JPH07273084A - 量子細線構造の製造方法 - Google Patents

量子細線構造の製造方法

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JPH07273084A
JPH07273084A JP12243894A JP12243894A JPH07273084A JP H07273084 A JPH07273084 A JP H07273084A JP 12243894 A JP12243894 A JP 12243894A JP 12243894 A JP12243894 A JP 12243894A JP H07273084 A JPH07273084 A JP H07273084A
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etching
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mask
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quantum well
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信一 若林
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仁麿 東郷
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幸雄 豊田
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Optoelectronics Technology Research Laboratory
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低損傷で高密度、制御性にすぐれた化合物半
導体の量子微細構造の製造方法を提供する。 【構成】 GaAs基板101上にバッファ層102、
障壁層103、量子井戸層104、障壁層105を連続
的に結晶成長させる。次に酸化膜106を堆積し、リソ
グラフィーでレジストパターン107を形成する。酸化
膜106をエッチングし、レジストパターン107を転
写し、マスクとする。イオンビームエッチングを用いて
障壁層105、量子井戸層104をエッチングする。ウ
ェットエッチングで、深さ方向に障壁層103をエッチ
ングするとともに、横方向にもエッチングは進行し、障
壁層105、量子井戸層104の線幅をより狭くする。
全体を分子ビームエピタクシー法を用いて、Al0.3G
a0.7As埋め込み層109で結晶成長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光通信、光情報処理、光
計測の分野で用いられる半導体レーザをはじめとする化
合物半導体デバイス構造における量子細線等の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光情報処理や光通信、光計測等で用いら
れる光デバイス、電子デバイスや光電子集積回路におい
ては、素子の微細化、高機能化のために、発光素子であ
る半導体レーザの活性層へ量子細線や量子箱構造といっ
た超微細加工を施した構造を導入することにより素子特
性の向上を図ることができる。超微細パターンマスクを
用いて量子井戸構造をウェットエッチングを用いること
で量子細線を形成する方法では、エッチング時のマスク
としてレジストや酸化膜、窒化膜等の絶縁膜を用いてい
る方法が一般的で、横方向の量子閉じ込め効果が発現さ
れる程度まで細線化を行う。いっほう、ドライエッチン
グを用いる方法では、同様にマスクとしてレジストや酸
化膜、窒化膜等の絶縁膜を用い、超微細パターンマスク
を用いて量子井戸構造をエッチングして量子細線を形成
する。
【0003】図6は従来のGaAs系量子細線のウェッ
トエッチングを用いた形成方法のプロセスの概略図を示
すものであり、以下(a)から(d)の工程で量子細線
は形成される。
【0004】GaAs基板601にGaAsバッファ層
602、Al0.3Ga0.7As障壁層603、GaAs量
子井戸層604、Al0.3Ga0.7As障壁層605を順
次結晶成長させた量子井戸構造をもつにウェハーにマス
ク層となるシリコン酸化膜606堆積させ、電子ビーム
リソグラフィー等によるレジストパターン607をスト
ライプパターンを形成する(a)。
【0005】弗酸系のエッチャントでシリコン酸化膜6
06をエッチングし、レジストパターン607を転写す
る(b)。
【0006】硫酸系のエッチャント(H2SO4:H2O
2:H2O=1:1:20)をAl0.3Ga0.7As障壁
層、GaAs量子井戸層を順次エッチングしていく。そ
の時、縦方向のエッチングと同時に横方向のエッチング
(オーバーエッチング)が進行し、GaAsの細線が形
成される(c)。
【0007】さらにエッチングを進め、GaAs量子細
線608が形成される。最後に弗酸系のエッチャントで
エッチングマスクであるシリコン酸化膜を除去する
(d)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなGaAs系量子細線のウェットエッチングを用い
た形成方法におけるプロセス構成では、始めのマスクパ
ターンのピッチで細線密度は決定され、そのパターニン
グのピッチ以上の細線の高密度化を図ることが出来ない
という問題を有していた。
【0009】また、縦方向と横方向のエッチング速度で
決定されるある決まったアスペクト比を持った断面形状
しか形成出来ずに縦方向のエッチング深さを十分に稼ぐ
ことが困難であるという問題を有していた。
【0010】本発明はかかる点に鑑み、AlxGa1ーxA
s/GaAs系量子細線等の化合物半導体の微細構造を
制御性よく、高密度に形成する方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の量子細線構造の製造方法は、 (1)単一もしくは多重量子井戸層を有する化合物半導
体構造上に細線形状の第1のエッチングマスクを形成す
る工程と、前記第1のエッチングマスクをマスクとし
て、前記化合物半導体構造を方向性をもつ粒子線によ
り、細線状にエッチングする第1のエッチング工程と、
ウエットエッチングによるオーバーエッチングにより、
前記第1のエッチングにより形成した細線形状の前記化
合物半導体構造の線幅を細くする第2のエッチング工程
と、を備えたことを特徴とする。 (2)第1のエッチング工程に、反応性イオンビームエ
ッチングを用いたことを特徴とする(1)に記載の量子
細線構造の製造方法とする。 (3)化合物半導体構造が、基板側から第1の障壁層、
単一もしくは多重量子井戸層、第2の障壁層を有してお
り、第1のエッチング工程で、前記単一もしくは多重量
子井戸層までをエッチング除去することを特徴とする
(1)に記載の量子細線構造の製造方法とする。 (4)第2のエッチング工程により、第1の障壁層を除
去しつつ、単一もしくは多重量子井戸層の線幅を細くす
ることを特徴とする請求項3に記載の量子細線構造の製
造方法とする。 (5)化合物半導体構造上に、連続的に結晶成長させた
化合物半導体層を第1のエッチングマスクとしたことを
