JPH07266595A - サーマルヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

サーマルヘッドおよびその製造方法

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JPH07266595A
JPH07266595A JP5921794A JP5921794A JPH07266595A JP H07266595 A JPH07266595 A JP H07266595A JP 5921794 A JP5921794 A JP 5921794A JP 5921794 A JP5921794 A JP 5921794A JP H07266595 A JPH07266595 A JP H07266595A
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JP
Japan
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electrode lead
lead
thermal head
resistor layer
branch
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Pending
Application number
JP5921794A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Tagashira
史明 田頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱領域における温度分布の均一化、特に発
熱領域における両端部の温度が上昇する印字品位の向上
するサーマルヘッドを提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、発熱抵抗体上に対向配置した一対
の電極リードと、前記電極リード間において該電極リー
ド端部近傍に分離配置した一対の導体部とを有し、前記
一対の導体部間を第1の発熱領域とし、前記電極リード
と前記導体部間を前記第1の発熱領域より小さい第2の
発熱領域としたことを特徴とするサーマルヘッドであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッドおよび
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サーマルヘッドは、例えば薄膜
型サーマルヘッドを例にとると、図9に示すように、セ
ラミックス等からなる絶縁基板21上に、スパッタリン
グ蒸着方法等によりTa2N等からなる抵抗体層22が
形成され、さらに、この抵抗体層22上にフォトリソグ
ラフィ法等によりアルミニウム等からなる複数の枝部2
3aを有する共通電極リード23および複数の個別電極
リード24が、枝部23aと個別電極リード24とがそ
れぞれ一定間隔を離間して対向するように形成された後
に、上記絶縁基板21上の抵抗体層22、共通電極リー
ド23および個別電極リード24を覆うようにスパッタ
リング蒸着方法等によりSiO2等からなる保護 層2
5が形成されてなるものである。
【0003】この種のサーマルヘッドでは、上記個別電
極リード24のうち選択的に通電させることにより、共
通電極リード23のリード枝部23aと個別電極リード
24との間の抵抗体層22を導電させて、当該部分での
抵抗体層22を発熱させているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成のサーマルヘッドにおいては、共通電極リード
23の枝部23aと個別電極リード24との間の抵抗体
層22の発熱領域Hを上記操作により発熱させた際に、
発熱領域Hの両端部(発熱領域Hの各電極リード23
a、24の近傍部)において発熱領域Hで発生した熱が
各電極リード23a、24へ逃げやすく、発熱領域中央
部に比較して両端部で極めて温度が低下しており(図3
参照)、このような状態で記録紙(図示せず)等に印字
すると、エッジ部のぼやけた鮮明さにかける印字となる
印字品位の低下を招くといった問題があった。
【0005】これを解決するために、実開昭61−56
043号公報に記載のように、発熱領域に電極を設けて
発熱領域を分離させ、発熱領域の広い範囲に亘って温度
分布を均一化させるといった技術が提供されているが、
印字の濃度を全体的に均一化することができたものの、
印字におけるエッジ部の鮮明さを出すには至らなかっ
た。
【0006】本発明は、以上のような状況下で考え出さ
れたもので、発熱領域における温度分布の均一化、特に
発熱領域における両端部の温度が上昇する印字品位の向
上するサーマルヘッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、発熱抵抗体上に対向配置した一対の電極
