JPH07266582A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07266582A
JPH07266582A JP6100294A JP6100294A JPH07266582A JP H07266582 A JPH07266582 A JP H07266582A JP 6100294 A JP6100294 A JP 6100294A JP 6100294 A JP6100294 A JP 6100294A JP H07266582 A JPH07266582 A JP H07266582A
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Masayuki Hirose
正幸 広瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿画像を読み取って記録用紙に印字画像を
形成する画像形成装置において、用紙の種類や給紙方
法、あるいは背景の色の濃度等の違いによる記録モード
に応じて適正な印字むらの補正ができるようにする。 【構成】 印字むら補正用の特定パターンの画像を印字
手段41の記録ヘッドにより用紙42に印字し、CCD
等の読み取り手段43によりその画像を読み取り、その
読み取った画像から検出手段44により印字むらを検出
する。また、検出した印字むらの情報からその印字むら
を補正するための補正データーを記録モード毎に生成
し、補正手段47により記録すべき画像データーを上記
補正データーを用いて補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿を読み取った情報
を基にして用紙に印字画像を形成(記録)する画像形成
装置、特に印字むらを補正可能な画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印字むらを補正可能なプリンタ
ー,複写機等の画像形成装置としては、例えばインクジ
ェット方式の装置においてヘッドシェーディング機能を
取り入れたものが知られている。この装置は、特定のパ
ターンを用紙に印字し、その印字されたパターンをリー
ダーで読み取り、読み取った画像データーの印字むらを
抽出し、抽出した印字むらの情報に対応させて出力(印
字)を補正するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来装置にあっては、ヘッドシェーディングを実
施するにあたり、パターンを印字する用紙を特定のもの
(用紙Aとする)に限定して実施していた。このため、
用紙Aを用いて印字を行う場合は印字むらを補正して画
質の向上がはかれるが、用紙A以外の用紙(例えば用紙
Aと材質や厚さが異なるもの)を用いた場合は印字むら
補正の効果はあるが、用紙Aと同レベルまで印字むらの
補正ができない場合があるという問題点があった。
【0004】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、出力画像の印字むら補正の適用範囲を
広げることができ、記録モードにかかわらず画質を向上
させることが可能な画像形成装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、次のように構成したものである。
【0006】(1)所定パターンの画像を用紙に印字す
る印字手段と、印字された画像を読み取る読取手段と、
読み取った画像から印字むらを検出する検出手段と、検
出した印字むらの情報からその印字むらを補正するため
の補正データーを記録モード毎に生成する生成手段と、
記録モードに応じて前記印字むらの補正データーを選択
する選択手段と、記録すべき画像データーを前記選択し
た補正データーにより補正する補正手段とを備えた。
【0007】(2)上記(1)の画像形成装置におい
て、選択手段は、印字する用紙に対応した印字むらの補
正データーを選択するようにした。
【0008】(3)上記(1)の画像形成装置におい
て、選択手段は、印字する用紙の給紙方法に対応した印
字むらの補正データーを選択するようにした。
【0009】(4)前記(1)の画像形成装置におい
て、選択手段は、印字の濃度に対応した印字むらの補正
データーを選択するようにした。
【0010】(5)上記(1)の画像形成装置におい
て、選択手段は、印字する用紙、該用紙の給紙方法及び
印字の濃度の組み合わせに対応した印字むらの補正デー
ターを選択するようにした。
【0011】(6)上記(1)ないし(5)何れかの画
像形成装置において、印字手段は、熱エネルギーを利用
してインクを吐出する記録ヘッドを有し、該熱エネルギ
ーを発生するための電気熱変換体を備えるようにした。
【0012】
【作用】本発明によれば、記録モード(例えば用紙の種
類や厚さのマテリアルの条件、給紙方法がカセットか手
差しかによる条件、背景に色を付ける場合にその色を付
ける濃度の条件)により、画像の印字むらを補正するデ
ーターを選択することが可能となり、印字むら補正の適
用範囲が広がる。したがって、記録モードにかかわらず
画質が向上する。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る画像形成装置の構成を示
すブロック図である。図において、41は所定パターン
(特定パターン)の画像を用紙42に印字する印字手段
で、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッ
ドを有しており、またその熱エネルギーを発生するため
の電気熱変換体を備えている。
【0014】43は上記印字された画像を読み取る読取
手段、44は読み取った画像から印字むらを検出する検
出手段、45は検出した印字むらの情報からその印字む
らを補正するための補正データーを記録モード毎に生成
(作成)する生成手段、46は上記記録モードに応じて
上記印字むらの補正データーを選択する選択手段、47
は記録すべき原稿を読み取った画像データーを上記選択
した補正データーにより補正する補正手段で、その補正
した画像データーに基づいて画像形成(記録)が行われ
る。
【0015】上記のように構成された装置においては、
選択手段46により例えば印字用紙やその給紙方法、印
字の濃度、あるいはそれらの組み合わせの記録モードに
対応した印字むらの補正データーが選択される。具体的
には、印字用紙の種類や厚さのマテリアル(material)条
件、給紙方法がカセットか手差しかによる給紙条件、背
景に色を付ける場合にはその色を付ける濃度条件により
画像の印字むらを補正するデーターが選択される。した
がって、出力画像の印字むら補正の適用範囲が広がり、
記録モードにかかわらず画質を向上させることができ
る。
【0016】次に、上述の画像形成装置の詳細構成を図
2〜図30を用いて説明する。
【0017】図2は前述のヘッドシェーディング機能を
示したものであり、(a)はプリント用ヘッド(記録ヘ
ッド)12で用紙23に画像むら検出のための特定パタ
ーンの印字を行う様子を示し、プリント用ヘッド12は
C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),X
(ブラック)の各色のインクで印字するための各々の1
00ノズルを有している。また図2の(b)は、印字さ
れた原稿200からその印字部分201のパターンを画
像読み取りセンサー1で読み出す様子を示し、画像読み
取りセンサー1は原稿の情報をR(レッド),G(グリ
ーン),B(ブルー)の画像信号(アナログ値)に変換
するCCDにより構成されている。
【0018】図3はシェーディング回路の構成を示す図
である。この回路は、ヘッド12のノズル位置をカウン
トするためのカウンター202、メモリー(ROM)2
04に格納された各種画像むら補正用のテーブルのうち
どのテーブルを使用するかの情報を記憶するメモリー
(RAM)203、画像むらの検出データーを格納する
メモリー(RAM)207、及びこのメモリー207の
上位アドレスを生成するカウンター208から構成され
ている。図4はその各部の入出力信号を示している。
【0019】図5はリーダーの1回の主走査で原稿22
の読み取られる範囲、図6はプリンターの1回の主走査
で用紙23に画像を形成できる範囲(プリント範囲)を
それぞれ示している。また、図7は変倍時の原稿22の
読み取り範囲と用紙23へのプリント範囲を示す図であ
