JPH07265522A - 遊技機の遊技盤 - Google Patents

遊技機の遊技盤

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JPH07265522A
JPH07265522A JP8239594A JP8239594A JPH07265522A JP H07265522 A JPH07265522 A JP H07265522A JP 8239594 A JP8239594 A JP 8239594A JP 8239594 A JP8239594 A JP 8239594A JP H07265522 A JPH07265522 A JP H07265522A
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JP
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mounting
band
game board
game
ball
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JP8239594A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外バンドと内バンドの取り付け作業性がよ
く、装飾性を高め、変形を防止可能で、かつ取り付け強
度を増して球の発射方向を安定にする。 【構成】 内バンド112と、その遊技盤取付部231
とを樹脂により一体成形し、遊技盤取付部231には断
面L字状になるように樹脂によって成形された取付基盤
部(ここでは遊技盤取付部と同一部材)を設け、この取
付基盤部の裏面部に取り付けガイド232を樹脂によっ
て一体成形する。一方、遊技盤13には取り付けガイド
232を挿入可能なガイド挿入溝200を形成し、この
ガイド挿入溝200に取り付けガイド232を挿入して
内バンド112を遊技盤13に取り付ける。これによ
り、バンド壁112aの取り付け強度を向上させ、遊技
球の衝突に十分耐えるようにする。遊技球の発射の方向
性を安定させ、ある程度の樹脂の変形が起こっても、内
バンド112自体を取り付けガイド232で支える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機の遊技盤に係わ
り、詳しくは遊技領域を区画する樹脂製の内バンドの遊
技盤取付部に取付基盤部を設け、取付基盤部の裏面部に
取付ガイド部材を樹脂によって一体成形する一方、遊技
盤にガイド挿入溝を形成し、このガイド挿入溝に取付ガ
イド部材を挿入することにより、遊技領域区画部材を遊
技盤に取り付け可能にした遊技機の遊技盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機の遊技盤では、打球を
上方の遊技領域に案内するために金属製の帯状の板部材
(以下、外バンドという)を割ピン状の釘によって遊技
盤の下端から上部にかけて円弧状(R状)に固定すると
ともに、この外バンドの内側に金属製の帯状の板部材
(以下、内バンドという)を同様の釘によって横C字状
に固定し、これらの外バンドと内バンドの間の円弧状部
分を打球上昇流路としている。また、内バンドと外バン
ドの上部に囲まれた円形部分を遊技領域とし、この遊技
領域に障害釘を植設するとともに、入賞具を配設してい
る。一方、内バンドのみを樹脂製にしたものは従来より
考えられていた。さらに、従来の遊技機においては、金
属製の内バンドとその他の部品(例えば、サンドラン
プ、戻り球防止部材、変動入賞装置等)は個別に配置さ
れ、また、その取付方法も部品により区々であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の遊技
機にあっては、金属製の帯状の外バンドおよび内バンド
を遊技盤の表面に対して直交する状態で取付け、固定し
ていたため、次のような問題点があった。 (イ)金属製の帯状の外バンドおよび内バンドを遊技盤
の表面に固定するに際して特殊な釘を用いる必要があ
り、内バンドの取り付け強度が低下するとともに、取り
付けの作業性が悪いという問題点があった。 (ロ)金属製の帯状の各バンドを特殊な釘で固定し、こ
れによって装飾レンズなど他の部材とは全く別個に固定
するので、遊技盤の組み立て作業の工数の減少を図るの
が困難であった。 (ハ)遊技者が注視する遊技領域を金属製の帯状の各バ
ンドによって取り囲んでいるため、装飾性に劣り、冷た
い感じを与えてしまうという欠点があった。
【0004】一方、金属製の帯状のバンドに代えて、樹
脂製のバンドにすることも考えられるが、これには、以
下の問題点がある。 (ニ)バンド壁(遊技盤に対して立設される部分)を樹
脂製にして、それを遊技盤に取り付ける場合、バンド壁
が細長い帯状であると、取り付けが不安定になるおそれ
がある。 (ホ)バンド壁が細長い帯状の場合、取り付け位置が正
確でないことがある。したがって、球の発射方向が不安
定になる。 (ヘ)樹脂製のバンド壁には勢いの強い球が衝突するこ
とが多く、したがって、バンド壁を細長い形状のままに
して遊技盤に取り付けたのでは、遊技中に取り付け部分
が外れてしまうおそれがある。 (ト)バンド壁を樹脂製にする場合、樹脂で成形した後
にある程度の変形が起こることがあり、例えば、曲面形
状が平になったり、あるいはねじれ等が生じる。変形が
起こると、球の発射方向が不安定になる。
【0005】そこで本発明は、外バンドと内バンドの取
り付け作業性がよく、装飾性を高め、変形を防止可能
で、かつ取り付け強度を増して球の発射方向を安定にで
きる遊技機の遊技盤を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機の遊技盤は、打球発射装
置から発射された打球を上方の遊技領域に案内する打球
案内部材(例えば、外バンド111)を、遊技盤13表
面の下端から上部に向けて円弧状に配置するとともに、
該打球案内部材(例えば、外バンド121)の内側に円
弧状の遊技領域区画部材(例えば、内バンド112)を
配置し、前記打球案内部材(例えば、外バンド111)
と該遊技領域区画部材(例えば、内バンド112)との
間の円弧状部分を、打球発射装置から発射された打球が
上昇する打球上昇流路113とし、前記遊技領域区画部
材(例えば、内バンド112)で囲まれた領域により遊
技を行う遊技機(例えば、パチンコ装置1)の遊技盤1
3において、前記遊技領域区画部材(例えば、内バンド
112)を樹脂により成形し、該遊技領域区画部材(例
えば、内バンド112)の遊技盤取付部(例えば、取付
基盤部231、282、302、402)に、遊技盤1
3との設置面を有して断面L字状になるように樹脂によ
って成形された取付基盤部231、282、302、4
02を設け、該取付基盤部231、282、302、4
02の裏面部に、取付ガイド部材(例えば、取り付けガ
イド232、294)を樹脂によって取付基盤部と一体
成形し、前記遊技盤に取付ガイド部材(例えば、取り付
けガイド232、294)を挿入可能なガイド挿入溝
(例えば、取り付け溝200、開口溝530)を形成
し、該取付ガイド部材をガイド挿入溝(例えば、取り付
け溝200、開口溝530)に挿入することにより、遊
技領域区画部材(例えば、内バンド112)を遊技盤1
3に取り付けるようにしたことを特徴とする。
【0007】また、好ましい態様として、例えば請求項
2記載のように、前記取付ガイド部材(例えば、取り付
けガイド232、294)は、前記遊技領域区画部材の
裏面側に沿った状態で、取付基盤部と一体成形されるよ
うにしてもよい。例えば請求項3記載のように、前記取
付基盤部の裏面側から遊技領域区画部材の内部へ補強部
材234、296を挿入可能な補強部材取付部234
h、296hを形成し、該補強部材取付部234h、2
96hに、前記遊技領域区画部材(例えば、バンド壁1
12a、281、301、401)を補強する補強部材
234、296を挿入するようにしてもよい。
【0008】
【作用】本発明では、打球発射装置から発射された打球
は打球案内部材(例えば、外バンド)により案内されて
上昇し、遊技領域に到達する。この場合、遊技領域区画
部材(例えば、内バンド)と、その遊技盤取付部とは樹
