JP2517614Y2 - フロントローラー - Google Patents

フロントローラー

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JP2517614Y2
JP2517614Y2 JP1991105794U JP10579491U JP2517614Y2 JP 2517614 Y2 JP2517614 Y2 JP 2517614Y2 JP 1991105794 U JP1991105794 U JP 1991105794U JP 10579491 U JP10579491 U JP 10579491U JP 2517614 Y2 JP2517614 Y2 JP 2517614Y2
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JP
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roller
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air
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bottom roller
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芳久 井上
輝男 中山
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Murata Machinery Ltd
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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、噴出する空気流の旋
回方向が異なる2つの空気噴射ノズルを有する空気式結
束糸紡績装置等に使用されるドラフト装置のフロントロ
ーラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に示すごとき空気紡績装置、即ち、
ドラフト装置5の次に互いに異なる方向に旋回空気流を
噴出する2つの空気噴射ノズル6、7よりなる加撚装置
8を配した空気紡績装置は、既にひろく知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】空気紡績装置は、リン
グ精紡機の約15倍(180〜300m/min 以上)で
紡出する高い生産性、広い可紡番手範囲(Ne10〜N
e80)、工程の省略化、省エネルギ性等の優れた特徴
を有している。しかしながら、この空気紡績装置のドラ
フト装置5に使用されているフロントローラー4も非常
に高速で回転するので、図4の太い矢印に示すように、
そのボトムローラー4a、トップローラー4bの各外周
面に沿って回転方向に随伴気流が発生し、その随伴気流
に乗って繊維がフロントローラー4の軸方向に拡散して
糸の均整度を低下させている。
【0004】この考案は、随伴気流による繊維の拡散を
防いで糸の均斉度を向上させ得る高速回転用のフロント
ローラーを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案のフロントローラー、ボトムローラー及び
トップローラーからなり、それらの少なくとも一方のロ
ーラーのニップ部が、軸方向に平行な横溝が全周に形成
された中央部と、その各側の周囲にそれぞれ形成された
縦溝と、それに隣接する周面に溝を有しない側方部とか
らなるものである。
【0006】
【作 用】上記のように構成されたフロントローラーに
おいては、各側方部から軸方向に中央部に向かって流れ
る随伴気流により、中央部から軸方向両側に流れる随伴
気流が抑圧され、中央部を通る繊維束の軸方向両側への
拡散が押さえられる。その際の、各側方部で発生する単
位幅当りの随伴気流は、横溝がないので、強い。
【0007】
【実施例】図1及び図2を参照し、先ず、この考案のフ
ロントローラーが採用される空気紡績装置全体の概要を
説明する。
【0008】この空気紡績装置は、それぞれ1対のバッ
クローラ1、エプロン2を装着したミドルローラ3及び
フロントローラ4から構成されるドラフト装置5と、互
いに異なる方向に旋回空気流を噴出する2つの空気噴射
ノズル6、7よりなる加撚装置8と、1対のデリベリロ
ーラ9とより構成されている。
【0009】この空気紡績装置において、ケンスより引
き出されるステープルファイバ束Sがドラフト装置5の
各ローラ対の間に導入、送出されて所定の太さにまでド
ラフトされ、第1空気噴射ノズル6に導入されると、そ
の噴出旋回空気流によって、ステープルファイバ束Sに
バルーンが生起され、次いで第2空気噴射ノズル7の逆
方向の噴出旋回空気流によってステープルファイバ束S
に撚が付与される。こうして図2に示す外観の紡績糸Y
が形成され、1対のデリベリローラ9により引き出され
てパッケージPに巻き取られる。
【0010】この紡績糸Yの製造過程を更に詳細にみる
