JPH072685A - 安定化された標準化ヤドリギレクチン製剤、ヤドリギレクチン濃縮物の製法及びヤドリギレクチンフラクションを含有する製剤の製法、及び自然免疫抵抗を高めるため及び腫瘍治療のための医薬品 - Google Patents

安定化された標準化ヤドリギレクチン製剤、ヤドリギレクチン濃縮物の製法及びヤドリギレクチンフラクションを含有する製剤の製法、及び自然免疫抵抗を高めるため及び腫瘍治療のための医薬品

Info

Publication number
JPH072685A
JPH072685A JP5320005A JP32000593A JPH072685A JP H072685 A JPH072685 A JP H072685A JP 5320005 A JP5320005 A JP 5320005A JP 32000593 A JP32000593 A JP 32000593A JP H072685 A JPH072685 A JP H072685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lectin
mistletoe
mistletoe lectin
stabilized
preparation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5320005A
Other languages
English (en)
Inventor
Tibor Hajto
ハイト ティボル
Katarina Hostanska
ホスタンスカ カタリーナ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Madaus Holding GmbH
Original Assignee
Madaus AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Madaus AG filed Critical Madaus AG
Publication of JPH072685A publication Critical patent/JPH072685A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/415Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from plants
    • C07K14/42Lectins, e.g. concanavalin, phytohaemagglutinin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/04Immunostimulants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 免疫学的に活性のガラクトシド特異性ヤドリ
ギレクチン含分の高いヤドリギレクチン濃縮物の製造 【構成】 2工程分別法を用いて免疫学的に活性のガラ
クトシド特異性ヤドリギレクチン含分の高いヤドリギレ
クチン−濃縮物を製造し、更に標準化された免疫学的に
活性のヤドリギレクチン−フラクションを含有する製造
を製造する。 【効果】 このヤドリギレクチン−製剤は、免疫学的に
活性のガラクトシド特異性ヤドリギレクチンの規定量を
含有し、規定の生物学的活性を有し、相応して、正確に
調節可能で、その都度の処置目的に適合された用量を可
能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々のフィルター及び
洗浄液の使用下に、ヤドリギ水性抽出物を分別濾過する
方法で、ヤドリギ水性抽出物から免疫学的に活性のガラ
クトシド特異性ヤドリギレクチン分の多いヤドリギレク
チン−濃縮物を製造する方法、更に、免疫学的に活性の
ヤドリギレクチン−フラクションを含有する標準化製剤
の製法並びに自然免疫抵抗を高めるため及び/又は腫瘍
治療に使用することのできる、免疫学的活性ヤドリギレ
クチンフラクションの規定含分を有する、標準化製剤の
製法、このような製剤を含有する医薬品並びに、ヒト及
び哺乳動物における自然免疫抵抗を高めるため及び腫瘍
治療でこの医薬品を使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】ヤドリギ(Viscum album)
は、古くから治療剤及び魔法薬(Zaubermitt
el)として知られており、その抽出物並びにヤドリギ
葉を含有する茶ミックスは、現在でもなお血圧降下性、
コリン類似作用をする薬剤として、並びに関節症及びリ
ューマチ疾患の処置用薬剤として使用されている。更
に、ヤドリギ抽出物を癌抑制剤として使用することは、
東ドイツ特許(DD−A1−)第235418号明細書
に記載されている。この場合、有効成分は、非常に特異
的に糖類及び多糖類を、脂質−又は蛋白質−結合された
形でも、認識し、結合することのできる蛋白質である、
レクチンと称される内容物質である。その都度考慮され
るレクチンの特異性は、主として、その起源に依存し、
血清学的診断法での及び他の生物化学的方法及び分子生
物学的方法での使用のために重要である。
【0003】ヤドリギ植物及びその抽出物は、糖複合体
(Glucokonjugate)の炭化水素分に対す
る特異性を有する3種の毒性蛋白質、即ち、レクチンM
LI、MLII及びMLIIIを含有する[Fran
z,H.Ziska.P.Kindt,A.Bioch
em.J.195(1981)481〜484]。ヤド
リギ抽出物の毒性は、少なくとも当初は、ガラクトシド
特異性レクチン(MLI)の存在で記載された[Hol
tskog,R.Sandvig,K.Olsnes,
S.Oncology,45(1988)、172〜1
79]。MLIの細胞毒作用は、ヒト末稍単核血液細胞
(PBMC)培養物の使用下に、3種の互に無関係な方
法で試験された。この場合に、細胞の生存可能性は、≧
10ng/kgのレクチン濃度により著るしく影響され
ることが判明した。レクチン濃度に関するこの値は、糖
の結合のために寄与するその生物学的活性分のみに相当
し、これは、最適酵素テストを用いて測定された[Ho
jto,T.,Hostanska,K.Gabiu
s,H.J.Cancer Rec.49(198
9)、4803〜4808]。少量の無害な用量での適
用の際には、MLIは、明らかに軽いマイトジェン作用