特徴とする(1)に記載の量子細線構造の製造方法とす
る。 (6)単一もしくは多重量子井戸層を有する化合物半導
体構造上に、この化合物半導体構造と連続的に化合物半
導体層を成長させる工程と、前記化合物半導体層を選択
的にエッチングして第1のマスクを形成する工程と、前
記第1のマスクの側壁に第2のマスクを形成する工程
と、前記第1のマスクを除去し、前記第2のマスクをマ
スクとして、前記化合物半導体構造をエッチングする工
程と、を備えたことを特徴とする。 (7)単一もしくは多重量子井戸層を有する化合物半導
体構造上に、この化合物半導体構造と連続的に化合物半
導体層を成長させる工程と、前記化合物半導体層の上に
第1のマスクを形成する工程と、前記第1のマスクをマ
スクとして、前記化合物半導体層の一部をエッチングす
る工程と、ウエットエッチングにより、前記化合物半導
体層の幅を小さくする工程と、前記化合物半導体層を所
定の材料で埋め込む工程と、前記第1のマスクをマスク
として前記所定の材料をエッチング除去する工程と、前
記第1のマスクおよび前記化合物半導体層とを除去する
工程と、前記所定の材料をマスクとして、前記化合物半
導体構造をエッチングして量子細線を形成する工程とを
備えたことを特徴とする。 (8)単一もしくは多重量子井戸層を有する化合物半導
体構造上に、この化合物半導体構造と連続的に化合物半
導体層を成長させる工程と、前記化合物半導体層の上に
第1のマスクを形成する工程と、前記第1のマスクをマ
スクとして、前記化合物半導体層の一部をエッチングす
る工程と、ウエットエッチングにより、前記化合物半導
体の幅を小さくする工程と、前記第1のマスクをマスク
として、前記化合物半導体構造上に第2のマスクを形成
する工程と、前記化合物半導体層と前記第2のマスクと
をマスクとして、前記化合物半導体構造をエッチングし
て量子細線を形成する工程とを備えたことを特徴とす
る。 (9)第1のマスクの間隔をほぼ同じにして、異なる幅
の量子細線を形成することを特徴とする(8)に記載の
量子細線構造の製造方法とする。 (10)第1のエッチング工程により、化合物半導体構
造の最下端までをエッチング除去することを特徴とする
(1)に記載の量子細線構造の製造方法とする。 (11)第1のエッチング工程により、化合物半導体構
造の側壁がほぼ垂直になっていることを特徴とする
(1)に記載の量子細線構造の製造方法とする。 (12)多重量子井戸層を有する化合物半導体構造の第
1のエッチング工程において、前記多重量子井戸層の最
上層と最下層の線幅をほぼ等しくすることを特徴とする
(1)に記載の量子細線構造の製造方法とする。 (13)化合物半導体構造の上に形成する結晶層の材料
組成と厚さを変化させることにより、第1のエッチング
工程後の前記化合物半導体構造の単一もしくは多重量子
井戸層のエッチング側壁の角度を任意に変化させること
を特徴とする(1)に記載の量子細線構造の製造方法と
する。 (14)第1のエッチング工程で形成される化合物半導
体構造の断面の角度が順メサ方向であり、逆メサ方向の
断面が形成できる第2のエッチング工程で前記順メサの
化合物半導体構造をエッチングすることを特徴とする
(1)に記載の量子細線構造の製造方法とする。 (15)第1のエッチング工程で形成される化合物半導
体構造の断面の角度が逆メサ方向であり、順メサ方向の
断面が形成できる第2のエッチング工程で前記逆メサの
化合物半導体構造をエッチングすることを特徴とする請
求項1に記載の量子細線構造の製造方法とする。
【0012】
【作用】本発明は前記した構成により、量子細線等の超
微細構造をエッチングを用いて形成する手段として、特
定の入射角度を有する方向性をもつ粒子線によりエッチ
ングする第一のエッチング工程と、ウェットエッチング
を用いたサイドエッチングにより線幅を細くする第二の
エッチング工程との2段階のエッチング工程により、量
子細線を形成する化合物半導体量子細線構造の製造方法
である。この方法では低損傷でかつ制御性よく、量子細
線を形成することができる。また所望の深さのエッチン
グが可能となり、量子細線の形成時作製自由度が大きく
なる。さらに、あらかじめパターンを格子状に形成する
ことにより、量子細線だけでなく、量子箱のような微細
パターンの形成も可能となる。
【0013】また、もう一つの発明は、第一のエッチン
グ工程である方向性をもつ粒子線によるエッチングに引
き続き、エッチング溝側壁を少なくとも含む表面に薄膜
層を形成する工程と、溝側壁部以外の前記薄膜層を異方
性エッチングを用いて除去する工程とで、始めのパター
ン周期の2倍の密度をもつエッチングマスクパターンを
形成できる。この方法では制御性よく、かつ高密度に量
子細線を形成することができる。
【0014】また、もう一つの発明は、第二のエッチン
グ工程であるウェットエッチングに引き続き、エッチン
グ溝側壁を少なくとも含む表面をエッチングマスクとな
る物質で覆う工程と、第一のエッチングマスク下部以外
の前記物質を異方性エッチングを用いて除去する工程に
よる量子細線構造の製造方法である。始めのパターン周
期の2倍の密度をもつエッチングマスクパターンを形成
できる。この方法では制御性よく、かつ高密度に量子細
線を形成することができる。
【0015】また、もう一つの発明は、第二のエッチン
グ工程であるウェットエッチングにに引き続き、方向性
をもつ粒子線による蒸着方法で第二のエッチングマスク
を形成する工程と、細線上端部にある第一のエッチング
マスク上を第二のエッチングマスクとともに除去する工
程と、方向性をもつ粒子線によりエッチングする第三の
エッチング工程による量子細線構造の製造方法である。
始めのパターン周期の2倍の密度をもつエッチングマス
クパターンを形成できる。この方法では制御性よく、か
つ高密度に量子細線を形成することができる。
【0016】また、もう一つの発明は、第二のエッチン
グ工程後に形成された細線幅と第二のエッチングマスク
幅とが異なる工程において作製された量子細線構造を活
性層に持つ半導体レーザである。この構造においては、
2種類の線幅の異なる量子細線が形成されており、その
細線幅で決定される発振波長をもつ半導体レーザが形成
できる。異なる2つの細線幅からなる量子細線構造の活
性層を制御性よく、かつ高密度に形成できる。
【0017】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の第1の実施例における化合
物半導体の量子細線構造の製造方法の工程図を示すもの
である。ここでは単一量子井戸構造へ量子細線を作製す
る工程を示す。
【0018】図1において、101はGaAs基板、1
02はGaAsバッファ層、103はAl0.3Ga0.7A
s障壁層、104はGaAs量子井戸層、105はAl
0.3Ga0.7As障壁層、106はエッチングマスクとな
るシリコン酸化膜、107はシリコン酸化膜へパターン
を転写するため電子ビームリソグラフィーで形成したレ
ジストパターンである。
【0019】以上のように構成されたこの実施例の微細
構造形成方法の工程において、以下その形成方法を工程
図(a)から(e)に従って説明する。
【0020】(a):GaAs基板101上にGaAs
バッファ層102、Al0.3Ga0.7As障壁層103、
GaAs量子井戸層104、Al0.3Ga0.7As障壁層
