JP3441101B2 - 電子管 - Google Patents

電子管

Info

Publication number
JP3441101B2
JP3441101B2 JP02431393A JP2431393A JP3441101B2 JP 3441101 B2 JP3441101 B2 JP 3441101B2 JP 02431393 A JP02431393 A JP 02431393A JP 2431393 A JP2431393 A JP 2431393A JP 3441101 B2 JP3441101 B2 JP 3441101B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor material
electron
photocathode
electrons
electron tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP02431393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06243795A (ja
Inventor
本比呂 須山
雅治 村松
晃永 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP02431393A priority Critical patent/JP3441101B2/ja
Publication of JPH06243795A publication Critical patent/JPH06243795A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3441101B2 publication Critical patent/JP3441101B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非常に微弱な光を定量
的に計測する光測定用の電子管に関し、特に、遺伝子の
解読を代表例とする医療の分野や、その他の微弱光測定
分野に利用される電子管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光測定用の電子管に内蔵された裏
面照射型のCCD100の構造を図14に示す。同図よ
り、p型のシリコン基板101の上面には保護膜である
シリコン酸化膜102が形成され、このシリコン酸化膜
102の上にポリシリコン電極103が形成されてい
る。さらに、シリコン基板101の裏面には電子導入層
であるシリコン酸化膜104が形成されている。
【0003】次に、このCCD100の製造プロセスの
代表例を示す。
【0004】使用ウエファはp/p+ 型シリコンエピタ
キシャル成長ウエファであり、エピタキシャル層の比抵
抗と厚みは、30Ω−cm、30μm、サブの比抵抗と
厚みは、0.01Ω−cm、500μmである。
【0005】まず第1の処理として、金属配線まで含め
たすべてのCCD製造プロセスを終了させる。裏面薄形
化プロセス前にできる限り全てのプロセスを終えておく
ことは、作業の複雑化を避け、歩留りを低下させない為
に当然行われるべきである。
【0006】第2の処理として、シリコン基板101裏
面のシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を除去し、クロ
ーム/金を堆積させる。これは、酸系エッチャントのエ
ッチングマスクである。そして受光面にあたる部分、す
なわち薄形化したいシリコン基板101裏面の入射面の
クローム/金層を除去する。
【0007】第3の処理として、チップに分割後、ホル
ダにワックスでつける。
【0008】第4の処理として、HF:HNO3 :CH
3 COOH=1:3:8等で、チップの周辺部は厚く残
したままシリコン基板101裏面をエッチングする。
【0009】第5の処理として、120℃の蒸気中に4
8時間さらして、シリコン基板101の裏面にシリコン
酸化膜104を形成する。この様な低温下で酸化膜を形
成するのは、既にシリコン基板101の上面にアルミニ
ウム配線まで形成されているからである。しかしなが
ら、それでもアルミニウム配線の腐食は避けられない。
【0010】第6の処理として、シリコン酸化膜104
に負イオンを照射して、シリコン基板101裏面のアキ
ュームレーションを行う。この場合、短波長に対する感
度をあげるためにシリコン基板101裏面をアキューム
レーション状態にし、効率よく電子がCCDのポテンシ
ャル井戸に到達できる構造としなければならない。
【0011】ここで、第6の処理でシリコン基板101
裏面のアキュームレーションを行うのは、シリコン酸化
膜104に近づくにつれて、図15に示すポテンシャル
プロファイルが実線105のように上を向く特性を備え
た素子を製作するためである。
【0012】このようなポテンシャルプロファイルを持
つようにすれば、シリコン酸化膜104近くで生成した
信号電子が、シリコン基板101の裏面近くで再結合す
ることなくCCDのポテンシャル井戸106に向かうこ
とができる。この特性は、特にシリコン基板101の裏
面約1μm以内で吸収される低エネルギー電子線の検出
の際に重要となる。逆に、ポテンシャルプロファイルが
図15の破線107で示すようにシリコン酸化膜104
に近づくにつれて下がっていると、信号電子は、ほとん
ど全てシリコン基板101の裏面近くで再結合してしま
い、信号を得ることができない。したがって、図15に
示すポテンシャルプロファイルが実線105になるよう
素子を作製することが重要になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した第6の処理で
は、p型のシリコン基板101に対してボロンをイオン
注入し、さらに、高温の熱処理(アニール)を施して電
子導入層であるシリコン酸化膜104近傍をP+ とする
ことによって、シリコン基板101の裏面をアキューム
レーション状態にするのが一般的である。
