JPH07269737A - 可変絞り弁 - Google Patents

可変絞り弁

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JPH07269737A
JPH07269737A JP8255894A JP8255894A JPH07269737A JP H07269737 A JPH07269737 A JP H07269737A JP 8255894 A JP8255894 A JP 8255894A JP 8255894 A JP8255894 A JP 8255894A JP H07269737 A JPH07269737 A JP H07269737A
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pressure
pressure oil
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Kenichi Hamano
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ハウジング7に軸方向変位可能に挿入される
スプール62の外周とハウジング7の内周との間に、軸
方向に振動可能とされたスプール62の軸方向変位に伴
い開度が変化するように複数の絞り部67a、67bが
形成されている。一つの流体流れを分流して各絞り部6
7a、67bに分配する流路72を備える。そのスプー
ル62の外周に各絞り部67a、67bの上流側におけ
る流体圧力を受ける受圧面67a′、67b′が形成さ
れ、そのスプール62を軸方向一方に変位させる推力と
他方に変位させる推力とが等しくされる。 【効果】 可変絞り弁を大型化することなく絞り部にお
ける流動音を低減することができ、自励振動を防止して
流体圧力を適正に制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプールの軸方向変位
に伴い開度が変化する絞り部を備える可変絞り弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図12の(1)に示す可変絞り弁101
は、ハウジング102と、このハウジング102に軸方
向変位可能に挿入されるスプール103とを備える。そ
のスプール103の外周に形成される周溝103aとハ
ウジング102の内周に形成される周溝102aとの間
が、スプール103の軸方向変位に伴い開度が変化する
絞り部104とされている。そのスプール103の周溝
103aの内側面は軸方向に対し傾斜され、その内側面
の一方が絞り部104における受圧面103a′とされ
ている。そのハウジング102の内周の周溝102aを
高圧側に接続する流路105と、そのスプール103の
外周の周溝103aを低圧側に接続する流路106と
が、そのハウジング102に形成されている。これによ
り、その高圧側から可変絞り弁101に流入する流体は
絞り部104において絞られて低圧側に流出する。その
スプール103を軸方向変位させる電磁力を制御装置1
07からの電磁力発生信号に応じ発生するソレノイド1
08と、その電磁力に釣り合う弾性力をスプール103
に作用させるバネ109とが設けられている。その絞り
部104の開度をソレノイド108が発生する電磁力に
より制御することで、流体の圧力制御がなされる。その
制御装置107からソレノイド108に送られる電磁力
発生信号はスプール103を微小振動させるためのディ
ザを含み、静摩擦を防止してスプール103の動きの円
滑化を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の可変絞り弁
101では、絞り部104において高い流動音が発生
し、静粛性を得るための対策が必要とされている。
【0004】また、上記従来の可変絞り弁101におい
ては、スプール103に作用する電磁力とバネ109の
弾性力と流体圧力に基づくスプール103の推力とが釣
り合った状態では、スプール103は振動可能な状態に
ある。この場合において、絞り部104に流入する流体
に圧力変動があるとスプール103が自励振動し、流体
を適正に圧力制御できないおそれがあることが判明し
た。すなわち、図12の(2)に示すように、スプール
103の最大外径をD、絞り部104において流路面積
が最小となる部分におけるスプール103の受圧面10
3a′でのスプール外径をd、絞り部104の上流側流
体圧力の変動分をΔPとすると、その圧力変動分ΔPに
基づいてスプール103を軸方向一方(図において下
方)に変位させる推力Fは以下の式で表される。
【0005】F=(D2 −d2 )×π×ΔP/4
【0006】よって、流体圧力が大きくなると、推力F
が増加してスプール103が図において下方に変位す
る。すると、絞り部104の流路面積が大きくなってΔ
Pが小さくなるため推力Fが低下し、スプール103が
図において上方に変位する。すると、絞り部104の流
路面積が小さくなってΔPが大きくなるため推力Fが増
加し、スプール103が下方に変位する。これが繰り返
