JPH0463867B2 - - Google Patents
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- JPH0463867B2 JPH0463867B2 JP3229684A JP3229684A JPH0463867B2 JP H0463867 B2 JPH0463867 B2 JP H0463867B2 JP 3229684 A JP3229684 A JP 3229684A JP 3229684 A JP3229684 A JP 3229684A JP H0463867 B2 JPH0463867 B2 JP H0463867B2
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Description
本発明はアセトアルデヒド又はパラアセトアル
デヒドを塩素化してモノクロルアセトアルデヒド
を製造する方法の改良に関するものである。 モノクロルアセトアルデヒドは医薬品原料及び
有機工業薬品の中間体として有用な化合物であ
る。 モノクロルアセトアルデヒドの製造方法に関し
ては、従来より多数報告されており、アセトアル
デヒド又はパラアセトアルデヒドを塩素化する方
法は工業的に安価に製造できる点で優れたもので
ある。例えば、アセトアルデヒドを非水系で塩素
化した後に、水を加えてモノクロルアセトアルデ
ヒドを抽出する方法(特開昭29−1982)。反応器
に塩酸水、パラアセトアルデヒド及び塩素を連続
的に仕込み、反応器より溢流させる反応液を薄膜
流下式蒸発器と充填塔で蒸留する方法(特開昭33
−1865)等が知られている。 しかしながら、これ等先行技術に記載されてい
る収率は約80〜90%とされているが、当時の分析
技術(主にリツパー法)では不純物を個々に評価
することは困難であり、モノクロルアセトアルデ
ヒド、未反応アセトアルデヒド、ジクロルアセト
アルデヒド、クロトンアルデヒド又はアルドール
及び2−クロルクロトンアルデヒド等を目的物と
して評価した成績であると言つても過言ではな
い。事実、特公昭33−1865について、本発明者ら
が追試した結果では、比較例1に示す如く、酢酸
の副生が少ないが、ジクロルアセトアルデヒド、
クロトンアルデヒド、2−クロルクロトンアルデ
ヒドが多く副生しており、反応収率は約75%と低
かつた。 さらに、これ等不純物は沸点、溶解性等の物性
がモノクロルアセトアルデヒドと近似しているた
め、蒸留、抽出、再結晶等の通常の精製手段では
不純物との分離が困難であり、得られる製品々質
が極めて低い。 又、近年医薬品原料用のモノクロルアセトアル
デヒドについてジクロルアセトアルデヒドが含有
量1%以下(純分45%の水溶液で0.5%以下)で
あることを要望されている。 本発明はアセトアルデヒド又はパラアセトアル
デヒドを塩素化する方法において、前記不純物の
副生を制御することで、高収率かつ高品質のモノ
クロルアセトアルデヒドを選択的に製造せんとす
るものである。 即ち、本発明は (1) 塩酸水素溶液中で、アセトアデド又はパラア
セトアルデヒドと塩素とを反応させ、モノクロ
ルアセトアルデヒドを合成するに当り、 (A) 完全混合型反応器を採用することおよび (B) 反応液中の溶存塩素を2500ppm以下に保つ
ように、塩素を段階的に連続供給すると共
に、 (C) 塩酸濃度を水に対して15〜25重量%に保つ
ように、 水を段階的に連続供給することを特徴とするモ
ノクロルアセトアルデヒドの製造方法 (2) 反応温度が5〜20℃であることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の方法である。そこ
で、この製造法に係る副反応は次の如く考えら
れる。 () Cl2+H2→HOCl+HCl HOCl→〔O〕+HCl CH3CHO+〔O〕→CH3COOH ()CH2ClCHOCl2 ―――→ CHCl2CHO+HCl 本発明者らは鋭意検討を重ねることによつて、
上記副反応はいずれも塩酸水濃度及び反応温度が
著しく影響することをつきとめた。第1表はバツ
チ反応において、終始一定の塩酸水濃度で塩素化
し、アセトアルデヒドの変化率約94%における塩
酸水濃度及び反応温度と不純物(副率)の関係を
示したものである。 塩酸水濃度が23%以上では不純物の副生が著し
くなる。ここで、蒸留精製では目的との沸点差か
らジクロルアセトアルデヒドは分離可能である
が、クロトンアルデヒド及び2−クロルクロトン
