JPH0726490U

JPH0726490U - 型枠パネル

Info

Publication number: JPH0726490U
Application number: JP6434893U
Authority: JP
Inventors: 正昂青山
Original assignee: 正昂青山
Priority date: 1993-10-26
Filing date: 1993-10-26
Publication date: 1995-05-19

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】型枠工事を簡易かつ迅速に行うと共に再利用度
の高い型枠パネルを提供する。【構成】型枠パネルは清掃又は剥離剤を不要とする素材
からなり型枠パネルに必要な枠材２、補強材、単管・角
パイプ代替用の棧木３を型枠用板材１から折曲接着等の
加工により構成するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、建築や土木などの有効なコンクリート型枠用パネルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より「型枠パネル」と称するコンクリート型枠用パネルとして知られている。この型枠パネルは木製、鋼製などであって、例えば６００ｍｍ×１８００ｍ、９００ｍｍ×１８００ｍｍなどを単位とする基準サイズが設定され、これを建築、土木などの現場で適宜組立て、必要に応じて構成し現場の型枠として対応させて使用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の型枠パネルにおいて、型枠パネルのみではコンクリート打設によるコンクリート圧力を補持することは不可能なため縦端太及び横端太、セパレートなどにより補強した。型枠の建込み時に要求される形状、構成などの条件に対応できる加工、補強、養生が容易ではなかった。コンクリートとの剥離を容易にするために型枠パネルに油などの剥離剤を塗布する作業を必要とし、また再利用の際に型枠パネルに付着したコンクリートを取除くため清掃を必要としていたため、型枠工事に手間と時間がかかっていた。この考案の目的は、型枠工事を簡易かつ迅速に行うことにある。この考案の他の目的は、コンクリート型枠の構成時に要求される条件を満たす型枠の加工及び補強を容易にすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の特徴は、型枠組立及び構成時の補強に用いる縦端太又は横端太の合理化及び省略を目的として型枠パネルに枠材、補強材、単管・角パイプ代替用棧材を備える型枠パネルとすることにある。この考案の特徴は、型枠用板材を構成する本体板と、この本体板を覆う表面材は清掃又は剥離剤を不要とする表面素材からなることにある。この考案の他の特徴は、上記特徴を具備すると共に、型枠パネルの型枠用材の素材が折曲可能なことから型枠パネルそのものを自由な形状に折曲加工を可能とすることにある。

【０００５】

【作用】

型枠用板材は本体板と表面板とによる複合板であることから強度が確保でき、上記表面板は清掃又は剥離剤を不要とする表面素材からなるのでコンクリートが付着しにくい。なお、型枠の取外しが簡易かつ迅速に行うことができる。型枠パネルは型枠パネルに必要な枠材、補強材、単管・角パイプ代替棧木を備えることから縦端太、横端太の合理化又は省略が可能なため型枠工事が簡易かつ迅速に行うことができる。型枠パネルを適宜方向に折曲ることによって型枠建込み、組立、構成時に要求される型枠の形状に対応させ加工ができる。

【０００６】

【実施例】

以下この考案の実施例を図面を参照して説明する。第１実施例に示す図１において型枠パネルは、型枠用板材１から成る枠材２、補強材３（単管、角パイプ代替棧木）からなる。図２に示す型枠用板材は本体板４は発泡プラスチック系素材、木質繊維系素材間伐材、木毛木材などの素材で型枠用としての厚さ及び強度を備えるように形成されている。表面板５は、本体板４の両面を覆っている。表面板５は、折曲可能であって、型枠パネル図１の再利用の際の清掃又は剥離剤の塗布を不要とする素材から構成されており、この素材として例えばプラスチックシート、鋼板、紙と他素材との複合板などが含まれる。

【０００７】図３、ここでは型枠パネル図１の型枠用板材１に溝６を形成している。本体板４に溝を形成する際、折曲側の表面板５は切込まないように残している。残された表面板５は折曲加工により、出隅部分７（角）を構成する。

【０００８】型枠パネルに必要な外側部分の枠材２を型枠用板材から溝の切込み、折曲、接着加工によりつくり出すための加工例を第４図から第６図を参照して説明する。図４（Ａ）の例では型枠用板材の上側１ケ所、下側３ケ所に溝６を切込む加工断面図４ａである。（切込む際、折曲部の表面板を残す）図４（Ｂ）には型枠パネルに必要な枠材の構成例の基本を示す。構成例４ｂに示すように枠材を構成する出隅部７と折曲部分８及び接着部９とから成る。図５の例では図４に示す基本的な加工断面図（Ａ）４ａとは同様とし構成例（Ｂ）４ｂにおいて補強部材Ａ１０から成るところが異なる。補強部材Ａ１０を挿入することにより型枠パネルの枠材を強固にする。図６の例では図４に示す基本的な加工断面図（Ａ）４ａに加工の合理化を考慮して型枠用板材の下側からのみ３ケ所に溝を切り込むこととし（補助部材Ｂ１１を挿入する）型枠用板材の加工の合理化を計ると同時に接着面積を増やし型枠パネルの枠材を強固にする。

