JPH07274411A - 車両用発電制御装置 - Google Patents

車両用発電制御装置

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JPH07274411A
JPH07274411A JP6061514A JP6151494A JPH07274411A JP H07274411 A JPH07274411 A JP H07274411A JP 6061514 A JP6061514 A JP 6061514A JP 6151494 A JP6151494 A JP 6151494A JP H07274411 A JPH07274411 A JP H07274411A
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JP
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battery
voltage
engine
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current
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JP6061514A
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English (en)
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Takahiko Ono
隆彦 大野
Toru Fujiwara
徹 藤原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの停止,運転に拘らず、常に正確な
バッテリ状態を検出し、バッテリ上がりを未然に防止可
能にする。 【構成】 スタータスイッチ4が閉から開に切り替わる
前後の、バッテリ電流およびバッテリ電圧からバッテリ
内部抵抗を演算するバッテリ内部抵抗演算部17と、バ
ッテリ内部抵抗およびバッテリ電流,バッテリ電圧から
バッテリ起電力を演算するバッテリ起電力演算部20
と、バッテリ起電力からバッテリ温度に対応したバッテ
リ容量を求めるバッテリ容量演算部21とを設けて、発
電制御部27に、バッテリ容量,バッテリ内部抵抗およ
びエンジンの回転数から発電機2の発電電圧を決定し、
発電を開始させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両に搭載したバッ
テリの状態を監視することにより、バッテリ上りを防止
するように車両用発電機を制御する車両用発電制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は例えば特開平5−137275
号公報に示された従来の車両用発電制御装置におけるバ
ッテリ初期容量検出手順を示すフローチャートである。
【0003】次に動作について説明する。まず、このバ
ッテリ初期容量検出は、スタータの始動すなわちキース
イッチ(図示せず)のターンオンにより開始され、電流
センサによりバッテリ電流を読み込んで(ステップST
50)、このバッテリ電流が100A以上になるまで待
機し(ステップST51)、100A以上となったらス
タータ始動開始として3秒にセットしたタイマをスター
トして(ステップST52)、このバッテリ電流および
バッテリ電圧を読み込む(ステップST53)。
【0004】次に、上記タイマが3秒経過を示したかど
うかを調べ(ステップST54)、3秒経過したならス
テップST58に進み、経過していなければバッテリ電
流が150Aかどうかを調べ(ステップST55)、1
50AでなければステップST57にてバッテリ電流が
60A以下に低下したかどうか調べて、低下していなけ
ればステップST53にリターンする。
【0005】また、150AであればステップST53
で読み込んだバッテリ電圧をメモリに格納して(ステッ
プST56)、ステップST53にリターンする。これ
により、バッテリ電流が100Aになった後、3秒経過
するかまたは60Aまで低下するまでの期間において、
バッテリ電流が150Aの時点の最新の10個のバッテ
リ電圧がメモリに格納される。
【0006】次に、これら10個のバッテリ電圧の平均
値を算出し(ステップST58)、算出した平均バッテ
リ電圧VBmが所定のしきい値電圧レベルAより大きい
かどうかを調べ(ステップST59)、大きければ十分
にスタータ再始動可能であるのでバッテリ初期状態良好
すなわち初期充電量充分と判定してフラグを1とし、そ
うでなければバッテリ初期状態不良すなわち初期充電不
足と判定してフラグを0とし、ルーチンを終了する。
【0007】そして、かかる発電制御では、バッテリ電
流IBが150Aの時のバッテリ電圧をVBとし、バッ
テリ起電力をEB、バッテリ内部抵抗をRBとすると、
これらの間には、EB=IB・RB+VBの関係が成り
立つ。従って、バッテリ温度,内部抵抗RBが一定の場
合、起電力EBはその時のバッテリ容量に応じて決まる
ため、バッテリ電圧VBを検出することでバッテリ容量
を間接的に判定することができる。
【0008】また、発電機の発電電圧を2段階に切り換
えて、それぞれの電圧発生時の発電機出力電流の偏差を
求め、その電流偏差と所定値とを比較してバッテリ放電
状態を判定するものが、特開平4−133837号公報
などに示されている。
【0009】さらに、エンジンの停止中に、間欠的にバ
ッテリ放電電流を検出として、バッテリ容量の記憶値を
更新するものが特開平4−368432号公報に示され
ており、また、例えばバッテリ充放電電流を検出するも
のとして、ホール素子を用いた電力損失の小さい非接触
型の電流センサが用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用発電制御
装置は以上のように構成されているので、バッテリの起
電力EBは、上記のようにIB,RB,VBにより求め
られるものの、実際には、バッテリ温度は一定ではない
ため、バッテリ起電力EBに対するバッテリ容量の変化
を考慮する必要があるほか、バッテリ内部抵抗RBが増
大していた場合、充分に充電されているバッテリであっ
てもバッテリ電圧VBが低めに検出されるなどの問題点
があった。
【0011】また、スタータ回路の配線不良によってス
タータ回路抵抗が増大していた場合、放電ぎみのバッテ
リであってもバッテリ電圧VBが高めに検出されるとい
ったことが考慮されていないため、従来の容量検出方法
ではバッテリの温度や抵抗の変化に起因してバッテリの
初期容量を誤判定するおそれがあるなどの問題点があっ
た。
【0012】また、発電機の発電電圧を上記のように2
段階に切り換えて、バッテリの放電状態を判定するもの
では、発電機の発電電圧を切り換えた時の発電機の出力
電流偏差と、予め設定された所定値とを比較してバッテ
リの放電を判定しているため、発電電圧の切り換えによ
って変化する電気負荷電流の変化分が電流偏差に含まれ
てしまい、電気負荷の作動状態によっては、検出された
偏差中に電気負荷電流の変化成分が混在し、判定を誤る
おそれがあるなどの問題点があった。
【0013】さらに、バッテリ温度によって変化するバ
ッテリ受け入れ特性やバッテリ劣化に起因するバッテリ
特性の変化については考慮されておらず、バッテリにと
って不適性な充電制御となるなどの問題点があった。
【0014】また、エンジンの停止中にバッテリ放電電
位を検出し、上記のようにバッテリ容量の記憶値を更新
するものでは、エンジン停止直前のバッテリ容量と、エ
ンジン停止中のバッテリ放電電流の積算値とからバッテ
リ容量を求めているため、放電電流の大きさやバッテリ
温度によって変化するバッテリの実質的な容量(以下、
実質容量と称す)を検出することができず、最悪の場
合、始動困難を引き起こすなどの問題点があった。
【0015】さらに、電流検出手段としてホール素子を