【0014】ところが、従来例では、この内の熱処理
(600℃付近と1000℃付近の熱処理を連続して行
ういわゆる2ステップアニール)が十分に行えないとい
う欠点があった。
【0015】すなわち、金属配線形成後に薄形化・イオ
ン注入・熱処理を行いたいが、この順に従ってプロセス
を行うと、配線材料であるアルミニウムの溶解温度(約
500度)以上の高温のアニールを行うことができない
ため、アキュームレーションが不十分となる。アニール
が不足すれば、少数キャリアの寿命が短くなり、電子入
射に対する増倍ゲインを向上させることはできない。
【0016】また、アルミニウム配線前に薄形化・イオ
ン注入・アニールを行いアキュームレーション処理を行
うことは、原理的には可能である。ところが、現実の問
題として、15ミクロン程度に薄形化された部分は、変
形し易いので初期の平坦化を保っていることができず、
さらに、強度も著しく弱いので薄形化部分の保護も必要
になるなどの問題が生じ、通常の方法でのアルミ配線は
困難である。
【0017】そのうえ、このような表面処理では特性的
にも問題がある。すなわち、シリコン基板101の裏面
にシリコン酸化膜104を形成しなければ、イオン注入
したボロン原子のアウトディフュージョンが生じ、表面
のボロン濃度が低くなるために、意図したポテンシャル
プロファイルを形成できない。このため、シリコン基板
101裏面のシリコン酸化膜104は必須である。しか
し、ボロン原子は酸化膜中に非常に取り込まれ易いため
(不純物原子の再分布現象と呼ぶ)、表面のボロン濃度
はこの酸化膜によって必ず低くなってしまう。
【0018】このような問題があるために、たとえシリ
コン基板101の裏面にシリコン酸化膜104を形成し
たとしても、図15の実線105に示すようなポテンシ
ャルプロファイルを形成することは困難である。
【0019】さらに、シリコン酸化膜104に存在する
酸化膜電荷や界面準位が、p型のシリコン基板101を
ポテンシャルプロファイルでみれば、図15の破線10
7で示したように裏面のシリコン酸化膜104に近づく
にしたがって電子に対するポテンシャルが低くなるよう
に作用する。これを考慮するとシリコン基板101の電
子入射面側は、より強力にアキュームレーションされる
必要があるにも関わらず、上述のように従来技術では十
分にアキュームレーションすることができない。
【0020】また、別のアキュームレーション法として
は、酸化膜に負イオンを照射し負に帯電させ、シリコン
表面に正孔を集めP+ にするという方法がある。ところ
が、この方法は効果の持続性に問題がある。すなわち、
入射する電子のエネルギーで電子入射面の酸化膜につい
た負イオンが非常に容易に除去・中和され、効果を失う
のである。
【0021】以上のような理由から、電子管に内蔵され
る半導体素子は裏面がアキュームレーションされていな
ければ、その特徴である高いゲインも小さいゲイン分布
も達成されないにも関わらず、従来技術では十分にアキ
ュームレーションできないため、性能を発揮できないと
いう問題があった。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明の電子管は、p型の第1の半導体材料か
らなる基板と、この基板の裏面上に形成された第2の半
導体材料からなる電子導入層とを備えて構成され、加速
されて裏面へと打ち込まれる光電面からの電子を検出す
る裏面照射型の半導体素子を内蔵するとともに、第1の
半導体材料の仕事関数が第2の半導体材料の仕事関数よ
り小さいことを特徴とする。
【0023】また、第2の発明の電子管は、n型の第1
の半導体材料からなる基板と、この基板の裏面上に形成
された第2の半導体材料からなる電子導入層とを備えて
構成され、加速されて裏面へと打ち込まれる光電面から
の電子を検出する裏面照射型の半導体素子を内蔵すると
ともに、第1の半導体材料の仕事関数が第2の半導体材
料の仕事関数より大きいことを特徴とする。
【0024】さらに、第1および第2の発明の電子管に
内蔵された半導体素子は、第2の半導体材料のバンドギ
ャップが第1の半導体材料のバンドギャップに比べて大
きくてもよく、第1の半導体材料がシリコンで、第2の
半導体材料がシリコンカーバイトであってもよい。
【0025】また、第1および第2の発明の電子管に内
蔵された基板は、アバランシェ増倍領域を有したもので
あってもよい。
【0026】
【作用】第1の発明の電子管によれば、p型の第1の半
導体材料からなる基板上に、第1の半導体材料よりも仕
事関数が小さい第2の半導体材料からなる電子導入層が
形成された半導体素子が内蔵されている。このように仕
事関数が異なる2つの半導体材料を接触させると、第2
の半導体材料から第1の半導体材料に電子が移動し、且
つ正孔が反対方向に移動して、フェルミ準位が一定にな
るように作用する。
【0027】このため、電子導入層は表面部に正孔の多
いアキュームレーション状態となり、電子導入層の表面
部に入射した電子は、表面部で再結合することなく、基
板と電子導入層の接合部に到達し、信号として検出され
る。
【0028】また、第2の発明の電子管によれば、n型
の第1の半導体材料からなる基板上に、第1の半導体材
料よりも仕事関数が大きい第2の半導体材料からなる電
子導入層が形成された半導体素子が内蔵されている。こ
のように仕事関数が異なる2つの半導体材料を接触させ
ると、第1の半導体材料から第2の半導体材料に電子が
移動し、且つ正孔が反対方向に移動して、フェルミ準位
が一定になるように作用する。
【0029】このため、電子導入層は表面部に電子の多
いアキュームレーション状態となり、電子導入層の表面
部に電子が入射することにより発生した正孔は、表面部
で再結合することなく、基板と電子導入層の接合部に到
達し、信号として検出される。
【0030】
【実施例】以下、第1および第2の発明の一実施例につ
いて、添付図面を参照して説明する。
【0031】図1は本実施例の電子管に内蔵された裏面
照射型のCCD10の構造図を示す断面図である。同図
より、p型のシリコン基板11の上面には保護膜である