【０００９】図７の例では図１に示す型枠パネルの中間部分の補強材（単管・角パイプ代替棧木）３を型枠用板材から溝の切込み、折曲、接着加工によりつくり出すための加工例を参照して説明する。図７（Ａ）に示すように型枠用板材の上側２ケ所、下側２ケ所に溝６を切込む加工断面図７ａである。（切込む際、折曲部の表面板を残す）図７（Ｂ）７ｂには型枠パネルに必要な補強材（単管・角パイプ代替棧木）３の構成例を示す。構成例図７（Ｂ）７ｂに示すよう補強材は点線で表示する単管（パイプ）１２と同じ高さとしている。上記補強材は単管、角パイプ等省略することを目的として型枠用板材の強度に応じて構成される。

【００１０】ここで型枠パネルの加工及び使用例を図８から図１０を参照して説明する。図８（Ａ）の例では型枠パネルを縦使いとする型枠の構成例を示す。型枠パネルに対して横端太１３のみで構成されている。従来の縦端太は枠材、補強材が兼ねることから省略されている。なお、図８（Ｂ）の例では型枠パネルを横使いとする構成例を示す。型枠パネルに対して縦端太１４のみで構成されている。

【００１１】図９及び図１３では型枠パネルを適宜方向に折曲、型枠の建込み、組立、構成に要求される型枠の形状に対応する加工及び使用例を説明する。図９（Ａ）（Ａ’）及び図１０（Ａ）（Ａ’）は型枠パネルを縦使いとし図９図中８及び図１０に対応させるための折曲加工の例である。図１１（Ａ）及び図１１（Ｂ）では折曲加工された型枠パネルを１ａに示す加工部材と１に示す型枠パネル及び１ｂに示す調整部材から構成される鉄筋コンクリート造建築物の柱Ｐの型枠として用いた使用例である。図１２は型枠パネルに対して直角方向に溝を形成し折曲加工する例である。図１３（Ａ）及び図１３（Ｂ）では折曲加工された鉄筋コンクリート造建築物の梁Ｂの型枠として用いる使用例である。

【００１２】

【考案の効果】

この考案によれば型枠パネルが備える枠材、補強材（単管・角パイプ代替用棧木）による効果として型枠工事の際用いる補強用の縦端太及び横端太の合理化及び省略が可能である。なお型枠パネルが折曲げ可能な素材からなることから型枠パネルそのものを型枠の構成に対応して折曲加工でき型枠工事の合理化が計れることから、型枠工事が簡易かつ迅速に行える。しかも表面板は清掃又は剥離剤を不要とする表面素材からなるため、型枠工事に際して剥離剤を塗布する手間が省略でき、型枠の解体時の型枠パネルの取外しが容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の型枠パネルの実施例を示す斜視図で
ある。

【図２】型枠パネルを構成する型枠用板材の断面図であ
る。

【図３】型枠パネルを折曲加工のための溝部の断面図で
ある。

【図４】型枠パネル外側部分の枠材の加工断面図（Ａ）
及び構成例（Ｂ）の断面図である。

【図５】型枠パネル外側部分の枠材の加工断面図（Ａ）
及び構成例（Ｂ）の断面図である。

【図６】型枠パネル外側部分の枠材の加工断面図（Ａ）
及び構成例（Ｂ）の断面図である。

【図７】型枠パネル中間部の補強材（単管・角パイプ代
替用棧木）の加工断面図（Ａ）及び構成例（Ｂ）の断面
図である。

【図８】型枠パネルの縦使い（Ａ）及び横使い（Ｂ）の
使用例を示す斜視図である。

【図９】型枠パネルを出隅部に縦使いに用いるための折
曲加工図を示す斜視図である。

【図１０】型枠パネルを入隅部に縦使いに用いるための
折曲加工図を示す斜視図である。

【図１１】図１１（Ａ）（Ｂ）は図９及び図８により折
曲加工された加工部材及び基本型枠パネル調整部材から
構成される鉄筋コンクリート造柱の構成例を示す断面図
及び斜視図である。

【図１２】型枠パネルの横使いによる折曲加工を示す斜
視図である。

【図１３】図１３（Ａ）及び（Ｂ）は図１２により折曲
加工された型枠パネルの使用例を示す梁の断面図及び斜
視図である。

【符号の説明】

１型枠用板材２枠材３補強材（単管パイプ・角パイプ代替棧木）４本体板５表面板６溝７出隅部８折曲部９接着部１０補強部材Ａ１１補強部材Ｂ１２単管パイプ１３横端太１４縦端太１ａ標準加工部材１ｂ調整部材Ｐ柱Ｂ梁

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】折曲可能な素材からなることを特徴とす
る型枠用板材に溝を形成し、折曲、接着することにより
型枠パネルとして必要な枠材、補強材、単管・角パイプ
代替用の棧材を備えることを特徴とする型枠パネル。
【請求項２】型枠用板材は、本体板とこの本体板の少
なくとも片面を覆う表面材とで構成する複合板とし、表
面材は清掃及び剥離剤を不要とする表面材からなること
を特徴とし、型枠材に溝を形成し、折曲、接着すること
により型枠パネルとして必要な枠材、補強材、単管・角
パイプ代替用の棧材を備えることを特徴とする型枠パネ
ル。
【請求項３】「請求項１」又は「請求項２」を特徴と
する型枠パネルの型枠用板材及び枠材、補強材、単管・
角パイプの代替用棧材に切込み又は溝を形成することに
より折曲可能とすることを特徴とする型枠パネル。