JPH07264454A - 小型カメラ - Google Patents

小型カメラ

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Publication number
JPH07264454A
JPH07264454A JP6072876A JP7287694A JPH07264454A JP H07264454 A JPH07264454 A JP H07264454A JP 6072876 A JP6072876 A JP 6072876A JP 7287694 A JP7287694 A JP 7287694A JP H07264454 A JPH07264454 A JP H07264454A
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JP
Japan
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case
camera
ring
ccd
substrate
Prior art date
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Application number
JP6072876A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kato
伸一 加藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラコントロールユニットを必要としない
筒形の小型カメラを提供すること。 【構成】 1は撮像素子に被写体を結像させる結像レン
ズを収納している鏡筒、3はCCD2等が実装されてい
るCCD基板、4は基板間に挟持されて基板の接点9間
の電気的接続を行うリング状ゴムコネクタ、6はCCD
2よりの出力信号を信号処理するDSP5等が実装され
ている信号処理基板、8はCCD2を駆動するパルス等
を出力する駆動IC7と回路部品とからなるCCDの駆
動回路および発振回路とが実装されているCCD駆動基
板、10はケーブル基板、12はCPU11等が実装さ
れているCPU基板、13は鏡筒1にねじ込まれると共
に、基板3,6,8,10,12および各基板間に配置
されているリング状ゴムコネクタ4を収納するケースで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状の親指程度の大き
さでありながら、カメラコントロールユニットを必要と
しない小型カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラは通常多くの電子回路を有してい
るため、親指程度の大きさの小型カメラするには、図1
0に示すようにカメラヘッド101とカメラコントロー
ルユニット(CCU)103とに分離された2ピースの
形態とされている。この場合、カメラヘッド101は撮
像素子であるCCDとわずかな電子部品のみで構成され
ており、CCDの駆動信号はCCU103から長い多芯
同軸ケーブル102を介してカメラヘッド101に供給
されており、CCDの出力信号等は長い多芯同軸ケーブ
ル102を介してCCU103に供給されている。そし
て、CCU103において、供給されたCCDの出力信
号の信号処理を行い、ビデオ信号に変換している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たようにCCU103はCCDの出力信号の信号処理を
行っていることから、小型カメラであってもCCU10
3にはある程度の大きさを必要とするという問題点があ
った。さらに、CCDの駆動信号のように高速のパルス
信号を複数系統伝送するケーブルは、各信号毎にシール
ドする必要があり、カメラヘッド101とCCU102
とを接続するケーブルは多芯の同軸ケーブルとする必要
がある。このため、高価なケーブルになるという問題点
があった。
【0004】また、カメラヘッドとCCUとを一体化す
ると、前記問題は解消するが、電子回路を従来の実装技
術を用いてプリント基板に実装すると、親指程度の大き
さにすることができないという問題点がある。しかも、
カメラ回路を高密度に実装すると、映像回路に対しクロ
ック等のかぶりを生じ、画像のS/N比が劣化するよう
になる。これは、一枚の基板に多くの部品を載せ、多層
基板を用いて配線すると、映像回路の信号線とそれ以外
のパルス等の信号線が交差・接近することにより、映像
信号に対する悪影響が出やすくなるためである。
【0005】そこで、本発明はカメラコントロールユニ
ットを必要としない筒形の小型カメラを提供することを
目的としている。さらに、本発明は、高密度にカメラ回
路を実装したにもかかわらず映像信号に悪影響を与えな
い小型カメラを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の小型カメラは、撮像素子に被写体を結像さ
せるレンズを内蔵する鏡筒と、この鏡筒に嵌合するケー
スとからなる小型カメラにおいて、前記ケースの断面形
状とほぼ等しい形状の複数枚の基板に、前記撮像素子、
信号処理回路、前記撮像素子を駆動する駆動回路等のカ
メラとして必要なカメラ回路を分割して実装し、前記カ
メラ回路が組み込まれた前記複数枚の基板間にリング状
接続部材を挟持するようにして、前記複数の基板を積み
重ねて前記ケース内に収納し、前記リング状接続部材に
より、前記複数枚の基板間の電気的接続を行うようにし
たものである。
【0007】さらに、本発明の小型カメラは、前記ケー
スの断面形状が円形とされていると共に、前記ケースの
内面に凸状あるいは凹状の係合部を前記ケースの全長に
亘って有しており、前記複数枚の基板を前記ケースに収
納した時に、前記係合部に係合する凹状あるいは凸状の
被係合部が、前記複数枚の基板に設けられているように
したもの、あるいは、前記ケースの断面形状が円形とさ
れていると共に、前記ケースの内面に円周と交差する方
向に第1平坦部を前記ケースの全長に亘って設け、前記
複数枚の基板の外周縁に、前記ケースに収納された時に
前記平坦部に係合する第2平坦部を形成するようにした
ものである。
【0008】また、本発明の小型カメラは、前記複数枚
の基板の一面に前記リング状接続部材の内径より大きい
径のグランドパターンが設けられるようにしたもの、あ
るいは、前記撮像素子からのアナログ信号を処理する信
号処理回路と、この信号処理回路により信号処理された
アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジ
タル変換器とを、前記撮像素子が設けられている基板の
次に積み重ねられる基板に実装するようにしたものであ
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、基板を積み重ねてケース内に
収納するようにしたので、カメラコントロールユニット
を必要としないと共に、撮像素子等を駆動するパルス等
を伝送する必要がないので、高価な多芯同軸ケーブルを
必要としない筒形の小型カメラとすることができる。ま
た、リング状の接続部材により基板間の接続を行うと共
に、そのスペース内に回路部品を納めることができるた
め、スペースを有効に利用し小型化を実現することがで
きる。
【0010】さらに、ケース全長に亘り係合部をケース
内面に設けることにより、基板の位置決めを容易に行う
ことができるため、接点の位置合わせを行うことなく組
立を容易に行うことができる。そして、グランドパター
ンにより映像信号への悪影響を防止することができると
共に、回路部品の放熱を行うこともできる。さらにま
た、撮像素子からの信号処理を行う回路を実装した基板
を、撮像素子を実装した基板に近接して配置したため、
撮像素子からの高インピーダンス源よりの信号を短距離
で伝送でき、ノイズの影響を受けにくくすることができ
る。
【0011】
【実施例】本発明の小型カメラの全体を展開した図を図
1に示す。この図において、1は撮像素子に被写体を結
像させる結像レンズを収納している鏡筒、2は撮像素子
であるCCD、3はCCD2等が実装されているCCD
基板、4は基板間に挟持されて基板間を所定の間隔で対
向させると共に、基板間の電気的接続を行うリング状ゴ
ムコネクタ、5はCCD2よりの出力信号を信号処理す
るデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、6はD
SP5等が実装されている信号処理基板、7はCCD2
を駆動するパルス等を出力する駆動IC、8は駆動IC
7と回路部品とからなるCCDの駆動回路および発振回
路とが実装されているCCD駆動基板である。なお、各
基板に実装されているDSP,CPU等のICはチップ
そのもの、あるいはフリップチップ実装などにより、わ
ずかな面積で基板に実装されている。
【0012】また、9は各基板に設けられリング状ゴム
コネクタ4により接続される接点、10は電源を供給し
たり、ビデオ信号を送るケーブル14が接続されている
ケーブル基板、11はシステムコントローラの作用を行
うマイクロコンピュータ(CPU)、12はCPU11
等が実装されているCPU基板、13は基板3,6,