105を連続的に結晶成長させる。GaAsバッファ層
102の厚さは1μm、Al0.3Ga0.7As障壁層10
3の厚さは100nm、GaAs量子井戸層104の厚
さは10nm、Al0.3Ga0.7As障壁層105の厚さ
は30nm程度である。次にシリコン酸化膜106を厚
さ10nm程度堆積し、電子ビームリソグラフィーでレ
ジストパターン107を形成する。ストライプパターン
の方向は結晶方位に対しては任意の方向でよい。パター
ンのラインアンドスペースはそれぞれ100nmとして
いる。
【0021】(b):弗酸系のエッチャントでシリコン
酸化膜106をエッチングし、レジストパターン107
を転写し、エッチングマスクとする。レジストを除去す
る。
【0022】(c):方向性をもつ粒子線によるエッチ
ングとして、反応性イオンビームエッチングを用いてA
l0.3Ga0.7As障壁層105、GaAs量子井戸層1
04をエッチングする。およそ150nmのエッチング
深さが得られるが、エッチングはほぼ垂直方向に進行
し、横方向へのエッチングはほとんど進行しない。
【0023】(d):エッチャントとして、硫酸:過酸
化水素:水=1:1:20を用いて、ウェットエッチン
グを行う。深さ方向にAl0.3Ga0.7As障壁層103
をエッチングするとともに、横方向にもエッチングは進
行し(アンダーカット)、第一のエッチング工程で細線
化されたAl0.3Ga0.7As障壁層105、GaAs量
子井戸層104の線幅をより狭くする。エッチングマス
クであるシリコン酸化膜106とAl0.3Ga0.7As障
壁層105との密着性により横方向のエッチング速度は
変化するが、縦方向と横方向のエッチング速度はおよそ
2:1となる。GaAs量子細線108が形成される。
【0024】(e):シリコン酸化膜を弗酸系エッチャ
ントでエッチングし、全体を分子ビームエピタクシー法
を用いて、Al0.3Ga0.7As埋め込み層109で結晶
成長する。このとき成長させる厚さは200nmであ
る。埋め込まれた構造のGaAs量子細線108が形成
される。
【0025】このプロセスのように、ほぼ垂直方向のエ
ッチングで量子井戸層をパターニングしたのち(工程
C)、横方向のエッチングで量子井戸層の幅を小さくし
ているので(工程d)、従来例に示される、「縦方向と
横方向のエッチング速度で決定されるある決まったアス
ペクト比を持った断面形状しか形成出来ず、縦方向のエ
ッチング深さを十分に稼ぐことが困難である」という問
題を克服できる。特に、多重量子井戸のように単一量子
井戸に比べて全体の厚さがあり、エッチング深さを要求
される場合、この2段階のエッチング方法により、断面
形状の制御性に優れた量子細線を形成することができ
る。
【0026】なお、実施例においては、量子井戸層を1
層のみとした単一量子井戸構造となっているが、量子井
戸層を多層とした多重量子井戸構造としてもよい。ま
た、マスクパターンを格子状に形成することにより、量
子細線だけでなく、量子箱のような微細パターンの形成
も可能となることは言うまでもない。
【0027】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例
における化合物半導体の量子細線構造の製造方法の工程
図を示すものである。ここでは単一量子井戸構造へ量子
細線を作製する工程を示す。図2において、201はG
aAs基板、202はGaAsバッファ層、203はA
l0.3Ga0.7As障壁層、204はGaAs量子井戸
層、205はAl0.3Ga0.7As障壁層、206はGa
0.5In0.5Pエッチングストップ層、207はGaAs
スペーサ層、208はエッチングマスクとなるシリコン
酸化膜、209はシリコン酸化膜へパターンを転写する
ため電子ビームリソグラフィーで形成したレジストパタ
ーンである。
【0028】以上のように構成されたこの実施例の微細
構造形成方法の工程において、以下その形成方法を工程
図(a)から(g)に従って説明する。
【0029】(a):GaAs基板201上にGaAs
バッファ層202、Al0.3Ga0.7As障壁層203、
GaAs量子井戸層204、Al0.3Ga0.7As障壁層
205、GaInPエッチングストップ層206、Ga
Asスペーサ層207を連続的に結晶成長させる。Ga
Asバッファ層202の厚さは1μm、Al0.3Ga0.7
As障壁層203の厚さは100nm、GaAs量子井
戸層204の厚さは10nm、Al0.3Ga0.7As障壁
層205の厚さは30nm、Ga0.5In0.5Pエッチン
グストップ層206の厚さは5nm、GaAsスペーサ
層207の厚さは100nm程度である。次にシリコン
酸化膜208を厚さ10nm程度堆積し、電子ビームリ
ソグラフィーでレジストパターン209を形成する。ス
トライプパターンの方向は結晶方位に対しては任意の方
向でよい。パターンのラインアンドスペースはそれぞれ
100nmとしている。
【0030】(b):弗酸系のエッチャントでシリコン
酸化膜208をエッチングし、レジストパターン209
を転写し、エッチングマスクとする。レジストを除去す
る。
【0031】(c):方向性をもつ粒子線によるエッチ
ングとして、反応性イオンビームエッチングを用いてG
aAsスペーサ層207をエッチングする。およそ10
0nmのエッチング深さが得られるが、エッチングはほ
ぼ垂直方向に進行し、横方向へのエッチングはほとんど
進行しない。
【0032】(d):シリコン酸化膜208を弗酸系エ
ッチャントで除去する。 (e):エッチング溝側壁も含めた露出している表面全
体に厚さ20nmの窒化シリコン210の薄膜層を形成
しする。
【0033】(f):溝側壁部以外の薄膜層、すなわち
溝底部と上端部を異方性エッチングを用いて除去し、シ
リコン窒化膜マスク211を形成する。
【0034】(g):GaAsのスペーサ層207を硫
酸系のエッチャントで除去し、始めに形成されたレジス
トパターンの2倍の周期をもつ窒化シリコンからなるエ
ッチングマスクパターン211が形成される。引き続
き、エッチングを行い、下層部にある量子井戸層を加工
し、量子細線を形成する。
【0035】この量子細線の形成方法には、方向性をも
つ粒子線によるエッチングとして、反応性イオンビーム
エッチングを用いる。このエッチングにより、量子井戸
層をエッチングして量子細線とする。このエッチングは
ほぼ垂直方向に進行し、横方向へのエッチングはほとん
ど進行しないので、ほぼマスク通りの量子細線が形成で
きる。
【0036】このプロセスの構成においては、従来例に
示される、始めのマスクパターンのピッチで細線密度は
決定され、そのパターニングのピッチ以上の細線の高密
度化を図ることが出来ないという課題を克服することが
できる。
【0037】なお、実施例においては、量子井戸層を1
層のみとした単一量子井戸構造となっているが、量子井
戸層を多層とした多重量子井戸構造としてもよい。ま
た、マスクパターンを格子状に形成することにより、量
子細線だけでなく、量子箱のような微細パターンの形成
も可能となることは言うまでもない。
【0038】(実施例3)図3は本発明の第3の実施例
における化合物半導体の量子細線構造の製造方法の工程
図を示すものである。ここでは単一量子井戸構造へ量子
細線を作製する工程を示す。図3において、301はG
