JPH07264279A - エコーキャンセラ装置 - Google Patents

エコーキャンセラ装置

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Publication number
JPH07264279A
JPH07264279A JP6048128A JP4812894A JPH07264279A JP H07264279 A JPH07264279 A JP H07264279A JP 6048128 A JP6048128 A JP 6048128A JP 4812894 A JP4812894 A JP 4812894A JP H07264279 A JPH07264279 A JP H07264279A
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JP
Japan
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signal
echo canceller
telephone
echo
voice
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Pending
Application number
JP6048128A
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English (en)
Inventor
Toshio Yoshida
敏夫 吉田
Douchiyuu Shishido
道宙 宍戸
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Priority to AU14951/95A priority patent/AU698278B2/en
Priority to US08/407,453 priority patent/US5699423A/en
Priority to GB9505563A priority patent/GB2287626B/en
Publication of JPH07264279A publication Critical patent/JPH07264279A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンズフリー通話、ハンドセット通話に関係
なくハイブリット及び音響回り込み信号をキャンセル
し、違和感の有る回り込み信号が発生しない様にする。 【構成】 ディジタル加算器105a,105bは回り
込み信号に擬似エコー信号を加算して、エコー信号を打
ち消す演算処理を行う。適応エコーキャンセラ112
a,112bはそれぞれ加算器105a,105bに送
出する擬似エコー信号を最適化しながら発生する。コン
トローラ113は、加算器105a,105bによるエ
コーキャンセリング演算結果を確認し、適応エコーキャ
ンセラ112a,112bに最適化指示を出す。また、
コントローラ113は、ハンズフリー制御信号に従って
レシーバ増幅器110/スピーカ増幅器108を切り替
え、またマイクロホンアンプ115の利得を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエコーキャンセラ装置に
関し、特にディジタル方式移動電話機に使用されるエコ
ーキャンセラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から種々のエコーキャンセラ装置を
備えた移動電話機が提案されている。ここでは、図2を
参照して、特開平3−114344号公報(以下、先行
技術1と呼ぶ)に開示されている「ハンズフリー携帯電
話機」を例にとって説明する。
【0003】図示のハンズフリー携帯電話機100´
は、送信音声電波を放射すると共に受信音声電波を無線
受信音声信号として受信する空中線(アンテナ)101
と、空中線101へ送出すべき無線送信音声信号と無線
受信音声信号とを分波する送受分波器130と、送受分
波器130によって分波された無線受信音声信号をベー
スバンド受信音声信号に変換する共にベースバンド送信
音声信号を無線送信音声信号に変換する無線部131
と、電話機の制御を行う制御部132と、受信音声信号
