JP2001186617A - 送電線路の監視システム - Google Patents

送電線路の監視システム

Info

Publication number
JP2001186617A
JP2001186617A JP36886999A JP36886999A JP2001186617A JP 2001186617 A JP2001186617 A JP 2001186617A JP 36886999 A JP36886999 A JP 36886999A JP 36886999 A JP36886999 A JP 36886999A JP 2001186617 A JP2001186617 A JP 2001186617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission line
detector
fault
accident
ground fault
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36886999A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Shirakawa
司郎 白川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON ANZEN HOSHO KEIBI KK
Original Assignee
NIPPON ANZEN HOSHO KEIBI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON ANZEN HOSHO KEIBI KK filed Critical NIPPON ANZEN HOSHO KEIBI KK
Priority to JP36886999A priority Critical patent/JP2001186617A/ja
Publication of JP2001186617A publication Critical patent/JP2001186617A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送電線の地絡や短絡事故を検出および事故状
況を把握するには、パトロール員の負担が大きくなる
し、迅速な検出ができない。 【解決手段】 各鉄塔2A〜2N,3A〜3Kには地絡
・短絡検出器11A〜11N,12A〜12Kを設け、
各検出器でのオン・オフ検出信号を隣接する鉄塔での検
出信号に統括して隣接鉄塔位置まで順次無線伝送し、最
終位置の親機11、12は統括検出信号を通信衛星13
を通して送電監視所14に送信し、送電監視所14で統
括検出信号のオン・オフ信号から事故点を判定する。移
動通信車15は、送電監視所から通信衛星を通した事故
情報で事故点に移動および事故状況を把握して送電監視
所に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線路を遠方監
視し、線路の短絡や地絡の事故点を検出及び事故状況を
把握するための送電線路の監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】各電力会社が管理運用する送電設備は、
広範囲の地域に渡って多数の鉄塔を敷設し、各鉄塔に送
電線を架け渡すことで発電所(または変電所)から変電
所へ送電している。送電線は、碍子の絶縁破壊や断線に
よって地絡事故が起きるし、強風や雪害によって断線や
相間の短絡事故が起きる。これら事故の対策として各種
の保護継電システムが設備されており、送電端や分岐点
に設ける保護継電器により電流や電圧から事故を検出
し、回線切換えなどの保護制御を行う。また、距離リレ
ーにより事故点までの距離情報を得、およその事故地点
や事故区間を判定できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の保護継電システ
ムによる送電線路の保護方式では、事故検出とおよその
事故点しか判定できない。このため、事故発生時にはパ
トロール員が事故点と思われる地域に急行し、実際の事
故点を探索する。この探索は、パトロール員が事故点と
予想される位置の鉄塔まで行って鉄塔に登り、クランプ
式の検電棒を使って送電線の電流値や電流位相検出して
事故点の前後方向を判定していく。また、鉄塔に表示器
付き電流検出器を設けている場合は予想される事故点近
辺の鉄塔までパトロール員が赴き、鉄塔下から表示器の
動作/不動作を目視することで事故点の前後方向を判定
していく。ここで、送電線の敷設経路は、山間部を渡す
場合が多く、事故点が山間部で発生することが多い。こ
のため、事故点の探索にはパトロール員が険しい山間部
に入ることを必要とし、その負担が大きくなるし、迅速
な探索が難しいものであった。特に、強風や豪雪の地域
における事故点の探索はパトロール員には大きな負担と