されることでスプール103の自励振動が発生し、適正
な流体の圧力制御ができなくなる。特に、その自励振動
の振動数がディザによるスプール103の振動数と一致
する場合、振幅が大きくなってしまう。
【0007】本発明は、上記課題を解決することのでき
る可変絞り弁を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の可変絞り弁は、
ハウジングと、このハウジングに軸方向変位可能に挿入
されるスプールと、そのスプールの外周とハウジングの
内周との間にスプールの軸方向変位に伴い開度が変化す
るように形成される複数の絞り部と、一つの流体流れを
分流して各絞り部の上流側に分配する流路とを備える。
そのスプールは軸方向に振動可能とされ、そのスプール
の外周に、そのスプールを軸方向一方に変位させる推力
と他方に変位させる推力とが等しくなるように、各絞り
部の上流側における流体圧力を受ける受圧面が形成され
ているのが好ましい。
【0009】
【作用】本発明は、絞り部における流動音は、その絞り
部における単位ぬれ口長さ(すなわち絞り部におけるス
プール外周及びハウジング内周の単位長さ)あたりの流
量を少なくすることにより低減されることに着目したこ
とに基づく。その単位ぬれ口長さあたりの流量は、スプ
ールの外径とハウジングの内径を大きくすることでも少
なくできるが、その場合は可変絞り弁が大型化してしま
う。これに対し本発明の可変絞り弁によれば、スプール
の外周とハウジングの内周との間に形成される複数の絞
り部において、一つの流れから分配された流体を絞るこ
とができるので、スプールの外径とハウジングの内径を
大きくすることなく、絞り部における単位ぬれ口長さあ
たりの流量を少なくすることができる。
【0010】また、スプールが軸方向に振動可能とされ
る場合に、そのスプールの外周に各絞り部の上流側圧力
を受ける受圧面を、そのスプールを軸方向一方に変位さ
せる推力と他方に変位させる推力とが等しくなるように
形成することで、流体圧力の変動があってもスプールが
自励振動するのを防止できる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図8を参照して第1実施例を説
明する。
【0012】図1に示すラックピニオン式油圧パワース
テアリング装置1は、車両のハンドル(図示省略)に連
結される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー6
を介し連結される出力軸3を備えている。そのトーショ
ンバー6は、ピン4により入力軸2に連結され、セレー
ション5により出力軸3に連結されている。その入力軸
2は、ベアリング8を介しバルブハウジング7により支
持され、また、ベアリング12を介し出力軸3により支
持されている。その出力軸3はベアリング10、11を
介しラックハウジング9により支持されている。その出
力軸3にピニオン15が形成され、このピニオン15に
噛み合うラック16に操舵用車輪(図示省略)が連結さ
れる。これにより、操舵による入力軸2の回転は、トー
ションバー6を介してピニオン15に伝達され、このピ
ニオン15の回転によりラック16は車両幅方向に移動
し、このラック16の移動により車両の操舵がなされ
る。なお、入出力軸2、3とハウジング7との間にはオ
イルシール42、43が介在する。また、ラック16を
支持するサポートヨーク40がバネ41の弾性力により
ラック16に押し付けられている。
【0013】操舵補助力発生用油圧アクチュエータとし
て油圧シリンダ20が設けられている。この油圧シリン
ダ20は、ラックハウジング9により構成されるシリン
ダチューブと、ラック16に一体化されるピストン21
を備えている。そのピストン21により仕切られる油室
22、23に操舵方向と操舵抵抗に応じて圧油を供給す
るため、ロータリー式油圧制御弁30が設けられてい
る。
【0014】その制御弁30は、バルブハウジング7に
相対回転可能に挿入されている筒状の第1バルブ部材3
1と、この第1バルブ部材31に同軸中心に相対回転可
能に挿入されている第2バルブ部材32とを備えてい
る。その第1バルブ部材31は出力軸3にピン29によ
り同行回転するよう連結されている。その第2バルブ部
材32は入力軸2と一体的に成形されている。すなわち
入力軸2の外周部により第2バルブ部材32が構成さ
れ、第2バルブ部材32は入力軸2と同行回転する。よ
って、第1バルブ部材31と第2バルブ部材32は、操
舵抵抗に応じ前記トーションバー6がねじれることで同
軸中心に相対回転する。
【0015】そのバルブハウジング7に、ポンプ70に
接続される入口ポート34と、前記油圧シリンダ20の
一方の油室22に接続される第1ポート37と、他方の
油室23に接続される第2ポート38と、直接にタンク
71に接続される第1出口ポート36と、後述の可変絞
り弁60を介しタンク71に接続される第2出口ポート
61とが設けられている。各ポート34、36、37、
38、61は、その第1バルブ部材31と第2バルブ部
材32との内外周間の弁間流路27を介し互いに接続さ
れている。
【0016】すなわち、図3、図4に示すように、第1