を示し、K562−標的細胞に対する天然キラー細胞(N
K)の細胞毒性の増加をもたらした。この免疫系に対し
て無害のレクチン用量を適用する際にも類似のNK−増
加が観察された。ヤドリギ抽出物中の糖結合性の活性レ
クチンの最適使用(ELLAを用いて測定)は、受容者
の種々の防衛機構を強化し、患者の腫瘍生長の減少を可
能とした。
【0004】ヤドリギ抽出物の細胞毒作用は、既に記載
のように、主としてMLIの存在のせいであった。僅か
に、他の種類のレクチン(MLII及びMLIII)並
びに分子量5kdの強塩基性蛋白質の僅かな群即ちビス
コトキシン(Viscotoxin)A2、A3及びB
が、ヤドリギ抽出物の細胞毒作用に寄与している。ML
Iは、D−ガラクトースに対して、MLIIIはN−ア
セチルアミノガラクトサミンに対して特異的であり、M
LIIは、D−ガラクトースに対しても、N−アセチル
アミノガラクトサミンに対しても特異的である。ヤドリ
ギレクチンの高い毒性も確認された。LD50−値は、
0.001〜0.0001g/kgの範囲にある[Fr
anz,H.Oncology43、追補1.(198
6)、23〜34及びZiska,P.Gelbin,
M.Franz,H.Lectins,Vol.8(1
991)、]。結果的に、ヤドリギレクチンの毒性で最
適化されていない高用量の使用は受容者の種々の防衛機
構に抑止作用を惹起させることができる。しかしなが
ら、この免疫系に無害な少用量での使用は、他のレクチ
ンにおけると同様に、ヤドリギレクチンが免疫変性に応
答を惹起させることができる可能性を与えている[Fr
anz,H.Oncology、43、追補1(前記)
及びMetzner,G.Franz,H.Kind
t,A.Fahlbusch,B.Suess,J.I
mmunbiol.169(1985)、461〜47
1]。実際に、この方法で最適化された精製MLIの用
量は、受容者の防衛機構の種々のパラメータを生体内に
刺激することができ[Hajto,T.,Hostan
ska,K.,Gabius,H.J.Cancer
Res.49(1989)、4803〜4808]、こ
のことは、少なくとも部分的に、腫瘍−壊死−因子−α
[TNF−α]、インターロイキン−1[IL−1]及
びインターロイキン−6[IL−6]のレクチン誘導増
大分泌により媒介される[Hajto,T.,Host
anska,K.Frei,K.Rodorf,C.G
abius,H.−J.Cancer Res.50
(1990)、3322〜3326]。特異的糖(D−
ガラクトース)の存在は、ヒト末稍単核血液細胞[PB
MC]からのサイトカインのレクチン誘導放出を減少さ
せ、この免疫学応答への蛋白質−糖−代謝作用の共同作
用を保証した[Hajto,T.Hastanska,
K.Frei,K.Rodorf,C.Gabius,
H.J.Cancer Res.50(前記)]。
【0005】ヤドリギ抽出物もしくはその中に含有して
いるレクチン、殊にMLIの強い毒性に基づき、かつ生
物学的活性及び免疫系への作用及びそれに伴なうヤドリ
ギ抽出物及びその内容物の認容性は、その著るしく、そ
の用量殊にその正確かつ可能な調節に依存する事実に基
づき、治療及び予防のために、免疫学的活性ガラクトシ
ド特異性ヤドリギレクチン分が高く、正確に知られてい
る組成を有するヤドリギ抽出物の濃縮物を、まず、有効
内容物質の正確な周知濃度で提供可能にし、選択された
免疫学的に活性のヤドリギレクチン−フラクションの正
確に規定された含分の標準化製剤を提供することは、決
定的に重要である。ヤドリギレクチンの腫瘍治療の分野
での使用は、有望であることが明らかになったので、こ
のために好適なヤドリギレクチン−フラクション及びこ
れを含有する製剤への強力な需要が生じた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、(a)免疫学的活性ガラクトシド特異性ヤドリギレ
クチン分の高いヤドリギレクチン−濃縮物を製造する方
法を提供し、(b)腫瘍治療での使用及び自然の免疫抵
抗を高めるために使用可能な製剤を、前記のヤドリギレ
クチンフラクションを標準化され、安定化された形で含
有し、その都度の治療又は予防のための使用に必要な正
確な配量を可能にする前記ヤドリギレクチンフラクショ
ンの使用下に、製造することを可能にする方法を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題は次のようにし
て解決される: (a) 免疫学的活性のガラクトシド特異性ヤドリギレ
クチン含分の高いヤドリギレクチン−フラクションを製
造するために、ヤドリギ水性抽出物を、種々のフィルタ
ー及び洗浄液体の使用下に、分別濾過し、この際、2つ
の分別工程を実施し、この際、第1分別工程で分子量2
0000〜100000の物質を有するフラクションの
取得のために未発酵ヤドリギ水性抽出物を少なくとも1
回限外濾過し、この限外濾過により得られた濃縮物を第
2の分別工程で少なくとも1回滅菌濾過し、この際に得
られる最終濃縮物を稀釈して所望最終量とし;かつ
(b) 免疫学的に活性のヤドリギレクチンフラクショ
ンを含有する標準化製剤の製造のために、(a)に記載
の方法で得られたヤドリギレクチン−濃縮物の生物活性
を測定し、得られたフラクション中の免疫学的に活性の
ガラクトシド特異性ヤドリギレクチンの濃度を測定し、
このフラクションを生理学的に認容性の緩衝液で稀釈
し、適当な安定剤で安定化し、かつ、所定の治療的使用
のために必要なレクチン含分に調節し(この際、レクチ
ン含分は生物学的単位で示す)、分割し(この際、各々
の部分量は、治療及び/又は予防における所定の使用の
ために必要な量の生物学的活性ガラクトシド特異性ヤド
リギレクチンを含有する)、この部分量を個々に滅菌条
件下に無菌の、及びパイロジエン不含のアンプル中に封
入する。
【0008】(a)に記載の方法の実施の際には、次の
ように行なう:第1の分別工程で、2回の限外濾過を行
ない、この際第1限外濾過のために、再蒸溜水で洗浄さ
れた、無菌の100000NMGTを有するポリスルホ
ンフィルターを使用し、この濾過を圧力の使用下に実施
し、引続き、得られた濾液を緩衝液で2回洗浄し、第2
の限外濾過のために、再蒸溜水で洗浄された、無菌の、
20000NMGTを有する酢酸セルロースフィルター
を用い、濾過を圧力の使用せずに実施する。
