JPH06268243A - 半導体エネルギー検出器の製造方法 - Google Patents

半導体エネルギー検出器の製造方法

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JPH06268243A
JPH06268243A JP5052176A JP5217693A JPH06268243A JP H06268243 A JPH06268243 A JP H06268243A JP 5052176 A JP5052176 A JP 5052176A JP 5217693 A JP5217693 A JP 5217693A JP H06268243 A JPH06268243 A JP H06268243A
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JP
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etching
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silicon substrate
layer
etchant
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JP5052176A
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Masaharu Muramatsu
雅治 村松
Motohiro Suyama
本比呂 須山
Akinaga Yamamoto
晃永 山本
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、エネルギー線入射に対する感度の
ユニフォミティーが高い半導体エネルギー検出器を提供
することを目的とする。 【構成】 N型のシリコンサブストレイト(11)の上
面にP+ 型の高不純物層(12)を形成する第1の工程
と、高不純物層(12)の上面にP型の不純物層(1
3)をエピタキシャル成長させる第2の工程と、不純物
層(13)の上面に電荷読出部(14)を形成する第3
の工程と、シリコンサブストレイト(11)の裏面を化
学エッチングにより除去してエッチング面をエネルギー
入射部(16)とする第4の工程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、裏面入射型の半導体エ
ネルギー検出器の製造方法に関し、特に、紫外線や電子
線、放射線、素粒子線などの吸収係数がきわめて大きな
エネルギー線の照射、またはゲート酸化膜に悪影響を及
ぼすエネルギー線の照射に対して有効な半導体エネルギ
ー検出器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の裏面入射型の半導体エネルギー検
出器の製造方法の一例として、裏面照射型CCD100
の製造方法を図3の工程断面図に示す。
【0003】使用ウエファはP/P+ 型シリコンエピタ
キシャル成長ウエファであり、エピタキシャル層の比抵
抗とエピ厚は、30Ω−cm、30μm、サブの比抵抗
とエピ厚は、0.01Ω−cm、500μmである。
【0004】P型ウエファを用いる理由は、CCD内蔵
読み出し回路のFETがNチャンネルになるので、Pチ
ャンネルに比較して同じゲートサイズでもオン抵抗を小
さくでき、発生する熱雑音(ジョンソンノイズ)を低減
できるためである。サブストレイトがP+ であるのは、
バルク中の少数キャリアのライフタイムを短くし、バル
ク中(P+ )の暗電流成分がCCDポテンシャル井戸に
流れ込まないようにするためである。
【0005】まず、P/P+ 型シリコン基板101上に
シリコン酸化膜102を堆積させ、シリコン酸化膜10
2上に転送電極およびアルミニウム配線からなる電荷読
出部103を形成する(図3(a))。
【0006】次に、シリコン基板101の裏面および電
荷読出部を含むP型エピタキシャル層の上面に、エッチ
ャントに対するエッチングマスク材104をデポする。
例えば酸系のエッチャントに対するマスクは、クロムと
白金の積層膜、アルカリ系エッチャントに対してはシリ
コン窒化膜である。そして受光面にあたる部分、すなわ
ち薄形化したいシリコン基板101裏面の入射面部分の
エッチングマスク材104を除去する(図3(b))。