バルブ部材31の内周に8ケの凹部50a、50b、5
0cが周方向に関し互いに等間隔に形成され、第2バル
ブ部材32の外周に8ケの凹部51a、51b、51c
が周方向に関し互いに等間隔に形成されている。図4は
実線により第2バルブ部材32の展開図を示し、鎖線に
より第1バルブ部材31に形成された凹部50a、50
b、50cを示す。第1バルブ部材31に形成された凹
部50a、50b、50cの間に第2バルブ部材32に
形成された凹部51a、51b、51cが位置する。
【0017】その第1バルブ部材31に形成された凹部
は、2ケの右操舵用凹部50aと、2ケの左操舵用凹部
50bと、4ケの連絡用凹部50cとを構成する。その
2ケの右操舵用凹部50aは、第1バルブ部材31に形
成された流路53と前記第1ポート37とを介し油圧シ
リンダ20の右操舵補助力発生用油室22に接続され、
互いに周方向に180°離れて配置される。その2ケの
左操舵用凹部50bは、第1バルブ部材31に形成され
た流路54と前記第2ポート38とを介し油圧シリンダ
20の左操舵補助力発生用油室23に接続され、互いに
周方向に180°離れて配置される。
【0018】その第2バルブ部材32に形成された凹部
は、4ケの圧油供給用凹部51aと、2ケの第1圧油排
出用凹部51bと、2ケの第2圧油排出用凹部51cと
を構成する。その4ケの圧油供給用凹部51aは、第1
バルブ部材31に形成された圧油供給路55と前記入口
ポート34とを介しポンプ70に接続され、互いに周方
向に90°離れて配置される。その2ケの第1圧油排出
用凹部51bは、入力軸2に形成された流路52aから
入力軸2とトーションバー6との間を通り、入力軸2に
形成された流路52b(図1参照)と第1出口ポート3
6とを介しタンク71に接続され、互いに周方向に18
0°離れて配置される。その2ケの第2圧油排出用凹部
51cは、第1バルブ部材31に形成された流路59と
第2出口ポート61とを介し可変絞り弁60に接続さ
れ、互いに周方向に180°離れて配置されている。
【0019】各第1圧油排出用凹部51bは右操舵用凹
部50aと左操舵用凹部50bの間に配置され、各第2
圧油排出用凹部51cは連絡用凹部50cの間に配置さ
れ、右操舵用凹部50aと連絡用凹部50cとの間およ
び左操舵用凹部50bと連絡用凹部50cとの間に圧油
供給用凹部51aは配置される。
【0020】その第1バルブ部材31に形成された凹部
50a、50b、50cの軸方向に沿う縁と第2バルブ
部材32に形成された凹部51a、51b、51cの軸
方向に沿う縁との間が絞り部A、A′、B、B′、C、
C′、D、D′を構成する。これにより、各絞り部A、
A′、B、B′、C、C′、D、D′はポンプ70とタ
ンク71と油圧シリンダ20とを接続する油路27に配
置されている。
【0021】図5に示すように、その第2バルブ部材3
2に形成された凹部51a、51b、51cの軸方向に
沿う縁は面取り部とされている。その連絡用凹部50c
と第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部B′、D′
における第2圧油排出用凹部51cの軸方向に沿う縁
(図3において△で囲む)の面取り部の幅をW、圧油供
給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部
A′、C′における圧油供給用凹部51aの軸方向に沿
う縁(図3において□で囲む)の面取り部の幅をW′、
その他の第2バルブ部材32に形成された凹部の軸方向
に沿う縁(図3において○で囲む)の面取り部の幅を
W″として、図4、図5に示すように、W>W′>W″
とされている。操舵抵抗のない状態(図4、図5の状
態)にある各絞り部A、A′、B、B′、C、C′、
D、D′を全閉するのに要する両バルブ部材31、32
の相対回転角度(以下、「閉鎖角度」という)を互いに
比較すると、連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部5
1cとの間の絞り部B′、D′の閉鎖角度θrは圧油供
給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部
A′、C′の閉鎖角度θsよりも大きく、両閉鎖角度θ
r、θsは、他の各絞り部A、B、C、Dの閉鎖角度θ
tよりも大きい。これにより、第1バルブ部材31と第
2バルブ部材32との間の各絞り部は、複数の絞り部
A、B、C、Dからなる第1の組と、第1の組に属する
各絞り部A、B、C、Dよりも閉鎖角度の大きな複数の
絞り部A′、B′、C′、D′からなる第2の組とに組
分けされる。また、第2の組に属する絞り部は、圧油供
給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部
A′、C′と、この絞り部A′、C′よりも閉鎖角度の
大きな連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51cと
の間の絞り部B′、D′の2種類とされる。
【0022】その入力軸2と出力軸3は、路面から操舵