ゲート酸化膜12が形成され、このゲート酸化膜12の
上にポリシリコン電極13が形成されている。さらに、
シリコン基板11の裏面にはp型アモルファス(a−)
シリコンカーバイド薄膜14が形成されている。この例
では、第1の半導体材料としてシリコン、第2の半導体
材料としてa−シリコンカーバイドが用いられている。
【0032】図2(a)(b)にp型シリコン、p型シ
リコンカーバイド、又両者を接触させたときのバンド構
造を示す。なお数値の単位はeVであり、シリコンカー
バイドの値は製法によって若干異なる。
【0033】シリコンのバンドギャップが1.1eVで
あるのに対し、a−シリコンカーバイドは2eV程度の
バンドギャップを持つ半導体(ワイドバンドギャップ半
導体材料)である。格子定数はシリコン(参考 5.4
3オングストローム)よりもa−シリコンカーバイドの
方が少し狭い(参考 4.36オングストローム、製法
で異なる)。p型シリコンの仕事関数(φ1)と、p型
a−シリコンカーバイドの仕事関数(φ2)はそれぞ
れ、 φ1=4.15+0.55+φf1 φ2=4.00+1.00+φf2 と書くことができ、通常の条件で製造すると、φf1<
φf2なので、 φ1<φ2 である。
【0034】このように、基板材料であるp型シリコン
に対して、その表面に堆積されるp型a−シリコンカー
バイドは、仕事関数が大きく、且つ、バンドギャップが
大きい材料である。
【0035】このように仕事関数が異なる2つの半導体
を接触させると、平衡状態ではフェルミ準位が一定にな
らなくてはいけないから、p型のa−シリコンカーバイ
ドからp型のシリコンに電子が移動し、正孔が反対方向
に移動して、フェルミ準位が揃うと、平衡状態が達成さ
れたことになる。従って両者を接触させたときのバンド
構造は、図2(b)のようになる。接触面付近において
バンドが不連続になるのは格子不整合のためであって、
シリコンとa−シリコンカーバイドは格子定数の違いが
比較的大きく、多くの界面準位が接触面付近に存在する
と考えなくてはいけない。
【0036】図2(b)に示すような平衡状態での接触
面付近の伝導帯を見ると、a−シリコンカーバイドの領
域ではバンドが下向きに曲がり、シリコンの領域ではバ
ンドが上向きに曲がっている。このことからCCDの導
入層にa−シリコンカーバイドを堆積させれば、仕事関
数の違いによっていわゆるヘテロ接合が形成され、接触
面付近のp型シリコンにとって、非常に好ましいアキュ
ームレーション状態が形成されることがわかる。
【0037】図3はp型のa−シリコンカーバイド薄膜
14からp型のシリコン基板11、更にCCD10のポ
テンシャル井戸に至るまでをポテンシャル図として表し
たものである。a−シリコンカーバイド薄膜14は数十
オングストロームから数百オングストローム程度の厚さ
とし、接触面付近のシリコンのバンドを曲げるためだけ
に使用する。このような構造であればa−シリコンカー
バイド薄膜14は非常に薄いので、打ち込まれた電子は
エネルギーを失うことなく通り抜け、シリコン表面や内
部に到達して電子−正孔対を生成する。また、生成した
電子は、a−シリコンカーバイド薄膜14による良好な
アキュームレーションのおかげで、裏面で再結合するこ
となくCCD10のポテンシャル井戸に移動して、信号
として読みだされる。
【0038】ここで特に重要な特性は、打ち込まれた低
エネルギーの電子がシリコンの裏面より1μm程度のご
く表面で吸収されて、電子−正孔対を生成することであ
り、一般的に裏面で再結合し易いそれらの電子がa−シ
リコンカーバイドのおかげで読み出せる点である。
【0039】また、第2の半導体材料として、第1の半
導体材料よりバンドギャップの大きな半導体材料を堆積
させれば、第2の半導体材料の領域で発生する暗電流の
低減が図れる。
【0040】次に、CCD10の製造プロセスの代表例
を示す。
【0041】使用ウエファは、例えばP/P+ 型単結晶
シリコンエピタキシャル成長ウエファである。また、エ
ピタキシャル層の比抵抗と厚みは、30Ω−cm、30
μm、サブストレイトの比抵抗と厚みは、0.01Ω−
cm、500μmである。
【0042】第1の処理として、金属配線15まで含め
たすべてのCCD製造プロセスを終了させる。
【0043】第2の処理として、ウエファ裏面について
いるシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を除去する。
【0044】第3の処理として、クローム/金を裏面に
堆積させる。そして受光面にあたる部分、すなわち薄形
化したい裏面入射面のクローム/金層を除去する。
【0045】第4の処理として、チップに分割し、その
後、ホルダにワックスでつける。
【0046】第5の処理として、HF:HNO3 :CH
3 COOH=1:3:8等で、チップの周辺部は厚く残
したまま裏面シリコンをエッチングする。この処理では
アルカリ系のエッチング液を使用してもよい。
【0047】第6の処理として、裏面にある自然酸化膜
を除去する。
【0048】第7の処理として、裏面にCVD等でワイ
ドバンドギャップ半導体材料を堆積させる。この処理で
は、光CVDを利用する。導入ガスは、SiH4 ・CH
4 である。また、シリコンカーバイドの導電型をp型に
するために、B2 6 も同時に導入する。このプロセス
は、380度という低温で可能なので、あらかじめ配線
してあるアルミが損傷を受けることはない。さらに、こ
のプロセスで全行程が終了であり、この後、高温処理を
する必要はない。
【0049】以上の第1から第7までの処理は、p型シ
リコン基板11上に形成されたポリシリコン電極13の
裏面にp型シリコンカーバイド薄膜14を堆積して、p
型シリコンに対して良好なアキュームレーション処理を
施した例であるが、全く同様の原理により、n型シリコ
ン基板上にn型シリコンカーバイド層を堆積させてアキ
ュームレーション処理を行うことができる。n型シリコ
ンを基板材料とするCCDでは、ホールを信号電荷とし
て取り扱うため、裏面で発生したホールが裏面で再結合
