JPH07269561A - ウォームギヤの軸受装置 - Google Patents

ウォームギヤの軸受装置

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Publication number
JPH07269561A
JPH07269561A JP6150494A JP6150494A JPH07269561A JP H07269561 A JPH07269561 A JP H07269561A JP 6150494 A JP6150494 A JP 6150494A JP 6150494 A JP6150494 A JP 6150494A JP H07269561 A JPH07269561 A JP H07269561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
rotary shaft
tray
worm
disc
Prior art date
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Pending
Application number
JP6150494A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiisa Nitsuta
良功 新田
Hitoshi Nonaka
等 野中
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP6150494A priority Critical patent/JPH07269561A/ja
Publication of JPH07269561A publication Critical patent/JPH07269561A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ウォームギヤの軸受の構成を簡単にする。 【構成】回転テーブル4の駆動機構では、モータ71の
回転力がウォームギヤ70を介して回転テーブル4の回
転軸4Aに伝達される。ウォーム72の回転軸74は、
第1軸受81、第2軸受82、第3軸受86、第4軸受
83で支持されている。第1軸受81、第2軸受82及
び第3軸受86は、回転軸74の横方向の力F1+F2
を受ける。また、第4軸受83は、軸心方向の力F3を
受ける。第1軸受81と第2軸受82と第3軸受86に
は、互いに異なる向きの開口81B,82B,86Bが
設けられており、ここから回転軸74を挿入することが
できる。ここでは開口81B,82B,86Bの向きが
異なるので、回転軸74が抜け落ちることがない。した
がって、従来のように抜け止め用として板バネを設けた
り、板バネと回転軸74との接触部にグリースを塗布し
たりする必要がないから、部品点数及び組み立て工数を
低減することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば複数のコンパ
クトディスクの中から任意のコンパクトディスクを選択
して再生することが可能なディスクオートチェンジャー
などに適用して好適なウォームギヤの軸受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディスクオートチェンジャーの中には、
一枚のトレイ上にディスク、例えばコンパクトディスク
(CD)などを複数枚載置し、これらのディスクの中か
ら任意のディスクを選択して再生することが可能なディ
スクオートチェンジャーがある。図20は従来のディス
クオートチェンジャー1の構成を示す。同図において、
トレイ2はキャビネット3内のメカシャーシ10に出入
り自在に装着されている。トレイ2上には回転テーブル
4が例えば時計方向に回転可能に配置されている。この
回転テーブル4上の回転中心5の周りには、ディスク6
の載置部7が等間隔で複数設けられている。ディスク載
置部7には外周側から中心にかけて細長い切欠8が設け
られており、これがトレイ2の後端部にある開口部9と
整合するようになっている。これによって、あるディス
ク6を再生している最中にトレイ2を引き出して回転テ
ーブル4上に残っているディスク6を交換することが可
能になる。
【0003】メカシャーシ10には、図21にも示すよ
うに後端部の回転軸11を中心にして傾動可能なサブシ
ャーシ12が取り付けられている。サブシャーシ12に
は、ディスク6に記録された情報を再生するための光ピ
ックアップ13とディスク6を回転駆動するディスクモ
ータ14が取り付けられている。ディスクモータ14の
回転軸には、ディスク6を持ち上げるディスク支持部1
5が取り付けられている。また、メカシャーシ10に
は、ディスク6を押さえるディスククランパ16がディ
スク支持部15の上方に配置されている。
【0004】サブシャーシ12の前端には円柱状の追従
部17が取り付けられ、これが回転カム18の螺旋状の
カム溝19に挿入されている。回転カム18がモータ2
0によって回転駆動されると追従部17がカム溝19に
沿って移動し、これによって、サブシャーシ12が傾動
して光ピックアップ13が上下する。トレイ2は、メカ
シャーシ10の前端に配置されたトレイ駆動機構21に
よって出し入れされる。
【0005】このディスクオートチェンジャー1では、
再生モード時にトレイ2がクローズになり、ディスク6
がディスク支持部15で持ち上げられてディスククラン
パ16にクランプされる。そして、光ピックアップ13
がディスク6の半径方向に移動することによってディス
ク6に記録されている情報が再生される。また、ディス
クチェンジモードが設けられている場合は、あるディス
ク6が再生されている最中にトレイ2がオープンして、
回転テーブル4上に残っている2枚のディスク6を別の
ディスク6と交換することが可能になる。
【0006】更に、回転テーブル4上にある3枚のディ
スク6のうち、前に再生されたディスク6とは別のディ
スク6を選択して再生する場合は、ディスク選択モード
が設定される。この場合は、トレイ2がクローズの状態
で光ピックアップ13及びディスク支持部15が降下す
る。この状態で回転テーブル4が回転し、直前に再生さ
れたディスク6に代わって新たに選択されたディスク6
が再生可能な位置、すなわち、ディスククランパ16の
直下に配置される。そして、ディスク支持部15及び光
ピックアップ13が上昇し、選択されたディスク6が持
ち上げられてディスククランパ16でクランプされ、続
いて再生処理が行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のディスクオートチェンジャー1においては、図
22に示すように回転テーブル4をウォームギヤ70で
回転駆動する場合がある。これは、ウォームギヤ70に
おいては、モータ71に連結されたウォーム72の回転
数に比べてウォームホイール73の回転速度が遅くて伝
達力が大きいので、モータ71の出力が小さくても3枚
のディスク6を載せたまま回転テーブル4を所定の角度
だけ確実に回転させることができ、これによって、小型
のモータ71を使用できるからである。
【0008】ウォーム72には回転軸74が一体的に設
けられ、この回転軸74はウォーム74の両側に配置さ
れた軸受75で支持されている。回転軸74の端部には
プーリ77が取り付けられ、これとモータ71のプーリ
78との間にベルト79がかけられている。回転軸74
の端面には、軸方向の位置規制をするストッパ80が配
置されている。軸受75は、図23に示すように回転軸
74の直径より僅かに浅いU字状の凹溝75Aが設けら
れ、その上端面に回転軸74の抜け止め用として板バネ
75Bがビス75Cで取り付けられている。このように
軸受75に開口75Dを設けることによって、回転軸7
4を軸受75内に簡単に挿入できるので組立が容易にな
る。
【0009】しかし、この場合には板バネ75Bやビス
75Cなどを必要とするので部品点数が増大し、しかも
板バネ75Bと回転軸74との回転摩擦を軽減するため
接触部にグリースなどを塗布しなければならないので手
間が掛かるという問題があった。
【0010】そこでこの発明は、上述したような課題を
解決したものであって、構成が簡単で部品点数及び組み
立て工数の低減が可能なウォームギヤの軸受装置を提案
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、回転体に設けられたウォームホ
イールと、回転体を回転駆動する駆動部に連結されたウ
ォームとからなるウォームギヤの軸受装置において、ウ
ォームの回転軸に作用する軸心と直角な力を受ける第1
軸受、第2軸受及び第3軸受に、回転軸を挿入するため
互いに向きの異なる開口が設けられていることを特徴と
するものである。
【0012】
【作用】図2に示すように、トレイ2の下側に回転テー
ブル4の駆動機構が設けられている。この駆動機構で
は、モータ71の回転力がウォームギヤ70を介して回
転テーブル4の回転軸4Aに伝達される。ウォーム72
の回転軸74は、第1軸受81、第2軸受82、第3軸
受86及び第4軸受83で支持されている。第1軸受8
1、第2軸受82及び第3軸受86は、図3及び図4に
示すように回転軸74の横方向、本例では前後方向の力
F1+F2を受ける。また、第4軸受83は、図5に示
