JPH07272423A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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Publication number
JPH07272423A
JPH07272423A JP6150694A JP6150694A JPH07272423A JP H07272423 A JPH07272423 A JP H07272423A JP 6150694 A JP6150694 A JP 6150694A JP 6150694 A JP6150694 A JP 6150694A JP H07272423 A JPH07272423 A JP H07272423A
Authority
JP
Japan
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tray
cam
disc
gear
mode
Prior art date
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Pending
Application number
JP6150694A
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English (en)
Inventor
Makoto Nakazawa
真 中澤
Yoshiisa Nitsuta
良功 新田
Hiroki Nagatomo
宏樹 長友
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aiwa Co Ltd filed Critical Aiwa Co Ltd
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Publication of JPH07272423A publication Critical patent/JPH07272423A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水平移動カムの異常時の損傷を防止する。 【構成】水平移動カム46の左右移動終了位置の外側
に、水平移動カム46の異常時の逃げ部Lが設けられて
いる。例えば光ピックアップ13を上限位置に保持する
ため水平移動カム46が右移動終了位置にあるときに、
振動や衝撃が加わって水平移動カム46が左移動終了位
置まで移動してしまうことがあり得る。この場合、メイ
ンギヤ23の時計方向の回転によって、その第4ギヤ3
0が水平移動カム46のラック50に歯合して水平移動
カム46を左側に押圧する。そうすると、水平移動カム
46が逃げ部Lに退避してラック50が第4ギヤ30に
歯合しなくなるので、これ以上水平移動カム46が左側
に押圧されなくなり、第4ギヤ30、ラック50及びこ
れに関連する部分の損傷を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば複数のコンパ
クトディスクの中から任意のコンパクトディスクを選択
して再生することが可能なディスクオートチェンジャー
などに適用して好適なディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクオートチェンジャーの中には、
一枚のトレイ上に複数のコンパクトディスク(CD)を
載置し、これらのCDの中から任意のCDを選択して再
生することが可能なディスクオートチェンジャーがあ
る。図21は従来のディスクオートチェンジャー1の構
成を示す。同図において、トレイ2はキャビネット3内
のメカシャーシ10に出入り自在に装着されている。ト
レイ2上には回転テーブル4が例えば時計方向に回転可
能に配置されている。この回転テーブル4上の回転中心
5の周りには、ディスク6の載置部7が等間隔で複数設
けられている。ディスク載置部7には外周側から中心に
かけて細長い切欠8が設けられており、これがトレイ2
の後端部にある開口部9と整合するようになっている。
これによって、あるディスク6を再生している最中にト
レイ2を引き出して回転テーブル4上に残っているディ
スク6を交換することが可能になる。
【0003】メカシャーシ10には、図22にも示すよ
うに後端部の回転軸11を中心にして傾動可能なサブシ
ャーシ12が取り付けられている。サブシャーシ12に
は、ディスク6に記録された情報を再生するための光ピ
ックアップ13とディスク6を回転駆動するディスクモ
ータ14が取り付けられている。ディスクモータ14の
回転軸には、ディスク6を持ち上げるディスク支持部1
5が取り付けられている。また、メカシャーシ10に
は、ディスク6を押さえるディスククランパ16がディ
スク支持部15の上方に配置されている。
【0004】サブシャーシ12の前端には円柱状の追従
部17が取り付けられ、これが回転カム18の螺旋状の
カム溝19に挿入されている。回転カム18がモータ2
0によって回転駆動されると追従部17がカム溝19に
沿って移動し、これによって、サブシャーシ12が傾動
して光ピックアップ13が上下する。トレイ2は、メカ
シャーシ10の前端に配置されたトレイ駆動機構21に
よって出し入れされる。
【0005】このディスクオートチェンジャー1では、
再生モード時にトレイ2がクローズになり、ディスク6
がディスク支持部15で持ち上げられてディスククラン
パ16にクランプされる。そして、光ピックアップ13
がディスク6の半径方向に移動することによってディス
ク6に記録されている情報が再生される。また、ディス
クチェンジモードが設けられている場合は、あるディス
ク6が再生されている最中にトレイ2がオープンして、
回転テーブル4上に残っている2枚のディスク6を別の