り、ここでは倍率100%,200%,50%,75%
の場合について、読み取り可能範囲とプリント可能範囲
を100として示している。
【0020】図8はカラー複写装置の主要構成を示す図
である。図中、2はリーダーの主走査の基準位置を検出
するフォトインタラプター、3はリーダーの副走査の基
準位置を検出するフォトインタラプター、4は画像読み
取りセンサー1を主走査方向に動かすためのステッピン
グモーター、5はセンサー1とモーター4を結合させる
ためのベルト、6はベルト5に張力を加えるプーリー
で、これらの各リーダーの主走査部品は板7に実装され
ている。
【0021】また、図8中、8は板7とモーター9を結
合させるベルト、9は各主走査部品を実装した板7を副
走査方向に動かすためのステッピングモーター、10は
プリンターの主走査の基準位置を検出するフォトインタ
ラプター、11はプリンターの用紙23の有無及び用紙
23の基準位置(先端位置)を検出するフォトインタラ
プター、13はベルト14に張力を加えるプーリーで、
ベルト14はプリント用ヘッド12とこれをプリンター
の主走査方向に動かすためのステッピングモーター15
とを結合させている。
【0022】また同図中、16は用紙23の先端を押さ
え且つこの用紙23を搬送するためのローラー、17は
用紙23の後端を押さえ且つこの用紙23を搬送するた
めのローラー、18はローラー16とステッピングモー
ター20とを結合させるためのベルト、19はローラー
17とモーター20とを結合させるためのベルトで、モ
ーター20は用紙23をプリンターの副走査方向に動か
すためのものである。21は以上の各構成部分を有した
装置本体である。
【0023】図9,図10は用紙23に画像を形成する
手順を示したものである。用紙23が矢印方向に順次移
動し、各ライン〜に印字が行われる様子が示されて
いる。
【0024】図11はリーダーとプリンターの制御回路
の構成を示すブロック図であり、ここでは各々の主走査
及び副走査の動作をコントロールするのに必要な構成を
示している。図中、24は上述の各基準位置を検出する
位置検出センサーとなるフォトインタラプター2,3,
10,11からの信号が入力されるCPUで、これらの
入力信号に従って各モータードライバー25〜28に制
御信号が出力され、各々のステッピングモーター4,
9,15,20の起動,停止が行われる。
【0025】図12は画像の拡大及び縮小の処理回路の
構成を示すブロック図である。図中、29は画像データ
ーを画像メモリー(RAM)32にストアーする時のラ
イトアドレスを発生するライトアドレス管理部、30は
画像データーを画像メモリー32にロードする時のリー
ドアドレスを発生するリードアドレス管理部、31はリ
ード/ライト管理部33のリード/ライト選択状態によ
り画像メモリー32の上記アドレスのうち一方を選択す
るセレクター、34はリード/ライト管理部33がライ
ト信号を出力している時に入力画像信号を画像メモリー
32のデーターバスに送り、リード/ライト管理部33
がリード信号を出力している時に画像メモリー32のデ
ーターバス上の信号が出力画像となるように画像信号の
流れを選択するセレクターである。
【0026】図13は拡大及び縮小の一例を示したもの
であり、(a)は入力画像、(b)は50%縮小時の出
力画像、(c)は200%拡大時の出力画像のデーター
をそれぞれ示している。
【0027】図14は複写装置と編集装置の接続例を示
す図である。各々の装置本体21,107が信号線によ
り接続されている。66は複写装置の操作部、108は
編集装置の操作部である。
【0028】図15は上記複写装置の操作部66を示し
たものである。この操作部66には、コピー設定枚数を
少なくするためのマイナスキー67、コピー設定枚数を
多くするためのプラスキー68、コピー中の動作を強制
的に中断させるためのストップキー69、コピー開始を
設定するためのコピーキー70、コピー濃度を薄くする
ための設定キー71、コピー濃度を濃くするための設定
キー72、コピー濃度(F1〜F9)の設定値を表示す
る表示部74などが設けられている。
【0029】また図16は編集装置の操作部108を示
したものである。この操作部108には、コピー濃度を
薄くするための設定キー109、コピー濃度を濃くする
ための設定キー110、R(赤)をG(緑)に色変換す
るモードを選択するための選択キー111、RをB
(青)に色変換するモードを選択するための選択キー1
12、全画像をRだけで単色印字する色変換モードを選
択するための選択キー113、コピー濃度(F1〜F
9)の設定値を表示する表示部114、RをGに色変換
するモードが選択されていることを示すLED表示部1
15、RをBに色変換するモードが選択されていること
を示すLED表示部116、全画像をRだけで印字する
色変換モードが選択されていることを示すLED表示部
117などが設けられている。
【0030】図17はリーダーとプリンターの画像識別
の様子を示す図で、各々の主走査及び副走査と画像識別
(有効)信号の関係を示している。図18にその画像識
別信号と画像データーと画像クロックの関係を示す。
【0031】図19は複写装置内のCPU24周辺と編
集装置内のCPU100周辺の回路構成を示すブロック
図である。図中、60はインターフェース(IF)用の
IFコネクターで、複写装置から編集装置及び編集装置
から複写装置へ、画像信号,画像クロック,画像識別信
号及び各々のCPU24とCPU100の間の情報を受
け渡しするための信号線を接続している。
【0032】また図19中、61は複写装置の操作部6
6の各キー入力部、62は同操作部66のLEDを用い
た各表示部、63は複写装置の電源(5V等)が入力さ
れていることを編集装置側に知らせる複写装置コネクト
(FCNT)信号を発生するためのトランジスター、6
4はこのトランジスター63のベース電流を設定する抵
抗、65は上記IFコネクター60に編集装置等なにも
接続されていない時に編集装置コネクト(HCNT)信
号ラインをグランドレベルにするプルダウン抵抗であ
る。
【0033】また、同図19中、102は編集装置の操
作部108の各キー入力部、103は同操作部108の
LEDを用いた各表示部、104は編集装置の電源(5
V等)が入力されていることを複写装置側に知らせる上
記編集装置コネクト(HCNT)信号を発生するための
トランジスター、105はこのトランジスター104の
ベース電流を設定する抵抗、106はIFコネクター6
0に複写装置が接続されていない時に上記複写装置コネ
クト(FCNT)信号ラインをグランドレベルにするプ
ルダウン抵抗である。
【0034】図20はメモリーに格納される濃度変換用
のテーブルを示す図であり、濃度変換時における濃度設
定値と、濃度変換前の入力データーと、濃度変換後の出
力データーとの関係を示している。
【0035】また、図21は編集装置内におけるR単色
モード選択時の画像信号の処理例を示し、図22はリー
ダーとプリンターの主走査及び副走査の制御動作の流れ
を示している。この図22のフローチャートについては
後で詳細に説明する。
【0036】図23は複写装置内のCPU24周辺と編
集装置内の各部の通信線の接続関係を示したものであ
る。また図24は図19の回路の各通信信号を示す図で
あり、図25は図19の回路の各通信線における接続時
のチェック方法を示す図である。
【0037】また、図26及び図27は接続機器のチェ
ック動作を示すフローチャートであり、この動作につい
ても後で詳細に説明する。
【0038】図28は複写装置から編集装置へのクロッ
クの送り方を示す図であり、図29は編集装置10の画
像クロック発生回路の構成を示すブロック図である。こ
の画像クロック発生回路は、周期8Tの入力クロックを
1/2分周器によって4T,2T及び1Tのクロックに
変換するように構成されている。
【0039】図30はインクジェット方式のカラー複写
装置と編集装置の画像信号処理回路の構成を示すブロッ
ク図である。図中、50は画像読み取りセンサー1で得
られたアナログ画像信号を8ビットのデジタル画像信号
に変換するA/D変換器、51は図12及び図13の処
理方式により画像の縮小及び拡大を行う変倍回路、52
は上記センサー1で読み取った各画像に対し、感度バラ
ツキや原稿照明用ランプ(図示せず)の明るさのバラツ
キ等の影響を少なくするために画像信号を補正するシェ
ーディング補正回路である。