用いたものでは、設計精度や製造上のバラツキに起因し
てオフセット誤差や、ゲイン誤差を有することがあり、
正確なバッテリ状態の検出や発電機の制御ができないな
どの問題点があった。
【0016】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、バッテリ初期状態を正確
に検出できる車両用発電制御装置を得ることを目的とす
る。
【0017】請求項2の発明はバッテリ容量とバッテリ
の劣化状態を正確に検出できる車両用発電制御装置を得
ることを目的とする。
【0018】請求項3の発明はエンジン停止中における
バッテリ上りを確実に防止できる車両用発電制御装置を
得ることを目的とする。
【0019】請求項4の発明は電流検出手段のオフセッ
ト誤差を補正することで、より正確にバッテリ電流を検
出できる車両用発電制御装置を得ることを目的とする。
【0020】請求項5の発明は電流検出手段のゲイン誤
差を補正することで、より正確にバッテリ電流を検出で
きる車両用発電制御装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る車
両用発電制御装置は、スタータスイッチが閉から開に切
り替わる前後の、バッテリ電流およびバッテリ電圧から
バッテリ内部抵抗を演算するバッテリ内部抵抗演算部
と、上記バッテリ内部抵抗および上記バッテリ電流,バ
ッテリ電圧からバッテリ起電力を演算するバッテリ起電
力演算部と、上記バッテリ起電力からバッテリ温度に対
応したバッテリ容量を求めるバッテリ容量演算部とを設
けて、発電制御部に、上記バッテリ容量,バッテリ内部
抵抗および上記エンジンの回転数から発電機の発電電圧
を決定させ、発電を開始させるようにしたものである。
【0022】請求項2の発明に係る車両用発電制御装置
は、バッテリ電流,バッテリ電圧およびバッテリ温度の
実測値から第1のバッテリ容量を得る第1バッテリ容量
検出部と、上記バッテリ電流の方向,バッテリ充放電
量,上記バッテリ電流およびバッテリ温度にもとづくバ
ッテリ容量補正値から第2のバッテリ容量を演算する第
2バッテリ容量演算部とを設けて、バッテリ劣化判定部
に、上記第1のバッテリ容量および上記第2のバッテリ
容量を比較させ、これらのバッテリ容量が一致しない場
合にバッテリ劣化と判定させ、警報手段に、バッテリ劣
化の判定時に警報を発生させるようにしたものである。
【0023】請求項3の発明に係る車両用発電制御装置
は、エンジンの停止を検出するエンジン作動判定部と、
バッテリの放電量を演算するバッテリ放電量演算部と、
上記放電量および上記バッテリの放電電流,上記バッテ
リの温度に応じたそれぞれの容量補正値から実質容量を
演算するバッテリ容量演算部とを設け、バッテリ過放電
判定部に、上記実質容量をもとにバッテリの第1の過放
電状態および第2の過放電状態を検出させ、さらに警報
制御部に、上記第1の過放電状態の検出時に、バッテリ
過放電を警報手段に警報させ、上記第2の過放電状態の
検出時に負荷への通電を強制遮断させるようにしたもの
である。
【0024】請求項4の発明に係る車両用発電制御装置
は、発電機の発電電圧をバッテリが充電も放電もされな
い電圧に変更し、実際のバッテリ電圧がその変更した電
圧に達したか否かを判定する発電制御部と、上記実際の
バッテリ電圧が上記変更した電圧に達したときのバッテ
リ電流からバッテリ電流のオフセット誤差量を検出する
オフセット誤差検出部とを設けて、オフセット誤差補正
量演算部に、上記オフセット誤差量にもとづきオフセッ
ト誤差補正量を演算させるようにしたものである。
【0025】請求項5の発明に係る車両用発電制御装置
は、発電機の発電電圧を所定の複数段階のバッテリ電圧
に変更し、実際のバッテリ電圧がその変更した電圧に達
したか否かを判定する発電制御部と、上記実際のバッテ
リ電圧が上記変更した各バッテリ電圧に達したときのバ
ッテリ電流からバッテリ電流のゲイン誤差量を検出する
ゲイン誤差検出部とを設けて、ゲイン誤差補正量演算部
に、上記ゲイン誤差量にもとづきゲイン誤差補正量を演
算させるようにしたものである。
【0026】
【作用】請求項1の発明における車両用発電制御装置
は、エンジンの始動に際し、スタータスイッチが閉成状
態から開成状態に切り替わる前後のバッテリ電流,バッ
テリ電圧,バッテリ温度をもとにバッテリ内部抵抗とバ
ッテリ容量を求めて、バッテリ初期状態を判定し、その
後に、発電機の発電を開始することで、常に、正確なバ
ッテリ初期状態を検出可能にする。
【0027】請求項2の発明における車両用発電制御装
置は、エンジン運転中は、バッテリ電流を検出し、これ
から得たバッテリ充電電流とバッテリ受け入れ特性とか
ら検出した第1のバッテリ容量(実測によるバッテリ容
量)と、上記バッテリ充放電量から演算した第2のバッ
テリ容量(計算によるバッテリ容量)とを比較すること
により、バッテリ劣化状態を判定することで、正確なバ
ッテリの容量とバッテリの劣化状態を検出する。
【0028】請求項3の発明における車両用発電制御装
置は、エンジン停止中のバッテリ放電電流とバッテリ温
度を検出し、バッテリ放電電流およびバッテリ温度によ
って変化する実質容量を演算し、バッテリの過放電を検
出した時には警報を発して電気負荷の停止を促すと共
に、さらに過放電が進行した時には通電中の電気負荷を
強制遮断し、エンジン停止中のバッテリ上がりを未然に
防止する。
【0029】請求項4の発明における車両用発電制御装
置は、エンジンの運転中に、発電機の出力電圧を、バッ
テリが放電も充電もしないレベルに切り換え、その出力
電圧の時のバッテリ充電電流を検出して電流検出手段の
オフセット誤差の補正を行うことで、電流検出手段の設
計精度や製造上のバラツキに起因する誤差を補正し、正
確なバッテリ電流の検出を可能にする。
【0030】請求項5の発明における車両用発電制御装
置は、エンジンの運転中に、発電機の出力電圧を数段階
に切り換え、それぞれの出力電圧の時のバッテリ充電電
流を検出して電流検出手段のゲイン誤差の補正を行うこ
とで、電流検出手段の設計精度や製造上のバラツキに起
因する誤差を補正し、正確なバッテリ電流の検出を可能
にする。
【0031】
【実施例】
実施例1.以下、請求項1の発明の一実施例を図につい
て説明する。図1において、1はバッテリ、2は発電
機、3はエンジンを始動するためのスタータ、4はスタ
ータ3を投入・遮断するスタータスイッチ、5はマイク
ロコンピュータを内蔵した制御装置(制御手段)であ
る。
【0032】また、6はバッテリ電流を検出する電流検
出手段、7はバッテリ電圧を検出する電圧検出手段、8
はバッテリ温度を検出する温度検出手段、9はエンジン
回転数を検出する回転数検出手段、10はスタータ作動
検出手段で、スタータ3の作動状態を検出し、制御装置
5により以上の検出結果からバッテリ初期状態を判定し
ている。
【0033】さらに、上記制御装置5は上記各検出結果
と車両状態検出手段11の検出結果とから発電機2を制
御している。また、12は発電機2やバッテリ1等の電
源系システムの異常が検出された場合、搭乗者に警報を
発する警報手段である。
【0034】次に、動作について説明する。図2は始動
時のスタータ作動信号,バッテリ電圧およびバッテリ電
流を示すタイムチャートであり、時刻t0から時刻t1
の期間ではエンジンは停止し、スタータ3も停止してい
る。この状態から時刻t1にてエンジンを始動させよう
とすると、スタータスイッチ4が閉成され、スタータ作
動信号はオフからオンとなる。
【0035】これによってバッテリ1からスタータ3に
電流が流れ、バッテリ電圧は低下する。そして、エンジ
ンが完爆(始動完了)後、時刻t2にてスタータスイッ
チ4が開成されると、スタータ作動信号はオンからオフ
となり、バッテリ電圧は急増し、バッテリ電流は急減す
る。
【0036】この時、発電機2は、まだ発電を開始して
いない為、バッテリは自律的な放電特性に応じた挙動を
示す。この時刻t2において、バッテリ出力が急変する
