JPH07272338A - 光磁気ディスク装置 - Google Patents

光磁気ディスク装置

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Publication number
JPH07272338A
JPH07272338A JP6039494A JP6039494A JPH07272338A JP H07272338 A JPH07272338 A JP H07272338A JP 6039494 A JP6039494 A JP 6039494A JP 6039494 A JP6039494 A JP 6039494A JP H07272338 A JPH07272338 A JP H07272338A
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JP
Japan
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magneto
optical disk
focus
magnets
objective lens
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JP6039494A
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English (en)
Inventor
Koichi Nagai
宏一 永井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、光磁気ディスクのレーザ光焦点位置
の漏洩磁界を容易に低減することのできる光磁気ディス
ク装置の提供を目的とする。 【構成】光磁気ディスク2 にレーザ光を照射する対物レ
ンズ1 をフォーカス方向に駆動するために第1のフォー
カス磁石100a,100b と第2のフォーカス磁石101a,101b
を設け、光磁気ディスク2 に遠い側の第1のフォーカス
磁石100a,100b の方の厚みを大きく、光磁気ディスク2
に近い側の第2のフォーカス磁石101a,101b の方の厚み
を小さく形成するとともに、着磁の向きをそれぞれ逆向
きに構成した。これによって、2つのフォーカス磁石10
0a,100b,101a,101b が光磁気ディスク2 上の焦点位置に
形成する磁界の向きがほぼ逆になるため、互いの磁石の
磁界がほぼ打ち消し合い、したがって光磁気ディスク2
のレーザ光焦点位置の漏洩磁界を容易に低減することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクに対し
て情報の記録・再生を行う光磁気ディスク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクに対して情報の記録・再
生を行う光磁気ディスク装置主要部の構成としては、例
えば図10乃至図13に示すものが知られている。ここで図
10は光磁気ディスク装置の外観斜視図、図11は外部磁界
発生装置,磁気シールドカバー,光磁気ディスクを除い
た対物レンズ駆動系のみを示す斜視図、図12は前記対物
レンズ駆動系のうちフォーカス駆動系およびラジアル駆
動系の一部のみを示した斜視図、図13は光磁気ディスク
装置の断面図である。
【0003】光磁気ディスク2 に対して光ビームの焦点
を結ぶための対物レンズ1 は、対物レンズホルダ3 に固
定されている。対物レンズホルダ3 は、平行に配置され
た2枚の板バネ4a,4b によってキャリッジ5 に接続さ
れ、光磁気ディスク2 の厚み方向(フォーカス方向)に
平行移動可能に保持されている。
【0004】対物レンズホルダ3 の側面には、平面的に
巻装された矩形状の2枚のフォーカス駆動コイル8a,8b
がそれぞれ取り付けられている。これらフォーカス駆動
コイル8a,8b には、図示しないベースに立設固定された
フォーカスヨーク9a,9b に取り付けられたフォーカス磁
石10a,10b,11a,11b が対向配置されている。
【0005】ここでフォーカス磁石10,10b,11a,11bは図
12および図13に示すように、フォーカス駆動コイル8a,8
b の上辺および下辺にそれぞれ所定の磁気ギャップを介
して対向配置されている。なお、フォーカス磁石10,10b
とフォーカス磁石11a,11b はその着磁の向きがそれぞれ
