JPH07264773A - 高圧配電線の断線箇所決定方法及び装置 - Google Patents

高圧配電線の断線箇所決定方法及び装置

Info

Publication number
JPH07264773A
JPH07264773A JP6047269A JP4726994A JPH07264773A JP H07264773 A JPH07264773 A JP H07264773A JP 6047269 A JP6047269 A JP 6047269A JP 4726994 A JP4726994 A JP 4726994A JP H07264773 A JPH07264773 A JP H07264773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
disconnection
switch
distribution line
transformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6047269A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3457990B2 (ja
Inventor
Hiroshi Sakata
博 坂田
Hirofumi Nagano
浩文 永野
Shigeru Takagi
繁 高木
Tokio Oishi
時雄 大石
Yoshisuke Watanabe
義介 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYUSHU HENATSUKI KK
Original Assignee
KYUSHU HENATSUKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYUSHU HENATSUKI KK filed Critical KYUSHU HENATSUKI KK
Priority to JP04726994A priority Critical patent/JP3457990B2/ja
Publication of JPH07264773A publication Critical patent/JPH07264773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3457990B2 publication Critical patent/JP3457990B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Locating Faults (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 断線区間の検出精度を高める。 【構成】 開閉器1〜4の電源側配電線と大地との間の
対地電圧を測定する電源側電圧センサVD1〜VD4及
び開閉器1〜4の負荷側配電線と大地との間の対地電圧
を測定する負荷側電圧センサVD5〜VD8を,それぞ
れ対応する開閉器を設置した開閉器設置用電柱に設け
る。電源側電圧センサ及び負荷側電圧センサの出力から
電源側配電線及び負荷側配電線のいずれ側で断線が発生
したかを断線検出装置DDU1〜DDU4により判定す
る。断線検出装置DDU1〜DDU4を開閉器設置用電
柱に設置する。開閉器設置用電柱とは別の電柱に設置し
た変圧器計測端末TMU1〜TMU7の出力と断線検出
装置DDU1〜DDU4の出力とに基づいて、親局側に
設けた電算機を用いて断線箇所を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高圧配電線の断線箇所を
決定する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、配電系統の途中に複数の開閉器を
設けた高圧配電線路において断線事故が発生した場合に
は、発見者からの通報がなければ断線事故が発生したこ
とを知ることができなかった。また断線事故が発生して
地絡事故に至った場合でも、再閉路成功により断線した
配電線が充電されたまま放置されることになり、人身事
故が発生する危険性があった。そこで断線区間を検出し
て、断線区間を配電系統から切り離す技術が開発される
ようになってきた。例えば、特開平5−38044号公
報に示された停電箇所の自動検出方法では、配電用変圧
器の電圧や電流の状態を常時監視するために、配電用変
圧器に対してそれぞれ設けられる変圧器計測端末(TM
U)を断線検出用センサとして利用している。この方法
では、営業所に設置した親局からの指令に応じて変圧器
計測端末が計測結果を親局に送信する機能を有している
ことに着目し、配電線路に分散配置した各変圧器計測端
末に定期的に呼び出し指令を一斉に出す。そして各変圧
