JP3221342B2 - 配電線自動区分開閉装置 - Google Patents

配電線自動区分開閉装置

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JP3221342B2
JP3221342B2 JP01457297A JP1457297A JP3221342B2 JP 3221342 B2 JP3221342 B2 JP 3221342B2 JP 01457297 A JP01457297 A JP 01457297A JP 1457297 A JP1457297 A JP 1457297A JP 3221342 B2 JP3221342 B2 JP 3221342B2
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  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹枝状(非ルー
プ),非接地系統の配電線の区分に好適な配電線自動区
分開閉装置に関し、詳しくは地絡事故による事故区間の
切離しに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹枝状,非接地系統においては、
図19に示すように変電所1の配電トランス2の非接地
の2次側に遮断器3を介して3相の配電線4が接続さ
れ、この配電線4は複数の配電線自動区分開閉装置5の
区分開閉器6により、上流側(変電所側)から順の複数
の区間#0,#1,#2,#3,…に区分される。
【0003】そして、各配電線自動区分開閉装置5は、
区分開閉器6と,この開閉器6を開閉制御する開閉器制
御装置7とからなり、この開閉器制御装置7の開閉制御
により各区分開閉器6の負荷側のそれぞれの自区間#
1,#2,#3,…が接離自在に系統に接続される。
【0004】この系統のいずれかの区間に事故が発生し
て変電所1の遮断器3が開放され、配電線4が事故停電
すると、従来は、つぎに説明する試送電により変電所1
の遮断器3を再々閉路して事故区間より上流側の健全区
間を復旧することが一般に行われる。
【0005】例えば図20に示すように、区間#2に事
故点P1 が発生し、過電流通電に基づいて遮断器3が開
放され、配電線4が事故停電すると、事故停電の発生か
ら一定時間経過したときに遮断器3が再閉路し、この再
閉路後、各区分開閉器6がそれぞれの上流側の復電に基
づいて最上流の区分開閉器6から順に時限投入される。
【0006】この時限投入により区間#2の区分開閉器
6が再閉路すると、遮断器3が再び開放されて配電線4
が停電する。
【0007】このとき、区間#2の区分開閉器6は、そ
の上流側の復電から事故検出時限内に開放されて開放状
態にロックされる。
【0008】そして、停電から一定時間後に遮断器3が
再々閉路し、この再々閉路に基づき、再閉路時と同様、
区間#1の区分開閉器6が最初に時限投入され、その負
荷側の区間#1が復電する。
【0009】さらに、区間#1の復電から投入時限経過
しても、事故区間#2の区分開閉器6が開放状態にロッ
クされているため、この区分開閉器6は投入されず、事
故区間#2が系統から切離される。
【0010】この事故区間#2の切離しにより、その上
流側の健全区間#0,#1が復電し、試送電による健全
区間の復旧が完了する。
【0011】また、従来は電力会社の営業所や配電系統
制御センタ等のいわゆる遠方監視制御の基地局設備によ
り、事故区間を特定して事故対策等を施すため、各開閉
器制御装置7が通信線9を介して例えば配電系統制御セ
ンタ10の通信装置11に接続され、この通信装置11
にセンタ10の監視制御装置12が接続される。
【0012】そして、この監視制御装置12と各開閉器
制御装置7とが、監視制御装置12を基地局(親局),
各開閉器制御装置7を子局として、ポーリング通信によ
り情報をやりとりし、この情報のやりとりにより監視制
御装置12は各開閉器制御装置7の3相変流器等のセン
サ8による計測結果等の記憶情報を事故情報として収集
し、この収集の結果に基づき、事故区間を判別して判別
結果のモニタ表示等を行う。
【0013】ところで、前記試送電により遮断器3を再
々閉路して事故区間#2を切離し、健全区間#0,#1
を復旧する場合、事故停電後直ちに健全区間#0,#1
を復旧することができず、しかも、健全区間#0,#1
が事故停電後の試送電によっても停電し、復旧までに停
電がくり返し発生する。
【0014】そこで、つぎに説明するように事故停電後
遮断器3が再閉路するまでに、配電系統制御センタ10
等の遠方監視制御により事故区間#2の区分開閉器6を
開放し、試送電を行わずに健全区間#0,#1を復旧す
ることも考案されている。
【0015】すなわち、各開閉器制御装置7に電池電源