【0009】この第1の分別工程の後に、第2工程とし
て、選択限度0.2μmのフィルターを用いる滅菌濾過
を、最大600kPaで実施するのが有利である。
【0010】一般にpH7.0の領域で操作する。
【0011】この第1及び第2の分別工程を直接前後し
て、2時間以内に実施するのが有利である。
【0012】この2つの分別工程の終りに得られる最終
濃縮物を、所定の量まで稀釈し、適当な安定剤で安定化
させ、貯蔵のために、無菌の、パイロジエン不含のアン
プル中に封入し、場合によっては凍結乾燥させるのが有
利である。
【0013】既に稀釈され、緩衝された溶液の安定化の
ために、安定剤を添加する。これらは、アルカノール、
殊にポリオール及びその誘導体、例えば炭水化物例えば
グルコース、サッカロース、シクロデキストリン、誘導
体化されたシクロデキストリン、ペンタエリスリット、
マンニット、ソルビット及びポリヒドロキシ脂肪酸例え
ばポリ乳酸及びポリ乳酸エステル並びに他の親水性ポリ
マー例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル並びにアミノ酸含有化合物例えばグリシン又はアルブ
ミン殊にヒト血清アルブミンであってよい。
【0014】(b)に記載の方法の実際の際には、次の
ように行なう:生物学的活性の測定を、3種の無関係の
試験法を用いて試験管内で実施し、この際、糖結合性活
性レクチン分を、最適化酵素テストの使用下に測定し、
培養液中ヒト末稍単核細胞(PMNC)の細胞活力をト
リパンブルー及びフルオレッセインジアセテート(これ
は加水分解されてフルオレッセインになる)を用いて測
定し、レクチン敏感な白血病細胞[K562]の場合に
は、[H3]−チミジンの吸収を測定する。
【0015】得られた生物学的活性ガラクトシド特異性
ヤドリギレクチンフラクションを含有する製剤の標準化
は、生物学的活性の測定から得られる値を用いて行なう
のが有利である。
【0016】
【実施例】次に、製造法の実施例記載及び生物学的もし
くは免疫学的活性の測定のための実験の記載並びに図面
につき本発明を詳述する。図面は、生体内でのMLI
1回注射後24〜72時間のNK−細胞のレクチン誘発
細胞毒活性の最大増加を示している。
【0017】製造法ヤドリギレクチン−濃縮物の製造 この方法の実施のために、サルトリウス社(Sarto
rius GmbH)のサルトコン−ミニ−クロスフロ
ー系(Sartocon−Mini−Crossflo
w−System)を使用するのが有利である。これ
は、蛋白質及び一連の他の物質の濃縮及び分離のための
モジュラール限外濾過システム(modulares
Ultrafiltrationssystem)及び
マイクロ濾過システムである。ここで、ヤドリギ水性抽
出物は、新鮮な又は乾燥されたヤドリギ葉の水での抽出
により、又は新鮮葉の場合には、水性緩衝液(PBS1
%)を用いて得られ、100〜900 l/hの搬送率
のホース絞りポンプを用いて貯蔵容器から、この系に入
れられ、個々のフィルター工程に送られる。1個以上の
フィルターを通過した後に得られる濾液を、収集容器中
に捕集するか又は更なる濃縮のために、貯蔵容器に戻
し、そこで改めてこの系中に入れる。この系中に入れら
れた水性抽出物を、有利にpH7に調節し、まず、再蒸
溜水で洗浄された、無菌の100000NMGTを有す
るポリスルホンフィルターの使用下に、第1の限外濾過
を行なう。この限外濾過は、圧力を使用せずに実施する
のが有利である。得られた濾液を、同様に無菌の、再蒸
溜水で洗浄された、20000NMGTを有する酢酸セ
ルロースフィルターの使用下に第2の限外濾過をし、こ
の際、この限外濾過を圧力使用せずに実施する。この際
に得られる濃縮物を集め、場合によっては、中間的に、
無菌条件下でアンプル中に封入し、少なくとも1回滅菌
濾過する。この滅菌濾過は、選択限度(Selekti
onsgrenze)0.2μmの膜フィルターを用い
て実施するのが有利である。
【0018】標準化(standarsierten)
製剤の製造 滅菌濾過の後に得られた抽出物を、生物学的に活性のレ
クチンレクチン類の含分の測定の後に、他の後に記載の
方法で、最適稀釈度に調節し、無菌条件下でアンプル中
に充填する。この際、稀釈度は、測定された生物学的活
性(これは生物学的単位で示され、アンプル上に記載さ
れる)に依り、かつこれで製造される製剤の所望用途に
依り決まる。前記方法で得られた標準化製剤は、正確に
規定された量の免疫学的活性ガラクトシド特異性ヤドリ
ギレクチンを含有し、その正確な配量を可能にするか
ら、不所望の過剰配量による患者の障害又は過少配量に
よる無効を排除することができる。
【0019】冒頭に記載の種類のヤドリギ濃縮物の製造
のために実施すべき分別工程は、直接前後して実施する
のが有利であり、この際、引続く標準化製剤の製造の際
と同様に、無菌条件の厳しい保持に注意すべきである。
【0020】緩衝された稀溶液の安定化 ガラクトシド特異性ヤドリギレクチン活性を保持するた
めに、安定剤を0.1mg/ml〜10mg/mlの範
囲で、有利に5mg/mlで添加する。
【0021】このために好適な安定剤は、アルカノー
ル、殊にポリオール及びその誘導体、例えば炭水化物例
えばグルコース、サッカロース、シクロデキストリン、
誘導体化されたシクロデキストリン、ペンタエリスリッ
ト、マンニット、ソルビット及びポリヒドロキシ脂肪
酸、例えばポリ乳酸及びポリ乳酸エステル、並びに他の
親水性ポリマー例えばポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール並びにアミノ酸含有化合物例えばグリシン
又はアルブミン殊にヒト血清アルブミンである。
【0022】生物学的もしくは免疫学的活性の測定 試験管内検査 材料及び方法 この検査のために、ヤドリギ植物から得た抽出物を使用
し、これからヤドリギレクチンを単離した。糖結合性レ
クチンの含分を、酵素テスト−酵素−結合−レクチン−
アッセイ[ELLA]−を用いて、Hajto,T.H
ostanska,K.Gabius,H.−J.によ
る記載[Cancer Res.49(1989)48
03〜4808]のようにして測定した。この検査のた
めに、更に、過沃素酸塩−酸化され、ホルムアルデヒド
で処理されたMLIに対するポリクローナル抗体及びア
シアロフェチュイン、タイプI(Asialofetu
in,TypeI)(Sigma,St.Louis.
USAから)を使用した。
【0023】細胞の活力の測定 ヒト末稍単核血液細胞(PBMC)を種々の給血者か
ら、Ficollによるグラジエント遠心により単離し
た。洗浄後に、このPMBCをL−グルタミン(2m
M)及びゲンタマイシン5μg/mlを補充した、低蛋
白質含分の血清不含ハイブリドーム−培地(GIBCO
BRL AG,Basel,Schweiz)中に懸
濁させた。細胞を、平型滴定プレート(96ウエル)中
で、ウエル1個当り細胞1×106の濃度で、後記の種
々の試薬の存在又は不存在下に、CO25%を含有する
湿った雰囲気中で、37℃で24時間インキュベートし
た。これとは無関係に、細胞の活力を、トリパンブルー
溶解テスト(Tripan−Blau−Ausschl
usstest)並びにフルオレッセインアセテートの
吸収及びそれに引続くフルオレッセインまでの加水分解
を用いて測定した。
【0024】細胞毒性の測定 天然のキラー細胞の細胞毒性(以後NK−細胞毒性と称
する)の検査を、Hajto,T.Hostansk
a,K.Gabius,H.−J.による詳細[Can
cer Res.49(前記)]及びHajto,
T.,Hostanska,K.による[Clin.T
rials J.22(1985)、514〜520]
の記載のように実施した。この場合に、単核細胞をFi
coll−Hypaque−Gradientenを用
いて単離した。所定量のNK−敏感なK56 2−標的細胞
即ち細胞2.5×103を、最終エフェクトで、1個の
ウエル当り200μlの最終量でエフェクター細胞対標
的細胞の混合比100:1、50:1、25:1及び1
0:1を得るために、エフェクター細胞に種々異なる濃
度で添加した。細胞懸濁液の製造直後に、ウエルに、
[メチル−3H]−チミジン(特異活性:25Ci/ミ
リモル)2μCiを入れた。18〜20時間のインキュ
ベーション時間の後に、細胞を収獲し、[3H]−チミ
ジン吸収をシンチレーションカウンターを用いて定量的
に測定した。ラベルされた物質の自然吸収は、標的細胞
の活性と関係していた。エフェクター細胞の細胞毒性指
数により、表現される特異性抑止率(Pi)を次式から
算出した: Pi=(1−試験吸収/自然吸収)×100 エフェクター細胞中の[3H]−チミジンビルトイン
(Thymidineinbau)を同様に類似の方法
で測定した。しかしながら、この場合に得られた値は、
無視しうる程度に低かったので、このファクターは度外
視できた。33%の特異的抑止率(Pi−33)を示し
たエフェクター細胞の数を半対数尺度を用いて算出し
た。このPi33−値は、種々の実験結果の比較のため
の重要な手段として使用され、特異的細胞毒性と表現さ
れた。更に、NK−検査のために単離されたモノクロー
ナル細胞集団で形態学的検査を実施した。リンパ球以外
の細胞に関して修正ファクターを測定した。NK−活性
の生体内−検査のために、白ニュージーランド家兎(N
ZW)12匹の群を使用した。
【0025】エンドトキシンでの汚染を、Hajto,
T.Hostanska,K.Gaabius,H.
J.[Cancer Res.49(前記)]に記載の
ように厳格に排除した。全てのデータを、統計的な方法
の使用下に、しかも、スチュデント(Student)
によるt−テストを用いて調査した。
【0026】ヤドリギレクチンI(MLI)の存在下に
おけるヒト末稍単核血液細胞の生存能力 MLIの細胞毒及び/又は静細胞作用を説明するため
に、レクチンの種々の濃度の存在で試験管内でのPBM
Cの生存能力を測定した。細胞の生存能力はレクチン濃
度≧10ng/mlにより著るしく(p<0.05)影
響された(Hajto,T.Hostanska,K.
Frei,K.Rordorf C.Gaabius,
H.J.[Cancer Res.50(前記)])。
少量の無害な用量の使用の際に、MLIは、軽いマイト
ジェン作用を示し、これは他の文献の認識[Fran
z.H.Oncology,43、追補1(198
6)、23〜24;Metzner,G.Franz,
H.Kindt,A.Fahlbusch,B.Sue
ss,J.Immunbiol.169(1985)4
61〜471;Luther,P.Theise,H.
Chatterjee,B.Karduck,D.Uh
lenbruck,G.Int.J.Biochem.
