JPH07273998A - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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JPH07273998A
JPH07273998A JP6062967A JP6296794A JPH07273998A JP H07273998 A JPH07273998 A JP H07273998A JP 6062967 A JP6062967 A JP 6062967A JP 6296794 A JP6296794 A JP 6296794A JP H07273998 A JPH07273998 A JP H07273998A
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Hiroyuki Tsuji
博之 辻
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハイライト部分の色味に応じた下地レベル調
整を行うこと。 【構成】 原複数の色成分信号を入力する入力手段と、
前記複数の色成分信号に対して独立に下地レベル調整を
行う第1の下地レベル調整手段を有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は色空間圧縮を行う画像処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー複写機等の画像処理装置
においては、ハードコピー出力画像は原稿画像に対し色
再現性、階調性等ができるだけ忠実に再現されることが
望ましい。
【0003】従来は、入力された色信号に対してガンマ
変換やマスキング処理を行うことにより入力色信号をで
きるだけ忠実にトナー等の記録剤を用いて記録媒体上に
再現していた。
【0004】また、複写機ではユーザの所望の出力画像
を得るために複数の色成分に対して一括して行う下地レ
ベル調整等の複写機特有の技術を用いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この上述の画像処理装
置では以下の問題がある。
【0006】上述の画像処理装置では、入力色信号に対
して忠実に再現するのみであり、入力信号が表している
色を忠実に再現していなかった。
【0007】つまり、画像処理装置で再現できる色再現
範囲内のことしか考慮しておらず、色再現範囲外の信号
は階調がつぶれたり、色味が変化するなど色再現範囲外
の信号を考慮しておらず、原稿の色味を忠実に再現する
ことができないという問題があった。
【0008】また、下地レベル調整を複数の色成分に対
して一括して行っていたのでハイライト部分の色味を保
存した下地レベル調整を行うことができないという問題
があった。
【0009】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、色再現範囲外の信号を含めて原稿の色味を忠実
に再現することができ、かつその画像処理手順をユーザ
にわかりやすくガイダンス表示する画像処理装置及び方
法を提供することを目的とする。
【0010】また、ハイライト部分の色味に応じた下地
レベル調整を行うことができる画像処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本願第1の発明の画像処理装置は、複数の
色成分信号を入力する入力手段と、前記複数の色成分信
号に対して独立に下地レベル調整を行う第1の下地レベ
ル調整手段を有することを特徴とする。
【0012】本願第2の発明の画像処理方法は、画像信
号を入力し、前記入力された画像信号に対して、ユーザ
の指示に従い色空間圧縮を行い、前記色空間圧縮された
信号に応じて、記録媒体上に画像を形成する画像処理方
法であって、ユーザによって設定された色空間圧縮に関
するモードを判定し、前記色空間圧縮に関する情報を設
定する手順をガイダンス表示することを特徴とする。
【0013】本願第3の発明の画像処理方法は、画像信
号を入力し、前記入力された画像信号に対して、ユーザ
の指示に従い有彩色下地レベル調整または無彩色下地レ
ベル調整を行い、前記調整された信号に応じて、記録媒
体上に画像を形成する画像処理方法であって、ユーザに
よって設定された前記有彩色下地レベル調整または前記
無彩色下地レベル調整を行う調整モードを判定し、前記
調整モードを関する情報を設定する手順をガイダンス表
示することを特徴とする。
【0014】
【実施例】
(実施例1)以下、図面を参照して本願の第1の実施例
を詳細に説明する。 (本体構成)図2は本実施例のカラー画像処理装置の一
例を示す概略断面図である。
【0015】本実施例は、上部にデジタルカラー画像リ
ーダ部、下部にデジタルカラー画像プリンタ部を有す
る。
【0016】リーダ部において、原稿30を原稿台ガラ
ス31上に載せ、光学系読み取り駆動モータ35により
露光ランプ32を含む公知の原稿走査ユニットを予め設
定された複写倍率に応じて決定された一定の速度で露光
走査する。そして原稿30からの反射光像を、レンズ3
3によりフルカラーセンサ(CCD)34に集光し、カ
ラー色分解画像信号を得る。このフルカラーセンサとし
とは、互いに隣接して配置されたR(レッド)、G(グ
リーン)、B(ブルー)のフィルタを付けた3ラインの
CCDを用いている。カラー色分解画像信号は、画像処
理部36及びコントローラ部37にて画像処理を施さ
れ、プリンタ部に送出される。
【0017】なお、原稿台ガラス31の周辺に操作部5
1(後述)が設けてあり、複写シーケンスに関する各種
モード設定を行うスイッチ及び表示用のディスプレイ及
び表示器が配置されている。
【0018】プリンタ部において、像担持体である感光
ドラム1は矢印方向に回転自在に担持され、感光ドラム
1の周りに前露光ランプ11、コロナ帯電器2、レーザ