等の系統停電時のバックアップ電源を備え、例えば図2
0の事故点P1 で事故が発生すると、同図に示すよう
に、配電線4の事故停電中に各開閉器制御装置7から通
信線9を介して監視制御装置12にそれぞれの記憶情報
(#1の情報,#2の情報,…)を伝送する。
【0016】さらに、この伝送に基づき監視制御装置1
2により事故区間#2を特定し、図21に示すように、
事故停電中に監視制御装置12から通信線9を介して事
故区間#2の開閉器制御装置7に開放制御を指令し、こ
の指令に基づいて事故区間#2の区分開閉器6を開放状
態にロックする。
【0017】そして、遮断器3が再閉路すると、図22
に示すように、健全区間#0,#1を復旧する。
【0018】なお、図19〜図22において、配電線4
等の太線は充電状態にあることを示す。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の配電線自動
区分開閉装置5の場合、センサ8により各相の電流を計
測し、過電流通流等によるその大きさの変化から事故の
発生を検出する構成であるため、実際には非接地系統の
地絡事故の発生を検出することが困難である。
【0020】すなわち、非接地系統は接地インピーダン
スが大きく、地絡電流が数百ミリアンペア程度の微小電
流であり、この微小電流によっては、センサ8の各相の
計測電流量がほとんど変化しない。
【0021】そのため、各相の電流の大きさの変化を監
視しても、地絡事故の発生を検出することができず、地
絡事故の発生時に事故区間を自動区分により切離すこと
ができない問題点がある。
【0022】また、配電系統制御センタ10等の基地局
設備の遠方監視制御により健全区間を復旧する場合は、
この復旧に事故区間の自動判定機能等を有するコンピュ
ータ構成の大規模な監視制御装置12を備えた基地局設
備を要する。
【0023】しかも、例えば国内においては、前記基地
局設備を各都道府県に数個所設置するのが一般的であ
り、この場合、配電線4のような配電線網が変電所を中
心にして、都市部では半径5〜10Km,郡部では半径
50Km程度の規模に形成されるため、基地局設備と配
電線網との距離が50Km〜100Kmをこえるケース
も多々生じ、基地局設備と配電線網とを結ぶ長い通信路
を要し、通信線9が極めて長くなり、通信設備の多大な
工事等を要するとともに、通信電力として大電力が必要
になる。
【0024】なお、通信線9による有線通信の代わりに
無線通信を採用したとしても、配電系統制御センタ10
等の基地局設備には基地局用の大電力の通信設備が必要
である。
【0025】また、通信線9を省くため、配電線4を利
用した配電線搬送方式で通信を行うと、そのために必要
な通信電力は数メガワットもの大電力になる。
【0026】一方、試送電による遮断器3の再々閉路で
健全区間を復旧する場合は、この復旧に基地局設備の遠
方監視制御は要しないが、試送電を行う必要があり、迅
速に復旧することができず、しかも、試送電に伴う停電
が発生する。
【0027】本発明は、従来の遠方監視制御の基地局設
備等を設けることなく、また、試送電等を行うこともな
く、従来は困難であった樹枝状,非接地系統の配電線の
地絡事故の発生を各区分開閉器側で迅速に検知し、事故
区間を自動的に切離してこの区間より上流の健全区間を
復旧し得る配電線自動区分開閉装置を提供することを課
題とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の配電線自動区分開閉装置においては、
電線を区分する区分開閉器毎の開閉器制御装置に、配電
線の停電中の動作電源を形成するバックアップ電源と、
区分開閉器の負荷側の自区間の零相電流を監視する手段
と、配電線の所定の2相の線間電圧を監視する手段と、
線間電圧と零相電流との位相差を求める手段と、零相電
流が設定値より大きいときに地絡事故による過電流の発
生を検出して前記位相差を記憶する手段と、変電所の遮
断器が開放して配電線が停電したときに自区間の負荷側
の隣りの区間の開閉器制御装置と通信して負荷側の隣り
の区間の前記位相差の記憶情報を受信する手段と、自区
間の前記位相差の記憶値と負荷側の隣りの区間の前記位
相差の記憶値との差の絶対値が90°より大きくなると
きに自区間事故と判定する手段と、自区間事故の判定に
より変電所の遮断器が再閉路する前に区分開閉器を開放
する手段とを備える。
【0029】したがって、配電線が事故停電しても、
区分開閉器の開閉器制御装置はバックアップ電源で動作
する。
【0030】一方、樹枝状,非接地系統の配電線に地絡
事故が発生すると、この配電線に数百ミリアンペア程度
の地絡事故電流が流れる。
【0031】そして、非接地系の零相電流は本来は零で
あり、前記の数百ミリアンペアの変化であっても、零相
電流の監視から容易にこの変化を検出することができ