11(1980)、429〜435]と一致する。刺激
指数1.7のリンパ球増殖に関する最適免疫応答は、
0.01ng/mlのレクチン濃度で認められた。細胞
毒作用もマイトジェン作用も、特異的な糖(D−ガラク
トース)の存在の際に、レクチン−結合の阻止により相
殺された。このことから、MLIの細胞反応の経過での
蛋白質と炭化水素との間の交換作用の重要性が判る。
【0027】試験管内でのNK−敏感な標的細胞[K
562]及びNK−細胞毒性に対するヤドリギレクチンの
作用562−細胞は、NK−細胞の細胞毒性に対して著るし
く敏感で、PMBCのNK−活性の測定のために広範囲
に使用されうる、ヒト骨髄性白血病細胞である。K562
−細胞の培養物中で、ヤドリギレクチンの全3種は、比
較的強い細胞毒作用を示した[Hajto,T.Hos
tanska,K.InterlecMeeting.
Berlin 1991]。レクチンに対する前記の過
敏性は、他の白血病細胞(MOLT4)の培養物中でも
観察された[Ribereau−Gayon,G.Ju
ng,M.L.DiScala,D.Beck,J−
P.Oncology43追補1(1986)、35〜
41]。この腫瘍細胞系とは反対に、健康なヒトPMB
Cの培養物中でMLIは、白血病細胞の培養物中におけ
るものの3〜4分の1の細胞毒作用を示した。結果的
に、ヤドリギレクチンが、それがリンパ球に無害で、軽
いマイトジェン作用で、標的細胞に対しては無害の低い
濃度でインキュベートされる場合には、K562−細胞に
対するNK−細胞の細胞毒作用を高めることができるこ
とは意外ではない[Hajto,T.Hostansk
a K:Interlec Meeting,Berl
in 1991]。従って、NK−細胞の生体内観察
が、免疫系に関して無害で、臨床使用に好適な、腫瘍患
者にヤドリギ抽出物の形で適用されうる最適レクチン用
量を見つけることを可能にするか否かを研究することが
特に重要であった。
【0028】生体内試験 生体内でのNK−細胞の細胞毒活性に対するヤドリギレ
クチンIの作用 臨床でのヤドリギレクチンの有効使用のためのNK−ア
ッセイの重要性を確認するため、次に、MLIの種々異
なる用量の作用をNZW−ウサギの群で試験した。NK
−活性の最大増加は、静脈注射後24〜74時間に観察
され、使用用量に依存する生体内での免疫応答が、試験
管内で認められたと同様に示され[Hajto,T.H
ostanska,K:Interlec Meeti
ng.Berlin 1991]、図面から明らかなよ
うに、適用量の1回静脈注射の後24〜72時間の間の
NZW−ウサギの末稍血液中のNK−活性の増加の依存
性が認められる。このことから、免疫系にとって有害な
レクチン用量の低下は、ウサギで0.8ng/kgの最
適量(これはMLIのLD50−値の4〜5分の1であ
る)で、NK−刺激作用を生ぜしめることが明らかであ
る。更に、糖結合性レクチンの含分に基づき標準化され
たヤドリギ抽出物で処置された患者でこの抽出物のこの
成分の同様に最適の用量(1ng/kg)が発見された
[Hajto,T.Hostanska,K.Gabi
us,G.H.Therapeutikon,4(19
90)、136〜145]。NK−活性も、血液中で循
環するLGL細胞の頻度も、MLIにより刺激された
[Hajto,T.Hostanska,K.,Gab
ius,H.J.Cancer Res.49(前
記)]。
【0029】ヤドリギレクチン(MLI及びMLII)
の生体内でのNK−細胞毒に対する作用の比較 整理された方法で、ヤドリギ抽出物中に含有される3種
のレクチン(MLI、MLII及びMLIII)が相互
に交換作用することを立証された。この事実は、ELI
SA又はELLAを用いるそれらの測定を考慮すべきで
ある:Ziska,P.Franz,H[Lectin
es,Vol.IV(1985)、473〜480]。
ヤドリギ植物又は多くのその抽出物中のMLII及びM
LIII分がMLIの全量の約15%である事実にもか
かわらず[Ziska,P.Franz,H.Lect
ins,Vol.IV(前記)参照]、その混合比の一
定の変化は、種々の抽出物(ISCADOR)における
製造法の結果として、排除できない。その結果、この抽
出物の治療的使用のために、MLII及びMLIIIの
免疫学的作用の検査が同様に必要である。MLIII
は、MLIで最適と立証されたと同じ量で適用する際に
は、家兎血液中のNK−細胞毒を有意に(P>0.0
5)刺激することができなかった。MLIIIとは反対
に、MLIIは、有意を示した(P<0.025)が、
好適な量での適用の際に、MLIに比べてNK−活性に
関する定量的に低い作用を示した[Hajto,T.H
ostanska,K.Gabius,H.J.Can
cer Res.49(前記)]。
【0030】サイトカイン及びリンホカインのネットワ
ークに対するヤドリギレクチンIの作用 NK−細胞の観察により、受容者の防御系の多くのパラ
メータを刺激することのできる[Hajto,T.Ho
stanska,K.Gabius,H.J.Canc
er Res.49(前記)及びHajto,T.Ho
stanska,K.Gabius,G.H.Ther
apeutikon4、(前記)]、かつサイトカイン
の可能な役割を推量させるレクチンの最適使用を発見し
た。この仮定は、先行研究で立証できた[Hajto,
T.Hostanska,K.Frei,K.Rord
orf,C.Gabius,H.J.Cancer R
es.50(前記)]。ヒトPBMCの培養物中でのM
LIの細胞毒濃度をリンパ球に対して無害である範囲ま
で低下する際に、腫瘍−壊死−因子−α(TNF−
α)、インターロイキン−1(IL−1)及びインター
ロイキン−6(IL−6)の分泌の増加が観察された。
このレクチンにより増加されたサイトカインの分泌は、
細胞グルコ接合体へのレクチンの特異的結合に依存す
る。更に、TNF−α及びIL−6の血清濃度は、8人
の癌患者で、最適レクチン含分(1ng/kg)の抽出
物の注射の後に高められた。
【0031】サイトカイン−ネットワークに関するこれ
らの試験は、従来未完であるが、おそらく、TNF−
α、IL−1及びIL−6が受容者の種々の防衛機構の
レクチン−誘導強化の仲介の際に決定的役割をすること
はありうる。レクチン誘導されたNK−増加は、IL−
1、IL−6及びTNF−αの放出の増加にも関係する
ことができ、これは、NK−細胞及びIL−2に対する
IL−2−レセプターの間の交換作用(CD25−出現
及びIL−2−合成の強化)を増大させることができ
る。この疑問を解明するために更に試験をした。
【0032】ヤドリギレクチンにより仲介された免疫変
性作用と抗腫瘍−活性との間の関係 ヤドリギレクチンの最適免疫変性用量の測定により、こ
のレクチンが、長時間使用される際に、抗腫瘍作用を惹
起しうるか否かの疑問が起った。MLIの種々の用量で
の試験で、最適用量(1ng/kg)だけが、ヒト腫瘍
で異種移植されたヌードマウスでの腫瘍生長の低下作用
をしたことが判明した[Steinberg等、Uni
versitaet Essen(BRD)、非公開デ
ータ]。同様な方法で、糖結合レクチンの含分に基づ
き、標準化され、かつ最適用量式に応じて適用されたヤ
ドリギ抽出物は、進行した病期の腫瘍を有する患者で抗
腫瘍−活性を誘発することができた[Hajto,T.
