JPH07269635A - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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Publication number
JPH07269635A
JPH07269635A JP6079938A JP7993894A JPH07269635A JP H07269635 A JPH07269635 A JP H07269635A JP 6079938 A JP6079938 A JP 6079938A JP 7993894 A JP7993894 A JP 7993894A JP H07269635 A JPH07269635 A JP H07269635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
damping plate
fixed
liquid
stud
Prior art date
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Pending
Application number
JP6079938A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Kuzukawa
光雄 葛川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Fukoku Co Ltd, Fukoku KK filed Critical Fukoku Co Ltd
Priority to JP6079938A priority Critical patent/JPH07269635A/ja
Publication of JPH07269635A publication Critical patent/JPH07269635A/ja
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性体と粘性体とを用いて大きな減衰力が得
られる液体封入式マウントにおいて、外部から大きな衝
撃を受けたとき、その振動の一発目における粘性液の液
圧の急激な上昇を防止して、振動保護部を防振するもの
である。 【構成】 粘性液4を収容し、外部からの振動を直接受
けるケース13と、所定箇所に少なくとも一個の透穴1
5Bを設けた減衰板15と、この減衰板15上に設けた
高衝撃用弁20と、一端が振動保護部に固定し、他端に
減衰板15および高衝撃用弁20を固定したスタッド1
4と、中心部にスタッド14が固定され、周縁部がケー
ス13に密着固定した弾性体17とを備え、上記粘性液
4中に上記減衰板15および高衝撃用弁20を位置決め
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーシャベルなどの
建設機械において、直接振動を受ける車体上に振動保護
部としてのキャブを保持する防振用の液体封入式マウン
トに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、建設機械のキャブは、快適な居住
性と操作性、更に、人に優しく柔らかな丸みのあるデザ
インまでも要求されている。また、建設機械の走行速度
のスピードアップにより、キャブの振動を改善するた
め、ゴムマウントを越えたより高性能なキャブマウント
が必要になっている。
【0003】図11は、従来の液体封入式マウントを示
す断面図である。図において、1は、ケースであり、こ
のケース1は、取付け板部2、下方に鍔部3Aを持つ円
筒部3、およびシリコンオイルなどの粘性液4が納めら
れたカップ部5から構成する。
【0004】そして、上記取付け板部2は、中心部に結
合穴2Aおよび取付け穴2Bを持っている。そして、こ
の結合穴2Aには、円筒部3の一端が挿入され溶接6に
より一体に固定される。
【0005】また、上記カップ部5は、その上側縁部5
Aで上記円筒部3の鍔部3Aとかしめなどにより、一体
に固定される。7は、スタッドボルトであり、この植込
みボルト7の下端には、減衰板8がボルト9により固定
されている。この減衰板8の上側には、弾性体のストッ
パ部8Aが設けられている。
【0006】10は、栓であり、この栓10は、上記カ
ップ部5に入れられる粘性液4を注入するための注入口
5Bに嵌め込まれる。11は、中央穴11Aを備えた筒
状弾性体であり、この中央穴11Aには、上記スタッド
ボルト7が挿入されて、焼付接着により固定される。
【0007】なお、上記筒状弾性体11の外周面と上記
円筒部3の内周面とは焼付接着により固定される。ま
た、この筒状弾性体11の張り出し部11Bの下面と取
付け板2の上面とは、焼付接着により固定される。ま
た、スタッドボルト7の他端には、振動保護部として、
例えばキャブ(図示せず)が取り付けられている。ま
た、この液体封入式マウントは、衝撃を直接受ける車体
(図示せず)に取付け板2の取付け穴2Bを用いて固定
される。
【0008】次に、上記構成の液体封入式マウントの緩
衝動作について説明する。まず、図示せぬ建設機械の運
転により、図示せぬ車体に振動が加わると、この振動
は、ケース1に伝わる。このため、このケース1が振動
により動くため、粘性液4がかきまわされる。このと
き、粘性液4の粘性抵抗と減衰板8により、緩衝作用が
働き、振動が減衰し、キャブなどの振動保護部に伝わる
振動を少なくすることができる。なお、キャブの荷重
は、筒状弾性体11で受けることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液体封入式マウントは、外部から大きな衝撃を受けたと
き、その粘性液の液圧が急激に上昇し、一回目の大きな
衝撃を吸収しきれずに、キャブに伝えてしまうという問
