JP3024916B2 - 記録再生ディスクの記録再生装置 - Google Patents

記録再生ディスクの記録再生装置

Info

Publication number
JP3024916B2
JP3024916B2 JP6326481A JP32648194A JP3024916B2 JP 3024916 B2 JP3024916 B2 JP 3024916B2 JP 6326481 A JP6326481 A JP 6326481A JP 32648194 A JP32648194 A JP 32648194A JP 3024916 B2 JP3024916 B2 JP 3024916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magazine
arm
recording
gear
reproducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6326481A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08180566A (ja
Inventor
英夫 堀口
浩 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinwa Corp
Original Assignee
Shinwa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinwa Corp filed Critical Shinwa Corp
Priority to JP6326481A priority Critical patent/JP3024916B2/ja
Publication of JPH08180566A publication Critical patent/JPH08180566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3024916B2 publication Critical patent/JP3024916B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Disk Changers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録再生ディスクの記
録再生を行なう記録再生ディスクの記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、記録再生ディスクの記録再生装置
としては、例えば、コンパクトディスク(以下、CDと
呼ぶ)の再生を行なうCDチェンジャやCDプレーヤが
ある。
【0003】例えば、CDチェンジャの再生ユニット
は、特開平3−235248号公報に記載されているよ
うに、基端側の支軸を中心として先端側が再生位置と待
機位置とに揺動可能に設けられたアームを有し、このア
ームの先端にCDを装着するターンテーブルおよびこの
ターンテーブルを回転させるモータを設け、CDの再生
を行なうピックアップをアームに沿って移動するように
設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構造では、アームの基端側のみが支持された片持ち支持
構造であるため、アームが外部からの振動の影響を受け
やすい。特に、車載用CDチェンジャでは、自動車の走
行時の振動が大きくため、アームの先端側が大きく振動
して再生不良すなわち音飛びが発生しやすい問題があ
る。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たもので、片持ち支持構造のアームに対する外部からの
振動の影響を少なくでき、記録再生不良の発生を防止で
きる記録再生ディスクの記録再生装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の記録再生ディス
クの記録再生装置は、支軸を中心として記録再生位置と
待機位置とに揺動するベースと、このベースに基端が取
り付けられるアームと、このアームの先端に設けられ、
記録再生ディスクを装着するターンテーブルと、前記ア
ームの先端に設けられ、前記ターンテーブルを回転させ
るターンテーブル駆動部と、前記アームに沿って移動し
て前記記録再生ディスクに記録再生するヘッドと、前記
支軸よりアーム先端側において前記ベースとアームとの
間にブッシュを介して連結する連結手段と、この連結手
段よりアーム基端側において前記ベースに対してアーム
が接近する方向に付勢する弾性体を有するとともにこの
弾性体の付勢力を調整する調整体を有する調整手段とを
備えるものである。
【0007】
【作用】本発明の記録再生ディスクの記録再生装置で
は、支軸を中心として揺動するベースに対して、アーム
が連結手段のブッシュを介して支持されるとともに調整
手段の弾性体を介して支持されるため、アームは一端側
のみが支持された片持ち支持構造であるが、そのアーム
に対する外部からの振動の影響を少なくでき、再生不良
の発生が防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。
【0009】この実施例では、記録再生ディスクとして
再生専用のコンパクトディスク(以下、CDと呼ぶ)を
取り扱う記録再生装置としてのCDチェンジャについて
説明する。
【0010】CDチェンジャは、図3に示すように、C
Dを収納するマガジン1と、このマガジン1を装着して
再生を行なうチェンジャ装置2とから構成されている。
【0011】前記マガジン1は、図12(アウター体11
は向きを変えて開いた状態)ないし図14に示すよう
に、アウター体11と、インナー体12とを備え、チェンジ
ャ装置2へ挿入するマガジン挿入方向の端面には開口部
13が形成されている。
【0012】アウター体11は、上板部14、この上板部14
の下面から開口部13の部分を除いて下方に垂設された周
壁部15、マガジン挿入方向の両側の平行な側壁部16、マ
ガジン挿入方向と反対の側壁部17から一体形成されてい
る。周壁部15の開口部13に臨む両端縁は左下がり状に傾
斜する傾斜縁部18が形成され、各傾斜縁部18の内縁部に
ガイド溝部19が平行に形成されている。周壁部15の各傾
斜縁部18の内側および開口部13と対向する内面の3箇所
に傾斜縁部18と同じ傾斜の傾斜突部20がそれぞれ突出形
成されている。
【0013】インナー体12は、略円形の底板部21、この
底板部21の周縁から開口部13の部分を除いて上方に突出
された周壁部22とから一体形成されている。周壁部22の
開口部13に臨む両端縁は左下がり状に傾斜する前記傾斜
縁部18と同じ傾斜の傾斜縁部23が形成され、周壁部22の
開口部13と対向する内側には前記アウター体11の傾斜突
部20が係合するガイド溝24が形成されている。周壁部22
の各傾斜縁部23の内側およびガイド溝24の側部の3箇所
に各傾斜縁部23などと同じ傾斜の傾斜突部25がそれぞれ
突出形成されている。周壁部22の一端外面には閉用突部
26が突出形成されている。さらに、底板部21の開口部13
に臨む縁部には開用突部27が形成されている。
