JP3729537B2 - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョンカメラ等に用いられる固体撮像装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
固体撮像装置は、感光性ターゲット面がCCD(charge coupled device) アレーによって作られているようなテレビジョンカメラである。その原理は、投射した光の強さに応じて発生した電子−正孔対のうち少数キャリヤがCCDの電極の電位の井戸の中に蓄積され、この蓄積電荷はCCDの非感光性の部分に転送され、さらに出力装置に移されてビデオ信号に変換される。転送は水平及び垂直の帰線期間と同期して行われるよう制御される。
【0003】
図11は従来の固体撮像装置の素子断面構造図である。図11において、1がn型基板、2が受光部、3がp型埋め込み拡散層、4がp型不純物層、5が転送部、6がp型読み出し制御部、7がチャンネルストッパー、8が絶縁膜、9が導電型電極、10がp型ウェルとなっている。
【0004】
n型基板1中にp型ウェル10を有し、その中に信号電荷を生成、蓄積するn型の受光部2、同受光部2の横にp型不純物層4、同p型不純物層4内に蓄積された信号電荷を転送するn型の転送部5がアレイ状に形成されている。以下この構造を縦型OFD構造という。受光部2と転送部5との間の読み出し側は、しきい値電圧(Vt)を制御するためのp型読み出し制御部6により、非読み出し側はチャンネルストッパー7で分離されている。受光部2上と転送部5上には絶縁膜8が形成されており、導電型電極9により受光部2の電荷を転送部5に読み出せる構造になっている。また暗電流防止のため、受光部2と絶縁膜8との界面にはp型埋め込み拡散層3が形成されている。
【0005】
縦型OFD構造にすると、基板電圧を変化させることにより受光部2に蓄積された(過剰)電荷を基板裏面に排出することができるようになる。
図12は従来のp型基板を用いた固体撮像装置の素子断面構造図である。図12において、2が受光部、3がp型埋め込み拡散層、4がp型不純物層、5が転送部、6がp型読み出し制御部、7がチャンネルストッパー、8が絶縁膜、9が導電型電極、11がp型基板、12が横型過剰電荷制御部、13がn型ドレイン部となっている。
【0006】
p型基板11中に信号電荷を生成、蓄積するn型の受光部2、同受光部2の横にp型不純物層4、同p型不純物層4内に蓄積された信号電荷を転送するn型の転送部5、および(過剰)電荷を排出するためのn型ドレイン部13が転送部5の横に形成されている。以下この構造を横型OFD構造という。受光部2と転送部5との間はしきい値電圧(Vt)を制御するためのp型読み出し制御部6によって、転送部5とn型ドレイン部13間はチャンネルストッパー7によって、また受光部2とn型ドレイン部13間は(過剰)電荷読み出しのためのしきい値電圧(Vt)を制御するための横型過剰電荷制御部12によって分離されている。受光部2と転送部5上および受光部2とn型ドレイン部13上には絶縁膜8が形成されており、導電型電極9により受光部2の電荷を転送部5に、また受光部2の(過剰)電荷をn型ドレイン部13に読み出せる構造になっている。また暗電流防止のため、受光部2と絶縁膜8界面にはp型埋め込み拡散層3が形成されている。
【0007】
横型OFD構造にすると、受光部2とn型ドレイン部13との間の導電型電極9の電圧を変化させることにより受光部2に蓄積された(過剰)電荷をn型ドレイン部13に排出することができるようになる(米国特許明細書第5,233,429号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法では、縦型OFD構造にした場合、受光部2の基板深度で長波長光の吸収により生成した信号電荷はn型基板1側に排出されてしまい、感度特性を劣化させるという問題点がある。
【0009】
また横型OFD構造にすると、(過剰)電荷排出のためのn型ドレイン部13が必要なため一般に受光部2、転送部5等の単位セル面積が大きくなり、微細化に際し不利であり、微細化にともない感度、飽和特性の劣化を伴うという問題点がある。
【0010】
本発明は、前記従来の問題を解決するため、受光部に蓄積された過剰電荷を排出できる構造にすることにより、長波長側の感度特性を向上させ、微細化を容易に行なうことができる固体撮像装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の固体撮像装置は、半導体基板上に第1の導電型の不純物層と、入射光により生成した信号電荷を蓄積する前記不純物層内に形成された第2の導電型の受光部を少なくとも備えた固体撮像装置であって、前記受光部下方の位置を除く前記不純物層内の深部に前記受光部の過剰電荷を排出する第2の導電型のドレイン部を備え、前記ドレイン部の前記第1の導電型の不純物層に対する接合深さが前記受光部の前記第1の導電型の不純物層に対する接合深さよりも浅く形成されていることを特徴とする。
【0012】
前記固体撮像装置においては、受光部が第2の導電型であることが好ましい。また前記固体撮像装置においては、基板がp型半導体基板であり、かつ受光部が信号を生成し蓄積するn型半導体であることが好ましい。
【0013】
また前記固体撮像装置においては、断面方向から見て受光部の横の離れた位置の第1の導電型の不純物層内別の第1の導電型の不純物層が存在し、前記別の第1の導電型の不純物層内に前記受光部に蓄積された信号電荷を転送する第2の導電型の転送部が存在し、前記転送部の下方の位置にドレイン部が存在していることが好ましい。
【0014】
また前記固体撮像装置においては、受光部と転送部との間の読み出し側は、しきい値電圧(Vt)を制御するための第1の導電型の読み出し制御部で分離され、かつ非読み出し側はチャンネルストッパーで分離されていることが好ましい。
【0015】
また前記固体撮像装置においては、受光部上と転送部上には絶縁膜が形成され、導電型電極により受光部の電荷を転送部に読み出しすることが好ましい。
また前記固体撮像装置においては、受光部と絶縁膜界面には、暗電流防止のための第1の導電型の埋め込み拡散層を備えたことが好ましい。
【0016】
また前記固体撮像装置においては、転送部とドレイン部との間隔が、少なくとも受光部の過剰電荷を前記ドレイン部で排出でき、かつ前記転送部と前記ドレイン部との間でパンチスルーを起こさない距離としたことが好ましい。ここでパンチスルーとは、P型不純物層24が空気化し、転送部とドレイン部との間にチャンネルを形成される現象をいう。また、前記転送部と前記ドレイン部との間でパンチスルーを起こさない距離としては、好ましくは200nm以上である。
【0017】
また前記固体撮像装置においては、ドレイン部の第1の導電型の不純物層に対する接合深さが受光部の第1の導電型の不純物層に対する接合深さよりも浅く形成されている。第1の導電型の不純物層の接合深さが受光部の接合深さよりも10〜2000nm程度浅く形成されているのが好ましい。
【0018】
また前記固体撮像装置においては、受光部と転送部との間に第1の導電型の読み出し制御部を備え、前記受光部とドレイン部との間には第1の導電型の埋め込み型読み出し制御部を備えたことが好ましい。
【0021】
本発明の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板上に第1の導電型の不純物層と、入射光により生成した信号電荷を蓄積する前記不純物層内に形成された受光部を少なくとも備えた固体撮像装置の製造方法であって、第1の導電型の不純物層内に、第2の導電型となる不純物を注入して入射光により生成した信号電荷を蓄積する受光部を形成し、前記受光部下方の位置を除く前記不純物層内の深部に前記受光部の過剰電荷を排出する第2の導電型のドレイン部を形成し、前記受光部の形成と前記ドレイン部の形成との間に前記受光部内に蓄積された信号電荷を転送する第2の導電型の転送部を形成し、前記ドレイン部を形成した後、前記受光部と前記転送部との間に第1の導電型の読み出し制御部を形成し、前記受光部と前記ドレイン部との間に第1の導電型の制御部を形成することを特徴とする。
【0023】
また前記方法においては、転送部とドレイン部の形成が、同一のレジストマスクでイオン注入によって行われることが好ましい
【0024】
また前記方法においては、制御部と読み出し制御部との形成が、同一のレジストマスクでイオン注入によって行われることが好ましい。