【0040】また図30中、53はセンサー1で得られ
る原稿の画像信号かあるいは画像メモリー101にあら
かじめ記憶されている画像信号かのいずれか一方を選択
する画像信号セレクターで、画像メモリ101は、画像
信号を記憶したり、記憶されている画像信号を出力した
りするとともに、画像クロックや画像識別信号をあらか
じめ決められた情報に基づいて加工し、また出力するこ
ともある。
【0041】また、同図30中、54はR,G,Bの画
像データーをC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエ
ロー)の画像データーに変換する対数変換器、55はセ
ンサー1の色に対する出力特性とプリント用インクの色
の特性を合わせるために画像信号を補正する色補正回
路、56は8ビットの多値データー(画像信号)を1ビ
ットの2値データーに変換する2値化回路、57は2値
化回路56で得られた1ビットの2値データーに基づい
てプリント用ヘッド12に電力を供給する印字ヘッドド
ライバー回路、58は図17及び図18に示すような画
像クロック(1T,2T,4T,8T)と画像識別信号
(VE,BVE)を発生する信号発生回路、59は信号
発生回路58から出力された画像クロックと画像識別信
号かあるいは編集装置の画像メモリー101から出力さ
れた画像クロックと画像識別信号のいずれか一方を選択
するセレクターである。
【0042】次に、上述の構成における基本的な動作に
ついて説明する。
【0043】まず、前述の画像識別(有効)信号と画像
データー及び画像クロックの関係を図17及び図18を
用いて説明する。
【0044】なお、本実施例の説明中において、画像読
み取りセンサー1の画素の並び方向及びプリント用ヘッ
ド12のノズルの並び方向を副走査と定義し、信号名V
Eとする。副走査方向の画像有効範囲は、VEのHレベ
ルが対応する。また、画像読み取りセンサー1が画像を
読み取りながら移動する方向及びプリント用ヘッド12
が用紙にデーターを印字しながら移動する方向を主走査
と定義し、信号名BVEとする。主走査方向の画像有効
範囲は、VEのHレベルが対応する。
【0045】BVE信号はVE信号の立上りで変化し、
H(高)レベルの時間(画像有効範囲)は原稿,用紙
幅,倍率等により変化する。VE信号は、1Tの立上り
で変化し、Hレベルの時間(画像有効範囲)は画像読み
取りセンサー1の画素数,プリント用ヘッド12のノズ
ル数より決まる。1T,2T,4T,8Tの画像クロッ
クは、1Tの1/2周期が2T,、2Tの1/2周期が
4T、4Tの1/2周期が8Tとなっている。
【0046】また、画像信号VDについては、1画素が
R,G,B,Xの成分から構成されている。Rはレッド
信号、Gはグリーン信号、Bはブルー信号、Xはブラッ
ク信号である。X信号は図30の色補正回路55で作り
出され、画像信号の中にセットされる。また、4Tの1
周期は、R,G,B,Xの成分と同じ時間になってい
る。さらに、1T,2TがHレベルのときはR信号、1
TがHレベル,2TがLレベルのときはG信号、1Tが
Lレベル,2TがHレベルのときはB信号、1T,2T
がLレベルのときはX信号となっている。
【0047】次に、上記構成において、画像読み取り範
囲とプリント範囲が1回の主走査で最大100画素の例
をとり、図22のフローチャートを基に動作の説明をす
る。
【0048】(F−1)コピーキー70が押されてコピ
ー動作が開始されると、まずリーダーの読み取りセンサ
ー1を主走査、副走査の基準位置(主走査のフォトイン
タラプター2,副走査のフォトインタラプター3)まで
移動させるため、リーダーの主走査用のステッピングモ
ーター4と副走査用のステッピングモーター9を回転さ
せるように、CPU24からモータードライバー25,
26に信号を加えて基準位置に移動させ、F−2に進
む。
【0049】(F−2)プリンターのプリント用ヘッド
12を、プリンターの副走査基準位置(副走査のフォト
インタラプター10をプリンターのヘッド12が横切っ
た点)まで移動させるように、CPU24からモーター
ドライバー25,26に信号を加えて基準位置に移動さ
せる。次に、コピー用紙23を給紙し、用紙検知用のフ
ォトインタラプター11を用紙23が横切るまで紙送り
用のローラー17を回転させる。そして、用紙検知用の
フォトインタラプター11で用紙を検知後、さらに用紙
23を一定量送り、図2に示すように用紙をセットし、
F−3へ進む。この時紙送り用のローラー16,17
は、ベルト18,19を介してプリンターの用紙送り
(副走査)モーター20が回転することにより、用紙2
3を搬送する。またモーター20は、CPU24からモ
ータードライバー28に信号を加えることにより、回転
する。
【0050】(F−3)コピー開始前にあらかじめ設定
されていたコピー倍率が縮小コピーか拡大コピーなのか
を判断し、縮小コピー時はF−10に進み、等倍コピ
ー,拡大コピー時はF−4へ進み、それぞれ処理を実施
する。
【0051】(F−4)以下の処理を、プリンターの副
走査方向の書き込みの最大範囲(シアン,マゼンタ,イ
エロー,ブラックの各100画素)を基準として動作す
るように、CPU24に記憶し、P−5へ進む。
【0052】(F−5)プリンターの最大書き込み範囲
画素数を倍率で割り、その結果を100倍することによ
り、リーダーの読み取り範囲の画素数を得る。例えば図
7の200%については、100/200×100=5
0となり、拡大200%の時は、リーダーの読み込みに
必要な範囲画素数50が得られ、F−6へ進む。
【0053】(F−6)リーダー,プリンターをそれぞ
れ主走査方向に1スキャンさせ、原稿22の情報をリー
ダーで読み、用紙23に読み込んだ情報を書き、F−7
に進む。
【0054】(F−7)F−6で実施された主走査方向
のスキャンがコピーの最終主走査か否かを判断し、最終
主走査スキャンの時はF−16へ進み、コピーを終了す
る。最終主走査スキャンでない時は、F−8へ進む。
【0055】(F−8)リーダーの読み取りセンサー1
の位置を、F−5の計算で得られた画素数だけ副走査方
向に移動させ、次のリーダーの主走査で画素を読む位置
に読み取りセンサー1を移動するため、CPU24から
モータードライバー26に信号を加え、リーダーの副走
査駆動用のモーター9を必要数回転させ、F−9に進
む。
【0056】(F−9)プリンターの用紙の位置を10
0画素分副走査方向に移動させ、次のプリンターの主走
査で画像を書き込む位置に印字ヘッドを移動するため、
CPU24からモータードライバー28に信号を加え、
プリンターの副走査駆動用のモーター20を回転し、F
−6に戻り、上記処理を必要なだけ繰り返す。
【0057】(F−10)以下の処理をリーダーの副走
査方向の読み取り最大範囲(レッド,グリーン,ブルー
ノ各100画素)を基準として動作するように、CPU
24に記憶して、F−11に進む。
【0058】(F−11)リーダーの最大読み込み範囲
画素数に倍率を乗じ、その結果を100で割ることによ
り、プリンターの書き込み範囲の画素数を得る。例え
ば、図7の50%については、100/100×50=
50となり、最小50%の時はプリンターの書き込みが
行われる範囲画素数50が得られる。70%について
は、100/100×75=75となり、縮小75%の
ときはプリンターの書き込みが行われる範囲数75が得
られ、F−12へ進む。
【0059】(F−12)リーダー,プリンターをそれ
ぞれ主走査方向に1スキャンさせ、原稿22の情報をリ
ーダーで読み、用紙23にその読み込んだ情報を印字
し、F−13へ進む。
【0060】(F−13)F−12で実施された主走査
方向のスキャンがコピーの最終主走査かを判断し、最終
主走査スキャンの時はF−16へ進み、コピーを終了す
る。最終主走査スキャンでない時は、F−14へ進む。
【0061】(F−14)リーダーの読み取りセンサー
1の位置を100画素分副走査方向に移動させ、次のリ
ーダーの主走査で画像を読む位置に読み取りセンサー1
を移動させるため、CPU24からモータードライバー
26に信号を加え、リーダーの副走査駆動用のモーター
9を必要数回転させ、F−15へ進む。
【0062】(F−15)プリンターの用紙の位置を、
F−11の計算で得られた画素数だけ副走査方向に移動
させ、次のプリンターの主走査で画素を書き込む位置に
印字ヘッドを移動させるため、CPU24からモーター
ドライバー28に信号を加え、プリンターの副走査駆動