逆となるように構成されている。
【0006】そして、フォーカス駆動コイル8a,8b に電
流を流すことにより、フォーカス磁石10,10b,11a,11bと
の間にローレンツ力が発生し、対物レンズホルダ3 が対
物レンズ1 の光軸方向に移動する。したがって、対物レ
ンズ1 の移動量を制御することによりレーザ光の焦点を
光磁気ディスク2 上に収束させることができる。
【0007】またキャリッジ5 は、光磁気ディスク2 の
半径方向(ラジアル方向)に平行に延設された2本のガ
イドレール7a,7b 上を、2対のベアリング6 を用いて移
動可能となっている。
【0008】キャリッジ5 の両端部にはラジアル駆動コ
イル12a,12b がそれぞれ取り付けられている。これらラ
ジアル駆動コイル12a,12b は中空筒状に形成されてお
り、この中空部内には、前記ガイドレール7a,7b が通っ
ている。なお、ガイドレール7a,7b は強磁性体からなっ
ている。
【0009】またガイドレール7a,7b はコ字状のラジア
ルヨーク14a,14b の両端に取り付けられており、ガイド
レール7a,7b を磁気的に接続している。また、ラジアル
ヨーク14a,14b の内面にはラジアル駆動磁石13a,13b が
固定され、所定の磁気ギャップを介してラジアル駆動コ
イル12a,12b と対向している。
【0010】そして、ラジアル駆動コイル12a,12b に電
流を流すことにより、ラジアル駆動磁石13a,13b との間
にローレンツ力が発生し、キャリッジ5 が光磁気ディス
ク2の半径方向に移動する。したがって、対物レンズ1
から照射されるレーザ光を光磁気ディスク2 上の所望
の記録トラック位置に導くことができる。
【0011】このように構成された光磁気ディスク装置
は、光磁気ディスク2 に対して対物レンズ1 により極め
て微小に絞られたレーザ光を照射し、その照射熱で光磁
気ディスク2 のレーザ光照射部の温度をキュリー点以上
に上げて磁化方向を変えることによって情報を記録す
る。
【0012】磁化方向を定めるために、キャリッジ5 に
対して光磁気ディスク2 と反対の側に外部磁界発生装置
17が設けられている。外部磁界発生装置17は、光磁気デ
ィスク2 面に対しておおよそ垂直な磁界を発生し、この
磁界をレーザ光の焦点位置付近に印加することができる
ようになっている。
【0013】印加される垂直磁界の向きは記録時と消去
時でほぼ反対の向きで、ほぼ同じ大きさの磁界でなけれ
ばならない。図示した装置では、外部磁界発生装置17は
外部磁界ヨーク15とコイル16よりなる電磁石で構成され
ており、コイル16に付与する電流の向きを制御すること
により記録時と消去時で反対向きの磁界が発生する。
【0014】通常、光磁気ディスク装置の待機動作時に
は、光磁気ディスク2 は回転状態を保持しており、レー
ザ光の焦点は光磁気ディスク2 上の記録面に一致してい
る。この時のレーザ光強度は、読み取り用の弱い強度に
設定されている。光磁気ディスク装置が接続されたコン
ピュータなどから情報の記録命令が入力されると、外部
磁界発生装置17は記録消去用の磁界を発生する。
【0015】そして、これとほぼ同時に、ラジアル駆動
系により光磁気ディスク2 上の所望のセクタにレーザ光
の焦点を移動させる。所望のセクタにレーザ光の焦点が
一致した瞬間にレーザ光の強度を上げ、外部磁界発生装
置17が発生した磁界の方向に対して、光磁気ディスク2
中の消去すべき情報の領域全体の磁界の方向を合わせ
る。これによって情報の消去が行われる。情報の消去が
終了すると、レーザ光の強度は元の読み取り用の強度に
戻される。
【0016】次に、情報消去時とほぼ同じ大きさで、ほ
ぼ反対の向きの磁界を発生させるように外部磁界発生装
置17を動作させる。そして、レーザ光の焦点を先程消去
した領域に移動させ、今度は記録したい情報に従って、
レーザ光の強度を変調して、光磁気ディスク2 の磁化方
向を部分的に反転させる。これによって情報の書き込み
が行われる。
【0017】また、情報の読み取り時には、光磁気ディ
スク2 に対して弱いレーザ光を照射し、その反射光の偏
光面が光磁気ディスク2 の磁化の方向によって変化する
のを利用して情報を読み取る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、光磁気
ディスク装置においては、情報の消去,記録,読み取り
