JPH07270528A - 比誘電率の測定方法および装置ならびに埋設物の探査装置 - Google Patents

比誘電率の測定方法および装置ならびに埋設物の探査装置

Info

Publication number
JPH07270528A
JPH07270528A JP5724094A JP5724094A JPH07270528A JP H07270528 A JPH07270528 A JP H07270528A JP 5724094 A JP5724094 A JP 5724094A JP 5724094 A JP5724094 A JP 5724094A JP H07270528 A JPH07270528 A JP H07270528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peak
relative permittivity
image
buried object
convergence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5724094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromasa Nakauchi
啓雅 中内
Akira Kawanaka
彰 川中
Mitsuhide Kyo
光秀 許
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP5724094A priority Critical patent/JPH07270528A/ja
Publication of JPH07270528A publication Critical patent/JPH07270528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中埋設管が埋設されている土壌の比誘電率
を、演算処理時間を短縮して測定することができるよう
にすること。 【構成】 地表面から電磁波を放射し、地中埋設管によ
る反射波を受信し、地中埋設管を横切るように移動しつ
つ放射した電磁波と反射波との時間差に基づいて土壌断
面の原画像を作成し、その原画像の一部分の領域を指定
し、その指定した領域において整合フィルタの手法、反
射波の波形整形を行い、その後、土壌の比誘電率を順番
に変更しつつ設定しながら、前記波形整形した画像領域
の画像を用いて、マイグレーション法による演算処理を
行い、ピークピーク値を用いて収斂の程度の評価を行
い、さらにスプライン補間を行って、ピークピーク値の
最大が得られる比誘電率を求め、こうして高い収斂の程
度が得られた比誘電率を、実際の比誘電率と定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比誘電率の測定方法お
よび装置ならびに埋設物の探査装置に関し、もっと詳し
くは、たとえば管が埋設されている土壌の比誘電率の測
定を行う方法および装置に関し、またそのような地中埋
設管の探査を地表から行うことができる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、本件出願人による
特開平5−232220に開示されている。この先行技
術では、たとえば地中埋設管の埋設位置を探査するため
に、地表から地中埋設管である物標に電磁波を放射し、
その反射波による探査画像を得、その探査画像に対して
土壌比誘電率を徐々に変化させてマイグレーション処理
を行い、地中埋設管などの埋設物の反射像の収斂度合、
すなわちピークピーク値から、土壌比誘電率を計算す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、比誘電率を段階的に変えたときのマイグレーション
処理結果において用いるピークピーク値のラインを、手
動で決定しているので、精度が低いという問題がある。
【0004】本発明の目的は、地中埋設管などの埋設物
を、高精度で検出することができるようにして比誘電率
を高精度で求めることができるようにした比誘電率の測
定方法および装置ならびに埋設物の探査装置を提供する
ことである。
【0005】本発明の他の目的は、演算処理時間を短縮
することができるようにした比誘電率の測定方法および
装置ならびに埋設物の探査装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、埋設物が埋設
されている隠蔽場所の表面に沿って移動しつつ、隠蔽場
所に、電磁波を放射し、埋設物による反射波を受信し、
放射した電磁波と反射波との時間差に基づいて隠蔽場所
の断面の原画像を作成し、原画像を画面に表示し、その
画面内で埋設物の像を含む前記画面の一部分の領域を指
定し、隠蔽場所から埋設物までの比誘電率を順番に変更
しつつ設定し、設定した各比誘電率を用いて、前記領域
の画像を用いて、埋設物の見かけの位置から真の位置に
戻すマイグレーション法による演算処理を行い、その演
算処理によって得られた埋設物の像の収斂の程度を評価
し、高い収斂の程度が得られた比誘電率を、隠蔽場所か
ら埋設物までの比誘電率であると判定する比誘電率の測
定方法である。
【0007】また本発明は、指定された領域における反
射波Bの波形の開始点にピークがくるテンプレートPを
作り、テンプレートPと反射波Bとの相関を求めること
によって、周波数領域上での整合フィルタによる変換波
形Fを求め、この整合フィルタによる変換波形Fによる
画像を、マイグレーション法によって演算処理すること
を特徴とする。
【0008】また本発明は、前記領域の上辺が地表であ
るかのようにオフセット補正を行い、このオフセット補
