JPH0727373B2 - 楽音発生装置 - Google Patents

楽音発生装置

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JPH0727373B2
JPH0727373B2 JP63193461A JP19346188A JPH0727373B2 JP H0727373 B2 JPH0727373 B2 JP H0727373B2 JP 63193461 A JP63193461 A JP 63193461A JP 19346188 A JP19346188 A JP 19346188A JP H0727373 B2 JPH0727373 B2 JP H0727373B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は、鍵盤を任意の位置で複数の鍵域に分割する
ことのできる楽音発生装置に関するものである。
[従来技術とその問題点] 従来、このような電子楽器としては、鍵盤を上鍵域と下
鍵域とに分割して、下鍵域で自動伴奏を行い、上鍵域で
メロディ演奏を行うものが実現されている。
この場合、自動伴奏用の鍵域幅は固定されたものである
ため、演奏に必要な伴奏鍵域が狭くてよい場合でも広い
鍵域が伴奏鍵域とされてしまい、その結果メロディ鍵域
が不必要に狭くなってしまうという問題点があった。
[発明の目的] この発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、専用のスイッチを設けることな
く、鍵盤の分割位置を自由に設定でき、分割された各鍵
域が明瞭に区別できる楽音発生装置を提供することにあ
る。
[発明の要点] この発明は、上述した目的を達成するために、鍵盤の分
割位置を自由に設定できるようにして、操作された鍵を
含む鍵域に対応する発生態様で楽音を発生をさせるよう
にするとともに、上記鍵盤の分割位置の設定を鍵盤の鍵
で行うようにし、さらに各鍵に対応して設けられた表示
手段を通じて、各鍵域を区別して表示するようにしたこ
とを要点とするものである。
[実施例の構成] 以下本発明の一実施例につき図面を参照して詳述する。
第1図は電子楽器の全体回路を示すもので、図中1は鍵
盤であり、その操作鍵はCPU2で判別され、操作鍵に応じ
たキーコードが作成される。このキーコードは第6図に
示すように、4ビットの音名コードと2ビットのオクタ
ーブコードとの組合せよりなるものである。
伴奏モードスイッチ3は、セット、フィンガード、ワン
フィンガー及びノーマルの各モードを切り換えるもの
で、セットは上記鍵盤1の伴奏鍵域の範囲を設定し、フ
ィンガードはコードの構成音全てを押さえて自動的に伴
奏を行い、ワンフィンガーは指1本で押鍵したままで自
動的に伴奏を行い、ノーマルは伴奏鍵域を通常のメロデ
ィ演奏用とするモードである。この各モードの切換は、
上記CPU2で検出され、それに応じた処理がなされる。
上記伴奏モードスイッチ3のセットモードにおいては、
鍵盤1を伴奏鍵域とメロディ鍵との分割位置が指定さ
れ、この場合鍵盤1の操作鍵に応じたキーコードがCPU2
によって分割位置用レジスタ10にセットされる。操作鍵
に応じたキーコードのうちこのキーコード以上がメロデ
ィ音、当該キーコード未満が伴奏音として処理されるこ
とになる。
鍵盤1の操作鍵に応じたキーコードは、CPU2によってい
ったん操作鍵用レジスタ9にセットされた後、上記分割
位置用レジスタ10の分割位置キーコードより高音のもの
がメロディ音作成部4に送られる。メロディ音作成部4
では、与えられるキーコードに応じた音高のメロディ音
信号が作成され、D/A変換器5、アンプ6を介してスピ
ーカ7より放音出力される。
鍵盤1の操作鍵に応じたキーコードのうち、分割位置キ
ーコードより低音のものは伴奏音用レジスタ8にセット
されて、根音とコードの種類が判別され、根音キーコー
ドはCPU2によって加算器17に与えられるとともに、コー