零相電流が前記数百ミリアンペア程度の所定値より大き
くなったときに、各区分開閉器の開閉器制御装置によ
、地絡事故の発生が確実に検出される。
【0032】また、地絡事故が発生すると、事故点に零
相電圧が発生した状態になり、零相電流は、事故点より
上流,すなわち事故区間及びその上流区間では上流側に
流れ、事故点より下流区間では下流側に流れ、このと
き、系統の所定の2相,例えばA,C相の線間電圧を基
準にしたこの電圧と事故点より上流の零相電流との位相
差と、前記線間電圧と事故点より下流の零相電流との位
相差との差が大きく、その差の絶対値は90°より大き
くなる。
【0033】そのため、地絡事故の発生を検出したとき
に、各区分開閉器の開閉器制御装置は、自区間の前記位
相差を記憶し、この位相差の記憶値と負荷側の隣りの区
間の開閉器制御装置から受信した前記負荷側の隣りの区
間の位相差の記憶値との差の絶対値を求めることによ
り、この絶対値が90°より大きくなることから自区間
事故を検出する。
【0034】そして、自区間事故を検出すると、変電所
の遮断器が再閉路する前に、この区間の開閉器制御装置
により、その区間の区分開閉器が開放されて事故区間が
自動的に切離される。
【0035】この切離しにより、変電所の遮断器が再閉
路すると、事故区間より上流の健全区間が直ちに復旧す
る。
【0036】この場合、配電線の事故停電後、従来の試
送電等を行うことなく、変電所の遮断器が再閉路したと
きに迅速に健全区間が復旧する。
【0037】しかも、区分開閉器毎の開閉器制御装置
が、それぞれの負荷側の隣接区間の開閉器制御装置と通
信するのみであるため、従来の遠方監視制御の大規模な
基地局設備やその通信設備は不要である。
【0038】そのため、従来の試送電等を行うことな
く、大規模な基地局設備及びその通信設備等を備えるこ
ともなく、区分開閉器毎の開閉器制御装置により、隣り
の区間の開閉器制御装置との通信のみにより、従来は困
難であった樹枝状,非接地系統の配電線の地絡事故の発
生を検出して事故区間より上流の健全区間を迅速に復旧
することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態につき、図
1ないし図18を参照して説明する。まず、本形態の樹
枝状,非接地系統は図5に示すように構成され、従来と
同様、変電所1の配電トランス2の2次側に遮断器3を
介して3相の配電線4が接続される。
【0040】そして、配電線4は複数の配電線自動区分
開閉装置13の区分開閉器14により、従来と同様、複
数の区間#0,#1,#2,#3,…に区分される。
【0041】さらに、各区分開閉器14は各自動区分開
閉装置13の開閉器制御装置15により開閉制御され、
各開閉器制御装置15は通信線16を介して負荷側の隣
りの区間#2,#3,#4,…の開閉器制御装置15と
通信する。
【0042】また、各区分開閉器14の負荷側近傍に、
それぞれの負荷側自区間#1,#2,#3,…の系統電
流を相毎に計測する3相変流器構成の電流センサ17が
設けられ、このセンサ17の計測信号は各自動区分開閉
装置13の開閉器制御装置15に供給される。
【0043】そして、本形態の接地系統の場合、各区分
開閉器14の開閉制御に図19の配電系統制御センタ1
0等の遠方監視制御の基地局設備を必要としないため、
同図の配電系統制御センタ10は省かれ、このセンタ1
0と配電線自動区分開閉装置5との間の通信路に相当す
る通信路は設けられていない。
【0044】つぎに、各配電線自動区分開閉装置13の
区分開閉器14,開閉器制御装置15及び電流センサ1
7は、区間#2の配電線自動区分開閉装置13を示した
図1のように構成される。
【0045】そして、区分開閉器14は、配電線1の
A,B,Cの各相毎の連動する主回路接点18a,18
b,18cと、これらの接点18a〜18cに連動する
表示用補助接点19と、各接点18a〜18c,19の
投入コイル20,開放コイル21とを備える。
【0046】また、開閉器制御装置15は、配電線4の
所定の2相,例えばA,C相の線間電圧が制御用トラン
ス22により単相の駆動電源(制御電源)に加工されて
電源入力回路23に供給され、この電源入力回路23か
ら装置内各部に電源が供給されて動作する。
【0047】さらに、電源入力回路23にバックアップ
電源24の停電バックアップ回路25が接続され、配電
線4の系統電源が健全な通常は、制御用トランス22か
ら電源入力回路23,停電バックアップ回路25を介し
てバックアップ電源24の2次電池26が充電され、配
電線4が地絡事故等で停電すると、2次電池26から停
電バックアップ回路25,電源入力回路23を介して装
置内各部に電源が給電され、この給電により開閉器制御
装置15は配電線4の停電中にも動作する。
