JP3141807B2 - 配電線自動区分開閉装置 - Google Patents

配電線自動区分開閉装置

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JP3141807B2 JP09014573A JP1457397A JP3141807B2 JP 3141807 B2 JP3141807 B2 JP 3141807B2 JP 09014573 A JP09014573 A JP 09014573A JP 1457397 A JP1457397 A JP 1457397A JP 3141807 B2 JP3141807 B2 JP 3141807B2
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  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上流側及び下流側
から給電される非接地,ループ系統の配電線の区分に好
適な配電線自動区分開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非接地系統で一般的な1電源の非
ループ(樹枝状)の場合、図22に示すように変電所1
の配電トランス2の非接地の2次側に遮断器3を介して
3相の配電線4が接続される。
【0003】この配電線4は複数の配電線自動区分開閉
装置5の区分開閉器6により、上流側(変電所側)から
順の複数の区間#0,#1,#2,#3,…に区分され
る。
【0004】そして、各自動区分開閉装置5は、区分開
閉器6と,この開閉器6を開閉制御する開閉器制御装置
7とからなり、この開閉器制御装置7の開閉制御により
各区分開閉器6の負荷側のそれぞれの自区間#1,#
2,#3,…が接離自在に系統に接続される。
【0005】この系統のいずれかの区間に短絡の事故等
が発生して変電所1の遮断器3が開放され、配電線4が
停電すると、従来、つぎに説明する試送電により変電所
の遮断器を再々閉路して事故区間より上流側の健全区間
を復旧することが一般に行われる。
【0006】例えば図23に示すように、区間#2の事
故点P1 で地絡又は短絡の事故が発生すると、短絡相の
過電流通電に基づき、遮断器3が直ちに開放されて配電
線4が事故停電になる。また、各区分開閉器6は上流側
の電圧消失に基づいて開放される。
【0007】そして、事故停電の発生から一定時間が経
過すると、遮断器3が再閉路し、この再閉路後、各区分
開閉器6がそれぞれの上流側の復電に基づいて最上流の
区分開閉器6から順に時限投入される。
【0008】この時限投入により区間#2の区分開閉器
6が再閉路すると、遮断器3が再び開放されて配電線4
が停電する。
【0009】このとき、区間#2の区分開閉器6は、そ
の上流側の復電から事故検出時限内に開放されて開放状
態にロックされる。
【0010】そして、停電から一定時間後に遮断器3が
再々閉路し、この再々閉路に基づき、再閉路時と同様、
区間#1の区分開閉器6が最初に時限投入され、その負
荷側の区間#1が復電する。
【0011】さらに、区間#1の復電から投入時限が経
過しても、事故区間#2の区分開閉器6が開放状態にロ
ックされているため、この区分開閉器6は投入されず、
事故区間#2が系統から切離される。
【0012】この事故区間#2の切離しにより、その上
流側の健全区間#0,#1が復電し、試送電による健全
区間の復旧が完了する。
【0013】また、従来は電力会社の営業所や配電系統
制御センタ等のいわゆる遠方監視制御の基地局設備によ
り、事故区間を特定して事故対策等を施すため、各開閉
器制御装置7が通信線9を介して例えば配電系統制御セ
ンタ10の通信装置11に接続され、この通信装置11
にセンタ10の監視制御装置12が接続される。
【0014】そして、この監視制御装置12と各開閉器
制御装置7とが、監視制御装置12を基地局(親局),
各開閉器制御装置7を子局として、ポーリング通信によ
り情報をやりとりし、この情報のやりとりにより監視制
御装置12は各開閉器制御装置7の3相変流器等のセン
サ8による計測結果等の記憶情報を事故情報として収集
し、この収集の結果に基づき、事故区間を判別して判別
結果のモニタ表示等を行う。
【0015】ところで、前記試送電により遮断器3を再
々閉路して事故区間#2を切離し、健全区間#0,#1
を復旧する場合、事故停電後直ちに健全区間#0,#1
を復旧することができず、しかも、健全区間#0,#1
が事故停電後の試送電によっても停電し、復旧までに停
電がくり返し発生する。
【0016】そこで、つぎに説明するように事故停電後
遮断器3が再閉路するまでに、配電系統制御センタ10
等の遠方監視制御により事故区間#2の区分開閉器6を
開放し、試送電を行わずに健全区間#0,#1を復旧す
ることも考案されている。
【0017】すなわち、各開閉器制御装置7に電池電源
等の系統停電時のバックアップ電源を備え、例えば図2
3の事故点P1 で事故が発生すると、同図に示すよう
に、配電線4の事故停電中に各開閉器制御装置7から通
信線9を介して監視制御装置12にそれぞれの記憶情報