脂により一体成形されるとともに、遊技盤取付部には断
面L字状になるように樹脂によって成形された取付基盤
部が設けられ、この取付基盤部の裏面部に取付ガイド部
材が樹脂によって一体成形される。一方、遊技盤には取
付ガイド部材を挿入可能なガイド挿入溝が形成され、こ
のガイド挿入溝に取付ガイド部材が挿入されて遊技領域
区画部材が遊技盤に取り付けられる。したがって、いわ
ゆる内バンド、遊技盤取付部および取付基盤部を樹脂に
より成形(例えば、一体的に成形)することにより、内
バンドと取付基盤部の取り付け作業性が向上し、かつこ
れらの組み立て作業工数が減少する。
【0009】また、樹脂製の内バンドを個別に備える場
合より、取付基盤部を含めて一体的にすることにより、
遊技盤との接触面が多くなり、全体的に強度が向上し、
補強リブの機能も果して、バンド壁が変形しなくなる。
また、遊技球が強く衝突した場合でも破壊することがな
い。さらに、内バンドを樹脂化することにより装飾性が
向上する他に、取付基盤部も樹脂化することにより取付
基盤部でも装飾効果を出すことが可能になる。バンド壁
にガイド部材を設けることにより、取り付け強度が向上
する。ガイド部材をバンド壁に沿った状態で形成するこ
とにより、取り付け強度が向上し、遊技球の衝突に十分
耐えることが可能になる。遊技盤のガイド挿入溝に取付
ガイド部材を挿入して内バンドを遊技盤に取り付けるこ
とにより、取り付け位置を正確なものにすることができ
る。したがって、遊技球の発射の方向性を安定させるこ
とができる。また、ある程度の樹脂の変形が起こって
も、内バンド自体は取付ガイド部材で支えられるから、
遊技への支障を全くなくすことができる。遊技盤のガイ
ド挿入溝に取付ガイド部材を挿入して内バンドを遊技盤
に取り付けることにより、内バンドの取り付け作業性が
向上する。補強部材をバンド壁の裏面側から挿入して取
り付けることにより、補強効果が向上するとともに、補
強効果を得るに際して装飾性を低下させることがない。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図11は本発明をプリペイドカード
方式のパチンコ機に適用した場合の第1実施例を示して
いる。パチンコ装置の正面構成 図1はパチンコ装置の全体を示す正面斜視図である。図
1において、1はパチンコ装置であり、大きく分けてパ
チンコ機2と、遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸
機(以下、単に玉貸機という)3によって構成され、こ
れらが対をなして設置される。パチンコ機2とカード式
玉貸機3とが対をなして設置されたパチンコ装置1は、
いわゆるCR機(カードリーディング機)と称されてい
る。玉貸機3にはカードリーダーが内蔵され、玉貸機3
の前面パネル4にはプリペイドカードが挿入されるカー
ド挿入口5と、7セグメントの発光ダイオードを用いて
3列で構成され、カードの残り度数を表示するカード残
度数表示器6と、発光ダイオード等からなりカードの受
け付けが有効であることを表示するカード受付け表示器
7とが設けられている。
【0011】パチンコ機1は、額縁状前面枠11と、ガ
ラス12aを支持する金枠(ガラス枠)12と、遊技盤
13(図2参照)と、前面表示パネル14と、前面操作
パネル15とを有している。額縁状前面枠11は木製の
機枠16に対して上部蝶番17および下部蝶番(図示
略)によって開閉可能に支持され、金枠12は額縁状前
面枠11に開閉可能に支持されている。前面表示パネル
14には上皿21と、プリペイドカードの残高を表示す
るカード度数表示器(カード残高表示器)22と、玉を
購入するときに操作される玉貸釦(変換釦)23と、プ
リペイドカードを排出するときに操作されるカード排出
釦(返却釦)24と、玉貸し可能表示器25と、上皿2
1の玉を後述の玉貯留皿32に移す玉通路開閉用の押し
釦26とが設けられている。
【0012】なお、玉貸機3にカードリーダでなく、例
えばカードリーダ・ライタを配置し、玉数等の価値情報
や遊技客の識別情報が記憶されている遊技用カードを用
い、遊技結果をカードに書き込む等のデータ処理が可能
なものであってもよい。さらに、遊技用カードはプリペ
イドカードに限らず、例えば玉数等の価値情報が記憶さ
れいる玉数カード、あるいは遊技客の識別情報が記憶さ
れている識別カード等を単独で使用する遊技機でもよ
い。要は、遊技用カードを使用するために、このカード
情報を読み込み可能なカードリーダ、若しくは読み込み
/書き込み可能なカードリーダ・ライタであればよい。
例えば、完全なカード式のパチンコ遊技システムで封入
球式の遊技機(例えば、クレジット方式の遊技機)にも
本発明を適用することができる。また、遊技用カードと
して磁気カードを用いている例に限らず、例えばICカ
ードを用いる遊技機でもよい。ICカードを用いた場
合、当然のことながらカードリーダ若しくはカードリー
ダ・ライタはICカードに対応するものを使用すること
になる。なお、カードリーダとカード制御装置とは別体
として分離して配置してもよいし、あるいは両者を一体
化してもよく、例えばカードリーダの内部にカード制御
装置を組み込むようにしてもよい。
【0013】前面操作パネル15には、灰皿31と、玉
を貯留する玉貯留皿(受皿)32と、玉貯留皿32に貯
留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー33
と、発射装置の操作を行う発射操作ノブ34とが設けら
れている。パチンコ機2の額縁状前面枠11の上部には
左側から順次、賞球排出時に点灯する賞球玉排出表示器
41と、貸玉排出時に点灯する貸玉排出表示器42と、
パチンコ機2において打止状態が発生したときに点灯す
る完了表示器43とが設けられている。これらの賞球玉
排出表示器41、貸玉排出表示器42および完了表示器
43によりその他の遊技状態(例えば、大当り状態:点
滅する制御)も表示可能である。
【0014】遊技盤の構成 図2は遊技盤13を示す正面図である。遊技盤13は、
後述の図3に示すように、樹脂製(プラスチック製)の
矩形板101を有しており、その前面側が遊技領域10
2になっている。なお、矩形板101は樹脂製でなく、
例えば木製の合板(ベニア)を素材としてもよい。矩形
板101はプラスチックを素材とした場合、後述の取り
付け溝200の成形が容易であるという利点がある。し
かも、成形した取り付け溝200に対して後述のバンド
構造体221〜223をワンタッチで嵌め込むようにし
て取り付けできるという利点もある。
【0015】遊技盤13における遊技領域102は本発
明の適用対象である遊技媒体として遊技球を使用するパ
チンコ遊技機であれば、任意の構成を取り得る。例え
ば、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示装置を備え、
この図柄表示装置における可変表示結果が予め定められ
た特別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特
別遊技状態(大当り状態)を発生可能な遊技機(いわゆ
る「第1種」に属するもの)、図柄表示装置を備えた
「第3種」に属する遊技機、あるいはいわゆる「第2
種」に属する遊技機、さらにはその他の種類の遊技機
(例えば、電動役物装置を備えた遊技機)等に幅広く適
用が可能である。本実施例では「第3種」に属する遊技
盤13を使用している。
【0016】矩形板101の表面には樹脂製の外バンド
(打球案内部材)111が下端の左寄りから上部にかけ
て円弧状に固定されているとともに、外バンド111の
内側(図中右側)には同じく樹脂製で円弧状の内バンド
(遊技領域区画部材)112がその上端を開いた状態で
横C字状に固定されている。なお、詳細を後述するよう
に、内バンド112は取付基盤231とともに樹脂によ
り一体的に成形され、3分割可能な構造になっている。
内バンド112と外バンド111の上部とによって囲ま
れたほぼ円形部分は遊技領域102になっており、遊技
領域102には多数の障害釘(図示略)が植設されると
ともに、後述のように、役物装置等が配置されている。
外バンド111と内バンド112の一部分(図中左側部