アルデヒドは分離困難である。逆に、塩酸水濃度
が18%以下では反応速度が遅くなる。従つて反応
中の塩酸水濃度を一定に(15〜25%)保持するた
め、副生塩酸の生成量に合わせて水を連続的に供
給する。具体的には水の供給を段階的に下げて行
くことにより、不純物の副生を限度以下に抑制で
きる。 さらに、不純物の中、酢酸は塩酸水濃度を高く
することにより、抑制できる事実は特公昭33−
1865によつて公知であるが、驚くべきことに反応
中のアセトアルデヒドの消費速度に合わせて塩素
を連続的に供給する。具体的には反応液中に過剰
の塩素が溶解し、淡黄色に着色しないように
デヒドを塩素化してモノクロルアセトアルデヒド
を製造する方法の改良に関するものである。 モノクロルアセトアルデヒドは医薬品原料及び
有機工業薬品の中間体として有用な化合物であ
る。 モノクロルアセトアルデヒドの製造方法に関し
ては、従来より多数報告されており、アセトアル
デヒド又はパラアセトアルデヒドを塩素化する方
法は工業的に安価に製造できる点で優れたもので
ある。例えば、アセトアルデヒドを非水系で塩素
化した後に、水を加えてモノクロルアセトアルデ
ヒドを抽出する方法(特開昭29−1982)。反応器
に塩酸水、パラアセトアルデヒド及び塩素を連続
的に仕込み、反応器より溢流させる反応液を薄膜
流下式蒸発器と充填塔で蒸留する方法(特開昭33
−1865)等が知られている。 しかしながら、これ等先行技術に記載されてい
る収率は約80〜90%とされているが、当時の分析
技術(主にリツパー法)では不純物を個々に評価
することは困難であり、モノクロルアセトアルデ
ヒド、未反応アセトアルデヒド、ジクロルアセト
アルデヒド、クロトンアルデヒド又はアルドール
及び2−クロルクロトンアルデヒド等を目的物と
して評価した成績であると言つても過言ではな
い。事実、特公昭33−1865について、本発明者ら
が追試した結果では、比較例1に示す如く、酢酸
の副生が少ないが、ジクロルアセトアルデヒド、
クロトンアルデヒド、2−クロルクロトンアルデ
ヒドが多く副生しており、反応収率は約75%と低
かつた。 さらに、これ等不純物は沸点、溶解性等の物性
がモノクロルアセトアルデヒドと近似しているた
め、蒸留、抽出、再結晶等の通常の精製手段では
不純物との分離が困難であり、得られる製品々質
が極めて低い。 又、近年医薬品原料用のモノクロルアセトアル
デヒドについてジクロルアセトアルデヒドが含有
量1%以下(純分45%の水溶液で0.5%以下)で
あることを要望されている。 本発明はアセトアルデヒド又はパラアセトアル
デヒドを塩素化する方法において、前記不純物の
副生を制御することで、高収率かつ高品質のモノ
クロルアセトアルデヒドを選択的に製造せんとす
るものである。 即ち、本発明は (1) 塩酸水素溶液中で、アセトアデド又はパラア
セトアルデヒドと塩素とを反応させ、モノクロ
ルアセトアルデヒドを合成するに当り、 (A) 完全混合型反応器を採用することおよび (B) 反応液中の溶存塩素を2500ppm以下に保つ
ように、塩素を段階的に連続供給すると共
に、 (C) 塩酸濃度を水に対して15〜25重量%に保つ
ように、 水を段階的に連続供給することを特徴とするモ
ノクロルアセトアルデヒドの製造方法 (2) 反応温度が5〜20℃であることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の方法である。そこ
で、この製造法に係る副反応は次の如く考えら
れる。 () Cl2+H2→HOCl+HCl HOCl→〔O〕+HCl CH3CHO+〔O〕→CH3COOH ()CH2ClCHOCl2 ―――→ CHCl2CHO+HCl 本発明者らは鋭意検討を重ねることによつて、
上記副反応はいずれも塩酸水濃度及び反応温度が
著しく影響することをつきとめた。第1表はバツ
チ反応において、終始一定の塩酸水濃度で塩素化
し、アセトアルデヒドの変化率約94%における塩
酸水濃度及び反応温度と不純物(副率)の関係を
示したものである。 塩酸水濃度が23%以上では不純物の副生が著し
くなる。ここで、蒸留精製では目的との沸点差か
らジクロルアセトアルデヒドは分離可能である
が、クロトンアルデヒド及び2−クロルクロトン
アルデヒドは分離困難である。逆に、塩酸水濃度
が18%以下では反応速度が遅くなる。従つて反応
中の塩酸水濃度を一定に(15〜25%)保持するた
め、副生塩酸の生成量に合わせて水を連続的に供