器計測端末から送信されてくる計測結果に基づいて、親
局側に設けた電算機を用いて速やかに断線区間を検出す
る。その後、検出した断線区間を挟む位置にある開閉器
に設けた子局に親局から切離し指令または開指令を出し
て開閉器を開くようにしている。この従来の方法では、
特開平4−49813号公報に示された開閉器の切離し
制御方法を併用することにより、断線区間を10秒以内
に配電系統から切り離すことを可能にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】変圧器計測端末は配電
用変圧器(通常は柱上変圧器)が装着される変圧器装着
用電柱に装着されており、開閉器は2本の変圧器装着用
電柱の間の別の電柱(開閉器装着用電柱)に装着されて
いる。通常、変圧器装着用電柱と開閉器装着用電柱との
間の距離は、200m〜1000m離れている。図4に
示すように、変圧器計測端末TMU1〜TMU7の出力
を利用して断線区間を検出する場合には、変圧器装着用
電柱間における断線の発生は検出できるものの、変圧器
装着用電柱と開閉器装着用電柱との間(A点またはB
点)で断線が発生した場合に、A点側またはB点側のい
ずれで断線が発生したのかを検出することができない。
そのため従来の方法では、前述のA点またはB点で断線
が発生した場合でも、二つの変圧器計測端末TMU3及
びTMU4の全区間を調べなければ、断線箇所を特定で
きない場合があり、停電の復旧が遅れるおそれがあっ
た。特に、最近は絶縁被覆された電線ケーブルが用いら
れるため、外側から断線を発見することができない場合
が多い。
【0004】本発明の目的は、従来よりも断線区間の検
出精度が高い高圧配電線の断線箇所決定方法及び装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、配電
用変圧器及び変圧器計測端末が設置された変圧器設置部
が所定の距離をあけて配置され、変圧器設置部間に開閉
器が設置された開閉器設置部が配置されてなる高電圧配
線路における高圧配電線の断線箇所を決定する方法を対
象とする。変圧器設置部及び開閉器設置部は、通常電柱
に設置されることになるが、埋設ケーブルの場合には、
地上または地中に設置されることになる。
【0006】本発明では、まず開閉器の電源側配電線と
大地との間の対地電圧を測定する電源側電圧センサ及び
開閉器の負荷側配電線と大地との間の対地電圧を測定す
る負荷側電圧センサとを開閉器設置部に設ける。そして
電源側電圧センサ及び負荷側電圧センサの出力から電源
側配電線及び負荷側配電線のいずれ側で断線が発生した
かを断線検出装置により判定する。そして断線検出装置
の出力と変圧器計測端末の出力とに基づいて断線箇所を
決定する。
【0007】請求項2の発明は、高電圧配線路における
高圧配電線の断線箇所を決定する断線箇所決定装置を対
象にする。本発明では、開閉器設置部に設けられて開閉
器の電源側配電線と大地との間の対地電圧を測定する電
源側電圧センサと、開閉器設置部に設けられて開閉器の
負荷側配電線と大地との間の対地電圧を測定する負荷側
電圧センサとを用いる。そして電源側電圧センサ及び負
荷側電圧センサの出力から電源側配電線及び負荷側配電
線のいずれ側で断線が発生したかを判定する断線検出装
置と、断線検出装置の出力と変圧器計測端末の出力とに
基づいて断線箇所を決定する断線箇所決定手段とを更に
用いる。
【0008】請求項3の発明では、断線検出装置を開閉
器設置部にそれぞれ設ける。
【0009】請求項4の発明では、断線検出装置を、電
源側電圧センサまたは負荷側電圧センサが検出した対地
電圧を演算可能な信号に変換する信号変換手段と、信号
変換手段の出力に基づいて断線の発生を判定する判定手
段と、判定手段の判定結果を記憶する記憶手段と、記憶
手段の記憶内容を送信指令に応じて親局に伝送する送受
信手段と、停電時に電源となるバックアップ電源を含む
電源装置とから構成する。
【0010】請求項5の発明では、信号変換手段を対地
電圧をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換
器と対地電圧を線間電圧に変換する演算手段とから構成
し、記憶手段として演算手段で演算した線間電圧を記憶
する記憶部を更に備えたものを用いる。
【0011】
【作用】請求項1及び2の発明のように、電源側電圧セ
ンサ及び負荷側電圧センサを設けて、断線検出装置によ
り開閉器の電源側配電線または負荷側配電線のいずれで
断線が発生したかを検出できれば、あとはこの検出結果
と変圧器計測端末の出力の有無とを合わせて考慮するこ
とにより、開閉器と変圧器計測端末との間で断線が発生
した場合に、その区間を正確に決定することができる。
即ち断線検出装置が電源側配電線で断線が発生したと判