aAs基板、302はGaAsバッファ層、303はA
l0.3Ga0.7As障壁層、304はGaAs量子井戸
層、305はAl0.3Ga0.7As障壁層、306はGa
0.5In0.5Pエッチングストップ層、307はGaAs
スペーサ層、308はエッチングマスクとなるシリコン
酸化膜、309はシリコン酸化膜へパターンを転写する
ため電子ビームリソグラフィーで形成したレジストパタ
ーンである。
【0039】以上のように構成されたこの実施例の微細
構造形成方法の工程において、以下その形成方法を工程
図(a)から(g)に従って説明する。
【0040】(a):GaAs基板301上にGaAs
バッファ層302、Al0.3Ga0.7As障壁層303、
GaAs量子井戸層304、Al0.3Ga0.7As障壁層
305、GaInPエッチングストップ層306、Ga
Asスペーサ層307を連続的に結晶成長させる。Ga
Asバッファ層302の厚さは1μm、Al0.3Ga0.7
As障壁層303の厚さは100nm、GaAs量子井
戸層304の厚さは10nm、Al0.3Ga0.7As障壁
層305の厚さは30nm、Ga0.5In0.5Pエッチン
グストップ層306の厚さは5nm、GaAsスペーサ
層307の厚さは150nm程度である。次にシリコン
酸化膜308を厚さ10nm程度堆積し、電子ビームリ
ソグラフィーでレジストパターン309を形成する。ス
トライプパターンの方向は結晶方位に対しては任意の方
向でよい。パターンのラインアンドスペースはそれぞれ
100nmとしている。
【0041】(b):弗酸系のエッチャントでシリコン
酸化膜308をエッチングし、レジストパターン309
を転写し、エッチングマスクとする。レジストを除去す
る。
【0042】(c):方向性をもつ粒子線によるエッチ
ングとして、反応性イオンビームエッチングを用いてG
aAsスペーサ層307を50nm程度エッチングす
る。エッチングはほぼ垂直方向に進行し、横方向へのエ
ッチングはほとんど進行しない。
【0043】(d):エッチャントとして、硫酸:過酸
化水素:水=1:1:20を用いて、ウェットエッチン
グを行う。深さ方向にGaAsスペーサ層307をエッ
チングするとともに、横方向にもエッチングは進行し
(アンダーカット)、エッチングマスクであるシリコン
酸化膜308とGaAsスペーサ層307との密着性に
より横方向のエッチング速度は変化するが、縦方向と横
方向のエッチング速度はおよそ2:1となる。なお、こ
のエッチャントでは深さ方向のエッチングがGa0.5I
n0.5Pエッチングストップ層306で停止する。
【0044】(e):エッチング溝側壁も含めた露出し
ている結晶表面全体をポリイミド310で埋め込む。こ
の時厚さははじめのGaAsスペーサ層の厚さ150n
m程度である。
【0045】(f):方向性をもつ粒子線によるエッチ
ングとして、反応性イオンビームエッチングを用いてポ
リイミド310を50nm程度エッチングする。エッチ
ングはほぼ垂直方向に進行し、横方向へのエッチングは
ほとんど進行しない。
【0046】(g):シリコン酸化膜308を弗酸系の
エッチャントで除去後、GaAsのスペーサ層を硫酸系
のエッチャントで除去する。ポリイミドからなるエッチ
ングマスクが形成される。このマスクは始めに形成され
たレジストパターンの2倍の周期をもつ。引き続き、エ
ッチングを行い、下層部にある量子井戸層を加工し、量
子細線を形成する。
【0047】この量子細線の形成方法には、方向性をも
つ粒子線によるエッチングとして、反応性イオンビーム
エッチングを用いる。このエッチングにより、量子井戸
層をエッチングして量子細線とする。このエッチングは
ほぼ垂直方向に進行し、横方向へのエッチングはほとん
ど進行しないので、ほぼマスク通りの量子細線が形成で
きる。
【0048】このプロセスの構成においては、始めのマ
スクパターンの2倍の密度のエッチングマスクパターン
が作製できる。従来例に示される、始めのマスクパター
ンのピッチで細線密度は決定され、そのパターニングの
ピッチ以上の細線の高密度化を図ることが出来ないとい
う課題を克服することができる。
【0049】なお、実施例においては、量子井戸層を1
層のみとした単一量子井戸構造となっているが、量子井
戸層を多層とした多重量子井戸構造としてもよい。ま
た、マスクパターンを格子状に形成することにより、量
子細線だけでなく、量子箱のような微細パターンの形成
も可能となることは言うまでもない。
【0050】(実施例4)図4は本発明の第4の実施例
における化合物半導体の量子細線構造の製造方法の工程
図を示すものである。ここでは単一量子井戸構造へ量子
細線を作製する工程を示す。図4において、401はG
aAs基板、402はGaAsバッファ層、403はA
l0.3Ga0.7As障壁層、404はGaAs量子井戸
層、405はAl0.3Ga0.7As障壁層、406はGa
Asスペーサ層、407はエッチングマスクとなるシリ
コン窒化膜、408はシリコン窒化膜へパターンを転写
するため電子ビームリソグラフィーで形成したレジスト
パターンである。
【0051】以上のように構成されたこの実施例の微細
構造形成方法の工程において、以下その形成方法を工程
図(a)から(h)に従って説明する。
【0052】(a):GaAs基板401上にGaAs
バッファ層402、Al0.3Ga0.7As障壁層403、
GaAs量子井戸層404、Al0.3Ga0.7As障壁層
405、GaAsスペーサ層406を連続的に結晶成長
させる。GaAsバッファ層402の厚さは1μm、A
l0.3Ga0.7As障壁層403の厚さは100nm、G
aAs量子井戸層404の厚さは10nm、Al0.3G
a0.7As障壁層405の厚さは30nm、GaAsス
ペーサ層406の厚さは150nm程度である。次にシ
リコン窒化膜407を厚さ10nm程度堆積し、電子ビ
ームリソグラフィーでレジストパターン408を形成す
る。ストライプパターンの方向は結晶方位に対しては任
意の方向でよい。パターンのライン幅を100nm、ス
ペースを30nmとしている。
【0053】(b):りん酸系のエッチャントでシリコ
ン窒化膜407をエッチングし、レジストパターン40
8を転写し、エッチングマスクとする。レジストを除去
する。
【0054】(c):方向性をもつ粒子線によるエッチ
ングとして、反応性イオンビームエッチングを用いてG
aAsスペーサ層406をエッチングする。50nmの
エッチング深さが得られるが、エッチングはほぼ垂直方
向に進行し、横方向へのエッチングはほとんど進行しな
い。
【0055】(d):エッチャントとして、硫酸:過酸
化水素:水=1:1:20を用いて、ウェットエッチン
グを行う。深さ方向にGaAsスペーサ層406をエッ
チングするとともに、横方向にもエッチングは進行し
(アンダーカット)、エッチングマスクであるシリコン
窒化膜407とGaAsスペーサ層406との密着性に
より横方向のエッチング速度は変化するが、縦方向と横
方向のエッチング速度はおよそ2:1となる。細線幅が
30nmとなるようにエッチング時間を制御する。
【0056】(e):電子ビーム蒸着法や、スパッタリ
ング法などの方向性のある方法により、シリコン酸化膜
を堆積する。シリコン酸化膜409はシリコン窒化膜4
07の上部と、シリコン窒化膜407のひさし部分によ
