JPH07273364A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法

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JPH07273364A
JPH07273364A JP6064297A JP6429794A JPH07273364A JP H07273364 A JPH07273364 A JP H07273364A JP 6064297 A JP6064297 A JP 6064297A JP 6429794 A JP6429794 A JP 6429794A JP H07273364 A JPH07273364 A JP H07273364A
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JP
Japan
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solid
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Application number
JP6064297A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Kuriyama
俊寛 栗山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、近赤外領域の高感度化と基板電圧
の低電圧化を可能にする固体撮像装置を提供することを
目的とする。 【構成】 PDの蓄積領域であるN形領域3に接しない
深い領域にMeVイオン注入を用いることにより蓄積領
域と反対導電形のP形領域5を形成し、これにより光電
変換領域を深くする。上記の構成により、PDの蓄積領
域深さは、5μm程度となり近赤外波長(800〜10
00nm)の感度を増大することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のフォトダイオード(以下PDと呼
ぶ)は、図2(a)に示すようにN形基板1にP形領域
21を形成し、N形領域3を形成後、表面に高濃度P形
領域4を形成する。そして不純物分布は同図(b)のよ
うになっている。
【0003】実際の動作は表面高濃度P形領域4をグラ
ンドに接地し、N形基板1は正電圧に固定され、電荷の
蓄積領域であるN形領域3は周期的に読み出し動作でリ
セットされる。信号である電子が読み出された後は完全
空乏化する。また、P形領域4はN形領域3に蓄積でき
ない信号電荷が周辺に溢れないようにN形基板1に排除
できるように完全空乏させ、ポテンシャル障壁を基板電
圧で調整する。そのため同図(c)のポテンシャル分布
特性で示すように光電変換領域は矢印で示した領域とな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来構造は、
シリコンで作製すると光電変換領域の深さは約3μm程
度となり分光感度はピークを約600nmに持つ、いわ
ゆるヒトの視感度曲線に近いものになる。これは通常の
撮像ではむしろ望ましいものであるが、光量の少ない場
所での撮像においては赤成分の多い分光が望まれてい
る。感度領域を拡大するにはP形領域21を深く形成す
ればよいが、そうするとP形領域21を完全空乏化する
に要する基板電圧の上昇を招く。
【0005】本発明の目的は、従来の上記欠点を解消
し、固体撮像装置の低電圧化にも十分対応でき、しかも
プロセス上実現が容易な固体撮像装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の固体撮像装置
は、PDの蓄積領域に接しない深い領域にMeVイオン
注入を用いることにより蓄積領域と反対導電形領域を形
成し、反対導電形領域の不純物分布のピーク位置を領域
の中央より深い所に形成して光電変換領域を深くした構
成とする。
【0007】
【作用】上記の構成により、空乏化されて形成されるP
Dの光電変換領域深さは、5μm程度となり、近赤外波
長(800〜1000nm)の感度を増大することが可
能となる。また基板電圧の上昇を抑え、低電圧化に対応
できることとなる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。まず本発明の固体撮像装置の一製造方法を以下に簡
単に述べる。同図(a)に示すようにN形基板1にボロ
ンを加速電圧100KeV、ドーズ量2×1011cm-2
でイオン注入を行い、1200℃6時間の熱処理を行い
- 形領域2を形成し、つぎに選択的にリンを700K
eV、ドーズ量1×1012cm-2でイオン注入を行いN
形領域3を形成し、次にボロンを加速電圧3MeV、ド
ーズ量×10 11cm-2でイオン注入を行いP形領域5を
形成し、さらに表面高濃度P形領域4を形成するもので
ある。
【0009】これによりP形領域全体の不純物分布は、
同図(b)で示すようにピーク位置がP形領域5で決定
される。また実動作中の信号電荷が読み出されたときの
ポテンシャル形状は同図(c)に示すように、N形基板
1とP形領域の空乏化はP形領域5内で完結するため、
P形領域内のポテンシャル最小値はP形領域5となり、
光電変換領域はポテンシャル最小値から表面側の空乏化
領域までとなるため、本実施例では約5μmとなる。
【0010】なお、PDのポテンシャル最大値はN形領
域3内に存在するが、このポテンシャルが大きくなりす
ぎると信号読み出し電圧の上昇を招く。それを抑制する
ためにP形領域に空乏化領域拡大の影響をなくすため、
N形領域3とP形領域5の間は低濃度化したP- 形領域
2を設けている。
【0011】また、光電変換領域の拡大はP形領域5を
形成する際のボロンイオン注入の加速電圧を高くすれば
可能となる。ただし、そのままでは基板電圧の上昇を招
くためP- 領域2をさらに低濃度化する必要がある。
【0012】なお、P形領域4とP形領域5は同時形成
を行うことも可能でリソグラフィーの簡略化ができる。
【0013】
【発明の効果】以上実施例の説明より明らかなように、
本発明によれば近赤外領域の高感度化と基板電圧の低電
圧化との両立が可能となるため、赤感度増大に対応で
き、しかも、電子シャッターの速度可変範囲も増大する
など、その実用的効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例の固体撮像装置の構
成図 (b)は同固体撮像装置の不純物分布特性図 (c)は同固体撮像装置のポテンシャル分布特性図
【図2】(a)は従来の固体撮像装置の構成図 (b)は同固体撮像装置の不純物分布特性図 (c)は同固体撮像装置のポテンシャル分布特性図
【符号の説明】 1 N形基板 2 P形領域 3 N形領域 4 高濃度P形領域 5 P形領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光部を形成する領域が半導体基板と反
    対導電形で形成されており、しかも不純物濃度分布が基
    板表面側より深部において濃くなっており、そのピーク
    が前記領域の中央より深い所にあることを特徴とする固
    体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の領域を形成するの
    に2〜4MeVの加速電圧でのボロンイオン注入を用い
    ることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の領域の表面に前記
    領域と同じ導電形の高濃度領域を同時形成することを特
    徴とする固体撮像装置の製造方法。
JP6064297A 1994-04-01 1994-04-01 固体撮像装置およびその製造方法 Pending JPH07273364A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9761618B2 (en) 2013-10-07 2017-09-12 Canon Kabushiki Kaisha Solid-state imaging apparatus, method for manufacturing the same, and imaging system
JP2018139328A (ja) * 2018-06-05 2018-09-06 キヤノン株式会社 固体撮像装置および撮像システム

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US9947702B2 (en) 2013-10-07 2018-04-17 Canon Kabushiki Kaisha Solid-state imaging apparatus, method for manufacturing the same, and imaging system
US10217780B2 (en) 2013-10-07 2019-02-26 Canon Kabushiki Kaisha Solid-state imaging apparatus, method for manufacturing the same, and imaging system
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