定したときに、電源側で開閉器に一番近い変圧器計測端
末の出力が正常を示しているとすれば、この変圧器計測
端末と開閉器との間で断線が発生したことが判る。同じ
条件で、電源側で開閉器に一番近い変圧器計測端末の出
力が停電状態を検出していれば、その変圧器計測端末よ
りも電源側に位置する変圧器計測端末で正常を示してい
る変圧器計測端末とその後の変圧器計測端末との間で断
線が発生していることが判る。また断線検出装置が負荷
側配電線で断線が発生したと判定したときには、開閉器
と負荷側で一番最初の変圧器計測端末との間で断線が発
生していることが判る。
【0012】請求項3の発明のように、断線検出装置を
開閉器設置部にそれぞれ設けると、断線検出装置の数は
開閉器の数と同じ数だけ必要になるが、開閉器の数が増
減しても、基本的には親局の構成を変える必要がなく、
柔軟性の高い配電系統システムを構築できる。
【0013】請求項4の発明のように、判定結果を記憶
手段に記憶しておき、判定結果を親局からの送信指令に
応じて伝送することができるように断線検出装置を構成
すると、親局側の運転システムの構築が容易になる。
【0014】請求項5の発明のように、対地電圧を線間
電圧に変換して、これを記憶部に記憶するように断線検
出装置を構成すると、断線の判定だけでなく、高圧負荷
の管理にも断線検出装置を用いることができる。即ち線
間電圧を出力できるようにすると、各開閉器の区間にお
ける電圧の降下状態を検知することができ、このデータ
に基づいて電力用コンデンサの制御を行えば、高圧配電
線の電圧降下を有効に且つ高い精度で改善できる。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して、本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の方法を実施するための高
圧配電線の系統図を概略的に単相で示している。高圧配
電線は実際には三相である。図1において、TR1〜T
R7は、電柱に装着された配電用変圧器であり、TMU
1〜TMU7は、変圧器TR1〜TR7と一緒に同じ電
柱に装着された変圧器計測端末である。本実施例では、
開閉器1〜4に対して、電源側配電線と大地との間の対
地電圧を測定する電源側電圧センサVD1〜VD4と負
荷側配電線と大地との間の対地電圧を測定する負荷側電
圧センサVD5〜VD8とを設けている。電源側電圧セ
ンサVD1〜VD4と負荷側電圧センサVD5〜VD8
の出力は、断線検出装置DDU1〜DDU4に入力され
ている。
【0016】図2には、一例として、開閉器1、変圧器
計測端末TMU1及びTMU2、電圧センサVD1及び
VD5及び断線検出装置DDU1の関係と各部のより詳
細な構成を示してある。開閉器1は三相高圧配電線U,
V,Wに接続された開閉接点を有しており、図示しない
制御装置によって開閉制御される。開閉器1が設置され
る開閉器設置部としての開閉器設置用電柱には、営業所
などに配置された親局と光ケーブルを介して接続された
子局(中継器)が一緒に設置されている。開閉器1の制
御装置は、この子局からの指令によって開閉器1を制御
する。
【0017】電源側電圧センサVD1及び負荷側電圧セ
ンサVD5を構成する電圧センサVD1u〜VD1w及
びVD5u〜VD5wとしては、アレスタにより分圧回
路を構成した構造のものを用いることができる。この種
の電圧センサとしては、例えば実開平3−52672号
公報に示されるような碍子兼用型の電圧センサを用いる
ことができる。
【0018】電圧センサVD1u〜VD1w及びVD5
u〜VD5wにより検出した三相高圧配電線U,V,W
と大地との間の対地電圧は、断線検出装置DDU1の一
部を構成するアナログ−デジタル変換器101に入力さ
れて、デジタル信号に変換される。実際には、アナログ
−デジタル変換器101は1周期分の各対地電圧を所定
の周期でサンプリングして、そのつどアナログの対地電
圧を演算可能なデジタル信号に変換して出力している。
なおこのアナログ−デジタル変換器101が、対地電圧
を演算可能な信号に変換する信号変換手段を構成する。
【0019】アナログ−デジタル変換器101によって
デジタル信号に変換された対地電圧は、演算手段102
に入力される。演算手段102は、対地電圧を線間電圧
に変換するために、アナログ−デジタル変換器101か
ら出力される2つの相(例えばU相とV相)の相電圧
(Ui,Vi)について差演算を行って差電圧(UVi
=Ui−Vi)を求め,この差電圧について積和演算を
行って、線間電圧の実効値[={Σ(UVi)2 /サン
プリング数}1/2 ]を求める。演算手段102は、電源
側及び負荷側のそれぞれの相についての線間電圧の実効
値を演算し、記憶手段103にその演算結果を記憶させ
る。具体的には、サンプリング毎の瞬時値を記憶手段1