次に本発明の第2番目の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板上に第1の導電型の不純物層と、入射光により生成した信号電荷を蓄積する前記不純物層内に形成された受光部を少なくとも備えた固体撮像装置の製造方法であって、第1の導電型の不純物層と、前記不純物層内に、入射光により生成した信号電荷を蓄積しかつ蓄積された信号電荷を転送するための第2の導電型の受光転送部を形成し、前記受光転送部の過剰電荷を排出する前記受光転送部を除く基板深部に第2の導電型のドレイン部を形成したことを特徴とする。
【0025】
前記方法においては、受光転送部とドレイン部との間隔が、少なくとも前記受光転送部の過剰電荷を前記ドレイン部で排出でき、かつ前記受光転送部と前記ドレイン部との間でパンチスルーを起こさない距離にすることが好ましい。
【0026】
【作用】
前記した本発明の固体撮像装置及びその製造方法によれば、受光部の過剰電荷を排出するために、転送部より所定間隔下方に形成された、転送部と同導電型のドレイン部を備えることにより、受光部に蓄積された過剰電荷を排出できる構造にした上で、長波長側の感度特性を向上させ、微細化を容易に行なうことができる。
【0027】
また本発明の構造においては、(過剰)電荷排出部であるドレイン部を、たとえばn型埋め込みドレイン部として転送部下方に形成しているため、従来の横型OFD構造と違い単位セルの構成にドレイン部を必要としない。そのため、ドレイン部の大きさだけ単位セル当りの大きさを小さくすることができ、同一単位セルの大きさを取ると、受光部上の開口面積を大きくすることができる。このため、横型OFD構造よりも物理的な入射光を多くすることができ、単位セル面積当りの感度を大きくすることができる。また逆に、開口面積を同一にした場合は、ドレイン部の大きさだけチップ面積を小さくでき、微細化に対して有利となる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の固体撮像装置における第1の実施例について、図1の断面図を参照して説明する。
【0029】
図1において、21がp型基板、22が受光部、23がp型埋め込み拡散層、24がp型不純物層、25が転送部、26がp型読み出し制御部、27がチャンネルストッパー、28が絶縁膜、29が導電型電極、30がn型埋め込みドレイン部となっている。
【0030】
p型基板21中に、信号電荷を生成、蓄積するn型の受光部22、同受光部22の横にp型不純物層24、同p型不純物層24内に蓄積された信号電荷を転送するn型の転送部25が形成されている。また、(過剰)電荷を排出するためのn型埋め込みドレイン部30が転送部25の下方に、p型不純物層24を介して形成されている。以下、上記構造をBHOD(Buried Horizontal Overflow Drain)構造と称す。受光部22と転送部25との間の読み出し側は、しきい値電圧(Vt)を制御するためのp型読み出し制御部26で分離され、また、非読み出し側はチャンネルストッパー27で分離されている。受光部22上と転送部25上には絶縁膜28が形成されており、導電型電極29により受光部22の電荷を転送部25に読み出せる構造になっている。また暗電流防止のため、受光部22と絶縁膜界面28にはp型埋め込み拡散層23が形成されている。
【0031】
このとき、転送部25とn型埋め込みドレイン部30との間隔は、少なくとも受光部22内の(過剰)電荷をn型埋め込みドレイン部30で排出でき、かつ転送部25とn型埋め込みドレイン部30との間で(過剰)電荷を排出時にパンチスルーを起こさない位置に配置する。具体的には転送部25とn型埋め込みドレイン部30との間隔は、500nm程度である。
【0032】
BHOD構造にすると、n型埋め込みドレイン部30への印加電圧を変化させることにより、受光部22に蓄積された(過剰)電荷をn型埋め込みドレイン部30に排出することができるようになる。
【0033】
またBHOD構造においてはp型基板21を用いているため、長波長光の吸収により生成した信号電荷は基板方向には拡散せず、n型領域である受光部22、もしくはn型埋め込みドレイン部30へと拡散される。このことにより、長波長側の感度特性が向上し、図2(b)に示すように、n型基板を用いた縦型OFD構造に比べて、特に長波長側において感度が向上する。一般に受光部22の感度とは、図2(a)(b)における各波長での感度(縦軸)の可視光領域内波長(横軸)に対する定積分値として下記式(数1)で求められる。
