JP2002311077A - 送電線故障区間標定装置 - Google Patents

送電線故障区間標定装置

Info

Publication number
JP2002311077A
JP2002311077A JP2001114865A JP2001114865A JP2002311077A JP 2002311077 A JP2002311077 A JP 2002311077A JP 2001114865 A JP2001114865 A JP 2001114865A JP 2001114865 A JP2001114865 A JP 2001114865A JP 2002311077 A JP2002311077 A JP 2002311077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
failure
line
fault
current
transmission line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001114865A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaatsu Nakanishi
正温 中西
Takashi Sakurai
敬志 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2001114865A priority Critical patent/JP2002311077A/ja
Publication of JP2002311077A publication Critical patent/JP2002311077A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Locating Faults (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自線路での故障発生と他線路での故障発生を
判別できる送電線故障区間標定装置を提供する。 【解決手段】 電流センサ2a,2bから出力される架
空地線1の検出電流に基づいて、判定部7は故障発生前
の誘導波形と故障発生後の誘導波形とを比較し、誘導波
形のレベルおよび位相が一致するか否かに応じて自線路
の故障と他線路の故障との判別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送電線故障区間
標定装置に関し、特に、架空地線に電流センサを取りつ
け、自線路の故障と他線路の故障とを判別する送電線故
障区間標定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】架空送電線は、鉄塔,木柱,コンクリー
ト柱などに電線を敷設し、電力を空中搬送するものであ
る。架空送電線においては、雷,鳥獣,風雨,設備の劣
化などの要因により、送電設備の絶縁破壊による送電線
故障が発生することがある。このような送電線故障発生
時には、故障点の早期発見による設備の早期復旧が要求
されるが、送電線設備は長距離に亘って敷設されている
ことから、故障点の発見が容易ではないことが多い。
【0003】そこで、架空送電線の架空地線にセンサを
取りつけ、故障発生時の検出電流を基に送電線のどの区
間で故障が発生したかを瞬時に判定する送電線故障区間
標定装置が実用化されている。これにより故障区間を絞
り込むことができ、設備の早期復旧が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、架空地
線の電流を検出する方式においては、他の系統(他の線
路)での故障により自系統(自線路)の地線に電流が誘
起され、自線路故障として区間標定してしまうことがあ
る。このような他線路故障の誘導(波及)を検出し、標
定した結果は無効である。
【0005】単発故障であれば、変電所の時刻と装置の
時刻との照合により自線路と他線路との区別が可能であ
るが、短時間に監視対象の地域で対象線路(自線路)お
よびそれ以外の線路(他線路)にわたって複数の故障が
発生することがあり、そのような場合には、装置が検出
し表示した結果が自線路のものであるかの判断が困難で
あり、それを行なう装置もなかった。
【0006】それゆえにこの発明の主たる目的は、自線
路での故障発生と他線路での故障発生を判別できる送電
線故障区間標定装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、架空地線に
取り付けられた電流センサから出力される送電線故障時
の検出電流に基づいて故障区間を標定する送電線故障区
間標定装置であって、電流センサから出力される検出電
流に基づく、故障発生前の誘導波形と故障発生後の誘導
波形とを比較し、誘導波形のレベルおよび位相が一致す
るか否かに応じて、自線路の故障と他線路の故障との判
別を行なう判別手段を備えたことを特徴とする。
【0008】また、電流センサは前記架空地線に所定の
間隔を隔てて複数箇所取りつけられ、判定手段は、各電
流センサからの検出電流を光信号として伝送する伝送路
と、伝送路を介して伝送されてきた検出電流を記憶し、
自線路の故障と他線路の故障との判別を行なうことを特
徴とする。
【0009】さらに、伝送路は、各検出電流を光信号に
変換する光信号変換手段と、光信号変換手段によって変
換された光信号を伝送する光ファイバと、光ファイバを
介して伝送された光信号を電気信号に変換する電気信号
変換手段とを含むことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態の概
略ブロック図である。図1において、架空地線1には、
所定の間隔を隔てて2個の電流センサ(CT)2a,2
bが取り付けられており、これらの電流センサによって
架空地線1に流れる電流が検出される。電流センサ2
a,2bとしては、磁気回路を利用した変流器(CT)
などが用いられる。各検出電流は耐雷のために、E/O
変換部(電気ー光変換部)3a,3bによって光信号に
変換され、光ファイバ4a,4bを介してO/E変換部
(光ー電気変換部)5a,5bに伝送される。
【0011】O/E変換部5a,5bは光信号を電気信
号に変換してA/D変換部6に与える。A/D変換部6
は検出電流値をデジタル信号に変換して判定部7に与え
る。判定部7はたとえば内蔵するプログラムに基づいて
演算処理するCPUなどが用いられ、後述の図2に示す
フローチャートに基づいて、常時の電流値をモニタし、
送電線故障時の電流変化を検出して異常発生と判定し、
そのときの検出電流波形情報を基に自線路故障であるか
あるいは他線路故障であるかを判別する。この判定結果
