JPH07268744A - ガラス繊維織物 - Google Patents

ガラス繊維織物

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JPH07268744A
JPH07268744A JP6051761A JP5176194A JPH07268744A JP H07268744 A JPH07268744 A JP H07268744A JP 6051761 A JP6051761 A JP 6051761A JP 5176194 A JP5176194 A JP 5176194A JP H07268744 A JPH07268744 A JP H07268744A
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JP
Japan
Prior art keywords
glass fiber
woven fabric
yarns
yarn
warp
Prior art date
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Pending
Application number
JP6051761A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Kimura
康之 木村
Yoshinobu Fujimura
吉信 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表面平滑性に優れたプリント基板用積層板を得
ることができるガラス繊維織物を提供する。 【構成】(1)経糸および緯糸のガラス繊維糸が交互に
浮沈してなるガラス繊維織物において、該経糸および緯
糸の少なくとも一方が、2種類以上の異なる番手の糸か
らなり、かつこれらの糸が規則的な繰り返しで浮沈して
いるガラス繊維織物。(2)経糸および緯糸の少なくと
も一方が、2種類の異なる番手の糸からなる前記(1)
記載のガラス繊維織物。(3)一方の番手の糸の単位打
ち込み本数と他方の番手の糸の単位打ち込み本数の比が
4以下である規則的な繰り返しの織物構造である前記
(2)記載のガラス繊維織物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス繊維織物に関し、
さらに詳しくはプリント基板用積層板に好適に用いられ
るガラス繊維織物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ガラス繊維織物は積層板の基材と
して広く使用されているが、積層板の主用途の1つであ
るプリント配線板の分野においては、特に高密度SMT
(走査トンネル顕微鏡)技術の進歩に伴い、プリント配
線板の表面平滑性が一層要求されている。このプリント
配線板の表面平滑性は、ガラス繊維織物自体の表面凹凸
が大きく影響する。ガラス繊維織物自体の表面凹凸を低
減するために、織り上がったガラス繊維織物に物理加工
を施して表面凹凸を低減する方法が採用されているが、
ガラス繊維織物に直接圧力等がかかるため羽毛等が発生
するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題を解決し、表面平滑性に優れたプリント
基板用積層板を得ることができるガラス繊維織物を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来のガ
ラス繊維織物を基材として用いた積層板と比較してほと
んど遜色のない機械強度、電気特性、耐熱性、耐薬品性
などの特性を保有し、かつ非常に優れた表面平滑の特性
を有するガラス繊維織物を開発すべく鋭意検討した結
果、ガラス繊維織物の表面凹凸は、糸の太さおよびうね
りによって大きく影響され、太い糸で構成される織物の
うねりは、これに細い糸を規則的に配置することにより
低減できることを見出し、本発明に到達した。
【0005】すなわち、本願で特許請求される発明は以
下のとおりである。 (1)経糸および緯糸のガラス繊維糸が交互に浮沈して
なるガラス繊維織物において、該経糸および緯糸の少な
くとも一方が、2種類以上の異なる番手の糸からなり、
かつこれらの糸が規則的な繰り返しで浮沈していること
を特徴とするガラス繊維織物。 (2)経糸および緯糸の少なくとも一方が、2種類の異
なる番手の糸からなることを特徴とする(1)記載のガ
ラス繊維織物。 (3)一方の番手の糸の単位打ち込み本数と他方の番手
の糸の単位打ち込み本数の比が4以下である規則的な繰
り返しの織物構造であることを特徴とする(2)記載の
ガラス繊維織物。