(#1の情報,#2の情報,…)を伝送する。
【0018】さらに、この伝送に基づき監視制御装置1
2により事故区間#2を特定し、図24に示すように、
事故停電中に監視制御装置12から通信線9を介して事
故区間#2の開閉器制御装置7に開放制御を指令し、こ
の指令に基づいて事故区間#2の区分開閉器6を開放状
態にロックする。
【0019】そして、遮断器3が再閉路すると、図25
に示すように、健全区間#0,#1を復旧する。
【0020】なお、図22〜図25において、配電線4
等の太線は充電状態にあることを示す。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】前記配電線4等の非接
地系統の配電線は、その上流側及び下流側から同時に給
電する同一バンク又は異バンクの2電源のループ系統に
形成すると、前記の試送電による事故区間の切離しがで
きず、また、事故区間の負荷側も過電流が流れるため、
各区間の開閉器制御装置の記憶情報から事故区間を特定
することも困難であり、事故区間を自動的に切離すこと
ができない問題点がある。
【0022】ところで、前記従来の非ループ系統におい
ても、前記の配電系統制御センタ10等の基地局設備の
遠方監視制御により健全区間を復旧する場合は、この復
旧に事故区間の自動判定機能等を有するコンピュータ構
成の大規模な監視制御装置12を備えた基地局設備を要
する不都合がある。
【0023】しかも、例えば国内においては、前記基地
局設備を各都道府県に数個所設置するのが一般的であ
り、この場合、配電線4のような配電線網が変電所を中
心にして都市部では半径5〜10Km,郡部では半径50
Km程度の規模に形成されるため、基地局設備と配電線網
との距離が50Km〜100Kmをこえるケースも多々生
じ、基地局設備と配電線網とを結ぶ長い通信路を要し、
通信線9が極めて長くなり、通信設備の多大な工事等を
要するとともに、通信電力として大電力が必要になる。
【0024】なお、通信線9による有線通信の代わりに
無線通信を採用したとしても、配電系統制御センタ10
等の基地局設備には基地局用の大電力の通信設備が必要
である。
【0025】また、通信線9を省くため、配電線4を利
用した配電線搬送方式で通信を行うと、そのために必要
な通信電力は数メガワットのもの大電力になる。
【0026】本発明は、前記従来の遠方監視制御の基地
局設備を設けたり、試送電を行うことなく、非接地,ル
ープ系統の配電線に短絡事故が発生したときに、事故区
間を自動的に切離し、事故区間より上流の健全区間を迅
速に復旧し得る配電線自動区分開閉装置を提供する。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の配電線自動区分開閉装置においては、開
閉器制御装置に、配電線の停電中の動作電源を形成する
バックアップ電源と、区分開閉器の負荷側の自区間の各
相電流を計測する手段と、短絡事故によりいずれか1相
の相電流でも計測結果が設定値より大きくなったときに
過電流の発生を検出して各相の過電流の情報を記憶する
手段と、事故の発生前の配電線の所定の2相の線間電圧
と過電流の発生を検出したときの過電流発生相の相電流
との位相差の情報を記憶する手段と、過電流の発生の検
出に基づき,配電線が停電する間に自区間の負荷側の隣
りの区間の開閉器制御装置と通信して負荷側の隣りの区
間の過電流の情報及び前記位相差の情報を受信する手段
と、自区間の過電流発生相の前記位相差の記憶値と負荷
側の隣りの区間の当該相の前記位相差の記憶値との差の
絶対値が90°より大きくなるときに自区間事故と判定
する手段と、自区間事故の判定により配電線が復電する
前に区分開閉器を開放する手段とを備える。
【0028】したがって、非接地,ループ系統の配電線
のいずれかの区間に短絡事故が発生し、配電線の事故相
が過電流になると、開閉器制御装置が過電流の発生を検
出して各相の過電流の情報及び所定の2相の線間電圧を
基準にしたこの電圧と過電流相の相電流との位相差の情
報を記憶する。
【0029】このとき、過電流は、事故区間及びその上
流の区間では下流側(負荷側)に流れ、事故区間より負
荷側の区間では上流側に流れ、事故直前の配電線の所定
の2相の線間電圧を基準にした前記位相差は、事故区間
及びその上流の区間と,事故区間より負荷側の区間とで
大きく異なる。
【0030】そして、配電線の事故停電中に、負荷側の
隣りの区間の開閉器制御装置との通信により、負荷側の
隣りの区間の過電流の情報及び前記位相差の情報を受信
し、同じ相(過電流相)の自区間の前記位相差の記憶値
と負荷側の隣りの区間の前記位相差の記憶値との差の絶
対値を求めると、自区間で事故が発生したときのみ、そ
の差の絶対値が90°より大きくなり、このことから、
自区間事故か否かが正確に判定される。
【0031】さらに、自区間事故であれば配電線が復電
する前に、自区間の区分開閉器を開放するため、事故停
電後、変電所の遮断器が再閉路されて配電線が復電する
までに、事故区間の区分開閉器が開放されて事故区間が
自動的に上流側から切離され、配電線の復電と同時に、