8,10,12および各基板間に配置されているリング
状ゴムコネクタ4が収納されると共に、鏡筒1にねじ込
まれるケース13、14はビデオ信号をモニター等に伝
送すると共に、電源をカメラに供給するケーブルであ
る。
【0013】なお、リング状ゴムコネクタ4はコネクタ
の面に対し垂直方向にのみ導通する手段をその全面に有
しており、この導通手段が各基板に設けられている接点
9に接触されることにより、各基板間が電気的に接続さ
れている。そこで、リング状ゴムコネクタ4の構造を図
3に示す。この図において、28は非導電性ゴムであ
り、29は金属線である。この図に示すようにリング状
ゴムコネクタ4は、リング状の非導電性ゴム28の中
に、リングの面に対し垂直方向に多数の金属線29が入
っており、隣接する金属線29同士は非導電性ゴム28
により絶縁されている。このように構成されたリング状
ゴムコネクタ4を、各基板に設けられた対応する接点9
で挟むことにより、接点9間の導通が図られるようにな
る。
【0014】次に、回路部品が設けられた各基板をケー
ス13内に収納した断面図を図2に示す。この図におい
て、鏡筒1内に収納された結像レンズ15により撮影さ
れる被写体が、CCD基板3に実装されているCCD2
上に結像される。このCCD2上に結像された被写体の
画像がCCD2により電気信号に変換されて、この変換
されたCCD2より出力されるアナログビデオ信号が、
CCD基板3に後置されている信号処理基板6にリング
状ゴムコネクタ4を介して供給される。
【0015】この信号処理基板6においてアナログビデ
オ信号がデジタル信号に変換され、さらにDSP5によ
り信号処理されて、いくつかのリング状ゴムコネクタ4
を介して最後に位置するケーブル基板10に送られる。
このケーブル基板10にはケーブル14が接続されて、
ケーブル14を介してビデオ信号がモニター等に送られ
ている。また、信号処理基板6の後ろには、リング状ゴ
ムコネクタ4を介してCCD2を駆動するCCD駆動基
板8が配置されており、さらに、リング状ゴムコネクタ
4を介してシステムコントローラであるCPU11が実
装されたCPU基板12が配置されている。
【0016】なお、16はCCD基板3を固定する固定
リングであり、精度よく作成されているため、固定リン
グ16により結像レンズ15とCCD2とのバックフォ
ーカスが決められている。また17はケーブル基板を固
定する固定リングであり、固定リング16と固定リング
17との間に各基板といくつかのリング状ゴムコネクタ
4を挟持している。この場合、リング状ゴムコネクタ4
には弾力があり、各基板とリング状ゴムコネクタ4とを
重ねた厚さより固定リング16と固定リング17ででき
る間隔をわずかに狭くすることにより、リング状ゴムコ
ネクタ4がつぶされ各基板に設けられている接点9との
接触を良好に保つことができる。また、各基板に実装さ
れている回路部品は、リング状ゴムコネクタ4と各基板
との間に形成されるスペース内に収納されるようになさ
れている。
【0017】さらに、図2からわかるようにCCD2が
実装されたCCD基板3の後ろ側にDSP5を実装した
信号処理基板6が配置されている。このため、CCD2
からの微弱でインピーダンスの高いアナログの出力信号
を短い距離で伝送することができ、ノイズの影響を受け
にくくすることができる。そして、基板間の導通を取っ
ているリング状ゴムコネクタ4は前記第3図のような構
成とされているが、一方向の導通を取れる導電部材であ
れば、この導電部材をリング状ゴムコネクタ4に替えて
用いるようにしてもよい。
【0018】ところで、リング状ゴムコネクタ4を用い
て導通を取るには、各基板に設けられている接点9が、
重ねられる基板に設けられている接点9と向かい合って
いる必要がある。しかしながら、前記図1に示すように
各基板が円形形状とされていると、そのままではケース
13内に収納した時に回転するおそれがあるため、接点
9同士を正確に向かい合わせることが困難である。そこ
で、本発明は円形形状の基板の位置決め手段を設けるよ
うにしてある。図4に位置決め手段の一例を示すが、こ
の図は信号処理基板6の部分を例に挙げて示している。
【0019】この図の(a)にケース13内に信号処理
基板6を収納した正面図を示し、同図(b)にケース1
3内に信号処理基板6を収納した斜視図を示し、これら
の図を参照しながら説明する。ケース13内にはDSP
5を実装した信号処理基板6が収納されており、さらに
ケース13の内面には全長に亘り三角状の突部20が設
けられている。そして、この突部20に係合する三角状
の切込が信号処理基板6の所定位置に形成されている。