題点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液体封入式
マウントは、粘性液を収容し、外部からの振動を直接受
けるケースと、一端が振動保護部に固定し、他端に減衰
板を固定したスタッドと、中心部にスタッドが固定さ
れ、周縁部がケースに密着固定した弾性体とを備え、上
記粘性液中に上記減衰板が位置決めされてなる液体封入
式マウントにおいて、上記減衰板は、所定箇所に少なく
とも一個の貫通穴を設け、この減衰板上に高衝撃用弁を
設けたものである。
【0011】
【作用】本発明は、外部から大きな衝撃を受けたとき、
その振動の一発目における粘性液の液圧の急激な上昇を
防止することができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明に係る液体封入式マウントの一
実施例を示す断面図である。図において、13は、ケー
スであり、このケース13は、その斜視図を図3に示す
ように、カップ部13Aと、取付け穴13Bおよび固定
用爪13Cを持った取付け板13Dとから構成される。
14は、スタッドであり、このスタッド14は、その詳
細な断面図および平面図を図4A、図4Bに示すよう
に、軸方向には粘性液4を注入するための貫通穴14A
およびネジ穴14Bが設けられている。
【0013】15は、減衰板であり、この減衰板15
は、図1および図4A、図4Bに示すように、中心部に
透穴15A、その周辺部に例えば、4個の透穴15Bが
設けられている。そして、この透穴15Aに、上記スタ
ッド14の一端が挿入され、下記の高衝撃用弁がともじ
めなどの手段により一体に固定する。
【0014】16は、筒状ケースであり、この筒状ケー
ス16は、その詳細な斜視図を図5A、図5Bに示すよ
うに、円筒部16Aと、取付け穴16Bを持った取付け
板16Cとから構成される。17は、ゴムなどの弾性体
であり、この弾性体17は、図1および図7に示すよう
に、上記筒状ケース16を包み込んで形成される。この
弾性体17の下面には、凹み17Aが形成され、粘性液
4の流れを複雑にして、緩衝能力を向上させることがで
きる。
【0015】18は、植込みボルトであり、この植込み
ボルト18の一端には、ねじ18Aが切られており、こ
のねじ18Aを用いて振動保護部としてのキャブ(図示
せず)が固定される。また、この植込みボルト18の他
端には、ねじ18Bが切られており、このねじ18B
は、スタッド4のネジ穴14Bにネジ止めされる。
【0016】19は、回り止めピンであり、この回り止
めピン19は、上記スタッド14の上側に取り付けられ
ている。20は、高衝撃用弁であり、この高衝撃用弁2
0は、例えばばね材で形成され、その詳細な形状を図6
に示すように、透穴20Aと減衰板15の4個の透穴1
5Bを閉じる腕部20Bとを備えている。なお、上記弾
性体17の外周面17B(図7参照)は、テーパーが設
けられており、上記ケース13のカップ部13Aの内面
に密着することができる。また、この弾性体17の上面
周縁部が振動保護部としてのキャブ(図示せず)のスト
ッパとして作用し、下面周縁部が減衰板15のストッパ
として作用する。
【0017】次に、上記構成の液体封入式マウントの組
み立て動作について説明する。まず、スタッド14と筒
状ケース16を包み込んだ弾性体17を形成する。そし
て、このスタッド14の他端に高衝撃用弁20と減衰板
15をともじめなどの手段により固定し、図7に示すよ
うに一体化する。このように一体化したスタッド14、
減衰板15、筒状ケース16、弾性体17および高衝撃
用弁20を、ケース13のカップ部13Aに挿入し、弾
性体17のテーパー状の外側側面がカップ部13Aの内
側側面に密着する。
【0018】そして、ケース13の固定用爪13Cを、
筒状ケース16の取付け板16Cの側面を包み込むよう
にして折り曲げて、かしめることにより、ケース13と
筒状ケース16とを一体に固定することができる。この
とき、弾性体17のテーパー状の外周部17Bの上端1
7B1は、筒状ケース16の曲面状の折り曲げ部とケー
ス13のカップ部13Bの曲面状の折り曲げ部との間に
挟まれて圧縮されて、密着し、液漏れを完全に防止する
ことができる。
【0019】そして、スタッド14の中心に設けられた
透穴14Aから粘性液4を注入する。そして、スタッド
14のネジ穴14Bに植込みボルト18をネジ止めし
て、粘性液4を封入することができる。そして、この植
込みボルト18の他端に、振動保護部としての図示せぬ
キャブを取り付ける。
【0020】なお、ケース13の取付け板13Dの取付
け穴13Bと筒状ケース16の取付け板16Cの取付け
穴16Bとが一致するため、図示せぬボルトとナットに
よって、図示せぬ車体に共締めにより、取り付けること
ができる。このため、ケース13と筒状ケース16と
は、固定用爪13Cを含めて、強固に結合することがで
きる。しかも、ケース13の取付け板13Dと筒状ケー
ス16の取付け板16Cとが一体になるため、強度が向
上し、従来のような厚い板厚の取付け板を用いる必要が
なくなる。
【0021】次に、上記構成の液体封入式マウントの減
衰動作について説明する。まず、図示せぬ建設機械の運
転により、図示せぬ車体に、外部から直接、高衝撃が加
わったとき、この衝撃は、ケース13に伝わって粘性液
4を掻き回すので、粘性液4の粘性抵抗と減衰板15に
より、緩衝作用が働き、振動が減衰し、キャブなどの振
動保護部に伝わる振動を少なくすることができる。この
衝撃の初期には、粘性液4の液圧が急激に上昇するが、
この液圧が上昇した粘性液4は、減衰板15の4個の透
穴15Bを通して、ばね材で形成された高衝撃用弁20
の腕部20Bを図8に示すように、跳ね上げる。このた
め、粘性液4は、減衰板15の4個の透穴15Bを通し
て反対側に流れるので、衝撃振動の1発目を、大きく吸