にあたって、光磁気ディスク2 のディスク媒体面での磁
界強度が非常に重要となる。そのため、レーザ光焦点位
置に対して外部磁界発生装置17以外からの磁界が作用す
ることは好ましくない。具体的には、対物レンズ駆動系
からの漏洩磁界を極力小さくする必要がある。
【0019】つまり、光磁気ディスク2 に対して外部磁
界発生装置17と反対側には、前述のように、対物レンズ
駆動系のフォーカス磁気回路やラジアル磁気回路が配置
されている。これら磁気回路、とりわけ光磁気ディスク
2 に近接したフォーカス磁気回路の漏洩磁界が、外部磁
界発生装置17の影響により光磁気ディスク2 上で大きく
作用してしまうという問題がある。
【0020】光磁気ディスク2 に加わる漏洩磁界が極め
て大きいと記録信号の劣化を引き起こす恐れがある。こ
のため従来の装置では、対物レンズ駆動系の磁気回路を
レーザ光焦点位置より十分に離したり、または図10に示
すように磁気回路上に磁気シールドカバー18を設けた
り、さらには磁気回路を構成する磁石に強力なものを使
わないなどして漏洩磁界を低減させていた。
【0021】しかしながら、対物レンズ駆動系の磁気回
路をレーザ光焦点位置より離すと、装置の厚さが増すこ
とから装置の小型化が難しくなる。また磁気シールドカ
バー18を設けるとコストアップになるとともに小型化も
難しくなる。さらに磁力の弱い磁石を用いた磁気回路と
すると、対物レンズ1 やキャリッジ5 の駆動力が低下し
てしまい高速性,耐振性などの性能に悪影響が及ぶ。
【0022】また、漏洩磁界のディスク面に垂直な方向
の磁界成分が記録情報の劣化を引き起こす程大きくなく
ても、漏洩磁界がある程度存在する場合には、外部磁界
発生装置17はこの漏洩磁界の垂直方向成分を打ち消す方
向と加える方向に動作しなければならない。そのため、
外部磁界発生装置17には、漏洩磁界を打ち消すための余
分な磁界を発生する能力と、情報の消去時と記録時で異
なる大きさの磁界を発生する能力とを併せ持たせること
も考えられる。
【0023】しかし、外部磁界発生装置17を利用して漏
洩磁界の影響をキャンセルしようとすると、消去時と記
録時で磁界の強さを変化させるため制御回路や装置が複
雑になり、余分な磁界を発生するため消費電力増大につ
ながるなどの問題がある。
【0024】このように、磁気回路の漏洩磁界は、装置
の小型化,高速化,耐振性,低消費電力化,コスト低減
化などの面で妨げになっていた。そこで本発明は、光磁
気ディスクのレーザ光焦点位置の漏洩磁界を容易に低減
することのできる光磁気ディスク装置の提供を目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の光磁気ディスク装置は、光磁気記録媒体の
厚さ方向に駆動され、前記光磁気記録媒体にレーザ光を
焦束する対物レンズと、前記対物レンズに前記光磁気記
録媒体の厚さ方向への駆動力を与える電磁力発生手段
と、前記光磁気記録媒体に対して前記対物レンズと反対
位置に配置され、前記光磁気記録媒体に所定の磁界を付
与する磁界発生手段とを有し、特に、前記電磁力発生手
段は、着磁の向きと磁力の異なる少なくとも2種類の磁
石を有することを特徴とするものである。
【0026】また、前記磁石は前記光磁気記録媒体の厚
さ方向に並設され、前記光磁気記録媒体に遠い磁石ほど
強い磁力を備えてなることを特徴とするものである。ま
た、前記電磁力発生手段は、前記対物レンズの光軸に対
して対称な磁界を発生することを特徴とするものであ
る。
【0027】また、光磁気記録媒体の厚さ方向および半
径方向に駆動され、前記光磁気記録媒体にレーザ光を焦
束する対物レンズと、前記対物レンズに少なくとも光磁
気記録媒体の厚さ方向への駆動力を与える電磁力発生手
段と、前記光磁気記録媒体に対して前記対物レンズと反
対位置に配置され、前記光磁気記録媒体に所定の磁界を
付与する磁界発生手段とを有し、特に、前記電磁力発生
手段は、着磁の向きと磁力の異なる少なくとも2種類の
磁石を有することを特徴とするものである。
【0028】また、前記磁石は前記光磁気記録媒体の厚
さ方向に並設され、前記光磁気記録媒体に遠い磁石ほど
強い磁力を備えてなることを特徴とするものである。ま
た、前記電磁力発生手段は、前記対物レンズの光軸に対
して対称な磁界を発生することを特徴とするものであ
る。
【0029】
【作用】以上の構成を有する本発明によれば、少なくと
も対物レンズをフォーカス方向に駆動するための電磁力