Hostanska,K.Fornalski,M.K
irsch,A.Dtsch.Zeitschr.On
kol.23(1991)1〜6]。更に、動物モデル
での試験は、放射線治療と組み合せたその適用の際に、
臨床観察と一致している非公開データにおけるように、
NK−系に対するMLIの保獲作用を示した[Hajt
o,T.Hostanska,K.Gabius,G.
H.Therapeutikon,4(前記)]。
【0033】結果及びこれから引き出すべき結論 前記試験の経過で得られた結果に基づく前記の態様は、
細胞毒活性及び/又は血液中を循環するNK−細胞の頻
度に関するNK−系の観察が、高毒性のヤドリギレクチ
ンに関し、ヤドリギ抽出物中に含有されていて、受容者
の防衛メカニズムを刺激する作用をすることのできる、
最適用量を提示することを可能とすることが明らかにし
ている。
【0034】前記の結果は、更に、ヤドリギレクチンの
抗腫瘍活性並びにその細胞毒活性を得るために、その免
疫変性作用がいかに必要であるかを確実に限定された確
率で推考させる。
【0035】得られた結果は、なお、標準化ヤドリギレ
クチン製剤の適用が、その生物学的活性に基づき、正確
に規定された生物学的活性ヤドリギレクチンの含有率
で、最適用量計画により、腫瘍治療での使用及び例え
ば、自然の免疫抵抗を高めることにより、他の病気の治
療のために使用することが推奨されることも認識させ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】適用量と細胞毒性の最大増加との関係を示す
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 安定化された標準化ヤドリギレクチン製剤、ヤドリギレクチン濃縮物の製法及びヤドリギレクチ ンフラクションを含有する製剤の製法、及び自然免疫抵抗を高めるため及び腫瘍治療のための医 薬品

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免疫学的に活性の、ガラクトシド特異性
    ヤドリギレクチンを、ヤドリギレクチン−I−標準とし
    て測定して(ここでレクチン量は、生物学的に活性のレ
    クチンのみに関する)、規定の高含分で含有する、安定
    化された標準化ヤドリギレクチン製剤。
  2. 【請求項2】 免疫学的に活性のガラクトシド特異性ヤ
    ドリギレクチン50ng/ml〜350ng/mlを含
    有し、7.0〜7.5のpH値を有する溶液としての、
    請求項1に記載の安定化された標準化ヤドリギレクチン
    製剤。
  3. 【請求項3】 溶液は凍結乾燥されている、請求項2に
    記載の安定化された標準化ヤドリギレクチン製剤。
  4. 【請求項4】 ヤドリギ水性抽出物を種々のフィルター
    及び洗浄液の使用下に分別濾過する方法でヤドリギ水性
    抽出物から免疫活性ガラクトシド特異性ヤドリギレクチ
    ン分の高いヤドリギレクチン濃縮物を取得する方法にお
    いて、第1分別工程で未発酵水性ヤドリギ抽出物を少な
    くとも1回限外濾過して分子量20000〜10000
    0の物質を有するフラクションを取得し、この限外濾過
    により得られた濃縮物を、第2分別工程で少なくとも1
    回の滅菌濾過に供することよりなる2工程分別を実施
    し、この際に得られる最終濃縮物を、所望の最終量まで
    稀釈し、場合により安定化させることを特徴とする、ヤ
    ドリギレクチン濃縮物の製法。
  5. 【請求項5】 第1分別工程で2回の限外濾過を実施
    し、この際、第1限外濾過のために、100000NM
    GTを有するポリスルホンフィルターを使用し、引続
    き、得られた濾液を緩衝液で2回洗浄し、第2限外濾過
    のために、20000NMGTを有するセルロースアセ
    テートフィルターを使用する、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 第1分別工程の後に、第2分別工程とし
    て滅菌濾過を実施する、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 pH7.0〜7.5の範囲で操作する、
    請求項4から6までのいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 第1及び第2の分別工程を、直接連続し
    て2時間以内に実施する、請求項4から7のいずれかに
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 2つの分別工程で得られた最終濃縮物
    を、所定の量まで稀釈し、場合により安定化させる、請
    求項4から8までのいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 得られた抽出物を凍結乾燥させる、請
    求項4から9までのいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 免疫活性ヤドリギレクチンフラクショ
    ンを含有する標準化製剤を製造するために、請求項4に
    記載の方法で得られたヤドリギレクチン−濃縮物の生物
    学的活性を測定し、得られたフラクション中の免疫学的
    に活性のガラクトシド特異性ヤドリギレクチンの濃度を
    測定し、フラクションを生理学的に認容性の緩衝液で稀
    釈し、ここで変法として安定化し、所定の治療に使用す
    るために必要なレクチン含分に調節し(この際、レクチ
    ン含分は生物学的単位で示す)、かつ分割し(この際、
    各々の部分量は、治療及び/又は予防における所定使用
    のために必要な用量の生物学的に活性のガラクトシド特
    異性ヤドリギレクチンを含有する)、かつ部分量を、個
    々に滅菌条件下で滅菌し、かつパイロゲン不含でアンプ
    ル中に封入することを特徴とする、標準化免疫活性ヤド
    リギレクチンフラクションを含有する製剤の製法。
  12. 【請求項12】 安定剤として、アルカノール、殊にポ
    リオール及びそれらの誘導体、例えば炭水化物例えばグ
    ルコース、サッカロース、シクロデキストリン、誘導体
    化されたシクロデキストリン、ペンタエリスリット、マ
    ンニット、ソルビット及びポリヒドロキシ脂肪酸、例え
    ばポリ乳酸及びポリ乳酸エステル、更に他の親水性ポリ
    マー例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
    ル、更に、アミノ酸含有化合物例えばグリシン又はアル
    ブミン殊にヒト血清アルブミンを使用する、請求項11
    に記載の方法。
  13. 【請求項13】 安定剤を、稀釈された又は緩衝された
    溶液に対して0.1mg/ml〜10mg/mlの範
    囲、有利に5mg/mlの量で使用する、請求項4,
    9,11又は12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 試験管内での3つの無関係な試験法を
    用いて生物学的活性の測定を実施する方法で、この際、