って覆われていないAl0.3Ga0.7As障壁層405の
上部に堆積される。
【0057】(f):シリコン窒化膜407をりん酸系
エッチャントでエッチングすると、シリコン窒化膜40
7の上部のシリコン酸化膜409は除去され、Al0.3
Ga0.7As障壁層405上部のみエッチングマスクと
し残る。このエッチングマスクの幅ははじめに形成した
レジストパターンのスペースである (g):方向性をもつ粒子線によるエッチングとして、
反応性イオンビームエッチングを用いて上部のGaAs
スペーサ層406がすべてエッチングされるまでエッチ
ングを行う。シリコン酸化膜409とGaAsスペーサ
層406に覆われていない部分のAl0.3Ga0.7As障
壁層405、GaAs量子井戸層404、Al0.3Ga
0.7As障壁層403はエッチングされ、およそ150
nmのエッチング深さが得られるが、エッチングはほぼ
垂直方向に進行し、横方向へのエッチングはほとんど進
行しない。GaAs量子細線410が形成される。
【0058】(h):シリコン酸化膜409を弗酸系エ
ッチャントでエッチングし、全体を分子ビームエピタク
シー法を用いて、Al0.3Ga0.7As埋め込み層411
で結晶成長する。このとき成長させる厚さは200nm
である。埋め込まれた構造のGaAs量子細線410が
形成される。
【0059】このプロセスの構成においては、始めのマ
スクパターンの2倍の密度のエッチングマスクパターン
が作製できる。従来例に示される、始めのマスクパター
ンのピッチで細線密度は決定され、そのパターニングの
ピッチ以上の細線の高密度化を図ることが出来ないとい
う課題を克服することができる。
【0060】なお、実施例においては、量子井戸層を1
層のみとした単一量子井戸構造となっているが、量子井
戸層を多層とした多重量子井戸構造としてもよい。ま
た、マスクパターンを格子状に形成することにより、量
子細線だけでなく、量子箱のような微細パターンの形成
も可能となることは言うまでもない。
【0061】(実施例5)図5は本発明の第5の実施例
における化合物半導体の量子細線構造の製造方法の工程
図を示すものである。半導体レーザの活性層へ導入する
2種類の線幅をもつ量子細線を作製する工程を示す。図
5において、501はGaAs基板、502はGaAs
バッファ層、503はAl0.3Ga0.7As障壁層、50
4はGaAs量子井戸層、505はAl0.3Ga0.7As
障壁層、506はGaAsスペーサ層、507はエッチ
ングマスクとなるシリコン窒化膜、508はシリコン窒
化膜へパターンを転写するため電子ビームリソグラフィ
ーで形成したレジストパターンである。
【0062】以上のように構成されたこの実施例の微細
構造形成方法の工程において、以下その形成方法を工程
図(a)から(h)に従って説明する。
【0063】(a):GaAs基板501上にGaAs
バッファ層502、Al0.3Ga0.7As障壁層503、
GaAs量子井戸層504、Al0.3Ga0.7As障壁層
505、GaAsスペーサ層506を連続的に結晶成長
させる。GaAsバッファ層502の厚さは1μm、A
l0.3Ga0.7As障壁層503の厚さは100nm、G
aAs量子井戸層504の厚さは10nm、Al0.3G
a0.7As障壁層505の厚さは30nm、GaAsス
ペーサ層506の厚さは150nm程度である。次にシ
リコン窒化膜507を厚さ10nm程度堆積し、電子ビ
ームリソグラフィーでレジストパターン508を形成す
る。ストライプパターンの方向は結晶方位に対しては任
意の方向でよい。パターンのラインアンドスペースはそ
れぞれ100nmとしている。
【0064】(b):りん酸系のエッチャントでシリコ
ン窒化膜507をエッチングし、レジストパターン50
8を転写し、エッチングマスクとする。レジストを除去
する。
【0065】(c):方向性をもつ粒子線によるエッチ
ングとして、反応性イオンビームエッチングを用いてG
aAsスペーサ層506をエッチングする。50nmの
エッチング深さが得られるが、エッチングはほぼ垂直方
向に進行し、横方向へのエッチングはほとんど進行しな
い。
【0066】(d):エッチャントとして、硫酸:過酸
化水素:水=1:1:20を用いて、ウェットエッチン
グを行う。深さ方向にGaAsスペーサ層506をエッ
チングするとともに、横方向にもエッチングは進行し
(アンダーカット)、エッチングマスクであるシリコン
窒化膜507とGaAsスペーサ層506との密着性に
より横方向のエッチング速度は変化するが、縦方向と横
方向のエッチング速度はおよそ2:1となる。細線幅が
10nmとなるようにエッチング時間を制御する。
【0067】(e):電子ビーム蒸着法や、スパッタリ
ング法などの方向性のある方法により、シリコン酸化膜
を堆積する。シリコン酸化膜509はシリコン窒化膜5
07の上部と、シリコン窒化膜507のひさし部分によ
って覆われていないAl0.3Ga0.7As障壁層505の
上部に堆積される。
【0068】(f):シリコン窒化膜507をりん酸系
エッチャントでエッチングすると、シリコン窒化膜50
7の上部のシリコン酸化膜509は除去され、Al0.3
Ga0.7As障壁層505上部のみエッチングマスクと
し残る。このエッチングマスクの幅ははじめに形成した
レジストパターンのスペースである100nmとなって
いる。
【0069】(g):方向性をもつ粒子線によるエッチ
ングとして、反応性イオンビームエッチングを用いて上
部のGaAsスペーサ層506がすべてエッチングされ
るまでエッチングを行う。シリコン酸化膜509とGa
Asスペーサ層506に覆われていない部分のAl0.3
Ga0.7As障壁層505、GaAs量子井戸層50
4、Al0.3Ga0.7As障壁層503はエッチングさ
れ、およそ150nmのエッチング深さが得られるが、
エッチングはほぼ垂直方向に進行し、横方向へのエッチ
ングはほとんど進行しない。線幅がそれぞれ30nm、
100nmの異なるGaAs量子細線510、511が
形成される。
【0070】(h):シリコン酸化膜509を弗酸系エ
ッチャントでエッチングし、全体を分子ビームエピタク
シー法を用いて、Al0.3Ga0.7As埋め込み層512
で結晶成長する。このとき成長させる厚さは200nm
である。埋め込まれた構造のGaAs量子細線510、
511形成される。
【0071】このプロセスの構成においては、細線幅の
異なる量子細線構造を活性層に持つ半導体レーザが作製
でき、その細線幅で決定される発振波長、すなわち2つ
の異なる発振波長をもつ半導体レーザが形成できる。な
おかつ、それぞれの細線密度は始めのマスクパターン密
度で作製できている。
【0072】(実施例6)図7は本発明の第6の実施例
における化合物半導体の量子細線構造の製造方法の工程
図を示すものである。ここでは多重量子井戸構造から多
重量子細線を作製する工程を示す。
【0073】以下、形成方法を工程図(a)から(e)
に従って説明する。 (a):GaAs基板701上にGaAsバッファ層7
02、Al0.3Ga0.7As障壁層703、Al0.3Ga
0.7As/GaAs多重量子井戸層704、Al 0.3Ga
0.7As障壁層705を連続的に結晶成長させる。Ga
Asバッファ層702の厚さは1μm、Al0.3Ga0.7