することなく、表面側にあるポテンシャル井戸に移動す
ればよい。このためには、p型シリコンの場合とは逆
に、価電子帯のバンドが裏面に行くに従って、下に向か
って曲がればよい。この様子を図4に示す。このために
は、上述のようにn型のa−シリコンカーバイド薄膜1
6をn型のシリコン基板17上に堆積すればよい。ただ
し、シリコン基板17の価電子帯のバンドを所定のよう
に曲げるためには、a−シリコンカーバイド薄膜16の
仕事関数(真空準位とフェルミレベルの差)をシリコン
基板17の仕事関数より小さくする必要がある。そこ
で、a−シリコンカーバイド薄膜16を堆積する際に、
不純物用ガスとしてPH3 を高濃度で導入すれば、a−
シリコンカーバイド薄膜16の仕事関数(真空準位とフ
ェルミレベルの差)をシリコン基板17の仕事関数より
小さくすることができる。
【0050】以上の製法で作製されたCCD10を内蔵
する本実施例に係る電子管の構造を図5および図6の断
面図に示す。
【0051】図5に示す電子管1には、ガラスバルブ2
0の両面に光電面板21と真空貫通壁22が設けられて
おり、光電面板21の内側には光電面23が形成されて
いる。また、真空貫通壁22の内側には、光電面23に
対向する位置にCCD10が備えられている。また、図
6に示す電子管2が電子管1と構造上異なるのは、電圧
を印加する第1グリッド24、第2グリッド25が備え
られている点である。
【0052】電子管1では、光電面板21に光が入射し
て光電面23より電子が放出されると、放出された電子
は、光電面23に印加された−10kVの電圧によって
高加速され、電子の持つ初速度分布で広がる前にCCD
10に入射する。したがって、光電面23での電子像が
位置を保存したままCCD10に打ち込まれることとな
る。光電面23の電位をCCD10に対して−10kV
と設定すれば、打ち込まれた電子はCCD10中で電子
−正孔対を約2800個生成する。生成した電子は、図
3にポテンシャルプロファイルを示すa−シリコンカー
バイド薄膜14のアキュームレーションのおかげでCC
D10のポテンシャル井戸に移動し、2次元像として読
み出される。
【0053】電子管2でも、電子管1とほぼ同様の動作
をする。ただし、−20kVの電圧が印加された光電面
23上の電子の像がCCD10上で結像するよう、第1
グリッド24に−20kV、第2グリッド25に0Vの
電圧がそれぞれ印加される。このように、第1グリッド
24および第2グリッド25からなる電子レンズ系を設
けることによって、ガラスバルブ20の沿面距離をかせ
ぐことができ、近接型の電子管1と比べて高い加速電圧
を印加可能となり、CCD10内でより高い増倍ゲイン
を得ることができる。
【0054】以上の例のように光電面23とCCD10
が同一真空容器中に配置された電子管1、2は、トラン
スファと呼ばれる真空装置を用いて作製される。トラン
スファ装置では、光電面板21は、理想的にガス出しが
行われるよう350度程度でベーキングされ、その後、
光電面23が作製される。その間CCD10が取り付け
られた真空貫通壁22は、別の部屋に置かれて、200
度程度の比較的低温でベーキングされる。光電面の作製
が終わった後に両者は、インジュームを使って真空中で
接合され、真空シールが出来上がる。このような製作方
法により、光電面の活性中に大量に充満するアルカリ蒸
気からCCD10を保護することができるで、特性の良
い電子管が安定して製造できる。
【0055】なお、以上に示した電子管1は、光電面2
3とCCD10が略平行に配置され、その間隔が1mm
程度であることが望ましい。また、GaAs結晶をCs
で活性化した光電面を使用すると赤外域で感度の高い検
出器を得ることができる。
【0056】このようにして製造された電子管1、2で
あれば、非常に高い感度を得ることができる。これは、
光電面23から放出された電子が数千倍に増倍されて読
み出されることによる。通常、CCD10の読み出しノ
イズは1000電子より充分小さくなるので、これら電
子管1、2により単一光子レベルの撮像が可能になる。
電子管1、2でこのような感度を得るのに、マイクロチ
ャネルプレート(MCP)−蛍光面−ファイバープレー
ト−CCDカメラを使ったものがあるが、それに比べる
と、MCPに起因する大きな増倍ゆらぎ、蛍光面のざら
つき感や、ファイバープレートに起因する画素歪の無い
高品質な映像を得ることができる。
【0057】ここで、MCPに起因する増倍ゆらぎにつ
いて図7を用いて説明する。図7はMCP3枚を内蔵し
た従来の光電子増倍管に単一光子が入射したときの出力
分布を示す図である。同図は、横軸が出力、縦軸がその
出力が現れる頻度(確率)であり、さらに出力の平均値
も示している。同図より、単一光子の入射に対して平均
値より2倍以上大きな出力が出ることもあれば、平均値
の1/2以下の出力が出ることが判る。定量的な値とし
て、出力の半値幅(FWHM)を出力の平均値(A)で
除した数(FWHM/A:パルスハイトレゾリューショ
ン)を取ると、およそ80%となる。このような非常に
広いゲイン分布のため、前述のように、ある入射光に対
して出力を得ても、その出力より光子がいくつ入射した
かを判定することはできない。
【0058】MCPを内蔵した従来の光電子増倍管でこ
のようにゲイン分布が広がる理由は、電子増倍がカスケ
ードに行われる際の初段の二次電子増倍率が小さいため
である。すなわち、初段で大きなゆらぎが発生し、それ
がそのまま増倍されるからである。したがって、この欠
点を解決するためには、一次電子の入射に対して大きな
初段の増倍率を得れば良いことになる。ところがMCP
を内蔵した従来の光電子増倍管では、初段の二次電子増
倍率は数10倍が限度で、それ以上は困難である。
【0059】これに対して本実施例の電子管1、2で
は、MCPを用いることなく、CCD10への一次電子
の入射によって大きな初段の増倍率を得ることができ
る。つまり、CCD10などの半導体素子に電子が入射
すると、電子のエネルギー3.6eV当たり1個の電子