すように軸心方向、本例では左右方向の力F4を受け
る。
【0013】第1軸受81と第2軸受82と第3軸受8
6には、互いに異なる向きの開口81B,82B,86
Bが設けられており、ここから回転軸74を挿入するこ
とができる。ここでは開口81B,82B,86Bの向
きが異なるので、回転軸74が抜け落ちることがない。
したがって、従来のように抜け止め用として板バネを設
けたり、板バネと回転軸74との接触部にグリースを塗
布したりする必要がないから、部品点数及び組み立て工
数を低減することが可能になる。
【0014】
【実施例】続いて、本発明に係わるウォームギヤの軸受
装置をディスクオートチェンジャーに適用した場合の一
実施例について、図面を参照して詳細に説明する。な
お、上述と同様な部分には同一の符号を付けて詳細な説
明を省略した。
【0015】図1は、本発明によるウォームギヤの軸受
装置を適用したディスクオートチェンジャー1のキャビ
ネット3(図21)を省略した場合の構成を示す。同図
は、光ピックアップ13(図13)が上限位置(アッ
プ)にあり、トレイ2が引き出されている状態(オープ
ン)を示す。ここでは、説明を分かり易くするためにこ
の状態をアップ・オープンモードという。
【0016】また、以下の説明においては、光ピック1
3が下限位置にある状態をダウンといい、トレイ2が引
き込まれている状態をクローズという。そして、光ピッ
クアップ13とトレイ2の状態の組合せによって、上述
のアップ・オープンモード以外にアップ・クローズモー
ド、ダウン・オープンモード、ダウン・クローズモード
がある。更に、トレイ2又は光ピックアップ13が中間
位置にあるときの状態を中間モードとして区別する。こ
れらのモードはトレイ2と光ピックアップ13の状態を
示すものであるから状態モードといい、再生モードやデ
ィスクチェンジモードなどの動作モードと区別する。ま
た、各部品の移動方向を明確にするため図1の左側を
前、右側を後、上側を右、下側を左とする。
【0017】さて、このディスクオートチェンジャー1
は、トレイ2に回転テーブル4が回転自在に取り付けら
れており、この回転テーブル4に例えば3個のディスク
載置部7が設けられている。そして、回転テーブル4に
最大3枚の例えばCDなどのディスク6を載置した後ト
レイ2をクローズにし、通常のオートチェンジャーと同
様に任意のディスク6を選択して再生することができ
る。また、トレイ2の後端部には適宜な大きさの開口部
9が設けられ、ディスク載置部7には外周側から中心部
にかけてU字状の切欠8が設けられている。これによっ
て、あるディスク6を再生している最中に他の2枚のデ
ィスク6を回転テーブル4に載せたままトレイ2をオー
プンすることが可能になる。この場合は、動作モードが
ディスクチェンジモードで、状態モードがアップ・オー
プンモードとなる。トレイ2は装置全体のベースとなる
メカシャーシ10上に配置され、メカシャーシ10の両
側に設けられたレール62,62にトレイ2のガイド溝
63が嵌め込まれている。これによって、トレイ2を前
後にだけ水平移動させることが可能になる。
【0018】回転テーブル4は、トレイ2の下側に設け
られた駆動機構によって回転駆動される。この駆動機構
は、図2に示すようにトレイ2に固定されたモータ71
と、回転軸74に一体的に設けられウォーム72と、こ
れと対になってウォームギヤ70を構成するウォームホ
イール73を有する。ウォームホイール73は回転テー
ブル4の中心軸4Aに固定されている。回転軸74とモ
ータ71にはプーリ77,78が取り付けられ、これら
の間にベルト79が適宜な張力で介装されている。した
がって、回転軸74の右端部には後方への力F1が作用
する。また、ウォーム72の回転時にはウォームホイー
ル73との歯合による反力として、横向き、本例では後
方への力F2と軸心方向、ここでは左右方向の力F3と
が回転軸74に作用する。
【0019】そこで、ウォーム72の両側には、回転軸
74の後向きの力F1+F2を受けるために第1軸受8
1と第2軸受82が設けられ、これらがウォーム72の
両側に配置されている。また、第2軸受82の両側に
は、回転軸74に作用する軸心方向の力F3を受けて軸
心方向の位置規制をするための第4軸受83が一体的に
設けられている。この第4軸受83に当接する当接部8
4が回転軸74に設けられている。
【0020】第1軸受81は、図3に示すように回転軸
74を挿入可能なU字状の凹溝81Aが設けられ、その
下端部に回転軸74を挿入するための開口81Bが設け
られている。また、第2軸受82は、図4に示すように
回転軸74を挿入可能なU字状の凹溝82Aが設けら
れ、その側端部に回転軸74を挿入するための開口82
Bが設けられている。第3軸受86は第2軸受82と同
様、図7に示すように凹溝86Aと開口86Bが設けら
れている。図4に示すように、第4軸受83は第2軸受
82の両側に一体的に設けられており、第2軸受82の
凹溝82Aと同じ向きの凹溝83Aが設けられ、その側
端部に開口83Bが設けられている。そして、図5に示
すように第4軸受83に当接可能な当接部84が回転軸
74に一体成形されており、回転軸74に作用する軸心
方向の力F3が当接部84を介して第4軸受83で受け
られる。これによって、回転軸74の軸心方向の位置規
制が行なわれる。
【0021】第2軸受82とウォーム72の間には、異
常時に回転軸74が抜け出るのを防止するために抜け止
め部85が配置されている。例えば回転軸74とモータ
71との間にかけられたベルト79が外れたようなとき
には、回転軸74がフリーの状態になる。このとき回転
軸74が例えば第2軸受82から抜け出ないように抜け
止め部75が設けられているのである。この抜け止め部
75は、図6に示すように回転軸74の前方に位置する
縦辺部85Aと、回転軸74の上側に配置される横辺部
75Bを有する。そして、縦辺部85Aと第2軸受82
の前端部との間隔が回転軸74の直径より小さくなるよ
うに配置されている。抜け止め部85と第2軸受82の
側端面との間には適宜な間隔があり、回転軸74を弾性
変形させて第2軸受82の凹溝82A内に挿入すること
ができる。
【0022】このように、本例では回転軸74の軸心と
直角な力F1+F2を受けるための第1軸受81と第2
軸受82と第3軸受86に、互いに向きの異なる開口8
1B,82B,86Bが設けられている。したがって、
回転軸74に例えばベルト79などの張力が加わってい
るときには、回転軸74が第1軸受81及び第2軸受8
2から抜け落ちることがないので、従来のように抜け止
め用の板バネなどが不要である。また、第4軸受83が
第2軸受82と一体的に設けられ、第4軸受83に当接
する当接部84が74回転軸に設けられているので、従
来のように回転軸74の軸心方向の位置規制手段を別に
設ける必要がなくなる。なお、第4軸受83は第1軸受
81に一体成形することもできる。
【0023】そして、当接部84の間隔を第1軸受81
あるいは第2軸受82の幅と同一とすることにより、第
4軸受83を第1軸受81あるいは第2軸受82で代用
できる。また、第3軸受86の開口86Bの向きは、第
2軸受82と同じとし、第1軸受81と異なるようにし
ても同様の効果が得られる。
【0024】更に、ここではウォーム72とこれを駆動
するモータ71との連結が外れて回転軸74にかかって
いた張力が解除されたとき、回転軸74が第1軸受81
又は第2軸受82から抜けるのを防止するため抜け止め
部85が設けられているので、異常時でも回転軸74が
落下するようなおそれがなくなる。
【0025】さて、図1に示すようにメカシャーシ10
の後部側には、トレイ2の上方に位置するディスククラ
ンパ16が配置されている。また、メカシャーシ10の
中央より少し前方には、トレイ2の開閉及び光ピックア
ップ13の上下動のタイミングを制御するためのメイン
ギヤ23が配置されている。このメインギヤ23はトレ
イ2の下方に位置するように取り付けられている。
【0026】メインギヤ23の最上部側には、図8に示
すように角度θ1だけ第1ギヤ24が設けられている。
また、メインギヤ23の上面側には、トレイ2の位置規
制をするためほぼ同一角度で円弧状の突起25A,25
B,25Cが設けられている。外側の突起25Aと中間
の突起25Bとの間には、ストッパ26が設けられてい
る。更に、適宜な位置に組み立て時に用いる基準孔27
が穿設されており、この基準孔27をメカシャーシ10
の基準点(図示せず)に合わせて組み立てることによっ
て、メインギヤ23と各部のタイミングが合うようにな
る。
【0027】メインギヤ23には、図9に示すように第
1ギヤ24の下部側に位置する第2ギヤ28が角度θ2
(図10)だけ設けられ、その下側に全周に亘って第3
ギヤ29が設けられている。更に、第3ギヤ29の下側
に第4ギヤ30が角度θ3だけ設けられている。メイン
ギヤ23の下面には、後述のようにトレイ2のオープン
状態を検出するトレイ検出スイッチ51を操作するため
に、円弧状の突部31が角度θ4だけ設けられている。
この突部31は第1ギヤ24の反対方向に配置されてい
る。また、メインギヤ23の中央部には、図10に示す
ように取り付け用の係止部32が下側に向けて突設され
ており、これをメカシャーシ10の取り付け孔10A
(図11)に挿入することによって、メインギヤ23を
簡単に組み立てることが可能になる。
【0028】図11はトレイ2及び光ピックアップ13
の移動方向を切り替える前の駆動系を示す。ここでは各
部の連結状態を明確にするため各部を展開した状態を示
す。同図に示すように、モータ33の回転力がベルト3
4及びプーリ35を介して、プーリ35の下側に一体成
形された第1中間ギヤ36に伝達される。第1中間ギヤ
36には第2中間ギヤ37の下ギヤ37Aが歯合されて
おり、第2中間ギヤ37の上ギヤ37Bにメインギヤ2
3の第3ギヤ26が歯合されている。
【0029】そして、メインギヤ23の最上部にある第
1ギヤ24が、所定のタイミングで第3中間ギヤ38の
中ギヤ38Bに歯合する。この第3中間ギヤ38の上ギ
ヤ38Aはトレイ2の側方に設けられたラック39に常
時歯合されている。したがって、この状態ではモータ3
3が逆転、本例では反時計方向に回転したとき、トレイ
2がオープン方向に移動する。トレイ2が完全にオープ
ンするとストッパ(図示せず)に当接してそれ以上移動
しないようになっている。そして、後述のようにトレイ
2が完全にオープンして停止した後は各部が移動しない
ので、所定時間内にトレイ検出スイッチ51とピックア
ップ検出スイッチ52のどちらも切り替わることがな
く、これによって、モータ33が停止するようになって
いる。
【0030】トレイ2がオープンの状態でモータ33が
正転、本例では時計方向に回転すると、トレイ2がクロ
ーズ方向に移動する。そして、トレイ2が完全にクロー
ズになると、メインギヤ23の第1ギヤ24と第3中間
ギヤ38の中ギヤ38Bとの歯合が外れてトレイ2が停
止する。この状態でメインギヤ23が所定の角度だけ回
転すると、今度は図12に示すようにメインギヤ23の
第2ギヤ28が第4中間ギヤ40に歯合する。この第4
中間ギヤ40は、第3中間ギヤ38の下ギヤ38Cに常
時歯合している。したがって、この後はトレイ2がオー
プン方向に移動する。つまり、トレイ2がクローズ方向
に移動するようにモータ33が回転する場合は、モータ
33の同一方向への回転でトレイ2が完全にクローズし
た後オープン方向に切り替えられて移動するようにな
る。これは、モータ33が正転する場合だけでなく、逆
転する場合も同様である。
【0031】次に、光ピックアップ13の上下移動機構
について説明する。図13の実線は、光ピックアップ1
3のアップモード時の状態を示し、二点鎖線はダウンモ
ードの状態を示している。光ピックアップ13はサブシ
ャーシ12の略中央部に取り付けられている。サブシャ
ーシ12の後端には回転軸11が取り付けられており、
これがメカシャーシ10の軸受部43で回転自在に支持
されている。光ピックアップ13の前方にはディスク支
持部15が設けられており、サブシャーシ12が上昇し
たときディスク支持部15によってディスク6が持ち上
げられ、ディスククランパ16でクランプされる。サブ
シャーシ12の前端には円柱状の追従部17が突設さ
れ、これが、図14にも示すように箱状の水平移動カム
46のカム溝47に挿入されている。
【0032】カム溝47は、図15に示すように上下に
適宜な長さの上水平部47Aと下水平部47Bが左右に
ずらして設けられ、更にこれらを連結する傾斜部47C
が設けられている。上水平移動部47Aは左側にあり、
下水平移動部47Bは右側にある。そして、水平移動カ
ム46が右移動限界位置まで移動すると、追従部17が
上水平部47Aまで導かれてサブシャーシ12、したが
って、光ピックアップ13が上限位置まで上昇する。
【0033】この状態から水平移動カム46が左側に移
動すると、追従部17が傾斜部45Cに導かれて降下す
る。そして、水平移動カム46が左移動限界位置まで移
動すると、追従部17が下水平部47Bまで導かれる。
これで、光ピックアップ13が下限位置まで降下する。
なお、水平移動カム46は、メカシャーシ10のガイド
レール48によって左右方向にだけ移動するように規制
されている。ガイドレール48には、図13に示すよう
に、追従部17の逃げ溝49が設けられている。
【0034】図14に示すように、水平移動カム46の
前端には右端から所定長さのラック50が設けられてい
る。このラック50には、メインギヤ23の第4ギヤ3
0が歯合するように配置されている。図14は水平移動
カム46が右移動限界位置にあり、光ピックアップ13
が上昇している状態を示している。この状態でメインギ
ヤ23が時計方向に回転すると、所定のタイミングで第
4ギヤ30がラック50に歯合して水平移動カム46が
左側に移動する。これによって、光ピックアップ13が
降下してダウンモードになる。反対にダウンモード時に
メインギヤ23が反時計方向に回転すると、水平移動カ
ム46が右側に移動して光ピックアップ13が上昇し、
アップモードになる。
【0035】さて、ここでトレイ2のオープン状態又は
クローズ状態の検出機構と、光ピックアップ13のアッ
プ状態又はダウン状態の検出機構について説明する。図
16は、トレイ2の状態を検出するトレイ検出スイッチ
51と、光ピックアップ13の状態を検出するピックア
ップ検出スイッチ52の配置を示す。トレイ検出スイッ
チ51はメインギヤ23の下側に配置されており、これ
がT字状のトレイ検出用レバー53で操作される。トレ
イ検出用レバー53の両側の横辺部53Aが、メカシャ
ーシ10の軸受部54で回転自在に支持されている。ト
レイ検出用レバー53の縦辺部53Bは、メインギヤ2
3の突部31に当接可能な位置に配置されている。
【0036】この縦辺部53Bは、図17に示すように
への字状であり、その頂部が突部31によって下側に押
圧される。また、トレイ検出用レバー53には、下側に
延びる操作辺53Cが設けられており、これがトレイ検
出スイッチ51を操作可能な位置に配置されている。操
作辺53Cはトレイ検出スイッチ51のロッド51Aで
図中の左側に付勢されており、縦辺部53Bが突部31
の下端より上側に出るようになっている。そして、メイ
ンギヤ23が回転して所定のタイミングで縦辺部53B
が突部31で押し下げられると、トレイ検出用レバー5
3が全体的に反時計方向に回転する。
【0037】これによって、操作辺53Cが図中右側に
移動してロッド51Aが押し込まれ、トレイ検出スイッ
チ51がオンになる。本例では、トレイ2がオープン又
はその直前の状態にあるときに、トレイ検出スイッチ5
1がオンになるように突部31の位置が設定されてい
る。なお、軸受部54は上側が開放されており、トレイ
検出用レバー53はメカシャーシ10に一体成形された
モールドバネ55で抜け止めされている。また、トレイ
検出スイッチ51はプリント基板56に取り付けられて
いる。
【0038】ピックアップ検出スイッチ52は、図16
に示すように水平移動カム46の下側に配置され、これ
がピックアップ検出用レバー57で操作される。ピック
アップ検出用レバー57は、略中央部のボス孔57Aが
シャーシ10の固定軸58に回転自在に挿入されてい
る。また、ピックアップ検出用レバー57の左端には突
起57Bが設けられており、これが水平移動カム46の
前端にある案内面59に当接可能な位置に配置されてい
る。更に右端には、図18にも示すようにピックアップ
検出スイッチ52を操作するための操作部57Cが下側
に向けて設けられている。このピックアップ検出用レバ
ー57の上面側には係止片57D(図16)が設けら
れ、ここにシャーシ10に固定された引っ張りバネ58
が係止されており、これによって全体的に反時計方向へ
付勢されている。
【0039】水平移動カム46の案内面59には、図1
9にも示すように適宜な間隔で2箇所に凹溝60A,6
0Bが設けられている。これらの凹溝60A,60Bに
ピックアップ検出用レバー57の突起57Bが入ると、
操作部57Cが前方に移動してピックアップ検出スイッ
チ52がオフになる。そして、水平移動カム46が移動
して突起57Bが凹溝60A,60Bから出ると、操作
部57Cが後方に移動し、これによってピックアップ検
出スイッチ52のロッド52Aが押し込まれてオンにな
る。
【0040】本例では、図16に示すように水平移動カ
ム46が右移動限界位置にあるとき、すなわち、光ピッ
クアップ13がアップ状態にあるときに突起57Bが左
側の凹溝60Aに入り、水平移動カム46が左移動限界
位置にあるとき、すなわち、光ピックアップ13がダウ
ン状態にあるときに突起57Bが右側の凹溝60Bに入
るようになっている。すなわち、光ピックアップ13が
アップ状態又はダウン状態のときには、ピックアップ検
出スイッチ52がオフになる。そして、水平移動カム4
6が途中にあるとき、すなわち、光ピックアップ13が
中間位置にあるときには、ピックアップ検出スイッチ5
2がオンになるように設定されている。なお、ピックア
ップ検出スイッチ52もプリント基板56に取り付けら
れている。
【0041】なお、上述の実施例ではコンパクトディス
ク用のディスクオートチェンジャー1に本発明を適用し
た場合について説明したが、本発明はその他のウォーム
ギヤを用いる装置に適用することが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、回転体
に設けられたウォームホイールと、回転体を回転駆動す
る駆動部に連結されたウォームとからなるウォームギヤ
の軸受装置において、ウォームの回転軸に作用する軸心
と直角な力を受ける第1軸受、第2軸受及び第3軸受