【0034】
【数1】
Figure 0003729537
【0035】
BHOD構造にした場合、縦型OFD構造に比べて同一開口面積で感度特性は約1.5倍に向上する。
またBHOD構造においては、(過剰)電荷排出部であるドレイン部を、n型埋め込みドレイン部30として転送部25下方に形成しているため、横型OFD構造と違い単位セルの構成にドレイン部を必要としない。そのため、ドレイン部の大きさだけ単位セル当りの大きさを小さくすることができ、同一単位セルの大きさを取ると、受光部上の開口面積を大きくすることができる。このため、横型OFD構造よりも物理的な入射光を多くすることができ、単位セル面積当りの感度を大きくすることができる。また逆に、開口面積を同一にした場合は、ドレイン部の大きさだけチップ面積を小さくでき、微細化に対して有利である。
【0036】
(実施例2)
以下、本発明の固体撮像装置における第2の実施例について、図3の断面図を参照して説明する。
【0037】
図3において、21がp型基板、27がチャンネルストッパー、28が絶縁膜、29が導電型電極、30がn型埋め込みドレイン部、31が受光転送部となっている。
【0038】
p型基板21中に、信号電荷を生成、蓄積および信号電荷を転送するn型の受光転送部31、同受光転送部31の横にチャンネルストッパー27が形成されている。また、(過剰)電荷を排出するためのn型埋め込みドレイン部30がチャンネルストッパー27下方に形成されている。受光転送部31およびチャンネルストッパー27上には絶縁膜28が形成されており、導電型電極29により受光転送部31の電荷を転送できる構造になっている。
【0039】
このとき、受光転送部31とn型埋め込みドレイン部30との間隔は、少なくとも受光転送部31の(過剰)電荷をn型埋め込みドレイン部30で排出でき、かつ受光転送部31とn型埋め込みドレイン部30との間で(過剰)電荷を排出時にパンチスルーを起こさない位置に配置する。
【0040】
BHOD構造にすると、n型埋め込みドレイン部30への印加電圧を変化させることにより受光転送部31に蓄積された(過剰)電荷をn型埋め込みドレイン部30に排出することができるようになる。
【0041】
またBHOD構造においてはp型基板21を用いているため、長波長光の吸収により生成した信号電荷は基板方向には拡散せず、n型領域である受光転送部31、もしくはn型埋め込みドレイン部30へと拡散される。このことにより、長波長側の感度特性が向上し、図2(b)に示すように、n型基板を用いた縦型OFD構造に比べて、特に長波長側において感度が向上する。一般に受光転送部の感度とは、図2(a)(b)における各波長での感度(縦軸)の可視光領域内波長(横軸)に対する定積分値として(数1)で求められるが、BHOD構造にした場合、縦型OFD構造に比べて同一セル面積で感度特性は約1.5倍に向上する。
【0042】
また図2(b)のBHOD構造においては(過剰)電荷排出部であるドレイン部を、n型埋め込みドレイン部30として受光転送部31下方に形成しているため、横型OFD構造と違い単位セルの構成にドレイン部を必要としない。そのため、ドレイン部の大きさだけ単位セル当りの大きさを小さくすることができ、同一単位セルの大きさを取ると、受光部上の開口面積を大きくすることができる。このため、横型OFD構造よりも物理的な入射光を多くすることができ、単位セル面積当りの感度を大きくすることができる。
【0043】
(実施例3)
以下、本発明の固体撮像装置における第3の実施例について、図4の断面図を参照して説明する。
【0044】
図4において、21がp型基板、22が受光部、23がp型埋め込み拡散層、24がp型不純物層、25が転送部、26がp型読み出し制御部、27がチャンネルストッパー、28が絶縁膜、29が導電型電極、30がn型埋め込みドレイン部となっている。
【0045】
p型基板21中に、信号電荷を生成、蓄積するn型の受光部22、同受光部22の横にp型不純物層24、同p型不純物層24内に蓄積された信号電荷を転送するn型の転送部25が形成されている。また、(過剰)電荷を排出するためのn型埋め込みドレイン部30が転送部25の下方に、p型不純物層24を介して形成されている。
【0046】