用のモーター20を必要数回転させる。その後F−12
に戻り、上記処理を必要なだけ繰り返す。
【0063】ここで、上記リーダーの主走査方向1スキ
ャンで画像が読み込める原稿の最大画素数の範囲は図5
に示すとおりであり、またプリンターの主走査方向1ス
キャンで画像を印字できる最大画素数の範囲は図6に示
すとおりである。
【0064】縮小時には、入力画像を図12の画像メモ
リー32にライトする時に、例えば画素0のR0を画像
メモリー32の0番地へライト、G0を1番地、B0を
2番地へライト、画素1はライトせず、画素2のR2を
3番地へライト、G2を4番地にライト、B2を5番地
にライトするように、画像メモリー32に書き込んで行
く。そして、出力画像を得る時に、画像メモリー32の
0番地から順に読み出して行くことにより、図13に示
す縮小(50%)に対応する画像データーを得て、画像
データーを倍率に合わせる処理を実施する。
【0065】また拡大時には、入力画像を画像メモリー
32の0番地から順に書き込んで行く。そして、出力画
像を得る時に、画像メモリー32の0番地からR0をリ
ード、1番地からG0をリード、2番地からB0をリー
ド、次に0番地から2番地をリードしてR0,G0,B
0の画像データーを得る。次に、画像メモリー32のア
ドレスを3番地に移動し、R1をリードし、以下同じ処
理を繰り返すことにより、図13に示す拡大(200
%)に対応する画像データーを得て、画像データーを倍
率に合わせる処理を実施する。
【0066】上記変倍処理が実施された画像信号は、次
に図30のシェーディング補正回路52,対数変換器5
4,色補正回路55,2値化回路56,印字ヘッドドラ
イバー57,プリントヘッド12を介して用紙23に印
字される。
【0067】また、シェーディング補正回路52の処理
が行われた画像信号は、IFコネクター60を通り、編
集装置の画像メモリー101に送られる。これにより編
集等の処理を実施することができ、処理後はIFコネク
ター60を通り、対数変換器54の処理が施される。
【0068】上記画像メモリー101よりの画像信号と
クロックを使用するかしないかは、画像信号セレクター
53,画像クロック信号セレクター59を切り換えるこ
とによって選択できる。例えば、複写装置に編集装置が
接続され、編集モードとして図16の操作部108でR
単色モードが選択されている時の画像処理方法を、図2
1の処理例を基に説明する。
【0069】シェーディング補正回路52が作動し、画
像メモリー101に入力される入力画像信号(R,G,
B)は、1画素毎に加算され(例えば、R0+G0+B
0)、平均値が得られる。ここで得られた平均値はR信
号に置き換えられ、他のG信号,B信号を信号成分がな
い数値(本実施例では“0”)にすることにより、R単
色への編集(色変換)が行われる。このR単色処理が実
施された画像信号は、IFコネクター60,画像信号セ
レクター53を介して対数変換器54に入力され、最終
的に用紙に印字される。
【0070】さらに、編集装置の濃度変換が設定されて
いる場合は、図20に示すように、画像メモリー101
への入力データーを前もって設定されている濃度(F1
〜F9)の変換テーブルに合わせて、画像データーを変
換(出力データー)することにより、濃度変換が行われ
る。
【0071】図19及び図24は、複写装置のCPU2
4と編集装置のCPU100のそれぞれのデーターを交
換する通信の手順を示したものである。
【0072】図19の複写装置コネクト(FCNT)信
号は、複写装置の電源(5V)が投入されている時Hレ
ベル(5V)となり、同様に編集装置コネクト(HCN
T)信号は、編集装置の電源(5V)が投入されている
時Hレベル(5V)となり、これらのFCNT,HCN
T信号により、互いのCPU24,100に電源が供給
されていることを検知でき、CPU24,100の両方
に電源が入ってから通信を開始する。
【0073】上記通信は、CPU24がREQ信号をH
レベルに設定し、ACK信号がHレベルになるのを待
つ。CPU100は、REQ信号がHレベルになると、
通信に必要なデーター(RDATAに対応)をレジスタ
ーにセットし、ACK信号をHレベルにセットして、通
信の準備が整ったことをCPU24に知らせる。
【0074】CPU24は、ACK信号がHレベルにな
ると、通信用クロックCLKを出力し、CPU24とC
PU100の間でクロックに同期してデーターを交換す
る。
【0075】そして必要なデーターを交換後、CPU2
4はREQ信号をLレベルに設定し、ACK信号がLレ
ベルになるのを待つ。CPU100は、REQ信号がL
レベルになると通信のデーターを交換したと判断し、通
信のデーターが収まっているレジスターよりデーターを
ロードして必要なエリアにセットするとともに、ACK
信号をLレベルにセットして通信データーを受け取った
ことをCPU24に知らせる。CPU24はACK信号
がLレベルになったことを検知すると、1回の通信を終
了する。さらにCPU24,100間でデーターの交換
が必要な時は、上記処理を繰り返す。
【0076】次に、接続機器(編集装置)の判別方法に
ついて、図19及び図25の(a),図26のフローチ
ャートを参照して以下に述べる。
【0077】(D22−1)編集装置が接続されたか否
かを判断するため、複写装置のCPU24は編集装置コ
ネクト信号(HCNT)のレベルをチェックする。この
時、編集装置コネクト信号がH(5V)であれば編集装
置が接続されてと判断し、D22−2へ進む。編集装置
コネクト信号がL(0V)の時は編集装置が未接続と判
断され、編集装置が接続されるまでD22−1の処理を
続ける。
【0078】(D22−2)複写装置のCPU24のリ
クエスト(REQ)信号をON(H)して、編集装置の
CPU100に通信開始信号を送り、D22−3へ進
む。
【0079】(D22−3)複写装置のCPU24の内
部タイマーをスタートさせ、D22−4へ進む。
【0080】(D22−4)編集装置のCPU100が
通信準備が完了したか否かをチェックするため、複写装
置のCPU24のアック(ACK)信号のレベルをチェ
ックする。このアック信号がHの時は、複写装置と編集
装置間の通信によるデーター交換が可能と判断し、D2
2−5へ進む。アック信号がLの時は、複写装置と編集
装置間の通信が未だ準備中と判断し、D22−11へ進
む。
【0081】(D22−5)D22−3の処理でスター
トさせた内部タイマーが、前もって設定されていた時間
t1以内か否かを比較する。t1以内ならばD22−1
0へ進み、t1以上ならばD22−6へ進む。
【0082】(D22−6)D22−3の処理でスター
トさせたタイマーが、前もって設定されていた時間t2
以内か否かを比較する。t2以内ならばD22−5へ進
み、t2以上ならばD22−7へ進む。このD22−5
とD22−6の処理におけるタイミングを図25の
(a)に示す。
【0083】(D22−7)IFコネクター60に編集
装置として装置Aが接続されていると、CPU24の内
部記憶エリアに登録し、以後通信方法(同期/非同期,
ボーレート,パリティーの有/無,偶/奇パリティー方
法などのCPU間の通信に必要な条件)を前もって決ま
っている装置Aのモードで実施するように、CPU24
の通信モードを設定し、D22−8へ進む。
【0084】(D22−8)接続機器の登録を終了し、
処理を終わる。
【0085】(D22−9)IFコネクター60に編集
装置として、装置Bが接続されていると、CPU24の
内部記憶エリアに登録し、以後通信方法を装置Bのモー
ドで実施するように、CPU24の通信モードを設定
し、D22−8へ進む。
【0086】(D22−10)IFコネクター60に編
集装置として、装置Cが接続されていると、CPU24
の内部記憶エリアに登録し、以後通信方法を装置Cのモ
ードで実施するように、CPU24の通信モードを設定
し、D22−8へ進む。
【0087】(D22−11)D22−3の処理でスタ
ートさせたタイマーが、前もって設定されたタイムアウ
ト時間を経過したか否かチェックを行い、タイムアウト
時間内ならばD22−4へ戻り処理を進める。タイムア
ウト時間を越えていたならば、D22−12へ進む。
【0088】(D22−12)CPU24の内部にイン
ターフェース回路異常をセットし、D22−8へ進む。
【0089】図23,図25の(b),図27は他の接
続機器の判別方法についての一例を示したものである。
【0090】(D23−1)CPU24が編集装置コネ
クト(HCNT)信号のレベルをチェックし、このHC
NT信号のレベルがLからHに変化した時は、IFコネ
クター60に機器が接続され、または接続されている機
器の電源が入れられたと判断し、接続機器の判別処理が
実施される。
【0091】(D23−2〜D23−5)CPU24
は、REQ信号をHレベルにセットする。このREQ信
号をHレベルにセットして2m秒のウエイト後、CPU
24のACK信号がすぐにHレベルになったならば、次
にREQ信号をLレベルにセットする。
【0092】(D23−6〜D23−9)REQ信号を
Lレベルにセットして2m秒のウエイト後、CPU24
のACK信号がすぐにLレベルになったならば、装置D
が接続されていると判断する。また、REQ信号をLレ
ベルにセットして2m秒のウエイト後、CPU24のA
CK信号がHレベルのままであったならば(図23では
ACK信号をHに保持する機能は省略)、装置Eが接続
されていると判断し、CPU24の内部記憶エリアに装
置名を登録し、通信方式を決定する。
【0093】図25の(c)に、接続機器の判別方法に
ついての他の例を示す。CPU24が編集装置コネクト
(HCNT)信号のレベルをチェックし、このHCNT
信号のレベルがLからHに変化した時は、IFコネクタ
ー60に機器が接続されているか、または接続されてい
る機器の電源が入れられたと判断し、接続機器の判断が
実施される。
【0094】まず、CPU24はREQ信号をHレベル
にセットする。REQ信号をHレベルにセットした後、
CPU24のACK信号のレベルをチェックする。そし
て、REQ信号がHレベル(前もってHレベルの時間は
決められている)の間に、ACK信号がLからHを経て
Lになるのが何回行われるかをカウントし、そのカウン
ト値により、接続されている装置を判断する。
【0095】また図25の(D)は、接続機器の他の判
別方法について示したものである。CPU24が編集装
置コネクト(HCNT)信号のレベルをチェックし、H
CNTのレベルがLからHに変化した時は、IFコネク
ター60に機器が接続されているか、あるいは接続され
ている機器の電源が入れられたと判断し、接続機器の判
断が実施される。
【0096】まず、CPU24は、REQ信号をHレベ
ルにセットする。REQ信号をHレベルにセットした
後、CPU24のACK信号のレベル変化をチェックす
る。
【0097】そして図25の(D)に示すように、AC
Kが0Vから他の電圧レベルに変化した時、接続機器か
らの情報が返ってきたものと判断し、その時のACKの
信号電圧(本実施例では図示していないがCPU24に
A/Dコンバーターを付けておく等)により、接続され
ている装置を判断する。
【0098】例えば、ACKの電圧が1Vの時は装置F
が接続され、ACKの電圧が4Vの時は装置Gが接続さ
れていると判断し、CPU24の内部記憶エリアに装置
名を登録し、通信方式を決定する。
【0099】以上、接続機器の各種の判別法について述
べてきたが、これらのいくつかを組み合わせても接続機
器が何であるかを判断することが可能である。
【0100】また、本実施例では通信手段について述べ
たが、IFコネクター60内の信号(画像データー,画
像クロック)に対しても、最適なパターンを選択するこ
とは可能である。
【0101】次に、本実施例の詳細動作を図31〜図4
0について説明する。図31はヘッドシェーディングの
むらを取るための印字例を示す図で、(a)に示す印字
部分201のA部を拡大したものを(b),(c)に示
す。
【0102】図32は印字むら補正用の変換テーブル
(0,1,2)を示す図、図33はヘッドシェーディン
グ補正モードの設定部(操作部)の構成を示すブロック
図であり、この設定部は、CPU24の入力端子(P0
〜P6)と接続された複数のスイッチS1〜S7を有す
るスイッチ入力部205,ユーザーにより選択されたモ
ードを表示するモード表示部206、及びメモリー(R
AM)207に格納された画像むらのデーター(図32
の変換テーブル)の選択情報を記憶する前述のメモリー
203を備えている。
【0103】図34はインクの吸収結果を示したもの
で、(a)は紙213の上に形成されたインク保持層2
13、(b)はフィルム214の上に形成されたインク
保持層213をそれぞれ示している。図35は印字され
たパターンから各ノズルのむらのランクを分類する動作
を示すフローチャート、図36は印字する用紙の材質に
応じたコピー動作を示すフローチャートで、これらの動
作については後で詳細に説明する。
【0104】図37は用紙の給紙方法を示す図であり、
(a)は用紙23をカセット209から給紙した場合、
(b)は用紙23を不図示の手差し口から給紙した場合
をそれぞれ示している。また図37中、210は手差し
給紙時にプリント用ヘッド12を持ち上げるためのロー
ラー部材、211はプリント用ヘッド12を支えておく
ためのヘッドキャリッジ軸である。
【0105】図38は用紙の給紙モードに応じたコピー
動作を示すフローチャート、図39はブルーバックモー
ド時の背景の印字例を示したもので、(a)に示す印字
に対して(b),(c)は濃度が薄い場合、濃い場合を
示している。図40はそのブルーバックモード時のコピ
ー動作を示すフローチャートである。
【0106】まず、図2,図31,図32により前述の
ヘッドシェーディングの方法について詳細に述べる。
【0107】図2の(a)に示すように用紙23上に均
一パターンのデーターを印字する。図2の(a)の印字
結果を拡大したものが、図31の(a)であり、図31
の(a)のA部をインクのドット径がわかるまで拡大し
たものが図31の(b)である。なお、ここでは、印字
結果が基本的には均一であるが、ヘッド12の30番目
のノズルだけがインクの吐出量(1ドット当り)が他の
ノズルよりも多く、30番目のノズルに対応する部分の
濃度が他のノズルに対応する部分の濃度よりも濃くなっ
ている場合について説明する。
【0108】図2の(a)に示す均一パターンのデータ
ーを印字した原稿200を図2の(b)に示す画像読み
取りセンサー1との関係が成立するように置き、画像読
み取りセンサー1をスキャンさせて均一パターンのデー
ターを印字した部分201を読み取り、読み取ったデー
ターを図33のメモリー207に記憶させる。
【0109】次に、上記メモリー207に記憶された画
像データーにより、CPU24にて各ノズルの位置に対
応する部分の濃度を分類する方法について、図35のフ
ローチャートを基に説明する。
【0110】(G−1)まず初めに処理ノズル番号に第
1番目のノズルを設定してG−2に進む。
【0111】(G−2)処理ノズル番号に対応する読み
取りデーターをメモリー207より入手し、G−3へ進
む。
【0112】(G−3))読み取りデーターの濃度が標
準値の範囲に入っているかを判別し、もし読み取りデー
ターの濃度が標準値の範囲に入っていればG−9へ進
み、標準値の範囲に入っていない時はG−4へ進む。
【0113】(G−4)読み取りデーターの濃度が標準
値よりも濃い範囲に入っているかを判断し、もし読み取
りデーターの濃度が標準値よりも濃い場合にはG−8へ
進み、標準値よりも濃い範囲に入っていない時はG−5
へ進む。
【0114】(G−5)現在処理中の処理ノズル番号の
ノズル位置の濃度は標準値よりも濃いことを意味するラ
ンク(C)と設定し、G−6へ進む。
【0115】(G−6)全ノズル100個分の処理が終
了したかを判断し、100個分終了した時はG−7へ進
み、また100個分終了していない場合はG−10へ進
む。
【0116】(G−7)処理を終了する。
【0117】(G−8)現在処理中の処理ノズル番号の
ノズル位置の濃度は標準値よりも濃いことを意味するラ
ンク(A)と設定し、G−6へ進む。
【0118】(G−9)現在処理中の処理ノズル番号の
ノズル位置の濃度は標準値であることを意味するランク
(B)と設定し、G−6へ進む。
【0119】このように、図35に示すフローチャート
を基にCPU24内で各ノズル位置の印字濃度がランク
分けされる。例えば図31の(a)に示した印字データ
ーは、ノズル30はランク(A)、ノズル1〜29,3
1〜100はランク(B)に分類される。
【0120】次に、図3,図4,図32の(a),
(b),(c)により、むらの補正を行う方法について
説明する。
【0121】図3のカウンター202は、クロック1T