露光光学系3、電位センサ12、色の異なる4個の現像
器4y、4c、4m、4Bk、ドラム上光量検知手段1
3、転写装置5b〜5h、クリーニング器6を配置す
る。
【0019】レーザ露光光学系3において、リーダ部か
らの画像信号は、レーザ出力部(不図示)にて光信号に
変換され、変換されたレーザ光がポリゴンミラー3aで
反射され、レンズ3b及びミラー3cを通って、感光ド
ラム1の面に投影される。
【0020】プリンタ部画像形成時には、感光ドラム1
を矢印方向に回転させ、前露光ランプ11で除電した後
の感光ドラム1を帯電器2により一様に帯電させて、各
分解色ごとに、光像Eを照射し、潜像を形成する。
【0021】次に、所定の現像器を動作させて、感光ド
ラム1上の潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂を基体
としたトナー画像を形成する。現像器は、偏心カム24
y、24m、24c、24Bkの動作により、各分解色
に応じて択一的に感光ドラム1に接近するようにしてい
る。
【0022】さらに、感光ドラム1上のトナー画像を、
予め選択された記録材カセット7a、7b、7cの1つ
よりより搬送系及び転写装置5を介して感光ドラム1と
対向した位置に供給された記録材に転写する。なおこの
記録材カセットの選択は、記録画像の大きさにより、予
めコントローラ部37からの制御信号によりピックアッ
プローラ27a、27b、27cのいずれか1つが駆動
されることにより行われる。
【0023】転写装置5は、本例では転写ドラム5a、
転写帯電器5b、記録材を静電吸着させるための吸着帯
電器5cと対向する吸着ローラ5g、内側帯電器5d、
外側帯電器5eとを有し、回転駆動されるように軸支さ
れた転写ドラム5aの周面開口域には誘電体からなる記
録材担持シート5fを円筒状に一体的に張設している。
記録材担持シート5fはポリカーボネードフィルム等の
誘電体シートを使用している。
【0024】ドラム状とされる転写装置、つまり転写ド
ラム5aを回転させるに従って感光ドラム上のトナー像
は転写帯電器5bにより記録材担持シート5fに担持さ
れた記録材上に転写する。
【0025】このように記録材担持シート5fに吸着搬
送される記録材には所望数の色画像が転写され、フルカ
ラー画像を形成する。
【0026】フルカラー画像形成の場合、このようにし
て4色のトナー像の転写を終了すると記録材を転写ドラ
ム5aから分離爪8a、分離押し上げコロ8b及び分離
帯電器5hの作用によって分離し、熱ローラ定着器9を
介してトレイ10に排紙する。
【0027】他方、転写後感光ドラム1は、表面の残留
トナーをクリーニング器6で清掃した後再度画像形成工
程に供する。
【0028】記録材の両面に画像を形成する場合には、
定着器9を排出後、すぐに搬送パス切替ガイド19を駆
動し、搬送縦パス20を経て、反転パス21aにいった
ん導いた後、反転ローラ21bの逆転により、送り込ま
れた際の後端を先頭にして送り込まれた方向と反対向き
に退出させ、中間トレイ22に収納する。その後再び上
述した画像形成工程によってもう一方の面の画像を形成
する。
【0029】また、転写ドラム5aの記録材担持シート
5f上の粉体の飛散付着、記録材上のオイルの付着等を
防止するために、ファーブラシ14と記録材担持シート
5fを介して該ブラシ14に対向するバックアップブラ
シ15や、オイル除去ローラ16と記録材担持シート5
fを介して該ローラ16に対向するバックアップブラシ
17の作用により清掃を行なう。このような清掃は画像
形成前もしくは後に行ない、また、ジャム(紙づまり)
発生時には随時行なう。
【0030】また、本例においては、所望のタイミング
で偏心カム25を動作させ、転写ドラム5fと一体化し
ているカムフォロワ5iを作動させることにより、記録
材担持シート5aと感光ドラム1とのギャップを任意に
設定可能な構成としている。例えば、スタンバイ中また
は電源オフ時には、転写ドラムと感光ドラムの間隔を離
す。
【0031】(画像処理ブロック)図1に画像処理部、
コントローラ部及びその周辺の被制御部を示す。フルカ
ラーセンサ(CCD)34は101、102、103の
レッド、グリーン、ブルーの3ラインのCCDで構成さ
れており原稿からの1ラインの光情報を色分解して40
0dpiの解像度でR、G、Bの電気信号を出力する。
本実施例では1ラインとして最大297mm(A4縦)
の読みとりを行なうため、CCDからはR、G、B各々
1ライン4677画素画像が出力される。104は同期
信号生成回路であり、主走査アドレスカウンタや副走査
アドレスカウンタ等より構成される。主走査アドレスカ
ウンタは、感光ドラムへのライン毎のレーザ記録の同期
信号であるBD信号によってライン毎にクリアされて、
画素クロック発生器105からのVCLK信号をカウン
トし、CCD34から読み出される1ラインの画情報の
各画素に対応したカウント出力HーADRを発生する。
このHーADRは0から5000までアップカウントし
CCD34からの1ライン分の画像信号を十分読み出せ
る。また、同期信号発生回路104からは、ライン同期
信号LSYNCや画像信号の主走査有効区間信号VEや
副走査有効区間信号PE等の各種のタイミング信号を出
力する。
【0032】106はCCD駆動信号生成部であれり、
HーADRをデコードしてCCDのシフトパルスよりセ
ットパルスや転送クロックであるCCDーDRIVE信
号を発生する。これによりCCDからVCLKに同期し
て、同一画素に対するR、G、Bの色分解画像信号が順
次出力される。107はA/Dコンバータでありレッ
ド、グリーン、ブルーの各画像信号を8ビットのデジタ
ル信号に変換する。
【0033】150はシェーディング補正回路であり、
CCDでの画素ごとの信号出力のばらつきを補正するた
めの回路である。シェーディング補正回路には、R、
G、Bの各信号のそれぞれ1ライン分のメモリをもち、
光学系により予め決められた濃度を持つ白色板の画像を
