JPH07269177A - 格納式自動車用アウトドアハンドル装置 - Google Patents

格納式自動車用アウトドアハンドル装置

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JPH07269177A
JPH07269177A JP5887394A JP5887394A JPH07269177A JP H07269177 A JPH07269177 A JP H07269177A JP 5887394 A JP5887394 A JP 5887394A JP 5887394 A JP5887394 A JP 5887394A JP H07269177 A JPH07269177 A JP H07269177A
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handle
latch
door
lock
opening
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JP5887394A
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Masahiro Uragami
正弘 浦上
Toshikazu Kiso
寿和 木曽
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Alpha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 格納式自動車用アウトドアハンドル装置を簡
素な機械的構造により確実に操作する。 【構成】 この発明による格納式自動車用アウトドアハ
ンドル装置では、ハンドル3は、把持部9及び係止部1
0がロック位置にあるとき、ドアを閉鎖状態に保持する
ラッチ位置と、把持部9が開放押圧位置にあり係止部1
0が押圧位置にあるとき、ラッチ位置から内側に押圧さ
れた押圧位置と、把持部9及び係止部10が解除位置に
あるとき、ドアを閉鎖状態に保持する開放準備位置と、
開放準備位置から外側に移動しつドアを開放できるアン
ラッチ位置との間で回動できる。レバー6の係止部10
は、開放準備位置からアンラッチ位置にハンドル3を回
動するとき、ロッド20を介して解除位置からロック位
置に移動して自動キャッチ装置5の把持部9に係合し、
アンラッチ位置からラッチ位置にハンドル3を復帰回動
するとき、自動キャッチ装置5の把持部9によりロック
位置に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ハンドル装置、特に
自動車のドアパネルの内側に収納され、使用時にドアパ
ネルから外側に突出する格納式自動車用アウトドアハン
ドル装置に関連する。
【0002】
【従来の技術】例えば、実開平3−90770号公報に
示されるように、閉鎖位置、半開位置及び全開位置との
間で移動できる自動車のドアハンドル装置は公知であ
る。このドアハンドル装置はドアパネルに取り付けられ
かつドアパネル面に開口する凹部を有するハンドル枠
と、ハンドル枠の凹部内に枢着されかつドアロックのラ
ッチを解除できるようにドアロックと連係されたハンド
ルとを備えている。ハンドルは、凹部の開口を閉塞する
閉塞位置と、閉塞位置より凹部内にわずかに没入する押
し込み位置と、閉塞位置よりドアパネル外方にわずかに
開いた半開位置と、半開位置より更に開いた全開位置と
に回動可能でありかつ半開位置より全開位置まで回動す
ることができる。コイルばねによって突出位置に向かっ
て常時付勢されるスライド部材はハンドルの裏面に向か
って進退可能にハンドル枠に装着され、るスライド部材
の先端部には永久磁石が固定される。スライド部材は、
永久磁石によりハンドルを吸着してハンドルを閉塞位置
に保持する突出位置と、ハンドルを押し込み位置まで回
動したとき、ハンドルによって押し込まれる没入位置と
に移動される。スライド部材の移動方向と交差する方向
に移動可能にハンドル枠に装着された係止部材は、スラ
イド部材が没入位置にあるときに、スライド部材に設け