発生手段(少なくともフォーカス磁気回路)の一部であ
る磁石(少なくともフォーカス磁石)として、着磁の向
きと磁力の異なる少なくとも2種類の磁石を使用してい
る。そのため、光磁気ディスク(光磁気記録媒体)のレ
ーザ光焦点位置における漏洩磁界の向きや大きさを適当
なものに調節することが可能となる。
【0030】具体的には、これら磁石を光磁気ディスク
のフォーカス方向に並設するとともに、光磁気ディスク
に遠い磁石ほど強い磁力を備えた磁石とし、また光磁気
ディスクに近い磁石ほど弱い磁力を備えた磁石としてい
る。そして、これら磁石によって対物レンズの光軸に対
して対称な磁界を発生するようにすればよい。
【0031】そしてこのように構成された本発明によれ
ば、着磁の向きが逆で強さの違う磁石が光磁気ディスク
に垂直な方向に並んで配置されているため、2つの磁石
が光磁気ディスク上の焦点位置に形成する磁界の向きが
ほぼ逆になり、互いの磁石の磁界はほぼ打ち消しあう。
したがって光磁気ディスクのレーザ光焦点位置の漏洩磁
界を容易に低減することができる。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の第1実施例に係る光磁気ディスク
装置の主要部分の外観斜視図、図2は外部磁界発生装置
を除いた対物レンズ駆動系のみを示す斜視図、図3は対
物レンズ駆動系のうちフォーカス駆動系およびラジアル
駆動系の一部のみを示した斜視図、図4は光磁気ディス
ク装置の断面図である。
【0033】ここでは図示しないレーザ発光源から照射
されたレーザ光は、コリメートレンズ,ビームスプリッ
タ,立ち上げミラーなどの光学素子を経て対物レンズ1
に導かれ、光磁気ディスク2 上に焦点を結ぶ。光磁気デ
ィスク2 上で反射したレーザ光は、対物レンズ1 を通
り、立ち上げミラー,ビームスプリッタなどの光学素子
を今度は逆にたどり、受光素子に到達する。受光素子に
導かれた反射レーザ光は、それぞれ、ビームスポットの
大きさに対応する電気信号に変換され、対物レンズ1 の
フォーカスオフセット信号,トラックオフセット信号と
してフォーカス方向制御およびトラック方向制御に利用
される。
【0034】光磁気ディスク2 に対して光ビームの焦点
を結ぶための対物レンズ1 は、対物レンズホルダ3 に固
定されている。対物レンズホルダ3 は、平行に配置され
た2枚の板バネ4a,4b によってキャリッジ5 に接続さ
れ、光磁気ディスク2 の厚み方向(フォーカス方向)に
平行移動可能に保持されている。
【0035】対物レンズホルダ3 の側面には、平面的に
巻装された矩形状の2枚のフォーカス駆動コイル8a,8b
がそれぞれ取り付けられている。これらフォーカス駆動
コイル8a,8b には、図示しないベースに立設固定された
フォーカスヨーク9a,9b に取り付けられた第1のフォー
カス磁石100a,100b および第2のフォーカス磁石101a,1
01b が対向配置されている。
【0036】ここで第1および第2のフォーカス磁石10
0a,100b,101a,101b は図3および図4に示すように、フ
ォーカス駆動コイル8a,8b の上辺および下辺にそれぞれ
所定の磁気ギャップを介して対向配置されている。そし
て図4からも明らかなように、光磁気ディスク2 に遠い
側の第1のフォーカス磁石100a,100b の方が厚みが大き
く、光磁気ディスク2 に近い側の第2のフォーカス磁石
101a,101b の方が厚みが小さく形成されている。なお、
ここでは第1のフォーカス磁石100a,100b と第2のフォ
ーカス磁石101a,101b とは同じ組成(例えばフェライト
系)で形成されている。
【0037】また、第1のフォーカス磁石100a,100b と
第2のフォーカス磁石101a,101b は、図示したように、
その着磁の向きがそれぞれ逆となるように構成されてい
る。この着磁の向きは、対向するフォーカス磁石100aと
フォーカス磁石100bとで、またフォーカス磁石101aとフ
ォーカス磁石101bとでも、それぞれ逆向きとなってい
る。フォーカス磁石100a,101a とフォーカス磁石100b,1
01b は、図4に示すように、対物レンズ1 の中心を通る
面に対して対称な着磁状態となっている。
【0038】そして、フォーカス駆動コイル8a,8b に電
流を流すことにより、第1および第2のフォーカス磁石
100a,100b,101a,101b との間にローレンツ力が発生し、