読み取って、基準信号として用いる。
【0034】151は副走査つなぎ回路であり、CCD
により読み取られた画像信号が副走査方向に8ラインず
つずれるのを吸収するための回路である。
【0035】152は入力マスキング回路であり、入力
信号R、G、Bの色にごりを取り除くための回路であ
る。
【0036】153、163、166はバッファであ
り、ZOーED信号がLレベルのとき画像信号を通し、
ZOーED信号がHレベルのとき画像信号を通さなくす
る。通常、編集機能を用いるときはLレベルである。
【0037】編集回路部154のうち155は画像信号
を平滑化するフィルタであり、5×5のマトリクス演算
を行う。
【0038】156は色変換回路であり、RGBの画像
信号をHSL色空間座標に変換して、予め指定された色
を他の指定された色に変換して、再びRGBの色空間に
戻す機能を有する。
【0039】159は外部装置であり、例えば画像信号
を最大A3サイズまで記憶するメモリ装置やメモリ装置
を制御するコンピュータ等から構成されるIPUやフィ
ルムスキャナ等である。外部装置の画像信号は、レッ
ド、グリーン、ブルー(RGB)のパラレル信号やシア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラック(CMYK)の面順
次信号、そして2値信号の形式等で入出力される。
【0040】158はインターフェイス(I/F)回路
であり、外部装置からの画像信号と内部の画像信号との
タイミングと速度を合わせるための回路である。
【0041】160はエリア生成回路であり、エディタ
等により指定された領域を生成し記憶する回路である。
また、原稿にか描かれたマーカペン等の画像信号を抽出
したMARKER信号もエリア領域として用いることも
できる。CCDで読み取られた画像信号を2値化したS
C−BI信号は、独立した領域信号としてZ−BI出力
信号に用いられる。
【0042】157は合成(1)回路であり、CCDに
より読み取られたRGB画像信号と外部装置159から
のRGB画像信号又はYMCK画像信号を合成するため
の回路である。合成する領域はエリア生成回路160か
らのAREA信号により指定されるか、もしくは外部装
置からのIPU−BI信号により指定される。合成
(1)回路157では、CCDからの画像信号と外部装
置からの画像信号を領域ごとに独立して合成する(画素
毎いずれか一方の画像信号を選択する)置き換え合成
は、外部装置からのRGBまたはCMYK画像信号に対
して合成することができる。一方、2つの画像を同時に
重ねて透かし合わせたように合成する(画素毎に双方の
画像信号を用いて相互演算する)透かし合成は、CCD
からの画像信号を同一信号形式である外部装置からのR
GB信号に対してのみ合成することができる。更に、C
CDからのRGB画像信号と外部装置からの2値画像と
の合成等もできる。また、この透かし合成では、2つの
画像のうちどちらの画像をどれだけ透かして合成するか
という透かし率の指定が可能である。
【0043】161は輪郭生成回路であり、CCDで読
み取られた画像信号を2値化したSC−BI信号や外部
装置からの2値データであるIPU−BI信号またはエ
リア生成回路からの2値データZ−BI信号に対して輪
郭を抽出し、影の生成を行う。
【0044】162は黒文字判定回路であり、入力され
た画像信号の特徴を判定し、8種類の文字の太さ信号
(太文字度)FTMJ、エッジ信号EDGE、色信号I
ROを出力する。
【0045】ここで、黒文字判定を行う画像信号を色空
間圧縮処理によって画像信号が変換される前の画像信号
に対して判定することにより、原稿に忠実な黒文字判定
を行うことができ、高画質な画像を得ることができる。
【0046】なお、本願発明は黒文字判定を行うものに
限らず、例えばパターン認識や原稿の白黒/カラー判定
等の原稿画像の特徴を判定するものなら構わない。
【0047】108は色空間圧縮回路で以下のマトリス
ク演算(1)を行う。
【0048】
【外1】 ここでXはR、G、Bの最小値を示す。この色空間圧縮
回路のうちR′出力を演算する詳細図を図3に示す。3
01はR、G、B信号のうち最小値を抽出する回路であ
り、最小値信号Xを出力する。302、303、304
は入力信号と最小値信号の差を取る減算回路であり、3
02はR−X、303はG−X、304はB−Xを出力
する。305〜312はそれぞれ乗算回路であり、30
5はマトリスク係数a11×(R−X)の乗算を行う。
以下同様に306はa12×(G−X)、307はa1
3×(B−X)、308はa14×(R−X)×(G−
X)、309はa15×(G−X)×(B−X)、31
0はa16×(B−X)×(R−X)、311はa17
×R×G×Bを演算する。312はNOTゲート314
で反転された信号が入力されるのでa18×(255−
R)×(255−G)×(255−B)を演算する。こ
のようにして乗算された信号は、315の加算回路でそ
れぞれ加算され、さらに316の加算回路でR信号を加
算しR′信号として出力する。G′、B′信号について
も前述のR′信号と同様にして生成される。
【0049】R−X〜(B−X)×(R−X)までの項
が色空間圧縮を行い、R×G×Bが有彩色下地レベル調
整を行い、(255−R)×(255−G)×(255
−B)がダークレベル補正を行う。
【0050】ここで行われる有彩色下地レベル調整は下
地の色味、即ち、下地の色成分比率も考慮して下地レベ
ル調整を行う。
【0051】よって有彩色下地レベル調整を行うことに
より、例えば黄色味を帯びた原稿に対して、ユーザが下
地である黄色を消したい時、下地の黄色味のみを消すこ
とができ、黄味とは異なるマゼンタ等の他のうすい色は
残すことができる。
【0052】したがって、ユーザが不要な下地のみを消
すことができ他のうすい色にはほとんど影響を与えない
のでよりユーザが所望の下地レベル調整を行うことがで
きる。
