JPH06247770A - 炭素繊維強化炭素複合材からなる円筒体の製造方法 - Google Patents
炭素繊維強化炭素複合材からなる円筒体の製造方法Info
- Publication number
- JPH06247770A JPH06247770A JP5036511A JP3651193A JPH06247770A JP H06247770 A JPH06247770 A JP H06247770A JP 5036511 A JP5036511 A JP 5036511A JP 3651193 A JP3651193 A JP 3651193A JP H06247770 A JPH06247770 A JP H06247770A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon fiber
- fiber reinforced
- cylinder made
- molded body
- cylindrical
- Prior art date
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- Pending
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 炭素繊維強化炭素複合材からなる円筒体にお
いて、マトリックス結合材が積層部の外部に流出するの
を防止して、成形体の強度を向上させたC/Cコンポジ
ットからなる円筒体の製造方法を提供することを目的と
する。 【構成】 遠心成形機の成形型内に炭素繊維成形体を取
付け、液状樹脂を注入口から注入した後、成形型を回転
操作することにより遠心成形し樹脂を硬化させる。成形
された円筒体に炭化処理を施し、炭素繊維強化炭素複合
体(C/Cコンポジット)を得る。
いて、マトリックス結合材が積層部の外部に流出するの
を防止して、成形体の強度を向上させたC/Cコンポジ
ットからなる円筒体の製造方法を提供することを目的と
する。 【構成】 遠心成形機の成形型内に炭素繊維成形体を取
付け、液状樹脂を注入口から注入した後、成形型を回転
操作することにより遠心成形し樹脂を硬化させる。成形
された円筒体に炭化処理を施し、炭素繊維強化炭素複合
体(C/Cコンポジット)を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、炭素繊維強化炭素複
合材(以下C/Cコンポジットと記載する)からなる円
筒体の製造方法に関するものである。
合材(以下C/Cコンポジットと記載する)からなる円
筒体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、C/Cコンポジットは、織布,フ
ェルト等の積層体からなる炭素繊維成形体に液状樹脂を
含浸させ、これを積層加圧成形した後、炭素化処理,黒
鉛化処理,及び含浸処理を施して成形される。
ェルト等の積層体からなる炭素繊維成形体に液状樹脂を
含浸させ、これを積層加圧成形した後、炭素化処理,黒
鉛化処理,及び含浸処理を施して成形される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法で成形されたC/Cコンポジットの強度は、マ
トリックス部分の充分な介在及びこれと炭素繊維層との
強固な結合性とに大きく依存するため、従来方法におい
ては、高圧を適用する積層加圧成形時に相当量のマトリ
ックス結合材が積層物の外部に圧出してしまう現象が生
じる。これにより、マトリックス部分が減少し、強度が
低下するという欠点があった。
製造方法で成形されたC/Cコンポジットの強度は、マ
トリックス部分の充分な介在及びこれと炭素繊維層との
強固な結合性とに大きく依存するため、従来方法におい
ては、高圧を適用する積層加圧成形時に相当量のマトリ
ックス結合材が積層物の外部に圧出してしまう現象が生
じる。これにより、マトリックス部分が減少し、強度が
低下するという欠点があった。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本発明は、極めて容易かつ短時間に、強度
の優れたC/Cコンポジット成形体を生産性良く製造で
きるC/Cコンポジットからなる円筒体の製造方法を提
供することを目的とする。
れたもので、本発明は、極めて容易かつ短時間に、強度
の優れたC/Cコンポジット成形体を生産性良く製造で
きるC/Cコンポジットからなる円筒体の製造方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るC/Cコンポジットからなる円筒体の
製造方法は、円筒状の炭素繊維成形体を遠心成形機の型
内に装着し、遠心成形機の遠心力により、炭素繊維成形
体内部に液状樹脂を加圧注入させるとともに、樹脂を硬
化させ円筒状の樹脂成形体を成形することを特徴とす
る。
に、本発明に係るC/Cコンポジットからなる円筒体の
製造方法は、円筒状の炭素繊維成形体を遠心成形機の型
内に装着し、遠心成形機の遠心力により、炭素繊維成形
体内部に液状樹脂を加圧注入させるとともに、樹脂を硬
化させ円筒状の樹脂成形体を成形することを特徴とす
る。
【0006】
【作用】以上の構成から明らかなように、液状樹脂を遠
心力により炭素繊維成形体内に強制的に加圧注入させて
成形体を形成するため、短時間で効率良く成形体を製造
することができるとともに、従来の積層加圧成形に比
べ、マトリックス結合材が積層体内部に圧出することが
ない。
心力により炭素繊維成形体内に強制的に加圧注入させて
成形体を形成するため、短時間で効率良く成形体を製造
することができるとともに、従来の積層加圧成形に比
べ、マトリックス結合材が積層体内部に圧出することが
ない。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るC/Cコンポジットから
なる円筒体の製造方法の実施例を、添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。
なる円筒体の製造方法の実施例を、添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。
【0008】図1は遠心成形機を使用してロール表層部
に樹脂成形体を形成したC/Cコンポジットからなる円
筒体の成形工程の概要を示す。
に樹脂成形体を形成したC/Cコンポジットからなる円
筒体の成形工程の概要を示す。
【0009】図1において、符号1は遠心成形機の成形
型,符号2は成形型1の両端を閉鎖するバンド部であ
る。
型,符号2は成形型1の両端を閉鎖するバンド部であ
る。
【0010】まず、遠心成形機の成形型1内に円筒状の
炭素繊維成形体3を装着した後、注入口4から液状樹脂
を注入して、成形型1を回転操作して、遠心成形を行い
樹脂を硬化させた。
炭素繊維成形体3を装着した後、注入口4から液状樹脂
を注入して、成形型1を回転操作して、遠心成形を行い
樹脂を硬化させた。
【0011】遠心成形機の稼動により液状樹脂に遠心力
が作用し、炭素繊維成形体3の繊維間に加圧注入され、
円筒状樹脂成形体が成形され、その後炭化処理,黒鉛化
処理及び含浸処理を施してC/Cコンポジットを作製し
た。
が作用し、炭素繊維成形体3の繊維間に加圧注入され、
円筒状樹脂成形体が成形され、その後炭化処理,黒鉛化
処理及び含浸処理を施してC/Cコンポジットを作製し
た。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によるC/C
コンポジットからなる円筒体の製造方法は、遠心成形機
の成形型内に円筒状の炭素繊維成形体を装着し、液状樹
脂を遠心力により炭素繊維成形体内に強制的に加圧注入
させるというものであるから、極めて容易かつ短時間に
生産性良くC/Cコンポジットを製造することができる
とともに、マトリックス部分が外部に流出することがな
く、強度の優れた成形体を得ることができるという効果
を有する。
コンポジットからなる円筒体の製造方法は、遠心成形機
の成形型内に円筒状の炭素繊維成形体を装着し、液状樹
脂を遠心力により炭素繊維成形体内に強制的に加圧注入
させるというものであるから、極めて容易かつ短時間に
生産性良くC/Cコンポジットを製造することができる
とともに、マトリックス部分が外部に流出することがな
く、強度の優れた成形体を得ることができるという効果
を有する。
【図1】本発明方法を実施する遠心成形機の概略半部断
面図である。
面図である。
1…成形型 2…バンド部 3…円筒状炭素繊維成形体 4…注入口
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒状の炭素繊維成形体を遠心成形機の
型内に装着し、遠心成形機の遠心力により、炭素繊維成
形体内部に液状樹脂を加圧注入させるとともに、樹脂を
硬化させ円筒状の樹脂成形体を成形することを特徴とす
る炭素繊維複合材からなる円筒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036511A JPH06247770A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 炭素繊維強化炭素複合材からなる円筒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036511A JPH06247770A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 炭素繊維強化炭素複合材からなる円筒体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06247770A true JPH06247770A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12471860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5036511A Pending JPH06247770A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 炭素繊維強化炭素複合材からなる円筒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06247770A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6660093B2 (en) | 2000-05-25 | 2003-12-09 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | Inner tube for CVD apparatus |
WO2009087115A1 (de) | 2008-01-11 | 2009-07-16 | Airbus Deutschland Gmbh | Verfahren zur herstellung (teil-)ringförmiger, faserverstärkten kunststoff enthaltende bauteile aus fvw-halbzeugen |
JP2018524253A (ja) * | 2015-06-04 | 2018-08-30 | サフラン エアークラフト エンジンズ | 中空形状の繊維織物への含浸方法 |
-
1993
- 1993-02-25 JP JP5036511A patent/JPH06247770A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6660093B2 (en) | 2000-05-25 | 2003-12-09 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | Inner tube for CVD apparatus |
WO2009087115A1 (de) | 2008-01-11 | 2009-07-16 | Airbus Deutschland Gmbh | Verfahren zur herstellung (teil-)ringförmiger, faserverstärkten kunststoff enthaltende bauteile aus fvw-halbzeugen |
DE102008003974A1 (de) | 2008-01-11 | 2009-07-23 | Airbus Deutschland Gmbh | Verfahren zur Herstellung (teil-)ringförmiger, faserverstärkten Kunststoff enthaltende Bauteile aus FVW-Halbzeugen |
DE102008003974B4 (de) * | 2008-01-11 | 2013-08-01 | Airbus Operations Gmbh | Verfahren zur Herstellung (teil-)ringförmiger, faserverstärkten Kunststoff enthaltende Bauteile aus FVW-Halbzeugen |
US8597560B2 (en) | 2008-01-11 | 2013-12-03 | Airbus Operations Gmbh | Method for manufacturing (partly) ring-shaped components, which comprise fibre-reinforced plastic, from fibre-composite semifinished products |
JP2018524253A (ja) * | 2015-06-04 | 2018-08-30 | サフラン エアークラフト エンジンズ | 中空形状の繊維織物への含浸方法 |
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