用車輪を介し伝達される抵抗によるトーションバー6の
ねじれによって相対回転する。その相対回転により第1
バルブ部材31と第2バルブ部材32とが相対回転する
ことで、各絞り部A、B、C、D、A′、B′、C′、
D′の流路面積が変化し、油圧シリンダ20が操舵方向
と操舵抵抗に応じた操舵補助力を発生する。
【0023】すなわち、図4は操舵が行なわれていない
状態を示し、両バルブ部材31、32の間の絞り部A、
B、C、D、A′、B′、C′、D′は全て開かれ、入
口ポート34と各出口ポート36、61とは弁間流路2
7を介し連通し、ポンプ70から制御バルブ30に流入
する油はタンク71に還流し、操舵補助力は発生しな
い。
【0024】この状態から右方へ操舵することによって
生じる操舵抵抗により両バルブ部材31、32が相対回
転すると、図3に示すように、圧油供給用凹部51aと
右操舵用凹部50aとの間の絞り部Aおよび左操舵用凹
部50bに隣接する圧油供給用凹部51aと連絡用凹部
50cとの間の絞り部A′の流路面積が大きくなり、右
操舵用凹部50aと第1圧油排出用凹部51bとの間の
絞り部Bおよび左操舵用凹部50bに隣接する圧油供給
用凹部51aに隣接する連絡用凹部50cと第2圧油排
出用凹部51cとの間の絞り部B′の流路面積が小さく
なり、圧油供給用凹部51aと左操舵用凹部50bとの
間の絞り部Cおよび右操舵用凹部50aに隣接する圧油
供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部
C′の流路面積が小さくなり、左操舵用凹部50bと第
1圧油排出用凹部51bとの間の絞り部Dおよび右操舵
用凹部50aに隣接する圧油供給用凹部51aに隣接す
る連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間
の絞り部D′の流路面積が大きくなる。これにより、図
中矢印で示す圧油の流れにより油圧シリンダ20の右操
舵補助力発生用油室22に操舵方向と操舵抵抗に応じた
圧力の圧油が供給され、また、左操舵補助力発生用油室
23からタンク71に油が還流し、車両の右方への操向
補助力が油圧シリンダ20からラック16に作用する。
【0025】左方へ操舵すると第1バルブ部材31と第
2バルブ部材32とが右方に操舵した場合と逆方向に相
対回転し、絞り部A、A′の流路面積が小さくなり、絞
り部B、B′の流路面積が大きくなり、絞り部C、C′
の流路面積が大きくなり、絞り部D、D′の流路面積が
小さくなるので、車両の左方への操舵補助力が油圧シリ
ンダ20からラック16に作用する。
【0026】図1に示すように、その第2出口ポート6
1に連通する可変絞り弁60は、バルブハウジング7に
形成された挿入孔66に図中上下方向に変位可能に挿入
された筒状のスプール62を有する。その挿入孔66の
各端はプラグ68a、68bにより閉鎖され、一方のプ
ラグ68aにねじ込まれたバネ圧調節ネジ79とスプー
ル62の上端との間に圧縮コイルバネ69が挿入されて
いる。そのスプール62に電磁力を作用させるソレノイ
ド64と、このソレノイド64の電磁力を車速に応じ制
御する車速センサを有するコントローラ63が設けられ
ている。これにより、高速になるとスプール62に作用
する電磁力が小さくなりスプール62は図中下方に変位
し、低速になるとスプール62に作用する電磁力が大き
くなりスプール62は図中上方に変位する。そのスプー
ル62に作用する電磁力とバネ69の弾性力とが釣り合
った状態で、スプール62は軸方向に振動可能な状態に
なる。なお、そのコントローラ63からソレノイド64
に送られる電磁力発生信号はスプール62を微小振動さ
せるためのディザを含み、静摩擦を防止してスプール6
2の動きの円滑化を図っている。
【0027】そのスプール62の外周に軸方向に間隔を
おいて第1周溝62aと第2周溝62bが形成され、そ
の挿入孔66の内周に軸方向に間隔をおいて第3周溝6
6aと第4周溝66bが形成され、その第3周溝66a
は第1周溝62aと第2周溝62bとの軸方向間に配置
され、第4周溝66bは第2周溝62bの図中下方に配
置されている。図8に示すように、その第1周溝62a
と第3周溝66aとの間が第1絞り部67aとされ、そ
の第2周溝62bと第4周溝66bとの間が第2絞り部
67bとされている。この可変絞り弁60自身の絞り部
である第1絞り部67aと第2絞り部67bの開度は、
高速になってスプール62が図中下方に変位すると大き
くなり、低速になってスプール62が上方に変位すると
小さくなる。また、第1絞り部67aと第2絞り部67
bとは同一形状とされ、スプール62の位置に拘らず開
度は等しくされている。その第1絞り部67aと第2絞
り部67bの流路面積の和の最大値は、第2の組に属す
る絞り部A′、B′、C′、D′の全流路面積の最大値
(両バルブ部材31、32の相対回転角が大きくなる程
に流路面積が小さくなる特性における最大値であり、右
操舵時は絞り部B′、C′の全流路面積の最大値をい
い、左操舵時は絞り部A′、D′の全流路面積の最大値
をいう。以下「全流路面積の最大値」という場合は同
旨)以上、若しくは絞り機能を奏さなくなるまで大きく