正をした画像を、マイグレーション法によって演算処理
することを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記収斂の程度の評価は、
各比誘電率εrに関して、各時間軸毎の反射波のピーク
ピーク値をまず求め、こうして得られた全ての時間軸の
ピークピーク値のうちの最大値を求め、各比誘電率εr
毎の前記最大値のうちの最大のものが得られるときの比
誘電率εrを、隠蔽場所から埋設物までの比誘電率であ
ると判定する比誘電率の測定方法である。
【0010】また本発明は、各比誘電率εrに対応する
ピークピーク値のスプライン補間操作を行い、そのスプ
ライン補間操作の結果得られるピークピーク値が最大と
なる比誘電率εrを、隠蔽場所から埋設物までの比誘電
率であると判定することを特徴とする。
【0011】また本発明は、埋設物が埋設されている隠
蔽場所に、電磁波を放射する手段と、埋設物による反射
波を受信する受信手段と、放射した電磁波と反射波との
時間差に基づいて隠蔽場所の断面の原画像を作成する手
段と、作成された原画像をストアする原画像メモリと、
複数の比誘電率を設定する手段と、原画像メモリにスト
アされている原画像を目視表示する表示手段と、表示手
段によって表示される画面内で、その画面の一部分の領
域を指定する手段と、設定した各比誘電率を用いて、原
画像メモリの指定された前記領域を用いて埋設物の見か
けの位置から真の位置に戻すマイグレーション法による
演算処理を行うマイグレーション処理手段と、処理手段
の演算処理によって得られた画像をストアする処理画像
メモリと、処理画像メモリにストアされている画像を用
いて埋設物の像の収斂の程度を演算処理して評価する収
斂処理手段と、収斂処理手段の出力に応答し、高い収斂
の程度が評価された比誘電率を、隠蔽場所から埋設物ま
での比誘電率であると判定する手段とを含むことを特徴
とする比誘電率の測定装置である。
【0012】また本発明は、指定された領域における反
射波Bの波形の開始点にピークがくるテンプレートPを
作り、テンプレートPと反射波Bとの相関を求めること
によって、周波数領域上での整合フィルタによる変換波
形Fを求め、この整合フィルタによる変換波形Fによる
画像を求める整合フィルタ処理手段と、整合フィルタ処
理手段によって求められた画像をストアする整合フィル
タ処理画像メモリとを含み、前記マイグレーション処理
手段は、整合フィルタ処理画像メモリの画像を用いてマ
イグレーション法による演算処理を行うことを特徴とす
る。
【0013】また本発明は、収斂処理手段は、各比誘電
率εrに関して各時間軸毎の反射波のピークピーク値を
まず求め、こうして得られた全ての時間軸のピークピー
ク値のうちの最大値を求めることを特徴とする。
【0014】また本発明は、前記判定手段は、各比誘電
率εrに対応するピークピーク値のスプライン補間操作
を行い、そのスプライン補間操作の結果得られるピーク
ピーク値が最大となる比誘電率εrを、隠蔽場所から埋
設物までの比誘電率であると判定することを特徴とす
る。
【0015】また本発明は、埋設物が埋設されている隠
蔽場所に、電磁波を放射する手段と、埋設物による反射
波を受信する受信手段と、放射した電磁波と反射波との
時間差に基づいて隠蔽場所の断面の原画像を作成する手
段と、作成された原画像をストアする原画像メモリと、
複数の比誘電率を設定する手段と、原画像メモリにスト
アされている原画像を目視表示する表示手段と、表示手
段によって表示される画面内で、その画面の一部分の領
域を指定する手段と、設定した各比誘電率を用いて、原
画像メモリの指定された前記領域を用いて埋設物の見か
けの位置から真の位置に戻すマイグレーション法による
演算処理を行うマイグレーション処理手段と、処理手段
の演算処理によって得られた画像をストアする処理画像
メモリと、処理画像メモリにストアされている画像を用
いて埋設物の像の収斂の程度を演算処理して評価する収
斂処理手段と、収斂処理手段の出力に応答し、高い収斂
の程度が評価された比誘電率を、隠蔽場所から埋設物ま
での比誘電率であると判定する手段と、判定手段によっ
て判定された比誘電率に対応した処理画像を、処理画像
メモリから読出して目視表示する表示手段とを含むこと
を特徴とする埋設物の探査装置である。
【0016】
【作用】本発明に従えば、地中埋設管などの埋設物が埋
設されている隠蔽場所、たとえば土壌の表面に沿って移
動しつつ、その隠蔽場所に電磁波を放射し、埋設物によ
る反射波を受信し、放射した電磁波と反射波との時間差
に基づいて隠蔽場所の断面の原画像をまず作成し、この
原画像をそのまま直接に、またはたとえば波形整形もし
くはノイズの除去処理などを行った後に、表示手段の画
面に表示し、操作者は、その画面内で埋設物の像を含む
領域を入力手段などの操作によって指定し、この領域の
原画像に基づいて、隠蔽場所から埋設物までの比誘電率
を順番に、たとえば5〜10の値に、変更しつつ設定
し、設定した各比誘電率を用いて、マイグレーション法
による演算処理を行い、こうして得られるマイグレーシ
ョン法による演算処理して得られた画像は、埋設物の画
像に一層近似した画像となる。そのため比誘電率の設定
が実際の隠蔽場所の値に近似しているか、または異なっ
た値であるかを直感的に知ることがきわめて容易であ
る。
【0017】特に本発明に従えば、上述のように、原画
像のうちの一部分の領域を指定してマイグレーション法
による演算処理を行うようにしたので、演算処理に必要
な時間を、その原画像の全画面のマイグレーション法に
よる演算処理に要する時間に比べて、短縮することが可
能である。
【0018】また本発明に従えば、原画像メモリの内容