03に記憶させるとともに、瞬時値の累積加算値から求
めた平均値も併せて記憶手段103に記憶させている。
各断線検出装置DDU1…に記憶された線間電圧は、親
局に送信され、親局は各断線検出装置DDU1…から収
集したデータを電算機に入力する。電算機では、このデ
ータから各開閉器間における電圧の降下状態を検知して
例えば電力用コンデンサを制御し、電圧の安定化を図る
ことができる。このように各断線検出装置DDU1…で
線間電圧を検出できるように構成すると、高圧線の電圧
管理を簡単に行えるようになる。
【0020】演算手段102で演算した線間電圧の瞬時
値は、断線を判定する判定手段104に入力される。判
定手段104では、線間電圧が予め定めた基準電圧以下
になった場合に、断線が発生したと判断して、その結果
を記憶手段103に記憶させる。ちなみに正常時におけ
る線間電圧が6kVであったとすると、基準電圧は4.
8kV程度に設定すればよい。また本実施例では、判定
手段104で停電からの復電も判定する。そのため判定
手段104には、停電状態から線間電圧が第2の基準電
圧を越えたか否かを判定する手段が含まれている。第2
の基準電圧は、例えば5.4kV程度に設定する。判定
手段104が復電を検出すると、判定手段104は記憶
手段103に記憶させた断線の検出結果をリセットす
る。これによって瞬時停電の発生を断線と誤って検出し
た場合における誤動作の発生を防止する。
【0021】尚本実施例において、アナログ−デジタル
変換器101、演算手段102、記憶手段103及び判
定手段104は、市販のマイクロコンピュータのCPU
によって構成される。図3は、マイクロコンピュータを
用いて各手段を構成する場合に用いるソフトウエアーの
アルゴリズムを示している。尚ステップST1では、ア
ナログ信号からデジタル信号への変換も行われる。また
ステップST2では、線間電圧の記憶手段への記憶も行
われる。さらにステップST5では、状変要求の有無の
判断の前に復電の判定を行い、復電していない場合にだ
け状変要求の有無を判定する。復電している場合にはス
テップST1へと戻る。
【0022】本実施例において、電源装置は、変圧器T
R1またはTR2の二次出力によってCPUの動作電圧
を発生する電源部105と電源部105の出力により浮
動充電されて停電時の電源バックアップをするバックア
ップ電源部106とから構成される。バックアップ電源
部106は、電源部105の出力が停止した後、数十分
間、計測と通信処理とを維持できる程度の容量を有する
二次電池を備えている。本実施例では、受信部107及
び送信部108を子局との間の送受信に用いている。な
お受信部107及び送信部108が、断線検出装置DD
U1の送受信手段を構成している。なお本実施例では、
各断線検出装置を1つのユニットとして構成している。
【0023】次に上記実施例における断線区間の検出動
作について説明する。尚以下の説明では、三相の配電線
を単相と考えて説明する。図1のA点で断線が発生した
場合には、電源側電圧センサVD2が断線を検出し、電
源側電圧センサVD2より負荷側に位置する他の電圧セ
ンサも断線状態を検出し、また電圧センサVD2よりも
負荷側に位置する変圧器計測端末TMU4〜TMU7は
停電状態を検出する。このとき電圧センサVD2よりも
電源側で開閉器2に一番近い変圧器計測端末TMU3の
出力は正常を示しているため、この変圧器計測端末TM
U3が接続されている配電線部分と開閉器2との間(A
点)で断線が発生したことが判る。また電圧センサVD
6は停電状態を検出していないが、変圧器計測端末TM
U4が停電状態を検出している場合には、変圧器計測端
末TMU4が接続されている配電線部分と電圧センサV
D6との間(B点)で断線が発生したことが判る。
【0024】電源側で開閉器2に一番近い変圧器計測端
末TMU3の出力が停電状態を検出していて、その変圧
器計測端末TMU3よりも電源側に位置する変圧器計測
端末TMU2で正常を示していれば、変圧器計測端末T
MU2とその後の変圧器計測端末TMU3との間(C
点)で断線が発生していることが判る。また電圧センサ
VD2は断線の発生を検出していないが、電圧センサV
D6が断線の発生を検出している場合には、電圧センサ
VD2と電圧センサVD6との間で断線が発生している
ことが判る。なお電圧センサVD2と電圧センサVD6
との間で断線が発生していると言っても、この場合には
電圧センサVD2または電圧センサVD6を配電線に接
続する接続線で断線が発生している場合と、電圧センサ
VD2または電圧センサVD6が接続された配電線部分
と開閉器2の端子部との間に断線が発生している場合と
が含まれる。D点で断線が発生した場合には、開閉器3
に対して設けた電圧センサVD3が断線の発生を検出