ディスク6と交換することが可能になる。
【0006】更に、回転テーブル4上にある3枚のディ
スク6のうち、前に再生されたディスク6とは別のディ
スク6を選択して再生する場合は、ディスク選択モード
が設定される。この場合は、トレイ2がクローズの状態
で光ピックアップ13及びディスク支持部15が降下す
る。この状態で回転テーブル4が回転し、直前に再生さ
れたディスク6に代わって新たに選択されたディスク6
が再生可能な位置、すなわち、ディスククランパ16の
直下に配置される。そして、ディスク支持部15及び光
ピックアップ13が上昇し、選択されたディスク6が持
ち上げられてディスククランパ16でクランプされ、続
いて再生処理が行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のディスクオートチェンジャー1においては、サ
ブシャーシ12を上限位置に保持するのに回転カム18
が用いられることが多いが、この上限位置は不安定な位
置なので例えばメカシャーシ10に衝撃や振動が加わっ
たとき、サブシャーシ12の重量が加速されて増大する
ことなどが原因で回転カム18がサブシャーシ12によ
って回転され、サブシャーシ12が下限位置まで移動し
てしまうことがある。この場合、通常の手順にしたがっ
て、次にサブシャーシ12を下限位置まで移動させるた
めモータ20を正規の方向に回転させると、既に下限位
置にあるサブシャーシ12の追従部17と回転カム18
のカム溝19の端縁部とが衝突して、場合によっては、
追従部17又は回転カム18が損傷してしまうおそれが
あった。
【0008】そこで、この発明は上述したような課題を
解決したものであって、光ピックアップなど上下に移動
するヘッド部が正規の位置からずれている場合でも、ヘ
ッド部又はこれに関連する部分が損傷するのを防止する
ことが可能で、更にヘッド部及びその関連部分を正規の
位置に復帰することが可能なディスク装置を提案するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明においては、ディスクに対し
て情報を再生又は記録するヘッド部と、ヘッド部を上下
移動させるための水平移動カムと、水平移動カムを正常
時における移動終了位置から外側に逃がすための逃げ部
と、水平移動カムを逃げ部から移動終了位置に戻す付勢
手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】請求項2に記載の発明においては、ディス
クに対して情報を再生又は記録するヘッド部と、ヘッド
部を上下移動させる駆動部と、ヘッド部の位置を検出す
る位置検出手段とを備え、駆動部が一定時間動作したと
きヘッド部が所定の位置にない場合、駆動部が逆方向に
動作してヘッド部が所定の位置に配置されることを特徴
とするものである。
【0011】
【作用】図1及び図8に示すように、水平移動カム46
の右移動終了位置及び左移動終了位置の外側にストッパ
70が設けられ、左右移動終了位置とストッパ70との
間に水平移動カム46の逃げ部Lが設けられている。ス
トッパ70は水平移動カム46が動作範囲から大きくず
れないように設けられている。例えば光ピックアップ1
3を上限位置に保持するため水平移動カム46が右移動
終了位置にあるときに、振動や衝撃が加わって水平移動
カム46が揺れて左側に位置ずれを起こすと、サブシャ
ーシ12の追従部17にカム溝47(図9)の傾斜部4
7Cが配置されることにより、サブシャーシ12の重量
による左側への付勢力が水平移動カム46に作用する。
これによって、水平移動カム46が左移動終了位置まで
移動してしまい、サブシャーシ12、したがって、光ピ
ックアップ13が下限位置まで降下してしまうことが起
こり得る。
【0012】通常の手順ではメインギヤ23が時計方向
に回転し、第4ギヤ30がラック50に適切に歯合する
ことにより水平移動カム46を本来あるはずの右移動終
了位置から左移動終了位置まで移動させるようになって
いる。ところが、このときには水平移動カム46が既に
左移動終了位置に移動しているので、図14に示すよう
にメインギヤ23の時計方向の回転によって、その第4
ギヤ30の側部30Aが水平移動カム46のラック50
の側部50Aに歯合して水平移動カム46を左移動終了
位置より更に左側に押圧する。従来は、このような状態
になると水平移動カム46がこれ以上左側に移動できな
いので、第4ギヤ30やラック50などが損傷すること
があった。
【0013】これに対して本例では、図15に示すよう
に第4ギヤ30の側部30Aがラック50の側部50A
に当接し、水平移動カム46が押圧され逃げ部Lに退避
する。そうすると、ラック50が第4ギヤ30から逃げ
るので、これ以上水平移動カム46が左側に押圧されな
くなり、第4ギヤ30、ラック50及びこれに関連する
部分の損傷を防止できる。第4ギヤ30がラック50を
通過した後は、ピックアップ検出用レバー57の反時計
方向の付勢力によって水平移動カム46が左移動終了位
置に復帰する。
【0014】また、正常時であればモータ33の回転に
伴って光ピックアップ13がアップ状態からダウン状態
に移るときに、ピックアップ検出スイッチ52がオフ、
オンオフの順序で切り替わるはずのものが、異常時には
このような切り替わりが起こらないので異常が発生した
ことがわかる。したがって、本例ではモータ33が所定
時間回転してもピックアップ検出スイッチ52が切り替
わらないときには、モータ33が逆方向、本例では反時
計方向に回転するように制御される。これによって、水
平移動カム46が元の右移動終了位置に復帰し、その後
モータ33が再度通常の手順で回転して各部が正常な動
作を行なう。
【0015】
【実施例】続いて、本発明に係わるディスク装置をディ