され、その最小値は、第2の組に属する絞り部A′、
B′、C′、D′の全流路面積の最小値(両バルブ部材
31、32の相対回転角が大きくなる程に流路面積が小
さくなる特性における最小値であり、右操舵時は絞り部
B′、C′の全流路面積の最小値をいい、左操舵時は絞
り部A′、D′の全流路面積の最小値をいい、全閉状態
を含む。以下「全流路面積の最小値」という場合は同
旨)以下とされる。
【0028】その可変絞り弁60の第1絞り部67aと
第2絞り部67bとの軸方向間において、スプール62
の外周とバルブハウジング7の内周との間は第2周溝6
2bと第3周溝66aとから構成される圧油導入用流路
72とされている。この圧油導入用流路72はバルブハ
ウジング7に形成される連絡流路58を介し前記第2出
口ポート61に接続されている。これにより、可変絞り
弁60の第1絞り部67aと第2絞り部67bは高圧側
に接続され、ポンプ70から供給される圧油は前記弁間
流路27および第2出口ポート61から連絡流路58に
導かれ、この連絡流路58における一つの圧油流れは図
8において矢印で示すように圧油導入用流路72におい
て分流され、第1絞り部67aと第2絞り部67bとに
分配される。
【0029】その第1絞り部67aの下流側においてス
プール62の内周孔75と第1周溝62aとを連絡する
通孔62cと、その第2絞り部67bの下流側において
スプール62の内周孔75と第4周溝66bとを連絡す
る通孔62dとが形成され、そのスプール62の内周孔
75は、図1に示すように、そのスプール62の上方空
間と前記第1出口ポート36とを連絡するバルブハウジ
ング7に形成された流路76を介しタンク71に通じ
る。これにより、可変絞り弁60の第1絞り部67aと
第2絞り部67bは低圧側に接続され、図2に示す油圧
回路が構成され、第2の組に属する絞り部A′、B′、
C′、D′とタンク71との間の油路の流路面積が、車
速に応じた可変絞り弁60の作動により変化する。な
お、スプール62の下方空間と内周孔75とを連絡する
流路78がスプール62に形成され、そのスプール62
の下方空間と前記ロータリー式油圧制御弁30の下方空
間とを連絡するドレン流路77がバルブハウジング7に
形成されている。
【0030】図8に示すように、その可変絞り弁60の
第1周溝62aの一方の内側面は軸方向に対し傾斜さ
れ、その傾斜面により第1絞り部67aの上流側におけ
る油圧を受ける第1受圧面67a′が構成され、また、
第2周溝62bの一方の内側面は軸方向に対し傾斜さ
れ、その傾斜面により第2絞り部67bの上流側におけ
る油圧を受ける第2受圧面67b′が構成され、両受圧
面67a′、67b′は同一形状とされている。これに
より、油圧の変動があっても、その油圧変動によりスプ
ール62を軸方向一方に変位させる推力と他方に変位さ
せる推力とが等しくされる。すなわち、スプール62の
最大外径をD、第1絞り部67aにおいて流路面積が最
小となる部分における第1受圧面67a′と第2絞り部
67bにおいて流路面積が最小となる部分における第2
受圧面67b′とでのスプール外径をd1、第2周溝6
2bの底面62b′におけるスプール外径をd2、第1
絞り部67aと第2絞り部67bの上流側流体圧力の変
動分をΔPとすると、その圧力変動分ΔPに基づいてス
プール62を軸方向一方(図において下方)に変位させ
る第1受圧面67a′における推力F1と第2受圧面6
7b′における推力F2はそれぞれ以下の式で表され
る。
【0031】F1=(D2 −d12 )×π×ΔP/4 F2=(d12 −d22 )×π×ΔP/4
【0032】また、スプール62の第2周溝62bの他
方の内側面62b″にも第1絞り部67aと第2絞り部
67bの上流側流体圧力の変動分ΔPが作用し、その圧
力変動分ΔPに基づいてスプール62を軸方向他方(図
において上方)に変位させる推力が発生する。その推力
F3は以下の式で表される。
【0033】F3=(D2 −d22 )×π×ΔP/4
【0034】すなわち、スプール62を軸方向一方に変
位させる推力(F1+F2)と他方に変位させる推力F
3とは等しくされている。
【0035】図7において、実線Xは両バルブ部材3
1、32の相対回転角に対する第1の組に属する絞り部
A、B、C、Dの流路面積の変化特性を示す。1点鎖線
Uはその相対回転角に対する第2の組に属する連絡用凹
部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部
B′、D′の流路面積の変化特性を示す。1点鎖線Vは
その相対回転角に対する第2の組に属する圧油供給用凹
部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部A′、C′
の流路面積の変化特性を示す。実線Yはその相対回転角
に対する第2の組に属する全ての絞り部A′、B′、
C′、D′の流路面積の合成した変化特性を示す。破線
Rは可変絞り弁60により設定される自身の絞り部67
a、67bの中速走行時における流路面積を示す。
【0036】上記構成によれば、低速走行時において
は、スプール62は図1において上方に変位し、このス