た凹部に嵌合してスライド部材の突出位置への移動を阻
止する係合部を有する。係合部はスライド部材の凹部と
係合するロック位置と、スライド部材から離脱した解除
位置とに移動される。
【0003】係止部材は、引張コイルばねによりスライ
ド部材に向かって常時付勢され、ハンドルが半開位置か
ら全開位置まで回動されるとき、ハンドルと一体のアー
ムによって解除位置に押動させられる。ハンドル枠とハ
ンドルとの間に設けられた圧縮コイルばねは、ハンドル
を押し込み位置から半開位置まで付勢する。この圧縮コ
イルばねの付勢力は、ハンドルが押し込み位置にあると
き永久磁石によるハンドルの吸着力より大きく、かつハ
ンドルが押し込み位置から閉塞位置に至る途中で永久磁
石によるハンドルの吸着力より小となるように設定され
る。
【0004】また、実開平1−75563号公報には、
開閉ハンドルと、開閉ハンドルの操作凹部を開閉ハンド
ルと面一になるように覆うカバーレバーとを備えたドア
ハンドル装置が開示されている。このドアハンドル装置
は開閉ハンドルの開動作に応動してドアロックを解除す
るプッシュレバーを有する。カバーレバーとベースのい
ずれか一方にハートカム溝が形成され、他方にハートカ
ム溝と係合するハートカムピンが形成される。プッシュ
レバーにハートカムピンを押圧してハートカム溝とハー
トカムピンの係合を解除する爪部が設けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に示されるハ
ンドル装置では、ドアパネルとほぼ同一のフラッシュ
(flush)面を形成し、自動車の走行時に発生する風切
り音を防止し、アウトサイドハンドル装置を不正に操作
されない利点があるが、従来のハンドル装置では構造が
複雑であり、部品数が増加する欠点がある。
【0006】そこで、この発明は簡素な機械的構造を有
しかつ確実に操作できる格納式自動車用アウトドアハン
ドル装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による格納式自
動車用アウトドアハンドル装置は、自動車のドアパネル
に固定されるエスカッションと、エスカッションに回動
可能に取り付けられかつドアロック装置に作動連結され
たハンドルと、エスカッションに向かってハンドルを付
勢するハンドルスプリングとを有する。この格納式自動
車用アウトドアハンドル装置は、ロック位置と、ロック
位置から内側に移動した開放押圧位置と、開放押圧位置
から外側に移動した解除位置と、解除位置から内側に移
動した係合押圧位置とに移動できる把持部を有するラッ
チを備えかつエスカッションに固定された自動キャッチ
装置と、自動キャッチ装置の把持部に連結されたロック
位置と、ロック位置から内側に移動した押圧位置と、押
圧位置から外側に移動して把持部から分離された解除位
置とに移動できる係止部を備えた連結部材と、自動キャ
ッチ装置から離間する方向に連結部材を付勢し、かつハ
ンドルスプリングにより弾性力の大きい開放スプリング
とを備えている。
【0008】ハンドルは、把持部及び係止部がロック位
置にある状態でドアを閉鎖状態に保持するラッチ位置
と、把持部が開放押圧位置にあり係止部が押圧位置にあ
る状態でラッチ位置から内側に押圧された押圧位置と、
把持部及び係止部が解除位置にあるとき、ドアを閉鎖状
態に保持する開放準備位置と、開放準備位置から外側に
移動しつドアを開放できるアンラッチ位置との間で回動
できる。
【0009】連結部材の係止部は、開放準備位置からア
ンラッチ位置にハンドルを回動するとき、ロッドを介し
て解除位置からロック位置に移動して自動キャッチ装置
の把持部に係合する。この発明の実施例では、レバーは
係止部を有する一方のアームと、ロッドに接続された他
方のアームとを備えたほぼV字形状を有する。
【0010】
【作用】ラッチ位置にあるハンドルを押圧位置に手動で
押圧すると、自動キャッチ装置のラッチがロック位置か
ら開放押圧位置に移動される。その後、ハンドルから手
を離すと、開放スプリングの弾力により連結部材が押圧
位置から解除位置に移動され、自動キャッチ装置のラッ
チは開放押圧位置から解除位置に移動される。ラッチが