のレベルを変える可変抵抗器133と、可変抵抗器13
3から出力される受信音声信号を受信音声音に変換する
受話スピーカ109およびイヤホン134と、送話音声
音を送話音声信号に変換する送話マイクロホン114
と、送話音声信号を受話スピーカ109側にリークする
側音回路135と、ハンズフリー通話時とハンドセット
通話時の切替えを行う為のハンズフリー通話/ハンドセ
ット通話切替えスイッチ136と、送話音声信号を増幅
する増幅器137と、ベースバンド受信音声信号に基づ
いて音響エコー経路の伝達特性を推定し、擬似エコー信
号を出力するエコーキャンセラ138と、増幅器137
の出力から擬似エコー信号を減算して、上記ベースバン
ド送信音声信号を出力する加算器139とを有する。
【0004】次に、図2に示したハンズフリー携帯電話
機100´の動作について説明する。ハンズフリー通話
/ハンドセット通話切替えスイッチ136をハンドセッ
ト通話側にすると、送話音声信号の一部を側音信号とし
て受話スピーカ109へ伝えるための側音回路135が
オンとなり、エコーキャンセラ138はオフとなる。
【0005】一方、切替えスイッチ136をハンズフリ
ー通話側にすると、側音回路135はオフとなり、エコ
ーキャンセラ138はオンとなる。エコーキャンセラ1
38は対向端末(図示せず)からの受話音声信号を入力
とし、最適化された擬似エコー信号を出力する。受話ス
ピーカ109で再生された対向端末からの受話音声音の
一部は音響回り込み音として送話マイクロホン114へ
回り込み、音響回り込み信号として増幅器137で増幅
され、加算器139へ供給される。加算器139は音響
回り込み信号から上記最適化された擬似エコー信号を差
し引き、音響回り込み信号を打ち消す。加算器139の
出力はエコーキャンセラ138へ帰還され、エコーキャ
ンセラ138は音響回り込み信号が最小になる様に擬似
エコー信号を最適化する。この処理を繰り返すことによ
り、音響エコーが対向端末へ伝送されるのを防いでい
る。
【0006】本発明に関連する他の先行技術として、以
下に述べるものが知られている。特開平3−12992
8号公報(以下、先行技術2と呼ぶ)には、擬似エコー
を生成する適応ディジタルフィルタとエコーの位相変化
を推定し擬似エコーを変調する位相補償器と、無線機の
復調出力から位相補償器の出力を差引く加算器とを設け
ることにより、近端エコーに周波数オフセットが加わっ
ても、そのエコーを十分に打ち消すことができる「自動
車電話モデム用エコーキャンセラ」が開示されている。
【0007】また、特開平3−16438号公報(以
下、先行技術3と呼ぶ)には、エコーキャンセラ前後に
受信信号に対し変数を乗算する手段を設け、閾値と比較
しその結果により変数を更新することで、受信信号のレ
ベルが過大である場合にのみ受信信号のレベルを下げら
れるようにした「ハンズフリー自動車電話機」が開示さ
れている。
【0008】特開平2−298124号公報(以下、先
行技術4と呼ぶ)には、自動車電話でハンズフリー通話
を行う際使用するエコーキャンセラ回路において、通話
終了時から通話開始時までの期間、通話終了時のADF
(適応ディジタルフィルタ)のタップ係数を保持させる
機能を持たせることにより、通話開始時から良好な通話
品質を得ることができる「エコーキャンセラ回路」が開
示されている。
【0009】特開昭64−81557号公報(以下、先
行技術5と呼ぶ)には、送話信号または受話信号の鳴音
経路の特性に基づいて鳴音を相殺する逆位相の擬似信号
を設定するデジタル信号処理手段を設けて、鳴音発生そ
のものを予防できる「自動車電話機」が開示されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】先行技術1および4に
記載されているように、従来のエコーキャンセラ装置
は、ハンズフリー通話時のみに使用されており、ハンド
セット通話時には使用されることがなかった。しかしな
がら、ハンドセット通話時でも音響回り込み信号がまっ
たく発生しないということはない。また、回線側のハイ
ブリッド回り込み信号の量や対向端末系の音響回り込み
信号の量が増大すると、ハンズフリー通話時、ハンドセ
ット通話時に関係なく、自分が発声した送話音声音が戻
り違和感があった。
【0011】それ故に本発明の課題は、ハンドセット通