給する。具体的には水の供給を段階的に下げて行
くことにより、不純物の副生を限度以下に抑制で
きる。 さらに、不純物の中、酢酸は塩酸水濃度を高く
することにより、抑制できる事実は特公昭33−
1865によつて公知であるが、驚くべきことに反応
中のアセトアルデヒドの消費速度に合わせて塩素
を連続的に供給する。具体的には反応液中に過剰
の塩素が溶解し、淡黄色に着色しないように
【表】
(溶存塩素2500ppm以下)塩素の供給を段階的
に下げて行くことにより、酢酸の副生を1%以
下、かつ、他の不純物の副生を激減し得る。 本発明の方法における反応液中の溶存塩素は
2500ppm以下(塩素仕込)で、かつ反応中の塩酸
水濃度は15〜25%、特には18〜23%(水仕込)が
望ましい。 ちなみに、パラアセトアルデヒド20部及び20%
塩酸水80部をバツチ反応(過剰塩素)した場合
(比較例2)では、塩素化について反応液は真黄
色着色し(溶存塩素4400ppm)、又その反応の終
点近くで塩酸水濃度は37.2%に達した。そこで、
ジクロルアセトアルデヒドは急激に増加し、さら
にモノクロルアセトアルデヒドが一部縮合し、タ
ールを生成したので、低収率(79.7%)となつ
た。又、反応温度が低いと反応速度が遅くなり、
酢酸の副生が多くなる。逆に、反応温度が高い
と、ジクロルアセトアルデヒド、クロトンアルデ
ヒド及び2−クロルクロトンアルデヒド等の副生
が多くなる。従つて、反応温度は5〜20℃特に、
10〜15℃が望ましい。 原料の仕込比率はアセトアルデヒド又はパラア
セトアルデヒドに対する水の比率(重量比)は
4/1〜5/1が望ましい。アセトアルデヒドの
比率を増すとアルデヒド類の不純物が増加し、水
の比率を増すと製造能力が低下するので不利であ
る。なお、塩素も含めた実際の原料仕込は反応装
置及び操作条件等によつて微妙に影響を受けるの
で、事実上実験によつて適宜決めるべきである。 本発明、パツチ反応を例示して説明して来た
が、反応缶を直列に、例えば4基連続し、1〜4
槽までアセトアルデヒドの変化率を変え、各々ア
セトアルデヒドの消費速度及び副生塩酸の生成量
に合わせて、塩素と水を仕込むことにより連続反
応も可能である。又、反応器の型式は完全混合型
が適当であり、遂次反応(副反応)を助長する押
出し型(塔式)を避けるべきである。 塩素化で得られた反応液は普通の蒸留操作によ
つて精製されるが、このとき塩酸濃度が高いと保
存中にモノクロルアセトアルデヒドが縮合し、低
収率になるため、最終の塩酸水濃度は20%以下に
すべきである。 斯様にして、本発明の方法を実施すれば高収率
(生成率88〜92%)で、かつ、高品質のモノクロ
ルアセトアルデヒドを容易に製造することができ
るので、その工業的規模の製造に及ぼす利益は極
めて大きい。 以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて、
具体的に説明する。 比較例 1 内径2cm×高さ200cm(容積630ml)のジヤケツ
ト付吸収管(塔式反応器)に、パラアセセトアル
デヒド100g(AD2.27mol)及び20%塩酸水400
gを仕込み、反応式温度10±2℃に保ちながら、
塩素を10N/Hrで5時間(2.23mol)導入して
バツチ反応した。 引続き、パラアルデヒド11g/Hr(0.083mol/
Hr)、塩素5.6N/Hr(0.25mpl/Hr)及び15%
塩酸水44g/Hrで仕込み、12時間連続反応した。
結果は第2表に示す。
に下げて行くことにより、酢酸の副生を1%以
下、かつ、他の不純物の副生を激減し得る。 本発明の方法における反応液中の溶存塩素は
2500ppm以下(塩素仕込)で、かつ反応中の塩酸
水濃度は15〜25%、特には18〜23%(水仕込)が
望ましい。 ちなみに、パラアセトアルデヒド20部及び20%
塩酸水80部をバツチ反応(過剰塩素)した場合
(比較例2)では、塩素化について反応液は真黄
色着色し(溶存塩素4400ppm)、又その反応の終
点近くで塩酸水濃度は37.2%に達した。そこで、
ジクロルアセトアルデヒドは急激に増加し、さら
にモノクロルアセトアルデヒドが一部縮合し、タ
ールを生成したので、低収率(79.7%)となつ
た。又、反応温度が低いと反応速度が遅くなり、
酢酸の副生が多くなる。逆に、反応温度が高い
と、ジクロルアセトアルデヒド、クロトンアルデ
ヒド及び2−クロルクロトンアルデヒド等の副生
が多くなる。従つて、反応温度は5〜20℃特に、