−正孔対を生成しながらエネルギーを失うという性質が
ある。したがって、これを利用して−10keVが印加
された光電面より放出された電子をCCD10に入射す
れば、約2800個の信号電子(ホール)を生成するこ
とができるのである。
【0060】この増倍は、高エネルギーの電子が運動エ
ネルギーを失うことに起因しており、一度に起こるの
で、その増倍分布はポアッソン分布に従う。その様子を
図8に示す。従来例である図7と比較して、その増倍分
布が非常に小さいことがわかる。この出力分布のパルス
ハイトレゾリューションは2%である。さらに、電子が
100個、101個入射したときの増倍分布を同じく図
8に示した。このように、もともとの増倍分布が大変小
さいので、入射電子が100個のときと101個のとき
の出力は完全に分離している。逆に、この特性を利用し
て、出力電流量より入射した電子数がいくつかを判別す
ることができる。さらに、光電面23への印加電圧を調
整して、光電面23とCCD10間の加速電圧を可変と
することにより、リニアなゲイン制御が可能である。こ
のため、単一光電子の分別検出となる。このような特性
は、今までのどんな種類の光検出器にもなく、大変に有
効である。特に、出力光量の違いを利用して塩基配列を
判定する遺伝子解読に有効に適用される。
【0061】次に、本実施例の応用例に係る電子管に内
蔵されたリーチスルー型アバランシェフォトダイオード
30の断面図を図9に、また、この素子のポテンシャル
プロファイルを図10に示す。
【0062】図9より、リーチスルー型アバランシェフ
ォトダイオード30は、p- 型シリコン基板31内部に
p層32がイオン注入によって埋め込まれ、p- 型シリ
コン基板31上面部にn+ 層33、p層34がイオン注
入によって形成されている。さらに、p- 型シリコン基
板31の上面にSiO2 膜35が、p- 型シリコン基板
31の裏面にa−シリコンカーバイド薄膜36がそれぞ
れ設けられている。
【0063】この応用例では電子を検出する半導体素子
としてリーチスルー型アバランシェフォトダイオード3
0を用いているが、リーチスルー型アバランシェフォト
ダイオード30のキャリア増倍機能によって光の検出感
度が非常に高くなる。また、図10に示すバンド構造よ
り、a−シリコンカーバイドの領域でバンドが上向きに
曲がっていることから、良好なアキュームレーション状
態が形成されることがわかる。
【0064】前述した本実施例と応用例とを比較した相
違点は、半導体素子にリーチスルー型アバランシェフォ
トダイオード30を用いた点のみであり、製造方法・製
造条件等は全く同様である。
【0065】リーチスルー型アバランシェフォトダイオ
ード30を内蔵した電子管40の構造を図11に示す。
同図において、光の入射によって−10kVが印加され
た光電面41より放射された電子は、−10kVが印加
された第1グリッド42および第2グリッド43でビー
ムが絞られ、ガード電極44に囲まれたGND電位のア
バランシェフォトダイオード30のa−シリコンカーバ
イド薄膜36表面から入射し、p- 型シリコン基板31
でおよそ2800個の電子−正孔対を生成する。ここで
生成された電子はn+ 層33側に向かって加速され、正
孔はa−シリコンカーバイド薄膜36に向かって加速さ
れる。このうち電子は、高電界のかかった途中のp層3
2(アバランシェ領域)で格子に衝突して、新たに電子
−正孔対を次々生成する。ここでの増倍率はおよそ10
0倍なので、最終的に打ち込まれた1個の電子は約28
0000倍に増倍されて出力されることになる。
【0066】裏面をa−シリコンカーバイドでアキュー
ムレーション処理したアバランシェ増倍領域を持つ半導
体素子を電子管のターゲットに使うことで、非常に高い
ゲインを得ることができる。これにより、従来は光電子
増倍管でしかできなかった単一光子の検出が可能にな
る。また、光電子増倍管で問題となるダイノードに起因
したゲインの不安定性や応答特性が改善されるので、最
高性能の超高感度・超高速光検出器が実現できる。さら
に、光電子増倍管に比べて増倍ゆらぎが小さい点も特長
である。本発明による電子管の増倍ゆらぎは、図8に示
したものの平均と分散にアバランシェ増倍領域での増倍
率分(100倍)を掛けたものとなる。このとき、増倍
分布は相対的に同じなので、判別できる電子数の上限は
変わらない。したがって、前述した本実施例と同様に、
出力電流量より入射電子数の判別が行える。ただし、本
応用例では、出力の絶対値が多い分、後の信号処理を容
易に行うことができる。
【0067】本応用例のように1個のアバランシェフォ
トダイオードをターゲットに使う場合、光電面より放出
した電子が電子レンズによって集められるクロスポイン
トにターゲットを配置すれば、応答が早く・暗電流の少
ない小型のアバランシェフォトダイオードを用いればさ
らに性能は向上する。
【0068】また、同一チップ上に多数のアバランシェ
フォトダイオードを作り、多チャンネル同時計測を可能
にすることもできる。この場合は、図5や図6に示した
電子光学系を用いる。特に、図6の光学系を低拡大率で
使用すると有効である。
【0069】また、ここでは、アバランシェタイプのフ
ォトダイオードを示したが、アバランシェ領域を持たな
い通常のフォトダイオードの裏面にa−シリコンカーバ
イドを積層した半導体素子でも電子の打ち込みに対して
ゲインを持つ。ただし、この場合には、アバランシェ増
倍分のゲインは加算されない。このようなフォトダイオ
ードは、図12、図13に示すような構造になる。図1
2に示すフォトダイオード50は上面照射型、図13に
示すフォトダイオード60は裏面照射型のフォトダイオ
ードである。
【0070】なお、本実施例および本応用例では、アキ
ュームレーションが可能な第2の半導体材料として、ア
モルファス−シリコンカーバイド(a−SiC)を用い
ているが、本発明ではこの半導体材料に限定されること
なく、アモルファス−シリコン(a−Si)、ダイヤモ
ンド薄膜、カドミウムテルル(CdTe)、ヒ化ガリウ
ム(GaAs)、ヨウ化セシウム(CsI)等を用いて