事故区間より上流側の健全区間が復旧する。
【0032】この場合、配電線の事故停電後、従来の試
送電等を行うことなく、迅速に上流の健全区間が復旧
し、しかも、負荷側の隣りの区間の開閉器制御装置と通
信するのみであるため、従来の遠方監視制御の大規模な
基地局設備やその通信設備は不要である。
【0033】そのため、遠方監視制御の大規模な基地局
設備及びその通信設備等を備えることもなく、従来の試
送電等を行うこともなく、隣りの区間の開閉器制御装置
との通信のみにより、従来は行えなかった非接地,ルー
プ系統の配電線の短絡事故が発生した事故区間の自動的
な切離しが行え、この切離しにより上流の健全区間を迅
速に復旧することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態につき、図
1ないし図21を参照して説明する。まず、本形態の非
接地,ループ系統は図6に示すように構成され、3相の
配電線13は上流側の端部が変電所14の遮断器15に
接続され、下流側の端部が変電所16の遮断器17に接
続され、変電所14の配電トランス18の2次側の系統
電源が遮断器15を介して給電され、同時に、変電所1
6の配電トランス19の2次側の系統電源が遮断器17
を介して給電される。
【0035】なお、変電所14,16は同一又は異なる
バンクの変電所であり、配電トランス18,19は同一
又は異なる上流系統から給電される。
【0036】そして、配電線13は複数の配電線自動区
分開閉装置20の区分開閉器21により、例えば5区間
#0,#1,#2,#3,#4に区分され、各区分開閉
器21の負荷側の区間#1〜#4が各開閉装置20の自
区間になる。
【0037】さらに、各区分開閉器21は各自動区分開
閉装置20の開閉器制御装置22により開閉制御され、
各開閉器制御装置22は通信線23を介して負荷側の隣
りの区間#2〜#4の開閉器制御装置22と通信する。
【0038】また、各区分開閉器21の負荷側近傍に、
それぞれの負荷側自区間#1〜#4の系統電流を相毎に
計測する3相変流器構成の電流センサ24が設けられ、
このセンサ24の計測信号は各自動区分開閉装置20の
開閉器制御装置22に供給される。
【0039】そして、本形態の非接地系統の場合、各区
分開閉器21の開閉制御に図22の配電系統制御センタ
10等の遠方監視制御の基地局設備を用いないため、同
図の配電系統制御センタ10は省かれ、このセンタ10
と自動区分開閉装置5との間の通信路に相当する通信路
は設けられていない。
【0040】つぎに、各自動区分開閉装置20の区分開
閉器21,開閉器制御装置22及び電流センサ24は、
区間#2の配電線自動区分開閉装置20を示した図1の
ように構成される。
【0041】そして、区分開閉器21は、配電線13の
A,B,Cの各相毎の連動する主回路接点25a,25
b,25cと、これらの接点25a〜25cに連動する
表示用補助接点26と、各接点25a〜25c,26の
投入コイル27,開放コイル28とを備える。
【0042】また、開閉器制御装置22は、配電線13
の所定の2相,例えばA,C相の線間電圧が制御用トラ
ンス29により単相の駆動電源(制御電源)に加工され
て電源入力回路30に供給され、この電源入力回路30
から装置内各部に電源が供給されて動作する。
【0043】さらに、電源入力回路30にバックアップ
電源31の停電バックアップ回路32が接続され、配電
線13の系統電源が健全な通常は、制御用トランス29
から電源入力回路30,停電バックアップ回路32を介
してバックアップ電源31の2次電池33が充電され、
配電線13が地絡事故等で停電すると、2次電池33か
ら停電バックアップ回路32,電源入力回路30を介し
て装置内各部に電源が給電され、この給電により開閉器
制御装置22は配電線13の停電中にも動作する。
【0044】そして、開閉器制御装置22はマイクロコ
ンピュータ構成の制御処理部34にメモリ35,電流計
測回路36,電圧計測回路37,制御出力回路38,表
示入力回路39及び通信用のシリアルインタフェイス4
0等がバス結合され、制御処理部34により図2,図
3,図4の事故監視制御処理を実行する。
【0045】このとき、電流センサ24のA,B,C各
相の変流器41a,41b,41cは自区間#1〜#4
の各相電流を計測し、電流計測回路36は変流器41a
〜41cの各相の時々刻々の計測結果の情報を制御処理
部34に供給し、制御処理部34は自区間#1〜#4の
各相電流を監視する。
【0046】また、電圧計測回路37は制御トランス2
9を介したA,C相の線間電圧を計測してその情報を制
御処理部34に供給し、制御処理部34はA,C相の線
間電圧を監視する。
【0047】そして、制御処理部34は各相電流と過流
検出の設定値とを比較し、短絡事故が発生していずれか
1相でも電流(相電流)が設定値より大きくなると、過
電流の発生を検出してメモリ35に過電流発生相及びそ
の相電流の位相角等の過電流の情報を記憶する。
【0048】また、A,C相の線間電圧の位相角の情報
を例えば最新の数サイクルにわたって内部のレジスタ等
に保持して記憶し、事故が発生して過電流の発生を検出