なるし、探索が遅れて修復工事の遅れにもなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、送電線路の短
絡事故や地絡事故を検出および事故点を判定するための
送電線路の監視システムであって、送電線を架設する鉄
塔に設けられ、隣接する鉄塔間の送電線の地絡事故また
は短絡事故の有無を検出し、この検出信号を隣接する鉄
塔での検出信号に統括して隣接鉄塔位置まで順次無線伝
送する複数の地絡・短絡事故検出器と、前記各地絡・短
絡事故検出器のうち、最終統括位置の検出器に統括され
た各検出信号を取得し、この統括検出信号を通信衛星を
介して送信する親機と、前記親機からの統括検出信号を
前記通信衛星を通して受信し、この信号から事故点を判
定する送電監視所とを備えたことを特徴とする。前記地
絡事故を検出する検出器は、鉄塔上の架空地線の上流側
と下流側の電流をそれぞれ検出する一対のクランプ式変
流器と、この両変流器の変成電流が地絡事故で増大した
ことを電流極性を有してそれぞれオン・オフ光信号に変
換して光ファイバーに取り出し、この光信号を電気信号
に変換しかつID番号を付加して隣接する検出器に無線
伝送する構成を特徴とする。前記短絡事故を検出する検
出器は、鉄塔上の送電線の各相の近傍で各相の短絡によ
る誘導電流を個別に検出する電磁誘導式変流器と、この
変流器の変成電流が短絡事故で増大したことをオン・オ
フ光信号に変換して光ファイバーに取り出し、この光信
号を電気信号に変換しかつID番号を付加して隣接する
検出器に無線伝送する構成を特徴とする。前記各地絡・
短絡事故検出器及び親機は、充電可能なバッテリを電源
とし、光発電するソーラパネルを該バッテリの充電電源
とすることを特徴とする。前記送電監視所は、前記親機
から送信された各鉄塔毎の地絡又は短絡の統括検出信号
のオン・オフ状態が変化する検出器位置から事故点を判
定することを特徴とする。前記送電監視所とは前記通信
衛星を通して通信を行い、事故点情報の受信では事故点
に移動して事故状況を把握し、前記送電監視所に文字や
映像情報で報告する移動通信車を備えたことを特徴とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、送電線路の事故点判定や
事故状況を把握するための監視システムの全体構成図で
ある。同図は、発電所(または変電所)1から多数の鉄
塔2A〜2N、3A〜3Kに渡した送電線4、5によっ
て変電所6、7等に長距離送電する送電設備に適用した
場合を示す。なお、各鉄塔上には送電線の上方でこれと
平行に架設した架空地線8が設けられる。この架空地線
8は、各鉄塔毎に接地され、直撃雷や誘導雷により送電
線に生じる異常電圧を低減させるものである。
【0006】(1)監視システムの基本構成地絡・短絡
事故検出器11A〜11N、12A〜12Kは、各鉄塔
に設けられ、隣接する鉄塔間の送電線の地絡事故または
短絡事故を検出し、検出信号を鉄塔順で隣接する最短距
離の検出器に無線通信で伝送する。この伝送において、
各検出器は、隣接する検出器から受信した検出信号に自
検出器の検出信号を統括して次に隣接する検出器に順次
伝送する。親機11および12は、各地絡・短絡事故検
出器を子機としてその検出信号を統括するもので、その
最終統括位置になる検出器11Nおよび12Kに統括さ
れた各検出信号を取得し、この統括検出信号を電話通信
サービス会社の情報交換網の中継手段とする通信衛星1
3に送信する。送電監視所14は、親機11または12
からの統括検出信号を通信衛星13を通して受信し、こ
の信号から事故点を判定する。移動通信車15は、各地
域に配置されてパトロール員が搭乗し、送電監視所14
とは通信衛星13を通して通信を行い、事故点情報の受
信では事故点に移動して事故状況を把握し、送電監視所
14に文字や映像情報で報告する。
【0007】(2)地絡・短絡事故検出器と親機の構成
図2は、地絡・短絡検出器の概略構成を示す。架空地線
21と2回線の送電線22が架設される鉄塔23の下部
に地絡・短絡検出器本体24を取り付ける。この検出器
本体24の地絡検出センサには、架空地線21の上流側
(親機から見て)と下流側には一対のクランプ式変流器
25Aと25Bを設ける。また、検出器本体24の短絡
検出センサには、送電線22の各相別でその近傍に電磁
誘導式変流器26を設ける。図3は、親機の概略構成を
示す。親機27は、図1の最終統括位置の鉄塔、例えば
2Nにその子機と共に併設され、この子機に統括された
各検出信号を取り込み、通信衛星側に送信する。地絡検
出は、送電線の地絡発生時に架空地線に発生する接地電
流の変化から地絡発生を検出する。この検出は、電流の
極性を有して検出するため、送電線の地絡が鉄塔の前で
発生したときは上流側のセンサで検出し、鉄塔の後で発
生したときは下流側のセンサで検出する。これにより、