【0007】次に、シリコン基板101裏面をエッチン
グ液に浸して、ウェットエッチングを行う(図3
(c))。エッチャントの種類としてはアルカリエッチ
ャントまたは酸系のエッチャントが用いられる。酸エッ
チャントの場合の組成は、HF:HNO3 :CH3 CO
OH=1:3:8、アルカリエッチャントの場合の組成
は8規定KOH:H2 O:イソプロピルアルコール=9
50ml:1150ml:700mlなどである。エッ
チング処理終了後に、シリコン基板101の膜厚の測定
を行い、エッチングが十分でない場合は再びエッチング
を行う。
【0008】エッチング処理終了後、全てのエッチング
マスク材104を除去し、120℃の蒸気中に48時間
さらして、シリコン基板101の裏面にシリコン酸化膜
105を堆積させる。この様な低温下で酸化膜を堆積さ
せるのは、既にシリコン基板101の上面に電荷読出部
103が形成されているからである(図3(d))。
【0009】そして、シリコン酸化膜104に負イオン
を照射して、シリコン基板101裏面のアキュームレー
ションを行う。この場合、短波長に対する感度をあげる
ためにシリコン基板101裏面をアキュームレーション
状態にし、効率よく電子がCCDのポテンシャル井戸に
到達できる構造としなければならない。そして、アキュ
ームレーション終了後にアセンブリを行い、裏面照射型
CCD100を完成させる(図3(e))。
【0010】ここで、図3(c)の工程で行ったシリコ
ン基板101裏面のエッチングの重要性について述べ
る。裏面照射型CCD100は、裏面がエネルギー線の
入射面となる。通常、シリコンウエファの厚さは数百μ
mである。例えば吸収係数が大きい200nmから30
0nmの短波長光は、そのほとんどが表面からわずかに
入ったところで吸収されてしまう。したがって、数百μ
mのシリコンウエファをそのまま用いて裏面照射型CC
D100を製造しても、裏面で発生した光電子は、表面
にあるCCDのポテンシャル井戸に拡散していくことが
できず、ほとんどは再結合して失われてしまう。また、
そのうちのいくらかはポテンシャル井戸まで到達できた
としても、長い道のりを拡散してくる間に信号同士が混
じり合い、いわゆる解像度を著しく低下させる。
【0011】したがって、上述したように従来の製造方
法では、受光面である裏面をエッチング、研磨によって
10〜15μm程度に薄くして、発生した電子が最短距
離で表面のポテンシャル井戸に到達できるように加工し
ている。このように光入射面を薄形化すれば、図4に示
すようなポテンシャルプロファイルが得られる。図の左
側が裏面、右側が上面を表している。同図に示すような
ポテンシャルが形成できれば、光電子は効率よくCCD
ポテンシャル井戸に到達できる。
【0012】このように製造された裏面照射型CCD1
00は、200nm程度の短波長光まで感度があり、更
に電子衝撃型CCD撮像デバイスにも応用される。この
デバイスは電子衝撃により生じる信号電荷の増倍作用に
利用できるので、高感度撮像デバイスとして期待され
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、P/P+
ウエファを用いた従来の裏面照射型CCD100は、図
3(e)の工程に示すように、エッチングした部分とエ
ッチングしない部分の境界では、エッチングする中心部
に比べて、エッチャントの回り込みなどでエッチングが
早く進み易く、スパイク状に膜厚が薄くなってしまう。
この例では、400μmのウエファを残り20μm迄エ
ッチングしたが、その結果、実に15μmのスパイク状
の窪みが生じた。
【0014】ここで、UV光、軟X線、電子線(10k
eV)など非常に吸収係数が大きいエネルギー線が裏面
受光部に照射すると、これらはおよそ入射面から1μm
以内でほとんど吸収され、光電荷に変換される。そし
て、受光部の周辺付近のシリコン膜厚が薄い部分では、
変換された光電荷が表面にあるCCDポテンシャル井戸
に到達するためには、短い距離の移動で足りる。これに
対して、受光部中央付近のシリコン膜厚が厚い部分で
は、変換された光電荷が表面にあるCCDポテンシャル
井戸に到達するためには、長距離の移動が必要となる。
【0015】このように膜厚のユニフォミティーが悪い
裏面照射型CCD100を用いたUVセンサーでは、シ
リコン膜厚が厚い中央部でも充分にUV感度が得られる
ように中央部のシリコン膜厚を20μmに設定したとす