は、整合フィルタによる変換波形Fを求めて画像を変換
するようにしたので、反射波Bの波形の整形をすること
ができ、したがってその後のマイグレーション法による
演算処理の結果得られる画像は、埋設物の画像にさらに
一層近似した画像となる。
【0019】また本発明に従えば、前記領域の上辺が地
表であるかのようにオフセット補正を行い、その後にマ
イグレーション法によって演算処理を行うので、そのマ
イグレーション法の演算処理のプログラムによる動作が
容易になる。
【0020】また本発明に従えば、収斂の程度の評価
は、ピークピーク値を求めることによって自動的に行う
ようにし、精度の高い比誘電率を求めることができる。
【0021】さらに本発明に従えば、各比誘電率εrに
対応するピークピーク値のスプライン補間操作を行うこ
とによって、ピークピーク値が最大となる比誘電率εr
を、各比誘電率εrをわずかずつ変化させながらマイグ
レーション法による演算処理を行う場合に比べて、演算
処理時間を大幅に短縮することができる。
【0022】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の構成を示
すブロック図である。土壌1には鋼管2が埋設されてお
り、地上で、この管2を探査するために、本発明が実施
される。送信アンテナ3には送信手段4から単一個の矩
形波パルスが与えられ、これによって送信アンテナ3か
らは図2(1)で示されるインパルス状の電磁波が放射
される。この電磁波は図1の参照符5で示されるように
土壌1内を進み、管2によって反射され、この反射波は
参照符6で示されるように進んで地上に設けられた受信
アンテナ7によって受信され、受信手段8に与えられ
る。アンテナ7によって受信される反射波の波形は図2
(2)に示されるとおりである。送信アンテナ3から放
射された電磁波と受信アンテナ7によって受信された反
射波との時間差ΔTは、管2の深さに対応している。受
信手段8は、送信手段4から出力される矩形波パルスに
同期し、前記時間差ΔTを検出し、マイクロコンピュー
タなどによって実現される処理回路9に与える。送信ア
ンテナ3と受信アンテナ7と一体的に固定し、管2を横
切る図1のx方向である矢符10で示される方向に等間
隔ずつ移動するたび毎に、上述の動作を繰返し、その受
信波形を原画像メモリ11にストアする。
【0023】この原画像メモリ11にストアされている
原画像は、陰極線管などの目視表示手段12によって、
図3(1)および後述の図8(1)で示されるように得
られる。原画像メモリ11には、前述の図2(2)で示
される波形が複数階調でストアされ、この実施例では白
と黒の中央の中間階調を零レベルとする。土壌1内に
は、図3では5本の、また図8(1)では単一の管2が
埋設されているものと想定する。原画像メモリ11にス
トアされている管2に対応する像13は図3(1)の左
右方向、すなわちx方向に拡がった大きな曲率半径を有
する大略的に逆U字状または双曲線状の像である。図3
(2)は、図3(1)に示される画像が得られたときに
おける土壌1に埋設された合計5本の管2を示す断面図
であり、この図3(2)に示される各数値は、単位mで
ある。
【0024】図4は、処理回路9の動作を説明するため
のフローチャートである。ステップn1からステップn
2に移り、前述のように原画像を作成して原画像メモリ
11にストアする。次のステップn3では、作業者はキ
ーボードなどの入力手段17から、表示手段12に表示
された原画像に基づき、地中埋設管2の頂部を見つけ
る。各管の頂部付近の画像は、大略的に逆U字状または
双曲線状に表示されており、作業者はその頂点を目で見
て、見つける。
【0025】そこで次のステップn3では、各双曲線上
に表示されている単一の画像を含み、かつ他の双曲線状
の画像をできるだけ含まないように、正方形または長方
形の矩形である領域31〜35を決定する。
【0026】そこで次にステップn4では、地中埋設管
2の反射波の波形整形を行うために、整合フィルタの手
法を用いる。図5で示されるように座標系を設定する。
x方向は、地表に沿って、今調査しようとする直線の方
向を示す。y方向は、地下に向けて正の方向をとる。
今、波動の場をu(x,y,t)で表すと、問題は時刻
t>0に対して得られた地表面上での記録データu
(x,0,t)(地表断面)から時刻t=0における深
さ方向の場u(x,y,0)(深度断面)を求めること
である。
【0027】地表上での記録データu(x,0,t)を
2次元フーリエ変換して得られるものをB(ξ,ω)と
すると
【0028】
【数1】
【0029】で得られる。
【0030】ここで、地中探査装置における信号波形
は、図2(2)のように2〜3サイクルの振動(リンギ
ング)を伴って受信されるので、その波形のピーク点が
反射物の位置に対応するとは限らない。そこで反射波形
において波形の開始点にピークがくるようなものをテン
プレートP(ξ,ω)として作り、テンプレートP
(ξ,ω)と反射波B(ξ,ω)の相関を求めることに
より、テンプレートP(ξ,ω)のように波形の開始点
にピークがくるように変換する。このような処理は、周
波数領域上では整合フィルタによる処理になり、次式の
ように表すことができる。
【0031】 F(ξ,ω)=B(ξ,ω)P* (ξ,ω) …(2) ここで、F(ξ,ω):整合フィルタによる変換波形 B(ξ,ω):地表面上での記録データ u(x,0,
t)の2次元フーリエ変換 P(ξ,ω):テンプレート波形のフーリエ変換 である。
【0032】また、ξはxのフーリエ変換、ωは角周波
数、*は複素共役を示している。整合フィルタをかけた
後の地中レーダ画像をマイグレーション処理した場合、