し、その他はC点での断線の発生と同様に断線位置の判
定が行われる。
【0025】親局を通して各断線検出装置と各変圧器計
測端末とから得たデータは断線箇所決定手段を構成する
電算機で処理され、電算機は所定の開閉器に親局を通し
て開指令を出力する。前述のA点及びC点で断線が発生
した場合には、開閉器1及び2に開指令が出力され、開
閉器1及び2の間の区間が配電系統から切り離される。
その後、常開接点を有する開閉器4の接点を閉じて、開
閉器2以降の配電線路に別の配電系統から電力を供給す
る。B点及びD点で断線が発生した場合には、開閉器2
及び3に開指令が出力される。
【0026】本発明では、前述のA点及びB点で断線が
発生した場合でも、断線位置を特定できるため、実際に
断線が発生している2つの開閉器の間の1区間だけを配
電系統から切り離しを行えばよい。なお1区間だけを配
電系統から切り離す目的のためだけであれば、変圧器計
測端末の出力を利用して、断線位置を特定する必要はな
い。図1のA点及びC点のいずれで断線が発生した場合
でも、電圧センサVD5が断線を検出しておらず且つ電
圧センサVD2が断線を検出していることが、断線検出
装置DDU1及びDDU2の出力から判るため、切り離
す区間が開閉器1と開閉器2との間であることが特定で
きる。D点で断線が発生した場合には、同様にして開閉
器2と開閉器3との間の区間を切り離せばよいことが、
断線検出装置DDU2及びDDU3の出力から特定でき
る。このように切り離し区間を特定するだけであれば、
断線検出装置の出力だけでもよいが、断線の発生位置を
更に細かく特定できれば、断線の修復に作業者が到着す
るまでの時間を大幅に短縮できて、復電までの時間の短
縮化を図ることができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、開閉器
と変圧器計測端末との間で断線が発生した場合でも、そ
の区間を正確に決定することができて、復電までの時間
を短縮化できる。
【0028】請求項3の発明によれば、断線検出装置を
開閉器設置部にそれぞれ設けるため、断線検出装置の数
は開閉器の数と同じ数だけ必要になるものの、開閉器の
数が増減しても基本的には親局の構成を変える必要がな
く、柔軟性の高い配電系統システムを構築できる利点が
ある。
【0029】請求項4の発明によれば、判定結果を記憶
手段に記憶しておき、判定結果を親局からの送信指令に
応じて伝送することができるように断線検出装置を構成
するため、親局側の運転システムの構築が容易になる利
点がある。
【0030】請求項5の発明によれば、対地電圧を線間
電圧に変換して、これを記憶部に記憶するように断線検
出装置を構成するため、断線の判定だけでなく、高圧線
の電圧管理にも断線検出装置を用いることができる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための高圧配電線の系
統図である。
【図2】開閉器、変圧器計測端末、電圧センサ及び断線
検出装置の関係と各部のより詳細な構成を示す図であ
る。
【図3】断線検出装置をマイクロコンピュータを用いて
構成する場合に用いるソフトウエアーのアルゴリズムを
示すフローチャートである。
【図4】従来の高圧配電線の断線箇所決定方法を説明す
るための図である。
【符号の説明】
TR1〜TR7 配電用変圧器 TMU1〜TMU7 変圧器計測端末 DDU1〜DDU4 断線検出装置 VD1〜VD4 電源側電圧センサ VD5〜VD8 負荷側電圧センサ 1〜4 開閉器 101 アナログ−デジタル変換器 102 演算手段 103 記憶手段 104 判定手段 105 電源部 106 バックアップ電源部 107 受信部 108 送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 時雄 福岡県宗像郡福間町字汐井道2150番地の1 九州変圧器株式会社内 (72)発明者 渡邊 義介 福岡県宗像郡福間町字汐井道2150番地の1 九州変圧器株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電用変圧器及び変圧器計測端末が設置
    された変圧器設置部が所定の距離をあけて配置され、前
    記変圧器設置部間に開閉器が設置された開閉器設置部が
    配置されてなる高電圧配線路における高圧配電線の断線
    箇所を決定する方法であって、 前記開閉器の電源側配電線と大地との間の対地電圧を測
    定する電源側電圧センサ及び前記開閉器の負荷側配電線
    と大地との間の対地電圧を測定する負荷側電圧センサと
    を前記開閉器設置部に設け、 前記電源側電圧センサ及び前記負荷側電圧センサの出力
    から前記電源側配電線及び負荷側配電線のいずれ側で断