鉄塔から見てその前後のいずれの方向で地絡事故が発生
したか、つまり事故点がいずれの方向にあるかを検出す
ることができる。
【0008】図4は、地絡検出センサの構成を示す。架
空地線にクランプ式変流器31をクランプさせ、この変
成電流を電流−光変換器32によって光信号に変換す
る。この変換には、変流器31の変成電流(二次電流)
で発生する電圧が放電管32Aの放電レベルを越えたと
きに放電を得、このときの放電光を受光レンズ32Bに
集光し、光ファイバー32Cからオン・オフ光として出
力する。なお、放電管は、変流器の変成電流を極性を有
して検出し、一方の電流極性の場合のみ放電して光に変
換するものであり、電気−光変換器として、フォトトラ
ンジスタなどの他の電気−光変換素子を使用する場合は
電流極性判定と逆電圧保護のためのダイオード素子等を
設けた構成にする。また、電気−光変換器の回路には、
誘導雷等による過電圧、過電流から回路を保護するため
の保護回路が設けられる。短絡検出は、送電線の相間短
絡により発生する誘導電流の変化から鉄塔位置前後の送
電線の短絡事故を検出する。図5は、短絡検出センサの
構成を示す。鉄塔アーム33から碍子34で架設される
送電線35の近傍に電磁誘導式変流器36を配置し、送
電線に短絡が発生したときの短絡電流を電磁誘導電流と
して検出する。この検出電流により、図4の地絡検出器
と同様に、放電管37と受光レンズ38及び光ファイバ
ー39によりオン・オフ光信号として出力する。
【0009】以上の構成になる地絡・短絡検出センサで
は、電気−光変換手段と光ファイバーにより光信号とし
て取り出すことにより、後述の検出器本体を架空地線や
送電線から確実に絶縁することができる。また、地絡セ
ンサはクランプ式変流器を使用すること、及び短絡セン
サは電磁誘導式変流器を使用することから、送電状態で
の着脱を簡単で安全に行うことができる。また、地絡・
短絡検出センサは、基本的には変流器と放電管と受光レ
ンズで実現でき、電気的および気候的に苛酷な環境にお
いても故障を少なくして長期間補修なしで使用できる。
【0010】図6は、子機になる短絡・地絡検出器本体
24の回路構成を示す。地絡センサと短絡センサからの
オン・オフ光信号は、インタフェース40で電気信号に
変換して記憶保持し、この信号をマイクロプロセッサ4
1が周期的にチェックする。マイクロプロセッサ41
は、チェックした結果が短絡・地絡発生の有無に応じて
論理「1」、「0」に符号化し、さらに自検出器に割り
当てられたID番号及び送信先の検出器のID番号を付
加し、このフォーマット化したデータを通信用モデム4
2で変調し、さらに送受信機43でSS(Spread
Spectrum)変調方式による送信信号にして屋外
アンテナ44から上流側の短絡・地絡検出器に送信す
る。また、検出器周辺の温度や風力などを検出する環境
センサを設ける場合は、これらセンサの信号も併せて送
信する。これら検出信号の送信に際して、下流側の短絡
・地絡検出器から送信されてくるデータは、屋外アンテ
ナ44と送受信機43、モデム42を通してマイクロプ
ロセッサ41に記憶保持しておき、自検出器のセンサか
らの検出信号及びID番号と統括してシリアルデータと
して送信する。これにより、最終的な検出器では、下流
の検出器のすべての検出信号を統括した検出信号を得る
ことができる。また、各検出器の信号を順次統括して送
信することにより、検出器に故障が発生した場合にはそ
のID番号の受信無し等から故障検出器の判定に利用す
ることができる。
【0011】検出器本体に必要な電源は、充電可能なバ
ッテリ45から供給する。このバッテリ45の充電は、
ソーラパネル46による光発電電力を充電部47によっ
て定電圧化して行う。この電源について、子機は、隣接
する鉄塔までの送信範囲をもつ小さな送信電力(例え
ば、たかだか0.5W)で済むことから、電波発信の許
可を受ける必要はないし、ソーラパネルの光発電能力及
び電池の容量は極めて少ないもので済む。また、子機
は、SS変調方式により送信するため、一般の無線方式
に比べて障害物に強く、確実な送信ができる。なお、子
機は、ソーラパネルをバッテリ電源とするに限らず、送
電線電流を電磁誘導で取り込んでバッテリ電源を確保す
ること、バッテリのみにしてその保守交換とする構成で
もよい。また、親機および子機の検出器本体は、寒冷地
での温度や高温多湿地帯の温度・湿度による電子回路の
性能低下を防止する必要がある場合には、装置のケース
を断熱材等で断熱や密封構成にしたり、鉄塔近辺の地下
に埋設する構成などで対処できる。
【0012】図7は、親機の回路構成を最終的に統括す
る子機と共に示す。子機のマイクロプロセッサ41に得
る統括検出信号等は、親機の通信用モデム50に転送
し、このモデム50により変調し、衛星端末機51によ
って通信衛星用の送信信号に変換し、衛星用外部アンテ
ナ52から電話番号による通信衛星側との回線接続を得