【0048】そして、開閉器制御装置15はマイクロコ
ンピュータ構成の制御処理部27にメモリ28,電流計
測回路29,電圧計測回路30,制御出力回路31,表
示入力回路32及び通信用のシリアルインタフェイス3
3等がバス結合されて形成され、制御処理部27により
図2,図3の事故監視制御処理を実行する。
【0049】このとき、電流計測回路29に電流センサ
17のA,B,C各相の変流器34a,34b,34c
の計測信号が供給され、電流計測回路29は各相の電流
のベクトル和を演算して自区間#1,#2,#3,…の
零相電流を求め、電流計測回路29からの零相電流の情
報により制御処理部27が自区間#1,#2,#3,…
の零相電流を監視する。
【0050】また、電圧計測回路30は制御トランス2
2を介したA,C相の線間電圧を計測してその情報を制
御処理部27に供給し、各区間#1,#2,#3,…の
制御処理部27はそれぞれのA,C相の線間電圧を監視
する。
【0051】そして、制御処理部27は線間電圧の位相
を基準にして自区間#1,#2,#3,…の線間電圧の
位相角と零相電流の位相角との位相差を求め、本来は零
に保たれる零相電流が地絡事故により数百ミリアンペア
程度の設定値より大きくなると、地絡事故による過電流
の発生を検出してそのときの位相差をメモリ28に記憶
する。
【0052】なお、線間電圧の位相角,零相電流の大き
さ及び位相角は、例えば周知のデジタル波形処理によ
り、線間電圧,零相電流をそれぞれサンプリングしてフ
ーリエ積分し、それぞれの波形をフーリエ解析して得ら
れる。
【0053】つぎに、制御出力回路31は制御処理部2
7の制御により、区分開閉器14の投入コイル20,開
放コイル21を駆動して区分開閉器14を投入,開放す
る。
【0054】また、表示入力回路32に表示用補助接点
19の接点信号が供給され、この接点信号により制御処
理部27は区分開閉器14の開閉状態を把握する。
【0055】さらに、シリアルインタフェース33は通
信モデム35を介して通信線16に接続され、各区間#
1,#2,#3,…の開閉器制御装置15が通信線16
を介してそれぞれの負荷側の隣りの区間(以下負荷側次
区間という)#2,#3,#4,…の開閉器制御装置1
5と通信する。
【0056】そして、制御処理部27,シリアルインタ
フェース32,通信モデム35により、変電所1の遮断
器3が開放して配電線4が停電したときに負荷側次区間
の開閉器制御装置15と通信して負荷側次区間のメモリ
28に記憶された位相差の情報を受信する手段が形成さ
れる。
【0057】さらに、制御処理部27は、メモリ28に
記憶した自区間の前記位相差の記憶値と負荷側次区間の
前記位相差の記憶値との差の絶対値が90°より大きく
なるときに自区間事故と判定する手段を形成し、制御出
力回路31,開放コイル21とともに、自区間事故の判
定により遮断器3が再閉路する前に区分開閉器14を開
放する手段を形成する。
【0058】つぎに、制御処理部27の事故監視制御処
理について説明する。まず、図2のステップS1 の初期
設定でメモリ28をリセット等した後、ステップS2
より電圧計測回路30の計測結果に基づいてA,C相間
の現在の線間電圧の位相角を把握し、ステップS3 ,S
4 により電流計測回路30の計測時に基づいて自区間#
1,#2,#3,…の零相電流の大きさ(絶対値)及び
位相角を求め、この零相電流が数百ミリアンペア程度の
設定値より大きいか否かをステップS5 により判別す
る。
【0059】そして、通常は零相電流が設定値より小さ
く、前記線間電圧が健全で系統電圧も消失していないた
め、ステップS4 ,S5 を否定(NO)で通過してステ
ップS2 に戻り、ステップS2 〜S5 のループにより地
絡事故の発生を監視する。
【0060】つぎに、例えば図6に示すように区間#2
の事故点P2 で地絡事故が発生すると、零相電流が設定
値より大きくなる。
【0061】このとき、ステップS4 かステップS6a
移行し、A,C相間の線間電圧の位相を基準にして、そ
の線間電圧と零相電流との位相差を求め、この位相差を
メモリ28に書込んで記憶する。
【0062】そして、変電所1の遮断器3が過電流通電
等で開放されて配電線4が停電するまで、ステップS5
からステップS2 に戻ってメモリ28の記憶を更新し、
メモリ28に地絡事故により配電線4が停電する直前の
線間電圧と零相電流との位相差を記憶する。
【0063】なお、瞬時的な事故等の際に系統の復電に
伴う過電流の消滅を検出してメモリ28の記憶消去を行
うため、ステップS6bによりリセットカウントメモリに
消滅検出時間Nn の初期値(設定値)をセットする。
【0064】そして、ステップS4 により過電流の消失
が検出されると、サブステップSa,Sb ,Sc ,Sd
からなるS6cによりリセットカウントメモリのNn を1