ると、周辺の膜厚は5μmとなってしまい、機械的な強
度が全く得られないものになってしまう。
【0016】逆に機械的な強度を持たせようと、周辺部
を20μmのシリコン膜厚になるように設定したとする
と、受光部の中央部は35μmとなり、中央部でのUV
感度が非常に乏しいものとなってしまう。
【0017】この様に不均一な膜厚の裏面照射型CCD
100では、第1に吸収係数が大きいエネルギー線入射
に対する感度のユニフォミティーが得られず、第2に機
械的な強度と感度の両立が非常に困難であるという点で
問題であった。
【0018】本発明は、このような問題を解決すること
を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の半導体エネルギー検出器の製造方法は、N
型のシリコンサブストレイトの上面にP+ 型の高不純物
層を形成する第1の工程と、高不純物層の上面にP型の
不純物層をエピタキシャル成長させる第2の工程と、不
純物層の上面に電荷読出部を形成する第3の工程と、シ
リコンサブストレイトの裏面を化学エッチングにより除
去してエッチング面をエネルギー入射部とする第4の工
程とを備える。
【0020】
【作用】本発明の半導体エネルギー検出器の製造方法に
よれば、第4の工程でシリコンサブストレイトの裏面を
化学エッチングにより除去する際に、第2の工程で形成
した高不純物層がエッチングストッパとなり、エッチン
グ面は平坦になる。このエッチング面がエネルギー入射
部として用いられるので、エネルギー入射部のどの部分
にエネルギー線が入射しても、エネルギー入射部で発生
した電子が電荷読出部に到達する距離は等しくなる。こ
のため、エネルギー線入射に対する感度のユニフォミテ
ィーが向上する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照して説明する。
【0022】図1は、本実施例に係る裏面照射型CCD
10の製造方法を示す工程断面図である。まず、N型サ
ブストレイトであるシリコン基板11の上面にP+ 型埋
め込み層12を形成し、P+ 型埋め込み層12の上面に
P型エピタキシャル層13を形成する(図1(a))。
+ 型埋め込み層12の不純物濃度は、アルカリ系エッ
チャントのエッチングストッパーとして有効な1×10
19cm-3以上が望ましい。また、P型エピタキシャル層
13の不純物濃度は、CCDの性能に適した所望の値と
する。
【0023】P+ 型埋め込み層12とP型エピタキシャ
ル層13の厚さの和は、10〜20μm程度が望まし
い。これは、後の工程でシリコン基板11の入射領域は
完全に除去されるので、P+ 型埋め込み層12とP型エ
ピタキシャル層13の厚さの和が最終的な裏面受光面か
ら表面CCDまでの距離になる。この距離が長すぎる
と、途中で信号電荷は再結合して失われ量子効率を低下
させるので、上述した10〜20μmが適当な距離にな
る。
【0024】次に、P型エピタキシャル層13上に、転
送電極およびアルミニウム配線からなる電荷読出部14
を形成する(図1(b))。シリコン基板11をまず薄
形化してその後に電荷読出部14を形成する手順も考え
られるが、薄形化した膜の部分に写真食刻法を用いるの
は困難であり、又電荷読出部14形成プロセス中に薄形
化した部分が割れる事態も考えられる。つまり、薄形化
する前にできる限り多くの電荷読出部14形成プロセス
を終了させておくのは、歩留りを低下させないために当
然行われる手法である。
【0025】次に、シリコン基板11の裏面および電荷
読出部14を含むP型エピタキシャル層13の上面に、
シリコン窒化膜15を堆積させる。そして受光面にあた
る部分、すなわち薄形化したいシリコン基板11裏面の
入射面のシリコン窒化膜15を除去する(図1
(c))。
【0026】次に、ウエファをアルカリエッチャントに
浸してシリコン基板11裏面を除去する(図1
(d))。除去後に露出したP+ 型埋め込み層12は、
エネルギー入射部16として機能する。アルカリエッチ
ャントとしては、例えば8規定KOH:H2 O:イソプ
ロピルアルコール=950ml:1150ml:700
mlの組成のものが用いられる。ここでエッチング対象
のシリコン基板11はN型なのでエッチングは均一に進
行する。またアルカリエッチング液に対して、P+ 不純
物層は、エッチング速度が非常に遅く、したがって、P
+ 型埋め込み層12を残してエッチングを終了させるこ