ド種類データはCPU2によってベースパターンROM15に与
えられる。
また、アドレスカウンタ16は、テンポカウンタ(図示せ
ず)からの設定テンポに応じた周期のクロック信号CLK
によって順次インクリメントされ、上記CPU2からの、2
拍子、3拍子、4拍子等の拍子データに応じてリセット
タイミングが決定される。このアドレスカウンタ16のア
ドレスデータは上記ベースパターンROM15に読出アドレ
スデータとして与えられる。
ベースパターンROM15には、各コードの構成音の根音に
対する音程差で示されるコードパターンデータと、同じ
く根音に対する音程差で示されるベースパターンデータ
とが記憶されており、上記CPU2より与えられるコード種
類データに応じた記憶エリアが指定され、アドレスカウ
ンタ16からのアドレスデータで指定される番地よりコー
ドパターンとベースパターンの各データが読み出されて
加算器17に与えられる。
加算器17では、上記CPU2より与えられる根音キーコード
に対し、上記コードパターン及びベースパターンの各デ
ータに応じた加算が行われ、コードの各構成音のキーコ
ード及びベースのキーコードが算出されて伴奏音作成部
18に与えられる。伴奏音作成部18では、与えられるキー
コードに応じた音高の伴奏音信号が作成され、D/A変換
器19、アンプ6を介してスピーカ7より放音出力され
る。
上記分割位置用レジスタ10にセットされた、伴奏鍵域と
メロディ鍵域との分割位置を示す分割位置コードは、CP
U2によってドライバ21を介しLED20に与えられて、対応
するLED20と1つ低音のLED20とが点灯表示されて、各鍵
域の分割位置が明示される。LED20は、第5図に示すよ
うに、鍵盤1の黒鍵も含めた各鍵の上側に1つ1つ対応
して設けられている。1つ低音側のLED20も点灯表示さ
せるのは、分割位置キーコード未満が伴奏音となるた
め、各鍵域の境界を夫々の鍵域の最高音の鍵と最低音の
鍵とで示すためである。
また、アドレスカウンタ12は、上記テンポに応じたクロ
ック信号CLKによって順次インクリメントされ、上述し
たCPU2からの拍子データに応じてリセットタイミングが
決定される。このアドレスカウンタ12のアドレスデータ
上記ベースパターンROM15に読出アドレスデータとして
与えられる。
リズムパターンROM11には、ロックやディスコ等のリズ
ム夫々につき、放音(「1」)、無音(「0」)のリズ
ムパターンデータが、バスドラムやハイハット等の各リ
ズム音源ごとにタイミング順に記憶されており、CPU2よ
り与えられるリズム種類データに応じたリズム記憶エリ
アが指定され、アドレスカウンタ12からのアドレスデー
タで指定される番地より各リズム音源のリズムパターン
データが読み出されてトランスファゲート群13を介しリ
ズム音源14に与えられる。
リズム音源14では、与えられるリズムパターンデータ
が、無音(「0」)から放音(「1」)に切り換わる
と、バスドラムやハイハット等の各リズム音のうち、切
り換ったものに対応するリズム音信号が作成され、アン
プ6を介してスピーカ7より放音出力される。
上記トランスファゲート群13は上述のクロック信号CLK
によって開閉制御されており、リズムパターンROM11か
らのパターンデータが放音(「1」)、放音(「1」)
…と続くような場合でも、間で閉成して無音(「0」)
のデータをはさみ込み、無音(「0」)から放音
(「1」)へのデータが必ず与えられるようにするため
である。
なお、上記リズム音用のアドレスカウンタ12及び伴奏音
用のアドレスカウンタ16はCPU2からのリズムスタートの
ためのスタート指令信号Aによってインクリメントが開
始されるので、自動伴奏音がリズム音と同期スタートす
るようになっており、またこのアドレスカウンタ12及び
アドレスカウンタ16は、同じクロック信号CLKによって
インクリメントされるので、自動伴奏音とリズム音とは
テンポがずれないように連動して同期演奏される。
[実施例の動作] 次に本実施例の動作について述べる。