【0014】そして、アウター体11の下面内側にインナ
ー体12が組み込まれ、傾斜突部20とガイド溝24が摺動自
在に係合されるとともに、アウター体11のガイド溝部19
に摺動自在に係合するスライド部材28を介してねじ29が
インナー体12に螺着され、それらの係合構造により、ア
ウター体11に対してインナー体12が左回りに回動したと
きに下方に移動し、右回りに回動したときに上方に移動
する。なお、スライド部材28およびねじ29は、アウター
体11とインナー体12との連結保持手段を構成する。
【0015】アウター体11とインナー体12との間には、
CDを1枚ずつ搭載する複数枚のホルダ30と、この各ホ
ルダ30の間に配置されるセパレータ31とが重ねて配設さ
れている。
【0016】ホルダ30は、開口部13に臨んで扇状の切欠
部32を有する円板状に形成され、周縁上面には搭載した
CDの周縁部を保持する保持壁33が突出形成されてい
る。周縁部の3箇所には各傾斜突部20,25がそれぞれ係
合する溝部34,35が形成され、切欠部32に臨む一端の周
縁部から選択レバー36が外方に突出形成されている。な
お、各ホルダ30の選択レバー36は、図13に示すように
閉じた状態で上下方向に並ぶように配設されている。
【0017】セパレータ31は、中央に孔部37を有する円
板状に形成され、周縁部の3箇所には各傾斜突部20,25
が係合する溝部38,39が形成されたガイド部材40が取り
付けられている。開口部13の他端側に臨むガイド部材40
の開用レバー41の位置は、図13に示すように閉じた状
態で上下方向に並ぶように配設されている。
【0018】そして、マガジン1は、例えば図14に示
すように、選択されたCDを搭載したホルダ30よりも下
側のホルダ30をインナー体12とともに左回りに回動させ
ることにより、その下側のホルダ30が左回りに回動しな
がら下方へ移動し、上側のホルダ30との間に間隙が開け
られ、この間隙を通じて選択されたCDの再生動作が行
なわれる。このマガジン1を開いた状態では、移動され
ないホルダ30の選択レバー36の位置に対して移動された
下側のホルダ30の選択レバー36が左回り下方へ移動する
とともに、移動されないセパレータ31の開用レバー41の
位置に対して移動された下側のセパレータ31の開用レバ
ー41が左回り下方へ移動する。
【0019】アウター体11の両側壁部16には、マガジン
側ラックギヤ42およびガイド部43がマガジン挿脱方向に
沿って形成されている。ガイド部43の下側にはガイド片
44が突出形成されている。
【0020】アウター体11の周壁部15と一側の側壁部16
との間には、アウター体11とインナー体12とを閉じた状
態でロックするロック体45が配設されている。このロッ
ク体45は、中間部をピン46によって回転自在に取り付け
られ、一端に周壁部15に形成された窓孔15a を通じて周
壁部15の内側に突出可能とする爪部47が形成されている
とともに、他端に側壁部16に形成された窓孔16a を通じ
て側壁部16の外側に突出可能とするロック解除部48が形
成されている。ピン46には、爪部47およびロック解除部
48が各窓孔15a ,16a から突出する方向に回動付勢する
ばね49が取り付けられている。
【0021】そして、アウター体11とインナー体12とが
閉じた状態で、窓孔15a から突出する爪部47がインナー
体12の周壁部22に形成された係止孔22a に係合してロッ
クする。このロック状態ではロック解除部48が窓孔16a
から突出しており、このロック解除部48をばね49の付勢
に抗して内方へ押動することにより、爪部47が係止孔22
a から外れてロックを解除できる。
【0022】次に、前記チェンジャ装置2は、図3に示
すように、記録再生装置本体としてのケース51を備え、
このケース51は前記マガジン1よりやや大きい程度の大
きさの略正方形枠状に形成され、このケース51内にマガ
ジン装填部52が形成され、このマガジン装填部52の正面
にマガジン1を挿脱する挿入口53が形成されている。
【0023】ケース51内には、マガジン装填部52の両側
にイジェクトユニット55(図5(a)(b)に示す)が配設さ
れ、マガジン装填部52の奥側隅部にCDの再生を行なう
記録再生ユニットとしての再生ユニット56が配設され、
マガジン装填部52の一側に再生を行なうCDを選択する
選択ユニット57が配設され、マガジン装填部52の奥側下
部にマガジン1を開閉する開閉機構としての開閉ユニッ
ト58が配設され、選択ユニット57および開閉ユニット58
に駆動力を伝達する伝達機構としての駆動ユニット59が
配設されている。
【0024】前記イジェクトユニット55は、図5(a)(b)
に示すように、ケース51の挿入口53に臨む両側板51a の
内側にそれぞれ取り付けられたガイド部材61を有してい
る。このガイド部材61には、マガジン装填部52に対して
挿脱されるマガジン1のアウター体11の両側壁部16をガ
イドするガイド面62が形成され、このガイド面62にマガ
ジン側ラックギヤ42およびガイド部43が係合するガイド
溝63が形成され、挿入口53に臨む端部にガイド面62およ
びガイド溝63に向かって傾斜する導入面64が形成されて
いる。
【0025】ガイド部材61のガイド面62の略中央に凹部
65が形成され、この凹部65の内側壁面にマガジン挿脱方
向に沿って固定側ラックギヤ66が形成され、上下壁面に
マガジン挿脱方向に沿って長孔67が形成されている。
【0026】凹部65内には固定側ラックギヤ66に噛合す
るピニオンギヤ68が配置され、このピニオンギヤ68を貫
通する回転軸69の上下端が長孔67に挿入されている。長
孔67から突出する回転軸69の上下端はスライド部材70に
回転自在に取り付けられており、このスライド部材70は
ガイド部材61に対してマガジン挿脱方向に摺動自在と
し、スライド部材70とガイド部材61との間に張設された
付勢手段としてのスプリング71によってスライド部材70
およびピニオンギヤ68がマガジン1のイジェクト方向に
付勢されている。
【0027】なお、マガジン装填部52の所定位置に挿入
されるマガジン1をロックする図示しないマガジンロッ
ク機構が設けられているとともに、図6に示すように、
このマガジンロック機構によるロックを解除するイジェ
クトレバー72がケース51の一方の側板51a の内面に取り
付けられている。イジェクトレバー72は、側板51a の内
面にマガジン挿脱方向に沿って摺動自在に取り付けら
れ、側板51a に取り付けられたピン73との間に張設され
たスプリング74によってマガジン1のイジェクト方向に
付勢されている。
【0028】このイジェクトレバー72には、マガジン1
の開放時のイジェクト操作を防止するためのイジェクト
操作禁止手段75が組み込まれている。このイジェクト操
作禁止手段75は、イジェクトレバー72の端部72a に臨ん
でロックレバー76をねじ77によって揺動自在に取り付
け、ねじ77に装着されたばね78でロックレバー76の一端
の係合部76a が端部72a に係合するロック位置(図6実
線位置)に付勢されている。ロックレバー76の他端には
マガジン1の閉塞時に開閉ユニット58の後述するスライ
ド体171 が当接する当接部76b が形成されており、この