もよい。
【0071】
【発明の効果】第1の発明の電子管であれば、第2の半
導体材料から第1の半導体材料に電子が移動し、且つ正
孔が反対方向に移動して、フェルミ準位が一定になるよ
うに作用するので、電子導入層は表面部に正孔の多いア
キュームレーション状態となる。このため、打ち込まれ
た電子によって電子導入層の表面付近で発生した電子
は、表面部で再結合することなく、基板と電子導入層の
接合部に到達し、信号として検出される。
【0072】また、第2の発明の電子管であれば、第1
の半導体材料から第2の半導体材料に電子が移動し、且
つ正孔が反対方向に移動して、フェルミ準位が一定にな
るように作用するので、電子導入層は表面部に電子の多
いアキュームレーション状態となる。このため、打ち込
まれた電子によって電子導入層の表面付近で発生した正
孔は、表面部で再結合することなく、基板と電子導入層
の接合部に到達し、信号として検出される。
【0073】このように、第1および第2の発明の電子
管であれば、電子導入層に入射して増倍された電子の大
部分が信号として検出されるので、高い増倍率が得られ
る。したがって、増倍ゆらぎが生じ難いために単一電子
の検出が可能な電子管が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る電子管に内蔵された裏面照射型
CCDの構造図を示す断面図である。
【図2】p型シリコンとp型シリコンカーバイドのバン
ド構造図である。
【図3】本実施例に係るp型シリコンを基板材料とする
CCDのポテンシャル図である。
【図4】n型シリコンを基板材料とするCCDのポテン
シャル図である。
【図5】本実施例に係る電子管の構造を示す断面図であ
る。
【図6】本実施例に係る電子管の構造を示す断面図であ
る。
【図7】従来の光電子増倍管に単一光子が入射したとき
の出力分布を示す図である。
【図8】本実施例に係る電子管に単一光子が入射したと
きの出力分布を示す図である。
【図9】応用例に係る電子管に内蔵されたリーチスルー
型アバランシェフォトダイオードの断面図である。
【図10】応用例に係る電子管に内蔵されたリーチスル
ー型アバランシェフォトダイオードのポテンシャルプロ
ファイルを示す図である。
【図11】応用例に係る電子管の構造を示す断面図であ
る。
【図12】上面照射型のフォトダイオードの構造を示す
断面図である。
【図13】裏面照射型のフォトダイオードの構造を示す
断面図である。
【図14】従来の電子管に内蔵されるCCDの構造を示
す断面図である。
【図15】従来の電子管に内蔵されるCCDのポテンシ
ャルファイルを示す図である。
【符号の説明】
1、2、40…電子管、10…CCD、11、17…シ
リコン基板、12…ゲート酸化膜、13…ポリシリコン
電極、14、16、36…a−シリコンカーバイド薄
膜、15…金属配線、20…ガラスバルブ、21…光電
面板、22…真空貫通壁、23、41…光電面、24、
42…第1グリッド、25、43…第2グリッド、30
…リーチスルー型アバランシェフォトダイオード、31
…p- 型シリコン基板、32、34…p層、33…n+
層、35…SiO2 膜、44…ガード電極、50、60
…フォトダイオード。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−211181(JP,A) 特開 昭60−152971(JP,A) 特開 昭63−294657(JP,A) 特開 平5−12989(JP,A) 特開 平5−290996(JP,A) 特開 昭56−45543(JP,A) 特開 平5−66154(JP,A) 特開 昭63−198251(JP,A) 特開 平4−303534(JP,A) 特開 平4−305982(JP,A) 特開 昭60−85578(JP,A) 特開 平5−267632(JP,A) 特開 平1−194356(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/45 H01J 31/50 H01L 21/339 H01L 29/762 H01L 31/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を電子に変換する光電面と、この
    光電面より放出された電子を検出する半導体素子とを備
    えた電子管において、 前記半導体素子は裏面照射型であり、p型の第1の半導
    体材料からなる基板と、この基板の裏面上に形成された
    第2の半導体材料からなる電子導入層とを備えて構成さ
    れ、加速されて前記裏面へと打ち込まれる前記光電面か
    らの前記電子を検出するとともに、 前記第1の半導体材料の仕事関数が前記第2の半導体材
    料の仕事関数より小さいことを特徴とする電子管。
  2. 【請求項2】 入射光を電子に変換する光電面と、この
    光電面より放出された電子を検出する半導体素子とを備
    えた電子管において、 前記半導体素子は裏面照射型であり、n型の第1の半導
    体材料からなる基板と、この基板の裏面上に形成された
    第2の半導体材料からなる電子導入層とを備えて構成さ
    れ、加速されて前記裏面へと打ち込まれる前記光電面か
    らの前記電子を検出するとともに、 前記第1の半導体材料の仕事関数が前記第2の半導体材
    料の仕事関数より大きいことを特徴とする電子管。
  3. 【請求項3】 前記第2の半導体材料のバンドギャップ
    が前記第1の半導体材料のバンドギャップに比べて大き
    いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電
    子管。
  4. 【請求項4】 前記第1の半導体材料がシリコンで、前
    記第2の半導体材料がシリコンカーバイトであることを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載
    の電子管。
  5. 【請求項5】 前記基板は、前記裏面側が薄形化され、
