JPH0726937Y2 - 釣用リールにおける制動力の調整具 - Google Patents

釣用リールにおける制動力の調整具

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JPH0726937Y2
JPH0726937Y2 JP1989037920U JP3792089U JPH0726937Y2 JP H0726937 Y2 JPH0726937 Y2 JP H0726937Y2 JP 1989037920 U JP1989037920 U JP 1989037920U JP 3792089 U JP3792089 U JP 3792089U JP H0726937 Y2 JPH0726937 Y2 JP H0726937Y2
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修 ▲吉▼川
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島野工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は釣用リールにおける制動力の調整具、詳しく
は、スプール又は該スプールと共に回転する回転部材の
回転に制動力を与える制動力の調整具に関する。
(従来の技術) 一般に、釣用リールには、スプール又は該スプールと共
に回転する回転部材に対接する接触面をもった制動部材
と、該制動部材を前記スプール又は回転部材に押圧し
て、スプール又は回転部材の回転に制動力を与えると共
に、この制動力を調整する調整具とが設けられている。
又、従来、実公昭29-16471号公報に見られるように、ス
プールをもった支持軸に調整本体を螺着すると共に、前
記支持軸に、円板状のホルダーを回転不能で、かつ軸方
向移動可能に支持し、これら調整本体とホルダーとの間
に、多数の係合歯と、該係合歯に係合して発音する発音
体とから成る発音機構を設けて、前記調整本体の回転操
作で前記制動力を調整するとき発音させて、制動力の調
整加減を感覚的に分からせるようにしたものが提案され
ている。
(考案が解決しようとする課題) 所が、この従来のものは、前記調整本体とホルダーとは
分離していて、支持軸の軸方向に相対移動自由になって
いるため、特に、前記調整本体を弛緩方向に回転操作し
て前記制動力を減少させるとき、この調整本体と前記ホ
ルダーとの前記支持軸に対する軸方向移動量に差ができ
て、これら調整本体とホルダーとの間の間隔が変わり、
前記発音機構による発音が弱くなる問題、即ち、調整本
体の操作量によって発音が強くなったり、弱くなったり
する問題があった。
本考案は以上の問題点に鑑み考案したもので、目的は、
調整本体の操作方向及び操作量に関係なく一定の発音が
得られるようにする点にある。
(課題を解決するための手段) しかして、本考案はスプール又は該スプールと共に回転
する回転部材の回転に制動力を与える制動力の調整具で
あって、前記スプール又は回転部材を支持する支持軸に
螺着可能とした調整本体(1)と、前記支持軸に対し回
転不能で、かつ軸方向移動可能としたホルダー(2)と
から成り、前記調整本体(1)に前記ホルダー(2)を
相対回転自由で、かつ、軸方向に相対移動不能に保持し
て、これら調整本体(1)とホルダー(2)との間に、
多数の係合歯(31)と、該係合歯(31)に係合して発音
する発音体(32)とから成る発音機構(3)を設けたも
のである。
(作用) 調整本体(1)の回転操作時、ホルダー(2)を、前記
調整本体(1)の移動に追従して軸方向移動させること
ができるので、調整本体(1)の操作方向及び操作量に
関係なく一定の発音が得られるのである。
(実施例) 第1、2図に示した調整具は、回転不能で、かつ軸方向
に往復動可能とした支持軸(6)にスプール(7)を回
転可能に支持し、これら支持軸(6)とスプール(7)
との間に板状の制動部材(8)を設け、この制動部材
(8)を前記支持軸(6)の軸方向に押圧することによ
り前記スプール(7)の回転に制動力を与えるようにし
たスピニングリールにおける制動力の調整具であって、
前記スプール(7)を支持する支持軸(6)に螺着可能
とした調整本体(1)と、前記支持軸(1)に対し回転
不能で、かつ軸方向移動可能としたホルダー(2)とか
ら成り、これら調整本体(1)とホルダー(2)とを軸
方向に対抗させて、前記調整本体(1)に前記ホルダー
(2)を相対回転自由で、かつ、軸方向に相対移動不能
に保持すると共に、前記ホルダー(2)の内側面に、多