解除位置にあると、ラッチの把持部はレバーの係止部を
開放し、これに連動して、ハンドルが押圧位置から開放
準備位置に移動される。開放準備位置では、ハンドルが
エスカッションより外側に突出し、操作者がハンドルに
手を掛けることができる。ハンドルに手を掛けて引き上
げると、ハンドルがラッチ位置からアンラッチ位置に移
動して、ドアロック装置のラッチを外して、ドアを開放
することができる。このとき、連結部材はロッドを介し
て押圧位置に回動されるから、自動キャッチ装置のラッ
チは連結部材の係止部により押圧されて解除位置から係
合押圧位置に移動される。
【0011】その後、ハンドルから手を離すと、ハンド
ルスプリングの弾力によりハンドルがアンラッチ位置か
らラッチ位置に復帰回動されるが、ラッチの把持部は係
合押圧位置からロック位置に移動して、連結部材の係止
部に係合され、係止部をロック位置に保持する。このた
め、ハンドルがアンラッチ位置からラッチ位置に復帰回
動されるとき、ハンドルと連結部材との連結が解除さ
れ、連結部材はハンドルの復帰回動に連動せず、ラッチ
の把持部に固定された状態に維持される。
【0012】
【実施例】以下、この発明による格納式自動車用アウト
ドアハンドル装置の実施例を図1〜図28について説明
する。
【0013】この発明による格納式自動車用アウトドア
ハンドル装置は、図1〜図3に示すように、スタッドボ
ルト2bにより自動車のドアパネル1に固定されるエス
カッション2と、エスカッション2のアーム部2aにシ
ャフト11により回動可能に取り付けられるアーム部3
aを有するハンドル3と、シャフト11に捲回されかつ
公知の構造でエスカッション2に向かってハンドル3を
付勢するハンドルスプリング4とを有する。ハンドル3
のアーム部3aは図示しないロッドによりドアロック装
置に作動連結される。
【0014】この格納式自動車用アウトドアハンドル装
置は、エスカッション2に固定された自動キャッチ装置
5と、係止部10を備えた連結部材としてのレバー6
と、自動キャッチ装置5から離間する方向にレバー6を
付勢し、かつハンドルスプリングにより弾性力の大きい
開放スプリング7とを備えている。自動キャッチ装置5
は例えば実開昭63−12578号公報又は実開昭63
−165076号公報に示されるラッチ装置であり、
「浮出ラッチ」の名称で市販されているが、このラッチ
装置の詳細を図17〜図28に示す。自動キャッチ装置
5はケース52と、ケース52内に滑動可能に配置され
たラッチ8を備え、ラッチ8は可撓性材料で形成された
把持部9を有する。各把持部9の先端には、レバー6の
係止部10と係合する爪部9aが設けられる。ラッチ8
は、図8に示すロック位置と、ロック位置から内側にわ
ずかに移動した図11に示す開放押圧位置と、開放押圧
位置から外側に移動した図13に示す解除位置と、解除
位置から内側に移動した図15に示す係合押圧位置とに
移動できる。
【0015】図4に示すように、レバー6はエスカッシ
ョン2に取り付けたたシャフト12に回動可能に取り付
けられ、係止部10を有する一方のアーム21と、ロッ
ド20に接続された他方のアーム22とを備えたほぼV
字形状を有する。他方のアーム22は段差部23を備え
たロッド20を介してハンドル3に連動(図2、図4及
び図5)される。係止部10は横幅の広い先端部10a
を有する。図7に示すように、他方のアーム22の連結
孔22aにはシャフト26の一端が装着され、Eクリッ
プ24によりシャフト26は他方のアーム22に固定さ
れる。また、シャフト26には径方向の孔25が形成さ
れ、孔25にロッド20が滑動可能に挿通される。開放
スプリング7の一端は一方のアーム21に係止され、図
示しない他端はエスカッション2に係止される。レバー
6の係止部10は、自動キャッチ装置5の把持部9に連
結された図8に示すロック位置と、ロック位置から内側
に移動した図11に示す押圧位置と、押圧位置から外側
に移動して把持部9から分離された図13に示す解除位
置とに移動できる。
【0016】ハンドル3は、把持部9及び係止部10が
ロック位置にある状態でドアを閉鎖状態に保持する図8