10〜15℃が望ましい。 原料の仕込比率はアセトアルデヒド又はパラア
セトアルデヒドに対する水の比率(重量比)は
4/1〜5/1が望ましい。アセトアルデヒドの
比率を増すとアルデヒド類の不純物が増加し、水
の比率を増すと製造能力が低下するので不利であ
る。なお、塩素も含めた実際の原料仕込は反応装
置及び操作条件等によつて微妙に影響を受けるの
で、事実上実験によつて適宜決めるべきである。 本発明、パツチ反応を例示して説明して来た
が、反応缶を直列に、例えば4基連続し、1〜4
槽までアセトアルデヒドの変化率を変え、各々ア
セトアルデヒドの消費速度及び副生塩酸の生成量
に合わせて、塩素と水を仕込むことにより連続反
応も可能である。又、反応器の型式は完全混合型
が適当であり、遂次反応(副反応)を助長する押
出し型(塔式)を避けるべきである。 塩素化で得られた反応液は普通の蒸留操作によ
つて精製されるが、このとき塩酸濃度が高いと保
存中にモノクロルアセトアルデヒドが縮合し、低
収率になるため、最終の塩酸水濃度は20%以下に
すべきである。 斯様にして、本発明の方法を実施すれば高収率
(生成率88〜92%)で、かつ、高品質のモノクロ
ルアセトアルデヒドを容易に製造することができ
るので、その工業的規模の製造に及ぼす利益は極
めて大きい。 以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて、
具体的に説明する。 比較例 1 内径2cm×高さ200cm(容積630ml)のジヤケツ
ト付吸収管(塔式反応器)に、パラアセセトアル
デヒド100g(AD2.27mol)及び20%塩酸水400
gを仕込み、反応式温度10±2℃に保ちながら、
塩素を10N/Hrで5時間(2.23mol)導入して
バツチ反応した。 引続き、パラアルデヒド11g/Hr(0.083mol/
Hr)、塩素5.6N/Hr(0.25mpl/Hr)及び15%
塩酸水44g/Hrで仕込み、12時間連続反応した。
結果は第2表に示す。
【表】
比較例 2
容積1の撹拌機、ジヤケツト付セパラブルフ
ラスコ(槽式反応器)に、パラアセトアルデヒド
100g(AD2.27mol)及び20%塩酸水400gを仕
込み、反応式温度10±2℃に保ちながら、塩素を
4.1N/Hr(一定速度)で導入し、12.5時間
(2.29mol)バツチ反応した。結果は第3表に示
す。
ラスコ(槽式反応器)に、パラアセトアルデヒド
100g(AD2.27mol)及び20%塩酸水400gを仕
込み、反応式温度10±2℃に保ちながら、塩素を
4.1N/Hr(一定速度)で導入し、12.5時間
(2.29mol)バツチ反応した。結果は第3表に示
す。
【表】
実施例 1
容積3の撹拌機、ジヤケツト付セパラブルフ
ラスコ(槽式反応器)に、パラアセトアルデヒド
440g(AD10mol)及び20%塩酸水2493gを仕込
み、反応式温度10±1℃に保ちながら、塩素
(Cl2)及び(H2O)を第4表に示す如く、反応液
中の溶存塩素及び塩酸水濃度に合わせて、段階的
に導入して、バツチ反応した。操作条件及び結果
は第4表に示す。 実施例 2〜5 操作条件を第5表に示す如く、変えた以外は実
施例1と同様に処理した。 結果は第5表に示す。 実施例 6 第1槽容積3、第2槽容積6、第3槽容積
10及び第4槽容積6の撹拌機、ジヤケツト付
各槽反応器を用いて、4基直列連続反応を実施し
た。 先ず第1層に、パラアセトルアルデヒド440g
(AD10mol)及び20%塩素水2,490gを仕込み、
反応式温度10±2℃に保ちながら、塩素2.24N
/Hr及び水146g/Hrを導入して、5時間
(Cl25mol)バツチ反応した。 引続き、パラアセトアルデヒド95g/Hr
(2.16mol/Hr)、16%塩酸水713g/Hr及び塩素
22.4N/Hrを同時に仕込み、連続反応を開始し
た。 次に、各反応液が次の反応缶へ流出し始めてか
ら、順次各槽で連続反応を開始した。反応温度は
10±2℃に維持した。第2槽には水85g/Hr及
び塩素13.3N/Hrを、第3槽には水40g/Hr
及び塩素6.6N/Hrを、さらに第4槽には水19
g/Hr及び塩素3.2N/Hrを同時に仕込んだ。
連続的運転は平常状態に移行した後、24時間行つ
た。操作中各反応液中の溶存塩素は8002000ppm、
塩酸水濃度は19.9〜20.7%であつた。 結果は第6表に示す。
ラスコ(槽式反応器)に、パラアセトアルデヒド
440g(AD10mol)及び20%塩酸水2493gを仕込