最大値の現れる点が地中埋設管の位置となる。
【0033】ステップn5では、土壌1の比誘電率とし
て、複数の値εrを入力手段17によって入力し、その
うちの1つを設定する。
【0034】比誘電率εrを設定することにより地中で
の電波の伝播速度は、
【0035】
【数2】
【0036】で表される。ここで、c0 は真空中での電
磁波の伝播速度である。これにより、マイグレーション
のための平均伝播速度が得られる。
【0037】そこでステップn6では、オフセット補正
を行う。すなわちFKマイグレーションを行うために、
図6のように指定した領域31〜35の上辺38があた
かも地表であるかのようにするための補正を行う。ここ
では、Phase−Shiftマイグレーション法と呼
ばれる、領域の上辺までの層ごとに波動方程式を解くこ
とにより深度補正を行うものである。
【0038】x,y,tの座標系において、関数u
(x,y,t)の波動方程式は次式で表される。
【0039】
【数3】
【0040】式4をxとtに関して2次元フーリエ変換
すると、
【0041】
【数4】
【0042】が得られる。これを整理すると、
【0043】
【数5】
【0044】が得られる。ここで、Uξω(ξ,y,
ω)はu(x,y,t)のx,tに関する2次元フーリ
エ変換である。
【0045】式6はyに関する2階微分方程式であり、
これを初期条件をUξω(ξ,0,ω)として解くと、
【0046】
【数6】
【0047】となる。したがって、u(x,0,t)が
与えられるとUξω(ξ,0,ω)つまりB(ξ,ω)
が求められ、式7からUξω(ξ,yn,ω)が得られ
る。
【0048】最後に、u(x,yn,t)はU
ξω(ξ,yn,ω)を2次元逆フーリエ変換すること
で得ることができる。
【0049】 u(x,yn,t) = ∬Uξω(ξ,yn,ω)ej(εx+ωt)dξdω …(8) ここでω→tの変換に関してはt=0の値のみ必要とす
るので、式8にt=0を代入し計算すれば良い。
【0050】 u(x,yn,0)= ∬Uξω(ξ,yn,ω)ejξxdξdω …(9) 以上の処理をもって、u(x,0,t)から領域31〜
35の上辺38のu(x,ys ,0)を得ることができ
る。ステップn5の整合フィルタを使用する場合、P
(ξ,ω)の逆フーリエ変換をf(x,0,t)とする
と、それぞれf(x,0,t)、F(ξ,ω)の値を新
たなu(x,0,t)、B(ξ,ω)とすることにより求
まる。
【0051】そこで次にステップn7ではマイグレーシ
ョン処理を行う。前述のステップn6におけるオフセッ
ト補正時のysの場所を地表と考え、指定した領域内を
FKマイグレーション処理する。ステップn4の整合フ
ィルタを使用する場合、F(ξ,ω)の逆フーリエ変換
をf(x,0,t)とすると、それぞれf(x,0,
t)、F(ξ,ω)の値を新たなu(x,0,t)、B
(ξ,ω)として、指定した領域31〜35内をFKマ
イグレーション処理する。
【0052】このFKマイグレーションによる演算処理
を述べる。送受信アンテナ3,7によって観測されて原
画像メモリ11にストアされている原画像は、地下構造
と同一のパターンを示さない。それは、図7に示される
ように送受信アンテナ3,7が設けられた観測点から管
2の頂部2aである真の反射面参照符19で示される反
射波を、その真下20の符号を辿って見かけの反射面2
bがきたようにスポットしているからである。マイグレ
ーション法は、見かけの反射面2bの位置から真の反射
面の位置2aに戻す演算処理操作をいう。このマイグレ
ーション法は、次のように定式化することができる。こ
のマイグレーション法による演算処理は、設定された1
つの比誘電率εrを用いて原画像メモリ11のストア内
容を用いて、ステップn3で指定された領域31〜35
における地中埋設管2の見かけの位置から真の位置に戻
す手法である。波の場u(x,y,t)は前述の式4の
波動方程式を満足する。
【0053】両辺を3次元フーリエ変換すれば、 ω2 − c2ξ2 − c2η2 = 0 …(10) を得る。ここに、u(x,y,t)の3次元フーリエ変
換をU(ξ,η,ω)で表すことにするが、これらの間
には、
【0054】
【数7】
【0055】の関係がある。これを、地中から地表に向
かう波のみを考えて解くと ω = cη√(1+ξ2/η2) …(12) となる。次に、u(x,y,t)のxとyに関する2次
元フーリエ変換をV(ξ,η,t)で表すと
【0056】
【数8】
【0057】となる。そこで式1の波動方程式を2次元
フーリエ変換すると
【0058】
【数9】
【0059】となる。これはtに関する常微分方程式で
ある。したがって、地中から地表に向かう波のみを考え
た一般解は V(ξ,η,t) = A(ξ,η)ejωt …(15) と表される。ここでA(ξ,η)は時間tに依存しない
関数である。式15について2次元逆フーリエ変換をと
ると式13から
【0060】
【数10】
【0061】となる。これより、とくにy=0とおけ
ば、
【0062】
【数11】
【0063】となる。他方、地表断面u(x,0,t)
の2次元フーリエ変換を
【0064】
【数12】
【0065】と定義すると、この逆フーリエ変換は
【0066】
【数13】
【0067】となる。この式17と式19とを比較すれ
ば、明らかに、 B(ξ,ω)dω=A(ξ,η)dη …(20) でなければならない。式12と式20とから最終的に
【0068】
【数14】
【0069】が得られる。したがって、地表断面のデー
タをフーリエ変換してB(ξ,ω)を求め、その結果に
式21を適用すれば、深度断面のフーリエ変換が求めら
れる。深度断面はA(ξ,η)をフーリエ変換して求め