【0006】ここで、番手とは、ガラス糸1000m当
たりの重量(g数)で示され、JIS R 3420の
規格によって規定された試験方法で測定された値をい
う。本発明に用いられるガラス繊維糸は、ガラス長繊維
であれば特に制限はない。ガラス繊維糸の番手範囲は5
〜300が好ましく、より好ましくは20〜140であ
る。糸を構成する単糸の形状、太さ、材質等についても
特に制限はない。糸の撚り数は3回/25mm以下が好ま
しい。ガラス繊維糸の材質としては、例えばEガラス、
Dガラス、Cガラス、石英ガラス、Sガラス、Tガラ
ス、高誘電率ガラスであるHガラス等のガラスが用いら
れる。
【0007】本発明のガラス繊維織物は、経糸および緯
糸のガラス繊維糸が交互に浮沈してなる平織り構造を基
本とする。経糸および緯糸の少なくとも一方の糸には、
織物の表面平滑性の点から、2種類以上の異なる番手の
糸が用いられるが、生産性の点からは2種類の番手の異
なる糸を用いることが好ましい。また一方の番手は他方
の番手の2倍以上であるのが好ましい。
【0008】異なる番手からなる糸は規則的な繰り返し
で浮沈する構成を有するが、2種類の番手の組み合わせ
からなる糸の単位打ち込み本数の比率は、表面凹凸の最
適化の点から、一方の番手の糸の単位打ち込み本数と他
方の番手の糸の単位打ち込み本数の比が4以下であるこ
とが好ましい。図1には、本発明の一実施例を示すガラ
ス繊維織物の断面図を示した。このガラス繊維織物は、
2本の番手の大きい糸1と、1本の番手の小さい糸2が
一単位として打ち込まれており、これらの糸1、2が規
則的な繰り返しで浮沈する織り構成を有する。本発明の
ガラス繊維織物の仕様については特に制限はなく、例え
ば織物密度は10〜100本/インチ、質量は30〜4
00g/m2 が好ましい。
【0009】ガラス繊維織物は高温脱糊処理を施した後
に、表面処理剤、例えばシランカップリング剤で処理し
てもよい。またガラス繊維織物に開繊加工等の物理的加
工を施してもよい。本発明のガラス繊維織物を使用して
積層板を作製するには常法に従えばよく、例えばガラス
繊維織物にエポキシ樹脂のようなマトリックス樹脂を含
浸させて、樹脂含浸プリプレグを作り、これを複数枚積
層し、加熱加圧成形することにより得られる。また、基
材として、織物と不織布を併用する場合には本発明の織
物を表層に使用することにより、本発明の目的を達成す
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 経糸にはECG75 1/0(番手66.0)を用い、
経糸密度は44本/25mmとし、緯糸にはECG75
1/0(番手66.0)とECD450 1/0(番手
11.0)を用い、ECG75 1/0を2本打ち込ん
だ後、ECD450 1/0を1本打ち込む規則性のあ
る織り組織で、緯糸密度がECD4501/0とECG
75 1/0を合わせて42本/25mmとなるように製
織を行い、厚み0.18mm、織物重量204g/m2
ガラス繊維織物を得た。
【0011】実施例2 経糸にはECG75 1/0(番手66.0)を用い、
経糸密度44本/25mmとし、緯糸にはECG75 1
/0(番手66.0)とECE225 1/0(番手2
2.0)を用い、ECG75 1/0を2本打ち込んだ
後、ECE225 1/0を1本打ち込む規則性のある
織り組織で、緯糸密度がECE2251/0とECG7
5 1/0を合わせて39本/25mmとなるように製織
を行い、厚み0.18mm、織物重量203g/m2 のガ
ラス繊維織物を得た。
【0012】実施例3 経糸にはECG75 1/0(番手66.0)を用い、
経糸密度44本/25mmとし、緯糸にはECG37 1
/0(番手132.0)とECE225 1/0(番手
22.0)を用い、ECG37 1/0を2本打ち込ん
だ後、ECE225 1/0を1本打ち込む規則性のあ
る織り組織で、緯糸密度がECE2251/0とECG
37 1/0を合わせて30本/25mmとなるように製
織を行い、厚み0.22mm、織物重量237g/m2
ガラス繊維織物を得た。
【0013】実施例4 経糸にはECG75 1/0(番手66.0)を用い、
経糸密度44本/25mmとし、緯糸にはECG37 1
/0(番手132.0)とECG75 1/0(番手6
6.0)を用い、ECG37 1/0を1本打ち込んだ
後、ECG751/0を2本打ち込む規則性のある織り
組織で、緯糸密度がECG75 1/0とECG37
1/0を合わせて36本/25mmとなるように製織を行
い、厚み0.22mm、織物重量249g/m2 のガラス
繊維織物を得た。
【0014】比較例1 経糸および緯糸としてECG75 1/0(番手66.