当接部76b が押されると、イジェクトレバー72の操作を
許容するロック解除位置(図6二点鎖線)に回動する。
【0029】また、図7に示すように、挿入口53の底面
はケース51の底板51b にて形成され、この底板51b のマ
ガジン装填部52に臨む縁部に挿入口53へ向けて傾斜する
ガイド手段としてのガイド板51c が形成されている。そ
して、インナー体12がアウター体11の下縁から底部が突
出して完全に閉じていない状態でマガジン1がイジェク
トされる際に、インナー体12の下部がガイド板51c に当
接し、このガイド板51c の傾斜によってインナー体12を
上方へ持ち上げてアウター体11に閉じさせる。
【0030】次に、前記再生ユニット56は、図1ないし
図4に示すように、ベース81と、ベース81に基端側が取
り付けられるアーム82と、アーム82の先端側に取り付け
られるターンテーブル83および駆動部としてのモータM1
と、アーム82上に搭載されるヘッド85とから構成されて
いる。
【0031】ベース81は、板状に形成され、その上面に
回動中心となる円筒部91が突出形成され、この円筒部91
が突出する周縁部に、リブ部92を介して、待機位置用凹
部93と、再生位置用凹部94とが形成されている。円筒部
91には、内周に図示しない雌ねじが形成され、外周上側
に扇状のギヤ部95が突出形成されている。
【0032】アーム82は、一対のアーム部101a,101bを
有し、この一対のアーム部101a,101bの基端側に基端側
取付板102 が形成され、先端側に先端側取付板103 が形
成されている。基端側取付板102 は、円筒部91が挿通す
る切欠部104 を有しており、図1に示すように、2つの
連結手段105 と1つの調整手段106 とによってベース81
に取り付けられている。
【0033】連結手段105 は、円筒部91よりアーム先端
側の各アーム部101a,101bの接続部近傍に配置され、ベ
ース81に形成された取付孔96にゴムなどからなる中空状
のブッシュ107 が取り付けられ、このブッシュ107 の中
央に下方からスリーブ108 が挿入されるとともにブッシ
ュ107 の下面にスリーブ108 の押圧板109 が押し当てら
れ、スリーブ108 内を通じて連結ねじ110 が基端側取付
板102 に螺合されている。そして、ブッシュ107 が基端
側取付板102 と押圧板109 との間に挟持されるととも
に、このブッシュ107 の周面中間部にベース81が支持さ
れ、ベース81と基端側取付板102 およびスリーブ108 や
連結ねじ110 などの間にブッシュ107 が介在される。な
お、ベース81の取付孔96の周囲下面および基端側取付板
102 の下面にはブッシュ107 を嵌合する環状のリブ87,
111 がそれぞれ形成されている。
【0034】調整手段106 は、両連結手段105 よりアー
ム基端側に配置され、ベース81に形成された通孔88の下
側に弾性体としてのスプリング112 が配置され、ワッシ
ャ113 を装着した調整体としての調整ねじ114 がスプリ
ング112 および通孔88を通じて基端側取付板102 に螺着
されている。そして、スプリング112 の弾性によって調
整ねじ114 を介して基端側取付板102 をベース81に接近
する方向に付勢している。
【0035】また、図2に示すように、アーム81の先端
側取付板103 の下面にモータM1が取り付けられ、先端側
取付板103 の上面に突出するスピンドル84にターンテー
ブル83が取り付けられている。
【0036】ターンテーブル83は、スピンドル84に固定
されるボス部121 を有し、このボス部121 の周囲からC
Dを載せるテーブル部122 が形成され、このテーブル部
122の上面中央にCDの中心孔hが着脱自在に嵌合され
るキャップ部123 が形成されている。キャップ部123 内
には、3つの爪体124 およびこの爪体124 を動作させる
着脱機構125 が収容されて、カバー126 で覆われてい
る。
【0037】爪体124 は、キャップ部123 の周囲の3箇
所に形成された開口127 から放射方向に進退自在に配置
されており、その開口127 から進退自在とする外面上側
にCDのターンテーブル83への装着を許容する傾斜面か
らなる導入面128 が形成されているとともに、外面下側
にCDの中心孔hの縁部に係合してターンテーブル83に
押し付ける傾斜面からなる保持面129 が形成され、キャ
ップ部123 内に臨む内面にカム面130 が形成されてい
る。
【0038】着脱機構125 は、ボス部121 の周囲に嵌合
して上下方向にのみ移動自在とする昇降板131 を有し、
この昇降板131 の上側に昇降板131 を下方へ押圧するス
プリング132 が配置され、昇降板131 の下側にカム板13
3 が回動自在に配置されている。そして、カム板133 に
対してターンテーブル83が正転方向へ所定角度回動する
ことにより、図2(b) に示すように、カム板133 のカム
部134 で昇降板131 がチャック解除位置に上昇されて、
爪体124 が進退自在となり、また、カム板133に対して
ターンテーブル83が逆転方向へ所定角度回動することに
より、図2(c)に示すように、スプリング132 の付勢で
昇降板131 がチャック位置に下降されるとともに、昇降
板131 の押圧部135 で爪体124 のカム面130 が押圧され
て、爪体124 が進出される。
【0039】ターンテーブル83の下面には着脱レバー13
6 が回動自在に配置され、この着脱レバー136 の下面を
覆って先端側取付板103 との間にブッシュ137 が取り付
けられている。着脱レバー136 は、ターンテーブル83に
形成されたガイド溝83a を貫通するピン138 によってカ
ム板133 と一体的に連結され、ピン138 がガイド溝83a
内を移動可能とする範囲内で回動可能とされている。着
脱レバー136 には、ターンテーブル83の周囲より突出す
る係合部139 が形成されている。
【0040】そして、ターンテーブル83の正転時に、着
脱レバー136 の係合部139 がヘッド85の後述するストッ
パ145 に係合することにより、着脱レバー136 と一体の
カム板133 が停止してターンテーブル83のみが回転し、
図2(c) に示すように、カム板133 のカム部134 による
押上が解除された昇降板131 がスプリング132 の付勢で
チャック位置に下降し、この昇降板131 で各爪体124 が
キャップ部123 から進出し、爪体124 の保持面129 がC
Dの中心孔hの縁部に係合してチャックする。また、タ
ーンテーブル83の逆転時に、着脱レバー136 の係合部13
9 がヘッド85のストッパ145 に係合することにより、着
脱レバー136 と一体のカム板133 が停止してターンテー
ブル83のみが回転し、図2(b) に示すように、カム板13
3 のカム部134 で昇降板131 がチャック解除位置に上昇
されて、爪体124 が進退自在となり、CDのチャックが
解除される。
【0041】また、ヘッド85は、レーザピックアップ14
1 を内蔵した移動体142 を有し、図2ないし図4に示す
ように、この移動体142 がアーム82の各アーム部101a,
101bに沿って移動自在に取り付けられているとともに、