    線が発生したかを断線検出装置により判定し、 前記断線検出装置の出力と前記変圧器計測端末の出力と
    に基づいて断線箇所を決定することを特徴とする高圧配
    電線の断線箇所決定方法。
  2. 【請求項2】 配電用変圧器及び変圧器計測端末が設置
    された変圧器設置部が所定の距離をあけて配置され、前
    記変圧器設置部間に開閉器が設置された開閉器設置部が
    配置されてなる高電圧配線路における高圧配電線の断線
    箇所を決定する断線箇所決定装置であって、 前記開閉器設置部に設けられて前記開閉器の電源側配電
    線と大地との間の対地電圧を測定する電源側電圧センサ
    と、 前記開閉器設置部に設けられて前記開閉器の負荷側配電
    線と大地との間の対地電圧を測定する負荷側電圧センサ
    と、 前記電源側電圧センサ及び前記負荷側電圧センサの出力
    から前記電源側配電線及び負荷側配電線のいずれ側で断
    線が発生したかを判定する断線検出装置と、 前記断線検出装置の出力と前記変圧器計測端末の出力と
    に基づいて断線箇所を決定する断線箇所決定手段とから
    なる高圧配電線の断線箇所決定装置。
  3. 【請求項3】 前記断線検出装置は前記開閉器設置部に
    それぞれ設けられている請求項2に記載の高圧配電線の
    断線箇所決定装置。
  4. 【請求項4】 前記断線検出装置は、 前記電源側電圧センサまたは前記負荷側電圧センサが検
    出した前記対地電圧を演算可能な信号に変換する信号変
    換手段と、 前記信号変換手段の出力に基づいて断線の発生の有無を
    判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段の記憶内容を送信指令に応じて親局に伝送
    する送受信手段と、 停電時に電源となるバックアップ電源を含む電源装置と
    からなる請求項3に記載の高圧配電線の断線箇所決定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記信号変換手段は、前記対地電圧をデ
    ジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と前記
    対地電圧を線間電圧に変換する演算手段とからなり、 前記記憶手段は前記演算手段で演算した線間電圧を記憶
    する記憶部を備えている請求項4に記載の高圧配電線の
    断線箇所決定装置。
JP04726994A 1994-03-17 1994-03-17 高圧配電線の断線箇所決定方法及び装置 Expired - Lifetime JP3457990B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04726994A JP3457990B2 (ja) 1994-03-17 1994-03-17 高圧配電線の断線箇所決定方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04726994A JP3457990B2 (ja) 1994-03-17 1994-03-17 高圧配電線の断線箇所決定方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07264773A true JPH07264773A (ja) 1995-10-13
JP3457990B2 JP3457990B2 (ja) 2003-10-20

Family

ID=12770583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04726994A Expired - Lifetime JP3457990B2 (ja) 1994-03-17 1994-03-17 高圧配電線の断線箇所決定方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3457990B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6479780B2 (en) * 1997-02-06 2002-11-12 Abb Oy Circuit breaker for disconnecting an electrical apparatus from electrical network
JP2004053554A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Hitachi Ltd 配電線断線検出システム
JP2009207273A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Tokyo Electric Power Co Inc:The 高圧配電線断線検出システム、方法及びプログラム