とは容易である。エネルギー入射部16であるP+ 型埋
め込み層12は、アキュームレーションの代わりとして
働くので、従来技術のように、薄型化後新たにアキュー
ムレーションプロセスを行う必要がない。このエッチン
グ処理終了後シリコン窒化膜15を除去して、裏面照射
型CCD10が完成する(図1(e))。
【0027】ここで、アルカリ系のエッチャントの使用
後に、酸系のエッチャントを併せて使用することも考え
られる。使用する酸系エッチャントとしては、例えばH
F:HNO3 :CH3 COOH=1:3:8である。こ
のエッチャントの特長は、1018cm-3以下の不純物濃
度のP+ 層、P層がほとんどエッチングされないことで
ある。
【0028】アルカリエッチャントだけでエッチングを
行った場合、1019cm-3以上のP+ 層がエッチングさ
れないで残るが、その時、必ずしもエッチング面である
エネルギー入射面の不純物濃度が一番高くなるとは限ら
ない。そうした場合、図4に示したようなポテンシャル
が形成されず、思ったほどの感度が得られないという結
果になることがあった。
【0029】しかし、アルカリエッチング後に酸エッチ
ングを併せて行うことにより、アルカリエッチングで一
旦、1019cm-3以上のP+ 層が残った状態でエッチン
グが止まり、続く酸エッチングで1018cm-3以上のP
+ 層は除去されるので、アルカリエッチング終了時点で
存在するかも知れない表面より深いところにある不純物
のピーク層は、続く酸エッチングで完全に除去されるこ
とになる。
【0030】このようなプロセスを経れば、エネルギー
線入射面表面が、一番不純物濃度が高濃度になり、図4
のようなポテンシャルプロファイルが形成され、高濃度
が得られるようになる。アルカリ、酸エッチング併用の
場合、薄形化後の入射面の厚さの均一性は、アルカリエ
ッチャントだけでエッチングしたのと同様、優れたもの
である。
【0031】このような工程を経て完成した裏面照射型
CCD10は、次のような利点がある。
【0032】第1はアルカリエッチャントを使用するの
で、P+ 型埋め込み層12はエッチングのストッパーと
して働き、エッチング厚のコントロールが非常に行い易
くことである。特にP+ 型埋め込み層12の濃度を10
19cm-3とした場合に効果が大きい。
【0033】第2にP+ 型埋め込み層12を残した状態
でエッチングを終了することによって、このP+ 型埋め
込み層12がアキュームレーションの代わりとして働く
ことである。即ちP+ 型埋め込み層12がエネルギー入
射部16として機能することによって信号電荷である電
子に対するポテンシャルが向上し、エネルギー入射部1
6付近で生じた信号電荷(電子)は、バルク中に押しや
られ、表面CCDのポテンシャル井戸に到達し易くな
る。アキュームレーションを行う必要がないので、プロ
セスは非常に簡略化され、エッチング後は組み立て作業
を行うのみとなる。
【0034】次に、本実施例の特徴である図1(d)の
エッチング工程について説明する。従来の製造方法で
は、酸エッチャント、アルカリエッチャントのいずれを
用いた場合にも、次の問題があった。
【0035】まず、硝酸リッチの酸エッチャントの場
合、弗酸による溶解律速でエッチングが進む。溶解律速
のエッチャントを使用する理由は、エッチング面である
受光面に細かな凹凸を生じさせないためである。しか
し、溶解律速のエッチャントは、エッチャントの攪拌で
エッチングスピードが左右され易く、従ってエッチャン
トの攪拌を充分に行い、常に新しいエッチャントをエッ
チング面に当てないと膜厚が著しく不均一になる。しか
もどんなに撹拌を行っても、エッチングしている部分と
エッチングしていない部分の境界でエッチャントの回り
込みが生じ、膜厚が不均一になることは避けられない。
シリコン膜厚にばらつきがあると、裏面入射面から表面
に形成されているCCDのポテンシャル井戸までの距離
が入射位置によって異なるので、特に吸収係数が大きい
照射、例えば紫外線、軟X線、電子線に対して著しく感
度がばらつくことになる。
【0036】次に、アルカリエッチャントを用いる場
合、エッチャントは78度に加熱し、ウエファは自公転
するように回転させ、エッチャントを良く撹拌しなけれ
ばならない。撹拌が不十分な場合にエッチング面の荒れ
や膜厚の不均一が生じるのは、酸系のエッチャントの場
合と同じである。エッチング面の荒れや膜厚の不均一は
前述したように、感度の不均一につながる。