一方のアーム部101aの内側に配置されたねじ軸143 に螺
合されている。ねじ軸143 の端部にはギヤ144 が取り付
けられ、このギヤ144 を図示しない送り用のモータで正
逆転駆動することにより、移動体142 が移動される。レ
ーザピックアップ141 は、上方へレーザ光を照射してC
Dで反射する反射光を受光して読み取る。
【0042】移動体142 には、図2に示すように、ター
ンテーブル83に最も近接する最内周位置で着脱レバー13
6 の係合部139 と係合するストッパ145 が設けられてい
る。
【0043】また、図3および図4に示すように、ケー
ス51内に支軸としてのねじ軸151 が回動自在に立設さ
れ、このねじ軸151 の外周に再生ユニット56の円筒部91
が嵌合されるとともにねじ軸151 の雄ねじ152 に円筒部
91の雌ねじが螺合される。ねじ軸151 の上端にはギヤ15
3 が形成され、このギヤ153 にケース51に回動自在に取
り付けられたギヤ軸154 のギヤ155 が噛合されるととも
に、ギヤ軸154 のギヤ156 にケース51に取り付けられた
昇降用のモータM2のウォームギヤ158 が螺合される。し
たがって、昇降用のモータM2の正逆転駆動により、ギヤ
軸154 が正逆回動し、再生ユニット56が上下方向に移動
される。
【0044】次に、前記選択ユニット57は、図3、図4
および図8に示すように、ケース51内に立設される図示
しないブラケットに、スライド板161 が上下方向に移動
自在に取り付けられている。スライド板161 には、一端
側にマガジン1の傾斜縁部23などと同じ傾斜の2つの傾
斜溝162 が形成され、他端側に図示しない水平溝が形成
され、他端側下部から駆動ユニット59の方向へ係合片部
163 が突出形成されている。
【0045】スライド板161 の内面側にはホルダセレク
タ164 が配置されており、このホルダセレクタ164 は、
一端側に各傾斜溝162 を通じて一対の止め具165 が取り
付けられ、傾斜溝162 に沿って斜め方向に摺動自在に支
持されている。ホルダセレクタ164 の他端側には、縦溝
166 が形成されているとともに、マガジン1の選択レバ
ー36の両側に嵌合する断面略コ字状の保持枠167 が形成
されている。
【0046】スライド板161 の他端側面側にはラックギ
ヤ168 が配置されており、このラックギヤ168 は、ホル
ダセレクタ164 の縦溝166 およびスライド板161 の水平
溝を通じて止め具169 が取り付けられ、ホルダセレクタ
164 の斜め方向への摺動と同時に水平溝に沿って水平方
向に摺動自在に支持されている。
【0047】なお、ブラケット、スライド板161 、ホル
ダセレクタ164 は、マガジン1の円周面部分の形状に合
わせて円弧状に形成されている。
【0048】次に、前記開閉ユニット58は、図4および
図9に示すように、マガジン1の開口部13側の円周面部
分に対応して円弧状のスライド体171 を有している。こ
のスライド体171 は、ケース51上に、両端近傍および中
央近傍に形成された4つの溝部172 に嵌合する止め具17
3 によってマガジン1の閉位置に対応した閉移動位置
(円周方向右回りに回動した位置)とマガジン1の開位
置に対応した開移動位置(円周方向左回りに回動した位
置)との間を円周方向に移動自在に取り付けられてい
る。
【0049】スライド体171 には、一端外面に、ギヤ部
174 、開移動位置決め用の凹部175および押動部176 が
形成され、一端上面にマガジン1の閉用突部26に係合可
能とする閉用係合部177 が立設されている。なお、押動
部176 は、図6に示すように、スライド体171 の閉移動
位置で当接部76b に当接してロックレバー76をロック解
除位置に回動させる。
【0050】スライド体171 の他端には、支軸178 が立
設されているとともにねじ軸179 が回動自在に立設さ
れ、支軸178 に摺動自在に嵌合するとともにねじ軸179
に螺合する取付部180 を有するセパレータセレクタ181
が取り付けられている。このセパレータセレクタ181 に
は、マガジン1のインナー体12の開用突部27に係合可能
とする開用係合部182 が形成されている。ねじ軸179 に
はギヤ183 が固着され、このギヤ183 に支軸178 に回動
自在に設けられたギヤ184 が噛合され、このギヤ184 と
一体のギヤ185 にスライド体171 上に取り付けられる昇
降用のモータM3のウォームギヤ187 がギヤ188 を介して
噛合される。したがって、昇降用のモータM3の正逆転駆
動により、ねじ軸179 が正逆転回動し、セパレータセレ
クタ181 が上下方向に移動される。
【0051】スライド体171 の中央近傍の外面には、閉
用凹部189 および開用凹部190 が形成されているととも
に、閉用検知片191 および開用検知片192 が形成されて
いる。
【0052】また、図9に示すように、ケース51にはス
ライド体171 の外面に臨んで板ばね193 が取り付けられ
ている。この板ばね193 は、スライド体171 の外面に当
接し、スライド体171 の閉移動位置で閉用凹部189 に係
合するとともに、開移動位置で開用凹部190 に係合し、
スライド体171 の閉移動位置および開移動位置に位置決
め保持する。
【0053】また、ケース51にはスライド体171 の外面
に臨んで検知手段としてのスイッチSW1 が取り付けられ
ている。このスイッチSW1 は、検知軸195 に閉用検知片
191または開用検知片192 に係合可能とする検知レバー1
96 が取り付けられ、スライド体171 の閉移動位置で検
知レバー196 が閉用検知片191 に押されて揺動するとと
もに、開移動位置で検知レバー196 が開用検知片192 に
押されて揺動し、この検知レバー196 の揺動でスライド
体171 の閉移動位置および開移動位置を検知する。
【0054】次に、前記駆動ユニット59は、図3および
図4、図8および図9に示すように、ケース51内に軸体
201 が回動自在に立設され、この軸体201 は下部にギヤ
202が形成され、このギヤ202 にケース51に回動自在に
取り付けられたギヤ軸203 のギヤ204 が噛合するととも
に、ギヤ軸203 のギヤ205 にケース51に取り付けられた
駆動手段としてのローディング用のモータM4のウォーム
ギヤ207 が噛合する。したがって、ローディング用のモ
ータM4の逆転駆動および正転駆動により、軸体201 が逆
転方向(図4矢印方向であり、スライド体171 の開移動
位置への移動方向、再生ユニット56の再生位置への移動
方向)および正転方向(図4矢印方向とは逆方向であ
り、スライド体171 の閉移動位置への移動方向、再生ユ
ニット56の待機位置への移動方向)に回動する。
【0055】軸体201 のギヤ202 の下側には、スライド
体171 のギヤ部174 と噛合可能とするギヤ部208 が噛合
範囲に対応する所定角度域にのみ突出形成されていると
ともに、ギヤ部208 以外の角度域に開移動位置決め用の
凹部175 と係合可能とする円板部209 が形成されてい
る。
【0056】軸体201 のギヤ202 よりも上側には、ギヤ
部208 の逆転方向の上流部分の位置近傍に、再生ユニッ