すると、前記レジスタ等に保持した数サイクル前(事故
直前)の線間電圧の情報を読出し、この線間電圧を基準
にしたベクトル演算等により、この電圧の位相角と過電
流発生相の過電流状態の相電流の位相角との位相差を求
め、この位相差の情報もメモリ35に記憶する。
【0049】なお、線間電圧の位相角の情報,各相電流
の大きさ及び位相角の情報は、例えば周知のデジタル波
形処理により、線間電圧,各相電流をそれぞれサンプリ
ングしてフーリエ積分し、それぞれの波形をフーリエ解
析して得られる。
【0050】つぎに、制御出力回路38は制御処理部3
4の制御により、区分開閉器21の投入コイル27,開
放コイル28を駆動して区分開閉器21を投入,開放す
る。
【0051】また、表示入力回路39に表示用補助接点
26の接点信号が供給され、この接点信号により制御処
理部34は区分開閉器21の開閉状態を把握する。
【0052】さらに、シリアルインタフェース40は通
信モデム42を介して通信線23に接続され、区間#1
〜#4の開閉器制御装置22が通信線23を介してそれ
ぞれの負荷側の隣りの区間(以下負荷側次区間という)
#2,#3,#4の開閉器制御装置22と通信する。
【0053】そして、制御処理部34,シリアルインタ
フェース40,通信モデム42により配電線13が停電
したときに負荷側次区間の開閉器制御装置22と通信し
て負荷側次区間のメモリ35過電流の情報及び位相差の
情報を受信する手段が形成される。
【0054】さらに、制御処理部34は、自区間が過電
流の情報の記憶有りになり、過電流の発生を検出したと
きに、メモリ35の自区間の発生相の位相差の記憶値と
負荷側次区間の当該相の位相差の記憶値との差の絶対値
を求めて、この絶対値が90°より大きくなるときに自
区間事故と判定する手段を形成し、制御出力回路38,
開放コイル29とともに、自区間事故の判定により配電
線4が再充電されて復電する前に区分開閉器20を開放
する手段を形成する。
【0055】つぎに、制御処理部34の事故監視制御処
理について説明する。まず、図2のステップS1 の初期
設定でメモリ35をリセット等した後、ステップS2
より自区間#1〜#4のA,C相間の線間電圧を保持
し、ステップS3 〜ステップS9 により地絡又は短絡の
事故による過電流の発生を監視する。
【0056】そして、いずれかの区間,例えば図7に示
すように区間#2の事故点P2 で事故が発生し、A,
B,Cの各相のいずれか1相でもその相電流が過電流に
なって設定値より大きくなると、ステップS4 ,S6
8 によりその過電流を検出してステップS10a ,S
11a ,S12a に移行し、発生相及びその電流ベクトル等
の過電流の情報をメモリ35に書込む。
【0057】また、瞬時的な事故等の際に系統の復電に
伴う過電流の消滅を検出してメモリ28の記憶消去を行
うため、ステップS10b,S11b,S12bにより各相のリ
セットカウントメモリに消滅検出時間Na ,Nb ,Nc
の初期値(設定値)をセットする。
【0058】そして、ステップS9 により系統電圧有り
と検出されてステップS4 ,S6 ,S8 により過電流の
消失が検出されると、ステップS10c,S11c,S12c
より各、リセットカウントメモリの各相それぞれの時間
a ,Nb ,Nc を1ずつカウントダウンし、時間
a ,Nb ,Nc が0になると、メモリ35の該当する
相の記憶値を消去する。
【0059】なお、ステップS10c,S11c,S12cは、
具体的には図3の(a),(b),(c)に示すように
構成されている。
【0060】一方、事故が継続して変電所14,16の
遮断器15,17が開放し、配電線13が停電すれば、
その系統電圧が消失してステップS9 からステップS13
に移行する。
【0061】そして、事故発生直前(一定サイクル前)
に保持した系統正常時の線間電圧の位相角とメモリ35
に記憶した事故発生時の過電流相の相電流の位相角との
位相差を求め、その情報をメモリ35に記憶した後、図
4のステップS14に移行する。
【0062】さらに、ステップS14により過電流の発生
の検出を確認すると、ステップS15に移行し、最も負荷
側の区間#4の制御処理部34を除く各制御処理部34
が内蔵のタイマを起動し、それぞれの各荷側次区間#2
〜#4の呼出し待機時間Ni(=N1 ,N2 ,N3
(秒)を計測する。
【0063】この待機時間Niは各開閉器制御装置22
が負荷側次区間の開閉器制御装置22を呼出して情報を
受信する時間をずらし、通信線23の共有による情報の
衝突を防止するために設定され、本実施の形態において
は、最上流の区間#1の開閉器制御装置22から順に呼
出しを行うため、N1 <N2 <N3 に設定されている。
【0064】そして、ステップS16により系統電圧の消
失の有,無を判定し、停電の継続を確認すると、ステッ
プS17,S18を介してステップS16に戻るループにより
呼出し待機時間Niが経過するまで上流側の隣りの区間
(以下上流側次区間という)の開閉器制御装置22から
の呼出しを監視する。
【0065】この監視中に上流側次区間の開閉器制御装
置22から呼出されると、ステップS19によりメモリ3