【0053】なお、外部装置から色空間圧縮を施されて
いる色信号を入力した場合や、CCDにより読み取った
入力信号が色再現範囲内に入っている場合等、色空間圧
縮を行わない方が良い場合は、エリア生成回路160で
生成された領域信号AREAによって色空間圧縮のON
/OFFの切り換えが制御できる。
【0054】また、色空間圧縮のOFFの場合は、マト
リスク演算(1)で用いる色空間圧縮に係る係数を0に
する。
【0055】同様に有彩色下地レベル調整を行わない場
合は、有彩色下地レベルに係る係数を0にする。
【0056】したがって、例えばCCDにより読み取っ
た画像と外部装置からのCMYK画像の置き換え合成等
を行った場合、CCDにより読み取った画像に対しては
色空間圧縮を行い、外部装置からの画像に対しては色空
間圧縮を行わないという処理が可能となり、外部装置か
らの画像に対して2度色空間圧縮を行うことを避けるこ
とができ、原稿に忠実な劣化の少ない画像を得ることが
できる。
【0057】さらに、外部装置からの信号形成が、CC
Dからの読み取り信号形式にかかわらず、または色空間
圧縮が必要であるか否かにかかわらず色空間圧縮回路前
に設置された合成(1)回路で置き換え合成等、同一領
域に読み取り信号と、外部装置からの信号を混ぜず単一
の画像信号を用いる編集処理を行うことができ、色空間
圧縮回路の前後に合成等の編集を行うための同一の編集
回路を設ける必要がなくなり、回路規模の縮小及びコス
トの低減をはかることができる。
【0058】また、色空間圧縮回路のマトリスク演算
(1)で色空間圧縮に加え有彩色の下地レベル調整、ダ
ークレベル調整を行うことにより回路規模の縮小および
コストの低減をはかれるとともに、各補正がそれぞれの
補正に障害を与えることなく、良好な画像を得ることが
できる。
【0059】109は光量−濃度変換部(LOG変換
部)であり、レッド、グリーン、ブルーの8ビットの光
量信号を対数変換によりシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の各8ビットの濃度信号に変換
する。
【0060】LOG変換部109は後述するエリアLU
T173で生成されるLOGCD信号に基づいて、入力
信号形式がRGB形式の時は光量−濃度変換を行い、入
力信号形式がCMY形式の場合は、光量−濃度変換を行
わない。
【0061】したがって、入力信号形式に基づいて処理
を変えるので、入力信号に対して最良の変換を行うこと
ができる。
【0062】さらに、色空間圧縮回路108、LOG変
換部109両方において上述のように処理をパスするこ
とができるので、入力色信号の形式によって信号の通路
を変える必要がなく、回路規模の縮小及びコストの低減
がはかれる。
【0063】また、LOG変換部109は色空間圧縮後
のRGB信号に対して同一の光量−濃度変換を一括して
行いハイライト部分を調整する無彩色下地レベル調整を
行う。
【0064】ここで、この無彩色下地レベル調整は、前
述した色空間圧縮回路108で行われる有彩色下地レベ
ル調整とは異なり、入力色信号の下地の色味、即ち、下
地の色成分比率を考慮せず、有彩色及び無彩色にかかわ
らず入力色信号の各色成分に対して一括して同一の下地
レベル調整を行う。
【0065】したがって、上述した有彩色下地レベル調
整とは異なり、色空間圧縮後の出力画像信号に対して一
括して行うので、無彩色の下地レベル調整を行うことが
できるとともに、より出力画像に応じた無彩色における
ハイライト調整を行うことができユーザの希望にあった
良好な画像を得ることができる。
【0066】110は出力マスキング処理部であり既知
のUCR処理(下色除去処理)によりC、M、Y3色の
濃度信号からブラックの濃度信号を抽出するとともに、
各濃度信号に対応した現像剤の色濁りを除去する既知の
マスキング演算を施す。このようにして生成された
M′、C′、Y′、K′の各濃度信号の内から、セレク
タ111によって現在使用する現像剤に対応した色の信
号が選択される。ZO−TONER信号はこの色選択の
ためにCPUから発生される2ビットの信号であり、Z
O−TONERが0の場合にはM′信号が、ZO−TO
NERが1の場合にはC′信号が、ZO−TONERが
2の場合にはY′信号が、ZO−TONERが3の場合
にはK′信号がREAD−DT信号として出力される。
【0067】112は、サンプリング回路であり、入力
された画像信号R、G、BおよびR、G、B信号から生
成された濃度信号NDを4画素毎にサンプリングしてシ
リアルにR、G、B、ND信号して出力される。なお、
濃度信号NDは例えば(R+G+B)/3で表される。
113はセレクタであり、SMP−SL信号がCPUに
よりLレベルを設定されたとき画像信号READ−DT
を選択し、SMP−SL信号がHレベルを設定されたと
きサンプリング信号SMP−DTを選択して出力する。
【0068】164は合成(2)回路であり、CCDに
より読み取られた画像信号と外部装置159より入力さ
れるCMYK形式の画像信号の透かし合成するための回
路である。CMYK合成を行うときは、CCDからの画
像信号に応じて現在使用する現像剤に対応した色信号が
外部装置より1ページずつ入力される。また、合成する
領域はRGB合成回路157と同様にAREA信号もし
くはIPU−BI信号により切り換えを行う。
【0069】透かし合成のように、同一領域に対して複
数画像信号を演算し、編集画像信号を生成する処理は、
複数画像信号が同一信号形式でなければ演算することが
できないので、外部装置から入力されるCMYK画像に
ついては、CCDで読み取られたRGB信号をLOG変
換等によってCMYK信号形式に変換した後、合成回路
(2)を用いて処理する。
【0070】165は色づけ回路であり、例えば白黒画
像に予め設定した色を付ける等の処理を行う。また、外
部装置からの2値の画像信号IPU−BIに対しても色
付けを行うことができる。さらに、徐々に階調が変化す