収することができる。
【0022】なお、一例として、減衰板15の透穴15
Bを4個設けた場合を示したが、これに限定せず、減衰
特性により、1個〜3個、5個以上設けてもよいことは
もちろんである。そして、この透穴15Bの個数に対応
して、高衝撃用弁20の腕部20Bを設けることはもち
ろんである。また、高衝撃用弁20の形状として、図9
に示すように、円盤状のものにスリット21を入れたも
の、あるいは、図10に示すように、単に円盤状のもの
でもよいことはもちろんである。
【0023】また、液体封入式マウントとして、取付け
穴および固定用爪を有する取付け板と粘性液を収容する
カップ部とから構成して外部からの振動を直接受けるケ
ースと、取付け穴を有する取付け板と円筒部とから構成
した筒状ケースと、軸方向に粘性液を注入するための貫
通穴を有し、一端にネジ穴をもうけ、他端に減衰板を固
定したスタッドと、上記筒状ケースを包み、中心部に上
記スタッドを固定した弾性体とを備え、上記減衰板を取
り付けたスタッドと筒状ケースとを一体に取り付けた弾
性体を、ケースのカップ部に係合固定し、上記ケースの
固定用爪を筒状ケースの取付け板に折り曲げて固定した
構造を用いて説明したが、この構造に限定されず、種々
の構造の液体封入式マウントに適用できることはもちろ
んである。
【0024】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る液体封入式マウントによれば、外部から大きな衝撃
を受けたとき、振動の一発目における粘性液の液圧の急
激な上昇を防止することができるので、振動保護部を有
効に防振することができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体封入式マウントの一実施例を
示す断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1に示すケースの詳細な斜視図である。
【図4】図1に示すスタッド、減衰板および高衝撃用弁
を示す詳細な断面図および平面図である。
【図5】図1に示す筒状ケースを上面から見た詳細な斜
視図および下面から見た詳細な斜視図である。
【図6】図1の高衝撃用弁を示す詳細な平面図である。
【図7】図1に示す減衰板および高衝撃用弁を取り付け
たスタッドと筒状ケースとを一体に取り付けた弾性体の
断面図である。
【図8】図1の動作を説明するための断面図である。
【図9】図6の高衝撃用弁の他の実施例を示す詳細な平
面図である。
【図10】図6の高衝撃用弁の更に他の実施例を示す詳
細な平面図である。
【図11】従来の液体封入式マウントを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
13 ケース 13A カップ部 13B 取付け穴 13C 固定用爪 14 スタッド 14A 貫通穴 15 減衰板 15B 透穴 16 筒状ケース 16A 円筒部 16C 取付け板 17 弾性体 18 植込みボルト 20 高衝撃用弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性液を収容し、外部からの振動を直接
    受けるケースと、一端が振動保護部に固定し、他端に減
    衰板を固定したスタッドと、中心部にスタッドが固定さ
    れ、周縁部がケースに密着固定した弾性体とを備え、上
    記粘性液中に上記減衰板が位置決めされてなる液体封入
    式マウントにおいて、 上記減衰板は、所定箇所に少なくとも一個の貫通穴を設
    け、この減衰板上に高衝撃用弁を設けたことを特徴とす
    る液体封入式マウント。
  2. 【請求項2】 取付け穴および固定用爪を有する取付け
    板と粘性液を収容するカップ部とから構成して外部から
    の振動を直接受けるケースと、取付け穴を有する取付け
    板と円筒部とから構成した筒状ケースと、軸方向に粘性
    液を注入するための貫通穴を有し、一端にネジ穴をもう
    け、他端に減衰板を固定したスタッドと、上記筒状ケー
    スを包み、中心部に上記スタッドを固定した弾性体とを
    備え、上記減衰板を取り付けたスタッドと筒状ケースと
    を一体に取り付けた弾性体を、ケースのカップ部に係合
    固定し、上記ケースの固定用爪を筒状ケースの取付け板
    に折り曲げて固定した液体封入式マウントにおいて、 上記減衰板は、所定箇所に少なくとも一個の貫通穴を設
    け、この減衰板上に高衝撃用弁を設けたことを特徴とす
    る液体封入式マウント。
  3. 【請求項3】 上記高衝撃用弁は、ばね部材であること
    を特徴とする請求項1、請求項2記載の液体封入式マウ
    ント。
JP6079938A 1994-03-25 1994-03-25 液体封入式マウント Pending JPH07269635A (ja)

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JPH07269635A true JPH07269635A (ja) 1995-10-20

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6715745B2 (en) * 2001-09-12 2004-04-06 Komatsu Ltd. Liquid-sealed mount

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6715745B2 (en) * 2001-09-12 2004-04-06 Komatsu Ltd. Liquid-sealed mount

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