JPH07265484A - スキー板の製造方法 - Google Patents

スキー板の製造方法

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JPH07265484A
JPH07265484A JP6085926A JP8592694A JPH07265484A JP H07265484 A JPH07265484 A JP H07265484A JP 6085926 A JP6085926 A JP 6085926A JP 8592694 A JP8592694 A JP 8592694A JP H07265484 A JPH07265484 A JP H07265484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
resin
liquid resin
ski
cured
Prior art date
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Pending
Application number
JP6085926A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Matsuda
秀喜 松田
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形型壁面への液状樹脂の回り込み(漏れ)
を防止し、漏れ樹脂の削除工程を不要にする。 【構成】 中芯部材2と、この中芯部材2を囲繞する繊
維部材3aと、この繊維部材に臨んでソール部材4とエ
ッジ部材5と化粧部材6とを配設した成形型7に、液状
樹脂8を加圧注入し、この液状樹脂8を成形型7内で硬
化させて繊維部材3aを補強材とするFRP3を形成す
ると共に、この硬化した樹脂8aによって中芯部材2と
繊維部材3aとソール部材4とエッジ部材5と化粧部材
6とを一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスキー板の製造方法に
関するものであり、特に詳しくは中芯部材、ソール部
材、エッジ部材などを配設した成形型に液状の樹脂を加
圧注入し、この液状樹脂を硬化させて各部材を一体化す
るスキー板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスキー板の製造方法としては、
例えば図5に示したように、中芯部材2とソール部材4
とエッジ部材5と化粧部材6とサイド部材9とを配設し
て樹脂充填部10を設けた成形型7に、液状樹脂8を加
圧注入し、この液状樹脂8を成形型内で硬化させ、硬化
した樹脂によって中芯部材2とソール部材4とエッジ部
材5と化粧部材6とサイド部材9とを一体化してスキー
板を製造する方法が周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のス
キー板の製造方法においては、加圧注入した液状の樹脂
がサイド部材と表面化粧部材との間隙などから漏れて成
形型の壁面側などに回り込み易く、成形型から取り出し
た後、表面およびサイドに漏れ出て硬化した樹脂を機械
加工によって除去する必要があり、工程が複雑になるだ
けでなく、工数が増えてコストアップになると云った問
題点があり、この解決が課題であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記した課
題を解決するため、中芯部材と、この中芯部材を囲繞す
る繊維部材と、この繊維部材に臨んでソール部材とエッ
ジ部材とが配設された成形型に液状樹脂を加圧注入し、
この液状樹脂を成形型内で硬化させて前記繊維部材を補
強材とするFRPを形成すると共に、この硬化した樹脂
によって中芯部材と繊維部材とソール部材とエッジ部材
とを一体化する、スキー板の製造方法を提供するもので
ある。
【0005】また、繊維部材として、布状に加工した繊
維部材を使用するスキー板の製造方法を提供するもので
あり、さらに、成形型内に前記部材に加えて化粧部材を
配設して行うスキー板の製造方法を提供するものであ
り、さらに、液状樹脂に低粘度の不飽和樹脂を使用する
スキー板の製造方法を提供するものである。
【0006】
【作用】成形型に加圧注入された液状樹脂は、主に繊維
部材の隙間を通りながらあらゆる隙間に侵入する。そし
て、この樹脂が硬化すると、繊維部材を補強材とし、硬
化した樹脂をマトリックスとするFRPが、中芯部材の
回りに成形されると共に、この硬化した樹脂によって、
中芯部材と繊維部材とソール部材とエッジ部材とが一体
化される。
【0007】また、化粧部材も同時に配設して行うスキ
ー板の製造方法においては、デザインを施した化粧材が
加圧注入した液状樹脂の硬化によって一体化されるの
で、成形後に施していた印刷塗装工程が不要になり、特
に化粧部材を中芯部材の側方と上方とに配置して行うス
キー板の製造方法においては、成形型壁面への液状樹脂
の回り込み(漏れ)が防止されるので、漏れ樹脂の削除
工程が不要になる。
【0008】さらに、液状の樹脂として、低粘度の不飽
和樹脂を使用するスキー板の製造方法においては、繊維
部材の隙間などに液状樹脂が入り込み易いので、気泡な
どの空隙のないFRPが形成されると共に、部材同士の
一体化が強固になされる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1〜図4に基づ
いて詳細に説明する。なお、理解を容易にするため、こ
れらの図においても前記図5に示した部分と同様の機能
を有する部分には、同一の符号を付した。
【0010】図1と図2に示すように、図中1はこの発
明に係わる後述する製造方法によって製造されたスキー
板であり、中芯部材2と、この中芯部材2を囲繞するF
RP(fiber reinforced plast
ics;繊維強化プラスチック)3と、このFRP3を
介して中芯部材2の下側に位置するソール部材4と、こ
のソール部材4の両側に位置するエッジ部材5と、側部
および上部を覆う化粧部材6とが一体化された構造であ
り、テール側の端部に樹脂注入口1aが形成されてい
る。
【0011】上記したスキー板1を製造するには、例え
ば上型7aと下型7bとからなる成形型7に、発泡体な
どからなる中芯部材2と、この中芯部材2の両端面を除
く部分を囲繞する布状に加工された繊維部材(例えば、
ガラス繊維)3aと、この繊維部材3aに臨むソール部
材4と、エッジ部材5と、化粧部材6とを、図3のよう
に配設する。
【0012】すなわち、ソール部材4とエッジ部材5と
を中芯部材2の下方に、化粧部材6を中芯部材2の側方
および上方にそれぞれ配設する。
【0013】そして、スキー板1の樹脂注入口1aとな
る側に設けた成形型7の図示しない樹脂注入口から、例
えば30〜50℃に加熱され、粘度が0.1〜1Pa・
s程度である、例えばポリエステル系の低粘度で不飽和
の液状樹脂8を、例えば200〜400kPa程度の圧
力で注入する。なお、スキー板1のトップ部1bとなる
側の先端は開口しており、樹脂を注入する際に内部にあ
ったエアーが排出されるようになっている。
【0014】成形型7に加圧注入され、スキー板1のト
ップ部1bの側に流れる液状樹脂8によって、中芯部材
2、繊維部材3a、ソール部材4、エッジ部材5、化粧
部材6などの部材間の隙間と、繊維部材3a自体の隙間
が完全に埋められる。この液状樹脂8の加圧注入時にお
いて、化粧部材6が中芯部材2の側方および上方を覆っ
ているので、液状樹脂8の成形型7壁面側への回り込み
が防止される。
【0015】上記のように加圧注入した液状樹脂8を成
形型7内で反応硬化させると、繊維部材3aを補強材と
し、硬化した樹脂8aをマトリックスとするFRP3が
中芯部材2の周囲に形成されると共に、この硬化した樹
脂8aにより、中芯部材2と繊維部材3aとソール部材
4とエッジ部材5と化粧部材6とが一体化される。
【0016】なお、中芯部材2の表面には、凹み2aが
穴状に、または線状に設けられていて、この凹み2aに
侵入して硬化した樹脂8aにより、中芯部材2とFRP
3との剥離を防止する楔作用が発揮できるように工夫さ
れている。
【0017】また、化粧部材6としては、透明な例えば
ABS樹脂製などの樹脂シートの裏面に、所定のデザイ
ンが施されたものが使用される。
【0018】そして、上記のように製造されるスキー板
1は、硬化した樹脂8aにより化粧部材6がその表面お
よび側面に固着されるので、従来のように板を成形した
後に、印刷塗装する必要がないので、工程が短縮され、
コストダウンに寄与することが大である。
【0019】なお、繊維部材3aとしては、実施例で示
した布状に加工する他にもフィラメントワインディング
としたり、袋織り加工して使用することも可能である。
袋織り加工して使用すると、セットが容易となるだけで
なく、液状樹脂8の含浸が均一に行われ易くなると云っ
た利点がある。
【0020】また、繊維部材3aの素材には、ガラス繊
維の他にも、炭素繊維や金属繊維やボロン繊維などが特
性を考慮して適宜選択使用される。
【0021】また、中芯部材2は軽量化を図る目的で通
常は発泡体などを使用するが、トップ1b側には硬いA
BS樹脂などを部分的に配設し、この部分の強度アップ
を図ることも可能である。
【0022】さらに、化粧材を予め金型に合わせ、適宜
賦形したものを使用すれば、図4のようにレリーフなど
の表面外形についても、樹脂注入内圧により得ることが
できる。
【0023】一方、FRP3の樹脂マトリックスとなる
液状樹脂8としても、実施例で示したポリエステル系樹
脂の外に、ビニルエステル系樹脂、低粘度エポキシ樹
脂、CPレジンなど、従来周知の低粘性不飽和樹脂が適
宜選択使用される。
【0024】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨に沿って
さらに各種の変形実施が可能である。
【0025】
【発明の効果】この発明は以上の説明から明らかなよう
に、中芯部材と、この中芯部材を囲繞する繊維部材と、
この繊維部材に臨んでソール部材とエッジ部材とが配設
された成形型に液状樹脂を加圧注入し、この液状樹脂を
成形型内で硬化させて前記繊維部材を補強材とするFR
Pを形成すると共に、この硬化した樹脂によって中芯部
材と繊維部材とソール部材とエッジ部材とを一体化する
スキー板の製造方法であるので、成形工程が少なく、ス
キー板を短時間で成形することができる。
【0026】すなわち、FRPの補強材を繊維の形態で
成形型にセットするので、形状の自由度が大きくセット
が容易であり、しかも、あらゆる隙間を埋め尽くして硬
化した液状樹脂によって部材同士が一体化されるので、
接着工程が不要である。
【0027】さらに、デザインを施した化粧材を配設し
て樹脂の注入・硬化を図る製造方法においては、成形後
に施していた従来の印刷塗装工程が不要になるだけでな
く、この化粧材を中芯部材の側方と上方に配設しておけ
ば、加圧注入時における成形型壁面への樹脂の回り込み
が防止されるので、一体化工程後の切削工程などが不要
になり、スキー板をより簡単に成形することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例で製造したスキー板の説明図。
【図2】 図1のA−A断面の説明図。
【図3】 一実施例の説明図。
【図4】 変形実施例の説明図。
【図5】 従来技術の説明図。
【符号の説明】 1…スキー板、1a…樹脂注入口、2…中芯部材、3…
FRP、3a…繊維部材、4…ソール部材、5…エッジ
部材、6…化粧部材、7…成形型、8…液状樹脂。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中芯部材と、この中芯部材を囲繞する繊
    維部材と、この繊維部材に臨んでソール部材とエッジ部
    材とが配設された成形型に液状樹脂を加圧注入し、この
    液状樹脂を成形型内で硬化させて前記繊維部材を補強材
    とするFRPを形成すると共に、この硬化した樹脂によ
    って中芯部材と繊維部材とソール部材とエッジ部材とを
    一体化することを特徴とするスキー板の製造方法。
  2. 【請求項2】 中芯部材と、布状に加工されてこの中芯
    部材を囲繞する繊維部材と、この繊維部材に臨んでソー
    ル部材とエッジ部材とが配設された成形型に液状樹脂を
    加圧注入し、この液状樹脂を成形型内で硬化させて前記
    繊維部材を補強材とするFRPを形成すると共に、この
    硬化した樹脂によって中芯部材と繊維部材とソール部材
    とエッジ部材とを一体化することを特徴とするスキー板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 中芯部材と、この中芯部材を囲繞する繊
    維部材と、この繊維部材に臨んでソール部材とエッジ部
    材と化粧部材とが配設された成形型に液状樹脂を加圧注
    入し、この液状樹脂を成形型内で硬化させて前記繊維部
    材を補強材とするFRPを形成すると共に、この硬化し
    た樹脂によって中芯部材と繊維部材とソール部材とエッ
    ジ部材と化粧部材とを一体化することを特徴とするスキ
    ー板の製造方法。
  4. 【請求項4】 液状樹脂が低粘度の不飽和樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3何れかに記載のスキー板の
    製造方法。
JP6085926A 1994-03-31 1994-03-31 スキー板の製造方法 Pending JPH07265484A (ja)

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