の立上り毎にカウントアップしていくため、カウンター
202のカウント出力は、各ノズルの番号と対応が取れ
ている。すなわち、上記カウント出力0はノズルの1
に、カウント出力99はノズル100に対応している。
このカウンター202の出力側はメモリー203のアド
レスバスに接続されており、メモリー203に図35で
得られた各ノズル位置の印字濃度のランク分類のデータ
ー{ランク(A)は0,ランク(B)は1,ランク
(C)は2}をCPU24によって前もって書いておく
ことにより、該メモリー203の出力側(データーバ
ス)に各ノズルに対するランクコードを出力することが
できる。
【0122】一方、メモリー204のアドレスA7〜A
0にはVD(画像データー)が入り、アドレスA8〜A
9には上記メモリー203の出力側(データーバス)の
信号が入力されている。したがって、例えばメモリー2
04の内部に図32の(a),(b),(c)に示すテ
ーブルを書いておくことにより、メモリー204のアド
レスA0〜A7に入っている画像データを補正すること
ができる。すなわち、メモリー204のA8=0,A9
=0{ランク(A),濃度は標準値よりも濃い}に対応
するエリアに図32の(a)のテーブル0を書いておけ
ば、メモリー204に入るVDは全体的に値が小さくな
り、メモリー204のA8=1,A9=0{ランク
(B),濃度は標準値}に対応するエリアに図32の
(b)のテーブル1を書いておけば、メモリー204に
入るVDはそのままメモリー204から出力される。
【0123】また、メモリー204のA8=0,A9=
1{ランク(C),濃度は標準値よりも薄い}に対応す
るエリアに図32の(c)のテーブル2を書いておけ
ば、メモリー204に入るVDは全体的に値が大きくな
る。そして、このメモリー204から出力されるVDに
図31の(a)に示すむらがある場合は、図3に示すむ
ら補正回路を通すことにより、ノズル30に対応する画
像データーの値を小さくする(薄くする)ことができ、
これにより図30の2値化回路56でインクを吐出する
量が少なくなり{図31の(c)}、人間の目で見た場
合にノズル30に対応する濃度が薄くなり、他のノズル
に対応する濃度と同じレベルになるため、むらの補正が
できる。
【0124】上述のむら補正はインクジェット方式の装
置にて実施されているが、このインクジェット方式では
均一パターンのデーターを印字する場合、コート紙(紙
の表面にインク保持層を塗ったもの)212を用いて、
むらの補正のデーターを入手している。しかし、各種の
用紙を使えるようにした場合、コート紙に印字した時の
むらを基準にむら補正を実施すると、コート紙以外の用
紙においてはむらの状態が少し異なることになる。
【0125】すなわち、図34の(a)はコート紙21
2にインクが打たれた場合のコート紙212の断面を示
したものであり、インクはインク保持層213及びその
内側の紙212に吸収される。しかし、OHPフィルム
(薄いフィルムの上にインク保持層を付ける)の場合
は、インクはフィルムの内部に入ることかできず、イン
ク保持層だけで吸収される。つまり、図34の(a),
(b)に示すように、インクの吸収される部分の違いに
よりむらの状態が少し異なる。
【0126】そこで、本実施例では図33の回路を設け
てむら補正を行っており、次にその動作を図36のフロ
ーチャートを基に説明する。
【0127】(H−1)図33のCPU24の入力端子
P0,P1のレベルがH/L(スイッチS1,S2が押
されているかを判断)いずれかになっているかの情報を
入力し、H−2へ進む。
【0128】(H−2)CPU24の入力端子P0,P
1のレベルよりどの種類の用紙が実際に用いられている
かを判定する。例えば、スイッチS1が押されていれば
コート紙、スイッチS2が押されればOHP用紙とす
る。さらに、紙の種類を判定した結果をモード表示部2
06に表示し、H−3へ進む。
【0129】(H−3)コピーキー70が押されてコピ
ー開始になっているかを判断する。コピー開始の場合は
H−4へ、コピー開始でない場合はH−1へ進む。
【0130】(H−4)紙の種類に対応したむら補正値
をメモリー203に設定し、H−5へ進む。このむら補
正値の作り方は、例えば、コート紙用のむら補正値から
OHP用のむら補正値を作る方法や、前もってコート
紙,OHP用紙に特定のパターンを印字し、印字した結
果を読み取り、各用紙に合ったむら補正値を入手してお
く方法がある。
【0131】(H−5)図22に示すフローチャートに
基づいてコピー動作を実施し、H−6へ進み、処理を終
了する。
【0132】以上、図36のフローチャートを基に印字
用紙の種類(スイッチにより設定)によってむらの補正
値を選択する方法を述べたが、印字用紙の種類を判定す
る方法は特に限定はなく、例えば印字用紙の光の反射率
等の調べ、自動的に判定することも可能である。
【0133】次に、他のむら補正の動作を図37,図3
8について説明する。
【0134】図37の(a)は用紙を入れてあるカセッ
ト209から用紙23を給紙し、画像を形成する場合の
ヘッド先端(印字面)と用紙23の関係を示したもので
ある。カセット209には用紙23の厚さが一定の紙を
入れられるようになっている。
【0135】前述のむら補正は、この図37の(a)の
使用状態に基づいているが、特殊な用紙に印字する場合
(例えば用紙23の厚さが厚かったり、プラスチック板
のように曲がらないものにも印字する場合)は、カセッ
ト209を使用することができない。そこで図37の
(b)に示すように、用紙の先端側(ローラー16側)
より用紙23を1枚搬送して印字を実施する手差しコピ
ーという方法を用いる。ただし、本実施例で用いる手差
しコピーは、厚紙も対応させるため、手差し時にヘッド
12を持ち上げるためのローラー部材210を用いて、
ヘッドキャリッジ軸211を中心としてヘッド印字面と
用紙23の間のスペースを広くとれるように構成してい
る。
【0136】しかし、ヘッド印字面と用紙23までの間
隔がカセット209を用いる場合と異なるため、実際に
はカセット209から紙を給紙してコピーする場合と手
差し口から紙を給紙する場合とでむらの状態が異なって
いる。そこで、本実施例では給紙モードに応じたコピー
動作を行っており、次にこの動作を図38のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0137】(I−1)図33のCPU24の入力端子
P2,P3のレベルがH/Lの状態になっているかを入
力し、I−2へ進む。
【0138】(I−2)上記CPU24の入力端子のレ
ベルより、用紙23をカセット209から給紙する動作
かあるいは手差し口から給紙する動作かを判定する。例
えば、スイッチS3が押されていればカセット209か
ら給紙する動作、スイッチS4が押されていれば手差し
口から給紙する動作とする。さらに、その用紙23をカ
セット209から給紙する動作かあるいは手差し口から
給紙する動作かの判定結果をモード表示部206に表示
させ、I−3へ進む。
【0139】(I−3)コピーキー70が押されてコピ
ー開始になっているかを判断する。コピー開始の場合は
I−4へ、コピー開始でない場合はI−1へ進む。
【0140】(I−4)用紙23をカセット209から
給紙する動作か手差し口から給紙する動作かによるむら
補正値をメモリー203に設定し、I−5へ進む。この
むら補正値の作り方(手差し口から給紙する場合)は、
コート紙をカセット209から給紙した場合のむら補正
値から作る方法や、前もって手差し口から用紙23を給
紙して特定のパターンを印字し、印字した結果を読み取
ってむら補正値を入手しておく方法がある。また、むら
補正値に用紙の種類を考慮することは言うまでもない。
【0141】(I−5)図22に示すフローチャートに
基づいてコピー動作を実施し、I−6へ進み、処理を終
了する。
【0142】次に、他のむら補正の動作を図39,図4
0について説明する。
【0143】図39の(a)はブルーバックモード時の
印字結果を示したものである。ブルーバックとは、OH
Pにおいて文字を黒にして投影するよりは文字を白(無
着色)にし、文字以外の背景をブルーに色付けすること
により、投影された文字を見やすくするための手法であ
り、一般的に広く用いられている。
【0144】ここで、OHPに用いる用紙(OHP用
紙)は、表面のインク保持層にインクがたまり、ベース
になっているフィルムにはあまりインクが吸収されない