従って、ケース13内に信号処理基板6を収納する場合
には、信号処理基板6に形成された三角状の切り込みを
ケース13に設けた三角状の突部20に係合しなければ
収納できないため、収納する時に自動的に信号処理基板
6のケース13に対する回転位置が決定される。これに
より、信号処理基板6の外周近傍に複数設けられた接点
9の位置決めを行うことができる。
【0020】なお、前記三角状の切り込みは信号処理基
板6のみではなく、CCD基板3、CCD駆動基板8お
よびケーブル基板10にも形成されており、この三角状
の切り込みによりそれぞれの基板に設けられている接点
9の位置決めが行われる。このため、ケース13内に各
基板を収納することにより各基板に設けられている接点
9同士の位置決めが行われ、対応する接点9間が接続さ
れるようになる。
【0021】このような位置決め手段は図4に示す構成
に限らず、図5(a)〜(d)に示すような構成でもよ
い。ただし、これらの図は基板を収納したケース13の
正面図である。図5(a)はケース13の内面に三角状
の切り込み25を全長に亘って設け、この三角状の切り
込み25に係合する三角状の突起を基板24の外周縁に
設けるようにしたものである。この構成によっても基板
24に形成された三角状の突起をケース13に設けた三
角状の切り込み25に係合しなければ収納できないた
め、収納時に自動的に基板24のケース13に対する回
転位置が決定され、基板24の外周近傍に複数設けられ
た接点9の位置決めを行うことができる。
【0022】また同図(b)はケース13の内面に矩形
状の突起26を全長に亘って設け、この矩形状の突起2
6に係合する矩形状の切欠きを各基板24の外周縁に設
けるようにしたものである。この構成によっても基板2
4に形成された矩形状の切欠きをケース13に設けた矩
形状の突起26に係合しなければ収納できないため、収
納時に自動的に基板24のケース13に対する回転位置
が決定され、基板24の外周近傍に複数設けられた接点
9の位置決めを行うことができる。
【0023】さらに、同図(c)はケース13の内面に
矩形状の切り込み27を全長に亘り設け、この矩形状の
切り込み27に係合する矩形状の突起を基板24の外周
縁に設けるようにしたものである。この構成によっても
基板24に形成された矩形状の突起をケース13に設け
た矩形状の切り込み27に係合しなければ収納できない
ため、自動的に基板24のケース13に対する回転位置
が決定され、基板24の外周近傍に複数設けられた接点
9の位置決めを行うことができる。
【0024】そして、同図(d)はケース13の内面の
一部に平坦部23を全長に亘って設け、この平坦部23
に係合する平坦部を各基板24の外周縁に設けるように
したものである。この構成によっても基板24に形成さ
れた平坦部がケース13に設けた平坦部23に一致する
ようにしないと収納できないため、収納時に自動的に基
板24のケース13に対する回転位置が決定され、基板
24の外周近傍に複数設けられた接点9の位置決めを行
うことができる。
【0025】前記図5(d)に示す位置決め手段を拡大
して図6に示す。ただし、図6の(a)は、ケース13
内に信号処理基板6を収納した正面図であり、同図
(b)にケース13内に信号処理基板6を収納した斜視
図であり、これらの図を参照しながらさらに説明する。
ケース13内にはDSP5を実装した信号処理基板6が
収納されており、さらにケース13の内面には全長に亘
り平坦部23が設けられている。そして、この平坦部2
3に係合する平坦部が信号処理基板6の所定位置に形成
されている。従って、ケース13内に信号処理基板6を
収納する場合には、信号処理基板6に形成された平坦部
をケース13に設けた平坦部23に一致するよう信号処
理基板6を回転させて収納しているため、自動的に信号
処理基板6のケース13に対する回転位置が決定され
る。これにより、信号処理基板6の外周近傍に複数設け
られた接点9の位置決めを行うことができる。
【0026】なお、前記平坦部23は信号処理基板6の
みではなく、CCD基板3、CCD駆動基板8およびケ
ーブル基板10にも形成されており、この平坦部23に
よりそれぞれの基板に設けられている接点9の位置決め
が行われる。このため、各基板に設けられている接点9
同士の位置決めが行われ、対応する接点9間が接続され
るようになる。
【0027】次に、カメラ回路の構成を、各基板の接続
関係を示した図7を参照しながら説明する。図7におい
て、図1に示す符号と同符号の部分は同一の部分を示し
ており、その説明は省略するが、21はCCD駆動基板
8に実装されている発振回路、22はCCD2出力をサ
ンプリングするサンプリング回路22である。このカメ
ラ回路の動作を説明すると、CCD駆動基板8に実装さ
れた発振回路21より発生されたクロックは、同じ基板
8に実装されているCCD駆動IC7により分周され、
CCD2を駆動する各種パルスと信号処理に必要なパル
スが発生される。このうち、CCD2を駆動する各種パ
ルスは、CCD2が実装されているCCD基板3に供給
されてCCD2を駆動している。また、信号処理に必要
なパルスは、サンプリング回路22およびDSP5が実
装されている信号処理基板6に供給される。
【0028】また、CPU11へのクロックは前記CC
D駆動基板8で発生され、CPU11が実装されている
CPU基板12へ供給されている。このCPU11はシ
ステムコントローラとして、コントロール信号を信号処
理基板6およびCCD駆動基板8へ供給している。この
ようにして、各基板は動作状態とされるが、CCD2よ
り出力されるアナログビデオ信号は信号処理基板6に入
力され、サンプリング回路22により相関2重サンプリ
ングされて、ノイズが除去されると共に、デジタル信号
に変換される。デジタル信号に変換されたビデオ信号
は、DSP5に入力され信号処理が行われる。このDS
P5にはデジタル/アナログ変換器およびNTSC方式
のエンコーダも含まれており、DSP5よりの出力信号
としてR,G,Bのコンポーネント信号、あるいはVB
Sのコンポジット信号などを直接得ることができる。
【0029】これらの出力信号は、ケーブル基板10を
経由してケーブル14よりモニター等へ送られる。な
お、システムコントローラとしてのCPU11はケーブ
ル14を介して通信ができると共に、外部からの制御も
可能とされている。また、カメラ回路の電源はケーブル
14より供給されており、ケーブル基板10を経由して
各基板に電源が供給されている。
【0030】ところで、前記説明したように各基板を接
近して配置すると、映像回路に対しクロック等のかぶり
が生じ、S/N比が劣化するおそれがある。そこで、こ
れを解決するための手段を図8を用いて説明する。映像
回路に対しクロック等のかぶりを避けるには、映像回路
をグランドレベルでシールドすればよい。すなわち、各
基板の裏面をグランドパターンとし、さらにリング状ゴ
ムコネクタ4の壁面を利用してシールドするのである。
この構成は、次のようなものである。
【0031】図8(a)において、31は複数の基板の
うちのいずれか1つの基板であり、9はリング状ゴムコ
ネクタ4を介して向かい合う基板と接続される接点であ
る。さらに、30は基板31の裏面に形成されているシ
ールドパターンであり、グランドに接続されている。こ
のシールドパターン30の径は同図(b)に示すリング
状ゴムコネクタ4の内径より大きくされて、基板31と
リング状ゴムコネクタ4とを重ねた時にシールドパター
ン30とリング状ゴムコネクタ4に装着されている金属
線29とが接触するようにされている。
【0032】図9に、前記したクロック等のかぶり防止
手段を施した本発明の他の実施例である小型カメラの断
面図を示す。この図において、1は撮像素子に被写体を
結像させる結像レンズ15を収納している鏡筒、2は撮
像素子であるCCD、33はCCD2等が実装されてい
るCCD基板、32は基板間に挟持されて基板間を所定
の間隔で対向させると共に、基板間の電気的接続を行う
リング状ゴムコネクタ、5はCCD2よりの出力信号を
信号処理するデジタル・シグナル・プロセッサ(DS
P)、34はDSP5等が実装されている信号処理基
板、7はCCD2を駆動するパルス等を出力する駆動I
C、35は駆動IC7と回路部品からなるCCDの駆動
回路および発振回路とが実装されているCCD駆動基板
である。なお、各基板に実装されているDSP,CPU
等のICはチップそのもの、あるいはフリップチップ実
装などにより、わずかな面積で実装されている。
【0033】また、9は各基板に設けられリング状ゴム
コネクタ4により接続される接点、37は電源を供給し
たり、ビデオ信号を送るケーブル14が接続されている
ケーブル基板、11はシステムコントローラの作用を行
うマイクロコンピュータ(CPU)、36はCPU11
等が実装されているCPU基板、13は基板33,3
4,35,36,37および各基板間に配置されている
リング状ゴムコネクタ32が収納されると共に、鏡筒1
にねじ込まれるケース13、14はビデオ信号を伝送す
ると共に、電源を小型カメラに供給するケーブルであ
る。さらに、30は基板の裏面に形成されているシール
ドパターンであり、各基板に形成されていると共にグラ
ンドに接続されている。このシールドパターン30はリ