0)を用い、織物密度が経44本/25mm、緯32本/
25mmとなるように製織を行い、厚み0.18mm、織物
重量210g/m2 のガラス繊維織物を得た。 比較例2 経糸がECG75 1/0で、経糸密度が経44本/2
5mm、緯糸がECG37 1/0で、緯糸密度が22本
/25mmとなるように製織を行い、厚み0.22mm、織
物重量237g/m2 のガラス繊維織物を得た。
【0015】<試験例>実施例1〜4および比較例1、
2で製織したそれぞれのガラス繊維織物を基材として下
記に示す方法で積層板を作製し、得られたそれぞれの積
層板の表面平滑性を下記に示す方法で評価し、結果を表
1に示した。 (1) 積層板の作製方法:ガラス繊維織物にエポキシ樹脂
を含浸し、乾燥してプリプレグを得た。このプリプレグ
8枚と上下面に厚み18μmの銅箔を重ね、175℃、
40kg/cm2 で加熱加圧して34cm角の積層板を得た。 (2) 積層板の表面平滑性の評価:積層板を5cm角にカッ
トし、表面粗度計(商品名SUFCOM E−MD S
75A、東京精密社製)により経糸方向、緯糸方向およ
び経糸と緯糸の45°方向の表面粗度(Rz:最大高
さ)を測定して表面平滑性を評価した。
【0016】
【表1】 表1の結果から、実施例1〜4で得られた太糸と細糸の
規則的な繰返しで構成されたガラス繊維織物を用いた積
層板の表面凹凸は、比較例1、2のガラス繊維織物を用
いた積層板のそれよりも低減することが示される。
【0017】
【発明の効果】本発明のガラス繊維織物は、2種類以上
の異なる番手の太糸と細糸が規則的な繰り返しで浮沈し
た構成を有するため、ガラス繊維織物自体の表面凹凸が
低減され、これをプリント基板用積層板に用いることに
より該積層板の表面平滑性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス繊維織物の一実施例を示す断面
図。
【符号の説明】
1…番手の大きい糸、2…番手の小さい糸。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸および緯糸のガラス繊維糸が交互に
    浮沈してなるガラス繊維織物において、該経糸および緯
    糸の少なくとも一方が、2種類以上の異なる番手の糸か
    らなり、かつこれらの糸が規則的な繰り返しで浮沈して
    いることを特徴とするガラス繊維織物。
  2. 【請求項2】 経糸および緯糸の少なくとも一方が、2
    種類の異なる番手の糸からなることを特徴とする請求項
    1記載のガラス繊維織物。
  3. 【請求項3】 一方の番手の糸の単位打ち込み本数と他
    方の番手の糸の単位打ち込み本数の比が4以下である規
    則的な繰り返しの織物構造であることを特徴とする請求
    項2記載のガラス繊維織物。
JP6051761A 1994-03-23 1994-03-23 ガラス繊維織物 Pending JPH07268744A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339191A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Asahi Schwebel Co Ltd ガラスクロス及びプリント配線板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339191A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Asahi Schwebel Co Ltd ガラスクロス及びプリント配線板
JP4582954B2 (ja) * 2001-05-15 2010-11-17 旭化成イーマテリアルズ株式会社 ガラスクロス及びプリント配線板

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