スクオートチェンジャーに適用した場合の一実施例につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。なお、上述と同
様な部分には同一の符号を付けて詳細な説明を省略し
た。
【0016】図1は、本発明によるディスク装置を適用
したディスクオートチェンジャー1のキャビネット3
(図21)を省略した場合の構成を示す。同図は、光ピ
ックアップ13(図7)が上限位置(アップ)にあり、
トレイ2が引き出されている状態(オープン)を示す。
ここでは、説明を分かり易くするためにこの状態をアッ
プ・オープンモードという。
【0017】また、以下の説明においては、光ピック1
3が下限位置にある状態をダウンといい、トレイ2が引
き込まれている状態をクローズという。そして、光ピッ
クアップ13とトレイ2の状態の組合せによって、上述
のアップ・オープンモード以外にアップ・クローズモー
ド、ダウン・オープンモード、ダウン・クローズモード
がある。更に、トレイ2又は光ピックアップ13が中間
位置にあるときの状態を中間モードとして区別する。こ
れらのモードはトレイ2と光ピックアップ13の状態を
示すものであるから状態モードといい、再生モードやデ
ィスクチェンジモードなどの動作モードと区別する。ま
た、各部品の移動方向を明確にするため図1の左側を
前、右側を後、上側を右、下側を左とする。
【0018】さて、このディスクオートチェンジャー1
は、トレイ2に回転テーブル4が回転自在に取り付けら
れており、この回転テーブル4に例えば3個のディスク
載置部7が設けられている。そして、回転テーブル4に
最大3枚の例えばCDなどのディスク6を載置した後ト
レイ2をクローズにし、通常のオートチェンジャーと同
様に任意のディスク6を選択して再生することができ
る。また、トレイ2の後端部には適宜な大きさの開口部
9が設けられ、ディスク載置部7には外周側から中心部
にかけてU字状の切欠8が設けられている。これによっ
て、あるディスク6を再生している最中に他の2枚のデ
ィスク6を回転テーブル4に載せたままトレイ2をオー
プンすることが可能になる。この場合は、動作モードが
ディスクチェンジモードで、状態モードがアップ・オー
プンモードとなる。
【0019】トレイ2は装置全体のベースとなるメカシ
ャーシ10上に配置され、メカシャーシ10の両側に設
けられたレール62,62にトレイ2のガイド溝63が
嵌め込まれている。これによって、トレイ2を前後にだ
け水平移動させることが可能になる。回転テーブル4の
駆動機構(図示せず)は従来と同様なので説明を省略す
る。
【0020】メカシャーシ10の後部側には、トレイ2
がクローズになったときその上方に位置するディスクク
ランパ16が配置されている。また、メカシャーシ10
の中央より少し前方には、トレイ2の開閉及び光ピック
アップ13の上下動のタイミングを制御するためのメイ
ンギヤ23が配置されている。このメインギヤ23はト
レイ2の下方に位置するように取り付けられている。メ
インギヤ23の最上部側には、図2に示すように角度θ
1だけ第1ギヤ24が設けられている。また、メインギ
ヤ23の上面側には、トレイ2の位置規制をするため略
同一角度で円弧状の突起25A,25B,25Cが設け
られている。外側の突起25Aと中間の突起25Bとの
間には、ストッパ26が設けられている。突起25A
は、トレイ2のクローズに衝撃を吸収するためのクッシ
ョンとして用いられるもので、トレイ2の突部(図示せ
ず)が当接するようになっている。
【0021】また、突起25B,25Cは、トレイ2の
クローズ時にトレイ2をクローズ直前の位置からクロー
ズ位置まで強制的に引き込むために用いられるもので、
トレイ2には突起25B,25Cの間に挿入可能なガイ
ド部(図示せず)が設けられている。更に、メインギヤ
23には適宜な位置に組み立て時に用いる基準孔27が
穿設されており、この基準孔27をメカシャーシ10の
基準点(図示せず)に合わせて組み立てることによっ
て、メインギヤ23と各部のタイミングが合うようにな
る。
【0022】メインギヤ23には、図3に示すように第
1ギヤ24の下部側に位置する第2ギヤ28が角度θ2
(図4)だけ設けられ、その下側に全周に亘って第3ギ
ヤ29が設けられている。更に、第3ギヤ29の下側に
第4ギヤ30が角度θ3だけ設けられている。メインギ
ヤ23の下面には、後述のようにトレイ2のオープン状
態を検出するトレイ検出スイッチ51を操作するため
に、円弧状の突部31が角度θ4だけ設けられている。
この突部31は第1ギヤ24の反対方向に配置されてい
る。また、メインギヤ23の中央部には、図3に示すよ
うに取り付け用の係止部32が下側に向けて突設されて
おり、これをメカシャーシ10の取り付け孔(図示せ
ず)に挿入することによって、メインギヤ23を簡単に
組み立てることが可能になる。
【0023】さて、図5はトレイ2及び光ピックアップ
13の移動方向を切り替える前の駆動系を示す。ここで
は各部の連結状態を明確にするため各部を展開した状態
を示す。同図に示すように、モータ33の回転力がベル
ト34及びプーリ35を介して、プーリ35の下側に一
体成形された第1中間ギヤ36に伝達される。第1中間
ギヤ36には第2中間ギヤ37の下ギヤ37Aが歯合さ
れており、第2中間ギヤ37の上ギヤ37Bにメインギ
ヤ23の第3ギヤ26が歯合されている。
【0024】そして、メインギヤ23の最上部にある第
1ギヤ24が、所定のタイミングで第3中間ギヤ38の
中ギヤ38Bに歯合する。この第3中間ギヤ38の上ギ
ヤ38Aはトレイ2の側方に設けられたラック39に常
時歯合されている。したがって、この状態ではモータ3
3が逆転、本例では反時計方向に回転したとき、トレイ
2がオープン方向に移動する。トレイ2が完全にオープ
ンするとストッパ(図示せず)に当接してそれ以上移動
しないようになっている。そして、後述のようにトレイ