プール62の変位により可変絞り弁60の自身の絞り部
67a、67bは全閉状態になるので、油圧シリンダ2
0に作用する油圧は、第1の組の絞り部A、B、C、D
の流路面積の変化特性線Xに応じ制御される。よって、
図6において一点鎖線で示すように、操舵入力トルクが
小さく両バルブ部材31、32の相対回転角が小さくて
も、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dの流路面積
を小さくし、操舵補助力を発生させる油圧の増加割合を
大きくし、低速走行時における操舵の高応答性を満足さ
せることができる。
【0037】高速走行時においては、スプール62は図
1において下方に変位し、このスプール62の変位によ
り可変絞り弁60の自身の絞り部67a、67bの流路
面積は、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、
D′の全流路面積の最大値以上になるので、油圧シリン
ダ20に作用する油圧は、第2の組の絞り部A′、
B′、C′、D′の流路面積の変化特性線Y及び第1の
組の絞り部A、B、C、Dの流路面積の変化特性線Xの
合成特性に応じ制御される。よって、図6において実線
で示すように、操舵入力トルクを大きくして両バルブ部
材31、32の相対回転角を大きくしない限り、第2の
組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積は
小さくなることなく大きく保持され、操舵補助力を発生
させる油圧の増加割合は小さいので、高速走行時におけ
る操舵の安定性を満足させることができる。
【0038】中速走行時においては、スプール62の変
位により可変絞り弁60の自身の絞り部67a、67b
の流路面積は、第2の組に属する絞り部A′、B′、
C′、D′の全流路面積の最小値よりも大きく最大値よ
りも小さくなる。これにより、図7に示すように、第1
の組に属する絞り部A、B、C、Dが最小値(本実施例
では全閉状態)になるまでの間(図7において両バルブ
部材の相対回転角がθaになるまでの間)は、その第1
の組に属する絞り部A、B、C、Dの全流路面積の変化
特性線Xに絞り部67の流路面積の特性線Rを合成した
特性に応じた操舵補助力が付与される。第1の組に属す
る絞り部A、B、C、Dが全閉状態になった時点から、
第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の全流
路面積が可変絞り弁60の自身の絞り部67a、67b
の流路面積よりも小さくなるまでの間(図7において両
バルブ部材の相対回転角がθaとθbとの間)では、操
舵補助力は絞り部67a、67bの流路面積により定ま
る一定値になる。しかる後に、第2の組に属する絞り部
A′、B′、C′、D′の全流路面積が可変絞り弁60
の自身の絞り部67a、67bの流路面積よりも小さく
なると、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、
D′の全流路面積の変化特性線Yに応じた操舵補助力が
付与される。
【0039】その第1の組に属する絞り部A、B、C、
Dが全閉状態になった後に、第2の組に属する絞り部
A′、B′、C′、D′の全流路面積が可変絞り弁60
の自身の絞り部67a、67bの流路面積よりも小さく
なるまでの間(θa〜θbの間)は、その第2の組に属
する絞り部A′、B′、C′、D′が全閉状態になる点
と、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dが全閉状態
になる点との差(θc−θa)を小さくすることなく、
小さくされている。すなわち、仮に、第2の組に属する
圧油供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り
部A′、C′が、連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹
部51cとの間の絞り部B′、D′と同様に図中1点鎖
線Uで示す相対回転角に対する流路面積変化特性を有す
ると仮定すると、相対回転角に対する第2の組に属する
全ての絞り部A′、B′、C′、D′の全流路面積の合
成変化特性は、図7において2点鎖線Mで示すものにな
る。そうすると、第2の組に属する絞り部A′、B′、
C′、D′の流路面積が可変絞り弁60の自身の絞り部
67a、67bの流路面積よりも小さくなるまでの間
(両バルブ部材の相対回転角がθaとθdとの間)は大
きくなるので、図6において2点鎖線で示すように、操
舵補助力を操舵抵抗に応じ制御できない領域Lが大きく
なる。これに対し、上記第1実施例では、第2の組に属
する圧油供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の
絞り部A′、C′の閉鎖角度θsは、連絡用凹部50c
と第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部B′、D′
の閉鎖角度θrよりも小さいので、中速走行時において