話時にハイブリッド及び音響回り込み信号をキャンセル
し、違和感の有る回り込み信号が発生しない様にできる
エコーキャンセラ装置を提供することにある。
【0012】先行技術2は、近端エコーに周波数オフセ
ットが加わっても、そのエコーを十分に打ち消す技術を
開示するのみで、本発明とは解決しようとする課題が相
違している。先行技術3は、受信信号のレベルが過大で
ある場合にのみ受信信号のレベルを下げらるようにした
技術を開示するのみで、本発明とは解決しようとする課
題が相違している。また、先行技術5は鳴音発生そのも
のを予防する技術を開示しているだけで、本発明とは解
決しようとする課題が相違している。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によ
れば、対向部から送出されてきた対向側無線送話音声電
波を受信・復調して得られる受信音声信号をレシーバに
より受信音声音に再生すると共に、送話音声音を送話マ
イクロホンによって送話音声信号に変換し、この送話音
声信号によって搬送波を変調することによって得られる
電話機側無線送話音声電波を対向部へ送信する移動電話
機に用いられるエコーキャンセラ装置であって、このエ
コーキャンセラ装置は、受信音声音が送話マイクロホン
に回り込んだ電話機側音響回り込み信号を打ち消すため
のものであり、電話機側音響回り込み信号を含む送話音
声信号に電話機側擬似エコー信号を加算して、電話機側
音響回り込み信号を打ち消す演算処理を行う加算器と、
受信音声信号に基づいて、加算器に送出する電話機側擬
似エコー信号を最適化しながら発生する適応エコーキャ
ンセラと、加算器によるエコーキャンセリング演算結果
を確認し、適応エコーキャンセラに最適化指示を出すコ
ントローラとを含むエコーキャンセラ装置が得られる。
【0014】本発明の第2の態様によれば、対向部から
送出されてきた対向側無線送話音声電波を受信・復調し
て得られる受信音声信号をレシーバにより受信音声音に
再生すると共に、送話音声音を送話マイクロホンによっ
て送話音声信号に変換し、この送話音声信号によって搬
送波を変調することによって得られる電話機側無線送話
音声電波を対向部へ送信する移動電話機に用いられるエ
コーキャンセラ装置であって、このエコーキャンセラ装
置は、対向局において受信された電話機側無線送話音声
電波が回り込んで得られる対向側回り込み信号を打ち消
すためのものであり、対向側回り込み信号を含む受信音
声信号に対向側擬似エコー信号を加算して、対向側回り
込み信号を打ち消す演算処理を行う加算器と、送話音声
信号に基づいて、加算器に送出する対向側擬似エコー信
号を最適化しながら発生する適応エコーキャンセラと、
加算器によるエコーキャンセリング演算結果を確認し、
適応エコーキャンセラに最適化指示を出すコントローラ
とを含むエコーキャンセラ装置が得られる。
【0015】
【作用】本発明の第1の態様によるエコーキャンセラ装
置では、ハンドセット通話時に電話機側音響回り込み信
号を打ち消すことができる。また、本発明の第2の態様
によるエコーキャンセラ装置では、ハンドセット通話時
に対向側回り込み信号を打ち消すことができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して詳細に
説明する。
【0017】図1を参照して、本発明の一実施例による
エコーキャンセラ装置を含むディジタル方式移動電話機
100とこれに対向する対向部200とを有する移動通
信システムについて説明する。
【0018】周知のように、移動通信においては、広い
範囲にわたるサービスエリアをいくつかに分割し、おの
おのに基地局を配置する方法が採用されている。分割さ
れた各エリアは、無線ゾーンと呼ばれる。各無線ゾーン
には、複数の無線チャネルのなかから使用可能な1つの
無線チャネルが割り当てられる。
【0019】ディジタル方式移動電話機100は、電話
機空中線101と、受信側無線部(RX RF)102
と、チャネルデコーダ103と、スピーチデコーダ10
4と、第1および第2のディジタル加算器105aおよ
び105bと、ディジタル/アナログ(D/A)変換器
106と、スイッチ(SW)回路107と、スピーカ増
幅器108と、受話スピーカ109と、レシーバ増幅器
110と、レシーバ111と、第1および第2の適応エ
コーキャンセラ112aおよび112bと、コントロー
ラ113と、送話マイクロホン114と、マイクロホン
アンプ115と、アナログ/ディジタル(A/D)変換
器116と、スピーチコーダ117と、チャネルコーダ
118と、送信側無線部(TX RF)119とを備え
る。
【0020】対向部200は、基地局空中線220と、
基地局221と、対向端末回路222と、対向端末ハン
ドセット223とを備える。対向端末ハンドセット22
3はレシーバ211とマイクロホン214とを有する。
【0021】対向部200において、対向端末ハンドセ
ット223を所持した対向側話者によって発声された対
向側送話音声音は、マイクロホン214によって対向側
送話音声信号に変換され、対向端末回路222を介して
基地局221に送出され、ここで対向側無線送話音声電
波として基地局空中線220より発射される。
【0022】ディジタル方式移動電話機100におい
て、上記対向側無線送話音声電波は電話機空中線101
で電話機側無線受信音声電波として受信され、受信側無
線部102で復調された後、チャネルデコーダ103で
所定のチャネルの信号のみが取り出され、スピーチデコ
ーダ104によって電話機側ディジタル受信音声信号に
復号化される。
【0023】第1および第2のディジタル加算器105
aおよび105bと、第1および第2の適応エコーキャ
ンセラ112aおよび112bと、コントローラ113
とによって本発明に係るエコーキャンセラ装置が構成さ
れるが、その動作については後で詳細に説明する。
【0024】電話機側ディジタル受信音声信号は第2の
ディジタル加算器105bを介してD/A変換器106
に供給される。D/A変換器106は電話機側ディジタ
ル受信音声信号を電話機側アナログ受信音声信号に変換
する。電話機側アナログ受信音声信号はスイッチ回路1
07に供給される。後述するように、コントローラ11
3から供給されるスイッチ制御信号(SW CONT)
に応答して、スイッチ回路107は受話スピーカ109
側かレシーバ111側のどちらかを一方を選択する。ス
イッチ回路107がレシーバ111側を選択したとき、
電話機側アナログ受信音声信号はレシーバ増幅器110
を介してレシーバ111に供給され、レシーバ111に
よって対向側送話音声音を再生した電話機側受信音声音
が得られる。スイッチ回路107が受話スピーカ109
側を選択したとき、電話機側アナログ受信音声信号はス
ピーカ増幅器108を介して受話スピーカ109に供給
され、受話スピーカ109によって対向側送話音声音が
再生される。
【0025】一方、ディジタル方式移動電話機100に
おいて、それを所持した電話機側話者によって発声され
た電話機側送話音声音は、送話マイクロホン114によ
って電話機側送話音声信号に変換され、マイクロホンア
ンプ115で増幅された後、A/D変換器116に供給
される。A/D変換器116は電話機側送話音声信号を
電話機側ディジタル送話音声信号に変換する。この電話
機側ディジタル送話音声信号は第1のディジタル加算器
105aを介してスピーチコーダ117に供給される。
電話機側ディジタル送話音声信号はスピーチコーダ11
7で符号化された後、チャネルコーダ118によって所
定のチャネルの信号に変換され、送信側無線部119に
よって電話機側無線送話音声電波に変調され、電話機空
中線101より発射される。
【0026】対向部200において、上記電話機側無線
送話音声電波は基地局空中線220で対向側無線受信音
声電波として受信され、基地局221によって復調され
た後、対向端末回路222を介して対向端末ハンドセッ
ト223に供給され、この中のレシーバ211によって
電話機側送話音声音を再生した相手側受信音声音が得ら
れる。
【0027】次に、本発明に係るエコーキャンセラ装置
について説明する。
【0028】第1のディジタル加算器105aはA/D
変換器116から出力される電話機側ディジタル送話音
声信号に後述する第1の適応エコーキャンセラ112a
から発生される電話機側擬似エコー信号を加算して、電
話機側ディジタル送話音声信号からそれに含まれるエコ
ー信号を打ち消す演算処理を行う。第1の適応エコーキ
ャンセラ112aは第2のディジタル加算器105bか
ら出力される電話機側ディジタル受信音声信号に基づい
て第1のディジタル加算器105aに送出する電話機側
擬似エコー信号を最適化しながら発生する。
【0029】同様に、第2のディジタル加算器105b
はスピーチデコーダ104から出力される電話機側ディ
ジタル受信音声信号に後述する第2の適応エコーキャン
セラ112bから発生される対向側擬似エコー信号を加
算して、電話機側ディジタル受信音声信号からそれに含
まれるエコー信号を打ち消す演算処理を行う。第2の適
応エコーキャンセラ112bは第1のディジタル加算器
105aから出力される電話機側ディジタル送話音声信
号に基づいて第2のディジタル加算器105bに送出す
る対向側擬似エコー信号を最適化しながら発生する。
【0030】コントローラ113は、第1および第2の
ディジタル加算器5aおよび5bによるエコーキャンセ
リング演算結果を確認し、第1および第2の適応エコー
キャンセラ112aおよび112bに最適化指示を出
す。また、コントローラ113は、外部から供給される
ハンズフリー制御信号(HF CONT)に従って、ス
イッチ回路107へスイッチ制御信号(SW CON
T)を送出することによりレシーバ増幅器110/スピ
ーカ増幅器108の切り替えを行わせる。それに対応し
て、コントローラ113は、利得制御信号(GAIN
CONT)によりマイクロホンアンプ115の利得を調
整する様に指示を出す。
【0031】スイッチ回路107は上記スイッチ制御信
号に基づいて受話経路をレシーバ増幅器110およびレ
シーバ111方向からスピーカ増幅器108および受話
スピーカ109方向へ切り替える。
【0032】マイクロホンアンプ115は、上記利得制
御信号に基づいて、ハンドセット通話時とハンドフリー
通話時の2段階の利得設定が可能である。
【0033】次に、図1に示したエコーキャンセラ装置
を含むディジタル方式移動電話機100の動作について
説明する。最初にハンドセット通話時の動作について説
明する。このとき、スイッチ回路107は図1に示すよ
うにレシーバ増幅器110側を選択している。
【0034】上述したように、対向部200から送信さ
れてきた電話機側ディジタル受信音声信号はD/A変換
器106の手前で2つに分配される。その一方はD/A
変換器106で電話機側アナログ受信音声信号に変換さ
れ、レシーバ増幅器110で増幅され、レシーバ111
で対向側送話音声音が再生される。他方はコントローラ
113から第1の適応エコーキャンセラ112aに加え
られ、そこから電話機側擬似エコー信号として第1のデ
ィジタル加算器105aに加えられる。
【0035】レシーバ111で再生された電話機側受話
音声音は、その一部が電話機側音響回り込み信号として
送話マイクロホン114に回り込み、マイクロホンアン
プ115で増幅され、A/D変換器116で電話機側デ
ィジタル音響回り込み信号に変換され、第1のディジタ
ル加算器105aに加えられる。この第1のディジタル
加算器105aでは、第1の適応エコーキャンセラ11
2aから供給される、上述した最適化された電話機側擬
似エコー信号を電話機側ディジタル音響回り込み信号を
含む電話機側ディジタル送話音声信号に加算して、電話
機側音響回り込み信号を打ち消す(エコーキャンセリン
グ)処理を行う。
【0036】コントローラ113では、エコーキャンセ
リング演算結果を確認し、上述した電話機側音響回り込
み信号がなくなる様に、第1の適応エコーキャンセラ1
12aに最適化指示を出す。
【0037】上述した処理を繰り返すことにより、違和
感の有る電話機側音響回り込み信号が発生しないように
することができる。
【0038】一方、送話マイクロホン114で集音され
た電話機側送話音声信号をA/D変換器116でディジ
タル変換して得られる電話機側ディジタル送話音声信号
は、スピーチコーダ117の手前で2つに分配させる。
その一方は、スピーチコーダ117、チャネルコーダ1
18、および送信側無線部119を通り、電話機空中線
101から電話機側送信無線電波として送出される。こ
の電話機側送信無線電波は基地局空中線220で対向側
受信信号として受信された後、基地局221、対向端末
回路222を通り、対向端末ハンドセット223内のレ
シーバ211で電話機側送話音声を再生した対向側受話
音声音が得られる。他方は、コントローラ113から第
2の適応エコーキャンセラ112bに加えられ、この第
2の適応エコーキャンセラ112bから最適化された対
向側擬似エコー信号として第2のディタル加算器105
bに加えられる。
【0039】一方、対向端末ハンドセット223内のレ
シーバ211で再生された対向側受話音声音の一部は、
対向側音響回り込み信号となり、マイクロホン214か
ら送出される。また、対向側受信信号の一部も、基地局
221及び対向端末回路222内においてハイブリッド
回り込み信号として発生する。対向側音響回り込み信号
とハイブリッド回り込み信号とをひとまとめにして対向
側回り込み信号と呼ぶ。対向側回り込み信号は、基地局
空中線220、電話機空中線101、受信側無線部10
2、チャネルデコーダ103、およびスピーチデコーダ
104を介して、第2のディジタル加算器105bに加
えられる。
【0040】第2のディジタル加算器105bでは、こ
の対向側回り込み信号を含む電話機側受話音声信号に、
第2の適応エコーキャンセラ112bからの最適化され
た対向側擬似エコー信号を加算して、対向側回り込み信
号を打ち消す(エコーキャンセリング)演算処理を行
う。
【0041】コントローラ113では、この第2のディ
ジタル加算器105bによるエコーキャンセリング演算
結果を確認し、対向側回り込み信号がなくなる様に第2
の適応エコーキャンセラ112bに最適化指示を出す。
【0042】上述した処理を繰り返し行うことにより、
対向部200で発生した違和感のある対向側回り込み信
号を打ち消すことができる。
【0043】次に、キー操作等によりハンズフリー通話
状態に移行した場合の動作について説明する。この場
合、ハンズフリー制御信号がコントローラ113に供給
される。このハンズフリー制御信号に応答して、コント
ローラ113はスイッチ制御信号と利得制御信号をそれ
ぞれスイッチ回路107およびマイクロホンアンプ11
5へ送出する。スイッチ制御信号に応答して、スイッチ
回路107は、受話経路、すなわち、受話音声信号の流
れをレシーバ111方向から受話スピーカ109方向へ
切り替える。利得制御信号に応答して、マイクロホンア
ンプ115はその利得をハンズフリー通話時の設定に切
り替える。これにより、ハンズフリー通話が可能とな
る。
【0044】このハンズフリー通話中においても、上述
したハンドセット通話時の同様の処理を行うことによ
り、ディジタル方式移動電話機100側において受話ス
ピーカ109から送話マイクロホン114へ回り込んだ
電話機側音響回り込み信号をキャンセルし、また、基地
局221および対向端末回路222内で発生したハイブ
リッド回り込み信号と対向端末ハンドセット223内の
レシーバ211からマイクロホン214へ回り込んだ対
向側音響回り込み信号とからなる対向側回り込み信号を
キャンセルすることができる。
【0045】尚、本発明は上述した実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形・変
更が可能であるのは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ハンドセ
ット通話中、対向部で発生された対向側送話音声音の戻
りを防止できると共に、自分自身が発声した電話機送話
音声音の戻りを防止できる。また、ハンズフリー通話時
にもハンドセット通話時と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるエコーキャンセラ装置
を含むディジタル方式移動電話機とこれに対向する対向
部とを有する移動通信システムを示すブロック図であ
る。
【図2】特開平3−114344号公報に開示された、
従来のハンズフリー携帯電話機の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