このとき、転送部25とn型埋め込みドレイン部30との間隔は、少なくとも受光部22の(過剰)電荷をn型埋め込みドレイン部30で排出でき、かつ転送部25とn型埋め込みドレイン部30との間で(過剰)電荷を排出時にパンチスルーを起こさない位置に配置し、かつ受光部22とp型基板21、n型埋め込みドレイン部30とp型基板21との間の接合深さ(D)は、受光部22とp型基板21との間の接合深さの方が深くなるように形成されている。好ましい接合深さ(D)は、1000〜3000nmの範囲である。
【0047】
受光部22と転送部25との間の読み出し側は、しきい値電圧(Vt)を制御するためのp型読み出し制御部26により、非読み出し側はチャンネルストッパー27により分離されている。受光部22と転送部25上には絶縁膜28が形成されており、導電型電極29により受光部22の電荷を転送部25に読み出せる構造になっている。また暗電流防止のため、受光部22と絶縁膜28界面にはp型埋め込み拡散層23が形成されている。
【0048】
BHOD構造において、長波長光の吸収により生成した信号電荷は基板方向には拡散せず、n型領域である受光部22、もしくはn型埋め込みドレイン部30へと拡散されることはすでに述べたが、上記構造に加えて受光部22とp型基板21との間の接合深さをn型埋め込みドレイン部30とp型基板21との間の接合深さよりも深くすることにより、長波長光の吸収により生成した信号電荷がn型埋め込み受光部22へと拡散する確率が高くなる。
【0049】
このことは、受光部22とp型基板21との間の接合深さをn型埋め込みドレイン部30とp型基板21との間の接合深さよりも深くすることにより、なおいっそう感度特性が向上することを意味する。
【0050】
(実施例4)
以下、本発明の固体撮像装置における第4の実施例について、図5の断面図を参照して説明する。
【0051】
図5において、21がp型基板、22が受光部、23がp型埋め込み拡散層、24がp型不純物層、25が転送部、26がp型読み出し制御部、27がチャンネルストッパー、28が絶縁膜、29が導電型電極、30がn型埋め込みドレイン部、32が埋め込み型p型読み出し制御部となっている。
【0052】
p型基板21中に、信号電荷を生成、蓄積するn型の受光部22、同受光部22の横にp型不純物層24、同p型不純物層24内に蓄積された信号電荷を転送するn型の転送部25が形成されている。また、(過剰)電荷を排出するためのn型埋め込みドレイン部30が転送部25の下方に、p型不純物層24を介して形成されている。受光部22と転送部25との間の読み出し側は、しきい値電圧(Vt)を制御するためのp型読み出し制御部26により、非読み出し側はチャンネルストッパー27により分離されている。また、受光部22とn型埋め込みドレイン部30間は過剰電荷読み出しのためのしきい値電圧(Vt)を制御するための埋め込み型p型読み出し制御部32により分離されている。受光部22と転送部25上には絶縁膜28が形成されており、導電型電極29により受光部22の電荷を転送部25に読み出せる構造になっている。また暗電流防止のため、受光部と絶縁膜界面にはp型埋め込み拡散層23が形成されている。
【0053】
受光部22とn型埋め込みドレイン部30間は(過剰)電荷読み出しのためのしきい値電圧(Vt)を制御するための埋め込み型p型読み出し制御部32を形成することにより、分離を確実にし、受光部22、n型埋め込みドレイン部30の取扱い電荷量を拡大させることができる。
【0054】
(実施例5)
以下、本発明の固体撮像装置の製造方法における一実施例について、図6〜図10の工程順断面図を参照して説明する。
【0055】
図6〜図10において、21がp型基板、22が受光部、23がp型埋め込み拡散層、24がp型不純物層、25が転送部、26がp型読み出し制御部、27がチャンネルストッパー、28が絶縁膜、29が導電型電極、30がn型埋め込みドレイン部、32が埋め込み型p型読み出し制御部、33がレジストマスクとなっている。
【0056】
まず図6に示すように、p型基板21中にn型不純物を注入することにより受光部22を形成する。そして同受光部22の横にp型不純物層24を注入により形成した後、レジストマスク33を用いp型不純物層24内にn型不純物を注入することにより転送部25を形成する。
【0057】