操舵補助力を操舵抵抗に応じ制御できない領域を小さく
できる。しかも、圧油供給用凹部51aと連絡用凹部5
0cとの間の絞り部A′、C′が全閉状態になる点(図
7において両バルブ部材の相対回転角がθeの点)で
は、連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51cとの
間の絞り部B′、D′は未だ閉じていないので、操舵補
助力を操舵抵抗に応じ制御できる領域は大きくなる。
【0040】上記可変絞り弁60によれば、第1絞り部
67aと第2絞り部67bにおいて一つの流れから分配
された圧油を絞ることができるので、単一の絞り部にお
いて圧油を絞る従来の可変絞り弁に比べ、単位ぬれ口長
さあたりの流量を少なくすることができる。これによっ
て、絞り部67a、67bにおいて発生する流動音を低
減できる。また、スプール62の外周に各絞り部67
a、67bの上流側圧力を受ける受圧面67a′、67
b′を、そのスプール62を軸方向一方に変位させる推
力と他方に変位させる推力とが等しくなるように形成す
ることで、油圧の変動があってもスプール62の自励振
動を防止でき、操舵補助力を発生させるための油圧を適
正に制御することができる。
【0041】さらに、上記第1実施例によれば、車速等
の運転条件に応じ自身の絞り部67a、67bの流路面
積を変化させる可変絞り弁60を、第2の組に属する絞
り部A′、B′、C′、D′とタンク71との間の油路
に設けることで、第2の組に属する絞り部A′、B′、
C′、D′が設けられている油路における油圧と、第1
の組に属する絞り部A、B、C、Dが設けられている油
路における油圧との差が大きくなることはないので、第
1バルブ部材31と第2バルブ部材32が横断面が楕円
形状に変形するのを防止できる。この場合に、第1バル
ブ部材31と第2バルブ部材32に形成する凹部はそれ
ぞれ8ケでよい。これにより、作動不良を防止し、加工
コストを低減し、バルブ部材31、32の径と軸方向寸
法を小さくして装置を小型化できる。また、4つの圧油
供給用凹部51aと各2つの左右操舵用凹部50a、5
0bとを等間隔に配置し、圧油供給用凹部51aを左操
舵用凹部50bおよび右操舵用凹部50aに隣接して配
置することで、操舵補助力発生用の高圧油を第1バルブ
部材31と第2バルブ部材32とに周方向に等間隔に離
れた2位置から作用させることができる。これにより、
第2バルブ部材32が第1バルブ部材31に偏った油圧
の作用により押し付けられるのを防止でき、両バルブ部
材31、32のこじれによる作動不良を防止できる。さ
らに、圧油供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間
の絞り部A′、C′が全閉状態になる点(図7において
両バルブ部材の相対回転角がθeの時点)では、連絡用
凹部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部
B′、D′は未だ閉じていないので、圧油の流量が急激
に変化することはなく、圧油の流動音を低減することが
できる。
【0042】図9は第2実施例の可変絞り弁60′を示
し、上記第1実施例と対応する部分は同一符号で示す。
上記第1実施例との相違は、まず、第1周溝62aが第
3周溝66aと第4周溝66bとの軸方向間に配置さ
れ、第2周溝62bが第4周溝66bの図中下方に配置
される。また、第1絞り部67aと第2絞り部67bの
開度は、高速になってスプール62が図中上方に変位す
ると大きくなり、低速になってスプール62が下方に変
位すると小さくなる。また、連絡流路58を介し第2出
口ポート61に接続される圧油導入用流路72は、第1
周溝62aと第4周溝66bとから構成されている。そ
の第1絞り部67aの下流側においてスプール62の内
周孔75は通孔62cを介し第3周溝66aに連絡さ
れ、その第2絞り部67bの下流側においてスプール6
2の内周孔75は通孔62dを介し第2周溝62bに連
絡される。また、スプール62の最大外径をD、第1絞
り部67aにおいて流路面積が最小となる部分における
第1受圧面67a′と第2絞り部67bにおいて流路面
積が最小となる部分における第2受圧面67b′とでの
スプール外径をd1、第1周溝62aの底面62a′に
おけるスプール外径をd2、第1絞り部67aと第2絞
り部67bの上流側流体圧力の変動分をΔPとすると、
その圧力変動分ΔPに基づいてスプール62を軸方向一
方(図において上方)に変位させる第1受圧面67a′
における推力F1と第2受圧面67b′における推力F
2はそれぞれ以下の式で表される。
【0043】F1=(d12 −d22 )×π×ΔP/4 F2=(D2 −d12 )×π×ΔP/4
【0044】また、スプール62の第1周溝62aの他
方の内側面62a″に第1絞り部67aと第2絞り部6
7bの上流側流体圧力の変動分ΔPが作用し、その圧力
変動分ΔPに基づいてスプール62を軸方向他方(図に
おいて下方)に変位させる推力が発生する。その推力F
3は以下の式で表される。
【0045】F3=(D2 −d22 )×π×ΔP/4
【0046】すなわち、この変形例においてもスプール