ずつカウントダウンし、時間Nn が0になると、メモリ
28の位相差の記憶値を消去する。
【0065】一方、事故が継続して配電線4が停電する
と、メモリ28に前記位相差を記憶してステップS5
ら図3のステップS7 に移行する。
【0066】そして、零相電流が設定値より大きく、地
絡事故が継続していると、ステップS7 からステップS
8 に移行して内蔵のタイマを起動し、負荷側次区間#
2,#3,#4,…の呼出し待機時間Ni(=N1 ,N
2 ,N3 ,…)(秒)を計測する。
【0067】この待機時間Niは各開閉器制御装置15
が負荷側次区間の開閉器制御装置15を呼出して情報を
受信する時間をずらし、通信線16の共用による情報の
衝突を防止するために設定され、本実施の形態において
は、最上流の区間#1の開閉器制御装置15から順に呼
出しを行うため、N1 <N2 <N3 …に設定されてい
る。
【0068】そして、ステップS9 により系統電圧の消
失の有無を判定し、停電の継続を確認すると、ステップ
10,S12からステップS9 に戻るループにより呼出し
待機時間Niが経過するまで上流側の隣りの区間(以下
上流側次区間という)の開閉器制御装置15からの呼出
しを監視する。
【0069】この監視中に上流側次区間の開閉器制御装
置15から呼出されると、ステップS11によりメモリ2
8の記憶情報を読出し、この記憶情報に基づく応答信号
(返信信号)を上流側次区間の開閉器制御装置15に伝
送する。
【0070】さらに、呼出し待機時間Niが経過する
と、ステップS12からステップS13に移行して負荷側次
区間の開閉器制御装置15に過電流情報の呼出しを送出
(伝送)し、この呼出しに基づく負荷側次区間の開閉器
制御装置15からの応答信号を受信すると、ステップS
14からステップS15に移行し、このステップS15により
メモリ28の自区間の前記位相差の記憶値と受信した負
荷側次区間の前記位相差の記憶値との差の絶対値を求
め、この絶対値が90°より大きいか否かにより自区間
事故の有無を判定する。
【0071】そして、自区間で地絡事故が発生したとき
は、前記差の絶対値が90°より大きくなり、このと
き、ステップS15からステップS16に移行し、開放コイ
ル21を通電駆動して自区間の区分開閉器14を開放状
態にロックし、事故区間(自区間)を系統から切離す。
【0072】さらに、自区間事故と判定したときは、ス
テップS16からステップS17に移行し、ステップS15
他区間事故と判定したときは、ステップS15からステッ
プS17に移行する。
【0073】そして、ステップS17により停電継続を確
認すると、変電所1の遮断器3の再閉路等で系統電圧が
復旧するまでステップS18〜S20のループにより上流側
次区間の開閉器制御装置15からの呼出しを監視し、呼
出しを検出すると、応答信号を送し、系統電圧が復旧す
ればステップS20から図2のステップS1 に戻る。
【0074】なお、ステップS9 ,S17により系統電圧
の復電が検出されたときにも、図2のステップS1 に戻
る。
【0075】したがって、配電線4が地絡事故によっ
て、事故停電すると、この停電中に事故区間の区分開閉
器14が開放状態にロックされて事故区間が自動的に切
離され、変電所1の遮断器3が再投入されたときに、自
区間より上流の各健全区間が復旧する。
【0076】つぎに、図5の配電系統において、図6に
示すように区間#2の事故点P2 で地絡事故が発生した
場合の系統全体の動作について、図4のタイミングチャ
ートを参照して説明する。
【0077】まず、t1 に区間#2の事故点P2 で地絡
事故が発生し、変電所1の遮断器3が適当な時限動作で
2 に開放し、図4の(a)に示すように、配電線4の
系統電圧(配電線電圧)が消失して電圧有りの状態から
電圧無しの状態,すなわち停電になると、停電直前の各
区間#1,#2,#3,…の零相電流が設定値より大き
くなり、同図の(b),(f),(j),(n)に示す
ように、各区間#1,#2,#3,…の開閉器制御装置
15はメモリ28に前記の線間電圧と零相電流との位相
差を記憶する。
【0078】さらに、t2 の事故停電と同時に各開閉器
制御装置15のタイマが作動し、t2 から呼出し待機時
間N1 が経過すると、図4の(c)に示すように区間#
1の開閉器制御装置15が負荷側次区間#2の開閉器制
御装置15に呼出信号を送信し、同図の(h)に示すこ
の呼出信号の受信に基づき、区間#2の開閉器制御装置
15は同図の(g)に示すように、メモリ28の記憶情
報(#2の情報)を読出して応答信号を上流側次区間#
1の開閉器制御装置15に送信する。
【0079】そして、区間#1の開閉器制御装置15
は、メモリ28の自区間#1の前記位相差の記憶値と図
4の(d)に示す受信した負荷側次区間#2の前記位相