られる。伝搬速度cはc=c0/(εr)1/2(c0:
真空中での波の伝搬速度、εr:地中の比誘電率)より
求められる。
【0070】こうしてマイグレーション法によって演算
処理して得られた処理画像は、たとえば図8(2)〜図
8(4)のうちの1つであり、このような処理画像は処
理画像メモリ21にストアされる。送受信アンテナ3,
7から管2までの土壌1の平均の比誘電率を、実際の比
誘電率に比べてわずかに大きく設定してマイグレーショ
ン法による演算処理を行った処理画像は図8(2)に示
されるとおりとなり、管2の原画像メモリ11にストア
されている像13に比べて像14のx方向に圧縮されて
収斂された画像を得ることができる。土壌1の比誘電率
を実際の比誘電率とほぼ等しい値に設定してマイグレー
ション法によって演算処理して得られた画像は図8
(3)に示されるとおりであり、管2に対応した像15
は収斂の程度が高く、単一の黒点として表される。土壌
1の実際の比誘電率に比べて小さ過ぎる比誘電率を設定
してマイグレーション法による演算処理を行ったときの
処理画像は図8(4)に示されるとおりであり、管2に
対応して下に凸の像16が得られる。
【0071】ステップn5では、こうして得られた処理
画像を用いて、管2の収斂すべき予め定める部位である
頂部2aをみつける。このような管2の頂部2aを演算
してみつけるために、相互相関を演算する。たとえばス
テップn4で得られた処理画像が図8(2)で示される
とおりであるものとするとき、x方向の任意の座標x1
におけるy方向に連なる実際の波形V(x1,y)は、
たとえば図9(1)で示されるとおりである。この処理
画像の収斂すべき部位2aの像2cを通るy方向の直線
22上の基準波形は図9(2)に示されている。この基
準波形は、管2の頂部2aに対応した像2cから深さ方
向の予め定める時間W1にわたって得られる波形であ
り、予め設定しておく。この基準波形をS(y)で表す
ことにする。相互相関C(x1,y)は、式22で示さ
れる。
【0072】
【数15】
【0073】ステップn8では、収斂の程度の評価を行
う。ステップn8のマイグレーションで得られた式21
のV(ξ,η,0)を逆フーリエ変換したものをu
(x,y,0)で表すと
【0074】
【数16】
【0075】となる。
【0076】以上によりu(x,y,0)が求まり、領
域中においてピークピーク値を用いて収斂の程度の評価
を行う。ここでピークピーク値とは、図10のように、 ピークピーク値=(各ラインの最大値)−(各ラインの最小値) …(24) なる式24で定義する。
【0077】アルゴリズム:1つの反射像における反射
振幅幅の最大、最小値は時間軸に沿った同一ライン上に
現れると仮定し、ある比誘電率に対する最大値を求める
のに際してまず時間軸に沿った各ライン上でピークピー
ク値を求め、各ラインのピークピーク値中、最大のも
の、すなわち白で表されるものをその比誘電率に対する
ピークピーク値とし、収斂しているという評価になる。
【0078】ステップn8aでは、入力手段17によっ
て前述のように入力された複数の比誘電率εrのうち、
新たな比誘電率εrに関して演算が終了していなけれ
ば、ステップn5に戻り、すべての比誘電率εrに関し
てステップn6〜ステップ8の演算が終了していれば、
次のステップn9に移る。
【0079】ステップn9では、スプライン補間を用い
た小さい間隔の比誘電率εrに対するピークピーク値の
算出を行う。すなわちピークピーク値を用いた比誘電率
の推定法における推定精度は、候補とする比誘電率を変
化させるステップに依存する。しかし、ステップを小さ
くすると推定精度は上がるが、サンプル数が多くなるた
め処理時間も長くなる問題が残る。スプライン補間を用
いた推定法は、図11のように少ないサンプル点から、
ピークピーク値の推移を各サンプル点間のピークピーク
値をスプライン補間を用いることにより求め、処理時間
の増加なしに推定精度を改善する方法である。スプライ
ン補間とは、分割された区間に対しそれぞれ異なった多
公式で構成される、滑らかな区分的多公式関数であるス
プライン関数を使った補間操作である。このようにし
て、比誘電率に対するピークピーク値をスプライン補間
により算出するものである。
【0080】3次のスプライン関数に話を限定すれば、
以下のような簡便でしかも数値的に安定な方法で補間操
作を行うことができる。
【0081】小区間(xj,xj+1)上の3次スプライン
関数をSjと書けば、Sj″は分点xj上の2階の微分係
数値をσj,、hj=xj+1−xjとして、
【0082】
【数17】
【0083】と表せるから、これを2階積分すること
で、
【0084】
【数18】
【0085】を得る。ここで、
【0086】
【数19】
【0087】である。こうすると、補間条件と分点上で
の0,2階の接触条件とが一度に入るので、後はs′の
連続性が保障されればよいことになる。sj′は、
【0088】
【数20】
【0089】であるから、条件 S′j-1(xj) = s′j(xj) …(30) より、結局σj,j=1,…,N−1を未知数とするN
−1元連立方程式 2(h0+h1)σ1 + h1σ2 = Δ1 − Δ0j-1σj-1 + 2(hj-1+hj)σj + hjσj+1 = Δj − Δj-1, j=1,…,N−1 hN-2σN-2 + 2(hN-2+hN-1)σN-1 = ΔN-1 − ΔN-2 …(31) (あるいは簡単にHσ =Δ)を解く問題に帰着され
る。この係数行列Hは、正値対称の三重対角行列であ
り、 コレスキー分解H=t UDU(Uは上三角行列、Dは対角行列) …(32) で解くことができる。まず、接点の座標値からDUと(