るようなグラデーションのパターンも作ることが可能で
ある。166はF値補正回路であり、プリンタの現像特
性に応じたガンマ処理を行うとともにモードごとの濃度
の設定も可能である。
【0071】114は変倍回路であり、画像信号1ライ
ン分のメモリを持ち、主走査方向の画像信号の拡大、縮
小や画像を斜めにして出力する斜体を行う。また、サン
プリング時は、メモリにサンプリングデータを蓄積しヒ
ストグラムの作成に用いる。
【0072】168はテクスチャ回路であり、CCDで
読み取られたカラー画像信号に予めCCDにより読み取
られた画像信号を2値化したパターンもしくは外部装置
から入力された2値化パターンを合成して出力する。
【0073】169、170はそれぞれスムージング回
路及びエッジ強調回路であり各々5×5のフィルタから
構成される。
【0074】171は、アドオン回路であり画像信号に
対して装置固有の番号を特定するためのコード化された
パターンを重畳して出力する。
【0075】115はレーザ及びレーザコントローラで
あり、8ビットの濃度信号であるVIDEO信号に応じ
てレーザの発光量を制御する。このレーザ光はポリゴン
ミラ3aで感光ドラム1の軸方向に走査され、感光ドラ
ムに1ラインの静電潜像を形成する。116は感光ドラ
ム1に近接して設けられたフォトディテクタであり、感
光ドラム1を走査する直前のレーザ光の通過を検出して
1ラインの同期信号BDを発生する。
【0076】173はエリアLUT(ルックアップテー
ブル)回路であり、エリア生成回路160からのARE
A信号に応じて各モードの設定を行う。エリアLUT1
71の出力であるLOGCD信号は、LOG変換109
のLOGテーブルをスルー設定等に切り換えたり、UC
RCD信号は出力マスキング110でトリミングやマス
キングを行ったり、FCD信号はF値補正166のF値
の大きさを変えたりする。また、ACD6信号は色付け
回路165へ、NCD信号は合成(2)回路164へ、
KCD信号は黒文字LUT回路172へ接続されてお
り、それぞれ各種モードの設定を行う。
【0077】172は黒文字LUTであり、黒文字判定
回路162の出力により様々な処理を行う。例えばUC
R−SL信号は、出力マスキング回路110のUCR量
を変化させてより黒い文字と判定した領域には黒の量を
より多くしてC、M、Yの量をより少なくして現像する
等の処理を行う。またEDGE−SL信号は、スムージ
ング回路169及びエッジ強調回路170では黒い文字
の領域ほどエッジの部分が強調されるようなフィルタに
切り換える設定を行う。更にSNS−SL信号は、黒文
字LUT172の出力はレーザコントローラ115にお
いてPWM制御の400線/200線の線数切り換えを
行う。つまり、黒い文字と判定した領域では解像度を上
げるために400線で現像を行い、他の画像領域では階
調を上げるために200線で現像を行う。
【0078】118はフォトセンサであり転写ドラム5
aが所定位置に来たことを検出してページ同期信号IT
OPを発生し、同期信号生成回路104の副走査アドレ
スカウンタを初期化するとともにCPUに入力される。
130はCPU部であり、画像読み取り、画像記録の動
作の制御を行う。131は読み取りモータ35の前進/
後進及び速度の制御を行うコントローラである。132
は複写動作の制御に必要な上記以外のセンサやアクチュ
エータを制御するI/Oポートである。このI/Oポー
トの中に用紙カセットから用紙を給紙するPF信号も含
まれる。またその他の信号として、用紙カセットに取り
付けられた図示されていない用紙サイズセンサにより用
紙のサイズが検知されI/OポートからCPUに入力さ
れる。51はコピー枚数や各種動作モードを指示するた
めの操作部である。
【0079】133はROMであり、CPUで用いるプ
ログラムや予め決められた設定値が格納されている。1
34はRAMであり、データの一時的な保存や新たに設
定された設定値等が格納されている。
【0080】なお、上述の説明で色空間圧縮回路および
LOG変換部の処理をパスする方法は、セレクタ回路を
設け、処理をパスする際に、処理回路を通さず次の処理
回路に直接入力しても構わない。
【0081】(シーケンス)次に、図4のフローチャー
トを参照して色空間圧縮のシーケンスを説明する。ま
ず、フロー401で原稿台上に原稿が置かれコピースタ
ートキーが押されると、フロー402で初期設定が行わ
れる。このときセレクタ113は、サンプリング回路の
出力SMP−DTを選択する。フロー403で光学系に
より画像信号を読み取るプリスキャン動作を行う。この
とき、プリンタである画像形成部は動作しない。フロー
404で読み取られた画像信号R、G、Bはサンプリン
グ回路部でR、G、B(濃度信号)の順番にシリアル変
換されて、変換回路のメモリに順に書き込まれる。この
とき、CPUにより画像信号の大きさによりヒストグラ
ムを生成する。ここで、まず下地レベルを検出し、それ
ぞれRW、GW、BW=(RGB)Wとして記憶され
る。次に色分布検出を行い、カラー出力部の色再現範囲
を逸脱する色信号のうち最も彩度の高い色信号を基本原
色(R、G、B、C、M、Y)について色分布検出を行
う。そして検出された色分布は、それぞれの基本原色に
対し、 (RGB)R、(RGB)G、(RGB)B、(RG
B)C、(RGB)M、(RGB)Y=(RGB)L
L=1〜6 の形で記憶される。さらに、ダークレベル検出を行う。
例えば R<RPDかつG<GPDかつB<EPD のようにRGBいずれもがある一定値RPD、GPD、BPD
以下を満たす信号のうち最小の信号をダークレベル(R
GB)Dとして記憶する。ここでRPD、GPD、BPDは、
本装置で色再現されるうち最も黒い色のRGB信号を表
す。
【0082】次にフロー406でマトリクス演算係数を
求める。つまり、マトリクス演算(1)の式において、
フロー405で検出した下地レベル(RGB)W、色分