分)の間の円弧状部分は、打球発射装置から発射された
打球が上昇する打球上昇流路113になっており、打球
上昇流路113の下端入口部分は遊技盤13をパチンコ
機2に装着した状態で発射レール(図示略)の延長線上
に位置している。また、内バンド112にはファール球
案内部材114が一体成形されている。
【0017】ここで、遊技領域102について説明す
る。遊技領域102のほぼ中央部には回転振分け装置1
21が、回転振分け装置121の図中左側には一般入賞
口122が、回転振分け装置121の図中右側には特定
入賞装置123が、回転振分け装置121の直下には変
動入賞装置124がそれぞれ配置されている。また、変
動入賞装置124の左右両側には一般入賞口125、1
26、127、128が配置されている。回転振分け装
置121は常時回転している回転体131を有してお
り、回転体131には玉を嵌入可能な8個のスプロケッ
ト(そのうち1個がVスプロケット)が形成されてい
る。回転振分け装置121は、その上部に形成された役
物入賞口132に入賞した玉を常時回転している回転体
131の何れかのスプロケットに嵌入させる。このと
き、外れのスプロケットに嵌入すると、一定数の賞球排
出を伴う単なる入賞に終わるように振分けられ、一方、
Vスプロケットに嵌入すると、第3種権利発生口に入賞
するように振分けられて、いわゆる第3種の権利が発生
する。
【0018】ここでいう第3種の権利とは、第3種の特
別遊技を発生させる権利であり、特定入賞装置123に
おける第3種始動口への玉の入賞を条件とし、10秒あ
るいは玉が10個入賞するまでを1サイクルとして変動
入賞装置124を所定回数(例えば、16サイクル)開
放する権利である。変動入賞装置124は、特別遊技状
態が発生した場合に予め定められた所定回数だけ遊技玉
を受け入れない第1の状態(遊技者にとって不利な状
態)から受け入れ易い第2の状態(遊技者にとって有利
な状態)に変動可能な大入賞口(いわゆるアタッカー)
として作動する。
【0019】特定入賞装置123は円板状の回転体を有
しており、回転体は一定時間間隔で常時回転していると
ともに、玉を1個当て嵌入可能なスプロケットが形成さ
れている。また、特定入賞装置123には第3種始動口
(図示略)が形成され、回転体のスプロケットに嵌入し
た玉が第3種始動口に入賞すると、変動入賞装置124
が所定期間遊技者にとって有利な第2状態へと変動する
ようになっている。遊技領域102内の適宜位置には風
車(打球方向変換部材)141〜146が回転自在に複
数設置されるとともに、障害釘(図示略)が多数植設さ
れ、さらに遊技領域102の下方にはアウト玉回収口1
47が形成されている。
【0020】また、遊技領域102の左右両側にはラッ
キーナンバー表示器151、152が配置され、これら
はラッキーナンバーの表示を行う。遊技領域102の周
囲には第3種の権利(いわゆる大当り)が発生したとき
に点灯する大当り表示器153および遊技状態表示器1
54(例えば、変動入賞装置124のオープン時に点灯
して臨場感を盛り上げる)が配置されている。なお、ラ
ッキーナンバー表示器151、152は、詳細を後述す
るように内バンド112の遊技盤取付部とともに樹脂製
で一体成形されており、さらにこの遊技盤取付部に戻り
球防止部材161、風車162が取り付け可能になって
いる。
【0021】内バンドの取付構造 次に、内バンド112の取り付け構造について説明す
る。図3は遊技盤13を構成する矩形板101の正面側
の斜視図である。図3において、矩形板101には内バ
ンド112を取り付けるための円弧状の取り付け溝(ガ
イド挿入溝)200、回転振分け装置121のための開
口部(以下、役物開口部という)201、変動入賞装置
124のための開口部(以下、大入賞口開口部という)
202、一般入賞口のための開口部(以下、入賞開口部
という)203、204、アウト球を回収するアウト玉
回収口147、ラッキーナンバー表示器151、152
の後部を収納するための後部開口部(いわゆる逃げ穴)
205、206、後述のバンド構造体221、223を
取り付けるための取り付け穴207a〜207c、20
8a〜208c、補給ランプのためのランプ開口部20
9、賞球ランプのためのランプ開口部210、リード線
を通すためのリード線開口部211、212、矩形板1
01をパチンコ機2の枠体に固定するための固定穴21
3〜216、および上皿21(図1参照)に賞品球(あ
るいは貸球)を排出するための賞球排出口217がそれ
ぞれ形成されている。なお、一般入賞口のための開口部
はその他にもあるが、全てを図示すると、繁雑になって
見づらくなるので、一部を図示している。これらの開口
部および穴は、何れも矩形板101の加工処理で予め形
成される。
【0022】ここで、内バンド112は図2に示すよう
に、ラッキーナンバー表示器151、152(電気的装
飾部材)、戻り球防止部材161、風車162、特定入
賞装置123、一般入賞口125、128を含むバンド
構造体221〜223の3つに分割可能な構造になって
いる。以下、これらのバンド構造体221〜223につ
いて、取り付け方法を含めて説明する。バンド構造体2
21、223は左右区画部に相当し、バンド構造体22
2は下部区画部に相当する。
【0023】A.バンド構造体221 図3はバンド構造体221の裏面側を示しており、バン
ド構造体221はラッキーナンバー表示器151、戻り
球防止部材161、風車162、一般入賞口125を含
んで構成される(図2参照)。バンド構造体221は内
バンド112、遊技盤取付部231とともに樹脂製で一
体成形されている。使用する樹脂の種類としては、例え
ばポリアセタール、ナイロン等の非常に硬い樹脂を用
い、これらを素材として成形する。遊技盤取付部231
は内バンド112を遊技盤13に頑丈に取り付けるため
に、遊技盤13との設置面を有して断面L字状になるよ
うに形成され、一定の大きさを有している。また、本実
施例では遊技盤取付部231に各種機構体(例えば、ラ
ッキーナンバー表示器151、戻り球防止部材161、
風車162、一般入賞口125)を配置可能である。し
たがって、遊技盤取付部231は各種機構体を配置する
取付基盤部としての機能を兼ねている。すなわち、遊技
盤取付部と取付基盤部とを別体で構成するのではなく、
同一部材として形成している。
【0024】バンド構造体221の裏面側には取り付け
ガイド(取付ガイド部材)232が形成されており、取
り付けガイド232は一定長さだけ突出し、矩形板10
1に形成された円弧状の取り付け溝200に嵌入可能で
ある。取り付けガイド232は遊技盤取付部231とと
もに樹脂によって一体成形され、遊技盤取付部231の
裏面側に沿った状態で形成されている。また、バンド構
造体221の裏面側には取り付け位置決め用の3つの位
置決めガイド233a〜233cが設けられており、位
置決めガイド233a〜233cには取り付け用のビス
を挿入可能である。さらに、バンド構造体221におけ
る遊技盤取付部231の裏面側には、バンド壁112a
(遊技盤13で内バンド112の立設部分を構成する箇
所)の内部へ後述の補強部材234を挿入可能な補強部
材取付部234hが形成されている(図4の拡大図参
照)。補強部材取付部234hには金属製(例えば、ス
テンレス製)の補強部材234が配置されており、補強
部材234は一定の厚さを有し、図4に拡大図を示すよ
うに、その両端部に形成された支持部235(他の支持
部は図示略)が位置決めガイド233a、233bに係
合可能になっている。すなわち、補強部材234の支持
部235に形成された穴235aが位置決めガイド23
3aを貫通することにより、補強部材234が位置決め
ガイド233aに係合して位置決めがなされる。また、
補強部材234はバンド構造体221におけるバンド壁
112aの内部に埋め込まれるように挿入され、これに
より、内バンド112のバンド壁112aが内側から頑
丈に補強される。
【0025】(a)バンド構造体221の取り付け方法 バンド構造体221を矩形板101に取り付けるには、
まずバンド構造体221の裏面側に金属製の補強部材2
34を配置し、次いで、取り付けガイド232を矩形板
101に形成された円弧状の取り付け溝200に嵌入す