t U)−1Δを求め、後退代入を行う。もし分点xj
座標が変わらなければ、DU入る一度だけ計算すればよ
い。具体的な手順は、UとHの上非対角成分は等しい
(=hj )から、Dの対角成分djについては、
【0090】
【数21】
【0091】非斉次成分(tU)-1Δについては、
【0092】
【数22】
【0093】で求めることができる。後は後退代入
【0094】
【数23】
【0095】で、σj ,j=0,…,N,が求められ
る。σ0,σNについては定義から0である。
【0096】ステップn10では、収斂の程度の評価が
最大であるときの比誘電率εrを決定する。すなわちス
テップn9でスプライン補間の手法を用いて算出したピ
ークピーク値の中でさらに最大のものを選び、そのとき
の比誘電率εrの値をみつけて決定する。
【0097】その後、ステップn11では、前述のステ
ップn4で得られたF(ξ,ω)に対してステップn1
0において決定された比誘電率εrでステップn7で行
われた操作と同じくFKマグレーション処理を施し、領
域中で値が最大をとる場所か管頂部、つまり埋設管の位
置であると推定する。
【0098】本発明は、地中埋設管2に関して実施され
るだけでなく、コンクリートおよび海水などの隠蔽場所
における管およびその他の埋設物の探査を行うために、
広範囲に実施することができる。また本発明に従って求
めた比誘電率を、埋設物の探査画像を得るためだけでな
く、その他の用途に用いてもよい。
【0099】収斂の程度の評価は、前述の実施例のピー
クピーク値に関連する手法だけでなく、その他の手法を
用いるようにしてもよい。
【0100】前述のスプライン補間の手法の他に、他の
補間を行う方法を採用してもよい。
【0101】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、隠蔽場
所、たとえば地中に埋設された管などの埋設物に、隠蔽
場所の表面から電磁波を放射し、その反射波を受信し、
隠蔽場所の表面に沿って移動しつつ、それらの時間差を
求めて原画像を作成し、その原画像の一部分における埋
設物の像を含む領域を、操作者がたとえば入力手段を操
作することなどによって指定し、次にその指定した領域
に関して、複数の各比誘電率を順番に変更しつつ、マイ
グレーション法による演算処理を行い、こうして得られ
た処理画像を処理画像メモリにストアし、その地中埋設
管の頂部などのような埋設物の部位を直感的に容易に把
握することができる。
【0102】特に本発明では上述のように、原画像の一
部分である指定した領域だけのマイグレーション法によ
る演算処理を行うようにしたので、処理時間の短縮を行
うことができる。
【0103】こうして得られた処理画像毎の収斂の程度
を評価して、高い収斂の程度が得られた比誘電率を、実
際の比誘電率率とあると判定することによって、その判
定が容易となる。また求めた比誘電率をもとにして、隠
蔽場所の表面から埋設物までの電磁波の平均速度がc/
(εr)1/2 で求まるので、探査深さが正確に求まる。
【0104】さらに本発明によれば、マイグレーション
法による演算処理に先立ち、整合フィルタによる変換波
形Fを求め、これによってマイグレーション法による画
像は、埋設物の画像に一層近似した画像となり、そのた
め比誘電率の設定が、実際の隠蔽場所の値に近似してい
るか、または異なった値であるかを直感的に知ることが
きわめて容易である。
【0105】さらに本発明によれば、指定された前記領
域の上辺が地表であるかのようにオフセット補正を行っ
た後に、マイグレーション法によって演算処理を行うの
で、その演算処理のプログラムが簡単になり、演算処理
を円滑に行うことができる。
【0106】さらに本発明によれば、収斂の評価は、反
射波のピークピーク値を求めて行うようにしたので、演
算が容易である。
【0107】しかも本発明によれば、そのようなピーク
ピーク値は、各比誘電率に対応してスプライン補間操作
を行い、それらのピークピーク値の最大となる比誘電率
を、隠蔽場所から埋設物までの比誘電率であると判定す
ることによって、多数の各比誘電率εr毎にマイグレー
ション法による演算処理を行う処理時間に比べて、その
ようなスプライン補間操作による演算処理時間が大幅に
短く、したがって隠蔽場所から埋設物までの比誘電率
を、短時間に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の構成を示すブロック
図である。
【図2】図1の実施例の動作を説明するための波形図で
ある。
【図3】表示手段12によって表示される原画像メモリ
11の画像と、実際の地中埋設管2の埋設状態を示す図
である。
【図4】処理回路9の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】原画像を説明するための図である。
【図6】オフセット補正動作を説明するための図であ
る。
【図7】マイグレーション法による演算処理を説明する
ための図である。
【図8】表示手段12によって表示される原画像メモリ
11および処理画像メモリ21の内容を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例である相互相関を説明する
ための図である。
【図10】本発明の一実施例のピークピーク値によって
収斂の程度を評価するための手法を説明するための図で
ある。
【図11】スプライン補間の操作を説明するためのグラ
フである。
【符号の説明】
1 土壌 2 管 2a 頂部 3 送信アンテナ 4 送信回路 7 受信アンテナ 8 受信回路 9 処理回路 11 原画像メモリ 12 表示手段 17 入力手段 21 処理画像メモリ 30 表示画面 31〜35 領域 38 上辺