【0037】本実施例では、P+ 型埋め込み層12がエ
ッチングのストッパーとして働くので、このようなエッ
チングの問題は発生せず、エッチング面は常に平坦にな
る。また、アルカリエッチング後に併せて酸エッチング
を行う場合も、1018cm-3以下のP+ 層がエッチング
ストッパ−として働くので、同様の効果が得られる。
【0038】次に、P型ウエファとN型ウエファをエッ
チングしたときの、ユニフォミティーの違いの実験結果
を図2に示す。P型ウエファ、N型ウエファ共に10Ω
−cm、400μm厚であり、前述のアルカリエッチャ
ントで、380μmエッチングしたときの膜厚のユニフ
ォミティーである。横軸の単位はμm、縦軸の単位はオ
ングストロームである。図2(b)はP型であるが、エ
ッジではエッチングが速く進み、従って残り厚は薄く、
中央の厚いところと比較して約13μmも薄くなってい
る。
【0039】一方、図2(c)は、N型ウエファの場合
である。エッチング条件はP型と全く同一だが、中央の
部分とエッジの部分で膜厚ほぼ等しい。このことより、
膜厚のユニフォミティーは非常に良好であることがわか
る。
【0040】以上のように、P+ 層があるウエファを用
いることで、P+ 層をアキュームレーションとして用い
ると共に、エッチングのストッパーとして使用でき、入
射面の膜厚の均一性を良くできる。この時、エッチング
する層がP型の場合、エッチングスパイクが生じるが、
+ 層というストッパーのおかげでスパイクはかなり小
さくなる。しかし、エッチングスパイクがなくなるとこ
ろまでは行かず、問題であった。
【0041】そこで、本実施例で示したPP+ /N型ウ
エファを用い、N型層をエッチング層にすることで、エ
ッチング自体で生じるスパイクは全く無くなり、膜厚の
ユニフォミティーを良好にできる。むろんこの時、P+
層は、エッチングのストッパーとして作用し、薄形化時
に生じる小さな凹凸を除去することができる。さらにこ
のP+ 層は、アキュームレーション層としても使用され
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の半導体エネルギー検出器の製造
方法であれば、シリコンサブストレイトの裏面を化学エ
ッチングにより除去する際に、高不純物層がエッチング
ストッパとなるため、エッチング面を平坦にできる。こ
のエッチング面がエネルギー入射部として用いられるの
で、エネルギー線入射に対する感度のユニフォミティー
が向上する。
【0043】特に、紫外線、軟X線、電子線などの吸収
係数が大きいエネルギー線の照射、またはゲート酸化膜
に悪影響を及ぼす高エネルギー線の入射に対して高い感
度を持った半導体エネルギー検出器を製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る裏面照射型CCDの製造方法を
示す工程断面図である。
【図2】P型ウエファとN型ウエファのエッチング面の
ユニフォミティーの違い示す図である。
【図3】従来の裏面照射型CCDの製造方法を示す工程
断面図である。
【図4】従来の裏面照射型CCDのポテンシャルファイ
ルを示す図である。
【符号の説明】
10…裏面照射型CCD、11…シリコン基板、12…
+ 型埋め込み層、13…P型エピタキシャル層、14
…電荷読出部、15…シリコン窒化膜、16…エネルギ
ー入射部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エネルギー線を裏面から入射して、その
    エネルギー量を検出する半導体エネルギー検出器の製造
    方法において、 N型のシリコンサブストレイトの上面にP+ 型の高不純
    物層を形成する第1の工程と、 前記高不純物層の上面にP型の不純物層をエピタキシャ
    ル成長させる第2の工程と、 前記不純物層の上面に電荷読出部を形成する第3の工程
    と、 前記シリコンサブストレイトの裏面を化学エッチングに
    より除去してエッチング面をエネルギー入射部とする第
    4の工程とを備えることを特徴とする半導体エネルギー
    検出器の製造方法。
JP5052176A 1993-03-12 1993-03-12 半導体エネルギー検出器の製造方法 Pending JPH06268243A (ja)

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