5の記憶情報を読出し、この記憶情報に基づく応答信号
(返信信号)を上流側次区間の開閉器制御装置22に伝
送する。
【0066】さらに、呼出し待機時間Niが経過する
と、ステップS18からステップS20に移行して負荷側次
区間の開閉器制御装置22に過電流の情報及び位相差の
情報の呼出しを送出(伝送)し、この呼出しに基づく負
荷側次区間の開閉器制御装置22からの応答信号を受信
すると、ステップS21を介してステップS22に移行す
る。
【0067】そして、同一の過電流相につき、メモリ3
5の自区間#1〜#3の位相差の記憶値と受信した負荷
側次区間#2〜#4の位相差の記憶値との差の絶対値を
求める。
【0068】このとき、図7の過電流通過の方向を示す
矢印線からも明らかなように、事故区間#2及びその上
流の区間#0,#1の過電流は負荷側に流れ、事故区間
#2より負荷側の区間#3,#4の過電流は上流側に流
れ、事故区間#2の過電流とその負荷側次区間#3の過
電流とは、図9に示すように位相差がほぼ180°ず
れ、それ以外の区間#1,#3の過電流とその負荷側次
区間#2,#4の過電流とは、図8,図10に示すよう
に位相がほぼ同じになる。
【0069】なお、図8,図9,図10のθ(#1),
θ(#2),θ(#3),θ(#4)は、A,C相の線
間電圧を基準にした区間#1,#2,#3,#4の過電
流相の位相差を示す。
【0070】したがって、90°をしきい値として前記
位相差の差の絶対値が90°より大きいか否かを識別
し、その結果から自区間事故か否かを判定する。
【0071】この判定により従来は不可能であった非接
地,ループ系統の配電線13の事故区間の特定が行え、
自区間で事故が発生して前記位相差の差の絶対値が90
°より大きくなると、自区間事故の判定に基づき、図4
のステップS22からステップS23に移行し、開放コイル
28を通電駆動して自区間の区分開閉器21を開放状態
にロックする。
【0072】さらに、ステップS22で自区間事故と判定
したときは、ステップS23からステップS24に移行し、
ステップS22で他区間事故と判定したときは、このステ
ップS22からステップS24に移行する。
【0073】そして、ステップS24により停電継続を確
認すると、変電所14,16の遮断器18,19の再閉
路等で配電線13の系統電源が再充電されて復旧するま
で、ステップS25〜S27のループにより上流側次区間の
開閉器制御装置22からの呼出しを監視し、呼出しの検
出により応答信号を送し、系統電圧が復旧すればステッ
プS27から図2のステップS1 に戻る。
【0074】なお、ステップS16,S24により配電線1
3の系統電源の復旧が検出されたときにも、図2のステ
ップS1 に戻る。
【0075】したがって、配電線13が短絡事故で停電
すると、この停電中に事故区間#2の区分開閉器21が
開放状態にロックされて事故区間#2が上流側から自動
的に切離され、事故区間#2より上流の健全区間#0,
#1が復旧する。
【0076】つぎに、図6の非接地,ループ系統の配電
系統において、図7の区間#2に短絡事故が発生した場
合の系統全体の動作について、図5のタイミングチャー
トを参照して説明する。
【0077】まず、t1 に区間#2の事故点P2 で短絡
事故が発生し、変電所14,16の遮断器15,17が
適当な時限動作でt2 に開放し、図5の(a)に示すよ
うに、配電線13の系統電圧(配電線電圧)が消失して
電圧有りの状態から電圧無しの状態,すなわち停電にな
ると、t1 の過電流通電により、各区間#1〜#4の開
閉器制御装置22は図5の(b),(f),(j),
(n)に示すように過電流通電を検出してメモリ35に
過電流の情報を記憶し、同時に電圧との位相差の情報も
メモリ35に記憶する。
【0078】さらに、t2 の事故停電と同時に各開閉器
制御装置22のタイマが作動し、t2 から呼出し待機時
間N1 が経過すると、図5の(c)に示すように区間#
1の開閉器制御装置22が負荷側次区間#2の開閉器制
御装置22に呼出信号を送信し、同図の(h)に示すこ
の呼出信号の受信に基づき、区間#2の開閉器制御装置
22は同図の(g)に示すように、メモリ35の記憶情
報(#2の情報)を読出して応答信号を上流側次区間#
1の開閉器制御装置22に送信する。
【0079】そして、区間#1の開閉器制御装置22
は、メモリ35の自区間#1の過電流相の位相差と図5
の(d)に示す受信した負荷側次区間#2の同じ過電流
相の位相差との差の絶対値が90°より大きいか否かを
識別する。
【0080】このとき、図8に示すように区間#1,#
2の位相差θ(#1),θ(#2)が共に約45°前,
後になり、その差の絶対値が90°より小さいため、区
間#1の開閉器制御装置22は、区間#1が事故区間で
ないことを識別して他区間事故であると判定する。
【0081】そして、他区間事故の判定をしたときは、
開閉器制御装置22が区分開閉器21を開放状態にロッ
クしないため、区間#1の区分開閉器21は図5の
(e)に示すように投入状態に保たれる。
【0082】つぎに、t2 から呼出し待機時間N2 が経