    最適酵素−テストの使用下に糖結合性活性レクチン分を
    測定し、トリパンブルー及び加水分解されてフルオレッ
    セインになるフルオレッセインジアセテートを用いて、
    ヒト末稍単核細胞(PMNC)の培養液中での細胞活力
    を測定し、レクチン敏感な白血病細胞[K562]におけ
    る[H3]−チミジンの吸収を測定する、請求項11に
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 得られた、生物学的活性ガラクトシド
    特異性ヤドリギレクチンフラクション含有製剤の標準化
    を、生物学的活性の測定から得られた値を用いて行な
    う、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 請求項11から15のいずれかに記載
    の方法で得られる、免疫学的に活性のガラクトシド特異
    性ヤドリギレクチンの規定含分を有する生物学的活性を
    有する、安定化された標準化ヤドリギレクチン製剤。
  17. 【請求項17】 請求項1から3のいずれかに記載の安
    定化された標準化ヤドリギレクチン製剤より成る、自然
    免疫抵抗を高めるための医薬品。
  18. 【請求項18】 請求項1から3まで又は16に記載の
    安定化された標準化ヤドリギレクチン製剤より成る、腫
    瘍治療用医薬品。
JP5320005A 1992-12-18 1993-12-20 安定化された標準化ヤドリギレクチン製剤、ヤドリギレクチン濃縮物の製法及びヤドリギレクチンフラクションを含有する製剤の製法、及び自然免疫抵抗を高めるため及び腫瘍治療のための医薬品 Pending JPH072685A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4242902A DE4242902A1 (de) 1992-12-18 1992-12-18 Verfahren zur Herstellung von Lektinkonzentraten aus Mistelextrakten und daraus hergestellte standardisierte Präparate zur Erhöhung der natürlichen Immunresistenz und für die Verwendung in der Tumor-Therapie
DE4242902.1 1992-12-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH072685A true JPH072685A (ja) 1995-01-06

Family

ID=6475720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5320005A Pending JPH072685A (ja) 1992-12-18 1993-12-20 安定化された標準化ヤドリギレクチン製剤、ヤドリギレクチン濃縮物の製法及びヤドリギレクチンフラクションを含有する製剤の製法、及び自然免疫抵抗を高めるため及び腫瘍治療のための医薬品

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP0602686B1 (ja)
JP (1) JPH072685A (ja)
AT (1) ATE205394T1 (ja)
DE (2) DE4242902A1 (ja)
DK (1) DK0602686T3 (ja)
ES (1) ES2164059T3 (ja)
PT (1) PT602686E (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004513926A (ja) * 2000-11-14 2004-05-13 プリメ,イアン 宿り木レクチンの経口摂取可能調合剤及び方法。
JP2005511520A (ja) * 2001-10-05 2005-04-28 ビスカム・アーゲー 組換え炭水化物結合ポリペプチドの安定型凍結乾燥生薬製剤

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6379714B1 (en) 1995-04-14 2002-04-30 Pharmaprint, Inc. Pharmaceutical grade botanical drugs
EP0824355A4 (en) * 1995-04-14 1998-12-30 Univ Southern California MISTLE EXTRACT AND METHOD FOR ITS USE
WO1997011967A1 (de) * 1995-09-27 1997-04-03 Thomas David Extrakt von viscum album (weisse mistel)
DE19548367A1 (de) * 1995-12-27 1997-07-03 Madaus Ag Immunologisch wirksame Mistelextraktzubereitungen
DE19639375A1 (de) * 1996-09-25 1998-04-02 Aar Pharma Mistel-Trockenextrakte
GB9721189D0 (en) 1997-10-08 1997-12-03 Speywood Lab The Limited Analgesic conjugates
GB9907429D0 (en) 1999-03-31 1999-05-26 Microbiological Res Authority Modulation of C-fibre activity
DE10260537A1 (de) 2002-12-21 2004-07-15 Kerek, Franz, Dr. Peptide mit hohem Cysteingehalt
EP2314608A1 (de) * 2009-10-26 2011-04-27 EyeSense AG Stabilisierung von Biosensoren für in vivo Anwendungen
EP3243523B1 (de) * 2016-05-11 2020-04-29 YACARE GmbH Lektine und krebsprophylaxe
CN115025207B (zh) * 2022-06-23 2023-02-07 黑龙江中医药大学 一种用于治疗类风湿性关节炎的药物及其制备方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04506068A (ja) * 1989-06-01 1992-10-22 バルトス・パテント・デベロップメント・アンド・ホールジング・カンパニー・リミテッド 調節制御された免疫系を伴う腫瘍治療薬、および併用治療のための個々の物質の使用

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DD235418A1 (de) * 1985-03-19 1986-05-07 Staatl Inst Fuer Immunpraepara Verfahren zur gewinnung von krebshemmenden mistelextrakten mit definiertem lektingehalt
