JPH07268730A - ドラフト装置 - Google Patents

ドラフト装置

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JPH07268730A
JPH07268730A JP7663694A JP7663694A JPH07268730A JP H07268730 A JPH07268730 A JP H07268730A JP 7663694 A JP7663694 A JP 7663694A JP 7663694 A JP7663694 A JP 7663694A JP H07268730 A JPH07268730 A JP H07268730A
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JP
Japan
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draft
roller
lines
collector
line
Prior art date
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Pending
Application number
JP7663694A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Nakayama
輝男 中山
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラフトローラの随伴気流の影響及びドラフ
トムラによる糸欠点の発生を抑制し、均斉度の優れた紡
績糸を製造可能なドラフト装置を提供する 【構成】 4線又はそれ以上のドラフトローラ対よりな
るドラフト装置において、第3線ローラにエプロンバン
ドを設け、第2,第3線間を高ドラフトゾーンとした。
更に、上記ドラフト装置の第1,第2線間に繊維の幅を
規制するコレクタを設けた。また、上記コレクタを少な
くともボトムローラ側に繊維案内面を有する樋状又はノ
ズル状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドラフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、精紡機のドラフトパートには、一
般に3線乃至は5線のドラフトローラ対の第2線ローラ
にエプロンバンドを設けたドラフト装置が用いられ、第
1,第2線間をドラフト比が20〜50程度の高ドラフ
トゾーンとし、該高ドラフトゾーンに向けて漸次ドラフ
ト比を増加していく漸増式のドラフトや、4線式,5線
式における第3,第4線間にも高ドラフトゾーンを設け
て、該ゾーンで比較的大きなドラフトを与え、一旦、ド
ラフト比を減じた後、第1,第2線間の高ドラフトゾー
ンでより大きなドラフトを与えるツーゾーンドラフト等
が行なわれており、該ツーゾーンドラフトにおいては第
4線ローラにもエプロンバンドを設けたダブルエプロン
方式も用いられている。
【0003】このようなドラフト装置を、紡績速度が非
常に高速な空気紡績装置に用いる場合においては、第1
線のフロントローラの周速が毎分200〜300mにも
なるので、該フロントローラの回転に伴い発生する随伴
気流の影響が無視できなくなる。
【0004】即ち、フロントローラ対のボトム側のロー
ラ表面には、把持力を向上させる目的で平行な横筋が形
成されており、該横筋により空気が掻き送られてボトム
ローラの周囲にはローラ回転方向への随伴気流が発生
し、該随伴気流は、フロントローラ対のニップ部分の導
入側に達すると、ボトムローラに圧接されているトップ
ローラによりその流路が遮られることにより、該部分で
は、ニップ線に沿って両側方に拡散する気流となる。
【0005】このような随伴気流により、セカンドロー
ラ対のエプロンバンドを通過した繊維は、上記エプロン
バンド先端部と、フロントローラ対との間で過度に拡散
され、このことが、紡績糸の均斉度を劣化させると共
に、糸欠点、細ムラ発生の原因となっていた。繊維の拡
散を抑制する方策としては幅コンデンサの如きコレクタ
を設けることが公知であるが、高ドラフトゾーンである
第1,第2線間においては、エプロンバンド先端は、フ
ロントローラのニップ点に極めて近接しているので、該
部に幅コンデンサを設けることは困難であった。
【0006】また、紡績糸における糸ムラの周期を解析
して、糸ムラ周期毎の糸ムラの大きさを調べると、ドラ
フトムラが発生した場合、糸ムラ周期が8〜10cmの
ところと、2〜3mのところに糸ムラが集中しているこ
とが多い。このうち、前者は短周期ムラを示しており、
第1,第2線間の高ドラフトゾーンにおいて、主にフィ