ング状ゴムコネクタ32の内径より大きい径とされ、リ
ング状ゴムコネクタ32に全周に亘り接触している。
【0034】なお、リング状ゴムコネクタ32は、前記
図3に示すリング状ゴムコネクタ4と同様にコネクタの
面に対し垂直方向にのみ導通する手段を有している。こ
の導通手段が各基板に設けられている接点9に接触され
ることにより、各基板間が電気的に接続されると共に、
各基板の裏面に形成されているシールドパターン30に
接触される。このため、リング状ゴムコネクタ32の内
側の壁面もグランドレベルになり、各基板の周囲はグラ
ンドレベルで包囲されてシールドされるようになる。ま
た、さらに加えてリング状ゴムコネクタ32の内側の壁
面にグランド導通手段を設けるようにしてもよい。この
ように基板がシールドされることにより、映像回路に対
しクロック等のかぶりを生じるおそれを防止することが
できる。
【0035】なお、16はCCD基板3を固定する固定
リングであり、精度よく作成されているため、固定リン
グ16により結像レンズ15とCCD2とのバックフォ
ーカスが決められている。また17はケーブル基板を固
定する固定リングであり、固定リング16と固定リング
17との間に各基板といくつかのリング状ゴムコネクタ
32を挟持している。この場合、リング状ゴムコネクタ
32には弾力があり、各基板とリング状ゴムコネクタ3
2とを重ねた厚さより固定リング16と固定リング17
でできる間隔をわずかに狭くすることによい、リング状
ゴムコネクタ32がつぶされ各基板に設けられている接
点との接触を良好に保つことができる。また、各基板に
実装されている回路部品は、リング状ゴムコネクタ32
と各基板との間に形成されるスペース内に収納されるよ
うになされている。
【0036】この小型カメラの動作の概略を説明する
と、鏡筒1内に収納された結像レンズ15により撮影さ
れる被写体が、CCD基板33に実装されているCCD
2上に結像される。このCCD2上に結像された被写体
の画像がCCD2により電気信号に変換されて、このC
CD2より出力されるアナログビデオ信号が、CCD基
板3に後置されている信号処理基板34にリング状ゴム
コネクタ32を介して供給される。
【0037】この信号処理基板34においてアナログビ
デオ信号がデジタル信号に変換され、さらにDSP5に
より信号処理されて、いくつかのリング状ゴムコネクタ
32を介して最後に位置するケーブル基板37に送られ
る。このケーブル基板37にはケーブル14が接続され
て、ケーブル14を介してビデオ信号がモニター等に送
られている。また、信号処理基板34の後ろには、リン
グ状ゴムコネクタ32を介してCCD2を駆動するCC
D駆動基板35が配置されており、さらに、リング状ゴ
ムコネクタ32を介してシステムコントローラであるC
PU11が実装されたCPU基板36が配置されてい
る。
【0038】さらに、CCD2が実装されたCCD基板
33の後ろ側にDSP5を実装した信号処理基板34を
配置したので、CCD2からの微弱でインピーダンスの
高いアナログの出力信号を短い距離で伝送することがで
き、ノイズの影響を受けにくくするようにしている。な
お、前記シールドパターン30はプリントされた銅箔で
形成されており熱の導電性にすぐれているため、基板に
実装されたIC等の回路部品の発熱に対する放熱を行う
作用も兼ねている。また、以上の説明においては基板の
形状を円形として説明したが、円形に限らず多角形状と
してもよい。基板の形状を多角形状とすると、前記した
基板の位置決め手段を省略することができる。さらに、
リング状ゴムコネクタの非導電部分は非導電性ゴムで形
成するものと説明したが、これに限らず、例えば柔軟な
プラスチック等の弾性を有する絶縁材を用いて形成して
もよい。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、カメラ回路を実装した基板を積み重ねてケース内に
収納するようにでき、カメラコントロールユニットを必
要としないと共に、撮像素子等を駆動するパルス等を伝
送する必要がなくなるので、高価な多芯同軸ケーブルを
必要としない筒形の小型カメラとすることができる。ま
た、リング状の接続部材により基板間の接続を行うと共
に、そのスペース内に回路部品を納めることができるた
め、スペースを有効に利用し小型化を実現することがで
きる。
【0040】さらに、ケース全長に亘り係合部をケース
内面に設けることにより、円形形状の基板の位置決めを
容易に行うことができるため、接点の位置合わせを行う
ことなく組立を容易に行うことができる。そして、基板
に形成したグランドパターンにより映像信号への悪影響
