり,従って,上記実施例のように,水抜き穴が1個
の場合には,渦巻状の通水路も,この水抜き穴を取り囲
むように回転電機のケ−シング内に1箇所設ければ良い
が,大型回転電機の場合のように回転電機のケ−シング
内に設けられる水抜き穴が複数個,たとえば回転電機内
の4隅に設けるような場合には,これらの水抜き穴を取
り囲むように上記ケ−シング内に4個の渦巻状の通水路
を設けるようにすれば良い。
【0010】
【発明の効果】本発明は上記のように,回転電機のケ−
シングの底壁に設けられる水抜き穴を取り囲むように渦
巻状の通水路を構成するものであり,具体的には,たと
えば平面状又は曲面状の渦巻状のガイド壁を形成して構
成するものであるから,回転電機内で発生する発生音は
水抜き穴に向かって,ガイド壁に衝突しながら進行する
過程で減衰され,水抜き穴から外部へ漏洩する音を従来
のものに比べ大幅に低減されるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である騒音防止構造を備え
た回転電機のケ−シングの部分破断立面図である。
【図2】図1のA矢視部から切断して示した横断面図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例を示す横断面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1:ケ−シング 2:底壁 3,3a:水抜き穴 4,4b:ガイド壁 5:上板 6,6b:通水路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機等を収納し,水抜き穴を設けた
    底壁を含むケ−シングの上記水抜き穴周辺部において,
    当該水抜き穴に連通する渦巻状の通水路を設けるように
    したことを特徴とする回転電機の水抜き穴に対する騒音
    防止装置。
  2. 【請求項2】 上記渦巻状の通水路は複数枚の矩形平板
    を上板と前記底壁とに対して前記水抜き穴に向けて該水
    抜き穴を取り囲むように,且つ,各辺が平面状の渦巻状
    のガイド壁により構成するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の回転電機の水抜き穴に対する騒音防止装
    置。
  3. 【請求項3】 上記渦巻状の通水路は,曲面状のガイド
    壁により構成するようにした請求項1記載の回転電機の
    水抜き穴に対する騒音防止装置。
JP8261794A 1994-03-30 1994-03-30 回転電機の水抜き穴に対する騒音防止装置 Pending JPH07274426A (ja)

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JP8261794A Pending JPH07274426A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 回転電機の水抜き穴に対する騒音防止装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020194406A1 (ja) * 2019-03-22 2020-10-01 本田技研工業株式会社 作業機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020194406A1 (ja) * 2019-03-22 2020-10-01 本田技研工業株式会社 作業機
JPWO2020194406A1 (ja) * 2019-03-22 2021-12-02 本田技研工業株式会社 作業機
EP3916211A4 (en) * 2019-03-22 2022-02-23 Honda Motor Co., Ltd. WORK MACHINE
US11939909B2 (en) 2019-03-22 2024-03-26 Honda Motor Co., Ltd. Work machine

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