ード側であるフロントローラ対の回転に起因しているも
のであり、先述の随伴気流が影響している。また、後者
は長周期ムラを示しており、第2,第3線間又は第3,
第4線間のブレーキドラフトゾーンにおけるドラフトム
ラに起因し、糸の細ムラとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
のこれらの点に鑑みて、ドラフトローラの随伴気流の影
響及びドラフトムラによる糸欠点の発生を抑制し、均斉
度の優れた紡績糸を製造可能なドラフト装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】4線又はそれ以上のドラ
フトローラ対よりなるドラフト装置において、第3線ロ
ーラにエプロンバンドを設け、第2,第3線間を高ドラ
フトゾーンとした。更に、上記ドラフト装置の第1,第
2線間に繊維の幅を規制するコレクタを設けた。また、
上記コレクタを少なくともボトムローラ側に繊維案内面
を有する樋状又はノズル状とした。
【0009】
【作用】第2,第3線間においては、繊維がエプロンバ
ンドにより確実に把持され、該部におけるドラフトムラ
は防止される。また、高ドラフトゾーンのフィード側ロ
ーラである第2線ローラの周速は、紡績速度が高速な場
合においても第1,第2線間のドラフト比の分だけ第1
線ローラの周速より低速であるので、第2線ローラの回
転に伴う随伴気流は殆ど発生しなくなり、高ドラフトゾ
ーンにおける繊維の拡散は起こらない。
【0010】更に、第1,第2線間に設けたコレクタ
は、第1線ローラの回転に伴う随伴気流により繊維が過
度に拡散するのを防止すると共に、その幅を一定に規制
する。この際、上記コレクタがボトムローラ側に繊維案
内面を有することにより、該コレクタはボトムローラの
随伴気流を遮断して、その影響を阻止する。
【0011】
【実施例】実施例について図面と共に説明する。
【0012】図1に本発明実施例のドラフト装置1を示
す。図1において、ドラフト装置1は、フロントローラ
対(第1線)1R,セカンドローラ対(第2線)2R,
サードローラ対(第3線)3R,バックローラ対(第4
線)4Rの4線からなり、サードローラ対3Rのトップ
ローラ3t及びボトムローラ3bには、夫々エプロンバ
ンド5t,5bを装架している。6t,6bは上記一対
のエプロンバンド5t,5bを張架するテンサーバー,
7はバックローラ対4RにスライバSを導入するガイド
である。
【0013】上記各ドラフトローラのうち、サードロー
ラ対3Rを除くフロントローラ対1R,セカンドローラ
対2R,バックローラ対4Rの各トップローラ1t,2
t,4tはいずれもゴムローラであり、各ボトムローラ
1b,2b,4bはいずれも、図2に示すフロントボト
ムローラ1bの如き横筋入りの金属性ローラである。各
トップローラ1t,2t,3t,4tは図示しないクレ
ードルに回転自在に支持され、駆動側である各ボトムロ
ーラ1b,2b,3b,4bに圧接される。
【0014】そして、フロントローラ対1Rとセカンド
ローラ対2Rとの間には、コレクタ8を設けている。該
コレクタ8は、繊維案内路9を貫通した偏平なノズル状
に形成され、繊維(スライバS)の幅を規制するもので
あり、先端部は、フロントローラ対1Rの周面に沿って
斜円弧状に切欠かれている。
【0015】また、図2は、別の実施例のコレクタ10
を示すものであり、該コレクタ10は、ボトムローラ1
b側に繊維案内面11を有し、且つ、その両側部に繊維
の幅を規制する側壁12,12を設けた樋状に形成さ
れ、該側壁12,12の先端側13は、フロントローラ
対1Rのトップローラ周面に沿って斜円弧状に切欠かれ
ている。
【0016】以上の如く構成されたドラフト装置1は、
第2,第3線間Bをドラフト比が20〜50の高ドラフ
トゾーンとすると共に、その他の第1,第2線間A,第
3,第4線間Cは、ドラフト比が1.5〜10程度の低
ドラフトゾーンとしてドラフト比の配分を設定するもの
とする。例えば、トータルドラフト比を300として、
第1,第2線間A,第2,第3線間B,第3,第4線間
Cの各ドラフト比を夫々、5,40,1.5とする。
【0017】すると、仮りに紡績速度とほぼ等しいフロ
ントローラ対1Rの周速を300m/minとした場合
においても、セカンドローラ対2Rの周速は、上記フロ
ントローラ対1Rの周速を第1,第2線間Aにおけるド
ラフト比の5で除した60m/minとなり、セカンド
ローラ対2Rの回転に伴う随伴気流の影響はこの程度の
周速ではほとんど無視できるので、高ドラフトゾーンで
ある第2,第3線間Bにおけるサードローラ対3Rのエ
プロンバンド5t,5bの先端とセカンドローラ対2R
との間での繊維の拡散は極めて小さく、尚且つ、セカン
ドローラ対2Rの送出側においてはコレクタ8又は10