次に図7に示すように、この転送部25を形成したレジストマスク33をそのまま用いて、転送部25形成よりも高い加速エネルギーを用いて、転送部25かつp型不純物層24よりも深い領域にn型埋め込みドレイン部30をイオン注入を用いて形成する。
【0058】
その後図8に示すように、受光部22と転送部25との間の非読み出し側にチャンネルストッパー27を形成し、受光部22と転送部25との間の読み出し側にはレジストマスク33を用いイオン注入によりp型読み出し制御部26を形成する。
【0059】
次に図9に示すように、このp型読み出し制御部26を形成したレジストマスク33をそのまま用い、p型読み出し制御部26形成よりも高い加速エネルギーを用いて、p型読み出し制御部26よりも深く、かつ、受光部22とn型埋め込みドレイン部30との間に、埋め込み型p型読み出し制御部32をイオン注入により形成する。
【0060】
その後図10に示すように、絶縁膜28形成後、導電型電極29を形成し、受光部22の電荷を転送部25に読み出せる構造にする。また暗電流防止のため、受光部22と絶縁膜28界面にはp型埋め込み拡散層23を形成する。
【0061】
上記製造方法を用いることにより、n型埋め込みドレイン部30、埋め込み型p型読み出し制御部32形成に際し、マスク工程の削減が可能となる。
なお本発明の実施例では、p型基板を用い、受光部、転送部、埋め込みドレイン部にn型領域を用いた構造において説明を行なったが、n型基板を用い、受光部、転送部、埋め込みドレイン部にp型領域を用いた構造においても、同様の効果が認められる。
【0062】
また本発明の実施例では、p型基板を用い、受光部、転送部、埋め込みドレイン部にn型領域を用いた構造において説明を行なったが、受光部はp型のMOS型フォトダイオードであっても同様の効果が認められる。
【0063】
また本発明の実施例では、受光部と転送部との間にp型読み出し制御部を用いた構造において説明を行なったが、読み出し部分に関しては読み出し構造を有する構造であれば、同様の効果が認められる。
【0064】
また本発明の実施例では、n型埋め込みドレイン部を、p型不純物層を介して転送部の下方に形成した場合において説明を行なったが、受光部の下方以外の領域にn型埋め込みドレイン部を形成する場合、たとえばアレイ状にチャンネルストッパー下方に形成するような場合も、同様の効果が認められる。
【0065】
また本発明を説明するにあたって使用した図1〜図10は、本発明を理解するための概略図であるため、図中の各構成成分の寸法、各構成成分間の寸法比などは概略的であり、本発明は図示例にのみには限定されない。
【0066】
また本発明中製造方法を説明するに当たり述べた工程順は一例であり、各構成成分形成順序は、本発明において説明した順序には限定されない。
また本発明中製造方法を説明するに当たり、各構成成分形成法に注入を用いて説明を行なったが、熱拡散等の公知のその他の方法を用いた場合も同様の効果が認められる。
【0067】
【発明の効果】
本発明は、転送部より所定間隔下方の受光部の過剰電荷を排出する転送部と同導電型のドレイン部を備えることにより、受光部に蓄積された過剰電荷を排出できる構造にした上で、長波長側の感度特性を向上させ、微細化を容易に行なうことができる固体撮像装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体撮像装置における第1の実施例の断面図
【図2】(a)(b)は基板不純物種の違いによる波長別感度特性の違いを説明するための図
【図3】本発明の固体撮像装置における第2の実施例の断面図
【図4】本発明の固体撮像装置における第3の実施例の断面図
【図5】本発明の固体撮像装置における第4の実施例の断面図
【図6】本発明の固体撮像装置の製造方法における一実施例の工程順断面図
【図7】本発明の固体撮像装置の製造方法における一実施例の工程順断面図
【図8】本発明の固体撮像装置の製造方法における一実施例の工程順断面図
【図9】本発明の固体撮像装置の製造方法における一実施例の工程順断面図
【図10】本発明の固体撮像装置の製造方法における一実施例の工程順断面図
【図11】従来の固体撮像装置の断面図
【図12】従来のp型基板を用いた固体撮像装置の断面図
【符号の説明】
1 n型基板
2 受光部
3 p型埋め込み拡散層
4 p型不純物層
5 転送部
6 p型読み出し制御部
7 チャンネルストッパー
8 絶縁膜