〜図10に示すラッチ位置と、把持部9が開放押圧位置
にあり係止部10が押圧位置にある状態でラッチ位置か
ら内側に押圧された図11及び図12に示す押圧位置
と、把持部9及び係止部10が解除位置にある状態でド
アを閉鎖状態に保持する図13及び図14に示す開放準
備位置と、開放準備位置から外側に移動しつドアを開放
できる図15及び図16に示すアンラッチ位置との間で
回動できる。
【0017】レバー6の係止部10は、開放準備位置か
らアンラッチ位置にハンドル3を回動するとき、ロッド
20の段差部23がシャフト26に当接して、開放スプ
リング7の弾力に抗してシャフト12の周りにレバー6
を図13に示す解除位置から図8に示すロック位置に移
動させる。これによりレバー6の係止部10は自動キャ
ッチ装置5の把持部9に係合し、レバー6の係止部10
は、アンラッチ位置からラッチ位置にハンドル3を復帰
回動するとき、自動キャッチ装置5の把持部9によりロ
ック位置に保持される。また、図10に示すように、エ
スカッション2に一方向ダンパ装置30が設けられる。
一方向ダンパ装置30は例えば特開平1−250571
号公報に示されるように、ハンドル3を手動で引くとき
減衰力を発生しないが、ハンドル3を引いた後、ハンド
ル3から手を離すと、スプリング4の弾力が減衰され、
低い回転速度でハンドル3を操作前の初期の位置に自動
的に復帰する構造を有する。一方向ダンパ装置30の詳
細な構造の図示及び説明は省略する。
【0018】図17〜図19の解除位置として示すよう
に、自動キャッチ装置5は、ケース52と、ケース52
の空洞52a内で滑動可能に配置されたラッチ本体54
を有するラッチ8と、ラッチ本体54の上面に回転可能
に取付けられたカム爪56と、ケース52とラッチ本体
54の間で圧縮されるコイルばね57とを有する。ケー
ス52、ラッチ8及びカム爪56は樹脂により形成され
る。カム爪56は、図26に示すように両端にV形の切
欠部55、55を有し、各切欠部55には内側面5
5’、角部75、76が設けられる。
【0019】ケース52の空洞52aは、一端で閉鎖さ
れ、他端で開放された矩形断面を有し、空洞52aの内
壁面には、ケース52と一体に形成された第1の突起5
8と、第2の突起59とが設けられる。ケース52の上
壁には、ケース52の長手方向に長く延びた長孔60
と、第2の突起59に臨む矩形の動作確認窓61を有す
る。ケース52の閉鎖後壁の上部には、ラッチ本体54
の後端53が嵌り込む横溝62と、横溝62の下部内面
から前方に向かって突出するボス63とが設けられ、ボ
ス63にはコイルばね57の一端が嵌合される。
【0020】更に、ケース52の開口両端から左右に突
出する一対の鍔部64と、鍔部64の後面に向かって傾
斜して外向きに突出する一対の弾性係止片65がケース
52の左右両側壁に設けられる。係止片65の自由端か
ら鍔部64の後面までの距離は、エスカッション2の厚
さに一致する。
【0021】ラッチ8は、ラッチ本体54に一体に形成
された一対の把持部9を有する。ラッチ本体54は、カ
ム爪56の厚さ分だけケース52の空洞52aより低
い。一対の把持部9は、ラッチ本体54の前面から左右
に分かれて突出し、係止部10の先端部10aをくわえ
込む。
【0022】図24に示すように、ラッチ本体54の上
面には、カム爪56の回転軸68が装着される円形の軸
溝69が形成され、軸溝69の縁を一部切り欠いて横向
きに延びた弾性片70を設け、弾性片70の先端に軸溝
69に向かって突出した鋸歯形の係止爪71を設ける。
また、軸溝69と把持部9との間には、ケース52の長
孔60に嵌合する円柱形のストッパ72を上向きに突設
し、ストッパ72の先端に斜め後向きに傾斜した傾斜面
73を設ける。長孔60はラッチ8のラッチ本体54が
ケース52に対して滑動するストロークを与える。更
に、図19に示すように、ラッチ本体54の下部内壁面
には半球形の突起74を後向きに突設し、突起74にコ
イルばね57の一端を嵌入し、ラッチ本体54の突起7
4とケース52のボス63との間でコイルばね57を弾
縮する。
【0023】図26〜図28に示すように、カム爪56