第2図は、鍵盤1を伴奏鍵域とメロディ鍵域とに分割
し、夫々につき楽音作成処理を行うメインフローを示す
もので、電源投入により、CPU2はステップM1で各レジス
タ8、9、10のリセット等初期設定を行い、ステップM
2、M3で伴奏モードスイッチ3等の各種スイッチのすべ
ての走査を行って、ステップM4、M5で鍵盤1の各鍵のす
べての走査を行う。
いま、ここでF# 3より低音の鍵を自動伴奏用の鍵域とし
て設定するため、伴奏モードスイッチ3をセットモード
にして、鍵盤1のF# 3の鍵を押鍵したものとする。する
と、CPU2は上記ステップM2〜M5の走査処理に基づいて、
ステップM6、M8でセットモードにあることを判別し、ス
テップM18で分割位置用レジスタ10に、F# 3の分割位置キ
ーコードをセットするとともに、F# 3とこの1つ下のF3
の鍵に応じたLED20を点灯させる。
こうして、伴奏鍵域の任意の範囲で設定でき、この範囲
設定にあたって専用のスイッチが不要となる。また、第
5図に示すように点灯LED20によって伴奏鍵域とメロデ
ィ鍵域との範囲を確実に示すことができ、演奏ミスを防
ぐことができる。
次いで、伴奏モードスイッチ3をフィンガード又はワン
フィンガーのモードに切り換えて、鍵盤1の伴奏鍵域で
鍵操作が行われたものとする。するとCPU2は、上記ステ
ップM2〜M8のモード判別処理でフィンガード又はワンフ
ィンガーのモードにあることを判別し、ステップM9でi
=1として操作鍵キーコードのセットされている操作鍵
用レジスタ9の先頭のレジスタN1を指定し、このレジス
タN1のキーコードは分割位置用レジスタ10すなわちレジ
スタDの分割位置キーコードより低音かどうか判別す
る。
いま操作されている鍵は伴奏鍵で、分割位置キーコード
より低音であるから、CPU2はステップM11に進んでレジ
スタN1のキーコードを伴奏音用レジスタ8すなわちレジ
スタK1にセットする。もしこの場合、操作鍵がメロディ
鍵であれば、操作鍵キーコードは分割位置キーコードよ
り高音となるため、CPU2はステップM10からステップM12
に進んでレジスタN1のキーコードをメロディ音作成部4
に与え、メロディ音を作成放音させる。
そして、CPU2はiを+1して、iが「9」になるまで、
ステップM10〜M14の各レジスタNiのキーコードの伴奏音
又はメロディ音への割り振り処理を行なう(ステップM1
3、M14)。この場合、ステップM11における伴奏音用の
レジスタK1〜K4への割り振り処理はK1からK4への順に順
次音高が高くなり、K1に根音等の最低音がセットされる
ように、組み変えセット処理が行われる。
iが「9」になると、操作鍵用の全レジスタN1〜N8につ
き伴奏音又はメロディ音への割り振り処理が一通り終わ
るので、CPU2はステップM14でこのことを判別し、ステ
ップM15でフィンガードモードかワンフィンガーモード
かの判別を行って、ワンフィンガー処理又はフィンガー
ド処理を行う(ステップM16、M17)。
こうして、設定した鍵域のみで伴奏音を作成放音させる
ことができる。
なお、伴奏モードスイッチ3がノーマルモードにあると
きは、CPU2はステップM6からステップM7に進んで、操作
鍵用のレジスタN1〜N8の各キーコードをメロディ音作成
部4に送出し、メロディ音を作成放音させる。
第3図は上記ステップM16のワンフィンガー処理のフロ
ーチャートを示すもので、CPU2はステップS1でレジスタ
K1の伴奏の最低音のキーコードに「000001」(第6図参
照)のデータをたして音程を1オクターブ上げ、ステッ
プS2でスタート指令信号Aを出力して、リズムと伴奏の
演奏を開始させる。
これと同時に、CPU2はステップS3で伴奏鍵域の押鍵数が
1鍵であれば、メジャー、2鍵であればマイナー、3鍵
であればセブンスとして(ステップS4〜S6)、この各コ
ード種類データをベースパターンROM15に与え、ステッ
プS7でレジスタK1の最低音のキーコードを根音キーコー
ドとして加算器17に与える。これにより、伴奏鍵域の操