DE3801391A1 (de) * 1988-01-19 1989-07-27 Berkefeld Filter Anlagenbau Gm Verfahren zum behandeln einer fluessigkeit, die eiweisse unterschiedlicher art und andere substanzen, wie salze, zucker, mineralbestandteile, fett, vitamine, enzyme und minorbestandteile enthaelt
DE9208913U1 (de) * 1992-07-03 1992-12-24 Bardosi, Attila, Dr.med., 3400 Göttingen Biochemisch aufgereinigtes Mistel-Lektin (ML-I) als therapeutisch anwendbarer Immunmodulator

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04506068A (ja) * 1989-06-01 1992-10-22 バルトス・パテント・デベロップメント・アンド・ホールジング・カンパニー・リミテッド 調節制御された免疫系を伴う腫瘍治療薬、および併用治療のための個々の物質の使用

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004513926A (ja) * 2000-11-14 2004-05-13 プリメ,イアン 宿り木レクチンの経口摂取可能調合剤及び方法。
JP2005511520A (ja) * 2001-10-05 2005-04-28 ビスカム・アーゲー 組換え炭水化物結合ポリペプチドの安定型凍結乾燥生薬製剤
JP2011157393A (ja) * 2001-10-05 2011-08-18 Viscum Ag 組換え炭水化物結合ポリペプチドの安定型凍結乾燥生薬製剤

Also Published As

Publication number Publication date
DE4242902A1 (de) 1994-06-23
EP0602686B1 (de) 2001-09-12
DE59310211D1 (de) 2001-10-18
EP0602686A2 (de) 1994-06-22
DK0602686T3 (da) 2002-01-14
PT602686E (pt) 2002-03-28
EP0602686A3 (de) 1995-05-03
ES2164059T3 (es) 2002-02-16
ATE205394T1 (de) 2001-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1507544B1 (en) Use of a fraction having anti-cancer activity, isolated from leaves and stems of ginseng (Panax)
DE3752007T2 (de) Mittel zur Entziehung von Endprodukten der fortgeschrittenen Glycosylation
JPH072685A (ja) 安定化された標準化ヤドリギレクチン製剤、ヤドリギレクチン濃縮物の製法及びヤドリギレクチンフラクションを含有する製剤の製法、及び自然免疫抵抗を高めるため及び腫瘍治療のための医薬品
US11273205B2 (en) IL-15 protein complex pharmaceutical composition
Belsheim et al. Tetracyclines and host defense mechanisms: interference with leukocyte chemotaxis
JP4010768B2 (ja) アンジェリカ・ギガス・ナカイから精製した新規のペクチン質多糖類とその精製方法およびその免疫刺激剤としての使用
CN106999515B (zh) 含有亚铁胺基酸螯合物的组合物在制备调控脂肪代谢的药物的用途
EP0484148A1 (en) A method for producing a new medicine for both treating and preventing peptic ulcer diseases and gastritis and thus formulated medicines
WO2016201342A1 (en) Sepsis treatment and related compositions methods and systems
US20050192217A1 (en) Utilization of lipopeptides or lipoproteins in wound treatment and infection prophylaxis
DE69419782T2 (de) Multimeres alpha-lactalbumin enthaltende antibakterielle zusammensetzung
AU677786B2 (en) Lysozyme dimer and compositions containing the same
EP0637964B1 (de) Medikamente zur tumortherapie mit kontrolliertem und reguliertem immunsystem sowie verwendung der einzelsubstanzen zur kombinierten therapie
US20060142254A1 (en) Antipyretic preparation containing xylitol
Lamperi et al. Immunological defenses in CAPD
JP4366081B2 (ja) 高度に精製されたアンチエンドトキシン化合物
JPH02131428A (ja) ヒノキ科植物由来の多糖類含有活性成分の白血球障害の治療に対する使用
WO2021249402A1 (zh) 无细胞脂肪提取液对巨噬细胞极化调节与疾病治疗的作用
JP7398207B2 (ja) Toxic AGEs生成抑制剤
KR20230039856A (ko) 복합 진세노사이드 조성물을 포함하는 항염증 조성물
CN103159710B (zh) 用于抗病毒的十氢萘衍生物
CN112755175A (zh) 一种抗菌肽液体组合物及其制剂
DE69803298T2 (de) Verwendung des wachstumshormons in mitteln zur behandlung der insulinresistenz im herzen
Molrine et al. Impaired human responses to tetanus toxoid in vitamin A-deficient SCID mice reconstituted with human peripheral blood lymphocytes
KR100392996B1 (ko) 세포성장조절제