布(RGB)L、ダークレベル(RGB)Dのそれぞれ2
4個の値を変換前の値R、G、Bとする。また、これら
の各値に対して本装置で再現可能な最大レベルを予めタ
ーゲットとして記憶しておき、マトリクス演算(1)の
変換後の値R′、G′、B′とすると、それぞれ24個
の連立1次方程式ができる。こうしてこれらの式を解く
ことによりマトリクス係数を算出できる。
【0083】そしてフロー407で、算出されたマトリ
クス係数a11〜a38の24個の係数は、色空間圧縮
回路に設定され、セレクタ113はセレクタ111の出
力READ−DTを選択する。
【0084】次に、フロー408で出力画像に応じた用
紙が給紙され、フロー409で光学系を移動させながら
原稿画像を読み取り、読み取りに同期して、画像信号は
画像毎に色空間圧縮回路でマトリクス演算される。そし
て、フロー410でセレクタ111により選択されたマ
ゼンタ成分信号M′信号がVIDEO信号として現像さ
れる。以下同様にシアン成分信号C′、イエロー成分信
号Y′、黒成分信号K′の順に現像され、フルカラー画
像がプリントされる。
【0085】以上の様に原稿画像の読み取り、色空間圧
縮をはじめとする画像処理、画像形成という一連の動作
を同期して行うことにより、一画面分のメモリを要する
ことなく、色空間圧縮によりデバイスの色再現範囲を考
慮した像形成を行うことができる。
【0086】(実施例2)以下、図面を参照して本願の
第2の実施例を詳細に説明する。
【0087】本実施例の画像処理装置は、上述の第1の
実施例の装置に更に機能を加えたものであり、色空間圧
縮、下地レベル補正、ダークレベル補正を操作部等から
手動によりON/OFFを独立に設定することが可能で
ある。図5は、上述の第1の実施例における操作部51
の液晶表示部の一例であり、タッチキーによりキー操作
が可能である。501において「下地レベル調整」キー
をタッチすると502の表示ウインドウになる。502
に示すように下地レベル調整モードには、有彩色の下地
レベル調整を行う「A」キーと、無彩色の下地レベル調
整を行う「B」キーがあり、色空間圧縮には「ON」キ
ー、「OFF」キーがある。
【0088】ここで下地調整モードの「A」「B」と色
空間圧縮の「ON」「OFF」の組み合わせにより図6
に示す様な組み合わせが可能である。
【0089】図5の502に示すように図9で示されて
いるイの状態が設定されているときは、下地調整モード
「A」で色空間圧縮「ON」である。このとき「微調
整」キーをタッチすると503のウインドウが表示さ
れ、各R、G、B、Yに対して独立に有彩色の下地レベ
ル調整を行う時の標準状態を設定することができる。さ
らに、503の「色空間圧縮」キーもしくは「OK」キ
ーをタッチすると504のウインドウに切り替わり、各
R、G、Bに対して、独立に色空間圧縮の度合いを設定
することができる。さらに504で「下地レベル」キー
をタッチすると503に戻り、「OK」キーをタッチす
ると502に戻る。
【0090】502の画面で図9で示されるロの状態、
下地調整モード「A」で色空間圧縮「OFF」を設定す
る。このとき、「微調整」キーをタッチすると図6のウ
インドウが表示され、イのときと同様に有彩色の下地レ
ベル調整を行う時の標準状態を設定することができる。
またこのときは、色空間圧縮回路108はスルーとな
り、色空間圧縮は行われない。
【0091】502の画面で図9で示されているハの状
態、下地調整モード「B」で色空間圧縮「ON」を設定
する。このとき、「微調整」キーにより図7の701が
表示され、無彩色の下地レベル調整を行う時の標準状態
を設定することができ、さらに701の「色空間圧縮」
キーにより702に切り替わる。
【0092】502の画面で図6で示されるニの状態、
下地調整モード「B」で色空間圧縮「OFF」を設定す
ると、「微調整」キーにより図8が表示される。
【0093】つまり、下地調整モード「A」が選択され
たときは、図5の503や図6のようにR、G、B、ま
たはYの各色ごとにそれぞれ「こく」から「うすく」の
調整が可能になる。Yは、原稿の下地が黄色っぽいもの
が多いのでパラメータとして含んでいる。
【0094】ここで「こく」とは下地を出すことであ
り、「うすく」とは下地を出さないようにすることであ
る。このことは、R、G、Bの各調整に対して下地レベ
ルRw、Gw、Bwを設定し、この値を基に前記実施例
のマトリクス演算(1)のマトリクス係数を算出する。
なお、「うすく」側を選択するほど下地レベルRw、G
w、Bwは大きな値に設定される。さらにイエローはレ
ッドとグリーンの混色であるため、イエローを調整する
ときは下地レベルRw、Gwの設定値を連動して調整す
る。また、下地調整モード「B」のときは701のよう
に「うすく」から「こく」の調整が可能である。このと
き図10のように、LOG変換部109のルックアップ
テーブル(LUT)の値を変更するか、もしくは予め設
定された複数のLUTを切り換えることにより下地の調
整を行う。
【0095】また、色空間圧縮「ON」のときは、50
4のようにレッド、グリーン、ブルーのそれぞれ各色に
ついて色空間圧縮の大きさが設定可能であり、色空間圧
縮「大」の側ほど色空間圧縮効果が大きい。このとき、
レッド、グリーン、ブルーの各調整に応じて、色分布 (RGB)R、(RGB)G、(RGB)B、(RG
B)C、(RGB)M、(RGB)Y=(RGB)L
L=1〜6 の値を設定し、この値を基にマトリクス演算(1)のマ
トリクス係数を算出する。ここで、色空間圧縮が「大」
の側ほど色分布(RGB)Lの値を大きく設定する。
【0096】なお、503において「A」キーは自動濃
度調整(AE)のためのキーであり、タッチするごとに
画像表示が白黒反転し自動濃度調整のON/OFFを設
定する。自動濃度調整がONのときは、502で設定さ
れた下地調整モードの「A」または「B」に従って自動
的に下地調整等の濃度調整を行う。またこのとき、色空
