JPH0727322Y2 - 可変床装置 - Google Patents

可変床装置

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JPH0727322Y2
JPH0727322Y2 JP2779589U JP2779589U JPH0727322Y2 JP H0727322 Y2 JPH0727322 Y2 JP H0727322Y2 JP 2779589 U JP2779589 U JP 2779589U JP 2779589 U JP2779589 U JP 2779589U JP H0727322 Y2 JPH0727322 Y2 JP H0727322Y2
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slanted
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JP2779589U
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昌好 ▲吉▼田
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昌好 ▲吉▼田
三精輸送機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はホールなどにおいて、その床面より一段高い
舞台が必要なときは舞台が形成でき、舞台が不要なとき
はホール全体を同一平面の床面とすることができる可変
床装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般のホールでは室内の一端に固定の舞台を設けたも
の、あるいは車輪により移動できる舞台を有し、舞台が
不要なときは格納室に格納するようにしたものがある。
〔考案が解決しようとする課題〕
固定舞台を有するものは室内における同一平面の床面が
舞台の面積だけ小さくなる。
また、車輪により移動できる舞台を有するものは舞台を
格納室に格納してしまえば室内の同一平面の床面積は広
くなるが舞台の格納室が必要となるため、建物が大きく
なるという問題がある。
この考案の課題は上記のような従来の舞台付ホールの問
題点を解決するために、簡単に舞台を設けたり、舞台を
なくしたりできる舞台兼用床装置を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この考案は基本床面の前
部に一段低い低床面と舞台設置部とを順次設け、舞台設
置部には前端を支点に回動して、後方へ向けて下り勾配
となる位置と、基本床面に一致する水平の位置となる傾
斜床を設け、この傾斜床上には前後方向の複数のガイド
レールを平行に設け、前記低床面には上記ガイドレール
と一致する位置に、後方へ向けて下り勾配となる複数の
傾斜溝を設け、この各傾斜溝には、上記傾斜床が下り勾
配位置となったとき、その各ガイドレールと一致する傾
斜ガイドレールをそれぞれ設け、上記傾斜位置の傾斜床
のガイドレールから傾斜ガイドレール上に載る車輪を下
部に有する移動床を設け、この移動床の各車輪の取付け
高さは、移動床の大部分が下り勾配位置の傾斜床上にあ
るときは基本床面より一段高い水平の舞台形成位置とな
り、移動床が低床面上に移動した位置では、移動床の上
面が基本床面と一致する位置になるように設定した可変
床装置を提供する。
〔作用〕
この考案は上記の構成であるから、傾斜床を下り勾配位
置とし、この傾斜床上に移動床を位置させている状態で
は、移動床が基本床面より高くなって舞台として使用で
きる。
従って、この状態で基本床面および低床面上に客席用椅
子を設けて演劇などの観賞用ホールとすることができ
る。
また、移動床を低床面上へ移動させ、傾斜床を水平位置
まで上げると移動床と傾斜床の上面が基本床面と同一の
面となるので、室内全体の床面が同一平面となり、ダン
スや体操用のホールとして使用できる。
〔実施例〕
図面に示す実施例において、1はホールの基本床面、2
は上記床面1より一段低い低床面、3は舞台設置部であ
る。
上記設置部3は低床面2よりさらに低く形成され、ここ
に傾斜床4を設ける。
傾斜床4はその前端、すなわち、第1図の右端にブラケ
ット6を設け、このブラケット6の下端を支点となるピ
ン7により、設置部3の前部に回動自在に支持せしめ
る。また、設置部3の底部には複数の傾斜床支持台5を
固定する。
上記傾斜床4には複数のガイドレール8を設ける。
上記ガイドレール8は傾斜床4の基枠10上に固定したも
ので、この基枠10は型鋼を縦横に組合せたものである。
11は傾斜床4の床板で、第3図のように基枠10上に支持
材12を介して固定し、その上面がレール8の上面より高
くなるようにしてある。
レール8の部分は床板11間の空隙部14とし、この空隙部
14を閉じる着脱自在の蓋15を設ける。
Aは上記傾斜床4の駆動手段である。この駆動手段Aは
第2図のように、台16上の軸受で回転軸17を支承せし
め、この軸17に固定した複数のレバー18の先端に基枠10
を押上げるローラ19を設けたものである。
上記回転軸17は任意の動力で駆動するが、第2図の例で
は、モータなどの動力手段20で駆動するスクリュージャ
ッキ、あるいはラックピニオン機構などにより進退する
ロッド21と前記軸17に固定したレバー22とをリンク23で
連結したものである。
ただし、上記以外の任意の手段で傾斜床4を駆動でき
る。
第1図の25は移動床である。この移動床25は第3図のよ
うに型鋼を組んだ基枠26上に支持材27などを介して床板
28を敷いたもので、その下側には前記傾斜床4の各ガイ
ドレール8に載る車輪29を有している。
また、上記移動床25の前端には回動式あるいは昇降式な
どの遮蔽板31を設ける。
30は移動床25の下部に固定した車輪取付枠で、後部、す
なわち、第1図の左方にあるものほど高いものを用いて
いる。
従って、上記各取付枠30の下端に取付た車輪29を第1図
のように傾斜している傾斜床4の各ガイドレール8上に
載せると移動床25は水平になる。
前記の低床面2に平行に設けた複数の傾斜溝32の底面に