は、OPCW,携帯電話機などの伝送部8を介して電力
所などの保守監視箇所に伝送され、表示される。
【0012】なお、O/E変換部5a,5bと、A/D
変換部6と、判定部7と、伝送部8は鉄塔箇所に配置し
てもよくあるいは変電所などの建物内に配置してもよ
い。また、判定部7は電力所の表示装置に内蔵させるこ
ともできる。その場合は、送電線故障時の電流波形情報
を現地から電力所に伝送し、その情報を基に電力所の表
示装置で判定を行なえばよい。
【0013】図2はこの発明の一実施形態の動作を説明
するためのフローチャートであり、図3は故障時の電流
波形を示す図であり、図4は自線路故障の地線電流波形
と、他線路故障の地線電流波形を示す図である。
【0014】次に、図1〜図4を参照して、この発明の
一実施形態の具体的な動作について説明する。電流セン
サ2a,2bは架空地線1に流れる電流を常時検出して
おり、その検出電流はE/O変換部3a,3bによって
光信号に変換され、光ファイバO/E4a,4bを介し
てO/E変換部5a,5bに与えられて光信号が電気信
号に変換される。そして、電気信号に変換された検出電
流はA/D変換部6によってデジタル信号に変換され、
判定部7に与えられる。
【0015】判定部7は図2に示す処理により、地線電
流の変化を検出する故障の有無を判別する。故障の発生
時にはまず通常時より大きな故障電流が流れた後に、変
電所のリレーが働いて送電が遮断するという現象に着目
する。
【0016】故障判定条件は、負荷変動などの故障以外
での誤動作を避けるため、故障発生時の地線電流変化に
着目したアルゴリズムとなっている。すなわち、故障発
生時には大きな故障電流が流れ、その後に変電所のリレ
ーが働いて故障した回線の送電が停止するため、地線電
流は一般に増加,減少の2段階の変化となる。したがっ
て、センサがこの2段階の変化を検出したとき故障と判
定する。
【0017】この方法により故障の判定が行なわれる。
故障を判別すると、故障前と故障後の波形レベルおよび
位相を比較する。
【0018】自線路故障の場合は図4(a)の実線に示
すように、故障発生により地線電流が大きくなり、その
後遮断器の動作により常時電流による誘導波形に戻って
いる。自線路故障の場合は、故障相あるいは故障回線が
故障発生により遮断されるため、故障前と故障後で誘導
波形のレベルおよび位相が異なっている。
【0019】これに対して、他線路故障の場合の地線電
流波形は図4(b)に示すように、故障発生により地線
電流が大きくなり、その後遮断器動作により常時電流に
よる誘導波形に戻っている。他線路故障の場合は、自線
路の故障がないため、故障前と故障後の誘導波形のレベ
ルおよび位相がほぼ一致する。
【0020】このように、故障前と故障後の誘導波形の
レベルおよび位相が一致するか否かを判別することによ
り、判別部7により自線路の故障であるかあるいは他線
路の故障であるかを判別できる。
【0021】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0022】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、電流セ
ンサから出力される検出電流に基づく、故障発生前の誘
導波形と故障発生後の誘導波形とを比較し、誘導波形の
レベルおよび位相が一致するか否かに応じて、自線路の
故障と他線路の故障との判別を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の概略ブロック図であ
る。
【図2】 この発明の一実施形態の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図3】 故障時の電流波形を示す図である。
【図4】 自線路故障の地線電流波形と他線路故障の地
線電流波形を示す図である。
【符号の説明】
1 架空地線、2a,2b 電流センサ、3a,3b
E/O変換部、4a,4b 光ファイバ、5a,5b
O/E変換部、6 A/D変換部、7 判定部、8伝送
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G033 AA01 AB02 AC08 AD16 AD18 AD21 AF01 AF03 AG12 AG13 5G042 GG02 GG08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空地線に取り付けられた電流センサか
    ら出力される送電線故障時の検出電流に基づいて故障区
    間を標定する送電線故障区間標定装置であって、 前記電流センサから出力される検出電流に基づく、故障
    発生前の誘導波形と故障発生後の誘導波形とを比較し、
    誘導波形のレベルおよび位相が一致するか否かに応じて
    自線路の故障と他線路の故障との判別を行なう判別手段
    を備えたことを特徴とする、送電線故障区間標定装置。
  2. 【請求項2】 前記電流センサは前記架空地線に所定の
    間隔を隔てて複数箇所取りつけられ、 前記判定手段は、 前記各電流センサからの検出電流を光信号として伝送す
    る伝送路と、 前記伝送路を介して伝送されてきた検出電流を記憶し、
    前記自線路の故障と前記他線路の故障との判別を行なう
    ことを特徴とする、請求項1に記載の送電線故障区間標
    定装置。
  3. 【請求項3】 前記伝送路は、 前記各検出電流を光信号に変換する光信号変換手段と、 前記光信号変換手段によって変換された光信号を伝送す
    る光ファイバと、 前記光ファイバを介して伝送された光信号を電気信号に
    変換する電気信号変換手段とを含むことを特徴とする、
    請求項2に記載の送電線故障区間標定装置。
JP2001114865A 2001-04-13 2001-04-13 送電線故障区間標定装置 Withdrawn JP2002311077A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001114865A JP2002311077A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 送電線故障区間標定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001114865A JP2002311077A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 送電線故障区間標定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002311077A true JP2002311077A (ja) 2002-10-23

Family

ID=18965854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001114865A Withdrawn JP2002311077A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 送電線故障区間標定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002311077A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100820754B1 (ko) 2007-03-19 2008-04-11 오성종합기술(주) 상 정보 송신 장치와 전화 통신망을 이용한 특고압 및 저압배전선로용 상식별 장치
KR100922632B1 (ko) 2007-11-16 2009-10-22 현대중공업 주식회사 송배전선로용 이상판별장치
JP2012117446A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 落雷検出装置、これを備えた風車回転翼および風力発電装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100820754B1 (ko) 2007-03-19 2008-04-11 오성종합기술(주) 상 정보 송신 장치와 전화 통신망을 이용한 특고압 및 저압배전선로용 상식별 장치
KR100922632B1 (ko) 2007-11-16 2009-10-22 현대중공업 주식회사 송배전선로용 이상판별장치
JP2012117446A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 落雷検出装置、これを備えた風車回転翼および風力発電装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2878058B1 (en) System for detecting a falling electric power conductor and related methods
US7969155B2 (en) Directional fault current indicator
KR100883777B1 (ko) 배전자동화시스템에서 단말장치의 고장표시 생성방법
CN106501656A (zh) 一种配电线路故障波形的在线采集系统
CN102265169A (zh) 光伏设备中电弧的检测方法
CN106950467A (zh) 一种电缆绝缘状况在线监控装置
CN107167709A (zh) 一种电网故障定位方法及定位系统
CN106501657A (zh) 一种配电网架空线路故障的监测系统
CN112994248B (zh) 一种配电网母线故障预警装置及方法
JP2005228732A (ja) 故障検出装置
KR101720131B1 (ko) 배전선로의 고장점 표시를 포함한 변전소 통합 자동화 시스템
CN113777434A (zh) 一种故障监测方法、装置及供配电系统
JP6576110B2 (ja) 設備検査データ収集方法および装置
KR20190083857A (ko) 낙뢰감지센서를 이용한 전력 자동차단시스템 및 그 방법
JP5468214B2 (ja) 送配電設備監視システム、送配電設備監視方法
KR20120086558A (ko) 감시 및 중성선 대체기능이 구비된 태양광 발전시스템
JP4142608B2 (ja) 配電線の樹木接触監視装置
KR100961789B1 (ko) Rtu 제어전원 종합검출관리장치
JP2008096336A (ja) サージ電流簡易検出器
KR101277141B1 (ko) 전자식 전력량계와 이의 배전계통 감시방법
KR100645167B1 (ko) 가공 송전선 낙뢰 및 사고지점 검출장치
JP2002311077A (ja) 送電線故障区間標定装置
JP2003172758A (ja) 送電線故障区間検出システムによる雷撃検知区間標定方法
KR101030925B1 (ko) 감시 및 중성선 대체기능이 구비된 태양광 발전시스템
CN206489246U (zh) 一种电缆绝缘状况在线监控装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080701