2がオープンして停止した後は各部が移動しないので、
所定時間内にトレイ検出スイッチ51とピックアップ検
出スイッチ52のどちらも切り替わることがなく、これ
によって、モータ33が停止するようになっている。
【0025】トレイ2がオープンの状態でモータ33が
正転、本例では時計方向に回転すると、トレイ2がクロ
ーズ方向に移動する。そして、トレイ2が完全にクロー
ズになると、メインギヤ23の第1ギヤ24と第3中間
ギヤ38の中ギヤ38Bとの歯合が外れてトレイ2が停
止する。この状態でメインギヤ23が所定の角度だけ回
転すると、今度は図6に示すようにメインギヤ23の第
2ギヤ28が第4中間ギヤ40に歯合する。この第4中
間ギヤ40は、第3中間ギヤ38の下ギヤ38Cに常時
歯合している。したがって、この後はトレイ2がオープ
ン方向に移動する。つまり、トレイ2がクローズ方向に
移動するようにモータ33が回転する場合は、モータ3
3の同一方向への回転でトレイ2が完全にクローズした
後オープン方向に切り替えられて移動するようになる。
これは、モータ33が正転する場合だけでなく、逆転す
る場合も同様である。
【0026】次に、光ピックアップ13の上下移動機構
について説明する。図7の実線は、光ピックアップ13
のアップモード時の状態を示し、二点鎖線はダウンモー
ドの状態を示している。光ピックアップ13はサブシャ
ーシ12の略中央部に取り付けられている。サブシャー
シ12の後端には回転軸11が取り付けられており、こ
れがメカシャーシ10の軸受部43で回転自在に支持さ
れている。光ピックアップ13の前方にはディスク支持
部15が設けられており、サブシャーシ12が上昇した
ときディスク支持部15によってディスク6が持ち上げ
られ、ディスククランパ16でクランプされる。サブシ
ャーシ12の前端には円柱状の追従部17が突設され、
これが、図8にも示すように箱状の水平移動カム46の
カム溝47に挿入されている。
【0027】カム溝47は、図9に示すように上下に適
宜な長さの水平部47A,47Bが左右にずらして設け
られ、更にこれらを連結する傾斜部47Cが設けられて
いる。上水平移動部47Aは左側にあり、下水平移動部
47Bは右側にある。そして、水平移動カム46が右移
動終了位置まで移動すると、追従部17が上水平部47
Aまで導かれてサブシャーシ12、したがって、光ピッ
クアップ13が上限位置まで上昇する。
【0028】この状態から水平移動カム46が左側に移
動すると、追従部17が傾斜部45Cに導かれて降下す
る。そして、水平移動カム46が図中に左移動終了位置
まで移動すると、追従部17が下水平部47Bまで導か
れる。これで、光ピックアップ13が下限位置まで降下
する。なお、水平移動カム46は、メカシャーシ10の
ガイドレール48によって左右方向にだけ移動するよう
に規制されている。ガイドレール48には、図7に示す
ように追従部17の逃げ溝49が設けられている。
【0029】図8に示すように、水平移動カム46の前
端には右端から所定長さのラック50が設けられてい
る。このラック50には、メインギヤ23の第4ギヤ3
0が歯合するように配置されている。図8は水平移動カ
ム46が右移動終了位置にあり、光ピックアップ13が
上昇している状態を示している。この状態でメインギヤ
23が時計方向に回転すると、所定のタイミングで第4
ギヤ30がラック50に歯合して水平移動カム46が左
側に移動する。これによって、光ピックアップ13が降
下してダウンモードになる。反対にダウンモード時にメ
インギヤ23が反時計方向に回転すると、水平移動カム
46が右側に移動して光ピックアップ13が上昇し、ア
ップモードになる。
【0030】さて、ここでトレイ2のオープン状態又は
クローズ状態の検出機構と、光ピックアップ13のアッ
プ状態又はダウン状態の検出機構について説明する。図
10は、トレイ2の状態を検出するトレイ検出スイッチ
51と、光ピックアップ13の状態を検出するピックア
ップ検出スイッチ52の配置を示す。トレイ検出スイッ
チ51はメインギヤ23の下側に配置されており、これ
がT字状のトレイ検出用レバー53で操作される。トレ
イ検出用レバー53の両側の横辺部53Aが、メカシャ
ーシ10の軸受部54で回転自在に支持されている。ト
レイ検出用レバー53の縦辺部53Bは、メインギヤ2
3の突部31に当接可能な位置に配置されている。
【0031】この縦辺部53Bは、図11に示すように
への字状であり、その頂部が突部31によって下側に押
圧される。また、トレイ検出用レバー53には、下側に
延びる操作辺53Cが設けられており、これがトレイ検
出スイッチ51を操作可能な位置に配置されている。操
作辺53Cはトレイ検出スイッチ51のロッド51Aで
図中の左側に付勢されており、縦辺部53Bが突部31
の下端より上側に出るようになっている。そして、メイ
ンギヤ23が回転して所定のタイミングで縦辺部53B
が突部31で押し下げられると、トレイ検出用レバー5
3が全体的に反時計方向に回転する。
【0032】これによって、操作辺53Cが図中右側に
移動してロッド51Aが押し込まれ、トレイ検出スイッ
チ51がオンになる。本例では、トレイ2がオープン又
はその直前の状態にあるときに、トレイ検出スイッチ5
1がオンになるように突部31の位置が設定されてい
る。なお、軸受部54は上側が開放されており、トレイ
検出用レバー53はメカシャーシ10に一体成形された
モールドバネ55で抜け止めされている。また、トレイ
検出スイッチ51はプリント基板56に取り付けられて
いる。
【0033】ピックアップ検出スイッチ52は、図10
に示すように水平移動カム46の下側に配置され、これ
がピックアップ検出用レバー57で操作される。ピック
アップ検出用レバー57は、略中央部のボス孔57Aが
シャーシ10の固定軸58に回転自在に挿入されてい
