JPH0726883Y2 - クイックヒッチ装置 - Google Patents

クイックヒッチ装置

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JPH0726883Y2
JPH0726883Y2 JP1985181705U JP18170585U JPH0726883Y2 JP H0726883 Y2 JPH0726883 Y2 JP H0726883Y2 JP 1985181705 U JP1985181705 U JP 1985181705U JP 18170585 U JP18170585 U JP 18170585U JP H0726883 Y2 JPH0726883 Y2 JP H0726883Y2
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Japan
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bearing
drive shaft
shaft
machine drive
bearing mechanism
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JP1985181705U
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JPS6289905U (ja
Inventor
弘泰 雪野
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ヤンマーディーゼル株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は農用トラクターに作業機を装着する際に、オペ
レーターの操作を必要とせず、トラクターの後方への移
動により素早く機械的に装着し、かつ作業機駆動軸も同
時に、自動的に連結せんとするクイックヒッチ装置に関
するものである。
(ロ)従来技術 従来から、農用トラクターに作業機をワンタッチで装着
可能とし、かつ装着と同時に作業機駆動軸の連結を行う
技術は公知とされているのである。例えば米国特許第4,
090,725号公報に記載の技術の如くである。
また、噛合爪の噛合干渉時に後退可能とする付勢バネを
ヒッチ側フレームに支持した作業機駆動軸に設ける技術
も、公知とされているのである。例えば実公昭51-12334
号公報や、実開昭50-40716号公報や、実公昭50-5771号
公報に記載の技術の如くである。
(ハ)考案が解決すべき課題 作業機駆動軸と作業機の入力軸を自動的に連結可能とす
る場合に、トラクター側の噛合爪と、作業機側の噛合爪
とは、付勢バネにより付勢されながら、連結されるので
あるが、どうしてもトラクター側の作業機駆動軸と、作
業機側の入力軸との間に軸芯の完全な一致を得ることは
不可能なのである。このような場合において、同時に軸
芯の左右方向への余裕が必要なのである。
本考案は自動的に結合した2本の軸の間の軸芯のズレ
を、自動調芯可能とすべく必要な間隙を構成したもので
ある。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案の目的は以上の如くであり、次に該目的を達成す
る為の手段を説明すると。
ヒッチ側フレーム1の昇降操作により作業機の着脱を行
い、該装着操作に連動して作業機ベベルギアボックス11
より突出した入力軸20の先端の噛合爪22と、トラクター
のPTO軸の動力を伝達する作業機駆動軸25の後端の噛合
爪23を自動的に連結する構成において、ヒッチ側フレー
ム1の左右下端の間に軸受サポート8を渡架し、該軸受
サポート8の略中央位置にボルト28により軸受機構29を
支持し、該軸受機構29にて作業機駆動軸25を軸受し、前
記ボルト28が嵌入する軸受機構29の嵌入孔29aを大径孔
として、内部で小径のボルト28が左右に移動可能とする
間隙Δdを構成し、軸受サポート8に穿設した軸受機構
29の嵌入孔8aも大径として、軸受機構29が移動可能な間
隙Δsを構成し、両間隙Δd・Δsにより、作業機駆動
軸25の回転に際して入力軸20との間に発生する軸芯のズ
レを自動調芯すべく構成したものである。
(ホ)実施例 本考案の目的・構成は以上の如くであり、次に添付の図
面に示した実施例の構成と、併せて考案の作用を説明す
る。
第1図は本考案のクイックヒッチ装置の装着前の側面
図、第2図は同じく装着状態のクイックヒッチ装置の側
面図、第3図は装着状態の前面図、第4図は作業機駆動
軸と入力軸の側面断面図、第5図は軸受機構と軸受サポ
ートを自動調芯可能な間隙を有して支持した部分の側面