は、中心に軸溝69に嵌り込む下向きに延びる大径な回
転軸68を有し、突起58、59に係合する一対のV字
形の切欠部55を回転軸68の両端に回転対象に設け、
切欠部55の回転前方に位置する一方の角部75を鋭角
に形成し、回転後方に位置する他方の角部76に丸みを
持たせる。回転軸68の周囲には、係止爪71に噛み合
う複数のラチェット歯77を設ける。
【0024】ケース52、ラッチ8、カム爪56及びコ
イルばね57を組み立てるには、まず、カム爪56の回
転軸68をラッチ8のラッチ本体54の軸溝69に装着
し、ケース52の空洞52aにコイルばね57を入れ
て、コイルばね57の一端をボス13に、他端をラッチ
本体54の突起74に嵌めて、ラッチ本体54をケース
52の空洞52a内に強く押し込む。ラッチ本体54を
押し込むと、ストッパ72の先端の傾斜面73がケース
52の開口縁に係合し、開口を僅かに拡径しながら通
り、ストッパ72の先端がケース72の長孔60内に嵌
り込み、この状態でコイルばね57が少し圧縮される。
図17の解除位置に示すように、組み立てられた自動キ
ャッチ装置51はエスカッション1の取付孔29に固定
される。
【0025】係止部10を一対の把持部9に係合させる
には、係止部10をラッチ8に向かって押し込む。図1
7〜図19に示す解除位置からラッチ8に向かって係止
部10を押し込むと、先端部10aが一対の把持部9の
間に嵌り込み、先端部10aによりラッチ8のラッチ本
体54がケース52の空洞52a内に押し込まれる。ラ
ッチ本体54が押し込まれると、カム爪56の外側面が
第2の突起59に摺接して、ラッチ本体54のスライド
方向と同じ向きに矯正されながら第2の突起59を通過
し、その後、図21の係合押圧位置として示すように、
カム爪56の先頭の切欠部55が第1の突起58に係合
する。ラッチ8のラッチ本体54が空洞52a内の最深
部に押し込まれるとき、ラッチ本体54の後端53がケ
ース52の横溝62に嵌合するまでラッチ8が押し込ま
れる。カム爪56の一方の切欠き5は鋭角な第1の突起
58に係合し、一方の切欠部55の一方の内側面55’
が第1の突起58に押されて、カム爪56が回転軸68
を中心に反時計回りに約22.5度回転する。この状態
で、係止部10の押圧を停止すると、コイルばね57の
復元力でラッチ本体54が押し戻される。ラッチ本体5
4が押し戻される際に、ラッチ本体54が最深部から少
し押し戻された状態で、ラッチ8の摺動方向とほぼ直角
に空洞52a内に突出する第2の突起59は、図22の
ロック位置として示すように、カム爪56の他方の切欠
部55に係合する。このため、他方の切欠部55の一方
の内側面55’が第2の突起59に押されて、図22の
ロック位置でカム爪56が回転軸18を中心に反時計回
りに更に約22.5度回転し、切欠部55は第2の突起
59に嵌合される。従って、カム爪56が約45度回転
した位置で、カム爪56の鋭利な角部25が第二突起爪
9の内側面に引掛かり、ラッチ本体54がケース52の
空洞52a内に押し込まれた状態で係止される。このよ
うに、カム爪56の他方の切欠部55が第2の突起59
に係合し、係止部10は図22のロック位置でロックさ
れる。
【0026】図22に示すロック位置から係止部10を
ラッチ8から開放するには、係止部10をラッチ8に向
かって押し込むと、約45度回転したカム爪56の先頭
の撫で肩の角部26の外側面が第1の突起58で押され
て反時計回り更に約45度回転し、図23の開放押圧位
置として示すように、ケース52の空洞52aと直交し
た向きとなる。そこで、係止部10の押圧を停止する
と、カム爪56が空洞52aと直交する向きで、コイル
ばね57の復元力によりラッチ本体54が空洞52aか
ら押し出され、図20に示すように、カム爪56の後尾
の撫で肩の角部76の外側面が第2の突起59で押され
て反時計回りに更に約90度回転しながら、第2の突起
9を通過し、ラッチ本体54のストッパ72がケース5
2の長孔60の端部に当るまで押し戻される。このよう
に、カム爪56は第1の突起58と第2の突起59に摺
接して所定角度回転し、突起58、59は、カム爪56
が回転できるだけの間隔を有する。従って、コイルばね
57の復原力でラッチ本体54が押し戻され、更に開放
スプリング7の弾力によりレバー6が回転され、係止部
10は自動キャッチ装置51の把持部9から開放され
る。
【0027】一方、カム爪56が回転する際に、回転軸
68に設けたラチェット歯77が係止爪71と噛み合っ
て、回転軸68の逆転を防止する。回転軸68の両側に
二つのラチェット歯77で三個の谷81を形成し、隣接
する谷81から谷81迄の中心角度を約22.5度に設
定し、カム爪56が突起58、59と係合して回転する
際の回転角度に一致させる。従って、カム爪56がラッ
チ本体54の滑動方向に一致するとき、係止爪71が回
転方向の先頭の谷81に係合する。カム爪56が第2の
突起9に係合して反時計回りに少量回転するとき、弾性
片70が撓み係止爪71が先頭のラチェット歯77を乗
り越えて次の谷81に嵌り込む。次に、カム爪56が第
2の突起59に係合して反時計回りに更に少量回転して
第2の突起59に係止された位置で、係止爪71が最後
尾の谷81に嵌り込む。このように、カム爪56の回転
角度に従って係止爪71が各谷81に確実に嵌り込むの
で、カム爪56の回転に節度感が発生し、カム爪56の
自由回転及び逆転を阻止できるので、カム爪56と各突
起58、59とのロック位置が狂うことなく、確実な動
作が得られる。
【0028】前記の構成において、図8〜図10に示す
ラッチ位置にあるハンドル3を図8の矢印14で示す方
向に押圧位置に向かって手動で図11に示すように押圧
すると、ハンドル3の裏面が一方のアーム21及び係止
部10を介して自動キャッチ装置5のラッチ8が図22
のロック位置から図23に示す開放押圧位置に移動され
る。その後、ハンドル3から手を離すと、ラッチ8は開
放スプリング7により図23の開放押圧位置から図20
を通り、図17〜図19の解除位置に示すようにケース
52から突出し、爪部9aから先端部10aが開放され
る。このため、開放スプリング7の弾力により、更にレ
バー6が図11及び図12に示す押圧位置から図13及
び図14に示す解除位置に移動され、自動キャッチ装置
5のラッチ8は図23の開放押圧位置から図17〜図1
9の解除位置に移動される。ラッチ8の解除位置では、
ラッチ8の把持部9によるレバー6の係止部10の開放
に連動して、開放スプリング7の弾力によりハンドル3
が図11及び図12の押圧位置から図13及び図14の
開放準備位置に移動される。開放準備位置では、ハンド
ル3がエスカッション2より外側に突出し、操作者がハ
ンドル3に手を掛けることができる。ハンドル3に手を
掛けて引き上げると、ドアロック装置のラッチを外し
て、ドアを開放することができる。このとき、ハンドル
3の外側への回動に伴い、レバー6の他方のアーム22
は図13及び図14においてロッド20の段差部23を
介して時計方向に押され、レバー6は押圧位置に回動さ
れるから、自動キャッチ装置5のラッチ8はレバー6の
係止部10により押圧されて図13及び図14の解除位
置から図15及び図16の係合押圧位置に移動され、把
持部9は係止部10の先端部10aを把持する。
【0029】その後、ハンドル3から手を離すと、ハン
ドルスプリング4の弾力によりハンドル3が図15及び
図16に示すアンラッチ位置から図8〜図10に示すラ
ッチ位置に復帰回動される。このとき、一方向ダンパ装
置30によりハンドル3は減速された速度で復帰する。
ダンパ装置30によりハンドルスプリング4の反力によ
るはね返りがないため、確実にラッチ位置が保持され
る。ハンドル3が図15及び図16に示すアンラッチ位
置から図8〜図10に示すラッチ位置に復帰回動される
とき、ロッド20の段差部23が他方のアーム22から
離間して、ハンドル3とレバー6との連結が解除され、
レバー6はハンドル3の復帰回動に連動せず、ラッチ8
の把持部9に固定された状態に維持される。
【0030】
【発明の効果】前記のように、この発明では、簡素な機
械的構造を有する格納式自動車用アウトドアハンドル装
置を長期間確実に操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による格納式自動車用アウトドアハ
