JPH072674B2 - α−クロルカルボン酸の製造方法 - Google Patents
α−クロルカルボン酸の製造方法Info
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- JPH072674B2 JPH072674B2 JP60261403A JP26140385A JPH072674B2 JP H072674 B2 JPH072674 B2 JP H072674B2 JP 60261403 A JP60261403 A JP 60261403A JP 26140385 A JP26140385 A JP 26140385A JP H072674 B2 JPH072674 B2 JP H072674B2
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- Japan
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- acid
- producing
- chlorine gas
- isobutyric acid
- chlorocarboxylic
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、医薬品の中間原料として有用なα−クロルイ
ソ酪酸等のα−クロルカルボン酸の製造方法に関する。
ソ酪酸等のα−クロルカルボン酸の製造方法に関する。
(従来技術) イソ酪酸を塩素ガスにて塩素化し、α−クロルイソ酪酸
を製造する方法において、触媒として、イオウを用いる
方法(米国特許第2043670号,英国特許第453353号)
や、イソ酪酸クロライドを用いる方法(同英国特許第45
3353号)、三塩化リンを用いる方法(米国特許第201068
5号)等が知られている。
を製造する方法において、触媒として、イオウを用いる
方法(米国特許第2043670号,英国特許第453353号)
や、イソ酪酸クロライドを用いる方法(同英国特許第45
3353号)、三塩化リンを用いる方法(米国特許第201068
5号)等が知られている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、イソ酪酸を塩素ガスにて塩素化し、α−
クロルイソ酪酸を製造するために、前記の触媒について
検討した。その結果、以下に示すように種々の問題点が
あることが明らかになった。即ち、イオウを用いた場合
には、医薬品を製造するにあたっての次工程、例えば、
α−クロルイソ酪酸エチルを蒸留精製する際に、蒸留塔
内に固体として析出し、塔が詰まるという問題点が生じ
た。また、三塩化リンや、イソ酪酸クロライドを用いた
場合には、α−選択性が悪く、α−クロルイソ酪酸の収
率および品質が低下するという問題が生じた。
クロルイソ酪酸を製造するために、前記の触媒について
検討した。その結果、以下に示すように種々の問題点が
あることが明らかになった。即ち、イオウを用いた場合
には、医薬品を製造するにあたっての次工程、例えば、
α−クロルイソ酪酸エチルを蒸留精製する際に、蒸留塔
内に固体として析出し、塔が詰まるという問題点が生じ
た。また、三塩化リンや、イソ酪酸クロライドを用いた
場合には、α−選択性が悪く、α−クロルイソ酪酸の収
率および品質が低下するという問題が生じた。
(問題を解決するための手段) 本発明者らは、工業的に不利に上記の方法に替わる、次
工程での固体析出などのトラブルがなく、α−選択性が
よく、しかも効率のよいα−クロルイソ酪酸の製造方法
を確立すべく、鋭意検討した結果、触媒としてオキシ塩
化リンを用いると、上記の問題点を改善できることを見
い出した。
工程での固体析出などのトラブルがなく、α−選択性が
よく、しかも効率のよいα−クロルイソ酪酸の製造方法
を確立すべく、鋭意検討した結果、触媒としてオキシ塩
化リンを用いると、上記の問題点を改善できることを見
い出した。
また、同時にこの方法は、α−クロルイソ酪酸の製法に
限るものでなく、α−クロルカルボン酸の製法に適用で
きることを見い出し、本発明に至った。
限るものでなく、α−クロルカルボン酸の製法に適用で
きることを見い出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、 一般式 (R1およびR2は、アルキル基を表わし、同一の基であっ