リードと、前記電極リード間において該電極リード端部
近傍に分離配置した一対の導体部とを有し、前記一対の
導体部間を第1の発熱領域とし、前記電極リードと前記
導体部間を前記第1の発熱領域より小さい第2の発熱領
域としたことを特徴とするサーマルヘッドを提供するも
のである。
【0008】また、本発明は、前記第2の発熱領域を、
前記導体部に向けて凹状に形成したことを特徴とする請
求項1に記載のサーマルヘッドを提供し得る。
【0009】
【作用および効果】従って、本発明によれば、電極リー
ドと導体部間を第1の発熱領域より小さい第2の発熱領
域としているので、電極リード間における発熱領域の各
電極リード端部近傍における発熱温度が、該第2の発熱
領域より発生する熱量により上昇するため、第1の発熱
領域から導体部側に逃げる熱の代償として、第1の発熱
領域における導体部近傍に加わり、第1の発熱領域にお
ける中央部の発熱温度との差は減少し、一対の電極リー
ド間における電極リードの長さ方向の温度分布は均一化
しやすくなる。このため、例えば上記サーマルヘッドを
用いて被印字体へ加熱することにより印字する際に、印
字の端部に至るまで加熱温度を略同一とし得るので、極
めて鮮明な印字品位の高い印字を提供することが可能と
なる。
【0010】また、本発明によれば、第2の発熱領域
を、前記導体部に向けて凹状に形成したので、第2の発
熱領域の電極リードの幅方向における端部近傍では、そ
の中央部近傍に比較して発熱量が多くなるため、第1の
発熱領域において外部への放熱量がより多い端部に、第
2の発熱領域において発生する熱が多く加わるため、上
記第1の発熱領域の電極リードの長さ方向における温度
分布の均一さに加えて、その幅方向における温度分布を
も均一化することが可能となり、より鮮明な印字品位の
高い印字を提供することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、薄膜型サーマル
ヘッドを例にとり、図1乃至図4を参照しつつ説明す
る。図1および図2は、薄膜型サーマルヘッドを示す要
部斜視図およびX−X視断面図である。
【0012】このサーマルヘッドは、セラミックスから
なる絶縁基板1上に、スパッタリングによりTa2N等
からなる抵抗体層2を蒸着形成し、さらに、この抵抗体
層2上にフォトリソグラフィ法によりアルミニウムから
なる複数の枝リード3aを有する共通電極リード3およ
び複数の個別電極リード4を、枝リード3aと個別電極
リード4とがそれぞれ一定間隔を離間して対向するよう
に配置して、共通電極リード3の枝リード3aと個別電
極リード4との間を抵抗体層2a(第1の発熱領域)と
するとともに、それぞれ枝リード3aおよび個別電極リ
ード4の対向する端部近傍に分離した一対の導体部5a
および5bを配置して、導体部5aと枝リード3a、導
体部5bと個別電極リード4との間に、それぞれ抵抗体
層2b1、2b2(第2の発熱領域)の各電極リード3
a、4の長さ方向における長さ寸法を、抵抗体層2aよ
り小さくなるように形成した後に、上記絶縁基板1上の
各抵抗体層2、共通電極リード3、個別電極リード4お
よび導体部5を覆うようにスパッタリングによりSiO
2等からなる略透明の保護層6を形成してなるもので
あり、上記個別電極リード4のうち選択的に通電させる
ことにより、選択された個別電極リード4と枝リード3
aとの間を導電させる。このとき、上記リード間におけ
る導電状態は、枝リード3aから抵抗体層2b1、導体
部5a、抵抗体層2a、導体部5b、抵抗体層2b2、
個別電極リード4へと順次通電されているので、抵抗体
層2a、2b1および2b2において発熱している。
【0013】上記のように構成したサーマルヘッドにお
いては、図3に示すように、枝リード3aと導体部5a
との間、個別電極リード4と導体部5bとの間を、それ
ぞれ抵抗体層2aの上記長さ寸法より小さい抵抗体層2
b1、2b2としているので、枝リード3aと個別電極
リード4との間における発熱領域の各リード3a,4端
部近傍における発熱温度が、該抵抗体層2b1、2b2
より発生する熱量により上昇するため、抵抗体層2aか
ら導体部5a,5b側に逃げる熱の代償として、抵抗体
層2aにおける導体部5a,5b近傍にそれぞれ加わ
り、抵抗体層2aにおける中央部の発熱温度との差は減
少する。従って枝リード3aと個別電極リード4との間
におけるその長さ方向の温度分布は均一化しやすくな
る。このため、例えば上記サーマルヘッドを用いて被印
字体へ加熱することにより印字する際に、印字の端部に
至るまで加熱温度を略同一とし得るので、極めて鮮明な
印字品位の高い印字を提供することが可能となる(図3
中において、実線が本実施例での上記抵抗体層における
その長さ方向の温度分布であり、二点鎖線が、従来の抵
抗体層におけるその長さ方向の温度分布である)。
【0014】また、上記実施例における抵抗体層2b