対物レンズホルダ3 が対物レンズ1 の光軸方向に移動す
る。したがって、対物レンズ1 の移動量を制御すること
によりレーザ光の焦点を光磁気ディスク2 上に収束させ
ることができる。
【0039】またキャリッジ5 は、光磁気ディスク2 の
半径方向(ラジアル方向)に平行に延設された2本のガ
イドレール7a,7b 上を、2対のベアリング6 を用いて移
動可能となっている。
【0040】キャリッジ5 の両端部にはラジアル駆動コ
イル12a,12b がそれぞれ取り付けられている。これらラ
ジアル駆動コイル12a,12b は中空筒状に形成されてお
り、この中空部内には、前記ガイドレール7a,7b が通っ
ている。なお、ガイドレール7a,7b は強磁性体からなっ
ている。
【0041】またガイドレール7a,7b はコ字状のラジア
ルヨーク14a,14b の両端に取り付けられており、ガイド
レール7a,7b を磁気的に接続している。また、ラジアル
ヨーク14a,14b の内面にはラジアル駆動磁石13a,13b が
固定され、所定の磁気ギャップを介してラジアル駆動コ
イル12a,12b と対向している。
【0042】そして、ラジアル駆動コイル12a,12b に電
流を流すことにより、ラジアル駆動磁石13a,13b との間
にローレンツ力が発生し、キャリッジ5 が光磁気ディス
ク2の半径方向に移動する。したがって、対物レンズ1
から照射されるレーザ光を光磁気ディスク2 上の所望の
記録トラック位置に導くことができる。
【0043】そしてこのような構成の本実施例によれ
ば、情報の消去,記録,読み取りの各動作については従
来の装置と同様であるが、以下に説明するような大きな
効果を奏する。
【0044】すなわち、本実施例では前述のように、光
磁気ディスク2 に遠い側の第1のフォーカス磁石100a,1
00b の方が厚みが大きく、光磁気ディスク2 に近い側の
第2のフォーカス磁石101a,101b の方が厚みが小さく形
成されており、さらに着磁の向きがそれぞれ逆となるよ
うに構成されている。
【0045】そしてこのような構成であると、光磁気デ
ィスク2 のレーザ光焦点位置における磁束の強さは第1
のフォーカス磁石100a,100b と第2のフォーカス磁石10
1a,101b とでほぼ等しいものとなり、しかも磁束の向き
がちょうど逆向きとなる。したがって、第1および第2
のフォーカス磁石1 00a,100b,101a,101bが光磁気ディス
ク2 のレーザ光焦点位置に与える漏洩磁束が打ち消され
て非常に小さなものとなる。このような磁束の様子は、
図5に示す線図からも明らかである。なお、ここでは光
軸から左半分に位置するフォーカス磁石10a,11a の形成
する磁束の様子のみ示している。
【0046】さらに、このような構成であると、装置内
部での摩擦等により発生する金属粉などを第1のフォー
カス磁石100a,100b によって捕獲することもでき、キャ
リッジなどの移動構造物の安定駆動を図ることができる
といった効果も奏する。
【0047】なお、本実施例ではさらに、第1のフォー
カス磁石100a,100b と第2のフォーカス磁石101a,101b
とが、対物レンズ1 の光軸に対して対称な位置に配置さ
れ、対称な磁界を発生するように構成されている。この
ような構成であると、光磁気ディスク2 のレーザ光焦点
位置では第1のフォーカス磁石100a,100b の発生する磁
界と第2のフォーカス磁石101a,101b の発生する磁界と
が光軸に対して打ち消し合うことになり、したがって光
磁気ディスク2 に対して垂直方向の成分以外の成分を除
去することができる。
【0048】なお、具体的な設計手法としては、まず対
物レンズ1 の光軸上で磁界の方向が逆転する位置を求
め、次にこの場所がレーザ光焦点位置になるように磁石
の強さを調節すればよい。
【0049】また、光軸に対して第1および第2のフォ
ーカス磁石100a,100b,101a,101b の着磁方向を非対称に
した場合には、光軸上での磁界として光磁気ディスク2
面に平行な方向(半径方向)の磁界が発生する。この場
合にも、第1のフォーカス磁石100a,100b を第2のフォ
ーカス磁石101a,10 1bより強くすることにより、半径方
向の磁界を低減することができる。
【0050】続いて図6および図7を参照して本発明の
第2実施例を説明する。図6は対物レンズ駆動系を示す