る。これにより、バンド構造体221が内バンド112
の位置に配置される。次いで、バンド構造体221の裏
面側の3つの位置決めガイド233a〜233cに取り
付け用のビス236(図4参照)を挿入し、矩形板10
1の取り付け穴207a〜207cに捩じ込む。これに
より、バンド構造体221の位置決めが正確に決定され
て矩形板101に固定される。このとき、後述のように
バンド構造体221の裏側に突出しているラッキーナン
バー表示器151のランプ基盤253が矩形板101に
ぶつからないように、ランプ基盤253は後部開口部2
05に収納される。
【0026】また、同様にバンド構造体221の裏側に
突出している一般入賞口125が矩形板101にぶつか
らないように、一般入賞口125の後部側は入賞開口部
203に収納される。バンド構造体221を矩形板10
1に固定した状態の断面図は、図6のように示される。
図6に示すように、取り付けガイド232によりバンド
構造体221の位置決めがなされ、補強部材234によ
って内バンド112が裏側から補強される。そして、バ
ンド構造体221を矩形板101表面に設置している部
分は、基盤取付部231に相当する。このような金属製
の補強部材234を内部に設けることにより、樹脂製の
内バンド122の表面を上方から落下する球の衝突によ
る破壊から未然に防ぐことができる。特に、内バンド1
22にあっては、上方からの球の落下が多く、その衝突
が激しい箇所であるから、金属製の補強部材234で覆
うことによって有効に補強することが可能になる。
【0027】(b)バンド構造体221の取り付けの変
形例 図5はバンド構造体221の取り付けの変形例を示す図
であり、これは取り付け用のビスに代えてワンタッチ用
の取り付け部材を使用したものである。バンド構造体2
21の裏面側には取り付け位置決め用の位置決めガイド
に代えて、ワンタッチ用の取り付け部材241(他の2
つは図示略)が設けられている。図7にバンド構造体2
21の取り付けの断面図を示すように、ワンタッチ用の
取り付け部材241は樹脂製で遊技盤取付部231と一
体成形された円筒状のボス241aと、ボス241aの
周囲に被せたロック機能を有する金属製(例えば、ステ
ンレス製)のロック部材241bとからなる。ロック部
材241bは矩形板101の取り付け穴207aに挿入
するときは、弾力により萎んでスムーズに挿入される
が、挿入後は広がって抜けにくくなる。
【0028】一方、バンド構造体221の取り付けガイ
ド232の先端部は、抜けにくい形状に加工されてロッ
ク部232a(樹脂製)になっている。ロック部232
aも同様に矩形板101の取り付け溝200に嵌入され
るときは弾力により萎んでスムーズに嵌入されるが、嵌
入後は広がって抜けにくくなる。したがって、図5およ
び図7に示すような変形例の場合には、ワンタッチ用の
取り付け部材241を取り付け穴207aにワンタッチ
で挿入するとともに、取り付けガイド232を取り付け
溝200にワンタッチで嵌入することにより、極めて簡
単に、ワンタッチでバンド構造体221を矩形板101
に固定できるという利点がある。また、より頑丈にバン
ド構造体221を矩形板101に固定できる。
【0029】なお、ワンタッチ用の取り付け部材241
におけるロック部材241bは金属製で補強部材234
と別体にしているが、別体にするのではなく、補強部材
234と同じ金属で一体に形成してもよい。また、ワン
タッチ用の取り付け部材241におけるロック部材24
1bを金属製にするのではなく、例えば樹脂製にしてボ
ス241aと一体成形してもよい。一方、取り付けガイ
ド232の先端部のロック部232aは同じ樹脂製で形
状を加工したものであるが、これに限らず、例えば金属
製のロック部(別体)あるいは樹脂製のロック部(別
体)を形成し、これを取り付けガイド232の先端部に
被せるようにしてもよい。
【0030】(c)バンド構造体221の表側構成 図8はバンド構造体221の表側の構成を示す分解斜視
図である。図8において、ラッキーナンバー表示器15
1は飾り部材251、レンズ252およびランプ基盤2
53により構成される。飾り部材251はラッキーナン
バーを表示するもので、表面に「1」、「3」、
「5」、「7」の4つの数字が表示されている。なお、
ラッキーナンバーの数字は樹脂にカラーで表示してもい
し、あるいはラッキーナンバーの数字を印刷した印刷シ
ールを飾り部材251に貼るようにしてもよい。飾り部
材251の下方部は一般入賞口125の前側を飾るよう
になっている。飾り部材251はビス穴に251a、2
51bにビスを通すことにより、レンズ252および一
般入賞口125の前側に固定される。レンズ252は半
透明の素材からなり、その下部に形成されたワンタッチ
部材261(他は図示略)を遊技盤取付部231の取付
穴262a、262bに対してそれぞれ挿入することに
より、遊技盤取付部231に対してワンタッチで取り付
けられる。
【0031】遊技盤取付部231にはランプ基盤開口部
263が形成されており、ランプ基盤253はランプ基
盤開口部263を通してレンズ252の後部側に配置さ
れる。ランプ基盤253は複数(ここでは4個)のラン
プ264を有しており、複数のランプ264はリード線
265に接続され、所定の電源が供給されるようになっ
ている。また、一般入賞口125は、例えばビス等の固
定手段により遊技盤取付部231に取り付けられる。ラ
ッキーナンバー表示器151におけるランプ基盤253
のランプ264は、例えば大当り(第3種の権利)が発
生すると、移動点滅を開始し、所定時間経過後(例えば
5秒後)に移動点滅を終了して、右側に配置されている
他のラッキーナンバー表示器152を含めた8つのうち
の何れか1つのランプが点灯する。これにより、飾り部
材251は配置された「1」、「3」、「5」、「7」
の4つの数字のうちの何れか1つに対してランプ264
の光が放射され、あたかも点灯した状態になる。そし
て、点灯した数字が、いわゆるホールラッキーナンバー
に相当する場合には、持ち玉による遊技の続行が許可さ
れる。
【0032】例えば、ホールラッキーナンバー=
「3」、「7」である場合、ラッキーナンバー表示器1
51、152の8つのランプのうちの何れか1つのラン
プが「3」あるいは「7」の数字を点灯させると、ホー
ルラッキーナンバーに相当し、持ち玉遊技ができる。そ
の他の数字でランプが点灯すると、持ち玉の交換が強制
される。なお、ラッキーナンバー表示器151のランプ
の点灯制御は上記例に限るものではなく、例えば通常遊
技中に移動点滅を繰り返し、大当り発生と同時に移動点
滅を停止して1つのランプを点灯するようにしてもよい
し、あるいは通常遊技中および大当り発生中に移動点滅
を繰り返し、大当りが終了すると移動点滅を停止して1
つのランプを点灯するようにしてもよいし、その他の制
御形態にしてもよい。ランプ基盤253をレンズ252
の裏面側に別体で配置するのではなく、例えばランプ基
盤とレンズとを一体的にユニット化する構成にしてもよ
い。ユニット化した場合、レンズの中にランプ基盤を内
蔵し、接続に際してコネクタを設けるようにするとよ
い。そのようにすると、レンズの取り付け、交換あるい
は点検が容易であるという利点がある。
【0033】次に、風車162の取り付けについて説明
する。風車162は遊技盤取付部231に形成された取
り付け穴271に風車162のシャフト部分を差し込む
ことにより、遊技盤取付部231に対して回転自在に取
り付けられる。風車162は機構体に相当する。次に、
戻り球防止部材161の取り付けについて説明する。戻
り球防止部材161は、遊技盤取付部231とともに樹
脂により一体的に成形された戻り球防止部材取り付け部
272に取り付けが可能になっている。そして、戻り球
防止部材161は常時は内蔵のスプリング273によっ
て外バンド111の方(つまり外側)へ付勢され、戻り
球防止部材取り付け部272の抑え部に当接している
が、球が発射されると、スプリング273の付勢力に抗
して発射された球が戻り防止部材161を押し戻して遊
技領域102に進入する。進入後は、再び戻り防止部材
161がスプリング273によって外バンド111の方
へ付勢されるため、球の戻りが防止される。なお、27