過すると、図5の(g)に示すように、区間#2の開閉
器制御装置22が負荷側次区間#3の開閉器制御装置2
2に呼出信号を送信し、同図の(l)に示すこの呼出信
号の受信に基づき、区間#3の開閉器制御装置22が同
図の(k)に示すようにメモリ35の記憶情報(#3の
情報)を読出して応答信号を上流側次区間#2の開閉器
制御装置22に送信する。
【0083】そして、区間#2の開閉器制御装置22
も、メモリ35の自区間#2の過電流相の位相差と図5
の(h)に示す受信した負荷側次区間#3の同じ過電流
相の位相差との差の絶対値が90°より大きいか否かを
識別し、このとき、図9に示すように区間#2,#3の
位相差θ(#2),θ(#3)が約45°,約225°
(−135°)になり、その差の絶対値が90°より大
きくなる。
【0084】そのため、区間#2の開閉器制御装置22
は、自区間#2が事故区間であることを識別し、自区間
事故であると判定する。
【0085】そして、自区間事故の判定に基づき、区間
#2の開閉器制御装置22は図5の(i)に示すように
自区間#2の区分開閉器21を開放状態にロックし、区
間#2を系統の上流側から自動的に切離す。
【0086】つぎに、t2 から呼出し待機時間N3 が経
過すると、図5の(k)に示すように区間#3の開閉器
制御装置22が負荷側次区間#4の開閉器制御装置22
に呼出信号を送信して区間#1,#2の開閉器制御装置
22と同様に動作する。
【0087】このとき、図10に示すように区間#3,
#4の位相差θ(#3),θ(#4)が共に約225°
(−135°)前,後になり、その差の絶対値が90°
より小さくなるため、区間#3の開閉器制御装置22
は、区間#1の開閉器制御装置22と同様、他区間事故
であると判定し、その区分開閉器21を図5の(m)に
示すように投入状態に保つ。
【0088】さらに、最も負荷側の区間#4の開閉器制
御装置22は、図5の(o)に示すように、区間#3の
開閉器制御装置22に応答信号を送信すると、その後同
図の(p)に示すように、応答信号を受信することがな
く、自区間事故の有,無の判定を行わず、そのため、同
図の(q)に示すように区分開閉器21を投入状態に保
つ。
【0089】この結果、配電線13の事故停電中に、図
11に示すように事故区間#2の区分開閉器21が開放
状態にロックされ、事故区間#2が自動的に系統上流か
ら切離され、変電所14の遮断器15が再閉路し、配電
線13が再充電されて復電すると、従来の試送電の場合
のような再停電が発生せず、図12に示すように事故区
間#2より上流の健全区間#0,#1が直ちに復旧す
る。
【0090】つぎに、開閉器制御装置22間の通信信号
について説明する。開閉器制御装置22間の通信は、例
えば、各開閉器制御装置22にそれぞれアドレスを設定
し、つぎに説明する信号フォーマットで行われる。
【0091】そして、前記の呼出信号及び応答信号は、
一般的なデジタル伝送の場合と同様、図13(a),
(b)に示すフレーム構成に形成され、呼出信号は同図
(a)に示すように先頭から順の同期信号SYNC,相
手先のアドレスAD1 ,送信元のアドレスAD2 ,情報
種別ID,情報(データ)DAT1 ,終了フラグEND
のエリアからなり、応答信号は同図(b)に示すよう
に、先頭から順の同期信号SYNC,相手先のアドレス
AD1 ,送信元のアドレスAD2 ,情報種別ID,情報
(データ)DAT2 〜DAT5 ,終了フラグENDのエ
リアからなる。
【0092】さらに、各エリアは図14に示すようにそ
れぞれスタートビットst,データdata,ストップ
ビットsp,パリティビットptからなり、スタートビ
ットstは論理0,ストップビットspは論理1であ
る。
【0093】なお、データdataはDAT3 〜DAT
5 のエリアでは16ビットであり、それ以外のエリアで
は8ビットである。
【0094】そして、IDのエリアのデータdataの
8ビットは、呼出し(呼出信号),応答(応答信号)に
応じて図15に示すようになる。
【0095】また、呼出信号のDAT1 のエリアのデー
タdataの8ビットは、その内容に応じて図16に示
すようになる。
【0096】さらに、応答信号のDAT2 のエリアのデ
ータdataの各ビットa0 ,a1,…, 7 は図17
に示すように、自区間の区分開閉器21の入切(開閉器
状態),系統電圧の有無(電圧有り),過電流情報の有
無(過電流有り),…,応答状態(応答良好)の表示に
割当てられ、ビットa0 は論理1,0が入,切に対応
し、ビットa1 は論理1,0が電圧の有,無に対応し、
ビットa2 は論理1,0が過電流情報の有,無に対応す
る。
【0097】つぎに、図18に示す応答信号のDA
3 ,DAT4 ,DAT5 はA,B,C相の過電流の情
報及び位相差の情報の伝送に割当てられ、それぞれの1
6ビットb0 〜b15のデータdataは、先頭の2ビッ
トb0 ,b1 が図19に示す相の表示に用いられ、つぎ
の1ビットが過電流の有無に用いられ、以降の各ビット
が0°〜360°の位相差の情報に用いられる。
【0098】そのため、前記の区間#1の開閉器制御装