数の係合歯(31)を周方向に所定間隔を置いて周設し、
前記調整本体(1)の内側面に、前記係合歯(31)に係
合して発音する発音体(32)を設けたのであって、前記
係合歯(31)と発音体(32)とで発音機構(3)を構成
している。
前記ホルダー(2)は、中心部に、前記支持軸(6)の
非円形部に移動可能に嵌合する非円形孔(21)をもった
円板状に形成して、その外周部に、環状係合部(22)を
設けると共に、内側面に凹状の前記係合歯(31)を周設
し、又、外側面に、前記制動部材(8)と対接する押圧
部(23)を設けている。
又、前記調整本体(1)は、中心部にねじ孔(11)をも
った円板状に形成して、その外側面に矩形状の摘み部
(12)を突設し、又、内側に、中心方向に向かって突出
する一つの係止片(13)と一つのねじ孔(14)とを180
°の位相差で設けて、このねじ孔(14)に螺合する止め
ねじ(4)の頭部(41)と前記係止片(13)とを前記環
状係合部(22)に係合させて、調整本体(1)に前記ホ
ルダー(2)を相対回転自由で、かつ、軸方向に相対移
動不能に保持している。又、調整本体(1)の内側に
は、軸方向に凹入する一つの保持孔(15)を設けて、こ
の保持孔(15)に、前記発音体(32)と、該発音体(3
2)を前記係合歯(31)方向に付勢する押圧ばね(33)
とを内装している。
又、前記発音体(32)は、先端を球面とした大径部と小
径部とをもったピン形状に形成しているが、その他、ボ
ール或は前記係合歯(31)と係合可能な突出状の係合部
をもった板ばねを使用してもよいのであって、その形状
は特に限定されるものでない。
尚、第1〜3図中(5)は前記調整本体(1)の外側面
に着脱可能に取付ける銘板である。又、第3図中(9)
はリールボディ、(10)は前記リールボディに回転自由
に支持した回転枠、(20)は前記回転枠を駆動する操作
ハンドルである。
以上の如く構成した調整具は、第3図に示す如く前記ホ
ルダー(2)の非円形孔(21)部分を支持軸(6)の非
円形部に回転不能で、かつ軸方向移動可能に嵌合すると
共に、調整本体(1)のねじ孔(11)部分を前記支持軸
(6)先端のねじ部に螺着して使用するのであって、調
整本体(1)の締込み方向への回転操作に伴う螺進移動
により前記制動部材(8)を押圧して前記スプール
(7)の回転に大きな制動力を与え、又、調整本体
(1)の弛緩方向への回転操作に伴う螺退移動により前
記制動部材(8)の押圧を緩め前記制動力を小さくする
のである。
しかして、前記支持軸(6)に対し回転不能なホルダー
(2)は、前記調整本体(1)に相対回転自由で、軸方
向に相対移動不能に保持されているため、調整本体
(1)をホルダー(2)に対し回転させて発音機構
(3)で発音させることができながら、しかも、このホ
ルダー(2)を、調整本体(1)の回転に伴う軸方向移
動に追従して軸方向移動させて調整本体(1)とホルダ
ー(2)との間の間隔を一定に保持することができるの
である。従って、調整本体(1)を締込み方向に回転操
作する場合の発音機構(3)による発音と、調整本体
(1)を弛緩方向に回転操作する場合の発音機構(3)
による発音とを同じにできると共に、調整本体(1)の
操作量に関係なく前記発音機構(3)による発音を同じ
にできるのである。
又、前記支持軸(6)に対し回転不能なホルダー(2)
と発音機構(3)とを介して前記調整本体(1)の前記
支持筒(6)に対する緩み方向の回転を防止できるの
で、前記制動力の調整状態を維持できるのである。
尚、本考案の調整具は、第3図の如くスピニングリール
に使用する他、第4図の如く両軸受リールに使用しても
よいのである。
この第4図に示したものはスプール(7)を支持するス
プール軸(30)にピニオンギヤ(40)を支持すると共
に、操作ハンドル(20)を保持する支持軸(6)に、前
記ピニオンギヤ(40)と噛合するメインギヤから成る回
転部材(50)を回転自由に支持し、これら支持軸(6)
と回転部材(50)との間に板状の制動部材(8)を設
け、この制動部材(8)を前記支持軸(6)の軸方向に
押圧することにより前記回転部材(50)の回転に制動力
を与えるようにした両軸受リールにおける前記制動力を
調整する如く成したものであって、基本的には、第1,2
図の場合と同様である。尚、第1,2図のものと相違する
点は、調整本体(1)の外周部に、半径方向外方に向か
って突出する複数の摘み部(12)を設けると共に、前記
調整本体(1)の外側面に、前記制動部材(8)を押圧
する押圧部(16)を設けた点である。
この場合、前記調整本体(1)のねじ孔(11)部分を、