間圧縮キーが「ON」ならば色空間圧縮も自動で行う。
また、自動濃度調整キー「A」がOFFのときは、50
3から図8で設定した値を用いて下地レベル調整もしく
は色空間圧縮を行う。
【0097】したがって、ユーザが原稿または所望の出
力画像に応じて、図9に示した4種類の処理の組み合わ
せより選択ができ、かつ各モードにおいて微調整がで
き、より出力画像を原稿またはユーザが所望の出力画像
に近づけることができる。
【0098】例えば、ユーザが色再現範囲外の部分の色
味について気にせず、色再現範囲内の色味を原稿に忠実
に再現したい時は、色空間圧縮モード「OFF」と設定
すれば良い。
【0099】また、下地調整モート「A」、即ち、有彩
色下地レベル調整モードにおいて、R、G、B等の信号
形式に基づいた色の他にY等の特定色についても微調整
できるので、ユーザが特定色について知識を必要とせ
ず、例えば黄なり原稿等の下地等における黄色、有彩色
の下地レベル調整を簡単に行うことができる。
【0100】さらに、各処理の組み合わせ選択および、
各モードにおける微調整について、入力手順を示すがガ
イダンス表示が図5〜図8に示すように出るのでユーザ
は簡単に設定することができる。
【0101】さらに、自動濃度調整がONでコピーが実
行された後に、自動調整された下地調整レベルや色空間
圧縮の各パラメータに最も近い値を、操作部から表示す
ることも可能である。このとき、この自動設定された値
をもとにさらにユーザにより下地調整や色空間圧縮の微
調整が可能となる。またさらに、このような下地調整レ
ベルや色空間圧縮の各値をメモリに記憶しておけば、必
要に応じて呼び出すことも可能である。
【0102】また、操作部だけでなく外部の制御装置等
により各値を設定することも可能であり、値を直接数値
で設定することも可能である。
【0103】このようにして、下地レベル補正、色空間
圧縮等を手動で設定することが可能となる。
【0104】(第3の実施例)以下、図面を参照して本
願の第3の実施例を詳細に説明する。
【0105】第1の実施例において前述した色空間圧縮
回路108は、図3に示したように、マトリクス演算
(1)を行う際に、図3のように全てのマトリクス係数
に対して画像信号との乗算を行っていた。ここで、図3
の減算回路302、303、304の出力のうち1つは
必ず0になる。そのため乗算回路305、306、30
7の出力のうち1つは必ず0になり、乗算回路308、
309、310の出力のうち2つは必ず0になるため、
乗算回路を簡略化することが可能になる。図11に本実
施例の色空間圧縮回路108のうちR′出力を演算する
詳細図を示す。ここで1001はコンパレータから構成
され、入力信号R、G、Bの3つの信号に対して最大値
MAX、中間値MED、最小値MINを出力する。10
02、1003は減算回路でありそれぞれMAX−MI
N、MED−MINの演算を行う。1004〜1008
はそれぞれ乗算回路であり1004はa1a×(MAX
−MIN)、1005はa1b×(MED−MIN)、
1006はa1c×(MAX−MIN)×(MED−M
IN)の演算を行う。ここでa1aとa1bはマトリク
ス演算(1)のマトリクス係数a11、a12、a13
のうちそれぞれR、G、B信号の最大値MAXと中間値
MEDの項に対応する係数である。またa1cは、マト
リクス係数a14、a15、a16のうちR、G、B信
号の最大値MAXと中間値MEDの乗算項に対応する係
数である。そして、1007はa17×R×G×B、6
08はNOTゲート1009により反転された信号が入
力され、a18×(255−R)×(255−G)×
(255−B)の演算を行う。
【0106】こうして乗算された信号は、1010の加
算回路でそれぞれ加算され、さらに1011の加算回路
でR信号を加算しR′信号として出力される。G′、
B′信号についても前述のR′信号と同様にして生成さ
れる。
【0107】このように本実施例では、乗算回路を簡略
化することによりさらにハード回路に対するコストをさ
らに小さくすることができる。
【0108】なお、本願発明は信号形式がRGB形式ま
たはCMY形式のものに限らず、L*** 形式やY
IQ形式等の他の形式でも構わない。
【0109】また、本願発明は、複数の器機から構成さ
れるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に
適用しても良い。
【0110】また、本願発明は、実施例のように回路的
に行うようにしたが、ソフトウェアで実行してもよい。
【0111】また、本発明はシステム或いは装置にプロ
グラムを供給することによって達成される場合にも適用
できることは言うまでもない。
【0112】また、熱エネルギーによる膜沸騰を起こし
て吐出するタイプのヘッド及びこれを用いる記録法を適
用した画像処理装置に用いてもよい。
【0113】
【発明の効果】以上のように、本願請求項1の発明によ
れば、下地の色味を考慮して下地レベル調整を行うこと
ができ、ユーザが望む画像を得ることができる。
【0114】本願請求項5の発明によれば、ユーザの希
望に応じて、画像信号に色再現範囲の信号が存在するか
否かに関係なく、色空間圧縮モードを設定することがで
きる。
【0115】本願請求項6の発明によれば、ユーザが所
望した下地レベル調整を行うことができ、ユーザが望む
画像を出力することができる。
【0116】本願請求項8および10の発明によれば、
ユーザが装置の扱いに不慣れな場合にも簡単に操作する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の画像処理装置の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】本願発明を用いた画像処理装置の一実施例を示
す構成図である。
【図3】本願発明の画像処理装置における色空間圧縮回
路の一実施例を示すブロック図である。
【図4】本願発明の画像処理の一例を示すフローチャー