置22から負荷側次区間#2の開閉器制御装置22への
呼出信号,この呼出信号に対する応答信号は図20の
(a),(b)に示すようになり、区間#2の開閉器制
御装置22から負荷側次区間#3の開閉器制御装置22
への呼出信号、この呼出信号に対する応答信号は図21
(a),(b)に示すようになる。
【0099】以上説明したように、通信線23を介した
区間#1〜#3の開閉器制御装置22とそれぞれの負荷
側次区間#2〜#4の開閉器制御装置22との間の通信
により、配電線13の短絡事故による停電中に事故区間
#2の区分開閉器21が開放状態にロックされて事故区
間#2が系統上流から自動的に切離され、従来の試送電
を行う場合のような停電のくり返しなく、配電線13の
復電により直ちに健全区間#0,#1が復旧するため、
上流側及び負荷側から給電される非接地,ループ系統の
配電線13の自動区分による事故区間の切離しが再停電
等なく迅速に行える。
【0100】そして、従来の図22の配電系統制御セン
タ10のような基地局設備が不要で同図の配電線4から
基地局設備までの通信線等を省いて健全区間#0,#1
を迅速に復電することができ、この場合、隣りの区間の
開閉器制御装置22との間の比較的短距離の通信でよい
ため、通信電力が前記基地局設備と通信する場合より著
しく少なくて済む利点もある。
【0101】なお、通信線23を省いて各開閉器制御装
置22に無線送受信機能を付加し、開閉器制御装置22
間の通信を無線通信にしてもよく、この場合、無線通信
の電力は数キロワットの小電力でよく、例えば、特定小
電力無線の小形のトランシーバ用モデムを用いて極めて
安価かつ小形に形成することができる。
【0102】また、通信線23を省いて配電線搬送方式
で通信するようにしてもよく、この場合も必要な通信電
力は従来より大幅に少なくなる。
【0103】そして、国内の配電系統には勿論、海外の
配電系統にも適用することができる。
【0104】なお、開閉器制御装置22の内部構成や通
信フォーマット等は本実施の形態のものに限られるもの
ではない。
【0105】また、所定の2相はA,C相以外であって
もよく、3相以外の多相の系統にも適用できるのは勿論
である。
【0106】ところで、事故区間#2より負荷側の健全
区間#3,#4の復旧も同時に行う場合は、例えば、負
荷側次区間への呼出信号に図18のDAT3 〜DAT5
のエリアを付加し、呼出しを行う開閉器制御装置22の
区間の過電流の情報及び電圧との位相差の情報を負荷側
次区間の開閉器制御装置22に伝送し、この負荷側次区
間の開閉器制御装置22の制御処理部34により、メモ
リ35の自区間の位相差の記憶値と受信した上流側次区
間の位相差の記憶値との差の絶対値が90°より大きい
か否かを判別し、90°より大きければ上流側次区間が
事故区間であると判定して自区間の区分開閉器21を開
放状態にロックすればよい。
【0107】この場合、例えば図4のステップS19,S
26のつぎに前記の判別及び区分開閉器21の開放制御の
ステップを付加すればよい。
【0108】そして、事故区間#2及びその負荷側次区
間#3の区分開閉器21が開放ロックされ、事故区間#
2の上,下両側の区分開閉器21が開放状態になると、
配電線13の上流側からの復電により区間#0,#1が
復旧するとともに、配電線13の下流側からの復電によ
り区間#4,#3が復旧し、配電線13の全ての健全区
間が自動区分で迅速に復旧する。
【0109】なお、呼出信号に過電流の情報及び位相差
の情報を付加して負荷側次区間の開閉器制御装置22に
伝送する代わりに、自区間事故の判定をしたときに、自
区間の区分開閉器21を開放するとともに、通信線23
を介して負荷側次区間の開閉器制御装置22に開放指令
を伝送し、この指令に基づき、事故区間の負荷側次区間
の区分開閉器21を開放状態にロックしてもよい。
【0110】この場合は、例えば図4のステップS23
つぎに負荷側次区間の開閉器制御装置22への開放指令
の送信のステップを設け、同図のステップS17,S25
ステップS19,S26との間それぞれに、上流側次区間の
装置からの開放指令の受信か否かの判断のステップと、
この判断が開放指令の受信のときに区分開閉器の開放制
御を実行するステップを設ければよい。
【0111】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。非接地,ループ系統の配電線13のいずれかの区間
に短絡事故が発生すると、開閉器制御装置22が過電流
の発生を検出して各相の過電流の情報及び所定の2相の
線間電圧を基準にした事故相の相電流の前記線間電圧と
の位相差の情報を記憶する。
【0112】そして、配電線13の事故停電中に、負荷
側の隣りの区間の開閉器制御装置22との通信により、
負荷側の隣りの区間の過電流の情報及び前記位相差の情
報を受信し、同じ相(過電流相)の自区間の位相差の記
憶値と負荷側の隣りの区間の位相差の記憶値との差の絶
対値を求め、このとき、自区間で事故が発生すれば、そ
の差の絶対値が90°より大きくなり、このことから、
自区間事故か否かを正確に判定することができる。
【0113】さらに、自区間事故であれば配電線13が