4は戻り球防止部材161の表側を覆う化粧部材であ
る。戻り球防止部材161は機構体に相当する。
【0034】B.バンド構造体222 図9はバンド構造体222の斜視図、図10はバンド構
造体221の分解斜視図である。これらの図において、
バンド構造体222は内バンド112の一部を構成する
バンド壁281(すなわち、遊技盤13で内バンド11
2の立設部分を構成する箇所)、遊技盤取付部282、
一般入賞口283、284、変動入賞装置(アタッカ
ー)124、レンズ285、一般入賞口283、284
のそれぞれの裏面側に配置された装飾ランプ基盤28
6、287、遊技盤取付部282の裏面側に配置された
ベース盤289、変動入賞装置(アタッカー)124に
入賞した玉をカウントするカウントスイッチ290、ベ
ース盤289の裏面側に配置された配線基盤(配線処理
手段)291、変動入賞装置124を駆動するソレノイ
ド292、および一般入賞口283、284への入賞を
検出する入賞球検出センサ293を含んで構成される。
【0035】バンド壁281は遊技盤取付部282と樹
脂によって一体成形されており、遊技盤取付部282に
よってバンド構造体222が矩形板101に取り付けら
れる。使用する樹脂の種類としては、例えばポリアセタ
ール、ナイロン等の非常に硬い樹脂を用い、これらを素
材として成形する。遊技盤取付部282は内バンド11
2を構成するバンド壁281を矩形板101に頑丈に取
り付けるために、矩形板101との設置面を有して断面
L字状になるように形成され、一定の大きさを有してい
る。また、本実施例では遊技盤取付部282に各種機構
体(例えば、一般入賞口283、284、変動入賞装置
(アタッカー)124、レンズ285、装飾ランプ基盤
286、287、カウントスイッチ290、ソレノイド
292、入賞球検出センサ293)を配置可能である。
したがって、遊技盤取付部282は各種機構体を配置す
る取付基盤部としての機能を兼ねている。すなわち、遊
技盤取付部と取付基盤部とを別体で構成するのではな
く、同一部材として形成している。
【0036】バンド構造体222の裏面側には取り付け
ガイド(取付ガイド部材)294が形成されており、取
り付けガイド294は一定長さだけ突出し、矩形板10
1に形成された円弧状の取り付け溝200に嵌入可能で
ある。取り付けガイド294は遊技盤取付部282とと
もに樹脂によって一体成形され、遊技盤取付部282の
裏面側に沿った状態で形成されている。また、バンド構
造体222の裏面側には取り付け位置決め用の3つの位
置決めガイド295(他は図示略)が設けられており、
位置決めガイド295には取り付け用のビスを挿入可能
である。さらに、バンド構造体222のにおける遊技盤
取付部282の裏面側には、バンド壁281の内部へ後
述の補強部材296を挿入可能な補強部材取付部296
hが形成されている(図9では補強部材296のよって
事実上塞がれている)。補強部材取付部296hには金
属製(例えば、ステンレス製)の補強部材296が配置
されており、補強部材296は一定の厚さを有し、その
両端部が位置決めガイド295を貫通することにより、
補強部材296の位置決めがなされる。また、補強部材
296はバンド構造体222におけるバンド壁281の
内部に埋め込まれるように挿入され、これにより、内バ
ンド112のバンド壁281が内側から頑丈に補強され
る。
【0037】この場合、バンド構造体222を矩形板1
01に取り付けるには、まずバンド構造体222に上記
各種の機構体を組み込み、次いで、バンド構造体222
の裏面側に金属製の補強部材294(図9参照)を配置
し、取り付けガイド295(図9参照)を矩形板101
に形成された円弧状の取り付け溝200に嵌入する。こ
れにより、バンド構造体222が内バンド112の位置
に配置される。次いで、バンド構造体222の裏面側の
複数の位置決めガイドに取り付け用のビスを挿入し、矩
形板101の取り付け穴に捩じ込む。これにより、バン
ド構造体222の位置決めが正確に決定されて矩形板1
01に固定される。このとき、バンド構造体222の裏
側に突出している変動入賞装置(アタッカー)124や
配線基盤(配線処理手段)291が矩形板101にぶつ
からないように、これらは大入賞口開口部202に収納
される。
【0038】また、同様にバンド構造体222の裏側に
突出している一般入賞口283、284が矩形板101
にぶつからないように、一般入賞口125の後部側は入
賞開口部204(他方は繁雑になるので、図示略)に収
納される。このように、樹脂製の内バンド112とその
他の各種機構体(例えば、変動入賞装置(アタッカー)
124や一般入賞口283、284、装飾ランプ基盤2
86、287等)を一体的に配置でき、バンド構造体2
22を矩形板101に取り付けることにより、一括して
各種機構体も矩形板101に取り付けられるので、取り
付けの作業性が向上する。
【0039】一般入賞口283、284に入賞した玉は
入賞球検出センサ293によって検出される。なお、入
賞球検出センサ293は一般入賞口283、284に入
賞した玉を検出するのではなく、例えば遊技領域102
が第1種に属するタイプのものに形成されている場合に
は、入賞球検出センサ293に始動センサ(特図の変動
を開始可能な入賞を検出するセンサ)の機能を持たせる
ようにしてもよい。装飾ランプ基盤286、287はそ
れぞれ一般入賞口283、284の裏面側に配置され、
点滅可能な複数のランプを有して一般入賞口283、2
84の周囲をそれぞれ装飾するものである。ベース盤2
89は遊技盤取付部282の裏面側に位置してソレノイ
ド292、入賞球検出センサ293等が固定されるとと
もに、各種の配線をまとめて整然とした配線を行う配線
基盤(配線処理手段)291が裏面側に配置されてい
る。なお、図9に示すように配線基盤291には複数の
コネクタ294(他は繁雑になるので、番号付けを省
略)が配置されている。これにより、配線処理の作業性
が向上し、配線事故の防止が図られる。
【0040】C.バンド構造体223 図11はバンド構造体223の前面側斜視図である。図
11において、バンド構造体223は内バンド112の
一部を構成するバンド壁301(すなわち、遊技盤13
で内バンド112の立設部分を構成する箇所)、遊技盤
取付部302、一般入賞口128、第3種始動口の形成
された特定入賞装置123、特定入賞装置123の回転
体を駆動するモータ303、ラッキーナンバー表示器1
52を含んで構成される。
【0041】バンド壁301は遊技盤取付部302と樹
脂によって一体成形されており、遊技盤取付部302に
よってバンド構造体223が矩形板101に取り付けら
れる。使用する樹脂の種類としては、例えばポリアセタ
ール、ナイロン等の非常に硬い樹脂を用い、これらを素
材として成形する。遊技盤取付部302は内バンド11
2を構成するバンド壁301を矩形板101に頑丈に取
り付けるために、矩形板101との設置面を有して断面
L字状になるように形成され、一定の大きさを有してい
る。また、本実施例では遊技盤取付部302に各種機構
体(例えば、一般入賞口128、特定入賞装置123、
モータ303、ラッキーナンバー表示器152)を配置
可能である。したがって、遊技盤取付部302は各種機
構体を配置する取付基盤部としての機能を兼ねている。
すなわち、遊技盤取付部と取付基盤部とを別体で構成す
るのではなく、同一部材として形成している。
【0042】バンド構造体223の裏面側には図示は略
しているが、前述した各バンド構造体221、222と
同様に取り付けガイド(取付ガイド部材)が形成され、
取り付けガイドは一定長さだけ突出し、矩形板101に
形成された円弧状の取り付け溝200に嵌入可能になっ
ている。また、バンド構造体223の裏面側には同様に
取り付け位置決め用の3つの位置決めガイド(図示略)
が設けられるとともに、バンド構造体223の裏面側に
はバンド壁301の内部へ補強部材を挿入可能な補強部
材取付部が形成されている(図11では図示を略してい
る)。補強部材取付部には金属製(例えば、ステンレス
製)の補強部材が配置される。また、補強部材は一定の
厚さを有し、その両端部が位置決めガイドを貫通するこ
とにより、補強部材の位置決めがなされる。また、補強