前後(図2のa,b点)のバッテリ電圧,バッテリ電流
を検出する。
【0037】ここで、上記a,bの2点でのバッテリ出
力の急変動作を図3(a),(b)の等価回路について
説明する。図において、3はスタータ、4はスタータス
イッチ、5は電気負荷で、これはインジェクタや点火コ
イル等、エンジン運転に必要な負荷を総括したものであ
る。図3(a)ではスタータスイッチ4が閉成されてお
り、図3(b)では開成されている。
【0038】いま、図2のa点のバッテリ電圧,バッテ
リ電流を、それぞれVB1,IB1とし、図2のb点の
バッテリ電圧,バッテリ電流を、それぞれVB2,IB
2として、バッテリ1の起電力をEB、内部抵抗をRB
とすると、図3(a),(b)より、a点での起電力E
Bは、EB=IB1・RB+VB1となり、b点での起
電力EBは、EB=IB2・RB+VB2となる。
【0039】従って、バッテリ内部抵抗RBは、RB=
(VB2−VB1)/(IB1−IB2)として求めら
れる。また、バッテリ内部抵抗は、バッテリ温度に応じ
て図4に示す特性を有する。
【0040】従って、このバッテリ温度に対応する正規
の内部抵抗と、上記式で求められた内部抵抗RBとを比
較することで、現在のバッテリ1の内部抵抗RBの良否
を判定することができる。もし、求められたバッテリ内
部抵抗RBが正規の値に比べて大きければ、内部抵抗の
増大が進行していると判断できる。
【0041】次に、バッテリ容量の演算方法について説
明する。上記内部抵抗RBを、上記a点,b点における
2つの起電力EBの上記式に代入すると、このバッテリ
起電力EBが求められる。さらに、バッテリ起電力EB
とバッテリ容量CBとの間には図5に示す関係があるこ
とから、バッテリ温度を同時に検出しておけば、容易に
バッテリ容量が求められる。
【0042】なお、上記の内部抵抗は、温度条件が一定
であれば、略決まった値を持ち、その値はバッテリの定
格容量によって異なることは周知の通りである。
【0043】次に、上記制御装置5の構成を図6のブロ
ック図に従って説明する。図において、15はスタータ
作動検出手段10により検出されたスタータの作動を判
定するスタータ作動判定部、6,7はスタータスイッチ
4が閉から開に移行する前後の上記のバッテリ電流IB
1,IB2およびバッテリ電圧VB1,VB2を検出す
る電流検出手段および電圧検出手段、16は検出された
電流,電圧を一時記憶する電流・電圧記憶部である。
【0044】17はバッテリ内部抵抗演算部で、上記式
を用いて内部抵抗RBを演算する。19は内部抵抗良否
判定部で、温度検出手段によって検出されたバッテリ温
度と、予め、制御装置内に記憶された図4に示すような
バッテリ温度―内部抵抗特性とから、現在のバッテリ内
部抵抗RBの状態を判定する。
【0045】また、20はバッテリ起電力演算部で、こ
れが上記内部抵抗RBと上記式とからバッテリ起電力E
Bを演算するとともに、この起電力EBと、予め制御装
置5内に記憶された図5に示すようなバッテリ容量演算
部21と、バッテリ温度TBとから、バッテリ容量CB
を求める。22はこのバッテリ容量を格納する、バッテ
リ容量記憶部である。
【0046】また、19は内部抵抗良否判定部、24は
バッテリ内部抵抗が良好と判定されたにも拘らず、クラ
ンキング回転数が低い場合、スタータ回路配線の抵抗が
増加したと判断するスタータ配線良否判定部、25はバ
ッテリ内部抵抗RBの増加,バッテリ容量CBの低下,
スタータ配線抵抗の増加,発電状態等の不具合を識別
し、警報手段12により警報を発する警報制御部であ
る。27は発電制御部で上記バッテリ容量CBが演算さ
れた後に、諸情報(バッテリ状態,車両状態等)をもと
に車両に最適な発電電圧を決定し、発電機2の制御を開
始する。
【0047】以下、図7のフローチャートに従って制御
装置の動作を説明する。この処理はキースイッチ(図示
せず)のオンによって開始される。キースイッチがオン
されると、先ず、フラグや変数のリセット等の初期設定
を行う(ステップST100)。そして、各検出手段1
0,8,11などから、スタータ作動信号,バッテリ温
度,車両状態等を読み込み(ステップST101)、ス
タータがオンしているか否かを判定する(ステップST
102)。
【0048】そして、スタータスイッチ4がオンしてい
ると判定された場合、バッテリ電流IB1,電圧VB
1,クランキング(エンジン)回転数を検出し(ステッ
プST103)、これらを記憶した後(ステップST1
04)、ステップST101からステップST104の
処理を繰り返す。
【0049】この後、スタータスイッチ4がオンからオ
フになるとエンジンの始動に成功したか否かを判定し
(ステップST105)、エンストの場合は処理を抜け
る。一方、エンジンの始動に成功(完爆)した場合、バ
ッテリ電流IB2、電圧VB2を検出し(ステップST
106)、これと、ステップST104にて記憶したバ
ッテリ電流IB1、電圧VB1とから、バッテリ内部抵
抗RBを演算する(ステップST107)。
【0050】そして、バッテリ内部抵抗RBの良否を判
定し(ステップST108)、この判定の結果、バッテ
リ内部抵抗RBが良好の場合、内部抵抗フラグR=0と
し(ステップST109)、バッテリ内部抵抗RBが増
加している場合、内部抵抗フラグR=1とする(ステッ
プST110)。
【0051】次に、上記バッテリ内部抵抗RBと、図2
のa点,b点におけるバッテリ電圧,バッテリ電流とか
ら、バッテリ起電力EBを演算し(ステップST11
1)、さらにバッテリ温度をもとにバッテリ容量CBを
演算する(ステップST112)。そして、バッテリ容
量CBの状態を判定する(ステップST113)。ここ
でバッテリが充分に充電されている場合には、バッテリ
容量フラグC=0とし(ステップST114)、バッテ
リの放電が進行している場合、バッテリ容量フラグC=
1とし、ステップST116に進む。
【0052】このステップST116ではステップST
101にて検出した車両状態とステップST104で記
憶したクランキング回転数とから、適正な回転数であっ
たか否かを判定する。
【0053】すなわち、始動時はスタータによってエン
ジンを回転させるため、エンジンを回転させるという抵
抗力にスタータ3の出力が打ち勝つことによってクラン
キング回転数が決まる。従って、満充電のバッテリ1に
比べ、放電したバッテリ1ではスタータ3への供給エネ
ルギーが減少する(バッテリの出力電流が小さくなり、
電圧降下も大きくなる)ため、クランキング回転数が低
くなる。
【0054】また、バッテリ1が低温である場合、バッ
テリ1の出力性能が低下したり、エンジンが低温である
場合、エンジンオイルの粘性や摩擦増大が始動の妨げと
なってクランキング回転数が低くなる。
【0055】従って、車両状態(バッテリ状態,エンジ
ン温度など)から上記の条件を考慮した時のクランキン
グ回転数を求め、これと実際の回転数とを比較すること
で適正な車両状態に相応の回転数であったか否かを判定
できる。この結果、実際の回転数が上記の条件を加味し
た値より低い場合、不適正であると判定することにな
る。
【0056】上記判定の結果、クランキング回転数が正
常の場合は、始動系フラグS=0とし(ステップST1
17)、クランキング回転数が低いと判定された場合
は、先に設定された内部抵抗フラグR=0か否かを判定
する(ステップST118)。
【0057】ここで、R=0の場合、内部抵抗RBが正
常にも拘らず、クランキング回転数が低いので、原因は
スタータ側にある(例えば、配線抵抗の増加など)と判
断して、始動系フラグS=1とする(ステップST11
9)。そしてステップST118にてR=1の場合、ス
タータ系の配線抵抗の増大が原因ではないと判断し、ス
テップST117に進んで始動系フラグS=0としてス
テップST120に進む。
【0058】このステップST120では、内部抵抗フ
ラグR=1であれば内部抵抗増加(バッテリ不良)、バ