作鍵のうち最低音を根音とし、操作鍵数に応じたコード
が放音出力されていくことになる。
第4図は上記ステップM17のフィンガード処理のフロー
チャートを示すもので、CPU2はステップP1でスタート指
令信号Aを出力して、リズムと伴奏の演奏を開始させ、
ステップP2で伴奏音用のレジスタKiの全キーコードから
コードの種類と根音の判断を行い、ステップP3で判断し
た根音キーコードを伴奏音用のレジスタK5にセットす
る。
これと同時に、CPU2は上記ステップP2で判別したコード
の種類に応じて、メジャー、マイナー、セブンスの各コ
ード種類データをベースパターンROM15に与え(ステッ
プP4〜P7)、ステップP8でレジスタK5の根音キーコード
を加算器17に与える。これにより、伴奏鍵域で押された
コードに応じたコード音が放音出力されていくことにな
る。
なお、上記実施例では自動伴奏用の鍵域を鍵盤1の下鍵
域としたが、鍵盤1の真中部分や、複数部分としてもよ
いことはもちろんである。
[発明の効果] この発明は、以上詳細に説明したように、鍵盤の分割位
置を自由に設定できるようにして、操作された鍵を含む
鍵域に対応する発生態様で楽音を発生をさせるようにし
たから、使用鍵域に無駄が生じず、鍵盤をより有効に使
用することができるほか、鍵盤の分割位置の設定を鍵盤
の鍵で行うようにしたから、分割位置の設定にあたって
専用のスイッチを設けなくて済み、スイッチ数を減らし
て装置全体を小型化することができ、さらに各鍵に対応
して設けられた表示手段を通じて、各鍵域を区別して表
示するようにしたから、分割された各鍵域が明瞭に区別
でき、演奏し誤ることがない等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の電子楽器の全体回路図、第2〜第4
図は夫々伴奏鍵域設定と伴奏音及びメロディ音放音の処
理、伴奏のワンフィンガー処理、同じく伴奏のフィンガ
ード処理のフローチャートの図、第5図は鍵盤1の伴奏
鍵域を示す図、第6図はキーコードのコード内容を示す
図である。 1……鍵盤、2……CPU、3……伴奏モードスイッチ、
4……メロディ音作成部、7……スピーカ、10……分割
位置用レジスタ、15……ベースパターンROM、17……加
算器、18……伴奏音作成部、20……LED、21……ドライ
バ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の鍵を有し、少なくとも2つの鍵域に
    分割可能な鍵盤と、 この鍵盤の鍵を用いて、上記鍵盤の分割位置を設定する
    鍵域設定手段と、 上記鍵盤の各鍵に対応して設けられた表示手段と、 上記鍵域設定手段により分割設定された各鍵域を上記表
    示手段によって区別して表示させる表示制御手段と、 上記鍵盤の操作鍵がいずれの鍵域かを判別する判別手段
    と、 上記鍵の操作に応答し、かつ上記判別手段で判別された
    鍵域に対応する発生態様にて楽音の発生を指示する楽音
    発生指示手段と、 を有することを特徴とする楽音発生装置。
JP63193461A 1988-08-04 1988-08-04 楽音発生装置 Expired - Fee Related JPH0727373B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5326128A (en) * 1976-08-23 1978-03-10 Ricoh Co Ltd Electrophotographic light sensitive
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JPS57155594A (en) * 1981-03-23 1982-09-25 Casio Computer Co Ltd Electronic music instrument

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