差の記憶値との差の絶対値を演算する。
【0080】このとき、停電直前の区間#1,#2の零
相電流は共に上流に流れ、線間電圧に対するそれぞれの
零相電流の位相差をθ(#1),θ(#2)とすると、
図7に示すように区間#1,#2の位相差θ(#1),
θ(#2)は共にほぼ+45°になる。
【0081】そのため、両区間#1,#2の位相差θ
(#1),θ(#2)の差の絶対値が90°より小さく
なり、区間#1の開閉器制御装置15は、自区間#1が
事故区間でないことを識別し、他区間事故であると判定
する。
【0082】そして、他区間事故の判定をしたときは、
開閉器制御装置15が区分開閉器14を開放状態にロッ
クしないため、区間#1の区分開閉器14は図4の
(e)に示すように投入状態に保たれる。
【0083】つぎに、t2 から呼出し待機時間N2 が経
過すると、図4の(g)に示すように、区間#2の開閉
器制御装置15が負荷側次区間#3の開閉器制御装置1
5に呼出信号を送信し、同図の(l)に示すこの呼出信
号の受信に基づき、区間#3の開閉器制御装置15が同
図の(k)に示すように、メモリ28の記憶情報(#3
の情報)を読出して応答信号を上流側次区間#2の開閉
器制御装置15に送信する。
【0084】そして、区間#2の開閉器制御装置15
は、メモリ28の自区間#2の前記位相差の記憶値と図
4の(h)に示す受信した負荷側次区間#3の前記位相
差の記憶値との差の絶対値を求める。
【0085】このとき、停電直前の区間#2の零相電流
は上流側に流れ、区間#3の零相電流は下流側に流れ、
それぞれの位相差をθ(#2),θ(#3)とすると、
図8に示すように位相差θ(#2),θ(#3)がほぼ
180゜ずれて+45°,−135°それぞれになる。
【0086】そのため、両区間#2,#3の位相差θ
(#2),θ(#3)の差の絶対値が90°より大きく
なり、区間#2の開閉器制御装置15は、自区間#2が
事故区間であることを識別し、自区間事故であると判定
する。
【0087】そして、自区間事故の判定に基づき、区間
#2の開閉器制御装置15は図4の(i)に示すように
自区間#2の区分開閉器14を開放状態にロックし、区
間#2を系統から切離す。
【0088】つぎに、t2 から呼出し待機時間N3 が経
過すると、図4の(k)に示すように区間#3の開閉器
制御装置15が負荷側次区間#4の開閉器制御装置15
に呼出信号を送信して区間#1,#2の開閉器制御装置
15と同様に動作する。
【0089】このとき、停電直前の両区間#3,#4の
零相電流は共に下流側に流れ、それぞれの線間電圧に対
する位相差をθ(#3),θ(#4)とすると、図9に
示すように両区間#3,#4の位相差θ(#3),θ
(#4)は共にほぼ−135°になる。
【0090】そのため、両区間#3,#4の位相差θ
(#3),θ(#4)の差の絶対値が90°より小さく
なり、区間#3の開閉器制御装置15は、区間#1の開
閉器制御装置15と同様、他区間事故であると判定し、
この判定に基づき、区間#3の区分開閉器14は図4の
(m)に示すように投入状態に保たれる。
【0091】さらに、t2 から呼出し待機時間N4 が経
過すると、図4の(o)に示すように、区間#4の開閉
器制御装置15は負荷側次区間#5の開閉器制御装置1
5に呼出信号を送信し、この呼出しに基づく同図の
(p)に示す区間#5の応答信号を受信し、このとき、
区間#4,#5の前記位相差もほぼ等しく図9と同様に
なるため、区間#4の開閉器制御装置15も他区間事故
と判定し、この判定に基づき、同図の(q)に示すよう
に区間#4の区分開閉器14も投入状態に保たれる。
【0092】以降、残りの各開閉器制御装置15も#
3,#4,#5の開閉器制御装置15と同様に動作し、
いずれも他区間事故と判定してそれぞれの区分開閉器1
4を投入状態に保持する。
【0093】したがって、変電所1の遮断器3の再投入
前の配電線4の事故停電中に、図10に示すように事故
区間#2の区分開閉器14のみがその開閉器制御装置1
5の矢印線の開放制御で開放状態にロックされ、事故区
間#2が自動的に系統から切離される。
【0094】そのため、遮断器3が再閉路すると、従来
の試送電の場合のような再停電が発生せず、図11に示
すように、事故区間#2より上流の健全区間#0,#1
が直ちに復旧する。
【0095】なお、開閉器制御装置15間の通信は、例
えば、各開閉器制御装置15にそれぞれアドレスを設定
し、つぎに説明する信号フォーマットで行われる。
【0096】まず、前記の呼出信号及び応答信号は、一
般的なデジタル伝送の場合と同様、図12(a),
(b)のフレーム構成に形成され、呼出信号は同図
(a)に示すように、先頭から順の同期信号SYNC,
相手先のアドレスAD1 ,送信元のアドレスAD2 ,情
報種別ID,情報(データ)DAT1 ,終了フラグEN