て通信衛星(図1参照)に送信する。また、親機に必要
な電源は、充電可能なバッテリ53から供給する。この
バッテリ53の充電は、ソーラパネル54による光発電
電力を充電部55によって定電圧化した電源で行うが、
子機と同様に他の電源構成とすることもできる。
【0013】(3)送電監視所の構成図8は、送電監視
所の構成を示す。通信用送受信機60は、通信衛星を通
して、親機からの統括検出信号を受信し、また移動通信
車への指令信号や事故状況データを送信する。インタフ
ェース61は、送受信機60とコンピュータ62との間
の情報の入出力のための信号変換を行う。例えば、デー
タのシリアル/パラレル変換、映像・音声信号の変復調
などを行う。また、鉄塔配置や事故点を含めて監視系統
と送電状況をスケルトン画像で表示する広域鉄塔配置大
型モニター63を設備する場合にはそれら画像表示に必
要なデータ展開などのディスプレイ情報への変換を行
う。コンピュータ62は、統括検出信号からの事故点判
定などの送電状況監視のためのソフトウェアを搭載し、
またキーボードやディスプレイとの間のデータ入出力処
理に必要なソフトウェアを搭載し、さらにハードディス
ク等の記憶装置を搭載する。CRTディスプレイ64
は、モニター63と同様の表示に加えて、各種の事故状
況の詳細情報や監視員と通信移動車との交信情報などを
表示する。プリンタ65は、日報などの必要な情報を印
字出力する。ブザーの例を示す警報器66は、事故発生
を検出したときに警報を発生し、監視員に報知する。
【0014】(4)通信移動車の構成通信移動車は、図
8に示す送電監視所におけるモニター63、警報器66
を除いた構成になる。ただし、コンピュータ62やディ
スプレイ64、プリンタ65に代えて、ノート型パソコ
ンなど移動車に容易に搭載可能なものにされる。
【0015】(5)地絡事故検出処理図9は、地絡事故
発生状況とそのときの検出データ例を示し、鉄塔No1
〜No12までのうち、鉄塔No5の右側で送電線が地
絡したとする。このとき、地絡検出器は、鉄塔を中心と
して、架空地線の両側にクランプ式変流器A,Bを設け
ており、送電線の地絡電流が架空地線に流れる電流が増
大する。しかも、架空地線の電流方向は、地絡点を中心
にして左右逆方向になる。このことから、鉄塔No5位
置の両変流器A,Bでは検出電流極性が互いに逆方向に
なり、他の鉄塔位置の変流器A,Bでは共に電流極性が
同方向になる。これにより、各鉄塔の地絡検出器で検出
された検出信号のデータは、図9に示すように、鉄塔N
o5の位置の検出信号が共に論理「1」になり、他の鉄
塔位置の検出信号は一方が論理「1」、他方が「0」に
なる。これら信号は、統括検出信号として、親機と通信
衛星を経て送電監視所に送信され、送電監視所のコンピ
ュータにより地絡事故点を判定することができる。
【0016】(6)短絡事故検出処理図10は、短絡事
故発生状況とそのときの検出データ例を示し、鉄塔No
1〜No10までのうち、鉄塔No4とNo5の間で送
電線の中相と下相で短絡したとする。このとき、鉄塔位
置で送電線の各相短絡検出器は、電磁誘導式変流器によ
って検出相の電流から論理「1」と「0」で検出する。
また、鉄塔No4とNo5の両検出器のうち、電源側に
なる鉄塔No5〜No8に設けた各検出器(中相と下
相)では大きな短絡電流で論理「1」を出力し、下流側
の検出器では電流が略ゼロになって論理「0」を出力す
る。このことから、各鉄塔の各相短絡検出器で検出され
た検出信号のデータは、図10に示すようになり、地絡
検出処理と同様に、送電監視所のコンピュータにより短
絡事故点を判定することができる。なお、実施形態は、
送電線が支線をもたない場合で説明したが、支線をもつ
送電線など送電経路が複雑な送電線路に適用して同等の
作用効果を得ることができる。つまり、子機はID番号
を有して隣接する子機に送信し、子機の本体ではID番
号管理により送信してきた子機を判別することができ、
例えば複雑に絡み合った支線をもつ送電線路であって
も、間違った子機からの送信データはそのID番号の違
いから受付拒否やデータ破棄することで済む。
【0017】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、鉄塔位
置で送電線の地絡事故または短絡事故の有無を検出し、
この検出信号を隣接する鉄塔での検出信号に統括して隣
接鉄塔位置まで順次無線伝送し、統括された各検出信号
を通信衛星を介して送電監視所に送信して事故点を判定
するようにしたため、パトロール員による事故点探索を
不要にして隣接する鉄塔間に絞って迅速に事故点を検出
できる。しかも、オン・オフ検出信号を統括した送信を
行うため、事故点の判定が確実、容易になる。また、検
出器による検出信号の無線送信は鉄塔間で済み、検出器
本体の低出力化や小型化、低価格化を図ることができ
る。また、地絡事故検出は、鉄塔上の架空地線の上流側