    上面側に1次元または2次元的な配列を持つ電荷転送用
    電極が形成された電荷転送素子であることを特徴とする
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子管。
  6. 【請求項6】 前記半導体素子の基板がアバランシェ増
    倍領域を有することを特徴とする請求項1から請求項5
    のいずれか一項に記載の電子管。
JP02431393A 1993-02-12 1993-02-12 電子管 Expired - Lifetime JP3441101B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02431393A JP3441101B2 (ja) 1993-02-12 1993-02-12 電子管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02431393A JP3441101B2 (ja) 1993-02-12 1993-02-12 電子管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06243795A JPH06243795A (ja) 1994-09-02
JP3441101B2 true JP3441101B2 (ja) 2003-08-25

Family

ID=12134698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02431393A Expired - Lifetime JP3441101B2 (ja) 1993-02-12 1993-02-12 電子管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3441101B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9054000B2 (en) 2011-11-02 2015-06-09 Hamamatsu Photonics K.K. Solid-state imaging device
US9305969B2 (en) 2011-11-02 2016-04-05 Hamamatsu Photonics K.K. Solid-state imaging device operable with two readout modes in two different directions coincident with a moving speed and a moving direction of a moving subject

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08148113A (ja) * 1994-11-24 1996-06-07 Hamamatsu Photonics Kk 光電子増倍管
US5874728A (en) * 1996-05-02 1999-02-23 Hamamatsu Photonics K.K. Electron tube having a photoelectron confining mechanism
US6297489B1 (en) 1996-05-02 2001-10-02 Hamamatsu Photonics K.K. Electron tube having a photoelectron confining mechanism
JPH09297055A (ja) * 1996-05-02 1997-11-18 Hamamatsu Photonics Kk 電子管
US5883466A (en) * 1996-07-16 1999-03-16 Hamamatsu Photonics K.K. Electron tube
US6198221B1 (en) 1996-07-16 2001-03-06 Hamamatsu Photonics K.K. Electron tube
WO1999026298A1 (fr) 1997-11-19 1999-05-27 Hamamatsu Photonics K.K. Photodetecteur et dispositif de prise d'image utilisant ledit photodetecteur
AU1983199A (en) 1999-01-21 2000-08-07 Hamamatsu Photonics K.K. Electron tube
JP4373695B2 (ja) * 2003-04-16 2009-11-25 浜松ホトニクス株式会社 裏面照射型光検出装置の製造方法
JP4507876B2 (ja) * 2004-12-22 2010-07-21 ソニー株式会社 固体撮像素子
US7456384B2 (en) 2004-12-10 2008-11-25 Sony Corporation Method and apparatus for acquiring physical information, method for manufacturing semiconductor device including array of plurality of unit components for detecting physical quantity distribution, light-receiving device and manufacturing method therefor, and solid-state imaging device and manufacturing method therefor
JP5108369B2 (ja) 2007-05-07 2012-12-26 富士フイルム株式会社 撮像素子の製造方法及び撮像素子の駆動方法
JP5077276B2 (ja) * 2009-03-30 2012-11-21 ソニー株式会社 受光素子及び固体撮像素子
JP5299333B2 (ja) * 2010-03-23 2013-09-25 ソニー株式会社 固体撮像素子