斜視図、図7は対物レンズ駆動系の断面図である。な
お、前述の第1実施例と同一構成要素には同一符号を付
し、重複する部分の説明を省略する。
【0051】本実施例に係る光磁気ディスク装置は、第
1実施例のものと比較して、第1および第2のフォーカ
ス磁石110,111 およびフォーカス磁気回路の取り付け位
置が異なる。すなわち、図7の断面図に示されるよう
に、キャリッジ5 の形状は断面コ字状に形成され、その
一側面には板バネ4a,4b の一端を固定し、他側面にはフ
ォーカスヨーク112 を固定している。フォーカスヨーク
112 はちょうど前述のフォーカスヨーク9a,9b と直交す
る位置関係となっており、その表面に第1および第2の
フォーカス磁石110,111 が固定されている。
【0052】第1および第2のフォーカス磁石110,111
の着磁方向は、2本のガイドレール7 と平行でかつ互い
に逆向きである。一方、平面的に巻装された矩形状の1
枚のフォーカス駆動コイル113 は、対物レンズホルダ3
の先端側面に貼設され、第1および第2のフォーカス磁
石110,111 に対向配置されている。
【0053】なお、本実施例においても光磁気ディスク
2 に遠い側の第1のフォーカス磁石110 の方が厚みが大
きく、光磁気ディスク2 に近い側の第2のフォーカス磁
石111 の方が厚みが小さく形成されている。第2実施例
においても、第1実施例と同様の効果を奏する。
【0054】続いて図8および図9を参照して本発明の
第3実施例を説明する。図8は対物レンズ駆動系を示す
斜視図、図9は磁気回路の一部のみを示した斜視図であ
る。本実施例に係る光磁気ディスク装置は、対物レンズ
200 を2方向に移動可能とする方式として軸摺動方式を
採用しており、前述の平行板バネ方式とは異なる。すな
わち本実施例での対物レンズホルダ201 は略円筒形状を
なし、キャリッジ(図示せず)に立設された回転軸202
を中心とした回転移動および軸方向への並進移動が許容
されている。対物レンズホルダ201 の上部で中心から偏
心した位置に対物レンズ200 が固定されてる。
【0055】対物レンズホルダ201 の側面には、平面的
に巻装された矩形状のフォーカス駆動コイル203a,203b
およびトラッキング駆動コイル206a,206b が、それぞれ
90゜の間隔をあけて交互に貼設されている。一方、これ
らフォーカス駆動コイル203a,203b およびトラッキング
駆動コイル206a,206b と対向する位置には、フォーカス
ヨーク210a,210b およびトラッキングヨーク209a,209b
が設けられ、キャリッジに立設されている。そして、フ
ォーカスヨーク210a,210b には第1および第2のフォー
カス磁石204a,204b,205a,205b が、そしてトラッキング
ヨーク209a,209b には第1および第2のトラッキング磁
石207a,207b,208a,208b が、それぞれ固定されている。
【0056】ここで、第1および第2のフォーカス磁石
204a,204b,205a,205b の着磁方向は、対物レンズホルダ
201 の半径方向にほぼ一致しており、第1のフォーカス
磁石204aと第2のフォーカス磁石205a、および第1のフ
ォーカス磁石204bと第2のフォーカス磁石205bとは、そ
の着磁方向がそれぞれ逆向きに設定されている。また、
第1のフォーカス磁石204aと204b、第2のフォーカス磁
石205aと205bとは、それぞれ着磁の向きをほぼ一致させ
ている。
【0057】また、本実施例においても、光磁気ディス
ク2 に遠い側の第1のフォーカス磁石204a,204b の方が
厚みが大きく、光磁気ディスク2 に近い側の第2のフォ
ーカス磁石205a,205b の方が厚みが小さく形成されてい
る。
【0058】一方、第1および第2のトラッキング磁石
207a,207b,208a,208b の着磁方向も、対物レンズホルダ
201 の半径方向にほぼ一致しており、第1のトラッキン
グ磁石207aと第2のトラッキング磁石208a、および第1
のトラッキング磁石207bと第2のトラッキング磁石208b
についても、その着磁方向がそれぞれ逆向きに設定され
ている。
【0059】そして、フォーカス駆動コイル203a,203b
に電流を流すことにより、第1および第2のフォーカス
磁石204a,204b,205a,205b との間にローレンツ力が発生