と下流側の電流を対のクランプ式変流器により監視し、
電流極性を有してオン・オフ光信号に変換して検出する
ため、架空地線への着脱を容易にするなど装置構成を簡
単にしかも耐環境性にも優れる。
【0018】また、短絡事故検出は、鉄塔上の送電線の
短絡による誘導電流を電磁誘導式変流器により監視し、
オン・オフ光信号に変換して検出するため、送電線との
絶縁を容易にするなど装置構成を簡単にしかも耐環境性
にも優れる。また、地絡・短絡事故検出器及び親機は、
充電可能なバッテリを電源とし、光発電するソーラパネ
ルを該バッテリの充電電源とすることで長期間補修なし
で使用できる。また、統括検出信号は、通信衛星を利用
して送電監視所に送信するため、送電線路から遠方にな
る監視所での監視が容易になる。また、移動通信車は送
電監視所とは通信衛星を通して情報通信することによ
り、パトロール員による事故点の確認と事故状況把握が
迅速になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す監視システムの全体構
成図。
【図2】実施形態における地絡・短絡検出器の概略構成
図。
【図3】実施形態における親機の概略構成図。
【図4】実施形態における地絡検出センサの構成図。
【図5】実施形態における短絡検出センサの構成図。
【図6】実施形態における地絡・短絡検出器本体の回路
構成図。
【図7】実施形態における親機の回路構成図。
【図8】実施形態における送電監視所の構成図。
【図9】実施形態における地絡事故検出処理の説明図。
【図10】実施形態における短絡事故検出処理の説明
図。
【符号の説明】
1…発電所2A〜2N、3A〜3K、23…鉄塔4、
5、22…送電線8、21…架空地線11、12、27
…親機11A〜11N、12A〜12K…地絡・短絡事
故検出器13…通信衛星14…送電監視所15…移動通
信車24…地絡・短絡検出器本体25A、25B、31
…クランプ式変流器26、36…電磁誘導式変流器32
A、37…放電管40、61…インタフェース41…マ
イクロプロセッサ42、50…通信用モデム43、60
…送受信機45、53…バッテリ46、54…ソーラパ
ネル51…衛星端末機62…コンピュータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電線路の短絡事故や地絡事故を検出お
    よび事故点を判定するための送電線路の監視システムで
    あって、送電線を架設する鉄塔に設けられ、隣接する鉄
    塔間の送電線の地絡事故または短絡事故の有無を検出
    し、この検出信号を隣接する鉄塔での検出信号に統括し
    て隣接鉄塔位置まで順次無線伝送する複数の地絡・短絡
    事故検出器と、前記各地絡・短絡事故検出器のうち、最
    終統括位置の検出器に統括された各検出信号を取得し、
    この統括検出信号を通信衛星を介して送信する親機と、
    前記親機からの統括検出信号を前記通信衛星を通して受
    信し、この信号から事故点を判定する送電監視所とを備
    えたことを特徴とする送電線路の監視システム。
  2. 【請求項2】 前記地絡事故を検出する検出器は、鉄塔
    上の架空地線の上流側と下流側の電流をそれぞれ検出す
    る一対のクランプ式変流器と、この両変流器の変成電流
    が地絡事故で増大したことを電流極性を有してそれぞれ
    オン・オフ光信号に変換して光ファイバーに取り出し、
    この光信号を電気信号に変換しかつID番号を付加して
    隣接する検出器に無線伝送する構成を特徴とする請求項
    1に記載の送電線路の監視システム。
  3. 【請求項3】 前記短絡事故を検出する検出器は、鉄塔
    上の送電線の各相の近傍で各相の短絡による誘導電流を
    個別に検出する電磁誘導式変流器と、この変流器の変成
    電流が短絡事故で増大したことをオン・オフ光信号に変
    換して光ファイバーに取り出し、この光信号を電気信号
    に変換しかつID番号を付加して隣接する検出器に無線
    伝送する構成を特徴とする請求項1に記載の送電線路の
    監視システム。
  4. 【請求項4】 前記各地絡・短絡事故検出器及び親機
    は、充電可能なバッテリを電源とし、光発電するソーラ
    パネルを該バッテリの充電電源とすることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の送電線路の監視シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記送電監視所は、前記親機から送信さ
    れた各鉄塔毎の地絡又は短絡の統括検出信号のオン・オ
    フ状態が変化する検出器位置から事故点を判定すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の送電
    線路の監視システム。