ッテリ容量フラグC=1であればバッテリ1が充電不
足、始動系フラグS=1であればスタータ回路の配線不
良といった警報を発する。また、最後に、発電を許可
し、処理を抜ける(ステップST121)。ここで、発
電が許可されると、発電制御部27は、バッテリ1や車
両の状態に応じて発電機2の発電電圧を決定し、発電を
開始する。
【0059】なお、上記車両状態検出手段11は、エン
ジン制御コンピュータが従来より持ち合わせている信
号、例えば、エンジン回転数,吸入空気量,車速,スロ
ットル開度,冷却水温,ブレーキスイッチ,スタータス
イッチ,ニュートラルスイッチなどをもとに、車両の始
動,停止,加速,減速,定常走行、また、エンジンの温
度状態,負荷状態などを検出するものであり、発電制御
部27は、これらの状態に適した発電量に制御(発電電
圧の制御)する。
【0060】具体的には、スタータスイッチ4のオンに
よって始動を判別したり、車速,回転数,スロットル開
度の変化状態,ブレーキスイッチの状態によって加速や
減速を判別する。
【0061】また、これらの車両状態は、エンジン制御
コンピュータに判別させ、車両状態のみを制御装置に入
力してもよいし、発電制御部27に必要最小限の信号を
直接入力し、発電制御部27が車両状態を判別するよう
にしてもよい。
【0062】実施例2.図8は請求項2の発明の一実施
例を示す制御装置のブロック図であり、31はエンジン
運転中か否かを判定し、エンジン運転中であれば、本制
御を実行可能にするエンジン作動判定部、32はバッテ
リ電流,バッテリ電圧,バッテリ温度の検出値にもとづ
き実測容量C1を検出する第1バッテリ容量検出部、3
3はその実測容量としての第1バッテリ容量を記憶する
第1バッテリ容量記憶部である。
【0063】また、34は時々刻々と変化するバッテリ
電流の方向(充電か放電か)を判定するバッテリ充放電
判定部、35はその方向判定と同時に充放電量の絶対値
を演算する充放電量演算部、36はバッテリ電流の大き
さから、5時間率容量を基準とした時の実質容量を決定
する電流量補正部、37はバッテリ温度から25℃時容
量を基準とした時の実質容量を決定する温度補正部であ
る。
【0064】さらに、38は第1のバッテリ容量C1を
初期容量とし、充放電方向,充放電量,電流量補正,温
度補正によって第2のバッテリ容量C2を演算する第2
バッテリ容量演算部、39は上記第2のバッテリ容量
(計算値)と、最新の第1のバッテリ容量(実測値)と
を比較し、両結果が一致しない場合、バッテリ1が劣化
していると判断するバッテリ劣化判定部で、この判定結
果に従って警報制御部25が警報手段12に警報を発生
させる。
【0065】また、27は諸情報(バッテリ状態、車両
状態等)をもとに車両に最適な発電電圧を決定し、発電
機の制御を行う発電制御部である。
【0066】以下、図9のフローチャートに従って制御
装置5の動作を説明する。まず、ステップST200に
て、カウンタ値T=0、バッテリ劣化フラグB=0の初
期設定を行う。次にステップST201にて車両状態を
検出し、さらに、ステップST202にてエンジン運転
中か否かを判定する。ここで、エンジンが運転中でなけ
れば処理を抜ける。
【0067】一方、エンジンが運転中であればバッテリ
電流IB、バッテリ電圧VB、バッテリ温度TBを検出
する(ステップST203)。さらに、カウンタ値Tが
零か否かを判定する(ステップST204)。今、T=
0であるのでステップST205に進んで第1のバッテ
リ容量C1を演算し、さらに、第2のバッテリ容量演算
のための初期容量m0 に上記C1を格納する(ステップ
ST206)。
【0068】次に、ステップST203にて検出したバ
ッテリ電流IBと検出周期(時間)の積をとり、バッテ
リ充放電量を演算し(ステップST207)、初期容量
0と、後述の電流量補正値(バッテリ電流値に応じて
実質容量に補正)と、温度補正値(バッテリ温度に応じ
て実質容量に補正)とによって第2のバッテリ容量C2
を求める(ステップST208)。
【0069】そして、次のステップST209では初期
容量m0 をC2に更新(m0 =C2)し、カウンタ値T
をカウントアップして(ステップST210)、カウン
タ値Tが所定値を越えたか否かを判定する(ステップS
T211)。この判定の結果、所定値を越えていない場
合にはステップST201に戻る。
【0070】この場合、ステップST201からステッ
プST204までは上記と同様の処理を行うが、ステッ
プST204では今回以降、T≠0であるので、ステッ
プST205とステップST206の処理は実行せずに
ステップST207へ進み、ステップST207からス
テップST211までの処理を行う。カウンタ値Tが所
定値を越えるまで以上の繰り返し処理を実行し、計算値
である第2のバッテリ容量C2が更新される。
【0071】そして、カウンタ値Tが所定値を越えた時
点で、第1のバッテリ容量C1を再び演算し(ステップ
ST212)、最新の第1のバッテリ容量C1と最後に
ステップST208で演算された第2のバッテリ容量C
2とを比較し、ほぼ等しい場合はバッテリ1の劣化なし
と判断し、バッテリ劣化フラグB=0を設定する(ステ
ップST214)。
【0072】一方、上記比較の結果、バッテリ容量C
1,C2が著しく異なる場合はバッテリ劣化と判断し、
バッテリ劣化フラグB=1を設定し(ステップST21
5)、ステップST216に進む。このステップST2
16ではバッテリ劣化フラグB=1であればバッテリが
劣化していることを警報し、処理を抜ける。
【0073】この実施例において、バッテリ1の受け入
れ特性を図10に示す。これによればバッテリ充電電圧
が一定の場合、バッテリ1の充電電流は、バッテリ温度
に応じて図のような特性を有する。従って、バッテリ1
の温度TBの時のバッテリ充電電流IBから、上記のよ
うな第1のバッテリ容量C1が得られる。
【0074】次に、上記第2のバッテリ容量の演算方法
について説明する。バッテリ充放電量の演算:バッテ
リ充放電電流は、マイクロコンピュータの動作クロック
の周期、あるいは、クロックの分周された周期のタイミ
ングで検出されるので、バッテリ電流IBとその検出周
期との積によってバッテリに放電、あるいは充電される
電力量(AH:アンペア・アワー)が演算できる。
【0075】電流値によるバッテリ容量の補正:次に
バッテリ電流IBと放電量とからバッテリ容量を補正す
る方法を説明する。5時間率電流で放電した時のバッテ
リ容量を基準(=100%)とすると、放電電流の大き
さ(時間率電流)によって実質容量は図11のように変
化する。従って、バッテリ1の放電に伴う容量の演算は
放電電流の大きさに応じて変化する特性を考慮する必要
がある。
【0076】例えば、A時間率電流(=放電電流iアン
ペア)の時の実質容量は5時間率容量C(AH)のP
(%)であったとし、放電電流iでn時間放電したとす
ると、容量変化分を定数と変数とによって決まる値Δm
(%)とした場合に、この放電バッテリ容量の変化分Δ
1 は、Δm1 (%)={i×n(AH)}/{C×P
÷100(AH)}×100で求められる。
【0077】従って、放電前の初期容量をm0 とする
と、放電後の容量はm0 −Δm1 で得られる。なお、充
電の場合は充電効率η(例えばη=1.2〜1.4)を考
慮し、例えば、充電電流iの時の実質容量は5時間率容
量C(AH)のP(%)であったとし、充電電流iでn
時間充電したとすると、この充電によるバッテリ容量の
変化分Δm2 は、Δm2 (%)={i×n(AN)}/
{η×C×P÷100(AH)}×100で求められ
る。従って、充電前の初期容量をm0 とすると、充電後
の容量はm0 +Δm2 で得られる。
【0078】温度によるバッテリ容量の補正:次にバ
ッテリ温度TBと放電量とからバッテリ容量を補正する
方法を説明する。バッテリ温度25℃の時の満充電バッ
テリ容量を基準(=100%)とすると、温度によって
実質容量は図12のように変化する。
【0079】従って、バッテリ容量の演算はバッテリ温
度TBに応じて変化する特性を考慮する必要がある。例
えば、バッテリ温度T℃の実質容量は25℃の容量C
(AH)のP(%)であったとし、放電電流iでn時間
放電したと仮定すると、この放電によるバッテリ容量の
変化分Δm3 は、Δm3 (%)={i×n(AH)}/
{C×P÷100(AH)}×100で求められる。し
たがって、放電前の容量をm0 とすると、放電後の容量
はm0 −Δm3 で得られる。
【0080】なお、充電の場合は充電効率ηを考慮し、
例えば、バッテリ温度T℃の実質容量は25℃の容量C
(AH)のP(%)であったとし、充電電流iでn時間
充電したとすると、この充電によるバッテリ容量の変化
分Δm4 は、Δm4 (%)={i×n(AH)}/{η
×C×P÷100(AH)}×(1/n)×100で求
められる。従って、充電前の容量をm0 とすると、充電
後の容量はm0 +Δm4 で得られる。そして、このよう
な各変化分Δm1 〜Δm4 によって、上記バッテリ電流
およびバッテリ温度に応じた補正により実質容量として
上記のような第2のバッテリ容量C2を得る。
【0081】バッテリ劣化の判定:上記のようにして
得られる第1のバッテリ容量C1(実測容量)と、第2
のバッテリ容量C2(計算による容量)とを周期的に比
較し、C2に対してC1が異常に小さい場合、バッテリ
劣化と判断する。
【0082】実施例3.図13は請求項3の発明の一実
施例による車両用発電制御装置を示す回路図であり、図
において、図1と符号が同じものは同一の機能を有する
ため、その重複する説明を省略する。この実施例では、
エンジン停止時にも動作可能な電気負荷13と、バッテ
リ過放電時に上記電気負荷13を強制遮断できるスイッ
チ手段としての電気的強制遮断手段14と、上記電気負
荷13を手動で投入,遮断するスイッチ15とを別に設
けている。
【0083】次にこの実施例の制御装置における要部構
成を図14のブロック図に従って説明する。図におい
て、40は車両状態検出手段11の検出結果をもとに、
エンジンが停止しているか否かを判定するエンジン作動
判定部、41はエンジンの停止が初めて検出されたと
き、エンジン停止直前のバッテリ容量を記憶するバッテ
リ容量記憶部である。そして、6,7は上記のようにエ
ンジンが停止中であるときの、バッテリ電流IBおよび
バッテリ温度TBを検出する電流検出手段および温度検
出手段である。
【0084】また、42はバッテリ放電量演算部で、こ
れがマイクロコンピュータの動作クロックの周期、ある
いは、クロックの分周された周期で検出されたバッテリ
放電電流と、その検出周期(時間)との積によって放電
量(AH:アンペア・アワー)を演算する。
【0085】43はバッテリ容量演算部で、これは初回
に限り、エンジン停止直前のバッテリ容量を初期容量と
して上記バッテリ放電量演算部42で演算された放電量
と、電流量補正部44での補正結果(放電電流に応じた
実質容量の決定)と、温度補正部45での補正結果(バ
ッテリ温度に応じた実質容量の決定)とから実質容量を
演算する。なお、これ以降の容量演算に関する初期値
は、バッテリ容量演算部の演算結果が使われる。
【0086】そして、46はバッテリ容量演算部43に
て求められたバッテリ容量をもとに、バッテリの過放電
状態を判定するバッテリ過放電判定部、12は第1の過
放電状態を検出すると、警報制御部25を介して搭乗者
にバッテリ過放電を警報する警報手段である。さらに過
放電が進行し、第2の過放電状態を検出すると、図13
のスイッチ手段としての電気負荷強制遮断手段14に指
令を発し、通電中の負荷を強制遮断してバッテリ上がり
を防止するように機能する。なお、電流量補正部44お
よび温度補正部45の動作は実施例2で述べた方法が適
用される。
【0087】なお、上記バッテリ過放電判定部46は、
バッテリ1の放電レベルとして、満充電ではないが放電
量としては望ましくないレベル(再始動するには余裕が
あるが、これ以上、放電させたくないレベル)を第1の
過放電状態とし、さらに放電が進行してこれ以上、放電
すると再始動が不可能となるレベルを第2の過放電状態
と定義する。
【0088】そして、車両に搭載されるスタータとバッ
テリの定格から決まる上記の第1,第2の放電レベルを
予め、制御装置内のメモリに記憶させておき、バッテリ
電流とバッテリ温度とから演算されたバッテリ容量と上
記の第1,第2のバッテリ容量(放電レベル)とを比較
することで各々の過放電状態を判定することになる。
【0089】次に、図15のフローチャートに従ってこ
の制御装置5の動作を説明する。先ず、ステップST3
00にて、初期容量およびフラグの初期設定を行う。次
に、車両状態を検出し(ステップST301)、さらに
エンジン停止中か否かを判定する(ステップST30
2)。ここで、エンジン回転中であれば、初期容量とフ
ラグのクリアおよび後述の警報処理が実行されている場
合、その解除を行って処理を抜ける(ステップST31
6)。
【0090】一方、エンジン停止中であれば初期容量m
0 が零か否かを判定する(ステップST303)。m0
=0であれば、エンジン停止直前のバッテリ容量をm0
に読み込み、初期容量とする(ステップST304)。
0 ≠0であれば何もしないでステップST305に進
む。続いて、バッテリ電流,バッテリ温度を検出し(ス
テップST305)、これからバッテリ放電量を演算す
る(ステップST306)。
【0091】さらに上記Δm1 (%)の式による電流量
補正を行ってバッテリ容量を補正し、さらに上記Δm3
(%)の式による温度補正を行ってバッテリ容量を演算
する(ステップST307)。そして、こうして得られ
たバッテリ容量を新たな初期容量としてm0 に格納する
(ステップST308)。
【0092】次に、こうして演算されたバッテリ容量が
第1の過放電容量を下回ったか否かを判定する(ステッ
プST309)。この第1の過放電容量とは、「実用上
問題ないが、望ましくは放電させたくない容量レベル」
を指す。上記バッテリ容量が第1の過放電容量まで低下
していない場合、バッテリ容量フラグC=0とし(ステ
ップST310)、もし、バッテリ容量が第1の過放電
容量以下に低下している場合、フラグC=1とする(ス
テップST311)。
【0093】続いて、ステップST312では、ステッ
プST307にて演算されたバッテリ容量が第2の過放
電容量を下回ったか否かを判定する。この第2の過放電
容量とは、「例えば、エンジンの再始動が最低数回は可
能な容量レベル」を指す。バッテリ容量が第2の過放電
容量まで低下していない場合、ステップST313に進
んで負荷遮断フラグE=0とする。
【0094】もし、バッテリ容量が第2の過放電容量以
下に低下している場合、ステップST314に進んでフ
ラグE=1とし、上記フラグC,フラグEの状態に応じ
て警報処理を実行する(ステップST315)。C=1
の場合、搭乗者に警報を発することで、エンジン停止中
の電気負荷の使用中止やエンジン始動を促し、バッテリ
放電の促進を防止する。E=1の場合、使用中の電気負
荷を強制遮断する。
【0095】この場合、搭乗者がヘッドランプ等を消し
忘れて車両を離れた場合でもバッテリ上がりを防止し、
再始動の機会を確保できる。
【0096】実施例4.図16は請求項4および請求項
5の発明の一実施例を示す制御装置のブロック図であ
り、図において、40は車両状態検出手段11の検出結
果より、エンジンが運転中か否かを判定するエンジン作
動判定部、51は発電制御部で、これが発電機出力が飽
和していない場合に、発電機2の発電電圧をVL(バッ
テリが充電も放電もされない電圧)に変更し、実際のバ
ッテリ電圧がVLに達したか否かをバッテリ電圧から判
定する。
【0097】すなわち、発電機2の発電電圧はバッテリ
1の端子電圧VBが所定値となるよう制御するのである
が、実際の制御方法としては、バッテリ1の端子電圧V
Bを検出(アナログ→ディジタル変換)し、これと、予