る。また、ピックアップ検出用レバー57の左端には突
起57Bが設けられており、これが水平移動カム46の
前端にある案内面59に当接可能な位置に配置されてい
る。更に右端には、図12にも示すようにピックアップ
検出スイッチ52を操作するための操作部57Cが下側
に向けて設けられている。このピックアップ検出用レバ
ー57の上面側には係止片57D(図10)が設けら
れ、ここにシャーシ10に固定された引っ張りバネ58
が係止されており、これによって全体的に反時計方向へ
付勢されている。
【0034】水平移動カム46の案内面59には、図1
3にも示すように適宜な間隔で2箇所に凹溝60A,6
0Bが設けられている。これらの凹溝60A,60Bに
ピックアップ検出用レバー57の突起57Bが入ると、
操作部57Cが前方に移動してピックアップ検出スイッ
チ52がオフになる。そして、水平移動カム46が移動
して突起57Bが凹溝60A,60Bから出ると、操作
部57Cが後方に移動し、これによってピックアップ検
出スイッチ52のロッド52Aが押し込まれてオンにな
る。
【0035】本例では、図10に示すように水平移動カ
ム46が右移動終了位置にあるとき、すなわち、光ピッ
クアップ13がアップ状態にあるときに突起57Bが左
側の凹溝60Aに入り、水平移動カム46が左移動終了
位置にあるとき、すなわち、光ピックアップ13がダウ
ン状態にあるときに突起57Bが右側の凹溝60Bに入
るようになっている。すなわち、光ピックアップ13が
アップ状態又はダウン状態のときには、ピックアップ検
出スイッチ52がオフになる。そして、水平移動カム4
6が途中にあるとき、すなわち、光ピックアップ13が
中間位置にあるときには、ピックアップ検出スイッチ5
2がオンになるように設定されている。なお、ピックア
ップ検出スイッチ52もプリント基板56に取り付けら
れている。
【0036】このディスクオートチェンジャー1には、
次に説明するように異常時に水平移動カム46及びこれ
に関連する部分の損傷を防止する機構が備えられてい
る。図8及び図9に示すように、水平移動カム46の右
移動終了位置及び左移動終了位置の外側にストッパ70
が設けられている。左右移動終了位置とストッパ70と
の間が水平移動カム46の逃げ部Lとなる。いま、水平
移動カム46が右移動終了位置にあり光ピックアップ1
3が上限位置にあるとき、ディスクオートチェンジャー
1に異常な衝撃や振動が加わると水平移動カム46が左
右に揺れる。このとき、サブシャーシ12の追従部17
がカム溝47の傾斜部47Cにかかると、サブシャーシ
12の重量が傾斜部47Cの壁面に加わり、図14に示
すようにその水平成分によって水平移動カム46が左移
動終了位置まで移動してしまうことがある。このときに
は、水平移動カム46の左側の凹溝60Bにピックアッ
プ検出用レバー57の突起57Bが挿入されて、水平移
動カム46が左移動終了位置に安定良く配置される。
【0037】正常時にはメインギヤ23が時計方向に回
転して、本来は右移動終了位置にあるべき水平移動カム
46を左側に移動させ、これによって、サブシャーシ1
2、したがって、光ピックアップ13を降下させるよう
になっている。ところが、この場合は水平移動カム46
が既に左移動終了位置にあるので、通常のプログラムに
したがってメインギヤ23が時計方向に回転すると、メ
インギヤ23の第4ギヤ30の側部30Aが水平移動カ
ム46のラック50の側部50Aに当接して水平移動カ
ム46を左側に押圧する。そうすると、図15に示すよ
うに水平移動カム46が左移動終了位置を越えて逃げ部
Lに退避し、ストッパ70と距離Mだけ離れた位置まで
移動する。
【0038】そうすると、メインギヤ23の第4ギヤ3
0が回転しても水平移動カム46のラック50が第4ギ
ヤ30から逃げる。したがって、第4ギヤ30及びメイ
ンギヤ23とラック50及び水平移動カム46に無理な
力がかからなくなるので、これらの部分とその関連部分
が損傷することがなくなる。なお、メインギヤ23の回
転が進んで第4ギヤ30がラック50を通り越して水平
移動カム46の左側への押圧力がなくなると、ピックア
ップ検出用レバー57の突起57Bに作用している反時
計方向の付勢力によって水平移動カム46の凹溝60B
の右側の傾斜面が右側に押圧される。これによって、水
平移動カム46が左移動終了位置に復帰する。凹溝60
B側にある段差Yを設ける。これは水平移動カム46が
Lだけ移動した際に、突起57Bが凹溝60Bから押し
出されても、ピックアップ検出スイッチ52を切り替え
ないようにし、誤動作を防止するためである。
【0039】このようにして、水平移動カム46が異常
な位置にある場合には、これを駆動するメインギヤ23
が通常の手順で回転しても、水平移動カム46が一旦逃
げ部Lに退避する。
【0040】ところで、正常時には上限界位置にある光
ピックアップ13を下限界値に移動させるため、水平移
動カム46が右移動終了位置から左移動終了位置まで移
動すると、上述のようにピックアップ検出スイッチ52
がオフからオンに切り替り、更にオフに切り替るように
なっている。つまり、モータ33が回転を開始してから
所定時間内にピックアップ検出スイッチ52がオフ、オ
ン、オフと順に切り替ったことを検出したときには、光
ピックアップ13が正常な位置にあることが分かる。
【0041】ところが、異常時にはモータ33が回転を
開始して所定時間が経過しても、ピックアップ検出スイ
ッチ52がオフになったまま切り替らない。そこで、こ
のディスクオートチェンジャー1においては、モータ3
3が回転を開始して所定時間が経過してもピックアップ
検出スイッチ52が所定の順序で切り替らない場合に
は、モータ33が逆方向、本例では反時計方向に回転制
御される。この場合、水平移動カム46が左移動終了位
置にあるので、そのラック50にメインギヤ23の第4
ギヤ30が歯合して水平移動カム46が右側に移動し、
正常な位置である右移動終了位置に戻される。そして、
所定時間内に正常なプログラムが再度行なわれてモータ
33が時計方向に回転し、これ以降各部が正常に動作し
て正規のモードが行なわれる。
【0042】このように、このディスクオートチェンジ
ャー1では、異常時にはモータ33が逆方向に回転して
水平移動カム46及び光ピックアップ13を正常な位置
に戻すようになっている。したがって、異状な状態のま
まで各部が動作することがないので、各部が損傷するよ
うなことを防止することが可能になる。
【0043】さて、このディスクオートチェンジャー1
においては、次に説明するようにトレイ2と光ピックア
ップ13の現在の状態モードを容易に検出することが可
能である。図16は、トレイ2及び光ピックアップ13
の各状態におけるトレイ検出スイッチ51及びピックア
ップ検出スイッチ52の状態を示す。図1に示したアッ
プ・オープンモードのときには、図16の右端に示すよ
うに光ピックアップ13がアップ状態にあり、この場合
は上述のようにピックアップ検出スイッチ52がオフに
なっている。また、このときにはトレイ2がオープンの
状態にあり、トレイ検出スイッチ51がオンになってい
る。このように、ピックアップ検出スイッチ52がオフ
でトレイ検出スイッチ51がオンとなる場合は、アップ
・オープンモード以外に図16の左端に示すダウン・オ
ープンモードがある。
【0044】したがって、この場合は現在のモードがア
ップ・オープンモードなのか、それともダウン・オープ
ンモードなのかを判断するため、モータ33を例えば逆
転(図1の反時計方向)させるように予め設定してお
く。アップ・オープンモードでモータ33が逆転するよ
うに制御されると、トレイ2がオープン方向に移動する
ような駆動力が作用するが、トレイ2がストッパで停止
しているのでモータ33とトレイ2の間に介装されたメ
インギヤ23も停止したままとなる。したがって、この
場合にはトレイ検出スイッチ51は切り替わらずにオン
のまま保持される。また、この場合には、メインギヤ2
3によって駆動される水平移動カム46も停止している
ので、ピックアップ検出スイッチ52も切り替わらずに
オフのまま保持される。
【0045】このように、モータ33の逆転方向への回
転制御が開始された後、例えば1秒以内にトレイ検出ス
イッチ51又はピックアップ検出スイッチ52が切り替
わらない場合には、現在のモードがアップ・オープンモ
ードであると判断される。この判断はマイコンなどで行
なわれる。現在のモードがアップ・オープンモードと判
断されると、次にモータ33が正転するように制御され
る。これによって、トレイ2がクローズ方向に移動す
る。また、メインギヤ23の回転によって突部31がト
レイ検出用レバー53の縦辺部53Bから離れ、トレイ
検出スイッチ51がオフに切り替わる。このときは、ま
だピックアップ検出スイッチ52がオフのままなので、
モータ33が同一方向に回転制御される。
【0046】そして、メインギヤ23の回転が進むと、
図17に示すようにトレイ2が完全にクローズになり、
その後メインギヤ23が回転し、第4ギヤ30がラック
50と噛み合い水平移動カム46が左側への移動を開始
する。これによって、ピックアップ検出用レバー57の
突起57Bが水平移動カム46の凹溝60Aから抜け出
て、ピックアップ検出スイッチ52がオンに切り替わ
る。このように、アップ・オープンモードからモータ3
3が正転してピックアップ検出スイッチ52が切り替わ
ったときには、現在のモードがアップ・クローズモード
であると判断される。アップ・クローズモードは動作モ
ードが再生モードか停止モードのどちらかに設定されて
いるときであり、本例ではこれが初期設定状態となって
いてモータ33が停止する。
【0047】なお、初期設定状態でモータ33を停止す
る場合には、一旦モータ33をそれまでとは反対方向、
この場合は逆転し、ピックアップ検出スイッチ52がオ
フに切り替わったときにモータ33を停止させる。こう
すると、ピックアップ検出レバー57の突起57Bが水
平移動カム46の凹溝60B内に挿入されるので安定が
良くなり、振動や衝撃が加わってもピックアップ検出ス
イッチ52が不用意に切り替わることがなくなる。ま
た、こうすることでメインギヤ23の第4ギヤ30が水
平移動カム46のラック50に歯合する直前に配置さ
れ、これによって、次の動作が即座に開始されるように
なる。
【0048】再生モード又は停止モードの次に、回転テ
ーブル4上のディスク6を交換又は新たに載置する場合
はトレイ2をオープンする必要がある。この場合には、
再生モード又は停止モードではアップ・クローズモード
になっているから、ピックアップ検出スイッチ52とト
レイ検出スイッチ51の両方ともオフになっている。こ
の状態は、アップ・クローズモード以外にダウン・クロ
ーズモードがある。したがって、これらを区別するため
モータ33が所定の方向、例えば正転するように制御さ
れる。
【0049】そうすると、メインギヤ23が時計方向に
回転して第4ギヤ30が水平移動カム46のラック50
に歯合し、水平移動カム46が左側に移動する。これに
よって、ピックアップ検出スイッチ52がオンに切り替
わり、現在のモードがアップ・クローズモードであると
判断される。これは、ダウン・クローズモードの場合
は、モータ33を正転させてもピックアップ検出スイッ
チ52がオンにならないからである。アップ・クローズ
モードであると判断されると、モータ33がそれまでと
同一方向、すなわち、正転して水平移動カム46が更に
左側に移動し、光ピックアップ13が降下する。光ピッ
クアップ13が完全にダウンした後メインギヤ23が所
定角度だけ回転すると、図18に示すようにピックアッ
プ検出スイッチ52がオフに切り替わる。このときに
は、現在のモードがダウン・クローズモードであると判
断される。
【0050】ダウン・クローズモードと判断された場合
は、モータ33が更に同一方向、すなわち、正転するよ
うに制御される。そうすると、トレイ2がオープン方向
への移動を開始する。そして、トレイ2が完全にオープ
ンする直前のタイミングでトレイ検出スイッチ51がオ
ンに切り替わる。これで、現在のモードがダウン・中間
モードであることが分かる。この場合は、更にモータ3
3が正転して図19に示すようなダウン・オープンモー
ドになり、トレイ2がストッパに当接して停止する。そ
して、所定時間経過後にモータ33が停止する。
【0051】このディスクオートチェンジャー1では、
図16に示すように光ピックアップ13がアップ状態か
らダウン状態に移動するとき、モータ33の正転に伴っ
てまずピックアップ検出スイッチ52がオフからオンに
切り替わり、更にモータ3が所定時間だけ正転してから
光ピックアップ13が降下を開始するようにタイミング
が設定されている。すなわち、ピックアップ検出スイッ
チ52が切り替わった後にモータ33が所定時間だけ回
転していても、光ピックアップ13が移動しないで依然
としてアップ状態に保持される範囲が設けられている。
これによって、例えばディスク6の再生中にダウンモー
ドが設定されても、光ピックアップ13が移動しないの
で再生処理が正常に行なわれるようになる。
【0052】図20は、再生モードやディスクチェンジ
モードなどの動作モードを設定したときに、モータ33
が回転する方向とトレイ2及び光ピックアップ13の状
態モードが変化する順序を示す。まず、ディスクオート
チェンジャー1に電源が供給されると、必ず初期設定モ
ードが設定されてアップ・クローズモードとなる。この
場合は、両方の検出スイッチ51,52がオフの状態
(図16)でモータ33が停止している。
【0053】ここで、ディスク6を回転テーブル4上に
装填する場合にはトレイオープンモードが設定される。
このトレイオープンモードはディスク6を再生していな
い状態でトレイ2をオープンするモードであり、モータ
33が正転する。そうすると、まず、ピックアップ検出
スイッチ52がオフからオンに切り替わり、そのままモ
ータ33が正転する。これで、光ピックアップ13が降
下して完全にダウン状態になると、所定時間経過後にピ
ックアップ検出スイッチ52がオンからオフに切り替わ
る。これで、ダウン・クローズモードになったと判断さ
れる。この場合は、更にモータ33が正転して今度はト
レイ2がオープン方向に移動する。そして、トレイ2が
完全にオープンする直前にトレイ検出スイッチ51がオ
ンに切り替わる。これで、ダウン・オープンモードの直
前の状態になったと判断され、モータ33が所定時間だ
け正転した後停止する。これで、トレイ2が完全にオー
プンしてダウン・オープンモードになる。
【0054】トレイオープンモードでディスク6が回転
テーブル4に載置されると、次にトレイクローズ(A)
モードが設定される。このトレイクローズ(A)モード
は、ダウン・オープンモードからトレイ2をクローズに
するモードであり、モータ33が逆転してトレイ2がク
ローズ方向に移動する。そして、トレイ検出スイッチ5
1がオンからオフに切り替わる。更にモータ33が逆転
してトレイ2が完全にクローズになると、所定時間後に
ピックアップ検出スイッチ52がオフからオンに切り替
わる。このとき、ダウン・クローズモードと判断され
る。この後更にモータ33が逆転し、光ピックアップ1
3が上昇して完全にアップ状態になると、所定時間経過
後にピックアップ検出スイッチ52がオンからオフに切
り替わる。このとき、アップ・クローズモードと判断さ
れてモータ33が停止する。
【0055】一方、回転テーブル4に載置された3枚の
ディスク6が連続的に再生される場合や、特定の1枚を
選択して再生する場合にはディスク選択モードが設定さ
れる。この場合は、最初にアップ・クローズモードにな
っており、この状態でモータ33が正転する。そうする
と、水平移動カム46が左側に移動して、まずピックア
ップ検出スイッチ52がオフからオンに切り替わる。続
いて、光ピックアップ13が降下してダウン状態になる
と、所定時間経過後にピックアップ検出スイッチ52が
オンからオフに切り替わる。これで、ダウン・クローズ
モードになったと判断され、モータ33が停止する。こ
の状態で回転テーブル4が回転して別のディスク6が再
生位置に配置される。
【0056】また、特定のディスク6を再生中に、回転
テーブル4に載置されている残りのディスク6を別のデ
ィスク6に交換するような場合は、ディスクチェンジモ
ードが設定される。この場合は、アップ・クローズモー
ドの状態でモータ33が逆転する。そうすると、トレイ
2がオープン方向に移動して完全にオープンになる直前
にトレイ検出スイッチ51がオフからオンに切り替わ
る。これで、アップ・オープンモードの直前の状態にな
ったと判断され、モータ33が所定時間だけ逆転した後
停止する。これによって、トレイ2が完全にオープンし
てアップ・オープンモードになる。
【0057】そして、回転テーブル4にディスク6が載
置されると、次にトレイクローズ(B)モードが設定さ
れる。そうすると、アップ・オープンモードの状態でモ
ータ33が正転し、トレイ2がクローズ方向に移動す
る。更にモータ33が正転して、トレイ検出スイッチ5
1がオンからオフに切り替わる。そして、トレイ2が完
全にクローズになると、所定時間経過後にピックアップ
検出スイッチ52がオフからオンに切り替わる。これ
で、アップ・クローズモードになったと判断される。こ
の場合は次にモータ33が逆転し、ピックアップ検出ス
イッチ52がオフに切り替わったときモータ33が停止
して初期設定状態となる。このように、このディスクオ
ートチェンジャー1では、トレイ検出スイッチ51とピ
ックアップ検出スイッチ52が切り替わる状態によって
トレイ2と光ピックアップ13の位置を判断することが
可能になる。
【0058】なお、上述の実施例ではトレイ2がオープ
ンになった状態と、オープンとクローズの中間にある状
態はトレイ検出スイッチ51で検出され、トレイ2のク
ローズ状態はピックアップ検出スイッチ52で検出され
るようになっているが、これとは反対にトレイ2がクロ
ーズ状態にあることをトレイ検出スイッチ51で検出
し、トレイ2のオープン状態をピックアップ検出スイッ
チ52で検出することも可能である。
【0059】また、上述の実施例ではコンパクトディス
ク用のディスクオートチェンジャー1に本発明を適用し
た場合について説明したが、本発明はその他のディスク
を使用するディスクオートチェンジャーにも適用するこ
とが可能である。また、本発明は、再生の他に記録がで
きる形式のディスクオートチェンジャーにも適用するこ
とが可能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明はディスクに対して情報を再生又は記録するヘッド
部と、ヘッド部を上下移動させるための水平移動カム
と、水平移動カムを正常時における移動終了位置から外
側に逃がすための逃げ部と、水平移動カムを逃げ部から
移動終了位置に戻す付勢手段とを備えたものである。し
たがって、この発明によれば水平移動カムが何らかの原
因で正常時とは反対の移動終了位置に配置された場合で
も、駆動部の力がかかると逃げ部に退避するので、水平
移動カム及び駆動部とこれに関連する部分が損傷するよ
うなことを防止することが可能になるなどの効果があ
る。
【0061】請求項2に記載の発明は、ディスクに対し
て情報を再生又は記録するヘッド部と、ヘッド部を上下
移動させる駆動部と、ヘッド部の位置を検出する位置検
出手段とを備え、駆動部が一定時間動作したときヘッド
部が所定の位置にない場合、駆動部が逆方向に動作して
ヘッド部が所定の位置に配置されることを特徴とするも
のである。したがって、この発明によれば、異常状態の
ままで駆動部が動作することがないので、各部に異状な
力がかかるのを防止でき、これによって、各部が損傷す
るようなことを防止することが可能になるなどの効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるディスク装置を適用したディス
クオートチェンジャーの構成図である。
【図2】メインギヤ23の上面図である。
【図3】メインギヤ23の断面図である。
【図4】メインギヤ23の下面図である。
【図5】トレイ2の移動方向を切り替える前の駆動系を
示す図である。
【図6】トレイ2の移動方向を切り替えた後の駆動系を
示す図である。
【図7】光ピックアップ13の上下移動機構を示す図で
ある。
【図8】光ピックアップ13のアップモード時の状態を
示す図である。
【図9】水平移動カム46のカム溝47の形状を示す図
である。
【図10】トレイ2及び光ピックアップ13の検出機構
を示す図である。
【図11】トレイ検出スイッチ51の動作を示す図であ
る。
【図12】ピックアップ検出用レバー57の取り付け状
態を示す図である。
【図13】ピックアップ検出スイッチ52の動作を示す
図である。
【図14】水平移動カム46の異常時の状態を示す図で
ある。
【図15】水平移動カム46の異常時の退避状態を示す
図である。
【図16】トレイ2及び光ピックアップ13の状態と各
スイッチ51,52の状態を示す図である。
【図17】アップ・クローズモードの状態を示す図であ
る。
【図18】ダウン・クローズモードの状態を示す図であ
る。
【図19】ダウン・オープンモードの状態を示す図であ
る。
【図20】動作モードに対する状態モードの変化順序を
示す図である。
【図21】従来のディスクオートチェンジャー1の斜視
図である。
【図22】従来例のアップ・オープンモード時の断面図
である。
【符号の説明】
1 ディスクオートチェンジャー 2 トレイ 4 回転テーブル 6 ディスク 7 ディスク載置部 10 メカシャーシ 12 サブシャーシ 13 光ピックアップ 23 メインギヤ 33 モータ 46 水平移動カム 47 カム溝 51 トレイ検出スイッチ 52 ピックアップ検出スイッチ 53 トレイ検出用レバー 57 ピックアップ検出用レバー 70 ストッパ L 逃げ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクに対して情報を再生又は記録す
    るヘッド部と、 上記ヘッド部を上下移動させるための水平移動カムと、 上記水平移動カムを正常時における移動終了位置から外
    側に逃がすための逃げ部と、 上記水平移動カムを上記逃げ部から上記移動終了位置に
    戻す付勢手段とを備えたことを特徴とするディスク装
    置。
  2. 【請求項2】 ディスクに対して情報を再生又は記録す
    るヘッド部と、 上記ヘッド部を上下移動させる駆動部と、 上記ヘッド部の位置を検出する位置検出手段とを備え、 上記駆動部が一定時間動作したとき上記ヘッド部が所定
    の位置にない場合、上記駆動部が逆方向に動作して上記
    ヘッド部が所定の位置に配置されることを特徴とするデ
    ィスク装置。
JP6150694A 1994-03-30 1994-03-30 ディスク装置 Pending JPH07272423A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6150694A JPH07272423A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 ディスク装置

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