As障壁層703の厚さは100nm、Al0.3Ga0.7
As/GaAs多重量子井戸層704の厚さは75n
m、Al0.3Ga0.7As障壁層705の厚さは30nm
程度である。次にシリコン酸化膜706を厚さ10nm
程度堆積し、電子ビームリソグラフィーでレジストパタ
ーン707を形成する。ストライプパターンの方向は結
晶方位に対しては任意の方向でよい。パターンのライン
アンドスペースはそれぞれ100nmとしている。
【0074】(b):弗酸系のエッチャントでシリコン
酸化膜706をエッチングし、レジストパターン707
を転写し、エッチングマスクとする。レジストを除去す
る。
【0075】(c):方向性をもつ粒子線によるエッチ
ングとして、反応性イオンビームエッチングを用いてA
0.3Ga0.7As障壁層705、Al0.3Ga0.7As/
GaAs多重量子井戸層704、Al0.3Ga0.7As障
壁層703を連続的にエッチングする。およそ200n
mのエッチング深さが得られるが、エッチングはほぼ垂
直方向に進行しするような条件を使用し、横方向へのエ
ッチングはほとんど進行しない。
【0076】(d):エッチャントとして、硫酸:過酸
化水素:水=1:1:20を用いて、ウェットエッチン
グを行う。深さ方向にAl0.3Ga0.7As障壁層70
3、GaAsバッファ層をエッチングするとともに、横
方向にもエッチングは進行し(アンダーカット)、第一
のエッチング工程で細線化されたAl0.3Ga0.7As障
壁層705、Al0.3Ga0.7As/GaAs多重量子井
戸層704の線幅をより狭くする。エッチングマスクで
あるシリコン酸化膜706とAl0.3Ga0.7As障壁層
705との密着性により横方向のエッチング速度は変化
するが、縦方向と横方向のエッチング速度はおよそ2:
1程度となる。GaAs多重量子細線708が形成され
る。
【0077】(e):シリコン酸化膜を弗酸系エッチャ
ントでエッチングし、全体を分子ビームエピタクシー法
を用いて、Al0.3Ga0.7As埋め込み層709で結晶
成長する。このとき成長させる厚さは300nm程度で
ある。埋め込まれた構造のGaAs多重量子細線708
が形成される。
【0078】このように、ほぼ垂直方向のエッチングに
より多重量子井戸層、障壁層を同時にエッチングして同
じ幅とした後、横方向のエッチングで細線構造としてい
るため、同じにすることができる。
【0079】またここでは、多重量子細線層が基板に対
してほぼ垂直となっているが、この断面が斜めになって
(断面が平行四辺形)いても、最上層と最下層の幅が同
じである多重量子細線構造でもよい。
【0080】これにより、従来例に示される、「縦方向
と横方向のエッチング速度で決定されるある決まったア
スペクト比を持った断面形状しか形成出来ず、縦方向の
エッチング深さを十分に稼ぐことが困難である」という
問題を克服できる。特に、多重量子井戸のように単一量
子井戸に比べて全体の厚さがあり、エッチング深さを要
求される場合、この2段階のエッチング方法により、断
面形状、特に縦方向の線幅の均一性に優れた量子細線を
形成することができる。
【0081】なお、実施例においては、量子細線の作製
としているが、マスクパターンを格子状に形成すること
により、量子細線だけでなく、量子箱のような微細パタ
ーンの形成も可能となることは言うまでもない。
【0082】(実施例7)図8は本発明の第7の実施例
における化合物半導体の量子細線構造の製造方法の工程
図を示すものである。ここでは多重量子井戸構造から多
重量子細線を作製する工程を示す。
【0083】以下、その形成方法を工程図(a)から
(e)に従って説明する。 (a):GaAs基板801上にGaAsバッファ層8
02、Al0.3Ga0.7As障壁層803、Al0.3Ga
0.7As/GaAs多重量子井戸層804、Al 0.3Ga
0.7As障壁層805を連続的に結晶成長させる。Ga
Asバッファ層802の厚さは1μm、Al0.3Ga0.7
As障壁層803の厚さは100nm、Al0.3Ga0.7
As/GaAs多重量子井戸層804の厚さは75n
m、Al0.3Ga0.7As障壁層805の厚さは30nm
程度である。次にシリコン酸化膜806を厚さ10nm
程度堆積し、電子ビームリソグラフィーでレジストパタ
ーン807を形成する。ストライプパターンの方向は結
晶方位に対しては任意の方向でよい。パターンのライン
アンドスペースはそれぞれ100nmとしている。
【0084】(b):弗酸系のエッチャントでシリコン
酸化膜806をエッチングし、レジストパターン807
を転写し、エッチングマスクとする。レジストを除去す
る。
【0085】(c):方向性をもつ粒子線によるエッチ
ングとして、反応性イオンビームエッチングを用いてA
0.3Ga0.7As障壁層805、Al0.3Ga0.7As/
GaAs多重量子井戸層804を連続的にエッチングす
る。ここでは、Al0.3Ga0 .7As/GaAs多重量子
井戸層804まででエッチングを停止させる。エッチン
グ時間の制御によってエッチング深さは制御でき、10
5nmのエッチング深さが得られるが、エッチングはほ
ぼ垂直方向に進行しするような条件を使用し、横方向へ
のエッチングはほとんど進行しない。ここで、Al0.3
Ga0.7As/GaAs多重量子井戸層804まででエ
ッチングを停止させるのは、まず、エッチング後の線幅
を均一化するとともに、下層のAl0.3Ga0.7As障壁
層803へのダメージを極力低減するためである。
【0086】(d):エッチャントとして、硫酸:過酸
化水素:水=1:1:20を用いて、ウェットエッチン
グを行う。深さ方向にAl0.3Ga0.7As障壁層803
をエッチングするとともに、横方向にもエッチングは進
行し(アンダーカット)、第一のエッチング工程で細線
化されたAl0.3Ga0.7As障壁層805、Al0.3
0.7As/GaAs多重量子井戸層804の線幅をよ
り狭くする。エッチングマスクであるシリコン酸化膜8
06とAl0.3Ga0.7As障壁層805との密着性によ
り横方向のエッチング速度は変化するが、縦方向と横方
向のエッチング速度はおよそ2:1程度となる。GaA
s多重量子細線808が形成される。
【0087】(e):シリコン酸化膜806を弗酸系エ
ッチャントでエッチングし、全体を分子ビームエピタク
シー法を用いて、Al0.3Ga0.7As埋め込み層809
で結晶成長する。このとき成長させる厚さは300nm
程度である。埋め込まれた構造のGaAs多重量子細線
808が形成される。
【0088】なお、実施例においては、量子細線の作製
としているが、マスクパターンを格子状に形成すること
により、量子細線だけでなく、量子箱のような微細パタ
ーンの形成も可能となることは言うまでもない。
【0089】(実施例8)図9は本発明の第8の実施例
における化合物半導体の量子細線構造の製造方法の工程
図を示すものである。ここでは多重量子井戸構造から多
重量子細線を作製する工程を示す。
【0090】以下、その形成方法を工程図(a)から
(f)に従って説明する。 (a):GaAs基板901上にGaAsバッファ層9
02、Al0.3Ga0.7As障壁層903、Al0.3Ga
0.7As/GaAs多重量子井戸層904、Al 0.3Ga
0.7As障壁層905を連続的に結晶成長させる。Ga