み、反応式温度10±1℃に保ちながら、塩素
(Cl2)及び(H2O)を第4表に示す如く、反応液
中の溶存塩素及び塩酸水濃度に合わせて、段階的
に導入して、バツチ反応した。操作条件及び結果
は第4表に示す。 実施例 2〜5 操作条件を第5表に示す如く、変えた以外は実
施例1と同様に処理した。 結果は第5表に示す。 実施例 6 第1槽容積3、第2槽容積6、第3槽容積
10及び第4槽容積6の撹拌機、ジヤケツト付
各槽反応器を用いて、4基直列連続反応を実施し
た。 先ず第1層に、パラアセトルアルデヒド440g
(AD10mol)及び20%塩素水2,490gを仕込み、
反応式温度10±2℃に保ちながら、塩素2.24N
/Hr及び水146g/Hrを導入して、5時間
(Cl25mol)バツチ反応した。 引続き、パラアセトアルデヒド95g/Hr
(2.16mol/Hr)、16%塩酸水713g/Hr及び塩素
22.4N/Hrを同時に仕込み、連続反応を開始し
た。 次に、各反応液が次の反応缶へ流出し始めてか
ら、順次各槽で連続反応を開始した。反応温度は
10±2℃に維持した。第2槽には水85g/Hr及
び塩素13.3N/Hrを、第3槽には水40g/Hr
及び塩素6.6N/Hrを、さらに第4槽には水19
g/Hr及び塩素3.2N/Hrを同時に仕込んだ。
連続的運転は平常状態に移行した後、24時間行つ
た。操作中各反応液中の溶存塩素は8002000ppm、
塩酸水濃度は19.9〜20.7%であつた。 結果は第6表に示す。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塩酸水溶液中で、アセトアルデヒド又はパラ
アセトアルデヒドと塩素とを反応させ、モノクロ
ルアセトアルデヒドを合成するに当り、 (A) 完全混合型反応器を採用することおよび (B) 反応液中の溶存塩素を2500ppm以下に保つよ
うに、塩素を段階的に連続供給すると共に、 (C) 塩酸濃度を水に対して15〜25重量%に保つよ
うに、 水を段階的に連続供給することを特徴とするモ
ノクロルアセトアルデヒドの製造方法。 2 反応温度が5〜20℃であることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3229684A JPS60178839A (ja) | 1984-02-24 | 1984-02-24 | モノクロルアセトアルデヒドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3229684A JPS60178839A (ja) | 1984-02-24 | 1984-02-24 | モノクロルアセトアルデヒドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60178839A JPS60178839A (ja) | 1985-09-12 |
JPH0463867B2 true JPH0463867B2 (ja) | 1992-10-13 |
Family
ID=12354991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3229684A Granted JPS60178839A (ja) | 1984-02-24 | 1984-02-24 | モノクロルアセトアルデヒドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60178839A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06306072A (ja) * | 1993-04-21 | 1994-11-01 | Kureha Chem Ind Co Ltd | モノクロロアセトアルデヒド三量体をクロラールと併産する方法 |
CN104355974B (zh) * | 2014-11-17 | 2016-02-03 | 潍坊汇韬化工有限公司 | 一种填料塔合成氯乙醛及其生产工艺 |
-
1984
- 1984-02-24 JP JP3229684A patent/JPS60178839A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60178839A (ja) | 1985-09-12 |
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