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋設物が埋設されている隠蔽場所の表面
    に沿って移動しつつ、隠蔽場所に、電磁波を放射し、埋
    設物による反射波を受信し、放射した電磁波と反射波と
    の時間差に基づいて隠蔽場所の断面の原画像を作成し、 原画像を画面に表示し、その画面内で埋設物の像を含む
    前記画面の一部分の領域を指定し、 隠蔽場所から埋設物までの比誘電率を順番に変更しつつ
    設定し、 設定した各比誘電率を用いて、前記領域の画像を用い
    て、埋設物の見かけの位置から真の位置に戻すマイグレ
    ーション法による演算処理を行い、 その演算処理によって得られた埋設物の像の収斂の程度
    を評価し、 高い収斂の程度が得られた比誘電率を、隠蔽場所から埋
    設物までの比誘電率であると判定する比誘電率の測定方
    法。
  2. 【請求項2】 指定された領域における反射波Bの波形
    の開始点にピークがくるテンプレートPを作り、 テンプレートPと反射波Bとの相関を求めることによっ
    て、周波数領域上での整合フィルタによる変換波形Fを
    求め、 この整合フィルタによる変換波形Fによる画像を、マイ
    グレーション法によって演算処理することを特徴とする
    請求項1記載の比誘電率の測定方法。
  3. 【請求項3】 前記領域の上辺が地表であるかのように
    オフセット補正を行い、このオフセット補正をした画像
    を、マイグレーション法によって演算処理することを特
    徴とする請求項1または2記載の比誘電率の測定方法。
  4. 【請求項4】 前記収斂の程度の評価は、 各比誘電率εrに関して、 各時間軸毎の反射波のピークピーク値をまず求め、 こうして得られた全ての時間軸のピークピーク値のうち
    の最大値を求め、 各比誘電率εr毎の前記最大値のうちの最大のものが得
    られるときの比誘電率εrを、隠蔽場所から埋設物まで
    の比誘電率であると判定する比誘電率の測定方法。
  5. 【請求項5】 各比誘電率εrに対応するピークピーク
    値のスプライン補間操作を行い、 そのスプライン補間操作の結果得られるピークピーク値
    が最大となる比誘電率εrを、隠蔽場所から埋設物まで
    の比誘電率であると判定することを特徴とする請求項1
    記載の比誘電率の測定方法。
  6. 【請求項6】 埋設物が埋設されている隠蔽場所に、電
    磁波を放射する手段と、 埋設物による反射波を受信する受信手段と、 放射した電磁波と反射波との時間差に基づいて隠蔽場所
    の断面の原画像を作成する手段と、 作成された原画像をストアする原画像メモリと、 複数の比誘電率を設定する手段と、 原画像メモリにストアされている原画像を目視表示する
    表示手段と、 表示手段によって表示される画面内で、その画面の一部
    分の領域を指定する手段と、 設定した各比誘電率を用いて、原画像メモリの指定され
    た前記領域を用いて埋設物の見かけの位置から真の位置
    に戻すマイグレーション法による演算処理を行うマイグ
    レーション処理手段と、 処理手段の演算処理によって得られた画像をストアする
    処理画像メモリと、 処理画像メモリにストアされている画像を用いて埋設物
    の像の収斂の程度を演算処理して評価する収斂処理手段
    と、 収斂処理手段の出力に応答し、高い収斂の程度が評価さ
    れた比誘電率を、隠蔽場所から埋設物までの比誘電率で
    あると判定する手段とを含むことを特徴とする比誘電率
    の測定装置。
  7. 【請求項7】 指定された領域における反射波Bの波形
    の開始点にピークがくるテンプレートPを作り、 テンプレートPと反射波Bとの相関を求めることによっ
    て、周波数領域上での整合フィルタによる変換波形Fを
    求め、 この整合フィルタによる変換波形Fによる画像を求める
    整合フィルタ処理手段と、 整合フィルタ処理手段によって求められた画像をストア
    する整合フィルタ処理画像メモリとを含み、 前記マイグレーション処理手段は、整合フィルタ処理画
    像メモリの画像を用いてマイグレーション法による演算
    処理を行うことを特徴とする請求項6記載の比誘電率の
    測定装置。
  8. 【請求項8】 収斂処理手段は、各比誘電率εrに関し
    て各時間軸毎の反射波のピークピーク値をまず求め、こ
    うして得られた全ての時間軸のピークピーク値のうちの
    最大値を求めることを特徴とする請求項6記載の比誘電
    率の測定装置。
  9. 【請求項9】 前記判定手段は、各比誘電率εrに対応
    するピークピーク値のスプライン補間操作を行い、その
    スプライン補間操作の結果得られるピークピーク値が最
    大となる比誘電率εrを、隠蔽場所から埋設物までの比
    誘電率であると判定することを特徴とする請求項8記載
    の比誘電率の測定装置。
  10. 【請求項10】 埋設物が埋設されている隠蔽場所に、
    電磁波を放射する手段と、 埋設物による反射波を受信する受信手段と、 放射した電磁波と反射波との時間差に基づいて隠蔽場所
    の断面の原画像を作成する手段と、 作成された原画像をストアする原画像メモリと、 複数の比誘電率を設定する手段と、 原画像メモリにストアされている原画像を目視表示する
    表示手段と、 表示手段によって表示される画面内で、その画面の一部
    分の領域を指定する手段と、 設定した各比誘電率を用いて、原画像メモリの指定され