を防止するシールドを行うことができると共に、回路部
品の放熱を行うこともできる。さらにまた、撮像素子よ
り出力されるビデオ信号の信号処理を行う信号処理回路
を実装した基板を、撮像素子を実装した基板に近接して
配置したため、撮像素子からの高インピーダンス源のビ
デオ信号を短距離で伝送でき、ノイズの影響を受けにく
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型カメラの全体を展開した斜視図で
ある。
【図2】本発明の小型カメラの断面図である。
【図3】リング状ゴムコネクタの構成を示す図である。
【図4】本発明の小型カメラのケース内面に突部を設
け、これに係合する切り込みを基板に設けた構成を示す
図である。
【図5】本発明の小型カメラのケースに対する基板の位
置決めを行ういくつかの手段を示す図である。
【図6】本発明の小型カメラのケース内面に平坦部を設
け、これに係合する平坦部を基板に設けた構成を示す図
である。
【図7】本発明の小型カメラのカメラ回路を説明するた
めの図である。
【図8】基板に形成したシールドパターンとリング状ゴ
ムコネクタとの関係を示す図である。
【図9】シールドを施した本発明の他の実施例の小型カ
メラの断面図である。
【図10】従来の小型カメラを示す図である。
【符号の説明】
1 鏡筒 2 CCD 3,33 CCD基板 4,32 リング状ゴムコネクタ 5 DSP 6,34 信号処理基板 7 CCD駆動IC 8,35 CCD駆動基板 9 接点 10,37 ケーブル基板 11 CPU 12,36 CPU基板 13 ケース 14 ケーブル 15 結像レンズ 16,17 固定リング 20 突部 21 発振回路 22 サンプリング回路 23 平坦部 24,31 基板 25 三角状切り込み 26 矩形状突起 27 矩形状切り込み 28 非導電性ゴム 29 金属線 30 シールドパターン 101 カメラヘッド 102 多芯同軸ケーブル 103 カメラコントロールユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像素子に被写体を結像させるレンズを内
    蔵する鏡筒と、この鏡筒に嵌合するケースとからなる小
    型カメラにおいて、 前記ケースの断面形状とほぼ等しい形状の複数枚の基板
    に、前記撮像素子、信号処理回路、前記撮像素子を駆動
    する駆動回路等のカメラとして必要なカメラ回路を分割
    して実装し、前記カメラ回路が組み込まれた前記複数枚
    の基板間にリング状接続部材を挟持するようにして、前
    記複数の基板を積み重ねて前記ケース内に収納し、 前記リング状接続部材により、前記複数枚の基板間の電
    気的接続を行うことを特徴とする小型カメラ。
  2. 【請求項2】前記ケースの断面形状が円形とされている
    と共に、前記ケースの内面に凸状あるいは凹状の係合部
    を前記ケースの全長に亘って有しており、前記複数枚の
    基板を前記ケースに収納した時に、前記係合部に係合す
    る凹状あるいは凸状の被係合部が、前記複数枚の基板の
    外周縁に設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の小型カメラ。
  3. 【請求項3】前記ケースの断面形状が円形とされている
    と共に、前記ケースの内面に円周と交差する方向に第1
    平坦部を前記ケースの全長に亘って設け、前記複数枚の
    基板の外周縁に、前記ケースに収納された時に前記第1
    平坦部に係合する第2平坦部を形成することを特徴とす
    る請求項1記載の小型カメラ。
  4. 【請求項4】前記複数枚の基板の一面に前記リング状接
    続部材の内径より大きい径のグランドパターンが設けら
    れていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の小型カメラ。
  5. 【請求項5】前記撮像素子からのアナログ信号を処理す
    る信号処理回路と、この信号処理回路により信号処理さ
    れたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/
    デジタル変換器とを、前記撮像素子が設けられている基
    板の次に積み重ねられる基板に実装するようにしたこと
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の小型
    カメラ。
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