前記傾斜床4の各ガイドレール8に一致する傾斜ガイド
レール33が設けてある。
上記各レール33の傾斜角は、傾斜床4の傾斜角と一致
し、傾斜状態の各レール8と一致する。
第4図のように、上記低床面2を構成する床板34は各傾
斜溝32の部分で移動床25の各車輪29が入るように空隙部
35となり、この空隙部35を閉じる着脱自在の蓋36を設け
る。
第1図の38はホール正面の壁であり、その裏面上部の床
39上に巻取ドラム40を設け、このドラム40の真下の床41
上にガイド用溝車42を設けて、前記移動床25の前端に連
結したワイヤロープ43を上記巻取ドラム40により巻取ら
せるようにする。
なお、図示省略してあるが低床面2上には折りたたみ式
の客席を設け、基本床面1の後方には移動式の客席を設
ける。
つぎに、上記実施例の作用を説明する。第1図は移動床
25を舞台として使用する状態で、傾斜床4は傾斜位置に
あり、移動床25の大部分は傾斜床4上に載っている。
この状態のとき、移動床25は基本床面1や低床面2から
見て高い位置の舞台となる。この場合、低床面2にある
空隙部35は蓋36で閉じ、移動床25の後端の遮蔽板31を下
げて移動床25の下部が見えないようにする。
また、移動床25を低床面2などに対して固定するロック
ピンなどの手段を設けてロープ43に負担がかからないよ
うにするとよい。
上記のようにして移動床25による舞台を設け、基本床面
1の後方の移動式客席を前進させ、低床面2上の各折り
たたみ式の客席を起すと演劇などの観賞用ホールとな
る。
また、低床面2の空隙部35の蓋36を除去するとともに、
各折りたたみ式の客席を折りたたみ、移動客席を後退さ
せたのち、移動床25のロック手段を解除し、遮蔽板31を
移動床25内に引込めたのち、ドラム40を逆転させてロー
プ43を弛めると、移動床25は自重によりガイドレール8
および傾斜レール33に沿って後退しつつ下降し、第1図
の鎖線(a)の位置まで下り、その上面が床面1と同一
の面となって停止する。
つぎに、動力手段20によりロッド21を第2図の矢印方向
に移動させて、リンク23、レバー22を介し、回転軸17、
レバー18を第2図の矢印方向に回すと、傾斜床4がピン
7を支点として上方へ回動する。
こうして傾斜床4が水平になると、その上面が鎖線
(a)の移動床25の上面と同一の面となり、ホールの床
面全体が同一の水平面となる。この状態で各空隙14を蓋
15で閉じると、ダンスホールや体操場などとして使用で
きる。
また、上記のように水平になった傾斜床4は何等かのロ
ック手段で固定することにより、駆動手段Aに負担がか
からないようにするとよい。
上記の状態から、第1図の状態に戻すには駆動手段Aの
逆転により傾斜床4を下げ、蓋15を除去し、ドラム40を
巻上方向に駆動してロープ43で移動床25を前方へ引上げ
る。
〔考案の効果〕
この考案は上記のように、舞台設置部の傾斜床を下り勾
配位置としてその上に移動床を載せた状態と、移動床を
低床面上に位置させ、傾斜床を水平状態に上げた状態で
舞台付きのホールと舞台無しのホールとに変えることが
できるので、変更に要する各部材の作動量が僅かであ
る。従って変換に要する時間がきわめて短くなり、ま
た、舞台格納のための余分なスペースが不要であるなど
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案装置の一例を示す縦断側面図、第2図
は傾斜床駆動装置の拡大側面図、第3図は第1図III−I
II線の拡大縦断面図、第4図は第1図のIV−IV線の拡大
縦断面図である。 1……基本床面、2……低床面、3……舞台設置部、4
……傾斜床、7……ピン、8……ガイドレール、14、35
……空隙部、15、36……蓋、25……移動床、29……車
輪、30……車輪取付枠、32……傾斜溝、33……傾斜ガイ
ドレール、40……巻取ドラム、43……ワイヤロープ、A
……駆動手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本床面の前部に一段低い低床面と舞台設
    置部とを順次設け、舞台設置部には前端を支点に回動し
    て、後方へ向けて下り勾配となる位置と、基本床面に一
    致する水平の位置となる傾斜床を設け、この傾斜床上に
    は前後方向の複数のガイドレールを平行に設け、前記低
    床面には上記ガイドレールと一致する位置に、後方へ向
    けて下り勾配となる複数の傾斜溝を設け、この各傾斜溝
    には、上記傾斜床が下り勾配位置となったとき、その各
    ガイドレールと一致する傾斜ガイドレールをそれぞれ設
    け、上記傾斜位置の傾斜床のガイドレールから傾斜ガイ
    ドレール上に載る車輪を下部に有する移動床を設け、こ
    の移動床の各車輪の取付け高さは、移動床の大部分が下
    り勾配位置の傾斜床上にあるときは基本床面より一段高
    い水平の舞台形成位置となり、移動床が低床面上に移動
    した位置では、移動床の上面が基本床面と一致する位置
    になるように設定した可変床装置。
JP2779589U 1989-03-10 1989-03-10 可変床装置 Expired - Lifetime JPH0727322Y2 (ja)

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JP2779589U JPH0727322Y2 (ja) 1989-03-10 1989-03-10 可変床装置

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Publication Number Publication Date
JPH02118061U JPH02118061U (ja) 1990-09-21
JPH0727322Y2 true JPH0727322Y2 (ja) 1995-06-21

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ID=31250603

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