断面図、第6図は軸受サポートと弾性板と軸受機構の分
解状態の前面図である。
第1図・第2図・第3図に基づいて、本考案のクイック
ヒッチ装置の全体構成について説明すると。
通常は農用トラクターの後部より、三点リンク式装着装
置が突出されており、該三点リンク式装着装置のトップ
リンク18と左右2本のロアリンクが直接に、作業機のト
ップリンクピンとロアリンクピンに嵌着されるのであ
る。
しかし、本考案では該トップリンクとロアリンクを直接
に作業機に装着せずに、クイックヒッチ装置を間に介装
してから作業機に装着しているのである。
故に、トップリンク18はクイックヒッチ装置の上端の上
部係止ピン39により支持されており、ロアリンク(図示
せず)はその後端をクイックヒッチ装置の下部係止ピン
6・6に嵌入支持しているのである。そして該トップリ
ンク18と左右のロアリンクによりクイックヒッチ装置を
支持し、油圧リフトアームにより上下に回動するのであ
る。
クイックヒッチ装置はヒッチ側フレーム1を主体として
構成されている。該ヒッチ側フレーム1はパイプ材を逆
U字型に曲げて構成しており、該ヒッチ側フレーム1の
左右中央部の最も高い位置に、上部係止ピン39とヒッチ
側の上端係止部3がフック状に形成されている。該上端
係止部3により作業機側の係合部であるトップリンクピ
ン9を下から掬うように係止する。
また、ヒッチ側フレーム1の左右端には左右端係止部2a
・2aを構成するロアリンクガイド2が固定されている。
該ロアリンクガイド2は内側にヒッチ側フレーム1を溶
接固定しており、外側には係止フックブラケット17を固
設しているのである。該係止フックブラケット17は、下
部係止ピン6・6の基部を支持しており、該下部係止ピ
ン6・6の基部が係止フック5の回動枢支軸を兼務して
いるのである。
即ち、下部係止ピン6・6のうちで、係止フックブラケ
ット17よりも側方へ突出した部分はトラクターのロアリ
ンクの嵌入する軸として利用されており、係止フックブ
ラケット17とロアリンクガイド2の間に支架された部分
に、係止フック5と解除ハンドル4の一体化した部品を
枢支している。
係止フック5は左右端係止部2a・2aを囲む形状のフック
部を成形すると共に、背面が作業機側のロアリンクピン
7の侵入により後退するように、ガイド面をも構成して
いる。故に、トラクターを後退していくと、ロアリンク
ガイド2のガイド突片2bと係止フック5の裏面ガイド部
によりガイドされて、作業機側のロアリンクピン7は最
奥の左右端係止部2aに侵入して嵌入し、係止フック5が
係合して抜け止めの役目を果たす。
該構成により、クイックヒッチ装置を作業機に装着する
場合には、係止フック5を左右端係止部2a方向に付勢状
態で、トラクターを後退させて、クイックヒッチ装置を
下方から除々に上げていくと、まず上端係止部3がトッ
プリンクピン9に嵌入し、次にロアリンクガイド2のガ
イド突片2bが作業機側のピンブラケット15を内側へガイ
ドし正規の位置に至らしめ、ロアリンクピン7を左右端
係止部2a・2aに導いて、係止フック5を押し開けて、左
右端係止部2aに嵌入し、付勢バネにより戻って来た係止
フック5により係止されて抜け止めされる。
該係合状態を解除する場合には、支点越えバネを介装し
た解除ハンドル4を解除側に回動しておいて、クイック
ヒッチ装置をトラクターにより下げながら前方へ移動さ
せれば、係止フック5が後退しているので、左右端係止
部2aよりロアリンクピン7が出ていく。同様に係止フッ
クの無い上端係止部3の部分は、下方へ移動させること
により外れる。
作業機側はロータリー耕耘装置を図示しており、該ロー
タリー耕耘装置のトップリンクマスト13にトップリンク
ピン9が配置されている。またベベルギアボックス11よ
り前方へ入力軸20が突出しており、該入力軸20に作業機
駆動軸25とユニバーサルジョイント26・34とユニバーサ
ルジョイント軸33により、トラクターのPTO軸からの動
力をベベルギアボックス11に入力させている。32はジョ
イント軸カバーである。
該ベベルギアボックス11の左右に付設してメインビーム
14L・14Rを付設して、該メインビーム14L・14Rにピンブ
ラケット15・15を固設しているのである。該ピンブラケ
ット15にロアリンクピン7が配置されている。通常のト
ラクターへの装着の場合には、トラクター側のロアリン
クに直接ロアリンクピン7が嵌入される。
本構成においては、該通常の装着用のロアリンクピン7
を利用可能なクイックヒッチ装置を構成している。同様
にトップリンクマスト13と補強ステー12の部分に支持さ
れたトップリンクピン9も通常の作業機の装着に対して