復電する前に、自区間の区分開閉器21を開放するた
め、事故停電後、配電線が復電するまでに、事故区間の
区分開閉器21を開放して事故区間を自動的に上流側か
ら切離すことができ、配電線の復電と同時に事故区間よ
り上流側の健全区間を復旧することができる。
【0114】この場合、配電線13の事故停電後、従来
の非ループ系統で行われている試送電等を行うことなく
迅速に上流の健全区間が復旧し、しかも、負荷側の隣り
の区間の開閉器制御装置22と通信するのみであるた
め、遠方監視制御の大規模な基地局設備やその通信設備
は不要である。
【0115】そのため、試送電等を行うことなく、遠方
監視制御の大規模な基地局設備及びその通信設備等を備
えることもなく、隣りの区間の開閉器制御装置22との
通信のみにより、従来は行えなかった非接地,ループ系
統の配電線13の短絡事故の事故区間の自動的な切離し
が実現し、この切離しにより上流の健全区間を迅速に復
旧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の回路ブロック図であ
る。
【図2】図1の動作説明用の第1のフローチャートであ
る。
【図3】(a),(b),(c)はそれぞれ図2の一部
の詳細なフローチャートである。
【図4】図1の動作説明用の第2のフローチャートであ
る。
【図5】(a)〜(q)は図1の開閉器制御装置が設け
られた配電線に短絡事故が発生したときの動作説明用の
タイミングチャートである。
【図6】図1の開閉器制御装置が設けられた非接地,ル
ープ系統の配電線の通電中の系統図である。
【図7】図6の系統の事故停電時の系統図である。
【図8】図7の区間#1の開閉器制御装置の事故区間判
定の説明図である。
【図9】図7の区間#2の開閉器制御装置の事故区間判
定の説明図である。
【図10】図7の区間#3の開閉器制御装置の事故区間
判定の説明図である。
【図11】図7の事故区間の切離し説明用の系統図であ
る。
【図12】図7の復電時の系統図である。
【図13】(a),(b)は図1の開閉器制御装置の呼
出信号,応答信号の通信フォーマットの説明図である。
【図14】図13の通信フォーマットの各エリアの構成
説明図である。
【図15】図13の両信号の一部の情報内容の説明図で
ある。
【図16】図13の呼出信号の他の一部の情報内容の説
明図である。
【図17】図13の応答信号の他の一部の情報内容の説
明図である。
【図18】図13の応答信号のさらに他の一部の説明図
である。
【図19】図18の一部の情報内容の説明図である。
【図20】(a),(b)は図6の区間#1の開閉器制
御装置の呼出信号,応答信号の説明図である。
【図21】(a),(b)は図6の区間#2の開閉器制
御装置の呼出信号,応答信号の説明図である。
【図22】基地局設備を有する従来の非接地,非ループ
系統の配電線の通電中の系統図である。
【図23】図22の従来系統の事故停電時の系統図であ
る。
【図24】図22の従来系統の事故区間の切離し説明用
の系統図である。
【図25】図22の従来系統の復電時の系統図である。
【符号の説明】
13 配電線 21 区分開閉器 22 開閉器制御装置 31 バックアップ電源 35 メモリ 36 電流計測回路 37 電圧計測回路 42 通信モデム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 7/26 H02J 3/00 H02J 13/00 311 H02H 3/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側及び負荷側から給電される非接
    地,ループ系統の配電線を区分する区分開閉器と、前記
    区分開閉器の開閉を制御する開閉器制御装置とからなる
    配電線自動区分開閉装置において、 前記開閉器制御装置に、 前記配電線の停電中の動作電源を形成するバックアップ
    電源と、 前記区分開閉器の負荷側の自区間の各相電流を計測する
    手段と、 短絡事故によりいずれか1相の相電流でも計測結果が設
    定値より大きくなったときに過電流の発生を検出して各
    相の過電流の情報を記憶する手段と、 前記事故の発生前の前記配電線の所定の2相の線間電圧
    と前記過電流の発生を検出したときの過電流発生相の相
    電流との位相差の情報を記憶する手段と、 前記過電流の発生の検出に基づき,前記配電線が停電す
    る間に前記自区間の負荷側の隣りの区間の前記開閉器制
    御装置と通信して前記負荷側の隣りの区間の前記過電流
    の情報及び前記位相差の情報を受信する手段と、 前記自区間の前記過電流発生相の位相差の記憶値と前記
    負荷側の隣りの区間の当該相の前記位相差の記憶値との
    差の絶対値が90°より大きくなるときに自区間事故と
    判定する手段と、 前記自区間事故の判定により前記配電線が復電する前に
    前記区分開閉器を開放する手段とを備えたことを特徴と
    する配電線自動区分開閉装置。
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