支持軸(6)のねじ部に螺着すると共に、ホルダー
(2)の非円形孔(21)を、支持軸(6)の非円形部に
回転不能に嵌合するのであって、前記調整本体(1)の
回転操作により、前記回転部材(50)の回転に与える制
動力を調整できると共に、発音機構(3)で発音させる
ことができるのであり、又、前記ホルダー(2)を、調
整本体(1)の回転に伴う軸方向移動に追従して軸方向
移動させて調整本体(1)とホルダー(2)との間の間
隔を一定に保持することができるのである。
又、前記調整本体(1)の支持軸(6)に対する緩み方
向の回転も防止できるのである。
又、以上説明した実施例では、調整本体(1)にホルダ
ー(2)を相対回転自由で、かつ、軸方向に相対移動不
能に保持する手段として、前記ホルダー(2)に環状係
合部(22)を設けると共に、前記調整本体(1)に係止
片(13)とねじ孔(14)とを設け、前記係止片(13)の
前記環状結合部(22)との係合と、前記ねじ孔(14)に
螺着する止めねじ(4)の前記環状係合部(22)との係
合で分離不能にしたが、その他、前記ねじ孔(14)をな
くし、前記係止片(13)を周方向に所定間隔を置いて複
数個設けると共に、これら係止片(13)を前記環状係合
部(22)に対し係合離脱方向に弾性変位可能にして、該
係止片(13)の弾性復元作用で分離しないようにしても
よいし、又、前記係止片(13)とねじ孔(14)とをなく
し、前記調整本体(1)の内側外周部に、前記環状係合
部(22)と係合する止め輪を設けてもよいのである。
又、以上の実施例では、発音機構(3)の係合歯(31)
をホルダー(2)に設け、発音体(32)を調整本体
(1)に設けたが、その反対に設けてもよいのである。
(考案の効果) 以上の如く本考案は、スプール又は該スプールと共に回
転する回転部材を支持する支持軸に螺着可能とした調整
本体(1)と、前記支持軸に対し回転不能で、かつ軸方
向移動可能としたホルダー(2)とから成り、前記調整
本体(1)に前記ホルダー(2)を相対回転自由で、か
つ、軸方向に相対移動不能に保持して、これら調整本体
(1)とホルダー(2)との間に、多数の係合歯(31)
と、該係合歯(31)に係合して発音する発音体(32)と
から成る発音機構(3)を設けたから、調整本体(1)
の回転操作時、発音機構(3)で発音させることができ
ながら、しかも、前記ホルダー(2)を、調整本体
(1)の回転に伴う軸方向移動に追従して軸方向移動さ
せて調整本体(1)とホルダー(2)との間の間隔を一
定に保持することができるので、調整本体(1)を締込
み方向に回転操作する場合の発音機構(3)による発音
と、調整本体(1)を弛緩方向に回転操作する場合の発
音機構(3)による発音とを同じにできると共に、調整
本体(1)の操作量に関係なく前記発音機構(3)によ
る発音を同じにできるのである。
又、前記調整本体(1)にホルダー(2)を分離不能に
保持しているため、リールへの組付けを簡単、容易にで
きるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案調整具の一実施例を示す拡大断面図、第
2図は第1図の中央横断面図、第3図はスピニングリー
ルに組み込んだ状態の説明図、第4図は両軸受リールに
組み込んだ状態の説明図である。 (1)……調整本体 (2)……ホルダー (3)……発音機構 (31)……係合歯 (32)……発音体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプール又は該スプールと共に回転する回
    転部材の回転に制動力を与える制動力の調整具であっ
    て、前記スプール又は回転部材を支持する支持軸に螺着
    可能とした調整本体(1)と、前記支持軸に対し回転不
    能で、かつ軸方向移動可能としたホルダー(2)とから
    成り、前記調整本体(1)に前記ホルダー(2)を相対
    回転自由で、かつ、軸方向に相対移動不能に保持して、
    これら調整本体(1)とホルダー(2)との軸方向対向
    面間に、多数の係合歯(31)と、該係合歯(31)に係合
    して発音する発音体(32)とから成る発音機構(3)を
    設けたことを特徴とする釣用リールにおける制動力の調
    整具。
JP1989037920U 1989-03-30 1989-03-30 釣用リールにおける制動力の調整具 Expired - Lifetime JPH0726937Y2 (ja)

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