ト56のギヤ部95と噛合可能とするギヤ部210 が軸方向全
域に突出形成されている。
【0057】軸体201 のギヤ202 よりも上側には、円筒
状の筒体211 がギヤ部210 と上下方向に摺動自在に嵌合
されている。この筒体211 には、下部周縁に再生ユニッ
ト56のベース81およびスライド板161 の係合片部163 が
それぞれ係合する溝部212 が形成され、ギヤ部210 とは
外れた部分にホルダセレクタ164 と一体のラックギヤ16
8 と噛合可能とするギヤ部213 が形成されている。した
がって、筒体211 を介して、再生ユニット56およびスラ
イド板161 が一体的に上下動する。
【0058】軸体201 のギヤ202 にケース51に回動自在
に立設されたギヤ214 が噛合し、このギヤ214 と一体の
ギヤ215 に再生ユニット56のねじ軸151 に隣接してケー
ス51に回動自在に立設されたギヤ216 が噛合し、このギ
ヤ216 の上部にカム軸217 が一体形成されている。カム
軸217 は、周面がベース81の待機位置用凹部93または再
生位置用凹部94に係合可能とし、その周面には再生ユニ
ット56の回動時にリブ部92に臨んで再生ユニット56の回
動を許容する切欠部218 が形成されている。
【0059】次に、本実施例の作用を説明する。
【0060】まず、マガジン1について説明する。マガ
ジン1にCDを装着するには、CDをその記録面を下面
として、開口部13を通じて各ホルダ30の上面に挿入して
搭載する。なお、マガジン1のロックを外し、アウター
体11とインナー体12とを開いてCDを搭載することもで
きる。
【0061】マガジン1は、ロック体45によってアウタ
ー体11とインナー体12とが閉じた状態にロックされるた
め、マガジン1の取扱時にアウター体11とインナー体12
とが不意に開くようなことがなく、チェンジャ装置2へ
の装着および取出を閉状態で確実に行なえる。
【0062】次に、マガジン1のチェンジャ装置2への
装着および取出について説明する。
【0063】マガジン1の装着は、CDを搭載したマガ
ジン1を開口部13側を挿入方向前面としてチェンジャ装
置2の挿入口53を通じてマガジン装填部52に挿入する。
【0064】そして、図5に示すように、マガジン1を
挿入口53を通じて両ガイド部材61間に挿入していくと、
マガジン1は二点鎖線位置でマガジン側ラックギヤ42が
ピニオンギヤ68に噛合し、ピニオンギヤ68が各ラックギ
ヤ42,66との噛合で回転しながらスプリング71の付勢に
抗してマガジン挿入方向に移動する。マガジン1をマガ
ジン装填部52の所定位置まで挿入すると、図示しないマ
ガジンロック機構でマガジン1をロックする。
【0065】このとき、マガジン1のマガジン側ラック
ギヤ42がピニオンギヤ68に噛合してからのマガジン1の
移動距離L1 は、回動しながら移動するピニオンギヤ68
の移動距離L2 の略2倍程度になる。
【0066】また、マガジン1の取出は、イジェクトレ
バー72を押動操作することにより、マガジンロック機構
によるロックを解除する。なお、図6に示すように、イ
ジェクトレバー72は、スライド体171 の閉移動位置で押
動部176 が当接部76b に当接してロックレバー76をロッ
ク解除位置に回動させた状態でのみ操作でき、マガジン
1の開状態でのイジェクトを防止できる。
【0067】マガジン1のロック解除により、スプリン
グ71の付勢によって、ピニオンギヤ68が各ラックギヤ4
2,66との噛合で回転しながらイジェクト方向移動する
とともに、ピニオンギヤ68とマガジン側ラックギヤ42と
の噛合を介してマガジン1がイジェクト方向に移動し、
マガジン1の後部が挿入口53から突出する。
【0068】このとき、マガジン1は、回動しながら移
動するピニオンギヤ68の移動距離L2 に対して、マガジ
ン1の移動距離L1 は略2倍程度となる。
【0069】したがって、マガジン1のイジェクト距離
を確保した上で、イジェクトユニット55のマガジン挿脱
方向の小形化を図れる。しかも、マガジン1の挿入時に
はなめらかに挿入できるとともに、マガジン1のイジェ
クト時にもなめらかにイジェクトでき、操作感を良好に
できる。
【0070】また、マガジン1をマガジン装填部52に挿
入する途中で、ロック体45のロック解除部48がガイド部
材61と当接し、ロック体45が回動してアウター体11とイ
ンナー体12とのロックが解除されて開放可能となる。一
方、マガジン1のイジェクトの途中で、ロック体45のロ
ック解除部48がガイド部材61から外れ、ロック体45が回
動してアウター体11とインナー体12とをロックする。
【0071】また、マガジン1のイジェクト時、図7に
示すように、インナー体12が完全に閉じていない状態で
マガジン1がイジェクトされようとしても、インナー体
12の下部がガイド板51c に当接し、このガイド板51c の
傾斜によってインナー体12を上方へガイドしてアウター
体11に確実に閉じさせることができる。
【0072】次に、チェンジャ装置2について説明す
る。
【0073】チェンジャ装置2の待機状態において、図
3に示すように、再生ユニット56のアーム82は、マガジ
ン装填部52の奥側の待機位置に位置し、待機位置用凹部
93にカム軸217 の周面が係合してその待機位置でロック
されており、その高さ位置はイニシャライズ処理によっ
て第1番目のCDの位置または前回の再生を行なったC
Dの位置に位置する。アーム82上のヘッド85は、最外周
(基端側)に位置する。ターンテーブル83の爪体124
は、図2(b) に示すように、カム板133 のカム部134 で
昇降板131 がチャック解除位置に上昇して進退自在とす
る。
【0074】選択ユニット57のスライド板161 は、再生
ユニット56と一体的な高さ位置に位置する。スライド板
161 に取り付けられたホルダセレクタ164 は、ラックギ
ヤ168 が筒体211 の周面と当接してスライド板161 の水
平溝の最も一端側(傾斜溝162 側)に位置することか
ら、傾斜溝162 に沿って最も上昇した高さ位置に位置す
る。
【0075】スライド体171 は、図9に示すように、円
周方向右回りに回動された閉移動位置に位置していて、
ギヤ部174 の一部が軸体201 のギヤ部208 に噛合し、板
ばね193 が閉用凹部189 に係合して閉移動位置に保持さ
れている。スライド体171 上のセパレータセレクタ181
は、第1番目のCDの位置または前回の再生を行なった
CDの位置に位置する。
【0076】マガジン1をチェンジャ装置2に挿入した
状態では、マガジン1の選択レバー36がホルダセレクタ
164 の保持枠167 に嵌合し、マガジン1のインナー体12
の開用突部27がスライド体171 の開用係合部182 に係合
するとともに閉用突部26がスライド体171 の閉用係合部
177 に係合する。
【0077】そして、CDの再生時には、チェンジャ装
置2を制御する操作部が操作されて、ある1つのホルダ
30上に搭載されたCDが選択されると、再生ユニット56
のアーム82が選択されたCDの位置になければ、昇降用
のモータM2が正転駆動または逆転駆動され、再生ユニッ
ト56のアーム82が昇降して選択されたCDを搭載したホ
ルダ30よりやや低い高さ位置に移動する。このアーム82
