JP2959078B2 - 繊維強化樹脂成形型 - Google Patents
繊維強化樹脂成形型Info
- Publication number
- JP2959078B2 JP2959078B2 JP2219740A JP21974090A JP2959078B2 JP 2959078 B2 JP2959078 B2 JP 2959078B2 JP 2219740 A JP2219740 A JP 2219740A JP 21974090 A JP21974090 A JP 21974090A JP 2959078 B2 JP2959078 B2 JP 2959078B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- fiber
- reinforced resin
- molding
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、繊維強化樹脂の成形に用いる成形用の型に
関するものである。
関するものである。
近時、FRP(ガラス繊維強化熱硬化性樹脂)製品が自
動車の外板等の各種成形品に使用されるようになった。
このような繊維強化樹脂成形品の成形は、例えばエンジ
ンフードの場合には、成形品の剛性、強度等を確保する
ため、成形品の中に発泡材等をコア材として挿入して一
体成形している。このように発泡材等を用いることによ
り、ガラス繊維等の強化用繊維と樹脂だけで成形する場
合に比べて製品重量の軽減及び表面品質の向上が図れ
る。
動車の外板等の各種成形品に使用されるようになった。
このような繊維強化樹脂成形品の成形は、例えばエンジ
ンフードの場合には、成形品の剛性、強度等を確保する
ため、成形品の中に発泡材等をコア材として挿入して一
体成形している。このように発泡材等を用いることによ
り、ガラス繊維等の強化用繊維と樹脂だけで成形する場
合に比べて製品重量の軽減及び表面品質の向上が図れ
る。
従来のRTM成形法の概要を第7図に示す。
第7図(A)で下型11と上型12の型内を清掃する。第
7図(B)で下型内11内にゲルコートをスプレーガン13
で塗布する。第7図(C)で成形品の形状に予めガラス
繊維等の強化用繊維を成形したマット14とウレタン等の
発泡材コア15をキャビ型である下型11にセットする。次
に第7図(D)で型締めしてから、注入ノズル17で注入
口16から溶融状態の樹脂を型内に注入し、樹脂を強化用
繊維内に浸透させると共に、強化用繊維14の周りに樹脂
層を形成して硬化させる。
7図(B)で下型内11内にゲルコートをスプレーガン13
で塗布する。第7図(C)で成形品の形状に予めガラス
繊維等の強化用繊維を成形したマット14とウレタン等の
発泡材コア15をキャビ型である下型11にセットする。次
に第7図(D)で型締めしてから、注入ノズル17で注入
口16から溶融状態の樹脂を型内に注入し、樹脂を強化用
繊維内に浸透させると共に、強化用繊維14の周りに樹脂
層を形成して硬化させる。
第7図(E)で型開きして成形品Wを取り出し、第7
図(F)でトリミングして製品とする。
図(F)でトリミングして製品とする。
前記のRTM成形法では、樹脂注入口16を製品の裏側と
なるコア型(上型12)に設置する。これは、型内の溶融
樹脂の流動が良好となり、また製品の表面品質を向上さ
せるため、キャビ型(下型11)に第7図(B)に示すよ
うにゲルコートを塗布するのに便利となるからである。
なるコア型(上型12)に設置する。これは、型内の溶融
樹脂の流動が良好となり、また製品の表面品質を向上さ
せるため、キャビ型(下型11)に第7図(B)に示すよ
うにゲルコートを塗布するのに便利となるからである。
成形品がエンジンフードの場合も、前記の理由で製品
の外表面を下型で成形するものとする。エンジンフード
では、第1図ないし第5図に示すように、発泡材3と裏
面用の強化用繊維マット2aは、下型4で成形する外表面
1がほぼ平面形状であって下型ではそれらのセット位置
が不明となるので、上型にセットせざるを得ないことに
なる。
の外表面を下型で成形するものとする。エンジンフード
では、第1図ないし第5図に示すように、発泡材3と裏
面用の強化用繊維マット2aは、下型4で成形する外表面
1がほぼ平面形状であって下型ではそれらのセット位置
が不明となるので、上型にセットせざるを得ないことに
なる。
ところが、エンジンフードのような大型製品では、発
泡材と強化用繊維マットも大型となり、これらを上型の
下向きの型面にセットするのは困難な作業となる。従来
は、ガムテープ等で上型に固定しているが、2人以上の
人手を要し、作業能率が非常に悪い。
泡材と強化用繊維マットも大型となり、これらを上型の
下向きの型面にセットするのは困難な作業となる。従来
は、ガムテープ等で上型に固定しているが、2人以上の
人手を要し、作業能率が非常に悪い。
本発明は、上型にピンを配設し、発泡材や強化用繊維
マットをこのピンに挿通して上型に装着固定することに
より、セッティングを容易にした繊維強化樹脂成形型を
提供することを目的とするものである。
マットをこのピンに挿通して上型に装着固定することに
より、セッティングを容易にした繊維強化樹脂成形型を
提供することを目的とするものである。
本発明は、強化用繊維をセットして成形品の外表面を
成形する下型と、発泡材コアと強化用繊維をセットして
成形品の裏面を成形する上型とからなる繊維強化樹脂成
形型において、上型の凹部に発泡材コアと強化用繊維を
挿通保持する多数のピンを配設した繊維強化樹脂成形型
である。
成形する下型と、発泡材コアと強化用繊維をセットして
成形品の裏面を成形する上型とからなる繊維強化樹脂成
形型において、上型の凹部に発泡材コアと強化用繊維を
挿通保持する多数のピンを配設した繊維強化樹脂成形型
である。
下型に強化用繊維を配置し、上型の凹部に配設した多
数のピンに発泡材コアと強化用繊維を挿通することで、
容易に発泡材コアと強化用繊維をその自重に抗して上型
に位置決め保持することができる。
数のピンに発泡材コアと強化用繊維を挿通することで、
容易に発泡材コアと強化用繊維をその自重に抗して上型
に位置決め保持することができる。
本発明の実施例を図面について説明する。
第1図はエンジンフード成形品の裏面を示し、第2図
は発泡材の平面図、第3図及び第4図はそれぞれ第1図
のIII−III線、IV−IV線による断面図である。
は発泡材の平面図、第3図及び第4図はそれぞれ第1図
のIII−III線、IV−IV線による断面図である。
セット状態の型の一部を示す第5図において、下型4
をエンジンフード成形品の外表面1(第3図、第4図参
照)を成形するキャビ型とし、上型5をコア型とし、上
型5の凹部に多数の金属製ピン6を蝋付け、打ち込み、
螺着等の手段で取付ける。ピン6の形状は、第6図
(A)ないし(C)に示す形状のものとし、第2図に示
す発泡材コア3の形状に応じて上型5の凹部に多数配設
する。
をエンジンフード成形品の外表面1(第3図、第4図参
照)を成形するキャビ型とし、上型5をコア型とし、上
型5の凹部に多数の金属製ピン6を蝋付け、打ち込み、
螺着等の手段で取付ける。ピン6の形状は、第6図
(A)ないし(C)に示す形状のものとし、第2図に示
す発泡材コア3の形状に応じて上型5の凹部に多数配設
する。
次に、この金型を使用した繊維強化樹脂成形品の成形
について説明する。
について説明する。
第5図に示すように、下型4に予めマット状に成形し
たガラス繊維等の強化用繊維マット1aをセットし、上型
5にはウレタン等で予め成形した発泡材コア3と強化用
繊維マット2aとを重ねてピン6に挿通して取付ける。第
6図に示すように、ピン6には、保持部6a,6b,6c等が形
成されているので、発泡材3と強化用繊維マット2aは自
重に抗して上型5に保持される。
たガラス繊維等の強化用繊維マット1aをセットし、上型
5にはウレタン等で予め成形した発泡材コア3と強化用
繊維マット2aとを重ねてピン6に挿通して取付ける。第
6図に示すように、ピン6には、保持部6a,6b,6c等が形
成されているので、発泡材3と強化用繊維マット2aは自
重に抗して上型5に保持される。
次に、上下型を型締めし、溶融樹脂(樹脂+炭酸カル
シウム)を注入すると、溶融樹脂は強化用繊維1a,2aの
内部に浸透し、同時にその周りに樹脂層を形成して繊維
強化樹脂成形品を成形する。樹脂が硬化した後型開きす
ると、成形品はピン6で上型5に保持されており、容易
に脱型できる。
シウム)を注入すると、溶融樹脂は強化用繊維1a,2aの
内部に浸透し、同時にその周りに樹脂層を形成して繊維
強化樹脂成形品を成形する。樹脂が硬化した後型開きす
ると、成形品はピン6で上型5に保持されており、容易
に脱型できる。
成形品は第3図及び第4図に示すように、下型5にセ
ットした繊維マット1aに樹脂が充填されて外表面1を形
成し、中に発泡材コア3をは挟んで繊維マット2aに樹脂
が充填された裏面が形成されたものとなる。
ットした繊維マット1aに樹脂が充填されて外表面1を形
成し、中に発泡材コア3をは挟んで繊維マット2aに樹脂
が充填された裏面が形成されたものとなる。
成形品の形状は実施例の形状のものに限らず、長尺又
は大面積の他の成形品の成形にも適用できる。
は大面積の他の成形品の成形にも適用できる。
本発明は、繊維強化樹脂や発泡材を上型に取付ける作
業が容易となり、作業能率の向上が図れる効果が有る。
業が容易となり、作業能率の向上が図れる効果が有る。
第1図は成形品の裏面を示す平面図、第2図は発泡材コ
アの平面図、第3図及び第4図はそれぞれ第1図のIII
−III線、IV−IV線の断面図、第5図はセット状態の型
の一部断面図、第6図(A)ないし(C)はピンのそれ
ぞれ平面図、第7図(A)ないし(F)は従来の成形工
程を示す図である。 1:成形品外表面、1a:繊維マット 2:成形品裏面、2a:繊維マット 3:発泡材コア、4:下型 5:上型、6:ピン
アの平面図、第3図及び第4図はそれぞれ第1図のIII
−III線、IV−IV線の断面図、第5図はセット状態の型
の一部断面図、第6図(A)ないし(C)はピンのそれ
ぞれ平面図、第7図(A)ないし(F)は従来の成形工
程を示す図である。 1:成形品外表面、1a:繊維マット 2:成形品裏面、2a:繊維マット 3:発泡材コア、4:下型 5:上型、6:ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:06
Claims (1)
- 【請求項1】強化用繊維をセットして成形品の外表面を
成形する下型と、発泡材コアと強化用繊維をセットして
成形品の裏面を成形する上型とからなる繊維強化樹脂成
形型において、上型の凹部に発泡材コアと強化用繊維を
挿通保持する多数のピンを配設したことを特徴とする繊
維強化樹脂成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2219740A JP2959078B2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | 繊維強化樹脂成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2219740A JP2959078B2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | 繊維強化樹脂成形型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04101833A JPH04101833A (ja) | 1992-04-03 |
JP2959078B2 true JP2959078B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=16740243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2219740A Expired - Fee Related JP2959078B2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | 繊維強化樹脂成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2959078B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3414245B2 (ja) | 1998-01-14 | 2003-06-09 | 東海ゴム工業株式会社 | 流体封入式防振装置 |
JP5866398B2 (ja) | 2013-05-15 | 2016-02-17 | 東芝機械株式会社 | 成形システム及び成形品の製造方法 |
JP5873887B2 (ja) * | 2013-05-15 | 2016-03-01 | 東芝機械株式会社 | 成形品製造装置及び成形品の製造方法 |
-
1990
- 1990-08-21 JP JP2219740A patent/JP2959078B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04101833A (ja) | 1992-04-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4118051A (en) | Injection molded ski and method for producing the same | |
US6251323B1 (en) | Plastic molding process and products produced thereby | |
US3929549A (en) | Surfboard construction | |
JP2959078B2 (ja) | 繊維強化樹脂成形型 | |
JPH0620570Y2 (ja) | 樹脂製品成形用の金型 | |
JP2571276Y2 (ja) | 繊維強化樹脂成形用コア材 | |
JP3742255B2 (ja) | プラスチック製品塗装用マスク | |
JPH04224915A (ja) | 繊維強化樹脂の成形方法 | |
JPS6157171B2 (ja) | ||
JPS60219035A (ja) | 被覆層を有する繊維強化樹脂成形品の製造方法 | |
JPS59127718A (ja) | 多色表面層を有するプラスチツク成形品の製造方法 | |
JP3218751B2 (ja) | Frpにおけるインサート成形法 | |
JPS62212113A (ja) | ウインドウエザストリツプの製造方法 | |
JPH06198660A (ja) | 浴槽及びその製造方法 | |
JP3216188B2 (ja) | Frp成形品の成形方法 | |
JP2675055B2 (ja) | 局所異硬度シートパッドの製造方法 | |
JP3010704B2 (ja) | 繊維強化樹脂成形品の成形方法 | |
JPH0346300B2 (ja) | ||
JPH03207B2 (ja) | ||
JPS582067B2 (ja) | リム成形法 | |
JPS5911102Y2 (ja) | 組立て水槽用単位パネル | |
JPH0614987Y2 (ja) | 合成樹脂成形用の裏型構造 | |
CA1089505A (en) | Injection molded ski and method for producing the same | |
JPS6073824A (ja) | 繊維強化樹脂成形品の製造方法 | |
JP2652291B2 (ja) | スキー板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |