JPH07264400A - シェーディング補正回路 - Google Patents

シェーディング補正回路

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JPH07264400A
JPH07264400A JP6048561A JP4856194A JPH07264400A JP H07264400 A JPH07264400 A JP H07264400A JP 6048561 A JP6048561 A JP 6048561A JP 4856194 A JP4856194 A JP 4856194A JP H07264400 A JPH07264400 A JP H07264400A
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JP
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correction coefficient
correction
shading
white reference
circuit
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JP6048561A
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English (en)
Inventor
Shinya Kubo
眞也 久保
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経時に伴う白基準板の汚れを判別し、シェー
ディング補正波形の変化に追従し、常に適切な補正の実
行を可能とするシェーディング補正回路を得る。 【構成】 出荷時に白基準板読み取りにより初期シェー
ディング波形データを取り込み、補正係数変換回路4に
より主走査方向ビット毎に補正係数に変換し、第1の補
正係数記憶回路6に格納する。画像読取りを行う直前、
または直後に白基準板読取りにより、補正係数を得て第
2の補正係数記憶回路7に格納する。白基準汚れ判定回
路8は、補正係数と予め設定している閾値とを比較し、
白基準板の各ビットに相当する位置が汚れているかどう
かを判定する。この判定結果に基づき汚れのない場合
は、第1の補正係数記憶回路6の記憶内容を新規に得た
補正係数と置換し、汚れのある場合は汚れの無い隣接ビ
ットから補正係数を算出し補正係数記憶回路6の記憶内
容を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シェーディング補正回
路に関し、例えば、画像読取り部として用いられるイメ
ージセンサの主走査方向の出力バラツキを補正するシェ
ーディング補正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光源から原稿に光を照射し、その
反射光を画像情報として読み取るイメージセンサの明出
力波形には、通常光源光量の主走査方向にある程度のバ
ラツキの生じることが知られている。図4および図5
は、通常のイメージセンサ(ラインセンサ)の明出力波
形18を示しており、横軸をnビットの検出点、縦軸を
出力電圧としたグラフである。一般的にシェーディング
と称されるこのバラツキの現象は、約±30%程度の範
囲で生じる。また、シェーディング波形は、初期の波形
18から様々な形態で経時変化する。例えば図4は光源
光量による波形の変化例19、図5は白基準板の汚れに
よる波形の変化例20を示している。
【0003】上記のバラツキを有するイメージセンサか
ら出力された画像データは、正しい画像信号とするため
に、補正を加える必要がある。一般的に用いられている
シェーディング補正回路の一例を、図7に示す。
【0004】図7のシェーディング補正回路におけるシ
ェーディングの補正は、画像読取りの前にシェーディン
グ波形データの読取りを行って実行する。シェーディン
グ波形データ読取りを行う際は、スイッチ3を接点b側
に切り換える。白基準板(シェーディング波形測定時に
基準として用いる白板)の読み取りにより、イメージセ
ンサ1から出力された1ライン分のシェーディング波形
データは、A/D変換器2およびスイッチ3を介して補
正係数演算回路4に入力され、ビット毎の出力値が補数
演算され、補正係数が出力される。更に、補正係数演算
回路4から出力されたビット毎の補正係数は、補正係数
記憶回路22に格納される。
【0005】補正係数記憶回路22には、以下に述べる
2通りのシェーディング波形取り込み方式により通常、
ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Acc
essMemory)が使用される。
【0006】第1の取り込み方法では、イメージセンサ
搭載装置の出荷時に、清浄な白基準板を読み取ることに
より得た初期のシェーディング補正係数をROMに書き
込み、以降この補正係数の書き換えを行わずにシェーデ
ィング補正を行う。
【0007】第2の取り込み方法では、原稿の読み取り
直前に毎回白基準板を読み取ることにより得たシェーデ
ィング補正データをRAMに書き込み、毎回新しい補正
係数に書換える。
【0008】画像読取りを行う際、スイッチ3は接点a
側に切り換えられる。画像読取りによりイメージセンサ
1から出力された画像データは、A/D変換器2および
スイッチ3を介して補正係数乗算回路12に入力され
る。補正係数乗算回路12に入力された画像データに対
し、ビット毎に補正係数記憶回路22から出力された補
正係数が乗算され出力される。
【0009】以上の処理により出力された画像データか
らは、イメージセンサ1のシェーディングによる主走査
方向の出力バラツキを含まない、画像情報のみのデータ
を得ることができる。
【0010】例えば、特開平3−291057号には、
画像の読み取り開始に先立って標準白色板を読み取った
ときのラインイメージセンサの各光電変換素子ごとの白
基準レベルを記憶する装置が記載されている。
【0011】特開平3−135273号公報には、複数
種類のシェーディング補正係数を予め準備しておき、光
電変換素子の出力にシェーディング補正を施す際に、原
稿の状態やあるいは出力機器の種類にあったシェーディ
ング補正係数を選択し、補正を行うものが記載されてい
る。
【0012】特開昭64−24569号公報には、予め
ラインセンサの画素間の感度バラツキの補正データをR
OMに、光学的シェーディングの補正データをRAMに
それぞれ記憶しておき、前記ラインセンサで実際の原稿
から読み取られた画像信号を前記RAM、ROMに記憶
されている補正データに基づいて補正するものが記載さ
れている。
【0013】また、特開平3−79166号公報は、黒
データと白データとを記憶回路に記憶しておき、原稿読
取りに際して記憶データを用いて補正を加えるものであ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシェーディング補正方法には種々の問題点が在る。
【0015】即ち、第1の従来の取り込み方法では、白
基準板を読み取るのは、装置出荷時の白基準板が清浄な
時のみである。このため、イメージセンサ搭載装置の長
期使用によりイメージセンサの光源光量が変化し、シェ
ーディング波形が変化した場合に、イメージセンサ搭載
装置出荷時のシェーディング波形データから得られた補
正係数で補正を実行すると、補正後の画像データに誤り
が発生する。
【0016】また、第2の従来の取り込み方法では、毎
回画像読み取り時にシェーディング補正係数を更新する
ため、イメージセンサの光源光量の経時変化により生じ
るシェーディング波形の変化には追従可能である。しか
し、一旦白基準板に汚れが発生した場合、正確なシェー
ディング波形データが読み取れなくなり、誤差成分を含
んだ補正係数が取得される。
【0017】上記の現象によって生じる第1の問題点
は、イメージセンサ搭載装置の長期使用によりイメージ
センサの光源光量が経時変化する。このことにより常に
シェーディング波形が変化するため、経時変化に追従し
て補正係数を更新しなければ正しい補正が実行できな
い。また第2の問題点は、白基準板に汚れが発生した場
合、汚れた白基準板を読み取ることにより補正係数に誤
りが発生し、正しい補正が実行できない。これらの2つ
の問題点は、従来の方法で同時に回避することが困難で
ある。従って、誤ったシェーディング補正係数を用いて
補正を行うことによる出力画像データに誤りの発生を避
けることができなかった。
【0018】以上のように従来のシェーディング補正回
路では、白基準板の汚れによる補正誤差の発生を回避
し、且つ、イメージセンサの光源光量の経時変化による
シェーディング波形の変化に追従し、シェーディング補
正係数を更新することが出来ない問題点を伴う。
【0019】本発明は、経時に伴う白基準板の汚れを判
別し、シェーディング補正波形の変化に追従して、常に
正しい補正の実行を可能とするシェーディング補正回路
を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のシェーディング補正回路は、1ラインの明
出力信号をA/D変換するA/D変換手段と、A/D変
換手段からの1ラインの明出力信号を補正係数に変換す
る補正係数変換手段と、A/D変換手段および補正係数
変換手段により白基準板の初期時の1ラインの明出力信
号の第1の補正係数データを取得し、第1の補正係数デ
ータを記憶する第1の補正係数記憶手段と、原稿を読み
取る直前または直後に白基準板の1ラインの明出力信号
の第2の補正係数データを取得し、第2の補正係数デー
タを記憶する第2の補正係数記憶手段と、第1の補正係
数データと第2の補正係数データとの差分量を算出し、
この差分量と所定の閾値との比較を1ラインの各ビット
毎に行い、白基準板の汚れを判定する白基準汚れ判定手
段と、白基準汚れ判定手段による判定結果に基づいて第
1の補正係数データの更新データを演算する補正係数演
算手段とを有することを特徴としている。
【0021】また、シェーディング補正回路は、更に第
1の補正係数データVmi'(i=1〜nビット)と第2
の補正係数データVpi'との比を算出し、この比の値を
1ラインの各ビット毎に記憶する補正係数比記憶手段を
有し、第1の補正係数データの更新データは、前記差分
量の値と前記閾値との比較を行い、比較結果が、|Vm
i'−Vpi'|<kの場合、第iビットの第2の補正係数
Vpi'とされ、判定結果が、|Vmi'−Vpi'|<kで
ない場合、補正係数比記憶手段が記憶している第i−1
ビット目の係数比とによる演算値、Vmi'・Vpi-1'/
Vmi-1'とされる。
【0022】更に、シェーディング補正回路は、1ライ
ンの明信号の読み取り回数を計数するカウント手段を有
し、このカウント手段の所定の回数毎に第1の補正係数
の更新を行うと更に効率の良い結果が得られる。
【0023】
【作用】したがって、本発明のシェーディング補正回路
によれば、1ラインの明出力信号をA/D変換し補正係
数に変換し、白基準板の初期時の1ラインの明出力信号
を第1の補正係数データとして記憶し、原稿を読み取る
直前または直後の白基準板の1ラインの明出力信号を第
2の補正係数データとして記憶する。この第1の補正係
数データと第2の補正係数データとの差分量を算出し、
所定の閾値との大小を判定することにより白基準板の汚
れの有無を識別し、シェーディング補正係数の更新を適
切に実行することが出来る。
【0024】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明によるシェー
ディング補正回路の実施例を詳細に説明する。図1〜図
3に本発明のシェーディング補正回路の実施例が示され
ている。
【0025】図1は、本発明のシェーディング補正回路
の第1の実施例のブロック図である。第1の実施例のシ
ェーディング補正回路は、明出力信号の検出部と補正係
数演算部とを有して構成される。これらの構成を以下に
説明する。
【0026】明出力信号の検出部は、被測定対象物から
の検出信号を検出するイメージセンサ1と、該イメージ
センサ1の出力信号を受信しアナログ/デジタルの信号
変換を行うA/D変換器2とにより構成される。
【0027】また、補正部は、明出力信号の検出部の検
出信号を2系統に切換接続する切換器3、該切換器3の
一つの接点と接続された補正係数変換回路4、該補正係
数変換回路4の出力信号が接続された切換器5、該切換
器5の2つの出力端子とそれぞれ接続された第1の補正
係数記憶回路6および第2の補正係数記憶回路7、該第
1および第2の記憶回路6、7の2つの出力信号を入力
信号とした白基準汚れ判定回路8、該白基準汚れ判定回
路8の出力信号と接続された補正係数演算回路9および
補正係数比記憶回路10、上記の切換器3の他方の出力
端子および第1の補正係数記憶回路の出力信号と接続さ
れた補正係数乗算回路11とにより構成される。
【0028】イメージセンサ1は、光電変換素子であ
り、入射される光量に比例した出力電圧を出力信号とす
る回路素子である。イメージセンサ1の出力信号は、例
えば、横列のビット信号であり、信号の形態は図4およ
び図5に示され、信号の内容については既述した。A/
D変換器2は、イメージセンサ1の出力信号を入力信号
とし、デジタル信号に変換して出力する従来から用いら
れている信号変換回路素子である。
【0029】切換器3および5は、1の共通端子へ入力
された信号を2つの出力端子の何れか1へ切換えて出力
するライン切換器である。補正係数変換回路4は、主走
査方向のビット毎の信号に対し補数演算を施し補正係数
に変換して出力する回路部である。第1の補正係数記憶
回路6および第2の補正係数記憶回路7は、補正係数変
換回路4から出力される補正係数を一時記憶する回路素
子であり、本実施例ではRAMを用いている。
【0030】白基準汚れ判定回路8は、補正係数演算回
路9および補正係数比記憶回路10と共に稼動する演算
回路部である。演算内容の要点は、白基準板のビット単
位の読取り信号の変動量を算出し、その大きさの大小に
より変動の生じた原因が光源光量の変動または白基準板
の汚れの何れかを判別する。この判別に伴い随時補正係
数の演算・更新を行い、更新した補正係数により第1の
補正係数記憶手段6の記憶内容を変更する。
【0031】補正係数乗算回路11は、明出力信号の検
出部から出力される画像信号を第1の補正係数記憶回路
6が記憶しているシェーディング補正データに基づき演
算補正を行う回路部である。
【0032】図4は、シェーディング波形の経時変化を
表す波形図である。通常イメージセンサの明出力新号
は、波形18の様に主走査方向第1ビット目から第nビ
ット目に向かってある程度のバラツキすなわちシェーデ
ィングを示す。ここにおいて、nは主走査方向の総ドッ
ト数であり、例えばA4の場合は1728ビットである。
【0033】波形18を初期のシェーディング波形とす
ると、イメージセンサ搭載装置の長期使用によりイメー
ジセンサの光源光量に変化が生じた場合、シェーディン
グ波形は波形19のように変化する。シェーディング波
形の変化について第iビット目に注目した場合、波形1
8の出力をVmi、波形19の出力をVpiとすると、|
Vmi−Vpi|/Vmiが第iビットの出力変化率に相
当する。シェーディング波形の変化による出力変化率
は、イメージセンサの構造およびイメージセンサ搭載装
置の使用頻度にもよるが、平均的な使用頻度で5年間使
用した場合、約10〜30%程度であることが経験的に
知られている。この数値は、原稿1通紙前後では殆ど0
%に近い値である。
【0034】図5には白基準板に汚れが発生した場合の
シェーディング波形の変化が示されている。白基準板の
汚れによるシェーディング波形の変化の特徴は、波形2
0のように汚れが発生した汚れ幅の部分のみの出力が大
きく低下する。この問題に起因するシェーディング波形
の変化は、一旦汚れが発生するとその出力変化率は大き
く、原稿1通紙前後で最悪80%程度変化することも有
る。本発明は、前述の第1の問題点と第2の問題点との
間におけるシェーディング波形の変化率の違いに注目
し、問題の解決策としている。つまり閾値k21を設
け、ビット毎の出力変化率が閾値k21よりも大きいか
小さいかを比較することによって、光源光量の経時変化
か白基準板が汚れているかの判定を行う。
【0035】白基準板が汚れていないと判定した場合に
は、イメージセンサの光源光量の経時変化後のシェーデ
ィング波形データに基づく補正係数により補正を行う。
また、白基準板が汚れていると判定した場合には、汚れ
の影響を受けていない隣接ビット(第i−1ビット)の
補正係数の変化分により、現補正ビット(第iビット)
の光源光量の変化分を近似して補正係数を推定する。
【0036】上記のシェーディング補正回路の各回路部
との関連性におけるシェーディング補正動作について詳
述する。
【0037】本実施例のシェーディング補正回路は、先
ずイメージセンサ搭載装置の出荷時に初期シェーディン
グ波形データVmiの取り込みを行う。このため、図1
において、スイッチ3を接点b側、スイッチ5を接点c
側に切り換える。白基準板読み取りによりイメージセン
サ1から出力されたシェーディング波形データはA/D
変換器2、スイッチ3を介して補正係数変換回路4に入
力され、主走査方向ビット毎に補数演算され補正係数V
mi'に変換される。更に、補正係数変換回路4から出力
されたビット毎の補正係数Vmi'は、スイッチ5を介し
て第1の補正係数記憶回路6に格納される。
【0038】次に画像読取りを行う直前、または直後に
再度シェーディング波形データVpiの取り込みを行
う。この時、スイッチ3は接点b側、スイッチ5は接点
d側に切り換える。白基準板読取りにより、イメージセ
ンサ1から出力されたシェーディング波形データVpi
は、A/D変換器2、スイッチ3を介して補正係数変換
回路4に入力され、主走査方向ビット毎に補正演算され
補正係数Vpi'に変換される。更に、補正係数変換回路
4から出力されたビット毎の補正係数Vpi'は、スイッ
チ4を介して第2の補正係数記憶回路7に格納される。
【0039】白基準汚れ判定回路8は、第1の補正係数
記憶回路6から出力されるビット毎の補正係数Vmi'
と、第2の補正係数記憶回路7から出力されるビット毎
の補正係数Vpi'と、予め設定している閾値kとを比較
し、白基準の各ビットに相当する位置が汚れているかど
うかを判定し、結果を出力する。この判定の手順例を以
下に詳述する。
【0040】白基準汚れ判定回路8では、例えば判定式
|Vmi'−Vpi'|<kを用いて|Vmi'−Vpi'|と
kとの比較を行う。この比較の結果が|Vmi'−Vpi'
|<kの場合、白基準板の第iビット目に相当する位置
に汚れの発生はなく、正確なシェーディング波形が読み
取れていると判定する。補正係数演算回路9では、第1
の補正係数記憶回路の補正係数Vmi'を第2の補正係数
記憶回路の補正係数Vpi'に置換して、光源の経時変化
に対応した補正係数に更新する。
【0041】また比較の結果が|Vmi'−Vpi'|<k
でない場合、白基準板の第iビット目に相当する位置に
汚れが発生し、正確なシェーディング波形が読み取れて
いないと判断する。補正係数演算回路9では光源の変化
量を正確なシェーディング波形読取りにより補正係数を
算出した第i−1ビット目の光源の変化、即ち、Vpi-
1'/Vmi-1'で近似し第iビット目の補正係数Vmi'を
推定する。第1の補正係数記憶回路6の補正係数Vmi'
を、この推定した補正係数Vmi'・Vpi-1'/Vmi-1'
に置換して、光源の経時変化に対応した補正係数に更新
する。
【0042】この時、現処理ビットの第1、第2の補正
係数記憶回路6、7の補正係数の比の値を補正係数記憶
回路10に次のビットの処理が終わるまで記憶させてお
く。
【0043】白基準汚れ判定回路8からの出力される結
果に基づき、補正係数演算回路9によりビット毎の第
1、第2の補正係数記憶回路6、7に記憶されている補
正係数から、適切な補正係数を算出し、その結果を第1
の補正係数記憶回路6に出力し記憶する。
【0044】画像読取りを行う際は、スイッチ3を接点
a側に切り換える。画像読取りによりイメージセンサ1
から出力された画像データは、A/D変換器2およびス
イッチ3を介して補正係数演算回路11に入力される。
入力された画像データに対し、ビット毎に第1の補正係
数記憶回路6から出力された適正な補正係数が乗算さ
れ、出力される。
【0045】図1のシェーディング補正回路のシェーデ
ィング補正の処理手順を、図6のフローチャートを用い
て詳細に説明する。ステップS12において、第1のシ
ェーディング波形データVmiの取り込みを行う。この
データ取り込みは、一般的にイメージセンサ搭載装置の
出荷時に実行される。取り込みデータは、ステップS1
4で補正係数に変換され、第1の補正係数記憶回路6に
記憶される。この時、第iビット目の波形データVmi
から変換された第iビット目の補正係数データをVmi'
とする。
【0046】画像読取り直前、または直後に再度シェー
ディング波形データ取り込み(S16)を行い、補正演
算により補正係数に変換し(S18)、第2の補正係数
記憶回路7に記憶する。この時、第iビット目の波形デ
ータVpiから変換された第iビット目の補正係数デー
タをVpi'とする。
【0047】ビットNo.iを1とし(S20)、白基準
汚れ判定回路8において、第1の補正係数記憶回路6に
記憶されている補正係数Vmi'および第2の補正係数記
憶回路7に記憶されている補正係数Vpi'の差分と、閾
値kとの比較を行う(S22)。
【0048】ステップS22における判定結果が「YE
S]であれば、白基準板の第iビット目に相当する位置
に汚れの発生はないと判断し、前記の補正係数の置換を
実行する(S24)。この更新処理は、光源光量の経時
変化等に起因する補正係数の変動を追尾するためであ
る。
【0049】ステップS22における判定結果が「N
O]であれば、白基準板の第iビット目に相当する位置
に汚れが発生し、正確なシェーディング波形が読み取れ
ていないと判断して、前述の正しい補正係数の推定演算
と補正係数の置換を実行する(S26)。
【0050】ステップS22およびステップS24また
はステップS26の処理が完了後、ビットNo.iがnか
否か、即ち1ライン分のシェーディング補正が完了した
か否かをチェックする(S28)。このチェックの結果
が「NO」であればビットNo.iを1数値インクリメン
トし(S30)、再度ステップS22の実行に移る。
【0051】ステップS28のチェックの結果が「YE
S]の場合は、ステップS32の次の画像データの読み
取りを実行する。上記ステップS16以降の処理は、次
の原稿の画像データの読取り直前、または直後に実行さ
れる。
【0052】図2には本発明の第2の実施例のブロック
図を示す。図2に示すシェーディング補正回路は、図1
の切換器3をカウンタスイッチ12に置換したものであ
る。カウンタスイッチ12は、画像読取り回数を計数
し、予め設定した回数に達するまで第2のシェーディン
グ波形取り込みを行わない様制御するものである。
【0053】このカウンタスイッチ12の採用により、
光源光量の経路変化が正確なシェーディング補正に支障
を来さない範囲で補正係数の更新の回数を減らすことが
可能となる。その他の各回路部の動作は上記の第1の実
施例と同一であるから、重複説明を回避する。
【0054】図3には本発明の第3の実施例のブロック
図を示す。図3に示すシェーディング補正回路は、明出
力信号の1ラインの処理を複数ビットのブロックに分割
して行うものである。この並列処理のために、第1の補
正計数記憶回路6および第2の補正計数記憶回路7の出
力信号を直列並列変換レジスタ13で並列信号に変換
し、並列白基準汚れ判定回路14および並列補正係数演
算回路15により並列処理を行う。並列処理後のデータ
は、並列直列変換レジスタ17により直列信号とされ
る。また、補正係数比平均値記憶回路16には、前後の
ブロックの処理における全ビットの第1、第2の補正係
数記憶回路6、7の補正係数の出力の平均値を記憶す
る。第3の実施例によれば、シェーディング補正回路の
処理時間の短縮を可能とする。
【0055】以上の各実施例のシェーディング補正回路
では、白基準板の汚れによる誤った補正を回避しつつイ
メージセンサの光源光量の経時変化によるシェーディン
グ波形の変化に対応し、シェーディング補正係数を更新
することが可能となる。したがって、補正係数を随時更
新するため、光源の経時変化によるシェーディング波形
の変化に追従した補正ができる。また、白基準板に汚れ
が発生した場合は、シェーディング波形(補正係数)の
変化の大きさから白基準板汚れを判別し、白基準板の汚
れた部分に相当するビットの補正係数を、汚れ発生前の
補正係数と隣接する汚れの無い白基準板から得た正確な
補正係数により、正確な補正係数を求めることができ
る。
【0056】本発明により、白基準板汚れの影響を回避
しつつ、シェーディング補正係数をイメージセンサ光源
光量の変化に追従して更新することが可能となり、シェ
ーディング補正係数の誤りによる出力画質の劣化を防止
できる。従って、イメージセンサ搭載装置の延命に寄与
する。
【0057】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるが、本発明はこれに限定されるものではな
く本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施
可能である。
【0058】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
シェーディング補正回路は、白基準板の初期時の1ライ
ンの明出力信号から求めた補正係数を第1の補正係数デ
ータとして記憶し、原稿を読み取る直前または直後に白
基準板の1ラインの明出力信号から求めた補正係数を第
2の補正係数データとして記憶する。この第1の補正係
数データと第2の補正係数データとの差分量を算出し、
所定の閾値との大小を判定することにより白基準板の汚
れの有無を識別することにより、白基準板の汚れによる
影響を回避してシェーディング補正係数の更新を正しく
実行することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシェーディング補正回路の第1の実施
例を表す回路構成ブロック図である。
【図2】本発明のシェーディング補正回路の第2の実施
例を表す回路構成ブロック図である。
【図3】本発明のシェーディング補正回路の第3の実施
例を表す回路構成ブロック図である。
【図4】イメージセンサの光源光量の経時変化によるシ
ェーディング波形の変化を示した図である。
【図5】白基準板の汚れによるシェーディング波形の変
化を示した図である。
【図6】第1の実施例の動作を示したフローチャートで
ある。
【図7】従来のシェーディング補正回路の構成例を示し
たブロック図である。
【符号の説明】
1 イメージセンサ 2 A/D変換器 3、5 切換器 4 補正係数変換回路 6 第1の補正係数記憶回路 7 第2の補正係数記憶回路 8 白基準汚れ判定回路 9 補正係数演算回路 10 補正係数比記憶回路 11 補正係数乗算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ラインの明出力信号をA/D変換する
    A/D変換手段と、 該A/D変換手段からの1ラインの明出力信号を補正係
    数に変換する補正係数変換手段と、 前記A/D変換手段および補正係数変換手段により白基
    準板の初期時の前記1ラインの明出力信号の第1の補正
    係数データを取得し、該第1の補正係数データを記憶す
    る第1の補正係数記憶手段と、 原稿を読み取る直前または直後に前記白基準板の前記1
    ラインの明出力信号の第2の補正係数データを取得し、
    該第2の補正係数データを記憶する第2の補正係数記憶
    手段と、 前記第1の補正係数データと前記第2の補正係数データ
    との差分量を算出し、該差分量と所定の閾値との比較を
    前記1ラインの各ビット毎に行ない、白基準板の汚れを
    判定する白基準汚れ判定手段と、 該白基準汚れ判定手段による前記判定結果に基づいて前
    記第1の補正係数データの更新データを演算する補正係
    数演算手段とを有することを特徴とするシェーディング
    補正回路。
  2. 【請求項2】 前記シェーディング補正回路は、更に前
    記第1の補正係数データVmi'(i=1〜nビット)と
    前記第2の補正係数データVpi'との比を算出し、該比
    の値を前記1ラインの各ビット毎に記憶する補正係数比
    記憶手段を有し、 前記第1の補正係数データの更新データは、前記差分量
    の値と前記閾値kとの比較を行い、 前記比較結果が、|Vmi'−Vpi'|<kの場合、第i
    ビットの前記第2の補正係数Vpi'とされ、 前記判定結果が、|Vmi'−Vpi'|<kでない場合、
    前記補正係数比記憶手段が記憶している第i−1ビット
    目の係数比とによる演算値、 Vmi'・Vpi-1'/Vmi-1' とされることを特徴とする請求項1記載のシェーディン
    グ補正回路。
  3. 【請求項3】 前記シェーディング補正回路は、更に前
    記1ラインの明出力信号の読み取り回数を計数するカウ
    ント手段を有し、該カウント手段の所定の回数毎に前記
    第1の補正係数の更新を行うことを特徴とする請求項1
    または2記載のシェーディング補正回路。
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