により繊維の幅が規制されるので高ドラフトゾーンに起
因する糸の均斉度の劣化や糸ムラは大幅に低減される。
更に、上記第2,第3線間Bにおいては、繊維はエプロ
ンバンド5t,5bにより確実に把持され、ドラフトム
ラが発生しにくくなるので、上記区間Bに起因する糸の
長周期ムラの発生頻度は低減される。
【0018】また、フロントローラ対1Rのボトムロー
ラ1bにおいては、図2に矢印fで示す如き随伴気流が
発生するが、上述のコレクタ8又は10は随伴気流を遮
断し、繊維に直接及ばないようにすると共に、繊維の幅
を規制するので、該部において繊維が過度に拡散すると
いった事態は阻止され、これにより、全体的に短周期側
での糸ムラが低減すると共に、糸の短周期ムラの発生頻
度を低減することができる。この際、第1,第2線間A
におけるドラフト比が小さいため、コレクタ8,10を
容易に設けることができ、且つ、コレクタ10の如く樋
状とすれば、風綿の堆積等も起こりにくくなる。
【0019】
【発明の効果】本発明のドラフト装置は、上述のとお
り、4線又はそれ以上のドラフトローラ対よりなるドラ
フト装置において、第3線ローラにエプロンバンドを設
け、第2,第3線間を高ドラフトゾーンとしたので、該
ドラフトゾーンにおいては繊維がエプロンバンドにより
確実に把持され、ドラフトムラが起こりにくくなり、こ
れに伴い、糸の長周期ムラを低減可能であり、且つ、高
ドラフトゾーンのフィード側である第2線ローラの周速
が低速になり、随伴気流が殆ど生じず、繊維の拡散が起
こらないため、それに起因した、糸ムラ及び糸欠点が低
減され、糸の均斉度を向上することが可能である。
【0020】また、上記ドラフト装置の第1,第2線間
に繊維の幅を規制するコレクタを設けたので、第1線ロ
ーラの回転に伴う随伴気流による繊維の過度の拡散を防
止、その幅を一定に規制するため、糸の短周期ムラが低
減され、糸の均斉度を向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のドラフト装置を示す側面図であ
る。
【図2】コレクタを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ドラフト装置 1R フロントローラ対 2R セカンドローラ対 3R サードローラ対 4R バックローラ対 5t,5b エプロンバンド 8,10 コレクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4線又はそれ以上のドラフトローラ対よ
    りなるドラフト装置において、第3線ローラにエプロン
    バンドを設け、第2,第3線間を高ドラフトゾーンとし
    たことを特徴とするドラフト装置。
  2. 【請求項2】 4線又はそれ以上のドラフトローラ対よ
    りなるドラフト装置において、第3線ローラにエプロン
    バンドを設け、第2,第3線間を高ドラフトゾーンと
    し、且つ、第1,第2線間に繊維の幅を規制するコレク
    タを設けたことを特徴とするドラフト装置。
  3. 【請求項3】 4線又はそれ以上のドラフトローラ対よ
    りなるドラフト装置において、第3線ローラにエプロン
    バンドを設け、第2,第3線間を高ドラフトゾーンと
    し、且つ、第1,第2線間に繊維の幅を規制するコレク
    タを設け、該コレクタが少なくともボトムローラ側に繊
    維案内面を有する樋状又はノズル状であることを特徴と
    するドラフト装置。
JP7663694A 1994-03-23 1994-03-23 ドラフト装置 Pending JPH07268730A (ja)

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JP7663694A JPH07268730A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 ドラフト装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107237014A (zh) * 2017-06-28 2017-10-10 东华大学 集聚式细纱超大牵伸装置及纺纱工艺
CN110079901A (zh) * 2019-06-11 2019-08-02 经纬纺织机械股份有限公司 空气集合器

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CN107237014B (zh) * 2017-06-28 2019-07-19 东华大学 集聚式细纱超大牵伸装置及纺纱工艺
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