し、対物レンズホルダ201 が回転軸202 とすべりながら
対物レンズ200 の光軸方向に移動する。したがって、対
物レンズ200 の移動量を制御することによりレーザ光の
焦点を光磁気ディスク2 上に収束させることができる。
【0060】また、トラッキング駆動コイル206a,206b
に電流を流すことにより、トラッキング駆動磁石207a,2
07b,208a,208b との間にローレンツ力が発生し、対物レ
ンズホルダ201 が回転軸202 まわりに微小回転移動する
ことにより対物レンズ200 を光磁気ディスク2 の半径方
向に微小移動する。したがって、対物レンズ1 から照射
されるレーザ光を光磁気ディスク2 上の所望の記録トラ
ック位置に導くことができる。
【0061】なお、ここでは図示しないキャリッジも、
前述の第1および第2実施例と同様に光磁気ディスク2
の半径方向に移動される。これによって対物レンズ200
の大移動が実現する。
【0062】このような構成の本実施例では、前述の各
実施例とは異なり、トラッキング駆動用磁気回路の一部
を形成するトラッキング磁石207a,207b,208a,208b とフ
ォーカス磁石204a,204b,205a,205b とは、光磁気ディス
ク2 からほぽ等しい距離に配置されることになる。した
がって、フォーカス磁石204a,204b,205a,205b の漏洩磁
界のみならずトラッキング磁石207a,207b,208a,208b の
漏洩磁界も光磁気ディスク2 に影響を及ぼす。
【0063】ここで、トラッキング磁石207a,207b,208
a,208b による漏洩磁界は、光磁気ディスク2 のレーザ
光焦点位置では、フォーカス磁石204a,204b,205a,205b
の着磁方向とほぼ平行(フォーカス磁石の着磁方向と同
じ)となる。したがって、トラッキング磁石207a,207b,
208a,208b による漏洩磁界とは逆の漏洩磁界を発生する
ようにフォーカス磁石204a,204b,205a,205b のそれぞれ
の着磁を決定すれば、光磁気ディスク2 のレーザ光焦点
位置での漏洩磁界を極めて小さくすることができる。
【0064】なお本実施例では上述の各実施例とは異な
り、トラッキング磁石とフォーカス磁石の着磁の向きや
強さ、または距離などにより、第1のフォーカス磁石20
4a,204b の方を第2のフォーカス磁石205a,205b より小
さくする場合も有り得る。
【0065】以上、本発明に係る実施例を説明したが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではなくその主
旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができ
る。例えば、漏洩磁界を打ち消すために使用される磁石
は、1つの磁気回路に2個(一対)である必要はなく、
3個以上が使用されていてもよい。
【0066】また、第1のフォーカス磁石と第2のフォ
ーカス磁石とで磁力の強さを変える方法としては、前述
のように磁石の厚みを変える方法があるが、ほかにも磁
石の高さを変える方法、体積を変える方法、あるいは異
なる組成(例えばサマリウムコバルト系など)の磁石を
使う方法、着磁の強さを変える方法などがあり、いずれ
の方法を用いても同様の効果を期待することができる。
もちろんこれらの方法を組み合わせて使用することも可
能である。
【0067】また、第1のフォーカス磁石と第2のフォ
ーカス磁石に同じ組成の磁石を用いる場合には、両者を
一体に成形したものを用いることもできる。また、第1
および第2のフォーカス磁石に対向配置されるフォーカ
ス駆動コイルは、第1実施例のように1対(2個)とす
る他にも、2対(4個)以上とすることもできる。
【0068】さらに、第3実施例のように、光磁気ディ
スク装置の形態に応じてトラッキング磁石(あるいはラ
ジアル磁石)に対して本発明を適用しても、もちろん構
わない。
【0069】なお、外部磁界発生装置の方式も種々のも
のを利用することができ、例えば永久磁石を回転させた
り、並進移動させて磁界を変化させる方式の外部磁界発
生装置を利用してもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明よれば、光磁
気ディスクのレーザ光焦点位置の漏洩磁界を容易に低減
することのできる光磁気ディスク装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る光磁気ディスク装置