1、2b2を、導体部5a,5bに向けて凹状となるよ
うに、図4に示すように、対向するリード3aおよび4
に対して平面視くの字状に対向するように形成したの
で、抵抗体層2b1、2b2の上記リード3a,4の幅
方向における各端部近傍では、その中央部近傍に比較し
て発熱量が多くなるため、抵抗体層2aにおいて外部へ
の放熱量がより多い端部に、抵抗体層2b1、2b2に
おいて発生する熱が多く加わるため、上記抵抗体層2a
の長さ方向における温度分布の均一さに加えて、その幅
方向における温度分布をも均一化することが可能とな
り、より鮮明な印字品位の高い印字を提供することが可
能となる(図5参照)。
【0015】上記抵抗体層2b1、2b2は、導体部5
a、5bに向けて凹状となるように形成すれば、これを
限定するものでなく、図6(a)および図6(b)に示
すように、曲線状および2つ以上の頂角を有する多角形
状に形成してもよい。また、図7に示すように、上記抵
抗体層2aに対する導体部5a,5bの内側辺を、各リ
ード3a、4の外側辺に対して平行にしても、抵抗体層
2aにおける各リード3a、4の幅方向にいくに従って
抵抗体層2aと抵抗体層2b1、2b2との距離が近づ
き、抵抗体層2aに対する加熱量が増加するため、均一
な温度分布を同様に得ることが可能となる。
【0016】本実施例においては、共通電極リード3お
よび個別電極リード4を形成すると同時に導体部5a,
5bを形成しているが、これに限定するものでなく、上
記電極リード3、4を形成した後に、該電極リード3、
4にレーザ光を照射して電極リード3、4を分断するこ
とにより導体部5a,5bを形成してもよい。また、本
実施例においては、枝リード3aおよび個別電極リード
4の対向する端部近傍に、導体部5a、5bをそれぞれ
1箇所ずつに形成しているが、これに限定するものでな
く、各リード3a,4端部近傍であれば、図8に示すよ
うに、それぞれの部位に2箇所以上に分離させて形成し
てもよい。
【0017】さらに、本実施例においては、薄膜型サー
マルヘッドを例にとっているが、これに限定するもので
なく、各電極リードを形成した後に抵抗体層を形成する
厚膜型サーマルヘッドにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルヘッドを示す要部斜視図であ
る。
【図2】本発明のサーマルヘッドを示す要部断面図であ
る。
【図3】本発明のサーマルヘッドにかかる電極リードの
長さ方向における第1の発熱領域の温度分布を説明する
説明図である。
【図4】本発明のサーマルヘッドの変形例を示す要部斜
視図である。
【図5】本発明のサーマルヘッドにかかる電極リードの
幅方向における第1の発熱領域の温度分布を説明する説
明図である。
【図6】本発明のサーマルヘッドにおける第2の発熱領
域の変形例を示す要部平面図である。
【図7】本発明のサーマルヘッドにおける第2の発熱領
域の変形例を示す要部平面図である。
【図8】本発明のサーマルヘッドにおける第2の発熱領
域の変形例を示す要部平面図である。
【図9】従来におけるサーマルヘッドを示す要部斜視図
である。
【符号の説明】 1 絶縁基板 2 抵抗体層 3 共通電極リード 4 個別電極リード 5 導体部 6 保護層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱抵抗体上に対向配置した一対の電極
    リードと、前記電極リード間において該電極リード端部
    近傍に分離配置した一対の導体部とを有し、前記一対の
    導体部間を第1の発熱領域とし、前記電極リードと前記
    導体部間を前記第1の発熱領域より小さい第2の発熱領
    域としたことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第2の発熱領域を、前記導体部に向
    けて凹状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の
    サーマルヘッド。
JP5921794A 1994-03-29 1994-03-29 サーマルヘッドおよびその製造方法 Pending JPH07266595A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045012A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Hideo Taniguchi 加熱ヘッド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045012A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Hideo Taniguchi 加熱ヘッド
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