部材はバンド構造体223における内バンド112のバ
ンド壁301の内部に埋め込まれるように挿入され、こ
れにより、内バンド112のバンド壁301が内側から
頑丈に補強される。
【0043】この場合、バンド構造体223を矩形板1
01に取り付けるには、まずバンド構造体223に上記
各種の機構体を組み込み、次いで、バンド構造体223
の裏面側に金属製の補強部材を配置し、取り付けガイド
を矩形板101に形成された円弧状の取り付け溝200
に嵌入する。これにより、バンド構造体223が内バン
ド112の位置に配置される。次いで、バンド構造体2
23の裏面側の複数の位置決めガイドに取り付け用のビ
スを挿入し、矩形板101の取り付け穴に捩じ込む。こ
れにより、バンド構造体223の位置決めが正確に決定
されて矩形板101に固定される。このとき、バンド構
造体223の裏側に突出している一般入賞口128、モ
ータ303、ラッキーナンバー表示器152等が矩形板
101にぶつからないようになっており、例えば、ラッ
キーナンバー表示器151のランプ基盤は後部開口部2
06に収納される。
【0044】このように、樹脂製の内バンド301とそ
の他の各種機構体(例えば、一般入賞口128、特定入
賞装置123、モータ303、ラッキーナンバー表示器
152等)を一体的に配置でき、バンド構造体223を
矩形板101に取り付けることにより、一括して各種機
構体も矩形板101に取り付けられるので、取り付けの
作業性が向上する。また、バンド構造体223の裏面側
には各種の配線をまとめて整然とした配線を行う配線基
盤(配線処理手段)(ここでは図示略)が配置されてお
り、これにより、配線処理の作業性を高め、配線事故を
防止することを可能にしている。
【0045】このように、本実施例では打球発射装置か
ら発射された打球は外バンド111より案内され、外バ
ンド111と内バンド112によって区画される打球上
昇流路113を通して遊技領域102に到達する。この
場合、内バンド112と、その遊技盤取付部231、2
82、302とは樹脂により一体成形されるとともに、
遊技盤取付部231、282、302には断面L字状に
なるように樹脂によって成形された取付基盤部(本実施
例では遊技盤取付部と同一部材)が設けられ、この取付
基盤部の裏面部に取り付けガイド(取付ガイド部材)2
32、294が樹脂によって一体成形される。一方、遊
技盤13には取り付けガイド232、294を挿入可能
なガイド挿入溝200が形成され、このガイド挿入溝2
00に取り付けガイド232、294が挿入されて内バ
ンド112が遊技盤13に取り付けられるので、以下の
ような効果が得られる。内バンド112および遊技盤取
付部(取付基盤部)231、282、302を樹脂によ
り一体的に成形することにより、内バンド112と取付
基盤部(すなわち、遊技盤取付部231、282、30
2のこと。以下、同様)の取り付け作業性が向上し、か
つこれらの組み立て作業工数が減少する。
【0046】樹脂製の内バンド112を個別に備える場
合より、取付基盤部(遊技盤取付部231、282、3
02)を含めて一体的にすることにより、遊技盤13と
の接触面が多くなり、全体的に強度が向上する。また、
取り付けガイド232、294が補強リブの機能も果し
て、バンド壁112a、281、301が変形しなくな
る。また、遊技球が強く衝突した場合でも破壊すること
がない。内バンド112を樹脂化することにより装飾性
を向上させることができるとともに、取付基盤部(遊技
盤取付部231、282、302)も樹脂化することに
より、取付基盤部でも装飾効果を出すことが可能にな
る。特に、従来のように遊技者が注視する遊技領域を金
属製の帯状の各バンドによって取り囲んでいた場合と比
較して、装飾性が高まる。
【0047】バンド壁112a、281、301にそれ
ぞれ取り付けガイド232、294を設けることによ
り、取り付け強度が向上する。取り付けガイド232、
294をそれぞれバンド壁112a、281、301に
沿った状態で形成することにより、取り付け強度が向上
し、遊技球の衝突に十分耐えることが可能になる。遊技
盤13のガイド挿入溝200に取り付けガイド232、
294を挿入して内バンド112を遊技盤13に取り付
けることにより、取り付け位置を正確なものにすること
ができる。したがって、遊技球の発射の方向性を安定さ
せることができる。また、ある程度の樹脂の変形が起こ
っても、内バンド112自体は取り付けガイド232、
294で支えられるから、遊技への支障を全くなくすこ
とができる。遊技盤13のガイド挿入溝200に取り付
けガイド232、294を挿入して内バンド112を遊
技盤13に取り付けることにより、内バンド112の取
り付け作業性が向上する。補強部材234、296をバ
ンド壁112a、281、301の裏面側から挿入して
取り付けることにより、補強効果が向上するとともに、
補強効果を得るに際して装飾性を低下させることがな
い。
【0048】第2実施例 次に、図12は本発明の第2実施例を示す図であり、本
実施例は右側のバンド構造体が他種の役物装置に相当す
る機構体を有する例である。図12において、遊技盤の
右側には他種遊技を実行可能なバンド構造体400が配
置されており、バンド構造体400は内バンドの一部を
構成するバンド壁401(すなわち、遊技盤13で内バ
ンドの立設部分を構成する箇所)、遊技盤取付部40
2、普通図柄表示器403、普通電動始動口(以下、単
に普電という)404〜406、始動記憶表示器40
7、408、装飾LED409、装飾ランプ410、飾
り板411を含んで構成される。
【0049】バンド壁401は遊技盤取付部402と樹
脂によって一体成形されており、遊技盤取付部402に
よってバンド構造体400が遊技盤に取り付けられる。
使用する樹脂の種類としては、例えばポリアセタール、
ナイロン等の非常に硬い樹脂を用い、これらを素材とし
て成形する。遊技盤取付部402は内バンドを構成する
バンド壁401を遊技盤に頑丈に取り付けるために、遊
技盤との設置面を有して断面L字状になるように形成さ
れ、一定の大きさを有している。また、本実施例では遊
技盤取付部402に各種機構体(例えば、普通図柄表示
器403、普通電動始動口(以下、単に普電という)4
04〜406、始動記憶表示器407、408、装飾L
ED409、装飾ランプ410)を配置可能である。し
たがって、遊技盤取付部402は各種機構体を配置する
取付基盤部としての機能を兼ねている。すなわち、遊技
盤取付部と取付基盤部とを別体で構成するのではなく、
同一部材として形成している。
【0050】バンド構造体400の裏面側には図示は略
しているが、前記実施例と同様に取り付けガイドが形成
され、取り付けガイドは一定長さだけ突出し、遊技盤に
形成された円弧状の取り付け溝に嵌入可能になってい
る。取り付けガイドは遊技盤取付部402とともに樹脂
によって一体成形され、遊技盤取付部402の裏面側に
沿った状態で形成されている。また、バンド構造体40
0における遊技盤取付部402の裏面側には、バンド壁
401の内部へ補強部材を挿入可能な補強部材取付部が
形成されている(図12では図示略)。補強部材取付部
には金属製(例えば、ステンレス製)の補強部材が配置
され、補強部材はバンド構造体400におけるバンド壁
401の内部に埋め込まれるように挿入され、これによ
り、内バンドのバンド壁401が内側から頑丈に補強さ
れる。この場合、バンド構造体400を遊技盤に取り付
けるには、まずバンド構造体400に上記各種の機構体
を組み込み、取り付けガイドを遊技盤に形成された円弧
状の取り付け溝に嵌入する。これにより、バンド構造体
400が内バンドの位置に配置される。次いで、バンド
構造体400の表側に形成されたビス穴421、422
にビス等の固定手段を挿入し、遊技盤に捩じ込む。これ
により、バンド構造体400の位置決めが正確に決定さ
れて遊技盤に固定される。
【0051】ここで、他種遊技について説明する。普電
404〜406は図中右側方向に90度だけ回動可能な
回動部材404a〜406aをそれぞれ有している。通
常は普電404〜406の回動部材404a〜406a
が図示の位置にあって、玉が入賞しない構成になってい
るが、回動部材404a〜406aが図中右側方向に9