62を軸方向一方に変位させる推力(F1+F2)と他
方に変位させる推力F3とは等しくされている。他の構
成は上記第1実施例と同様で、第1実施例と同様の効果
を奏することができる。
【0047】図10、図11は第3実施例の可変絞り弁
60″を示し、上記第1実施例と対応する部分は同一符
号で示す。上記第1実施例との相違は、まず、スプール
62をソレノイドではなくステッピングモータ80によ
り変位させる点にある。そのステッピングモータ80は
減速機構を介しバルブハウジング7に取り付けられてい
る。すなわち、そのステッピングモータ80の出力軸に
取り付けられるピニオンギヤ81に第1減速ギヤ82が
噛み合い、その第1減速ギヤ82と一体かつ同心の第2
減速ギヤ83に第3減速ギヤ84が噛み合う。その第3
減速ギヤ84に、回転中心から偏心した位置においてピ
ン85が取り付けられている。そのピン85は、バルブ
ハウジング7に形成された通孔86を介しバルブハウジ
ング7の内部に挿入され、スプール62の外周に形成さ
れた周溝87に嵌合されている。その通孔86は、第3
減速ギヤ84の回転によるピン85の動きを許容する大
きさとされている。これにより、ステッピングモータ8
0の回転によりピン85は第3減速ギヤ84の回転中心
まわりの円弧軌跡上を変位し、この変位によりスプール
62はバネ88の弾性力に抗し軸方向変位する。またス
テッピングモータ80は制御装置90により車速に応じ
制御され、車速に応じたステップ信号の数に対応する角
度だけステッピングモータ80の出力軸は回転し、その
回転によりスプール62が軸方向に変位する。また、ス
プール62はステッピングモータ80により変位させら
れることから振動することはない。また、バネ圧調節ネ
ジ79は設けられていない。他の構成は第1実施例と同
様で、スプール62の自励振動防止効果は必要がないの
で奏することはないが、それ以外は第1実施例と同様の
効果を奏することができる。
【0048】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではない。例えば、上記実施例では本発明をラック
ピニオン式油圧パワーステアリング装置に適用したが、
例えばボールスクリュー式油圧パワーステアリング装置
にも適用することができ、また、パワーステアリング装
置以外の油圧装置にも適用できる。また、上記実施例で
は可変絞り弁の開度を車速に応じ変化させたが、例えば
操舵角のような他の条件に応じ変化させてもよい。ま
た、上記実施例では可変絞り弁の絞り部の数は2つとさ
れたが、複数であれば特に限定されない。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、可変絞り弁を大型化す
ることなく絞り部における流動音を低減することがで
き、自励振動を防止して流体圧力を適正に制御すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の油圧パワーステアリング装置の縦
断面図
【図2】第1実施例の油圧パワーステアリング装置の油
圧回路を示す図
【図3】第1実施例の制御弁の横断面構造の説明図
【図4】第1実施例の制御弁の展開図
【図5】第1実施例の制御弁の要部の拡大図
【図6】第1実施例の油圧パワーステアリング装置にお
ける入力トルクと油圧との関係及び両バルブ部材の相対
回転角と油圧との関係を示す図
【図7】第1実施例の制御弁の絞り部の流路面積とバル
ブ部材の相対回転角との関係を示す図
【図8】第1実施例の可変絞り弁の要部の縦断面図
【図9】第2実施例の可変絞り弁の縦断面図
【図10】第3実施例の油圧パワーステアリング装置の
縦断面図
【図11】第3実施例の油圧パワーステアリング装置の
部分側面図
【図12】従来の可変絞り弁の(1)は構成説明図、
(2)は作用説明図
【符号の説明】
7 バルブハウジング 60 可変絞り弁 62 スプール 67a、67b 絞り部 67a′、67b′ 受圧面 72 圧油導入用流路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングに軸方向
    変位可能に挿入されるスプールと、そのスプールの外周
    とハウジングの内周との間にスプールの軸方向変位に伴
    い開度が変化するように形成される複数の絞り部と、一
    つの流体流れを分流して各絞り部に分配する流路とを備
    える可変絞り弁。
  2. 【請求項2】 そのスプールは軸方向に振動可能とさ
    れ、そのスプールの外周に、そのスプールを軸方向一方
    に変位させる推力と他方に変位させる推力とが等しくな
    るように、各絞り部の上流側における流体圧力を受ける
    受圧面が形成されている請求項1に記載の可変絞り弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111677709A (zh) * 2020-06-08 2020-09-18 大连海事大学 一种音圈电机直驱长斜槽阀口水液压节流阀

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