に、回転軸を挿入するため互いに向きの異なる開口が設
けられているものである。
【0043】したがって、本発明によれば、第1軸受の
開口と第2軸受と第3軸受の開口の向きが異なるので、
従来のように板バネなどを用いなくても回転軸が抜ける
ことがないので、部品点数を削減することが可能であ
り、更に従来のように板バネと回転軸との接触部にグリ
ースを塗布するような作業が不要になるので、組み立て
工数を低減して原価低減が可能になるなどの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるウォームギヤの軸受装置を適
用したディスクオートチェンジャーの構成図である。
【図2】トレイ2及び回転テーブル4の下面図である。
【図3】第1軸受81の形状を示す図である。
【図4】第2軸受82の形状を示す図である。
【図5】第4軸受83及び当接部84の形状を示す図で
ある。
【図6】抜け止め部85の形状を示す図である。
【図7】第3軸受86の形状を示す図である。
【図8】メインギヤ23の上面図である。
【図9】メインギヤ23の断面図である。
【図10】メインギヤ23の下面図である。
【図11】トレイ2の移動方向を切り替える前の駆動系
を示す図である。
【図12】トレイ2の移動方向を切り替えた後の駆動系
を示す図である。
【図13】光ピックアップ13の上下移動機構を示す図
である。
【図14】光ピックアップ13のアップモード時の状態
を示す図である。
【図15】水平移動カム46のカム溝47の形状を示す
図である。
【図16】トレイ2及び光ピックアップ13の検出機構
を示す図である。
【図17】トレイ検出スイッチ51の動作を示す図であ
る。
【図18】ピックアップ検出用レバー57の取り付け状
態を示す図である。
【図19】ピックアップ検出スイッチ52の動作を示す
図である。
【図20】従来のディスクオートチェンジャー1の斜視
図である。
【図21】従来例のアップ・オープンモード時の断面図
である。
【図22】従来のトレイ2及び回転テーブル4の下面図
である。
【図23】従来の軸受75の構成図である。
【符号の説明】
1 ディスクオートチェンジャー 2 トレイ 4 回転テーブル 6 ディスク 7 ディスク載置部 10 メカシャーシ 12 サブシャーシ 13 光ピックアップ 70 ウォームギヤ 71 モータ 72 ウォーム 73 ウォームホイール 74 回転軸 81 第1軸受 81B,82B,86B 開口 82 第2軸受 83 第4軸受 84 当接部 85 抜け止め部 86 第3軸受

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体に設けられたウォームホイール
    と、 上記回転体を回転駆動する駆動部に連結されたウォーム
    とからなるウォームギヤの軸受装置において、 上記ウォームの回転軸に作用する軸心と直角な力を受け
    る第1軸受、第2軸受及び第3軸受に、上記回転軸を挿
    入するため互いに向きの異なる開口が設けられているこ
    とを特徴とするウォームギヤの軸受装置。
  2. 【請求項2】 上記回転軸に作用する軸心方向の力を受
    る第4軸受が上記第1軸受、上記第2軸受又は上記第3
    軸受と一体的に設けられ、上記第4軸受に当接する当接
    部が上記回転軸に設けられていることを特徴とする請求
    項1記載のウォームギヤの軸受装置。
  3. 【請求項3】 上記ウォームと上記駆動部との連結が外
    れたとき、上記回転軸が上記第1軸受、上記第2軸受又
    は上記第3軸受から抜けるのを防止するための抜け止め
    手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載のウォームギヤの軸受装置。
JP6150494A 1994-03-30 1994-03-30 ウォームギヤの軸受装置 Pending JPH07269561A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240851A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Brother Ind Ltd 軸受

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240851A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Brother Ind Ltd 軸受
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