てもよい。)を有するカルボン酸(以下これを単にカル
ボン酸と呼ぶ。)を塩素ガスにて塩素化し、α−クロル
カルボン酸を製造する方法において、触媒として、オキ
シ塩化リンを用いることを特徴とする、α−クロルカル
ボン酸の製造方法である。
てもよい。)を有するカルボン酸(以下これを単にカル
ボン酸と呼ぶ。)を塩素ガスにて塩素化し、α−クロル
カルボン酸を製造する方法において、触媒として、オキ
シ塩化リンを用いることを特徴とする、α−クロルカル
ボン酸の製造方法である。
本発明のカルボン酸とは、イソ酪酸、α−メチル酪酸、
2−メチル吉草酸、α−フェニルプロピオン酸、等であ
る。
2−メチル吉草酸、α−フェニルプロピオン酸、等であ
る。
本反応は、気泡塔式や攪拌羽による強制攪拌式等の反応
器に入れたカルボン酸の中に、塩素ガスを吹き込むこと
によって、実施される。
器に入れたカルボン酸の中に、塩素ガスを吹き込むこと
によって、実施される。
本発明において、触媒として用いるオキシ塩化リンの量
は、カルボン酸に対して4〜6モル%が好ましい。これ
以上に触媒量を多くした場合でも、目的物の収率には、
あまり向上はみられない。3モル%以下では副生成物、
特にβ−クロルカルボン酸の生成が増加する。また、反
応温度は125〜150℃が好ましく、これよりも低すぎる場
合には、β−クロルカルボン酸およびジクロルカルボン
酸等の、副生成物が多く生成するようになる。また、高
すぎる場合には、タール分が多く析出し、好ましい状態
とはいえない。
は、カルボン酸に対して4〜6モル%が好ましい。これ
以上に触媒量を多くした場合でも、目的物の収率には、
あまり向上はみられない。3モル%以下では副生成物、
特にβ−クロルカルボン酸の生成が増加する。また、反
応温度は125〜150℃が好ましく、これよりも低すぎる場
合には、β−クロルカルボン酸およびジクロルカルボン
酸等の、副生成物が多く生成するようになる。また、高
すぎる場合には、タール分が多く析出し、好ましい状態
とはいえない。
塩素ガスの吹き込み時間、吹き込み速度、および塩素ガ
ス/カルボン酸のモル比は、反応装置の形状や、規模な
どに応じて適宜選択される。
ス/カルボン酸のモル比は、反応装置の形状や、規模な
どに応じて適宜選択される。
(発明の効果) 本発明の方法により、 1)次工程での固体析出などのトラブルがなく、 また、 2)α−選択性が高く、 3)高品質のα−クロルカルボン酸を高収率で効率的に
得ることができる。
得ることができる。
以下本発明を実施例および比較例によって詳細に説明す
る。
る。
実施例1 半径5cm,高さ100cmの塔型反応器に、イソ酪酸1000g(純
度99.5%)とオキシ塩化リン(POCl3)86.6g(イソ酪酸
に対して5.0モル%)を仕込み、加熱した。
度99.5%)とオキシ塩化リン(POCl3)86.6g(イソ酪酸
に対して5.0モル%)を仕込み、加熱した。
原料温度80℃の時点で、塩素ガスを、吹き込み始め、反
応温度を137〜143℃に保った。
応温度を137〜143℃に保った。
吹き込み速度1000ml/minで塩素ガスを277分間吹き込ん
だ。このとき塩素/イソ酪酸のモル比は、1.02であっ
た。反応終了後冷却したのち、反応液を抜き取り、ジア
ゾメタン処理してガスクロ分析した。分析結果を表1に
示す。
だ。このとき塩素/イソ酪酸のモル比は、1.02であっ
た。反応終了後冷却したのち、反応液を抜き取り、ジア
ゾメタン処理してガスクロ分析した。分析結果を表1に
示す。
実施例2 実施例1と同様の反応器に、イソ酪酸1000g(純度99.5
%)とオキシ塩化リン(POCl3)86.6g(イソ酪酸に対し
て5.0モル%)を仕込み、実施例1と同様の条件で塩素
ガスを285分間吹き込み、反応温度を140〜146℃に保っ
た。
%)とオキシ塩化リン(POCl3)86.6g(イソ酪酸に対し
て5.0モル%)を仕込み、実施例1と同様の条件で塩素
ガスを285分間吹き込み、反応温度を140〜146℃に保っ
た。
反応終了後、実施例1と同様に処理して、ガスクロ分析
した。
した。
分析結果を表1に示す。
実施例3 実施例1と同様の反応器に、イソ酪酸650g(純度99.5
%)とオキシ塩化リン(POCl3)34.0g(イソ酪酸に対し
て3.0モル%)を仕込み、実施例1と同様に塩素ガスを
吹き込み始め、反応温度を130〜133℃に保った。吹き込
み速度500ml/minで塩素ガスを350分間吹き込んだ。この
とき塩素/イソ酪酸のモル比は、0.97であった。反応終
了後、実施例1と同様に処理して、ガスクロ分析した。
分析結果を表1に示す。
%)とオキシ塩化リン(POCl3)34.0g(イソ酪酸に対し
て3.0モル%)を仕込み、実施例1と同様に塩素ガスを
吹き込み始め、反応温度を130〜133℃に保った。吹き込
み速度500ml/minで塩素ガスを350分間吹き込んだ。この
とき塩素/イソ酪酸のモル比は、0.97であった。反応終
了後、実施例1と同様に処理して、ガスクロ分析した。
分析結果を表1に示す。
比較例1 実施例1と同様の反応器に、イソ酪酸650g(純度99.5
%)と三塩化リン30.2g(イソ酪酸に対して3.0モル%)
を仕込み、実施例3と同様の条件で塩素ガスを350分間
吹き込み、反応温度を127〜131℃に保った。
%)と三塩化リン30.2g(イソ酪酸に対して3.0モル%)
を仕込み、実施例3と同様の条件で塩素ガスを350分間
吹き込み、反応温度を127〜131℃に保った。
反応終了後、実施例1と同様に処理してガスクロ分析し
た。
た。
分析結果を表1に示す。
比較例2 実施例1と同様の反応器に、イソ酪酸1000g(純度99.3
%)とイソ酪酸クロライド48.1g(イソ酪酸に対して4.0
モル%)を仕込み、実施例1と同様に塩素ガスを吹き込
み始め、反応温度を140〜143℃に保った。吹き込み速度
1000ml/minで、塩素ガスを263分間吹き込んだ。このと
きの塩素/イソ酪酸のモル比は0.97であった。反応終了
後実施例1と同様に処理して、ガスクロ分析した。分析
結果を表1に示す。
%)とイソ酪酸クロライド48.1g(イソ酪酸に対して4.0
モル%)を仕込み、実施例1と同様に塩素ガスを吹き込
み始め、反応温度を140〜143℃に保った。吹き込み速度
1000ml/minで、塩素ガスを263分間吹き込んだ。このと
きの塩素/イソ酪酸のモル比は0.97であった。反応終了
後実施例1と同様に処理して、ガスクロ分析した。分析
結果を表1に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (R1およびR2は、アルキル基を表わし、同一の基であっ
てもよい。)を有するカルボン酸を塩素ガスにて塩素化
し、α−クロルカルボン酸を製造する方法において、触
媒として、オキシ塩化リンを用いることを特徴とする、
α−クロルカルボン酸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60261403A JPH072674B2 (ja) | 1985-11-22 | 1985-11-22 | α−クロルカルボン酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60261403A JPH072674B2 (ja) | 1985-11-22 | 1985-11-22 | α−クロルカルボン酸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62123146A JPS62123146A (ja) | 1987-06-04 |
JPH072674B2 true JPH072674B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=17361382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60261403A Expired - Lifetime JPH072674B2 (ja) | 1985-11-22 | 1985-11-22 | α−クロルカルボン酸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072674B2 (ja) |
-
1985
- 1985-11-22 JP JP60261403A patent/JPH072674B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62123146A (ja) | 1987-06-04 |
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