9 導電型電極
10 p型ウェル
11 p型基板
12 横型過剰電荷制御部
13 n型ドレイン部
21 p型基板
22 受光部
23 p型埋め込み拡散層
24 p型不純物層
25 転送部
26 p型読み出し制御部
27 チャンネルストッパー
28 絶縁膜
29 導電型電極
30 n型埋め込みドレイン部
31 受光転送部
32 埋め込み型p型読み出し制御部
33 レジストマスク

Claims (11)

  1. 半導体基板上に第1の導電型の不純物層と、入射光により生成した信号電荷を蓄積する前記不純物層内に形成された第2の導電型の受光部を少なくとも備えた固体撮像装置であって、前記受光部下方の位置を除く前記不純物層内の深部に前記受光部の過剰電荷を排出する第2の導電型のドレイン部を備え
    前記ドレイン部の前記第1の導電型の不純物層に対する接合深さが前記受光部の前記第1の導電型の不純物層に対する接合深さよりも浅く形成されていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記受光部が第2の導電型である請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 断面方向から見て前記受光部の横の離れた位置の第1の導電型の不純物層内に別の第1の導電型の不純物層が存在し、前記別の第1の導電型の不純物層内に前記受光部に蓄積された信号電荷を転送する第2の導電型の転送部が存在し、前記転送部の下方の位置にドレイン部が存在している請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記受光部と前記転送部との間の読み出し側は、しきい値電圧(Vt)を制御するための第1の導電型の読み出し制御部で分離され、かつ非読み出し側はチャンネルストッパーで分離されている請求項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記受光部上と前記転送部上には絶縁膜が形成され、導電型電極により前記受光部の電荷を転送部に読み出しする請求項3または4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記受光部と前記絶縁膜との界面には、暗電流防止のための第1の導電型の埋め込み拡散層を備えた請求項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記転送部と前記ドレイン部との間隔が、少なくとも前記受光部の過剰電荷を前記ドレイン部で排出でき、かつ前記転送部と前記ドレイン部との間でパンチスルーを起こさない距離とした請求項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記受光部と前記転送部との間に第1の導電型の読み出し制御部を備え、前記受光部とドレイン部との間には第1の導電型の埋め込み型読み出し制御部を備えた請求項に記載の固体撮像装置。
  9. 半導体基板上に第1の導電型の不純物層と、入射光により生成した信号電荷を蓄積する前記不純物層内に形成された受光部を少なくとも備えた固体撮像装置の製造方法であって、第1の導電型の不純物層内に、第2の導電型となる不純物を注入して入射光により生成した信号電荷を蓄積する受光部を形成し、前記受光部下方の位置を除く前記不純物層内の深部に前記受光部の過剰電荷を排出する第2の導電型のドレイン部を形成し、
    前記受光部の形成と前記ドレイン部の形成との間に前記受光部内に蓄積された信号電荷を転送する第2の導電型の転送部を形成し、
    前記ドレイン部を形成した後、前記受光部と前記転送部との間に第1の導電型の読み出し制御部を形成し、前記受光部と前記ドレイン部との間に第1の導電型の制御部を形成することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  10. 前記転送部と前記ドレイン部の形成が、同一のレジストマスクでイオン注入によって行われる請求項に記載の固体撮像装置の製造方法。
  11. 前記制御部と前記読み出し制御部との形成が、同一のレジストマスクでイオン注入によって行われる請求項に記載の固体撮像装置の製造方法。
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