ようになっている。このため図39の(b)に示すよう
に、印字する濃度が薄い場合はインクつぶれがバラバラ
に配置される。しかし印字される濃度が濃い場合は、イ
ンクつぶれが密集して配置されるため、インクを印字し
てからインクが乾くまでの間にインク間に表面張力が発
生し、ヘッドの中心位置ではあまり影響がないがヘッド
端部においてはインクがヘッドの中心方向に引かれ、ヘ
ッド端部において濃度むらが発生する場合がある。
【0145】そこで本実施例では、OHP用紙に印字す
るにあたり、ブルーバックモードが設定されている場合
はブルーバックの濃度に応じてむらを補正するようにし
ており、次にこの動作を図40のフローチャートについ
て説明する。
【0146】(J−1)図33のCPU24の入力端子
P4,P5,P6のレベルがH/Lの状態になっている
かを入力し、J−2へ進む。
【0147】(J−2)上記CPU24の入力端子のレ
ベルにより、OHPのブルーバックモードになっている
かを判定し、ブルーバックモード時には背景のブルーの
濃さの設定情報を入手する。この時、例えばスイッチS
5が押されていればOHPのブルーバックモードが設定
されたと判定する。また、スイッチS6,S7の押され
ている組合せによりブルーバックモード時の背景のブル
ーの濃さを決定する。例えば、スイッチS6が押されて
いればブルーの濃さを薄く、スイッチS7が押されてい
ればブルーの濃さを標準、またスイッチS6とS7が押
されていればブルーの濃さを濃くするように設定されて
いると判定し、J−3へ進む。
【0148】(J−3)コピーキー70が押されて、コ
ピー開始になっているかを判断する。コピー開始の場合
はJ−4へ、コピー開始でない場合はJ−1に進む。
【0149】(J−4)OHPのブルーバックの背景の
濃度設定値に応じたむら補正値をメモリー203に設定
し、J−5へ進む。
【0150】このむら補正値の作り方は、コート紙をカ
セットから給紙した場合のむら補正値から作る方法や、
前もってOHP用紙に特定の濃度のパターンを印字し、
印字した結果を読み取ってむら補正値を入手しておく方
法がある。また本実施例では、OHPの背景をブルーに
した場合について述べてあるが、他の色でも同様にむら
補正が実行できることは言うまでもない。
【0151】(J−5)図22に示すフローチャートに
基づいてコピー動作を実施し、J−6へ進み、処理を終
了する。
【0152】以上のように、記録モード(例えば用紙の
種類や厚さのマテリアルの条件,カセットか手差しかに
よる条件,背景に色を付ける場合の色を付ける濃度条
件)により、画像むらの補正をするデーターを選択する
ことが可能になることにより、印字出力画像のむら補正
の適用範囲が広がり、印字出力の画質を向上させること
ができる。
【0153】なお、本発明は、特にインクジェット記録
方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用される
エネルギーとして熱エネルギーを発生する手段を備え、
前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる
方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもた
らすものである。かかる方式によれば記録の高密度化,
高精細化が達成できるからである。
【0154】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応している核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、
結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内
の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長,
収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出さ
せて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号を
パルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行わ
れるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書,同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明
の米国特許第4313244号明細書に記載されている
条件を採用すると、更に優れた記録を行うことができ
る。
【0155】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
ほかに熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に有効
である。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。
【0156】更に、シリアルタイプのインクジェット記
録装置以外にも、記録可能な最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても本発明は
有効に適用できる。フルラインタイプの記録ヘッドとし
ては、上述した明細書に開示されているような複数記録
ヘッドの組み合わせによって、その長さを満たす構成や
一体的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成のい
ずれでも良いが、本発明は、上述した効果を一層有効に
発揮することができる。
【0157】また、本発明のインクジェット記録装置の
構成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手
段,予備的な補助手段を付加することは本発明の効果を
一層安定できるので好ましいものである。これらを具体
的に挙げれば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手
段,クリーニング手段,加圧あるいは吸引手段,電気熱
変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの
組み合わせによる予備加熱手段,記録とは別の吐出を行
う予備吐出モードを行うことも安定した記録を行うため
に有効である。
【0158】また、搭載される記録ヘッド,インクの種
類ないし個数についても、例えば単色のインクおよび1
個の記録ヘッドが設けられたもののほか、記録色や濃度
を異にする複数のインクに対応して複数のヘッドが設け
られるものであってもよく任意の組み合わせにおいても
有効である。記録装置の記録モードとしては黒色等の記
録モードだけではなく、異なる色の複色カラー、または
混色によるフルカラーの各記録モードにおいても本発明
は有効である。
【0159】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で凝
固するインクであって、室温で軟化もしくは融解するも
のや、あるいは、上述のインクジェットではインク自体
を30℃以上70℃以下の範囲で温度調整を行ってイン
クの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するもの
が一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液
状をなすものであれば良い。加えて、熱エネルギーによ
る昇温を防止するため、積極的にインクの固体状態から
液体状態への相変化のエネルギーとして使用せしめるか
または、インクの蒸発防止を目的として放置状態で固化
するインクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギ
ーの記録信号に応じた付与によってインクが液化してイ
ンク液状として吐出するものや記録媒体に到達する時点
ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギー
によって初めて液化する性質のインク使用も本発明には
適用可能である。本発明においては、上述した各インク
に対して最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行
するものである。