め、制御装置5のメモリに記憶されている目標電圧(V
L〜VH)とを比較して、端子電圧VBが目標電圧とな
るように発電機の界磁電流を制御(フィードバック制
御)する。
【0098】ここで、もし、VB>目標電圧ならば発電
機の界磁電流を減少させ、VB<目標電圧ならば界磁電
流を増加させる。このような電圧フィードバックによっ
て、VBは目標電圧近傍に維持される。
【0099】そして、目標電圧をバッテリの開放電圧で
ある約12.6V(=VL)に設定すると、VBと目標
電圧が同電位となるため、発電機からバッテリ1への充
電電流は流れなくなるが、電気負荷へは発電機から電流
が供給される状態となる。
【0100】そして、52はバッテリ電圧がVLに達し
た時のバッテリ電流を検出し、これが検出精度に障害を
来すレベルか否かを判定するオフセット誤差検出部、5
3はこのオフセット誤差が大きい場合、オフセット誤差
補正量を演算し、補正データ記憶部54にオフセット補
正量を受け渡すオフセット誤差補正量演算部である。
【0101】この場合において、目標電圧=VLにする
と、発電機2から電気負荷13へは電流が供給される
が、発電機2からバッテリ1へは充電されなくなり、バ
ッテリ1は電気的に切り放されたような状態になる。
【0102】従って、目標電圧=VLの時に図17
(b)の点線のような検出電流が存在している場合、こ
の値がオフセット誤差として存在していることになり、
目標電圧をVM〜VHに制御している時のバッテリ電流
は、検出電流から上記オフセット誤差分を差し引いた値
が真値となる。
【0103】また、ゲイン誤差を補正する場合、上記発
電制御部51は、発電機出力が飽和していない場合に発
電機2の発電電圧をVMに変更し、実際のバッテリ電圧
がVMに達したか否かをバッテリ電圧から判定し、この
バッテリ電圧がVMに達した時のバッテリ電流を検出す
る機能を有する。
【0104】55はこうして検出されたバッテリ電流を
受け、発電機2の発電電圧をVMから複数段階を経てV
Hまで変更し、上記と同様にゲイン誤差を検出するゲイ
ン誤差検出部である。
【0105】さらに、このゲイン誤差検出部55は温度
検出手段8によって検出されるバッテリ温度と、バッテ
リ容量記憶部58に記憶されているバッテリ容量とか
ら、バッテリ受け入れ特性56を選択し、これと上記バ
ッテリ電流とからゲイン誤差を検出する。57は検出さ
れたゲイン誤差を演算するゲイン誤差補正量演算部で、
バッテリ電流に対する補正マップを生成し、補正データ
記憶部54に補正マップを受け渡す。この補正データ記
憶部54は以降の検出電流を補正するものであり、真の
バッテリ電流を演算可能にする。
【0106】図17および図18は発電機2の発電電圧
を数段階に変化させた場合の、電圧検出手段7で検出さ
れたバッテリ電圧および電流検出手段6で検出された検
出電流のタイムチャートを示し、ここでバッテリ電圧の
うち、VLはバッテリが充電も放電もされない所定電圧
である。また、VHは少なくとも車両の電気,電子制御
機器に支障がなく、かつ、VLよりも高い所定電圧であ
る。また、VMは、VL<VM<VHに位置する所定電
圧を示す。
【0107】さらに、同図において、電流検出手段6が
基本特性通りである場合の検出電流を実線で示す。電流
検出手段6が基本特性通りである場合、図17(a)に
示すようなVL時には、検出されるバッテリ電流IBが
零になるはずである。もし、VL時に電流が検出される
場合、その値だけオフセット誤差が存在することが容易
に判断できる。
【0108】また、図18(b)に示すように電流検出
手段6が基本特性通りの場合(実線)と、充電電流が多
くなるにつれて検出ゲインが、高くなるようなゲイン誤
差がある場合(破線)の検出結果を、それぞれ、図19
に示すバッテリ受け入れ電流・容量特性にプロットする
とゲイン誤差の状態が明らかとなる。
【0109】以上のように、電圧を切り換えて充電電流
を検出し、相対比較することで、図20に示すような電
流検出手段6のオフセット誤差(点線)およびゲイン誤
差(破線)が、放電時または充電時のそれぞれについて
検出できるので、以上の制御を必要に応じて実行するこ
とにより、常に、正確な電流検出が可能となる。
【0110】以下、図21のフローチャートに従ってオ
フセット誤差補正の動作を説明する。先ず、ステップS
T400にて車両状態を検出し、さらに、エンジン運転
中か否かを判定する(ステップST401)。ここで、
エンジン回転中であれば、発電機出力が飽和しているか
否かを判定する(ステップST402)。エンジン停止
中または発電機出力飽和中の場合、オフセット誤差補正
未実施として処理を抜ける(ステップST411)。
【0111】一方、エンジン運転中かつ発電機出力が飽
和していない場合、ステップST403に進んでオフセ
ット誤差の補正処理を開始し、発電機2の発電電圧VL
を出力する。次にステップST404にてバッテリ電圧
VBを検出し、さらにバッテリ電圧がVLに達したか否
かを判定する(ステップST405)。VB≠VLの場
合、ステップST400に戻り、バッテリ電圧VB=V
LとなるまでこのステップST400からステップST
405の処理を繰り返す。
【0112】この間に、エンジン停止または発電機2の
出力飽和が発生した場合、ステップST411に進み、
処理を抜ける。また、図示しないが、所定時間以上の
間、この繰り返し処理が継続する場合もステップST4
11に進み、処理を抜ける。
【0113】一方、ステップST405にてバッテリ電
圧VB=VLが検出されると、その時のバッテリ電流I
BLを検出し(ステップST406)、電流検出手段6
の検出値IBLの絶対値が所定値以上か否かを判定する
(ステップST407)。所定値未満の場合、オフセッ
ト誤差なしと判断し、ステップST408に進んでオフ
セット誤差補正量IOS=0とし、ステップST410
に進む。また、IBLが所定値以上の場合はオフセット
誤差補正量IOS=IBLとし(ステップST40
9)、最後にステップST410にてオフセット誤差補
正完了済みとし、処理を抜ける。これ以降、バッテリ電
流の検出時にはオフセット誤差の補正が実行される。
【0114】次に、図22のフローチャートに従ってゲ
イン誤差補正の動作を説明する。先ず、ステップST5
00にて変数n=1を初期設定し、次に車両状態を検出
し(ステップST501)、さらに、エンジン運転中か
否かを判定する(ステップST502)。ここで、エン
ジン運転中であればステップST503に進み、発電機
出力が飽和しているか否かを判定する。
【0115】エンジン停止中または発電機出力飽和中の
場合、ゲイン誤差補正未実施として処理を抜ける(ステ
ップST517)。エンジン運転中かつ発電機出力が飽
和していない場合、ステップST504に進んでゲイン
誤差の補正処理を開始する。このステップST504で
はn=5か否か判定する。n≠5の場合はステップST
505に進んで発電電圧V(n)を出力する。
【0116】なお、V(n)を図18に対応させると、
V(1)=VM1、V(2)=VM2、V(3)=VM
3、V(4)=VHに相当し、これらは、予め、配列と
して制御装置5内に記憶されている。
【0117】次にステップST506にてバッテリ電圧
VBを検出し、ステップST507にて上記バッテリ電
圧VBがV(n)に達したか否かを判定する。VB≠V
(n)の場合はステップST501に戻り、バッテリ電
圧VB=V(n)となるまでステップST501からス
テップST507の処理を繰り返す。この間に、エンジ
ン停止または発電機の出力飽和が発生した場合、ステッ
プST517に進み、処理を抜ける。
【0118】また、図示しないが、所定時間以上の間、
この繰り返し処理が継続する場合もステップST517
に進み処理を抜ける。そして、ステップST507にて
バッテリ電圧VB=V(n)が検出されると、ステップ
ST508に進み、その時のバッテリ電流IB(n)を
検出する。そして、ステップST509にてその値を記