0度だけ回動すると、流下してきた玉を受け止めるよう
な形になって玉が普電404〜406に入賞可能な状態
になる。普電404に玉が入賞すると、一定数の賞球排
出が行われるとともに、普通図柄表示器403の図柄変
動が開始され、また、既に図柄変動中のときは始動記憶
表示器407が1個宛て点灯して始動記憶を行い、最大
で4個まで始動記憶が行われる。なお、普電404がオ
ープン(すなわち、回動部材404aが開放)する条件
は、例えば図示していない遊技領域中央の特図等の停止
図柄に基づいて行われるようになっているが、条件はい
ろいろ適当に定めることが可能である。この場合、普電
404がオープンする状態になると、遊技者はいわゆる
「右打ち」をすることになる。
【0052】普通図柄表示器403の図柄変動が当り図
柄(例えば、「7」)で停止すると、普電405がオー
プン(すなわち、回動部材405aが開放)し、このオ
ープン状態が間欠的に3回繰り返される(例えば、5秒
間オープンし、10秒間閉鎖するサイクルを3回繰り返
す)。このとき、始動記憶表示器408は普電405の
オープンサイクルを記憶して表示する。普電405に入
賞すると、普電406がオープン(すなわち、回動部材
406aが開放)し、このオープン状態は普電406に
所定数の玉が入賞するまで継続する。このように、普電
404への入賞によって普通図柄表示器403の図柄変
動が開始され、当り図柄になると、以後、普電405が
オープンに従って普電406がオープンする遊技を3サ
イクル繰り返すことにより、多くの出玉を獲得可能な他
種の遊技が行われる。装飾LED409は他種の遊技に
応じて点滅し、装飾ランプ410は、例えば普通図柄表
示器403の図柄変動が当り図柄(例えば、「7」)で
停止したような場合に点灯制御されて遊技の雰囲気を高
めるようになっている。
【0053】このような第2実施例にあっては、内バン
ドのバンド壁401が遊技盤取付部402と樹脂によっ
て一体成形され、遊技盤取付部402に取付基盤部(本
実施例では遊技盤取付部と同一部材)が設けられ、この
取付基盤部の裏面部に取り付けガイド(取付ガイド部
材)が樹脂によって一体成形され、遊技盤のガイド挿入
溝に取り付けガイドを挿入して内バンドが遊技盤に取り
付けられるので、前記第1実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
【0054】第3実施例 次に、図13は本発明の第3実施例を示す図であり、本
実施例は各バンドを遊技盤の裏側から取り付ける例であ
る。図13は遊技盤の裏面図である。図13において、
本実施例の遊技盤501は矩形状に形成され、いわゆる
肉薄樹脂による発泡成形によって成形されている。した
がって、遊技盤501の周辺部において樹脂の肉が薄い
ことが特長になっている。遊技盤501の中央部には遊
技領域が形成され、遊技領域には役物装置のための開口
部(役物開口部)511、大入賞口のための開口部(大
入賞口開口部)512、入賞口のための開口部(入賞
穴)513、514、アウト球を回収するアウト玉回収
口515が形成されている。これらの開口部および穴
は、何れも遊技盤501の成形処理で、遊技盤501の
成形と同時に形成され、加工の手間を省くことが可能に
なっている。
【0055】遊技盤501の周辺部は肉の薄い樹脂によ
って囲まれるように成形されている。また、遊技盤50
1の上部には賞球ランプのランプを配置するためのラン
プ開口部516が形成されるとともに、遊技盤501の
下部には上皿(図示略)に賞品球(あるいは貸球)を排
出するための賞球排出口517が形成されている。遊技
盤501の裏面側において、障害釘を設置する所は部分
的に樹脂の肉厚が厚くなるように遊技盤501自体が成
形されている。例えば、符号521で示す肉厚部は、い
わゆる天入賞口周辺で釘が多数植設される所(釘の密集
地帯)であり、肉厚部521における樹脂の肉厚を厚く
することにより、障害釘の設置がしやすくなっている。
【0056】同様に、釘が植設される所は何れも樹脂の
肉厚が厚くなっており、例えば符号522で示す肉厚部
は、釘の植設数が少ないものの、樹脂の肉厚を厚くする
ことにより、障害釘の設置がしやすくなっている。な
お、他の肉厚部については繁雑になるので、符号付けは
省略するが、何れも同様の機能を持たせるために、障害
釘を設置する所は部分的に樹脂の肉厚が厚くなってい
る。遊技盤501の裏面側において、その左右両側には
サイドランプおよび風車を取り付け可能なように樹脂の
肉厚が厚い機構体取付部525、526がそれぞれ形成
されている。したがって、第3実施例では機構体取付部
525、526が遊技盤501自体と一体成形されてい
る。また、遊技盤501の中央部に形成された遊技領域
を取り囲むように、円弧状の開口溝(ガイド挿入溝)5
30が形成されており、開口溝530には3分割可能な
内バンド部531〜533および外バンド部534が遊
技盤501の裏面側から挿入されるようになっている。
【0057】内バンド部531〜533は何れも樹脂製
で、断面がT字状に成形されている。 (a)内バンド部531の構成 内バンド部531は、開口溝530を通して遊技盤50
1の表側に一定長さだけ突出して内バンドを形成するバ
ンド壁531aと、バンド壁531aの底部に位置し、
バンド壁531aを支持するバンド固定部531bとを
有している。内バンド部531を遊技盤501に固定す
るには、バンド固定部531bに形成されたビス部54
1(他の3箇所のビス部は繁雑になるので、符号付けを
省略)にビスを通して遊技盤501に形成された円筒状
のボス部551に捩じ込めばよく、このとき内バンド部
531のバンド壁531aが開口溝530を通して遊技
盤501の表側に突出して内バンド(遊技領域区画部
材)の一部を構成することになる。
【0058】(b)内バンド部532の構成 内バンド部532は、開口溝530を通して遊技盤50
1の表側に一定長さだけ突出して内バンドを形成するバ
ンド壁532aと、バンド壁532aの底部に位置し、
バンド壁532aを支持するバンド固定部532bとを
有している。内バンド部532を遊技盤501に固定す
るには、バンド固定部532bに形成されたビス部54
2(他の4箇所のビス部は繁雑になるので、符号付けを
省略)にビスを通して遊技盤501に形成された円筒状
のボス部552に捩じ込めばよく、このとき内バンド部
532のバンド壁532aが開口溝530を通して遊技
盤501の表側に突出して内バンド(遊技領域区画部
材)の一部を構成することになる。また、内バンド部5
32にはファール球を発射位置に導くファール球ガイド
部材532fが形成されており、ファール球ガイド部材
532fは開口溝530に連続して形成されたファール
球ガイド部材用開口溝530fを通して遊技盤501の
表側に突出してファール球を発射位置に導く機能を発揮
する。
【0059】(c)内バンド部533の構成 内バンド部533は、開口溝530を通して遊技盤50
1の表側に一定長さだけ突出して内バンドを形成するバ
ンド壁533aと、バンド壁533aの底部に位置し、
バンド壁533aを支持するバンド固定部533bとを
有している。内バンド部533を遊技盤501に固定す
るには、バンド固定部533bに形成されたビス部54
3(他の3箇所のビス部は繁雑になるので、符号付けを
省略)にビスを通して遊技盤501に形成された円筒状
のボス部553に捩じ込めばよく、このとき内バンド部
533のバンド壁533aが開口溝530を通して遊技
盤501の表側に突出して内バンド(遊技領域区画部
材)の一部を構成することになる。上記において、バン
ド固定部531b、532b、533bは遊技盤取付
部、取付基盤部、取付ガイド部材に相当する。
【0060】(d)外バンド部534の構成 外バンド部534は、開口溝530を通して遊技盤50
1の表側に一定長さだけ突出して外バンドを形成するバ
ンド壁534aと、バンド壁534aの底部に位置し、
バンド壁534aを支持するバンド固定部534bとを
有している。外バンド部534を遊技盤501に固定す
るには、バンド固定部534bに形成されたビス部54
4(他の3箇所のビス部は繁雑になるので、符号付けを
省略)にビスを通して遊技盤501に形成された円筒状
のボス部554に捩じ込めばよく、このとき外バンド部
534のバンド壁534aが開口溝530を通して遊技
盤501の表側に突出して外バンド(打球案内部材)を
構成することになる。
【0061】このように、第3実施例では遊技盤501
を肉薄樹脂によって形成する反面、必要な所を部分的に
肉厚にしているので、必要な樹脂の量が少なく済む。ま
た、内バンドが内バンド部531〜533として3分割
可能で、各分割部毎に組み立てることができ、組み立て
作業がしやすいとともに、内バンド部531〜533が
樹脂製で、断面がT字状(L字状を含む強度を保つ)に
成形されているので、強度を向上させることができる。
さらに、内バンドのバンド壁531a、532a、53
3aが遊技盤取付部の機能を有するバンド固定部531
b、532b、533bと樹脂によって一体成形されて
いるので、前記第1実施例と同様の効果を得ることがで
きる。
【0062】なお、玉貸機の配置場所は上記例に限るも
のではない。例えば、前面パネルの部分や皿前装飾体の
部分に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよ
い。また、本発明はカードリーダを備えていないパチン
コ機にも適用できるのは勿論である。本発明に係わる遊
技機は上記実施例のようなプリペイドカード方式のパチ
ンコ機に適用する例に限らない。例えば、クレジット方
式のパチンコ機にも適用することができる。プリペイド
カード方式でなく、全くカードを使用しないパチンコ機
についても幅広く適用することが可能である。また、ア
レンジボール機にも適用することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、遊技領域区画部材(以
下、内バンドという)と、その遊技盤取付部とを樹脂に
より一体成形し、遊技盤取付部に断面L字状になるよう
に樹脂によって成形した取付基盤部を設け、この取付基
盤部の裏面部に取付ガイド部材を樹脂によって一体成形
し、一方、遊技盤には取り付けガイド部材を挿入可能な
ガイド挿入溝を形成し、ガイド挿入溝に取り付けガイド
部材を挿入して遊技領域区画部材を遊技盤に取り付けて
いるので、以下の効果を得ることができる。 内バンドの遊技盤取付部に取付基盤部を樹脂により一
体的に成形しているので、内バンドと取付基盤部の取り
付け作業性を向上させることができ、これらの組み立て
作業工数が減少する。 樹脂製の内バンドを個別に備える場合より、取付基盤
部を含めて一体的にすることにより、遊技盤との接触面
が多くなり、全体的に強度が向上する。 取り付けガイド部材が補強リブの機能を果して、バン
ド壁が変形しなくなる。また、遊技球が強く衝突した場
合でも破壊することがない。 内バンドを樹脂化することにより装飾性を向上させる
ことができるとともに、取付基盤部取も樹脂化すること
により、取付基盤部でも装飾効果を出すことが可能にな
る。特に、従来のように遊技者が注視する遊技領域を金
属製の帯状の各バンドによって取り囲んでいた場合と比
較して、装飾性が高まる。
【0064】バンド壁にそれぞれ取り付けガイド部材
を設けることにより、内バンドの取り付け強度が向上す
る。 取り付けガイド部材をバンド壁に沿った状態で形成す
ることにより、取り付け強度が向上し、遊技球の衝突に
十分耐えることが可能になる。 遊技盤のガイド挿入溝に取り付けガイド部材を挿入し
て内バンドを遊技盤に取り付けることにより、取り付け
位置を正確なものにすることができる。したがって、遊
技球の発射の方向性を安定させることができる。また、
ある程度の樹脂の変形が起こっても、内バンド自体を取
り付けガイド部材で支えることができ、遊技への支障を
全くなくすことができる。 遊技盤のガイド挿入溝に取り付けガイド部材を挿入し
て内バンドを遊技盤に取り付けることにより、内バンド
の取り付け作業性が向上する。 補強部材をバンド壁の裏面側から挿入して取り付ける
ことにより、補強効果が向上するとともに、補強効果を
得るに際して装飾性を低下させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカード方式のパチンコ装置の
第1実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】同実施例の遊技盤を示す図である。
【図3】同実施例の遊技盤を構成する矩形板の斜視図で
ある。
【図4】同実施例のバンド構造体の一部を示す図であ
る。
【図5】同実施例のバンド構造体の取り付けの変形例を
示す図である。
【図6】同実施例のバンド構造体の取り付け例を示す図
である。
【図7】同実施例のバンド構造体の取り付けの他の例を
示す図である。
【図8】同実施例のバンド構造体の分解斜視図である。
【図9】同実施例のバンド構造体の裏面図である。
【図10】同実施例のバンド構造体の分解斜視図であ
る。
【図11】同実施例のバンド構造体の斜視図である。
【図12】本発明の第2実施例のバンド構造体を示す図
である。
【図13】本発明の第3実施例の遊技盤の裏面図であ
る。
【符号の説明】
1 パチンコ装置 2 パチンコ機 3 玉貸機(遊技媒体貸出装置) 13、501 遊技盤 101 矩形板 102 遊技領域 111 外バンド(打球案内部材) 112 内バンド(遊技領域区画部材) 112a、281、301、401 バンド壁 124 変動入賞装置(アタッカー) 151、152 ラッキーナンバー表示器 161 戻り球防止部材 162 風車 200 取り付け溝(ガイド挿入溝) 221〜223、400 バンド構造体 231、282、302、402 遊技盤取付部(取付
基盤部) 232、294 取り付けガイド(取付ガイド部材) 234、296 補強部材 234h、296h 補強部材取付部 530 開口溝(ガイド挿入溝) 531〜533 内バンド部 531b、532b、533b バンド固定部(遊技盤
取付部、取付基盤部、取付ガイド部材) 534 外バンド部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打球発射装置から発射された打球を上方
    の遊技領域に案内する打球案内部材を、遊技盤表面の下
    端から上部に向けて円弧状に配置するとともに、該打球
    案内部材の内側に円弧状の遊技領域区画部材を配置し、 前記打球案内部材と該遊技領域区画部材との間の円弧状
    部分を、打球発射装置から発射された打球が上昇する打
    球上昇流路とし、 前記遊技領域区画部材で囲まれた領域により遊技を行う
    遊技機の遊技盤において、 前記遊技領域区画部材を樹脂により成形し、 該遊技領域区画部材の遊技盤取付部に、遊技盤との設置
    面を有して断面L字状になるように樹脂によって成形さ
    れた取付基盤部を設け、 該取付基盤部の裏面部に、取付ガイド部材を樹脂によっ
    て取付基盤部と一体成形し、 前記遊技盤に取付ガイド部材を挿入可能なガイド挿入溝
    を形成し、 該取付ガイド部材をガイド挿入溝に挿入することによ
    り、遊技領域区画部材を遊技盤に取り付けるようにした
    ことを特徴とする遊技機の遊技盤。
  2. 【請求項2】 前記取付ガイド部材は、前記遊技領域区
    画部材の裏面側に沿った状態で、取付基盤部と一体成形
    されることを特徴とする請求項1記載の遊技機の遊技
    盤。
  3. 【請求項3】 前記取付基盤部の裏面側から遊技領域区
    画部材の内部へ補強部材を挿入可能な補強部材取付部を
    形成し、 該補強部材取付部に、前記遊技領域区画部材を補強する
    補強部材を挿入したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の遊技機の遊技盤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125159A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125159A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

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