NL1037989C2 (en) * 2010-05-28 2011-11-29 Photonis France Sas An electron multiplying structure for use in a vacuum tube using electron multiplying as well as a vacuum tube using electron multiplying provided with such an electron multiplying structure.
JP6431574B1 (ja) * 2017-07-12 2018-11-28 浜松ホトニクス株式会社 電子管
DE112021003352T5 (de) * 2020-06-24 2023-04-13 Sony Semiconductor Solutions Corporation Halbleitervorrichtung und elektronische vorrichtung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9054000B2 (en) 2011-11-02 2015-06-09 Hamamatsu Photonics K.K. Solid-state imaging device
US9305969B2 (en) 2011-11-02 2016-04-05 Hamamatsu Photonics K.K. Solid-state imaging device operable with two readout modes in two different directions coincident with a moving speed and a moving direction of a moving subject

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06243795A (ja) 1994-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3441101B2 (ja) 電子管
US5146296A (en) Devices for detecting and/or imaging single photoelectron
US7479686B2 (en) Backside imaging through a doped layer
US6025585A (en) Low-resistivity photon-transparent window attached to photo-sensitive silicon detector
US5719414A (en) Photoelectric conversion semiconductor device with insulation film
JP2954034B2 (ja) 単一キャリア型固体放射線検出装置
US20100148040A1 (en) Geiger-mode photodiode with integrated and adjustable quenching resistor, photodiode array, and manufacturing method thereof
WO1998020561A9 (en) Low-resistivity photon-transparent window attached to photo-sensitive silicon detector
JP2003535459A (ja) 半導体装置のエッジ電流の抑制方法
US4533933A (en) Schottky barrier infrared detector and process
US5804833A (en) Advanced semiconductor emitter technology photocathodes
JP2022526587A (ja) アバランシェフォトダイオードアレイ
US11817518B2 (en) Multi-junction pico-avalanche detector
US7042060B2 (en) Backside thinning of image array devices
EP1741143B1 (en) Backside thinning of image array devices
US4232245A (en) Reduced blooming devices
Tindall et al. Silicon detectors for low energy particle detection
US5583352A (en) Low-noise, reach-through, avalanche photodiodes
EP1652237B1 (en) Backside thinning of image array devices
EP0592400B1 (en) Silicon avalanche photodiode array
Singer Analysis and perfomance characteristics of an intensified silicon vidicon tube
JPH06268243A (ja) 半導体エネルギー検出器の製造方法
WO2010080048A1 (en) Semiconductor geiger mode microcell photodiode (variants)
Sumner et al. Development of silicon drift chambers for X-ray astronomy
Atac Advanced Photodetectors for High Energy Physics Particle Astrophysics and Medical Imaging

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 10