の主要部の外観斜視図。
【図2】外部磁界発生装置を除いた対物レンズ駆動系の
みを示した斜視図。
【図3】対物レンズ駆動系のうちフォーカス駆動系およ
びラジアル駆動系の一部のみを示した斜視図。
【図4】光磁気ディスク装置の主要部の断面図。
【図5】フォーカス磁石が発生する磁界の様子を示した
線図。
【図6】本発明の第2実施例に係る光磁気ディスク装置
の、対物レンズ駆動系のみを示した斜視図。
【図7】対物レンズ駆動系の断面図。
【図8】本発明の第3実施例に係る光磁気ディスク装置
の、対物レンズ駆動系のみを示した斜視図。
【図9】磁気回路の一部のみを示した斜視図。
【図10】従来の光磁気ディスク装置の主要部の外観斜
視図。
【図11】外部磁界発生装置,磁気シールドカバー,光
磁気ディスクを除いた対物レンズ駆動系のみを示す斜視
図。
【図12】対物レンズ駆動系のうちフォーカス駆動系お
よびラジアル駆動系の一部のみを示した斜視図。
【図13】従来の光磁気ディスク装置の主要部の断面
図。
【符号の説明】
1,200…対物レンズ 2…光磁気ディスク(光磁気記録媒体) 3,201…対物レンズホルダ 4a,4b …平行板バネ 5…キャリッジ 6…ベアリング 7a,7b …ガイドレール 8a,8b,113,203a,203b …フォーカス駆動コイル 9a,9b,112,210a,210b …フォーカスヨーク 10a,10b,11a,11b,100a,100b,101a,101b,110,111,204a,2
04b,205a,205b…フォーカス磁石 12a,12b …ラジアル駆動コイル 13a,13b …ラジアル駆動磁石 14a,14b …ラジアルヨーク 202 …回転軸 206a,206b …トラッキング駆動コイル 207a,207b,208a,208b …トラッキング磁石 209a,209b …トラッキングヨーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光磁気記録媒体の厚さ方向に駆動され、前
    記光磁気記録媒体にレーザ光を焦束する対物レンズと、 前記対物レンズに前記光磁気記録媒体の厚さ方向への駆
    動力を与える電磁力発生手段と、 前記光磁気記録媒体に対して前記対物レンズと反対位置
    に配置され、前記光磁気記録媒体に所定の磁界を付与す
    る磁界発生手段と、を有する光磁気ディスク装置におい
    て、 前記電磁力発生手段は、着磁の向きと磁力の異なる少な
    くとも2種類の磁石を有することを特徴とする光磁気デ
    ィスク装置。
  2. 【請求項2】前記磁石は前記光磁気記録媒体の厚さ方向
    に並設され、前記光磁気記録媒体に遠い磁石ほど強い磁
    力を備えてなることを特徴とする請求項1記載の光磁気
    ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記電磁力発生手段は、前記対物レンズの
    光軸に対して対称な磁界を発生することを特徴とする請
    求項1または2記載の光磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】光磁気記録媒体の厚さ方向および半径方向
    に駆動され、前記光磁気記録媒体にレーザ光を焦束する
    対物レンズと、 前記対物レンズに少なくとも光磁気記録媒体の厚さ方向
    への駆動力を与える電磁力発生手段と、 前記光磁気記録媒体に対して前記対物レンズと反対位置
    に配置され、前記光磁気記録媒体に所定の磁界を付与す
    る磁界発生手段と、を有する光磁気ディスク装置におい
    て、 前記電磁力発生手段は、着磁の向きと磁力の異なる少な
    くとも2種類の磁石を有することを特徴とする光磁気デ
    ィスク装置。
  5. 【請求項5】前記磁石は前記光磁気記録媒体の厚さ方向
    に並設され、前記光磁気記録媒体に遠い磁石ほど強い磁
    力を備えてなることを特徴とする請求項4記載の光磁気
    ディスク装置。
  6. 【請求項6】前記電磁力発生手段は、前記対物レンズの
    光軸に対して対称な磁界を発生することを特徴とする請
    求項4たは5記載の光磁気ディスク装置。
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