の移動に伴って、筒体211 を介してスライド板161 が一
体的に昇降し、このスライド板161 と一体的に移動する
ホルダセレクタ164 の保持枠167 が選択されたCDを搭
載したホルダ30の選択レバー36に係合する高さ位置に移
動する。
【0078】その後、ローディング用のモータM4が逆転
駆動され、軸体201 の逆転回動が開始される。
【0079】軸体201 の逆転回動初期には、軸体201 の
ギヤ202 とスライド体171 のギヤ部174 との噛合を介し
てスライド体171 が開移動位置に向けて円周方向左回り
に移動し、スライド体171 の開用係合部182 が係合する
マガジン1のインナー体12が一体的に左回りに回動しつ
つ下降し、同時に、ホルダセレクタ164 の保持枠167が
嵌合して回動が規制されたホルダ30より下側のホルダ30
およびセパレータ31がインナー体12とともに左回りに回
動しつつ下降する。
【0080】そして、軸体201 が所定角度回動すると、
スライド体171 が開移動位置に到達する。このとき、軸
体201 のギヤ202 がスライド体171 のギヤ部174 から外
れ、円板部209 がスライド体171 の凹部175 に係合し、
スライド体171 を開移動位置にロックする。さらに、ス
ライド体171 の開用検知片192 がスイッチSW1 の検知レ
バー196 に当接して揺動させ、スイッチSW1 がオンして
スライド体171 が開移動位置に到達したことを検知す
る。かつ、板ばね193 が開用凹部190 に係合し、スライ
ド体171 を開移動位置に保持する。
【0081】したがって、選択されたCDを搭載したホ
ルダ30の下側に、再生ユニット56が進入可能とする間隙
が開けられる。
【0082】なお、ホルダセレクタ164 によって保持さ
れたホルダ30の選択レバー36の位置に対して下降移動さ
れたホルダ30の選択レバー36が左回り下方へ移動すると
ともに、ホルダセレクタ164 によって保持されたホルダ
30上にあるセパレータ31の開用レバー41の位置に対して
下降移動された下側のセパレータ31の開用レバー41が左
回り下方へ移動する。そして、図11に示すように、ホ
ルダセレクタ164 によって保持されたホルダ30上にある
セパレータ31の開用レバー41の下方に、スライド体171
のセパレータセレクタ181 が位置し、そのセパレータ31
の下降を規制する。
【0083】さらに、軸体201 の逆転回動初期には、カ
ム軸217 が図中反時計回りに回動し、切欠部218 が再生
ユニット56のベース81の待機位置用凹部93と再生位置用
凹部94と間のリブ部92に臨む。
【0084】続いて、軸体201 の逆転回動中期には、軸
体201 のギヤ部210 が再生ユニット56のギヤ部95に噛合
し、再生ユニット56のアーム82が図中時計回り方向に回
動してマガジン1の開けられた間隙に進入していく。こ
のとき、カム軸217 の切欠部218 が再生ユニット56のベ
ース81の待機位置用凹部93と再生位置用凹部94と間のリ
ブ部92に臨むため、アーム82の待機位置でのロックが解
除されてアーム82の回動が許容される。
【0085】そして、アーム82の先端のターンテーブル
83がマガジン1のセンタ位置すなわちCDのセンタ位置
に一致する再生位置に達すると、軸体201 のギヤ部210
が再生ユニット56のギヤ部95から外れ、かつ、カム軸21
7 の周面がベース81の再生位置用凹部94に係合してアー
ム82を再生位置でロックする。
【0086】続いて、軸体201 の逆転回動後期には、軸
体201 に嵌合した筒体211 のギヤ部213 がホルダセレク
タ164 のラックギヤ168 に噛合し、ホルダセレクタ164
が左回り方向へ移動するとともにスライド板161 の傾斜
溝162 に沿って下降し、ホルダセレクタ164 の保持枠16
7 で選択レバー36を保持していたホルダ30が左回りに回
動しつつ下降する。このとき、ホルダ30には切欠部32が
形成されているため、ホルダ30が再生ユニット56のアー
ム82に当接することなく移動する。
【0087】そのため、選択されたホルダ30に搭載され
ているCDも一緒に下降し、下降途中でCDの孔部hが
ターンテーブル83のキャップ部123 に嵌合してテーブル
部122 上に載置され、そして、ホルダ30がさらに下降さ
れた位置で、ローディング用のモータM4の逆転駆動が停
止される。このとき、下降するホルダ30およびCDの上
側のセパレータ31はセパレータセレクタ181 で下降規制
されているため、選択されたCDに対して下側のホルダ
30および上側のセパレータ31とも離反した状態となる。
【0088】続いて、ターンテーブル83にCDをチャッ
クする。すなわち、ヘッド85が最内周(ターンテーブル
83側)に移動され、モータM1が正転駆動されて、ターン
テーブル83が正転する。これにより、ターンテーブル83
と一体的に回動する着脱レバー136 の係合部139 がヘッ
ド85のストッパ145 に係合し、着脱レバー136 と一体の
カム板133 が停止してターンテーブル83のみが回転し、
図2(c) に示すように、カム板133 のカム部134 による
押上が解除された昇降板131 がスプリング132の付勢で
チャック位置に下降し、この昇降板131 で各爪体124 が
キャップ部123から進出し、爪体124 の保持面129 がC
Dの中心孔hの縁部に係合してチャックする。
【0089】そして、CDのチャック後にヘッド85が外
周側(基端側)に移動されることにより、ターンテーブ
ル83と一体的にCDが回転し、ヘッド85が移動しなが
ら、ヘッド85のレーザピックアップ141 でCDに記録さ
れた信号の読取再生を行なう。
【0090】また、CDの再生停止時には、モータM1の
正転駆動が停止され、ヘッド85が最内周(ターンテーブ
ル83側)に移動され、モータM1が所定時間だけ逆転駆動
されて、ターンテーブル83が逆転する。これにより、タ
ーンテーブル83と一体的に回動する着脱レバー136 の係
合部139 がヘッド85のストッパ145 に係合し、着脱レバ
ー136 と一体のカム板133 が停止してターンテーブル83
のみが回転し、図2(b) に示すように、カム板133 のカ
ム部134 で昇降板131 がチャック解除位置に上昇され
て、爪体124 が進退自在となり、CDのチャックが解除
される。その後、ヘッド85が最外周(基端側)に移動さ
れる。
【0091】続いて、ローディング用のモータM4が正転
駆動され、軸体201 の正転回動が開始される。
【0092】軸体201 の正転回動初期には、軸体201 に
嵌合した筒体211 のギヤ部213 とホルダセレクタ164 の
ラックギヤ168 との噛合により、ホルダセレクタ164 が
右回り方向へ移動されるとともにスライド板161 の傾斜
溝162 に沿って上昇し、ホルダセレクタ164 の保持枠16
7 で選択レバー36を保持しているホルダ30が右回りに回
動しつつ上昇する。
【0093】そのため、そのホルダ30の上昇途中で再生
したCDを押し上げ、ターンテーブル83からCDを抜き
外し、ホルダ30上にCDを搭載して一緒に上昇する。
【0094】そして、筒体211 のギヤ部213 がホルダセ