トである。
【図5】本願発明の画像処理装置にユーザが指示するた
めの操作部の一例を示す図である。
【図6】本願発明の画像処理装置にユーザが指示するた
めの操作部の他の一例を示す図である。
【図7】本願発明の画像処理装置にユーザが指示するた
めの操作部の他の一例を示す図である。
【図8】本願発明の画像処理装置にユーザが指示するた
めの操作部の他の一例を示す図である。
【図9】本願発明の実施例2で示すモードの組み合わせ
を示す図である。
【図10】本願発明の画像処理装置におけるLOG変換
部で行われる光量−濃度変換の一例を示す図である。
【図11】本願発明の実施例1で述べられている色空間
圧縮回路の他の一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
108 色空間圧縮回路 109 LOG変換部 157 合成(1)回路 162 黒文字判定回路 164 合成(2)回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/00 C 1/48 G06F 15/68 310 A H04N 1/46 A

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色成分信号を入力する入力手段
    と、 前記複数の色成分信号に対して独立に下地レベル調整を
    行う第1の下地レベル調整手段を有することを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 更に、複数の色成分信号に対して一括し
    て下地レベル調整を行う第2の下地レベル調整手段とを
    有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の下地レベル調整の微調整をユ
    ーザが行う際に特定色について調整することができる設
    定手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の下地レベル調整手段と前記第
    2の下地レベル調整手段の選択をユーザの指示に従い行
    うことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 原稿画像を走査し画像信号を発生する入
    力手段と、 前記画像信号に対して色空間圧縮を行う色空間圧縮手段
    と、 前記色空間圧縮手段の出力信号に応じて、記録媒体上に
    画像を形成する画像形成手段を有する画像処理装置であ
    って、 ユーザの指定に基づき前記色空間圧縮手段で色空間圧縮
    を行うか否かを制御することを特徴とする画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 原稿画像を走査し画像信号を発生する入
    力手段と、 前記入力画像信号に対して有彩色下地レベル調整を行う
    有彩色下地レベル調整手段と、 前記入力画像信号に対して無彩色下地レベル調整を行う
    無彩色下地レベル調整手段と、 前記入力画像信号に応じて記録媒体上に画像を形成する
    画像形成手段を有する画像処理装置であって、 ユーザの指定に基づき、前記有彩色下地レベル調整手段
    及び前記無彩色下地レベル調整手段の各手段で処理を行
    うか否かを制御することを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 ユーザが前記各手段で処理を行うか否か
    を指示する手順及び各手段で処理を行う際の度合いを設
    定する手順をガイダンス表示することを特徴とする請求
    項5及び6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 画像信号を入力し、 前記入力された画像信号に対してユーザの指示に従い色
    空間圧縮を行い、 前記色空間圧縮された信号に応じて、記録媒体上に画像
    を形成する画像処理方法であって、 ユーザによって設定された色空間圧縮に関するモードを
    判定し、 前記色空間圧縮に関する情報を設定する手順をガイダン
    ス表示することを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記色空間圧縮に関する情報は、色空間
    圧縮を行うか否かに関する情報及び色空間圧縮に関する
    パラメーターに関する情報を含むことを特徴とする請求
    項8記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 画像信号を入力し、 前記入力された画像信号に対して、ユーザの指示に従い
    有彩色下地レベル調整または無彩色下地レベル調整を行
    い、 前記調整された信号に応じて、記録媒体上に画像を形成
    する画像処理方法であって、 ユーザによって設定された前記有彩色下地レベル調整ま
    たは前記無彩色下地レベル調整を行う調整モードを判定
    し、 前記調整モードを関する情報を設定する手順をガイダン
    ス表示することを特徴とする画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記調整モードに関する情報は、前記
    有彩色下地レベル調整もしくは無彩色下地レベル調整の
    どちらを行うかを選択するための情報及び前記調整モー
    ドに関するパラメーターを含むことを特徴とする請求項
    10記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記有彩色下地レベル調整レベルのパ
    ラメーターは特定色に関するパラメーターを含むことを
    特徴とする請求項11記載の画像処理方法。
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