Asバッファ層902の厚さは1μm、Al0.3Ga0.7
As障壁層903の厚さは100nm、Al0.3Ga0.7
As/GaAs多重量子井戸層904の厚さは75n
m、Al0.3Ga0.7As障壁層905の厚さは30nm
程度である。次にシリコン酸化膜906を厚さ10nm
程度堆積し、電子ビームリソグラフィーでレジストパタ
ーン907を形成する。ストライプパターンの方向は結
晶方位に対しては任意の方向でよい。パターンのライン
アンドスペースはそれぞれ100nmとしている。
【0091】(b):パターンの形成は、図に示す結晶
方位を満たすような方向に行う。すなわち、ウェットエ
ッチング時に逆メサ断面が形成される条件を満たす方向
にマスクパターンを作製する。つまり、基板は(10
0)面、側面は(0 -11)面、断面(レジストパター
ンと垂直な断面)は(0 -1 -1)面である。
【0092】(c):弗酸系のエッチャントでシリコン
酸化膜906をエッチングし、レジストパターン907
を転写し、エッチングマスクとする。レジストを除去す
る。
【0093】(d):方向性をもつ粒子線によるエッチ
ングとして、反応性イオンビームエッチングを用いてA
0.3Ga0.7As障壁層905、Al0.3Ga0.7As/
GaAs多重量子井戸層904を連続的にエッチングす
る。ここでは、Al0.3Ga0 .7As/GaAs多重量子
井戸層804まででエッチングを停止させる。エッチン
グ時間の制御によってエッチング深さは制御でき、10
5nmのエッチング深さが得られるが、エッチングは順
メサ方位が出るような条件を使用する。
【0094】(e):エッチャントとして、硫酸:過酸
化水素:水=3:1:1を用いて、ウェットエッチング
を行う。深さ方向にAl0.3Ga0.7As障壁層903を
エッチングするとともに、横方向にもエッチングは進行
し(アンダーカット)、第一のエッチング工程で細線化
されたAl0.3Ga0.7As障壁層905、Al0.3Ga
0.7As/GaAs多重量子井戸層904の線幅をより
狭くする。このとき、逆メサ方位が形成される方向にパ
ターンを形成しているため、第一段階のエッチングで形
成された順メサ形状が逆メサ形状へエッチングの進行と
ともに変化していく。ちょうど断面角度が垂直となった
ところでウェットエッチングを停止させる。ウェットエ
ッチングではエッチングマスクであるシリコン酸化膜9
06とAl0.3Ga0.7As障壁層905との密着性によ
り横方向のエッチング速度は変化するが、縦方向と横方
向のエッチング速度はおよそ2:1程度となる。垂直断
面をもつ、すなわち多重量子細線部分で上部と下部の線
幅のそろったGaAs多重量子細線908が形成され
る。
【0095】(f):シリコン酸化膜906を弗酸系エ
ッチャントでエッチングし、全体を分子ビームエピタク
シー法を用いて、Al0.3Ga0.7As埋め込み層909
で結晶成長する。このとき成長させる厚さは300nm
程度である。埋め込まれた構造のGaAs多重量子細線
908が形成される。
【0096】なお、実施例においては、第一のエッチン
グ工程で形成される断面の角度が順メサ方向で、逆メサ
方向の断面が形成されるような第二のエッチング工程で
エッチングしているが、もちろん、第一のエッチング工
程で形成される断面の角度が逆メサ方向で、順メサ方向
の断面が形成されるような第二のエッチング工程でエッ
チングすることでも可能なことは言うまでもない。
【0097】また、障壁層905の上に形成するシリコ
ン酸化膜906のを他の材料組成としたり、その膜厚を
変化させることにより、この酸化膜906の下にある、
障壁層903,905、量子井戸層905のエッチング
側壁の角度を任意に変化させることができることも実験
的に確かめられている。
【0098】また、量子細線の作製としているが、マス
クパターンを格子状に形成することにより、量子細線だ
けでなく、量子箱のような微細パターンの形成も可能と
なることは言うまでもない。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
化合物半導体の量子細線構造を低損傷で制御性よく、か
つ高密度に形成する方法を提供することができ、その実
用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における量子細線構造の
製造方法の工程断面図
【図2】本発明の第2の実施例における量子細線構造の
製造方法の工程断面図
【図3】本発明の第3の実施例における量子細線構造の
製造方法の工程断面図
【図4】本発明の第4の実施例における量子細線構造の
製造方法の工程断面図
【図5】本発明の第5の実施例における量子細線構造の
製造方法の工程断面図
【図6】従来のGaAs系化合物半導体基板上への量子細線
構造の製造方法の工程断面図
【図7】本発明の第6の実施例における量子細線構造の
製造方法の工程断面図
【図8】本発明の第7の実施例における量子細線構造の
製造方法の工程断面図
【図9】本発明の第8の実施例における量子細線構造の
製造方法の工程断面図
【符号の説明】
101 GaAs基板 102 GaAsバッファ層 103 Al0.3Ga0.7As障壁層 104 GaAs量子井戸層 105 Al0.3Ga0.7As障壁層 106 エッチングマスクとなるシリコン酸化膜 107 レジストパターン 108 GaAs量子細線 109 Al0.3Ga0.7As埋め込み層 201 GaAs基板 202 GaAsバッファ層 203 Al0.3Ga0.7As障壁層 204 GaAs量子井戸層 205 Al0.3Ga0.7As障壁層 206 Ga0.5In0.5Pエッチングストップ層 207 GaAsスペーサ層 208 エッチングマスクとなるシリコン酸化膜 209 レジストパターン 210 シリコン窒化膜 211 シリコン窒化膜マスク 301 GaAs基板 302 GaAsバッファ層 303 Al0.3Ga0.7As障壁層 304 GaAs量子井戸層 305 Al0.3Ga0.7As障壁層 306 Ga0.5In0.5Pエッチングストップ層 307 GaAsスペーサ層 308 エッチングマスクとなるシリコン酸化膜 309 レジストパターン 310 ポリイミド 311 ポリイミドマスク 401 GaAs基板 402 GaAsバッファ層 403 Al0.3Ga0.7As障壁層 404 GaAs量子井戸層 405 Al0.3Ga0.7As障壁層 406 GaAsスペーサ層 407 エッチングマスクとなるシリコン窒化膜 408 レジストパターン 409 シリコン酸化膜 410 GaAs量子細線 411 Al0.3Ga0.7As埋め込み層 501 GaAs基板 502 GaAsバッファ層 503 Al0.3Ga0.7As障壁層 504 GaAs量子井戸層 505 Al0.3Ga0.7As障壁層 506 GaAsスペーサ層 507 エッチングマスクとなるシリコン窒化膜 508 レジストパターン 509 シリコン酸化膜 510 GaAs量子細線 511 GaAs量子細線 512 Al0.3Ga0.7As埋め込み層 601 GaAs基板 602 GaAsバッファ層 603 Al0.3Ga0.7As障壁層 604 GaAs量子井戸層 605 Al0.3Ga0.7As障壁層 606 シリコン酸化膜 607 レジストパターン 