Dのエリアからなり、応答信号は同図(b)に示すよう
に、先頭から順の同期信号SYNC,相手先のアドレス
AD1 ,送信元のアドレスAD2 ,情報種別ID,情報
(データ)DAT2 ,情報(データ)DAT3 ,終了フ
ラグENDのエリアからなる。
【0097】さらに、各エリアは図13に示すようにそ
れぞれスタートビットst,8ビットの情報data,
ストップビットsp,パリティビットptからなり、ス
タートビットstは論理0,ストップビットspは論理
1である。
【0098】そして、情報種別IDのエリアの情報da
taの8ビットは、呼出し(呼出信号),応答(応答信
号)に応じて図14に示すようになる。
【0099】また、呼出信号の情報DAT1 のエリアの
情報dataの8ビットは、その内容に応じて図15に
示すようになる。
【0100】さらに、応答信号の情報DAT2 のエリア
の情報dataの各ビットb0 ,1 ,…,b7 は図1
6(a)に示すように、自区間の区分開閉器14の入切
(開閉器状態),系統電圧の有無(電圧有り),過電流
情報の有無(過電流有り),…,応答情報(応答良好)
の表示に割当てられ、位相差の情報伝送に割当てられる
情報DAT2 のエリアの情報dataの各ビットb0 ,
1 ,…,b7 は同図(b)に示すように、最上位ビッ
トb0 が正,負の符号ビットに使用され、残りの7ビッ
トb1 〜b7 が2°間隔の0°〜180°の位相差の数
値に使用され、この7ビットb1 〜b7 の数値の2倍が
実際の位相差の絶対値になる。
【0101】なお、図16(a)のビットb0 は論理
1,0が入,切に対応し、ビットb1は論理1,0が電
圧の有,無に対応し、ビットb2 は論理1,0が過電流
情報の有,無に対応する。
【0102】そのため、前記の区間#1の開閉器制御装
置15から負荷側次区間#2の開閉器制御装置15への
呼出信号,この呼出信号に対する応答信号は図17の
(a),(b)に示すようになり、区間#2の開閉器制
御装置15から負荷側次区間#3の開閉器制御装置15
への呼出信号、この呼出信号に対する応答信号は図18
の(a),(b)に示すようになる。
【0103】そして、通信線16を介した各区間#1,
#2,#3,…の開閉器制御装置15とそれぞれの負荷
側次区間#2,#3,#4,…の開閉器制御装置15と
の間の通信により、配電線4の事故停電中に事故区間#
2の区分開閉器14が開放状態にロックされて事故区間
#2が系統から切離されるため、従来の試送電を行う場
合のような停電のくり返しなく、遮断器3の再閉路によ
り直ちに健全区間#0,#1が復電する。
【0104】また、従来の図19の配電系統制御センタ
10のような遠方監視制御の基地局設備が不要で配電線
1から基地局設備までの通信線等を省いて健全区間#
0,#1を迅速に復電することができ、この場合、隣り
の区間の開閉器制御装置15の間の比較的短距離の通信
でよいため、通信電力が前記基地局設備と通信する場合
より著しく少なくて済む。
【0105】そして、通信線16を省いて各開閉器制御
装置15に無線送受信機能を付加し、開閉器制御装置1
5間の通信を無線通信にしてもよく、この場合、無通信
の電力は数キロワットの小電力でよく、例えば、特定小
電力無線の小形のトランシーバ用モデムを用いて極めて
安価かつ小形に形成することができる。
【0106】また、通信線16を省いて配電線搬送方式
で通信するようにしてもよく、この場合も必要な通信電
力は従来より大幅に少なくなる。
【0107】そして、国内の配電系統には勿論、海外の
配電系統にも適用することができる。
【0108】なお、開閉器制御装置15の内部構成や通
信フォーマット等は本実施の形態のものに限られるもの
ではない。
【0109】また、所定の2相はA,C相以外であって
もよいのは勿論であり、配電線4は3相に限定されるも
のではない。
【0110】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。配電線4の事故停電中に、各区分開閉器14の開閉
器制御装置15が、それぞれのバックアップ電源24で
動作し、このとき、開閉器制御装置15は、自区間の零
相電流の監視に基づき、その変化から樹枝状,非接地系
統の配電線4の地絡事故の発生を確実に検出することが
できる。
【0111】また、地絡事故が発生したときに、所定の
2相,例えばA,C相の線間電圧を基準に計測した事故
点より上流の前記線間電圧と零相電流との位相差と,事
故点より下流の同じ線間電圧と零相電流の位相差との差
が±90°より大きくなり、その絶対値が90°より大
きくなるため、各区分開閉器14の開閉器制御装置15
は、自区間の前記位相差の記憶値と負荷側の隣りの区間
の開閉器制御装置15から受信した前記負荷側の隣りの
区間の位相差の記憶値との差の絶対値を求めることによ