100 ディジタル方式移動電話機 101 電話機空中線 102 受信側無線部(RX RF) 103 チャネルデコーダ 104 スピーチデコーダ 105a,105b ディジタル加算器 106 ディジタル/アナログ(D/A)変換器 107 スイッチ(SW)回路 108 スピーカ増幅器 109 受話スピーカ 110 レシーバ増幅器 111 レシーバ 112a,112b 適応エコーキャンセラ 113 コントローラ 114 送話マイクロホン 115 マイクロホンアンプ 116 アナログ/ディジタル(A/D)変換器 117 スピーチコーダ 118 チャネルコーダ 119 送信側無線部(TX RF) 200 対向部 211 レシーバ 214 マイクロホン 220 基地局空中線 221 基地局 222 対向端末回路 223 対向端末ハンドセット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向部から送信されてきた対向側無線送
    話音声電波を受信・復調して得られる受信音声信号をレ
    シーバにより受信音声音に再生すると共に、送話音声音
    を送話マイクロホンによって送話音声信号に変換し、該
    送話音声信号によって搬送波を変調することによって得
    られる電話機側無線送話音声電波を前記対向部へ送信す
    る移動電話機に用いられるエコーキャンセラ装置であっ
    て、該エコーキャンセラ装置は、前記受信音声音が前記
    送話マイクロホンに回り込んだ電話機側音響回り込み信
    号を打ち消すためのものであり、 前記電話機側音響回り込み信号を含む前記送話音声信号
    に電話機側擬似エコー信号を加算して、前記電話機側音
    響回り込み信号を打ち消す演算処理を行う加算器と、 前記受信音声信号に基づいて、前記加算器に送出する前
    記電話機側擬似エコー信号を最適化しながら発生する適
    応エコーキャンセラと、 前記加算器によるエコーキャンセリング演算結果を確認
    し、前記適応エコーキャンセラに最適化指示を出すコン
    トローラとを含むエコーキャンセラ装置。
  2. 【請求項2】 前記移動電話機は、受話スピーカと、該
    受話スピーカと前記レシーバとを切り替えるためのスイ
    ッチ回路と、前記送話マイクロホンから出力された送話
    音声信号を増幅するマイクロホンアンプとを備え、前記
    コントローラは、ハンズフリー制御信号に応答して、前
    記スイッチ回路に対して前記受信音声信号を前記レシー
    バ側から前記受話スピーカ側へ切り替えるように指示す
    ると共に、ゲイン制御信号により前記マイクロホンアン
    プの利得を調整することを特徴とする、請求項1記載の
    エコーキャンセラ装置。
  3. 【請求項3】 対向部から送信されてきた対向側無線送
    話音声電波を受信・復調して得られる受信音声信号をレ
    シーバにより受信音声音に再生すると共に、送話音声音
    を送話マイクロホンによって送話音声信号に変換し、該
    送話音声信号によって搬送波を変調することによって得
    られる電話機側無線送話音声電波を前記対向部へ送信す
    る移動電話機に用いられるエコーキャンセラ装置であっ
    て、該エコーキャンセラ装置は、前記対向局において受
    信された前記電話機側無線送話音声電波が回り込んで得
    られる対向側回り込み信号を打ち消すためのエコーキャ
    ンセラ装置であって、 前記対向側回り込み信号を含む前記受信音声信号に対向
    側擬似エコー信号を加算して、前記対向側回り込み信号
    を打ち消す演算処理を行う加算器と、 前記送話音声信号に基づいて、前記加算器に送出する前
    記対向側擬似エコー信号を最適化しながら発生する適応
    エコーキャンセラと、 前記加算器によるエコーキャンセリング演算結果を確認
    し、前記適応エコーキャンセラに最適化指示を出すコン
    トローラとを含むエコーキャンセラ装置。
  4. 【請求項4】 前記移動電話機は、受話スピーカと、該
    受話スピーカと前記レシーバとを切り替えるためのスイ
    ッチ回路と、前記送話マイクロホンから出力された送話
    音声信号を増幅するマイクロホンアンプとを備え、前記
    コントローラは、ハンズフリー制御信号に応答して、前
    記スイッチ回路に対して前記受信音声信号を前記レシー
    バ側から前記受話スピーカ側へ切り替えるように指示す
    ると共に、ゲイン制御信号により前記マイクロホンアン
    プの利得を調整することを特徴とする、請求項3記載の
    エコーキャンセラ装置。
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