608 GaAs量子細線 701 GaAs基板 702 GaAsバッファ層 703 Al0.3Ga0.7As障壁層 704 Al0.3Ga0.7As/GaAs多重量子井戸層 705 Al0.3Ga0.7As障壁層 706 エッチングマスクとなるシリコン酸化膜 707 レジストパターン 708 GaA多重s量子細線 709 Al0.3Ga0.7As埋め込み層 801 GaAs基板 802 GaAsバッファ層 803 Al0.3Ga0.7As障壁層 804 Al0.3Ga0.7As/GaAs多重量子井戸層 805 Al0.3Ga0.7As障壁層 806 エッチングマスクとなるシリコン酸化膜 807 レジストパターン 808 GaAs多重量子細線 809 Al0.3Ga0.7As埋め込み層 901 GaAs基板 902 GaAsバッファ層 903 Al0.3Ga0.7As障壁層 904 Al0.3Ga0.7As/GaAs多重量子井戸層 905 Al0.3Ga0.7As障壁層 906 エッチングマスクとなるシリコン酸化膜 907 レジストパターン 908 GaAs多重量子細線 909 Al0.3Ga0.7As埋め込み層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 幸雄 東京都杉並区梅里1−11−7

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一もしくは多重量子井戸層を有する化合
    物半導体構造上に細線形状の第1のエッチングマスクを
    形成する工程と、 前記第1のエッチングマスクをマスクとして、前記化合
    物半導体構造を方向性をもつ粒子線により、細線状にエ
    ッチングする第1のエッチング工程と、 ウエットエッチングによるオーバーエッチングにより、
    前記第1のエッチングにより形成した細線形状の前記化
    合物半導体構造の線幅を細くする第2のエッチング工程
    と、 を備えたことを特徴とする量子細線構造の製造方法。
  2. 【請求項2】第1のエッチング工程に、反応性イオンビ
    ームエッチングを用いたことを特徴とする請求項1に記
    載の量子細線構造の製造方法。
  3. 【請求項3】化合物半導体構造が、基板側から第1の障
    壁層、単一もしくは多重量子井戸層、第2の障壁層を有
    しており、 第1のエッチング工程で、前記単一もしくは多重量子井
    戸層までをエッチング除去することを特徴とする請求項
    1に記載の量子細線構造の製造方法。
  4. 【請求項4】第2のエッチング工程により、第1の障壁
    層を除去しつつ、単一もしくは多重量子井戸層の線幅を
    細くすることを特徴とする請求項3に記載の量子細線構
    造の製造方法。
  5. 【請求項5】化合物半導体構造上に、連続的に結晶成長
    させた化合物半導体層を第1のエッチングマスクとした
    ことを特徴とする請求項1に記載の量子細線構造の製造
    方法。
  6. 【請求項6】単一もしくは多重量子井戸層を有する化合
    物半導体構造上に、この化合物半導体構造と連続的に化
    合物半導体層を成長させる工程と、 前記化合物半導体層を選択的にエッチングして第1のマ
    スクを形成する工程と、 前記第1のマスクの側壁に第2のマスクを形成する工程
    と、 前記第1のマスクを除去し、前記第2のマスクをマスク
    として、前記化合物半導体構造をエッチングする工程
    と、 を備えたことを特徴とする量子細線構造の製造方法。
  7. 【請求項7】単一もしくは多重量子井戸層を有する化合
    物半導体構造上に、この化合物半導体構造と連続的に化
    合物半導体層を成長させる工程と、 前記化合物半導体層の上に第1のマスクを形成する工程
    と、 前記第1のマスクをマスクとして、前記化合物半導体層
    の一部をエッチングする工程と、 ウエットエッチングにより、前記化合物半導体層の幅を
    小さくする工程と、 前記化合物半導体層を所定の材料で埋め込む工程と、 前記第1のマスクをマスクとして前記所定の材料をエッ
    チング除去する工程と、 前記第1のマスクおよび前記化合物半導体層とを除去す
    る工程と、 前記所定の材料をマスクとして、前記化合物半導体構造
    をエッチングして量子細線を形成する工程とを備えたこ
    とを特徴とする量子細線構造の製造方法。
  8. 【請求項8】単一もしくは多重量子井戸層を有する化合
    物半導体構造上に、この化合物半導体構造と連続的に化
    合物半導体層を成長させる工程と、 前記化合物半導体層の上に第1のマスクを形成する工程
    と、 前記第1のマスクをマスクとして、前記化合物半導体層
    の一部をエッチングする工程と、 ウエットエッチングにより、前記化合物半導体の幅を小
    さくする工程と、 前記第1のマスクをマスクとして、前記化合物半導体構
    造上に第2のマスクを形成する工程と、 前記化合物半導体層と前記第2のマスクとをマスクとし
    て、前記化合物半導体構造をエッチングして量子細線を
    形成する工程とを備えたことを特徴とする量子細線構造
    の製造方法。
  9. 【請求項9】第1のマスクの間隔をほぼ同じにして、異
    なる幅の量子細線を形成することを特徴とする請求項8
    に記載の量子細線構造の製造方法。
  10. 【請求項10】第1のエッチング工程により、化合物半
    導体構造の最下端までをエッチング除去することを特徴
    とする請求項1に記載の量子細線構造の製造方法。
  11. 【請求項11】第1のエッチング工程により、化合物半
    導体構造の側壁がほぼ垂直になっていることを特徴とす
    る請求項1に記載の量子細線構造の製造方法。
  12. 【請求項12】多重量子井戸層を有する化合物半導体構
    造の第1のエッチング工程において、前記多重量子井戸
    層の最上層と最下層の線幅をほぼ等しくすることを特徴
    とする請求項1に記載の量子細線構造の製造方法。
  13. 【請求項13】化合物半導体構造の上に形成する結晶層
    の材料組成と厚さを変化させることにより、第1のエッ
    チング工程後の前記化合物半導体構造の単一もしくは多
    重量子井戸層のエッチング側壁の角度を任意に変化させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の量子細線構造の製
    造方法。
  14. 【請求項14】第1のエッチング工程で形成される化合
    物半導体構造の断面の角度が順メサ方向であり、 逆メサ方向の断面が形成できる第2のエッチング工程で
    前記順メサの化合物半導体構造をエッチングすることを
    特徴とする請求項1に記載の量子細線構造の製造方法。
  15. 【請求項15】第1のエッチング工程で形成される化合
    物半導体構造の断面の角度が逆メサ方向であり、 順メサ方向の断面が形成できる第2のエッチング工程で
    前記逆メサの化合物半導体構造をエッチングすることを
    特徴とする請求項1に記載の量子細線構造の製造方法。
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