    た前記領域を用いて埋設物の見かけの位置から真の位置
    に戻すマイグレーション法による演算処理を行うマイグ
    レーション処理手段と、 処理手段の演算処理によって得られた画像をストアする
    処理画像メモリと、 処理画像メモリにストアされている画像を用いて埋設物
    の像の収斂の程度を演算処理して評価する収斂処理手段
    と、 収斂処理手段の出力に応答し、高い収斂の程度が評価さ
    れた比誘電率を、隠蔽場所から埋設物までの比誘電率で
    あると判定する手段と、 判定手段によって判定された比誘電率に対応した処理画
    像を、処理画像メモリから読出して目視表示する表示手
    段とを含むことを特徴とする埋設物の探査装置。
JP5724094A 1994-03-28 1994-03-28 比誘電率の測定方法および装置ならびに埋設物の探査装置 Pending JPH07270528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5724094A JPH07270528A (ja) 1994-03-28 1994-03-28 比誘電率の測定方法および装置ならびに埋設物の探査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5724094A JPH07270528A (ja) 1994-03-28 1994-03-28 比誘電率の測定方法および装置ならびに埋設物の探査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07270528A true JPH07270528A (ja) 1995-10-20

Family

ID=13050017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5724094A Pending JPH07270528A (ja) 1994-03-28 1994-03-28 比誘電率の測定方法および装置ならびに埋設物の探査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07270528A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019190998A (ja) * 2018-04-25 2019-10-31 株式会社日立情報通信エンジニアリング 空洞識別システム及び空洞識別方法
WO2022264342A1 (ja) * 2021-06-16 2022-12-22 日本電信電話株式会社 深さ推定装置、深さ推定方法、及び深さ推定プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019190998A (ja) * 2018-04-25 2019-10-31 株式会社日立情報通信エンジニアリング 空洞識別システム及び空洞識別方法
WO2022264342A1 (ja) * 2021-06-16 2022-12-22 日本電信電話株式会社 深さ推定装置、深さ推定方法、及び深さ推定プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6573855B1 (en) Three-dimensional questing method, three-dimensional voxel data displaying method, and device therefor
EP0331728B1 (en) Apparatus for detecting materials buried under the ground
JP2005503539A (ja) 地中探索レーダを用いて埋められている物体を識別するための方法および装置
JP2000512385A (ja) 伝搬する波動場のサンプリング及び復元
JP4318189B2 (ja) 非破壊探査装置及びその方法並びにプログラム
JP4691656B2 (ja) 構造物内の物体探査方法、コンピュータ・プログラム及び記録媒体
CN108761449A (zh) 一种钢筋回波干扰下的灾害目标成像方法
JPH07270528A (ja) 比誘電率の測定方法および装置ならびに埋設物の探査装置
JP2003098263A (ja) 隠蔽物体探査方法
JP2006098112A (ja) 地中レーダ画像処理法
KR100470269B1 (ko) 지하탐사 자료의 3차원 영상화 처리방법 및 처리시스템
JP3005353B2 (ja) 隠蔽場所の断面検出装置
JPH06138250A (ja) 比誘電率の測定方法および装置ならびに埋設物の探査方法および装置
JP3409001B2 (ja) 3次元ボクセルデータ表示方法及び装置
JPH09281229A (ja) 埋設物の探査方法および装置
JPH05232220A (ja) 比誘電率の測定方法および装置ならびに埋設物の探査装置
JPH08136599A (ja) 比誘電率の測定方法および装置
JPH09211121A (ja) 探査方法及び装置
JP2000075025A (ja) 3次元探査方法及び装置
JPH11271440A (ja) 3次元探査方法及び装置
JP7139061B2 (ja) 埋設物探査装置および埋設物探査用音速推定方法
JP3159199B2 (ja) 伝播データの計算方法
JPH10325880A (ja) 比誘電率又は埋設物の埋設位置の測定方法、及びその測定装置
JP4073987B2 (ja) 地中レーダ装置の出力表示方法
JP3529670B2 (ja) 水中目標諸元解析装置