JP2015502533A (ja) * 2011-11-19 2015-01-22 フオルクスヴアーゲン アクチエンゲゼルシヤフトVolkswagenAG 高電圧装置を監視するための方法と装置
JP2016053489A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 関西電力株式会社 断線検出装置、断線検出方法、および、断線区間特定システム
CN112751316A (zh) * 2020-12-31 2021-05-04 广东电网有限责任公司 一种母线电压互感器停电的配置方法及装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6479780B2 (en) * 1997-02-06 2002-11-12 Abb Oy Circuit breaker for disconnecting an electrical apparatus from electrical network
JP2004053554A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Hitachi Ltd 配電線断線検出システム
JP2009207273A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Tokyo Electric Power Co Inc:The 高圧配電線断線検出システム、方法及びプログラム
JP2015502533A (ja) * 2011-11-19 2015-01-22 フオルクスヴアーゲン アクチエンゲゼルシヤフトVolkswagenAG 高電圧装置を監視するための方法と装置
JP2016053489A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 関西電力株式会社 断線検出装置、断線検出方法、および、断線区間特定システム
CN112751316A (zh) * 2020-12-31 2021-05-04 广东电网有限责任公司 一种母线电压互感器停电的配置方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3457990B2 (ja) 2003-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108134378A (zh) 一种直流保护系统和直流保护实现方法
JP3457990B2 (ja) 高圧配電線の断線箇所決定方法及び装置
JP3457989B2 (ja) 高圧配電線の断線区間切り離し方法
JP3172845B2 (ja) 区分開閉器の寿命予測方法及び装置
JP2001186617A (ja) 送電線路の監視システム
JP3299926B2 (ja) 配電設備情報伝送装置
JP2011244593A (ja) 事故様相判定装置
JPS59203967A (ja) 非接地系配電線路の断線検出方式
JP3141806B2 (ja) 配電線自動区分開閉装置
JP3684292B2 (ja) 電力系統制御装置
JP2969905B2 (ja) 配電線路の事故区間検出装置
JPH04145829A (ja) 配電線路の事故区間検出装置
JP2558350B2 (ja) 配電線の事故区間切離し方法
JP3141807B2 (ja) 配電線自動区分開閉装置
JPH10145962A (ja) 変電所の事故区画検出装置
RU109929U1 (ru) Система резервной защиты трансформаторов ответвительных подстанций с определением поврежденного объекта и вида повреждения
JPH07318607A (ja) 配電線の短絡事故点検出方法
JPH11178200A (ja) 配電システム
JP3221342B2 (ja) 配電線自動区分開閉装置
JP2814793B2 (ja) 配電線保護装置の遠方監視制御システム
JP2971410B2 (ja) 変電設備の故障位置検出装置
JP2002311077A (ja) 送電線故障区間標定装置
CN117638791A (zh) 一种用电线路的控制方法、装置及电力系统
JPH11308758A (ja) 地絡検出装置
KR20230091641A (ko) 배전자동화 시스템을 위한 배전선로 감시 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030708

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term