は、直接にトップリンクが嵌着されるものであり、本構
成のクイックヒッチ装置は通常の作業機をそのままに利
用して、ワンタッチ装置に変換可能であるという利点が
あるのである。
16はロータリー耕耘装置の耕耘カバー、32はユニバーサ
ルジョイントカバーである。
次に第4図より第6図の図面に基づいて、入力軸20と作
業機駆動軸25の自動連結部の構造について説明すると。
該自動連結部の基本的な構造としては、入力軸20の前端
に嵌入した噛合爪22と作業機駆動軸25の後端に嵌入した
噛合爪23を、クイックヒッチ装置の連結と共に、同時に
噛み合いさせる。
該目的の為に、入力軸20は作業機側で一定の位置に固定
されているが、作業機駆動軸25は従来はトラクターに対
してフリーな状態で位置が固定されていなかったので、
まずクイックヒッチ装置に対して、作業機駆動軸25を一
定の位置に固定する必要があるのである。該クイックヒ
ッチ装置に対する作業機駆動軸25の固定を、左右のロア
リンクガイド2・2の間に渡架した軸受サポート8と軸
受機構29により行っている。
しかし、該作業機駆動軸25と入力軸20のどちらも、一定
の位置に固定してしまうと両軸の間で軸芯が一致しない
場合に、動力伝達回転時に噛合爪を破壊する可能性があ
るので、本軸受サポート8においては、作業機駆動軸25
側の支持において、軸芯調節の為の移動可能ギャップを
構成している。
即ち、第6図において図示する如く、ロアリンクガイド
2と軸受サポート8を連結する為のボルト40の嵌入孔2c
・2dのうち、嵌入孔2d側を長孔として、軸受サポート8
の螺子孔8b・8cに螺装したボルト40を、嵌入孔2dの径よ
りも小径のボルトとし、嵌入孔2dとの間に第6図の如く
周囲にΔtの間隙ができるように構成している。周囲に
出来るΔtの範囲内でボルト40が移動することにより、
ロアリンクガイド2に対して軸受サポート8が前後に回
動可能としているのである。
該構成により作業機駆動軸25の前後の動きのギャップの
可能性について示したが、更に、軸受サポート8に対し
て弾性板10を介してボルト28・28により支持している軸
受機構29が左右に移動可能な間隙を構成している。
即ち、ボルト28・28は軸受機構29の後面から挿入され、
軸受サポート8の前面のナット8eに螺装されているので
あるが、該軸受機構29の嵌入孔29aを大径孔として、内
部で小径のボルト28・28が左右に移動可能とすべく、周
囲に第5図の如くΔdの間隙を構成している。故に、該
周囲に出来るΔdの範囲内で、軸受機構29が移動するこ
とが出来る。
また軸受サポート8の軸受38・38の嵌入孔8aも大径とし
て、軸受部が移動可能なΔsの間隙が周囲に出来るよう
に構成している。該構成により軸受機構29に嵌入支持さ
れた軸受38・38がクイックヒッチ装置に対して、前後左
右に移動可能なギャップを構成することができ、該間隙
Δt・Δd・Δsにより、作業機駆動軸25は回転に際し
て入力軸20との間に軸芯のズレがある場合には自動的に
調芯作用を行うことができる。
更に、前記の如く軸受サポート8と軸受機構29の間に介
装した弾性板10によって軸受機構29と軸受サポート8の
結合を弛めのものとして、軸受機構29の移動を可能とし
ている。また該弾性板10により、若干の前後方向の間隙
をも得ている。
また、作業機とクイックヒッチ装置の連結時において、
噛合爪22と噛合爪23が一致していない場合には、該爪部
同士で突き合って、左右端係止部2aとロアリンクピン7
が係合状態になれない干渉状態が発生するのである。本
考案においては該状態においても、左右端係止部2aとロ
アリンクピン7が係合できるように、爪の長さの分だけ
噛合爪23の方が後退可能に構成されている。
即ち、作業機駆動軸25のスプライン部に噛合爪23のスプ
ライン筒が嵌入しており、該スプライン部により爪どう
しが干渉した場合には噛合爪23は前方へスライド可能と
している。そして、作業機駆動軸25の回転が開始して、
噛合爪22と噛合爪23が合致した時には、該合致状態が外
れないように、噛合爪23の前方から付勢バネ24を付勢し
ている。
この場合において、該付勢バネ24は実際には噛合爪22の
側に介装しても良いのであるが、本考案においては、作
業機駆動軸25の側の噛合爪23に嵌装している。
これにより、入力軸20は従来のベベルギアボックス11の
入力軸20に何の加工もせずに、唯噛合爪22を嵌装して、
固定ボルト27により入力軸20のピン孔により一定の位置
に固定するだけで利用出来る。若しこれが逆となり、付
勢バネ24を入力軸20の側に配置すると、噛合爪のスライ
ドを止める為のOリング37の嵌入孔や、付勢バネ24のバ
ネ受け36を係止するCリング35の嵌入孔等を、入力軸20
に設ける必要が生ずるので、従来から普及している作業
機をそのまま利用してクイックヒッチ装置にて装着可能
とするということが不可能となる。
(ヘ)考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を奏
するものである。
第1に、作業機駆動軸25を支持する軸受機構29と、ヒッ
チ側フレーム1側の軸受サポート8との間に自動調芯可
能な間隙Δsと間隙Δdを構成したことにより、作業機
駆動軸と入力軸の軸芯が一致していない場合にも、作業
機駆動軸25と入力軸20が結合状態で回転を開始すると同
時に自動的に調芯することができるのである。
第2に、前記の自動調芯作用は、軸受サポート8とこれ
に支持した軸受機構29の間に設けられた間隙Δsと間隙
Δdにより行われるので、軸受38・38には大きな力が掛
かることが無いので、軸受38・38の耐久性を向上するこ
とが出来たのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のクイックヒッチ装置の装着前の側面
図、第2図は同じく装着状態のクイックヒッチ装置の側
面図、第3図は装着状態の前面図、第4図は作業機駆動
軸と入力軸の側面断面図、第5図は軸受機構と軸受サポ
ートの自動調芯可能な間隙を有して支持した部分の断面
図、第6図は軸受サポートと弾性板と軸受機構の分解状
態の前面図である。 1……ヒッチ側フレーム 2……ロアリンクガイド 2a……左右端係止部 2b……ガイド突片 2c・2d……嵌入孔 3……上端係止部、4……解除ハンドル 5……係止フック、6……下部係止ピン 7……ロアリンクピン、8……軸受サポート 9……トップリンクピン、10……弾性板 11……ベベルギアボックス 20……入力軸、25……作業機駆動軸 29……軸受機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒッチ側フレーム1の昇降操作により作業
    機の着脱を行い、該装着操作に連動して作業機ベベルギ
    アボックス11より突出した入力軸20の先端の噛合爪22
    と、トラクターのPTO軸の動力を伝達する作業機駆動軸2
    5の後端の噛合爪23を自動的に連結する構成において、
    ヒッチ側フレーム1の左右下端の間に軸受サポート8を
    渡架し、該軸受サポート8の略中央位置にボルト28によ
    り軸受機構29を支持し、該軸受機構29にて作業機駆動軸
    25を軸受し、前記ボルト28が嵌入する軸受機構29の嵌入
    孔29aを大径孔として、内部で小径のボルト28が左右に
    移動可能とする間隙Δdを構成し、軸受サポート8に穿
    設した軸受機構29の嵌入孔8aも大径として、軸受機構29
    が移動可能な間隙Δsを構成し、両間隙Δd・Δsによ
    り、作業機駆動軸25の回転に際して入力軸20との間に発
    生する軸芯のズレを自動調芯すべく構成したことを特徴
    とするクイックヒッチ装置。
JP1985181705U 1985-11-25 1985-11-25 クイックヒッチ装置 Expired - Lifetime JPH0726883Y2 (ja)

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JPS6289905U JPS6289905U (ja) 1987-06-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0793843B2 (ja) * 1988-01-28 1995-10-11 松山株式会社 農作業機連結装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4090725A (en) 1975-03-19 1978-05-23 Ste Fiat France S.A. Devices for automatically coupling implements to self-propelled vehicles

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US4090725A (en) 1975-03-19 1978-05-23 Ste Fiat France S.A. Devices for automatically coupling implements to self-propelled vehicles

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