り、この絶対値が90°より大きくなることから自区間
事故を検出することができる。
【0112】そして、自区間事故であれば、変電所1の
遮断器3が再閉路する前に、自区間の区分開閉器14を
開放して事故区間を自動的に切離すことができるため、
遮断器3が再閉路すると、事故区間より上流の健全区間
を直ちに復旧することができる。
【0113】この場合、配電線4の事故停電後、従来の
試送電等を行うことなく、変電所1の遮断器3が再閉路
するまでに迅速に健全区間を復旧することができ、しか
も、各区分開閉器14の開閉器制御装置15が、それぞ
れの負荷側の隣接区間の開閉器制御装置と通信するのみ
であるため、従来の遠方監視制御の大規模な基地局設備
やその通信設備は不要である。
【0114】そのため、従来の試送電等を行うことな
く、大規模な基地局設備及びその通信設備等を備えるこ
なく、各区分開閉器14の開閉器制御装置15によ
り、隣りの区間の開閉器制御装置15との通信のみによ
り、従来は困難であった樹枝状,非接地系統の配電線4
の地絡事故の発生を検出し事故区間より上流の健全区
間を迅速に復旧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の回路ブロック図であ
る。
【図2】図1の動作説明用の第1のフローチャートであ
る。
【図3】図1の動作説明用の第2のフローチャートであ
る。
【図4】(a)〜(q)は図1の開閉器制御装置が設け
られた配電線に地絡事故が発生したときの動作説明用の
タイミングチャートである。
【図5】図1の開閉器制御装置が設けられた配電系統の
通電中の系統図である。
【図6】図5の配電系統の事故停電時の系統図である。
【図7】図6の区間#1の開閉器制御装置の事故区間判
定の説明図である。
【図8】図6の区間#2の開閉器制御装置の事故区間判
定の説明図である。
【図9】図6の区間#3の開閉器制御装置の事故区間判
定の説明図である。
【図10】図5の配電系統の事故区間の切離し説明用の
系統図である。
【図11】図5の配電系統の復電時の系統図である。
【図12】(a),(b)は図1の開閉器制御装置の呼
出信号,応答信号の通信フォーマットの説明図である。
【図13】図12の通信フォーマットの各エリアの構成
説明図である。
【図14】図12の通信フォーマットの一部の情報内容
の説明図である。
【図15】図12の通信フォーマットの呼出信号のとき
の一部の情報内容の説明図である。
【図16】(a),(b)はそれぞれ図12の通信フォ
ーマットの応答信号のときの一部の情報内容の説明図で
ある。
【図17】(a),(b)は図6の区間#1の開閉器制
御装置の呼出信号,応答信号の説明図である。
【図18】(a),(b)は図6の区間#2の開閉器制
御装置の呼出信号,応答信号の説明図である。
【図19】基地局設備を有する従来系統の通電中の系統
図である。
【図20】図19の従来系統の事故停電時の系統図であ
る。
【図21】図19の従来系統の事故区間の切離し説明用
の系統図である。
【図22】図19の従来系統の復電時の系統図である。
【符号の説明】
1 変電所 3 遮断器 4 配電線 14 区分開閉器 15 開閉器制御装置 16 通信線 17 電流センサ 24 バックアップ電源 27 制御処理部 28 メモリ 29 電流計測回路 30 電圧計測回路 35 通信モデム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹枝状,非接地系統の配電線を区分する
    区分開閉器毎に、それぞれの開閉を制御する開閉器制御
    装置を設けた配電線自動区分開閉装置において、 前記開閉器制御装置に、 前記配電線の停電中の動作電源を形成するバックアップ
    電源と、 前記区分開閉器の負荷側の自区間の零相電流を監視する
    手段と、 前記配電線の所定の2相の線間電圧を監視する手段と、 前記線間電圧と前記零相電流との位相差を求める手段
    と、 前記零相電流が設定値より大きいときに地絡事故による
    過電流の発生を検出して前記位相差を記憶する手段と、 変電所の遮断器が開放して前記配電線が停電したときに
    前記自区間の負荷側の隣りの区間の前記開閉器制御装置
    と通信して前記負荷側の隣りの区間の前記位相差の記憶
    情報を受信する手段と、 前記自区間の前記位相差の記憶値と前記負荷側の隣りの
    区間の前記位相差の記憶値との差の絶対値が90°より
    大きくなるときに自区間事故と判定する手段と、 前記自区間事故の判定により前記遮断器が再閉路する前
    に前記区分開閉器を開放する手段とを備えたことを特徴
    とする配電線自動区分開閉装置。
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