ンドル装置の正面図
【図2】 この発明による格納式自動車用アウトドアハ
ンドル装置の背面図
【図3】 この発明による格納式自動車用アウトドアハ
ンドル装置の縦断面図
【図4】 レバーの斜視図
【図5】 この発明による格納式自動車用アウトドアハ
ンドル装置の横断面図
【図6】 自動キャッチ装置の平面図
【図7】 レバーの分解斜視図
【図8】 図2のA−A線に沿う断面図
【図9】 図2のB−B線に沿う断面図
【図10】 図2のC−C線に沿う断面図
【図11】 押圧位置にある図2のA−A線に沿う断面
【図12】 押圧位置にある図2のB−B線に沿う断面
【図13】 解除位置にある図2のA−A線に沿う断面
【図14】 解除位置にある図2のB−B線に沿う断面
【図15】 アンラッチ位置にある解除位置にある図2
のA−A線に沿う断面図
【図16】 アンラッチ位置にある図2のB−B線に沿
う断面図
【図17】 解除位置にある自動キャッチ装置の平面図
【図18】 解除位置にある自動キャッチ装置の断面平
面図
【図19】 解除位置にある自動キャッチ装置の断面図
【図20】 解除位置に向かう自動キャッチ装置の断面
【図21】 係合押圧位置を示す自動キャッチ装置の断
面図
【図22】 ロック位置を示す自動キャッチ装置の断面
【図23】 開放押圧位置を示す自動キャッチ装置の断
面図
【図24】 ラッチの部分平面図
【図25】 ラッチの平面図
【図26】 カム爪の平面図
【図27】 カム爪の側面図
【図28】 カム爪の底面図
【符号の説明】
1・・ドアパネル、2・・エスカッション、3・・ハン
ドル、4・・ハンドルスプリング、5・・自動キャッチ
装置、6・・レバー(連結部材)、7・・開放スプリン
グ、8・・ラッチ、9・・把持部、10・・係止部、2
0・・ロッド、21・・一方のアーム、22・・他方の
アーム、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のドアパネルに固定されるエスカ
    ッションと、エスカッションに回動可能に取り付けられ
    かつドアロック装置に作動連結されたハンドルと、エス
    カッションに向かってハンドルを付勢するハンドルスプ
    リングとを有する格納式自動車用アウトドアハンドル装
    置において、 ロック位置と、ロック位置から内側に移動した開放押圧
    位置と、開放押圧位置から外側に移動した解除位置と、
    解除位置から内側に移動した係合押圧位置とに移動でき
    る把持部を有するラッチを備えかつエスカッションに固
    定された自動キャッチ装置と、 自動キャッチ装置の把持部に連結されたロック位置と、
    ロック位置から内側に移動した押圧位置と、押圧位置か
    ら外側に移動して把持部から分離された解除位置とに移
    動できる係止部を備えた連結部材と、 自動キャッチ装置から離間する方向に連結部材を付勢
    し、かつハンドルスプリングにより弾性力の大きい開放
    スプリングとを備え、 ハンドルは、把持部及び係止部がロック位置にある状態
    でドアを閉鎖状態に保持するラッチ位置と、把持部が開
    放押圧位置にあり係止部が押圧位置にある状態でラッチ
    位置から内側に押圧された押圧位置と、把持部及び係止
    部が解除位置にある状態でドアを閉鎖状態に保持する開
    放準備位置と、開放準備位置から外側に移動しつドアを
    開放できるアンラッチ位置との間で回動でき、 連結部材の係止部は、開放準備位置からアンラッチ位置
    にハンドルを回動するとき、ロッドを介して解除位置か
    らロック位置に移動して自動キャッチ装置の把持部に係
    合することを特徴とする格納式自動車用アウトドアハン
    ドル装置。
  2. 【請求項2】 レバーは係止部を有する一方のアーム
    と、ロッドに接続された他方のアームとを備えたほぼV
    字形状を有する請求項2に記載の格納式自動車用アウト
    ドアハンドル装置。
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