と、フロントローラ4から出た繊維束の相当部分は、第
2空気噴射ノズル7により仮撚が掛けられる(その撚り
はフロントローラー入口まで伝播する)ことによって集
束するが、一部の繊維は、この仮撚とは逆方向の第1空
気噴射ノズル6によるバルーンによって、後端がまだフ
ロントローラ4に把持され、先端がフリーとなってい
る。この繊維は、前記バルーン及び第1空気噴射ノズル
6から噴出する旋回空気流の作用によって、収束繊維束
に、前記仮撚とは逆方向に巻き付けられる。この巻き付
いた繊維は、第2空気噴射ノズル7を通過して解撚され
る過程で、十分な巻回数でますます強く巻き付く。この
ようにしてできた糸は、図2に示すように、平行な芯繊
維F1 とその周りに巻き付いた巻き付き繊維F2 からな
る結束紡績糸となる。
【0011】次に、図3を参照し、フロントボトムロー
ラーを例にとってこの考案の実施例の説明をする。な
お、この考案は、フロントローラーのどちらか一方又は
両方に適用してもよい。
【0012】このフロントボトムローラー4aは、軸方
向に平行な横溝G2 が全周に形成された中央部(繊維束
を把持する部分)Aと、その各側の周囲にそれぞれ形成
された縦溝G1 と、それに隣接する周面に溝を有しない
側方部Bとより構成されている金属製のものである。ま
た、フロントトップローラーは、ゴム製である。このよ
うに通常ボトムローラーは金属製であり、トップローラ
ーはゴム製であるが、その材質には特に限定されない。
なお、金属製のローラーに溝を付けた場合は、耐久性の
面で有利となる。
【0013】このフロントボトムローラー4aは、中央
部A、各側方部B及び2つの縦溝G1 を合わせた全幅が
40mm程度であり、中央部Aの幅は、5mm程度ある繊維
束を通すのに十分なものでなければならない。
【0014】このような構成のフロントボトムローラー
4aを有するフロントローラー4においても、図3の太
線で示すように、高速回転によって随伴気流が発生す
る。
【0015】ところで、この考案のフロントボトムロー
ラーを考案する過程で、各側方部Bにも軸方向に平行な
横溝を全周に形成したフロントボトムローラー4aを試
作してみたが、それにも同様な随伴気流が発生する。即
ち、その随伴気流は、フロントトップローラー4bの周
面及び、フロントボトムローラー4aの各部B、A、B
の周面に沿ってニップ点に向けて流れ、ニップ点から
は、それぞれの部分から軸方向の両側に広がって縦溝G
1 中に流れ込み、前方に流れ出るものである。このとき
の各側方部Bから軸方向に中央部Aに向かって流れる気
流により、中央部Aから軸方向両側に流れる気流が抑圧
される。従って、側方部Bに横溝を形成したものでも、
中央部Aを通る繊維束が軸方向両側へ広がるのを押さえ
ることができる。
【0016】この考案のフロントローラー4のように、
各側方部Bに横溝を設けない場合は、各側方部Bに横溝
を設ける場合より、各側方部Bに発生する随伴気流の強
さが大きいので、中央部Aから軸方向両側に流れる気流
を抑圧する効果はより大きい。従って、中央部Aを通る
繊維束の軸方向両側への拡散をより確実に押さえること
ができる。実際に実験を重ねた結果からも、横溝を設け
ない場合の方が横溝を設けた場合よりも、側方部Bに発
生する随伴気流の強さが大きかった。
【0017】なお、このフロントボトムローラー4a
は、噴出する空気流の旋回方向が異なる2つの空気噴射
ノズルを有する空気紡績装置に限らず、紡出速度の非常
に大きい高速紡績装置であれば、どのような紡績装置に
も採用することができる。
【0018】
【考案の効果】この考案は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0019】即ち、フロントローラーの高速回転によっ
て生じる随伴気流による繊維の拡散を防ぐことができ、
従って、糸の均斉度を上げ、糸質を向上させることがで
きる。また、落綿率を低下させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気紡績装置の概略側面図である。
【図2】空気紡績装置より紡出される紡績糸の外観図で
ある。
【図3】この考案のフロントボトムローラーの斜視図で
ある。
【図4】従来のフロントローラーの斜視図である。
【符号の説明】
4 フロントローラー 4a フロントボトムローラー 4b フロントトップローラー A フロントボトムローラー中央部 B フロントボトムローラー側方部 G1 横溝 G2 縦溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトムローラー及びトップローラーから
    なり、それらの少なくとも一方のローラーのニップ部
    が、軸方向に平行な横溝が全周に形成された中央部と、
    その各側の周囲にそれぞれ形成された縦溝と、それに隣
    接する周面に溝を有しない側方部とからなるフロントロ
    ーラー。
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