  6. 【請求項6】 前記送電監視所とは前記通信衛星を通し
    て通信を行い、事故点情報の受信では事故点に移動して
    事故状況を把握し、前記送電監視所に文字や映像情報で
    報告する移動通信車を備えたことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の送電線路の監視システム。
JP36886999A 1999-12-27 1999-12-27 送電線路の監視システム Pending JP2001186617A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36886999A JP2001186617A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 送電線路の監視システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36886999A JP2001186617A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 送電線路の監視システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001186617A true JP2001186617A (ja) 2001-07-06

Family

ID=18492969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36886999A Pending JP2001186617A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 送電線路の監視システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001186617A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007151260A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Hitachi Ltd 電源供給システム
JP2013175864A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Futaba Corp 無線中継システム
JP2013175863A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd 無線中継システム
CN103308818A (zh) * 2013-04-17 2013-09-18 航天东方红卫星有限公司 一种卫星火工品飞行插头插接状态测试验证电路
CN108063392A (zh) * 2017-12-01 2018-05-22 国网浙江杭州市富阳区供电有限公司 一种稳定合闸的保护接地箱
CN108169642A (zh) * 2018-01-15 2018-06-15 国网山东省电力公司潍坊供电公司 基于磁场突变的输电线路放电性故障定位方法及监测装置
CN109061392A (zh) * 2018-09-13 2018-12-21 广东电网有限责任公司 一种输电线相间短路试验装置
CN110146774A (zh) * 2019-06-24 2019-08-20 安徽工程大学 一种高压交流输电线缆短路点检测系统
RU2722526C1 (ru) * 2019-05-06 2020-06-01 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Омский государственный технический университет" Способ определения места однофазного замыкания в сети с изолированной нейтралью
RU220793U1 (ru) * 2022-10-14 2023-10-03 Владислав Александрович Новобрицкий Устройство спектрально-дуговой защиты

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007151260A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Hitachi Ltd 電源供給システム
EP1791240A3 (en) * 2005-11-25 2016-06-08 Hitachi, Ltd. Power supply system
JP2013175864A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Futaba Corp 無線中継システム