レクタ164 のラックギヤ168 から外れると、筒体211 の
周面がラックギヤ168 に当接し、ホルダセレクタ164 が
上昇位置で保持される。
【0095】続いて、軸体201 の正転回動中期には、軸
体201 のギヤ部210 が再生ユニット56のギヤ部95に噛合
し、再生ユニット56のアーム82が図中反時計回り方向に
回動してマガジン1の開けられた間隙から退出してい
く。このとき、カム軸217 の切欠部218 が再生ユニット
56のベース81の待機位置用凹部93と再生位置用凹部94と
間のリブ部92に臨むため、アーム82の再生位置でのロッ
クが解除されてアーム82の回動が許容される。
【0096】そして、アーム82が初期の待機位置に達す
ると、軸体201 のギヤ部210 が再生ユニット56のギヤ部
95から外れ、かつ、カム軸217 の周面がベース81の待機
位置用凹部93に係合してアーム82を待機位置でロックす
る。
【0097】続いて、軸体201 の正転回動後期には、軸
体201 の円板部209 がスライド体171 の凹部175 から外
れるとともに、軸体201 のギヤ部208 がスライド体171
のギヤ部174 に噛合し、スライド体171 が円周方向右回
りに移動し、スライド体171の閉用係合部177 がマガジ
ン1のインナー体12の閉用突部26を押して、インナー体
12および下降位置にあったCD、ホルダ30およびセパレ
ータ31が一体的に右回りに回動しつつ上昇する。したが
って、マガジン1に開けられた間隙が閉じられる。
【0098】そして、スライド体171 が初期の閉移動位
置に到達すると、ローディング用のモータM4の正転駆動
が停止され、初期の待機状態に復帰する。このとき、ス
ライド体171 の閉用検知片191 がスイッチSW1 の検知レ
バー196 に当接して揺動させ、スイッチSW1 がオンして
スライド体171 が閉移動位置に到達したことを検知す
る。かつ、板ばね193 が閉用凹部189 に係合し、スライ
ド体171 を開移動位置に保持する。
【0099】また、再生を行なうCDを変えるときに
は、前記再生状態から再生ユニット56を待機位置に一旦
戻すとともにマガジン1を閉じた待機状態に一旦戻した
後、昇降用のモータM2を正逆回転駆動して再生ユニット
56およびホルダセレクタ164 を次に選択されたCDが搭
載されたホルダ30の高さ位置に合わせ、前述のように待
機状態から再生状態として再生を行なう。
【0100】また、待機状態において、イジェクトレバ
ー72を押動操作することにより、マガジン1をチェンジ
ャ装置2からイジェクトさせることができる。
【0101】以上のように、複数枚重ねて配置したCD
のうちの任意のCDをディスク積層方向に移動させて、
再生を行なうCDに臨ませて間隙を開け、その間隙に再
生ユニット56を進入させることにより、CDを複数枚重
ねて配置した位置において、再生ユニット56によりCD
を回転させて再生を行なうことができ、チェンジャ装置
2の小形化を図れる。
【0102】しかも、マガジン1は、アウター体11とイ
ンナー体12とが重合する側面において、連結保持手段と
してのスライド部材28やねじ29により、アウター体11と
インナー体12とが互いに相反するディスク円周方向へ回
動するとともにこのディスク円周方向への回動に伴って
互いにディスク積層方向へ接離して開閉する連結状態に
保持するため、簡単な構造で、アウター体11とインナー
体12とを確実に開閉でき、しかも、一定の縦寸法内での
CDの多連装化を図れる。
【0103】そのため、自動車用の例えば6連装CDチ
ェンジャとして採用した場合、チェンジャ装置2をイン
ストルメントパネルの中央部分に組み込むことも可能で
ある。
【0104】さらに、マガジン1は、ロック体45によっ
てアウター体11とインナー体12とが閉じた状態にロック
されるため、マガジン1の取扱時にアウター体11とイン
ナー体12とが不意に開くようなことがなく、チェンジャ
装置2への装着および取出を閉状態で確実に行なえる。
【0105】また、マガジン装填部52の内側面に固定側
ラックギヤ66に噛合してスプリング71でイジェクト方向
に付勢されるピニオンギヤ68を配置し、マガジン装填部
52へのマガジン1の挿入時にマガジン1のマガジン側ラ
ックギヤ42がピニオンギヤ68と噛合して挿入されるた
め、回動しながら移動するピニオンギヤ68の移動距離は
マガジン1の移動距離に対して略半分程度で済む。した
がって、マガジン1のイジェクト距離を確保した上で、
イジェクトユニット55のマガジン挿脱方向の小形化を図
れる。しかも、マガジン1の挿入時にはなめらかに挿入
できるとともに、マガジン1のイジェクト時にもなめら
かにイジェクトでき、操作感を良好にできる。
【0106】また、マガジン1のイジェクト時におい
て、インナー体12が完全に閉じていない状態でマガジン
1がイジェクトされようとしても、インナー体12の下部
がガイド板51c に当接し、このガイド板51c の傾斜によ
ってインナー体12を上方へガイドしてアウター体11に確
実に閉じさせることができる。
【0107】また、ターンテーブル83によるCDの装脱
着時において、ヘッド85をターンテーブル83に接近させ
てターンテーブル83を正転させることにより、ターンテ
ーブル83の着脱レバー136 の係合部139 がヘッド85のス
トッパ145 に係合し、爪体124 がターンテーブル83のキ
ャップ部122 から進出してCDを保持でき、かつ、ヘッ
ド85をターンテーブル83に接近させてターンテーブル83
を逆転させることにより、ターンテーブル83の着脱レバ
ー136 の係合部139 がヘッド85のストッパ145に係合
し、爪体124 がターンテーブル83のキャップ部122 から
後退可能となる。そのため、特別な外力を必要とせず、
チェンジャ装置2内の狭いスペースでのCDの装脱着を
行なえる。
【0108】また、再生ユニット56は、ねじ軸151 を介
してケース51側に取り付けられるベース81に対して、ア
ーム82が連結手段105 のブッシュ107 を介して支持され
るとともに調整手段106 のスプリング112 を介して支持
されるため、アーム82は基端側のみが支持された片持ち
支持構造であるが、そのアーム82に対する外部すなわち
ケース51側からの振動の影響を少なくでき、再生不良の
発生を防止できる。
【0109】なお、記録再生ディスクには、再生専用、
記録と再生の両用が含まれる。したがって、記録再生デ
ィスクとしては、CDに限られず、ビデオディスク、記
録再生可能とする光磁気ディスク、磁気ディスクなどが
含まれ、それらの記録再生ディスクの記録再生を行なう
記録再生装置に適用できる。
【0110】また、磁気ディスクの記録再生を行なう記
録再生装置においては、再生ユニット56に磁気ディスク
に対して磁気記録再生を行なう磁気記録再生ヘッドを用
いる。
【0111】また、マガジン1は、前記実施例ではアウ
ター体11の内側にインナー体12を嵌合したが、アウター
体11とインナー体12との外側と内側との組み合わせを逆
にしてもよく、さらに、アウター体11側を開閉のために
回動させる場合には、そのアウター体11に閉用突部26や
開用突部27を設けてもよい。
【0112】
【発明の効果】本発明の記録再生ディスクの記録再生装