憶し、ステップST510に進み、変数nをインクリメ
ントしてステップST501に戻り、上述の処理を繰り
返す。そして、発電電圧V(4)の処理が完了すると、
ステップST510にてn=5となるため、ステップS
T504からステップST511に進む。
【0119】ステップST511ではバッテリ温度TB
を検出し、ステップST512では本制御の実行直前の
バッテリ容量を読み込み、ステップST513にて上記
バッテリ温度TBと上記バッテリ容量とから、図19に
示したバッテリ受け入れ特性を決定する。なお、バッテ
リ受け入れ特性は、バッテリ温度毎に、予め、制御装置
5内に記憶されており、検出されるバッテリ温度に応じ
て選択される。
【0120】そして、ステップST514にてV(n)
毎のゲイン誤差を検出し、ステップST515にてゲイ
ン補正マップ(電流に対するゲイン補正値)を生成し、
最後にステップST516にてゲイン誤差補正完了済み
とし、処理を抜ける。これ以降、バッテリ電流の検出時
にはゲイン誤差の補正が実行される。
【0121】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、スタータスイッチが閉から開に切り替わる前後の、
バッテリ電流およびバッテリ電圧からバッテリ内部抵抗
を演算するバッテリ内部抵抗演算部と、上記バッテリ内
部抵抗および上記バッテリ電流,バッテリ電圧からバッ
テリ起電力を演算するバッテリ起電力演算部と、上記バ
ッテリ起電力からバッテリ温度に対応したバッテリ容量
を求めるバッテリ容量演算部とを設けて、発電制御部
に、上記バッテリ容量,バッテリ内部抵抗および上記エ
ンジンの回転数から発電機の発電電圧を決定させ、発電
を開始させるように構成したので、バッテリ初期状態を
正確に検出できるものが得られる効果がある。
【0122】請求項2の発明によれば、バッテリ電流,
バッテリ電圧およびバッテリ温度の実測値から第1のバ
ッテリ容量を得る第1バッテリ容量検出部と、上記バッ
テリ電流の方向,バッテリ充放電量,上記バッテリ電流
およびバッテリ温度にもとづくバッテリ容量補正値から
第2のバッテリ容量を演算する第2バッテリ容量演算部
とを設けて、バッテリ劣化判定部に、上記第1のバッテ
リ容量および上記第2のバッテリ容量を比較させ、これ
らのバッテリ容量が一致しない場合にバッテリ劣化と判
定させ、警報手段に、バッテリ劣化の判定時に警報を発
生させるように構成したので、バッテリ容量とバッテリ
の劣化状態を正確に検出できるものが得られる効果があ
る。
【0123】請求項3の発明によれば、エンジンの停止
を検出するエンジン作動判定部と、バッテリの放電量を
演算するバッテリ放電量演算部と、上記放電量および上
記バッテリの放電電流,上記バッテリの温度に応じたそ
れぞれの容量補正値から実質容量を演算するバッテリ容
量演算部とを設け、バッテリ過放電判定部に、上記実質
容量をもとにバッテリの第1の過放電状態および第2の
過放電状態を検出させ、さらに警報制御部に、上記第1
の過放電状態の検出時に、バッテリ過放電を警報手段に
警報させ、上記第2の過放電状態の検出時に負荷への通
電を強制遮断させるように構成したので、エンジン停止
中にも動作可能なヘッドランプ等の電気負荷がある場合
でも、バッテリ上がりを確実に防止できるものが得られ
る効果がある。
【0124】請求項4の発明によれば、発電機の発電電
圧をバッテリが充電も放電もされない電圧に変更し、実
際のバッテリ電圧がその変更した電圧に達したか否かを
判定する発電制御部と、上記実際のバッテリ電圧が上記
変更した電圧に達したときのバッテリ電流からバッテリ
電流のオフセット誤差量を検出するオフセット誤差検出
部とを設けて、オフセット誤差補正量演算部に、上記オ
フセット誤差量にもとづきオフセット誤差補正量を演算
させるように構成したので、電流検出手段のオフセット
誤差を補正することで、より正確にバッテリ電流を検出
できるものが得られる効果がある。
【0125】請求項5の発明によれば、発電機の発電電
圧を所定の複数段階のバッテリ電圧に変更し、実際のバ
ッテリ電圧がその変更した電圧に達したか否かを判定す
る発電制御部と、上記実際のバッテリ電圧が上記変更し
た各バッテリ電圧に達したときのバッテリ電流からバッ
テリ電流のゲイン誤差量を検出するゲイン誤差検出部と
を設けて、ゲイン誤差補正量演算部に、上記ゲイン誤差
量にもとづきゲイン誤差補正量を演算させるように構成
したので、電流検出手段のゲイン誤差を補正すること
で、より正確にバッテリ電流を検出できるものが得られ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項2の発明の実施例による
車両用発電制御装置を示す回路図である。
【図2】図1におけるエンジン始動時のバッテリ放電特
性を示すタイムチャートである。
【図3】図1におけるエンジン始動時の電源系の等価回
路を示す回路図である。
【図4】図1におけるバッテリの温度と内部抵抗との関
係を示す特性図である。
【図5】図1におけるバッテリ容量とバッテリ起電力と
の関係を示す特性図である。
【図6】図1における制御装置の詳細を示すブロック図
である。
【図7】図6における制御装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図8】請求項2の発明における制御装置の詳細を示す
ブロック図である。
【図9】図8における制御装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】請求項2の発明におけるバッテリの容量と受
け入れ電流との関係を示す特性図である。
【図11】請求項2の発明におけるバッテリの5時間率
容量を基準としたバッテリ電流と容量との関係を示す特
性図である。
【図12】請求項2の発明におけるバッテリの25℃時
容量を基準としたバッテリ温度と容量との関係を示す特
性図である。
【図13】請求項3の発明の一実施例による車両用発電
制御装置を示す回路図である。
【図14】図13における制御装置の詳細を示すブロッ
ク図である。
【図15】図14における制御装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図16】請求項4および請求項5の発明における制御
装置を示すブロック図である。
【図17】図16における電流検出手段のオフセット誤
差を説明するための、バッテリ電圧およびバッテリ電流
を示すタイムチャートである。
【図18】図16における電流検出手段のゲイン誤差を
説明するための、バッテリ電圧およびバッテリ電流を示
すタイムチャートである。
【図19】図16によるゲイン誤差の補正方法を説明す
るためのバッテリ受け入れ特性図である。
【図20】図16における電流検出手段が本来持つバッ
テリ電流のオフセット誤差およびゲイン誤差を示す特性
図である。
【図21】請求項4の発明によるオフセット誤差の補正
動作を示すフローチャートである。
【図22】請求項5の発明によるゲイン誤差の補正動作
を示すフローチャートである。
【図23】従来の車両用発電装置のバッテリ初期容量検
出手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 バッテリ 2 発電機 4 スタータスイッチ 5 制御装置(制御手段) 6 電流検出手段 7 電圧検出手段 8 温度検出手段 9 回転数検出手段 11 車両状態検出手段 12 警報手段 13 電気負荷 14 電気負荷強制遮断手段 17 バッテリ内部抵抗演算部 20 バッテリ起電力演算部 21 バッテリ容量演算部 25 警報制御部 27 発電制御部 32 第1バッテリ容量検出部 38 第2バッテリ容量演算部 39 バッテリ劣化判定部 40 エンジン作動判定部 42 バッテリ放電量演算部 43 バッテリ容量演算部 46 バッテリ過放電判定部 51 発電制御部 52 オフセット誤差検出部 53 オフセット誤差補正量演算部 55 ゲイン誤差検出部 57 ゲイン誤差補正量演算部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンによって駆動される発電機と、
    該発電機によって充電されるバッテリと、該バッテリに
    流れるバッテリ電流を検出する電流検出手段と、上記バ
    ッテリ端子のバッテリ電圧を検出する電圧検出手段と、
    上記バッテリのバッテリ温度を検出する温度検出手段
    と、上記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段
    と、上記エンジンを持った車両の状態を検出する車両状
    態検出手段と、上記エンジンの回転数,車両の状態およ
    び上記バッテリ電流,バッテリ電圧,バッテリ温度に応
    じて上記発電機の発電電圧を制御する制御手段とを備え
    た車両用発電制御装置において、上記制御手段に、上記
    エンジンの始動時のスタータスイッチが閉から開に切り
    替わる前後の、バッテリ電流およびバッテリ電圧からバ
    ッテリ内部抵抗を演算するバッテリ内部抵抗演算部と、
    上記スタータスイッチが切り替わる前後のバッテリ内部
    抵抗および上記バッテリ電流,バッテリ電圧からバッテ
    リ起電力を演算するバッテリ起電力演算部と、上記バッ
    テリ起電力からバッテリ温度に対応したバッテリ容量を
    求めるバッテリ容量演算部と、上記バッテリ容量,バッ
    テリ内部抵抗および上記エンジンの回転数から上記発電
    機の発電電圧を決定し、発電を開始させる発電制御部と
    を設けたことを特徴とする車両用発電制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンによって駆動される発電機と、
    該発電機によって充電されるバッテリと、該バッテリに
    流れるバッテリ電流を検出する電流検出手段と、上記バ
    ッテリ端子のバッテリ電圧を検出する電圧検出手段と、
    上記バッテリのバッテリ温度を検出する温度検出手段
    と、上記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段
    と、上記エンジンを持った車両の状態を検出する車両状
    態検出手段と、上記エンジンの回転数,車両の状態およ
    び上記バッテリ電流,バッテリ電圧,バッテリ温度に応
    じて上記発電機の発電電圧を制御する制御手段とを備え
    た車両用発電制御装置において、上記エンジンの運転中
    において、上記バッテリ電流,バッテリ電圧およびバッ
    テリ温度の実測値から第1のバッテリ容量を得る第1バ
    ッテリ容量検出部と、上記バッテリ電流の方向,バッテ
    リ充放電量,上記バッテリ電流およびバッテリ温度にも
    とづくバッテリ容量補正値から第2のバッテリ容量を演
    算する第2バッテリ容量演算部と、上記第1のバッテリ
    容量および上記第2のバッテリ容量を比較し、これらの
    バッテリ容量が一致しない場合にバッテリ劣化と判定す
    るバッテリ劣化判定部と、上記バッテリ劣化の判定時に
    警報を発生する警報手段とを設けたことを特徴とする車
    両用発電制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジンによって駆動される発電機と、
    該発電機によって充電されるバッテリと、該バッテリに
    流れるバッテリ電流を検出する電流検出手段と、上記バ
    ッテリ端子のバッテリ電圧を検出する電圧検出手段と、
    上記バッテリのバッテリ温度を検出する温度検出手段
    と、上記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段
    と、上記エンジンを持った車両の状態を検出する車両状
    態検出手段と、上記エンジンの回転数,車両の状態およ
    び上記バッテリ電流,バッテリ電圧,バッテリ温度に応
    じて上記発電機の発電電圧を制御する制御手段とを備え
    た車両用発電制御装置において、上記制御手段に、上記
    車両状態検出手段の出力にもとづいてエンジンの停止を
    検出するエンジン作動判定部と、上記バッテリ電流にも
    とづいてバッテリの放電量を演算するバッテリ放電量演
    算部と、上記エンジン停止直前のバッテリ容量を初期容
    量として、上記放電量および上記バッテリの放電電流,
    上記バッテリの温度に応じたそれぞれの容量補正値から
    実質容量を演算するバッテリ容量演算部と、上記実質容
    量をもとにバッテリの第1の過放電状態および第2の過
    放電状態を検出するバッテリ過放電判定部と、上記第1
    の過放電状態の検出時に、バッテリ過放電を警報手段に
    警報させ、上記第2の過放電状態の検出時に上記バッテ
    リから電気負荷への通電を電気負荷強制遮断手段により
    強制遮断させる警報制御部とを設けたことを特徴とする
    車両用発電制御装置。
  4. 【請求項4】 エンジンによって駆動される発電機と、
    該発電機によって充電されるバッテリと、該バッテリに
    流れるバッテリ電流を検出する電流検出手段と、上記バ
    ッテリ端子のバッテリ電圧を検出する電圧検出手段と、
    上記バッテリのバッテリ温度を検出する温度検出手段
    と、上記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段
    と、上記エンジンを持った車両の状態を検出する車両状
    態検出手段と、上記エンジンの回転数,車両の状態およ
    び上記バッテリ電流,バッテリ電圧,バッテリ温度に応
    じて上記発電機の発電電圧を制御する制御手段とを備え
    た車両用発電制御装置において、上記制御手段に、上記
    エンジンの運転中において、上記発電機の発電電圧をバ
    ッテリが充電も放電もされない電圧に変更し、実際のバ
    ッテリ電圧がその変更した電圧に達したか否かを判定す
    る発電制御部と、上記実際のバッテリ電圧が上記変更し
    た電圧に達したときのバッテリ電流からバッテリ電流の
    オフセット誤差量を検出するオフセット誤差検出部と、
    上記オフセット誤差量にもとづきオフセット誤差補正量
    を演算するオフセット誤差補正量演算部とを設けたこと
    を特徴とする車両用発電制御装置。
  5. 【請求項5】 エンジンによって駆動される発電機と、
    該発電機によって充電されるバッテリと、該バッテリに
    流れるバッテリ電流を検出する電流検出手段と、上記バ
    ッテリ端子のバッテリ電圧を検出する電圧検出手段と、
    上記バッテリのバッテリ温度を検出する温度検出手段
    と、上記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段
    と、上記エンジンを持った車両の状態を検出する車両状
    態検出手段と、上記エンジンの回転数,車両の状態およ
    び上記バッテリ電流,バッテリ電圧,バッテリ温度に応
    じて上記発電機の発電電圧を制御する制御手段とを備え
    た車両用発電制御装置において、上記制御手段に、上記
    発電機の発電電圧を所定の複数段階のバッテリ電圧に変
    更し、実際のバッテリ電圧がその変更した電圧に達した
    か否かを判定する発電制御部と、上記実際のバッテリ電
    圧が上記変更した各バッテリ電圧に達したときのバッテ
    リ電流からバッテリ電流のゲイン誤差量を検出するゲイ
    ン誤差検出部と、上記ゲイン誤差量にもとづきゲイン誤
    差補正量を演算するゲイン誤差補正量演算部とを設けた
    ことを特徴とする車両用発電制御装置。
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