JP2013175863A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd 無線中継システム
CN103308818A (zh) * 2013-04-17 2013-09-18 航天东方红卫星有限公司 一种卫星火工品飞行插头插接状态测试验证电路
CN103308818B (zh) * 2013-04-17 2015-07-08 航天东方红卫星有限公司 一种卫星火工品飞行插头插接状态测试验证电路
CN108063392A (zh) * 2017-12-01 2018-05-22 国网浙江杭州市富阳区供电有限公司 一种稳定合闸的保护接地箱
CN108063392B (zh) * 2017-12-01 2023-07-14 国网浙江杭州市富阳区供电有限公司 一种稳定合闸的保护接地箱
CN108169642A (zh) * 2018-01-15 2018-06-15 国网山东省电力公司潍坊供电公司 基于磁场突变的输电线路放电性故障定位方法及监测装置
CN109061392A (zh) * 2018-09-13 2018-12-21 广东电网有限责任公司 一种输电线相间短路试验装置
CN109061392B (zh) * 2018-09-13 2024-03-22 广东电网有限责任公司 一种输电线相间短路试验装置
RU2722526C1 (ru) * 2019-05-06 2020-06-01 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Омский государственный технический университет" Способ определения места однофазного замыкания в сети с изолированной нейтралью
CN110146774A (zh) * 2019-06-24 2019-08-20 安徽工程大学 一种高压交流输电线缆短路点检测系统
RU220793U1 (ru) * 2022-10-14 2023-10-03 Владислав Александрович Новобрицкий Устройство спектрально-дуговой защиты

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014129817A1 (ko) 센서용 ct와 발전용ct가 선로 상에 병렬로 분리 설치되는 전류 변성 시스템, 및 이를 무선 통신망으로 관리하는 통합 시스템
CN101636659A (zh) 电功率系统控制通信网络
CN201026806Y (zh) 铁路电力贯通自闭线路gprs或cdma远程控制与故障处理系统
CN103606909A (zh) 一种配电网线路保护系统和方法
CN109444661A (zh) 一种混合输电线路对地短路故障在线监测系统及定位方法
CN204666767U (zh) 输电线路故障在线检测系统
JP2001186617A (ja) 送電線路の監視システム
JP2014522219A (ja) 相線のインピーダンスを変化させる切換装置、制御システム、および方法
CN205539320U (zh) 一种电缆终端电弧接地监测装置
CN109782133A (zh) 一种多段电缆-架空线混合线路故障定位方法
CN109164355A (zh) 基于微功率无线组网技术的故障定位系统
CN111638425A (zh) 高压电缆故障定位装置
CN103278733A (zh) 一种电缆接地远程监视方法及远程监视系统
KR20170103392A (ko) 낙뢰감지센서 및 송전 자동차단시스템
CN212514848U (zh) 高压电缆故障定位装置
JP3457990B2 (ja) 高圧配電線の断線箇所決定方法及び装置
CN209946345U (zh) 一种一二次融合智能柱上断路器及电缆监测系统
KR100522114B1 (ko) 가공송전선로 고장정보 수집시스템
JPH10142285A (ja) 送電線路の事故情報伝送システム
WO2019169951A1 (zh) 一种用于铁路供电系统的户外上网装置、系统和方法
KR200338379Y1 (ko) 가공송전선로 고장점 송수신기
CN114089124B (zh) 一种高速铁路牵引供电接触网断线告警方法及装置
CN106338675B (zh) 基于多支路电流幅值相位比较的直流故障定位方法及装置
CN216851021U (zh) 一种能在高压开关柜手车两侧实现自主核相闭锁的装置
CN108267672A (zh) 一种架空线路故障指示系统的使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080828

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081222