【0160】また、本発明は電気を力に変換させてイン
クを吐出させるピエゾジェット方式等、記録媒体と非接
触に記録ヘッドを配設させ、インクを噴射させて記録す
る記録方式等のインクジェット方式において有効であ
る。
【0161】更に加えて、本発明の記録装置の形態とし
ては、上述のようなワードプロセッサやコンピュータ等
の情報処理機器の出力端末として一体あるいは別体に設
けられるもののほかスキャナー等と組み合わせた複写装
置、さらには送信受信機能を有するファクシミリ装置の
形態をとるものであっても良い。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
用紙の種類や厚さのマテリアルの条件,給紙がカセット
によるか手差しによるかの条件,背景に色を付ける場合
にその色を付ける濃度の条件等による各記録モードに応
じて画像の印字むらの補正データーを選択することがで
き、印字出力画像のむら補正の適用範囲が広がり、印字
出力画像を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の構成を示すブロ
ック図
【図2】 ヘッドシェーディング機能を示す説明図
【図3】 ヘッドシェーディング回路の構成を示すブロ
ック図
【図4】 図3の各部の入出力信号を示す図
【図5】 リーダーの1回の主走査で原稿の読み取れる
範囲を示す説明図
【図6】 プリンターの1回の主走査で用紙に画像を形
成できる範囲を示す説明図
【図7】 変倍時における原稿の読み取り範囲と用紙へ
のプリント範囲を示す説明図
【図8】 カラー複写装置の主要構成を示す図
【図9】 用紙上に画像を形成する手順を示す説明図
【図10】 用紙上に画像を形成する手順を示す説明図
【図11】 リーダーとプリンターの各主走査及び副走
査の動作をコントロールするのに必要な制御回路の構成
を示すブロック図
【図12】 リーダーで読まれた画像信号の拡大及び縮
小の処理回路の構成を示すブロック図
【図13】 拡大及び縮小の一例を示す説明図
【図14】 複写装置と編集装置の接続例を示す斜視図
【図15】 複写装置の操作部を示す図
【図16】 編集装置の操作部を示す図
【図17】 リーダーとプリンターにおける画像識別の
様子を示す説明図
【図18】 画像識別信号と画像データーと画像クロッ
クの関係を示す図
【図19】 編集装置内のCPU周辺と複写装置内のC
PU周辺の回路構成を示すブロック図
【図20】 濃度変換用のテーブルを示す図
【図21】 編集装置内におけるR単色モード選択時の
画像信号の処理例を示す説明図
【図22】 リーダーとプリンターの主走査及び副走査
の各制御動作を示すフローチャート
【図23】 複写装置内のCPU周辺と編集装置内の各
部の通信線の接続関係を示す図
【図24】 図19の回路の各通信信号を示す図
【図25】 図19の回路の各通信線における接続時の
チェック方法を示す図
【図26】 接続機器のチェック動作を示すフローチャ
ート
【図27】 接続機器のチェック動作を示すフローチャ
ート
【図28】 クロックの送り方を示す図
【図29】 編集装置内の画像クロック発生回路を示す
構成図
【図30】 インクジェット方式のカラー複写装置と編
集装置の画像信号処理回路の構成を示すブロック図
【図31】 ヘッドシェーディングのむらを取るための
印字例を示す説明図
【図32】 印字むら補正用に用いる画像データーを変
換するための変換テーブルを示す図
【図33】 ヘッドシェーディング補正モードの設定部
の構成を示すブロック図
【図34】 印字用紙のベース材質の違いによるインク
の吸収結果の例を示す説明図
【図35】 印字されたパターンから各ノズルのむらの
ランクを分類する動作を示すフローチャート
【図36】 印字する用紙の材質に応じたコピー動作を
示すフローチャート
【図37】 印字する用紙の給紙方法を示す説明図
【図38】 用紙の給紙モードに応じたコピー動作を示
すフローチャート
【図39】 ブルーバックモード時の背景の印字例を示
す説明図
【図40】 ブルーバックモード時のコピー動作を示す
フローチャート
【符号の説明】
1 画像読み取りセンサー 12 プリント用ヘッド 21 装置本体 22 原稿 23 用紙 24 CPU 32 画像メモリー 41 印字手段 42 用紙 43 読み取り手段 44 検出手段 45 生成手段 46 選択手段 47 補正手段 52 シェーディング補正回路 55 色補正回路 61 キー入力部 100 CPU 101 画像メモリー 102 キー入力部 107 装置本体 200 原稿 203 メモリー 204 メモリー 207 メモリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41L 39/00 B41J 3/10 101 Z 3/12 G

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定パターンの画像を用紙に印字する印
    字手段と、印字された画像を読み取る読取手段と、読み
    取った画像から印字むらを検出する検出手段と、検出し
    た印字むらの情報からその印字むらを補正するための補
    正データーを記録モード毎に生成する生成手段と、記録
    モードに応じて前記印字むらの補正データーを選択する
    選択手段と、記録すべき画像データーを前記選択した補
    正データーにより補正する補正手段とを備えたことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 選択手段は、印字する用紙に対応した印
    字むらの補正データーを選択することを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 選択手段は、印字する用紙の給紙方法に
    対応した印字むらの補正データーを選択することを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 選択手段は、印字の濃度に対応した印字
    むらの補正データーを選択することを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 選択手段は、印字する用紙、該用紙の給
    紙方法及び印字の濃度の組み合わせに対応した印字むら
    の補正データーを選択することを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 印字手段は、熱エネルギーを利用してイ
    ンクを吐出する記録ヘッドを有し、該熱エネルギーを発
    生するための電気熱変換体を備えていることを特徴とす
    る請求項1ないし5何れかに記載の画像形成装置。
JP6100294A 1994-03-30 1994-03-30 画像形成装置 Withdrawn JPH07266582A (ja)

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JP6100294A JPH07266582A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 画像形成装置

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JPH07266582A true JPH07266582A (ja) 1995-10-17

Family

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7712861B2 (en) 2006-03-31 2010-05-11 Fujifilm Corporation Image forming apparatus and droplet ejection correction method
JP2010137446A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2011027960A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Kyocera Mita Corp 電子機器及び接続確認方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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