置によれば、支軸を中心として揺動するベースに対し
て、アームが連結手段のブッシュを介して支持されると
ともに調整手段の弾性体を介して支持されるため、アー
ムは一端側のみが支持された片持ち支持構造であるが、
そのアームに対する外部からの振動の影響を少なくで
き、再生不良の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生ディスクのマガジンの一実施
例を示す分解状態の斜視図である。
【図2】同上実施例のマガジンの閉状態の斜視図であ
る。
【図3】同上実施例のマガジンの開状態の斜視図であ
る。
【図4】同上実施例のマガジンを装着するチェンジャ装
置のイジェクトユニットの構造を示し、(a) は一部を切
り欠いた平面図、(b) は一部を切り欠いた外側面図であ
る。
【図5】同上実施例のチェンジャ装置のイジェクト機構
の平面図である。
【図6】同上実施例のチェンジャ装置のガイド手段の側
面図である。
【図7】同上実施例のチェンジャ装置のマガジン装填状
態の一部を切り欠いた平面図である。
【図8】同上実施例のチェンジャ装置の一部の分解状態
の斜視図である。
【図9】同上実施例のチェンジャ装置の再生ユニットの
構造を示し、(a) は一部を切り欠いた側面図、(b) は一
部を切り欠いた底面図、(c) は一部を切り欠いた側面図
である。
【図10】同上実施例のチェンジャ装置の再生ユニット
の構造を示し、(a) は一部の平面図、(b) はチャック解
除状態の一部を切り欠いた側面図、(c) はチャック状態
の一部を切り欠いた側面図である。
【図11】同上実施例のチェンジャ装置の一部を切り欠
いた平面図である。
【図12】同上実施例のチェンジャ装置の一部を切り欠
いた平面図である。
【図13】同上実施例の図3のA−A断面図である。
【図14】同上実施例の図3のB矢視図である。
【符号の説明】
81 ベース 82 アーム 83 ターンテーブル 84 ターンテーブル駆動部としてのスピンドルモータ 85 ヘッド 105 連結手段 106 調整手段 107 ブッシュ 112 弾性体としてのスプリング 114 調整体としての調整ねじ 151 支軸としてのねじ軸 CD 記録再生ディスク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支軸を中心として記録再生位置と待機位
    置とに揺動するベースと、 このベースに基端が取り付けられるアームと、 このアームの先端に設けられ、記録再生ディスクを装着
    するターンテーブルと、 前記アームの先端に設けられ、前記ターンテーブルを回
    転させるターンテーブル駆動部と、 前記アームに沿って移動して前記記録再生ディスクに記
    録再生するヘッドと、 前記支軸よりアーム先端側において前記ベースとアーム
    との間にブッシュを介して連結する連結手段と、 この連結手段よりアーム基端側において前記ベースに対
    してアームが接近する方向に付勢する弾性体を有すると
    ともにこの弾性体の付勢力を調整する調整体を有する調
    整手段とを備えることを特徴とする記録再生ディスクの
    記録再生装置。
JP6326481A 1994-12-27 1994-12-27 記録再生ディスクの記録再生装置 Expired - Fee Related JP3024916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6326481A JP3024916B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 記録再生ディスクの記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6326481A JP3024916B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 記録再生ディスクの記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08180566A JPH08180566A (ja) 1996-07-12
JP3024916B2 true JP3024916B2 (ja) 2000-03-27

Family

ID=18188303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6326481A Expired - Fee Related JP3024916B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 記録再生ディスクの記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3024916B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08180566A (ja) 1996-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100292193B1 (ko) 기록 재생 디스크의 매거진과 기록 재생 디스크의 기록 재생 방법 및 기록 재생 장치
US5301176A (en) Apparatus for carrying out recording and/or reproducing signals for disk-shaped recording medium
JP2003141809A (ja) チェンジャ型ディスク装置
US6388974B1 (en) Recording medium driving apparatus
JP3022225B2 (ja) 記録再生ディスクの記録再生装置
JP4125115B2 (ja) ディスク装置
JP3024916B2 (ja) 記録再生ディスクの記録再生装置
JP3022224B2 (ja) 記録再生ディスクのマガジン
JP3053345B2 (ja) マガジンのイジェクト装置
JP3020822B2 (ja) 記録再生ディスクの記録再生装置
JP4125116B2 (ja) ディスク装置
JPH08180551A (ja) 記録再生ディスクの記録再生装置
JP4068077B2 (ja) ディスク装置
JP3059061B2 (ja) 記録再生ディスクの記録再生装置
JP3171534B2 (ja) 記録再生ディスクの記録再生装置
JP3041322B2 (ja) 記録再生ディスクのマガジン
JP3559183B2 (ja) 光ディスク記録再生装置
JP3736148B2 (ja) 記録再生装置
JPH07169170A (ja) 記録再生ディスクの記録再生装置
JP2006018993A (ja) ディスクドライブ装置
JP3996143B2 (ja) ディスク装置
JP3171533B2 (ja) 記録再生ディスクの記録再生装置
JP3667013B2 (ja) ディスク装填装置およびディスク駆動装置
JP3114639B2 (ja) ディスク装置
WO2005098849A1 (ja) 記録媒体再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees