JPH05154926A - 繊維強化フェノール樹脂成形体の連続成形方法 - Google Patents
繊維強化フェノール樹脂成形体の連続成形方法Info
- Publication number
- JPH05154926A JPH05154926A JP3348238A JP34823891A JPH05154926A JP H05154926 A JPH05154926 A JP H05154926A JP 3348238 A JP3348238 A JP 3348238A JP 34823891 A JP34823891 A JP 34823891A JP H05154926 A JPH05154926 A JP H05154926A
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- JP
- Japan
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- resin
- pultrusion
- roving
- mold
- molding
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 引抜成形金型内に樹脂を供給する製造手段
で、表面に強化マットを埋入することを目的とする。 【構成】 第1と第2の2つの引抜成形金型1A、1B
を同軸上に2連配置し、第1の引抜成形金型1Aにロー
ビング2を引き通し、金型内へ樹脂3を注入して含浸さ
せ、第1の金型1Aより引抜かれた樹脂含浸ロービング
2Aの外周面に補強マット4、4を当てがい、次いで第
2の金型1Bへ引き通し、該第2の金型内へさらに樹脂
3を注入して引抜成形する工程よりなる。
で、表面に強化マットを埋入することを目的とする。 【構成】 第1と第2の2つの引抜成形金型1A、1B
を同軸上に2連配置し、第1の引抜成形金型1Aにロー
ビング2を引き通し、金型内へ樹脂3を注入して含浸さ
せ、第1の金型1Aより引抜かれた樹脂含浸ロービング
2Aの外周面に補強マット4、4を当てがい、次いで第
2の金型1Bへ引き通し、該第2の金型内へさらに樹脂
3を注入して引抜成形する工程よりなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は繊維強化フェノール樹
脂成形体の連続成形方法に関し、繊維強化フェノール樹
脂成形体の引抜成形方法の改良に関する。
脂成形体の連続成形方法に関し、繊維強化フェノール樹
脂成形体の引抜成形方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フェノール樹脂などの熱硬化性樹
脂による繊維強化樹脂成形体を連続成形するには押出成
形は無理で、樹脂含浸した強化繊維を引抜成形金型へ引
通しつつ加熱硬化させる方法か、強化繊維を引抜成形金
型へ引通してこの金型内へ樹脂を供給して含浸させ、さ
らに加熱して硬化させる方法によるしかない。
脂による繊維強化樹脂成形体を連続成形するには押出成
形は無理で、樹脂含浸した強化繊維を引抜成形金型へ引
通しつつ加熱硬化させる方法か、強化繊維を引抜成形金
型へ引通してこの金型内へ樹脂を供給して含浸させ、さ
らに加熱して硬化させる方法によるしかない。
【0003】
【従来の技術の問題点】これら成形法において、後者の
引抜成形金型内へ樹脂を供給し強化繊維に樹脂を含浸さ
せて加熱硬化を行う方法は、前者に比べて強化繊維に対
する樹脂含浸浴工程が省略できるので製造工程が簡略化
できる利点を有するが、引通される強化繊維は引抜成形
金型の引抜き方向に連続した長さを有するロービングで
ある必要があるので、得られた製品の巾方向強度がどう
しても不足する傾向があった。
引抜成形金型内へ樹脂を供給し強化繊維に樹脂を含浸さ
せて加熱硬化を行う方法は、前者に比べて強化繊維に対
する樹脂含浸浴工程が省略できるので製造工程が簡略化
できる利点を有するが、引通される強化繊維は引抜成形
金型の引抜き方向に連続した長さを有するロービングで
ある必要があるので、得られた製品の巾方向強度がどう
しても不足する傾向があった。
【0004】もっとも、マット状に織成または編性した
長尺の帯状強化繊維を金型内へ供給すれば上記した問題
は解決可能であるが、このような強化マットを製品表面
に沿わせて埋入成形することは、強化繊維を樹脂が透過
しないので成形が出来ない欠点があった。従って、表面
の巾方向曲げ強度に優れた引抜成形品は樹脂含浸浴工程
を必要とする成形方法によらざるを得ず、生産効率の向
上が出来ない欠点があった。
長尺の帯状強化繊維を金型内へ供給すれば上記した問題
は解決可能であるが、このような強化マットを製品表面
に沿わせて埋入成形することは、強化繊維を樹脂が透過
しないので成形が出来ない欠点があった。従って、表面
の巾方向曲げ強度に優れた引抜成形品は樹脂含浸浴工程
を必要とする成形方法によらざるを得ず、生産効率の向
上が出来ない欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、引抜成形金型内に樹脂を供給する製造手段であ
りながら、表面に強化マットを埋入できる繊維強化フェ
ノール樹脂成形体の連続成形方法を提供することを目的
としてなされたものてある。
に鑑み、引抜成形金型内に樹脂を供給する製造手段であ
りながら、表面に強化マットを埋入できる繊維強化フェ
ノール樹脂成形体の連続成形方法を提供することを目的
としてなされたものてある。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の繊維強
化フェノール樹脂成形体の連続成形方法は第1と第2の
2つの引抜成形金型を同軸上に2連配置し、第1の引抜
成形金型にロービングを引き通し、金型内へ樹脂を注入
して含浸させ、第1の金型より引抜かれた樹脂含浸ロー
ビングの外周面に強化マットを当てがい、次いで第2の
金型へ引き通し、該第2の金型内へさらに樹脂を注入し
て引抜成形することを特徴とするものである。
化フェノール樹脂成形体の連続成形方法は第1と第2の
2つの引抜成形金型を同軸上に2連配置し、第1の引抜
成形金型にロービングを引き通し、金型内へ樹脂を注入
して含浸させ、第1の金型より引抜かれた樹脂含浸ロー
ビングの外周面に強化マットを当てがい、次いで第2の
金型へ引き通し、該第2の金型内へさらに樹脂を注入し
て引抜成形することを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。図1は
この発明の実施例の側面図である。
この発明の実施例の側面図である。
【0008】この発明の繊維強化フェノール樹脂成形体
の連続成形方法は、2つの引抜成形金型1A、1Bを用
意し、第1の引抜成形金型1Aにロービング2を引通し
この金型1A内に樹脂3、3を注入して、樹脂をロービ
ング2に含浸させ、次いで第1の金型1Aより引抜かれ
た樹脂含浸ロービング2Aの外周面に布状に成形された
強化マット4、4を当てがい、これを第2の引抜成形金
型1Bへ引通し、この第2の金型1B内へさらに樹脂
3、3を注入して加熱して引抜成形する工程より構成さ
れている。
の連続成形方法は、2つの引抜成形金型1A、1Bを用
意し、第1の引抜成形金型1Aにロービング2を引通し
この金型1A内に樹脂3、3を注入して、樹脂をロービ
ング2に含浸させ、次いで第1の金型1Aより引抜かれ
た樹脂含浸ロービング2Aの外周面に布状に成形された
強化マット4、4を当てがい、これを第2の引抜成形金
型1Bへ引通し、この第2の金型1B内へさらに樹脂
3、3を注入して加熱して引抜成形する工程より構成さ
れている。
【0009】上記実施例において、ロービングにはガラ
ス繊維が、また強化マット4にはガラス繊維による不織
布、織布が使用される。
ス繊維が、また強化マット4にはガラス繊維による不織
布、織布が使用される。
【0010】
【作用】この発明において、第1の金型ではロービング
2に樹脂が含浸され、この樹脂含浸ロービングが引き出
された時点で、強化マット4、4が当てがわれる。従っ
て、ロービング2に含浸された樹脂が未硬化であること
と相まって、その樹脂がマット4、4にも転移付着し両
者は樹脂をバインダとして積層される。一方、第2の金
型1B内では、強化マット4、4外面より樹脂が供給さ
れ、この樹脂が製品表面を形成する樹脂層となる。従っ
て、強化マット4、4の内外面はいずれも樹脂が充填さ
れることとなり、表面にマットが露出せず、しかも製品
表面にマット4、4が介在する製品Gとなるのである。
2に樹脂が含浸され、この樹脂含浸ロービングが引き出
された時点で、強化マット4、4が当てがわれる。従っ
て、ロービング2に含浸された樹脂が未硬化であること
と相まって、その樹脂がマット4、4にも転移付着し両
者は樹脂をバインダとして積層される。一方、第2の金
型1B内では、強化マット4、4外面より樹脂が供給さ
れ、この樹脂が製品表面を形成する樹脂層となる。従っ
て、強化マット4、4の内外面はいずれも樹脂が充填さ
れることとなり、表面にマットが露出せず、しかも製品
表面にマット4、4が介在する製品Gとなるのである。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、引抜成形金型内へ樹脂を供給して成形する方法
でありながら、製品の巾方向強度を付与する強化マット
4、4が均一に埋入された状態に成形可能となり、巾方
向強度を有する成形体が引抜成形により連続成形が可能
となるのである。
よれば、引抜成形金型内へ樹脂を供給して成形する方法
でありながら、製品の巾方向強度を付与する強化マット
4、4が均一に埋入された状態に成形可能となり、巾方
向強度を有する成形体が引抜成形により連続成形が可能
となるのである。
【図1】この発明の方法を実施する装置の側面図であ
る。
る。
1A…第1の引抜成形金型 1B…第2の引抜成形金型
2…ロービング 3…樹脂 4…強化マット
2…ロービング 3…樹脂 4…強化マット
Claims (1)
- 【請求項1】 第1と第2の2つの引抜成形金型を同軸
上に2連配置し、第1の引抜成形金型にロービングを引
き通し、金型内へ樹脂を注入して含浸させ、第1の金型
より引抜かれた樹脂含浸ロービングの外周面に強化マッ
トを当てがい、次いで第2の金型へ引き通し、該第2の
金型内へさらに樹脂を注入して引抜成形することを特徴
とする繊維強化フェノール樹脂成形体の連続成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348238A JPH05154926A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 繊維強化フェノール樹脂成形体の連続成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348238A JPH05154926A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 繊維強化フェノール樹脂成形体の連続成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05154926A true JPH05154926A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18395675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3348238A Pending JPH05154926A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 繊維強化フェノール樹脂成形体の連続成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05154926A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100906255B1 (ko) * | 2007-12-13 | 2009-07-07 | (주)상아프론테크 | 엘씨디 패널 카세트용 바아의 제조방법 |
JP2020523225A (ja) * | 2017-06-12 | 2020-08-06 | コベストロ、ドイチュラント、アクチエンゲゼルシャフトCovestro Deutschland Ag | 繊維強化複合体を製造するための引抜成形方法および引抜成形装置 |
CN114425868A (zh) * | 2022-01-24 | 2022-05-03 | 东莞市鹏威能源科技有限公司 | 一种石墨烯气凝胶卷材成膜设备及成膜工艺 |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP3348238A patent/JPH05154926A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100906255B1 (ko) * | 2007-12-13 | 2009-07-07 | (주)상아프론테크 | 엘씨디 패널 카세트용 바아의 제조방법 |
JP2020523225A (ja) * | 2017-06-12 | 2020-08-06 | コベストロ、ドイチュラント、アクチエンゲゼルシャフトCovestro Deutschland Ag | 繊維強化複合体を製造するための引抜成形方法および引抜成形装置 |
CN114425868A (zh) * | 2022-01-24 | 2022-05-03 | 东莞市鹏威能源科技有限公司 | 一种石墨烯气凝胶卷材成膜设备及成膜工艺 |
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