JPH07264023A - ディレー用デバイス及び遅延位相出力装置 - Google Patents

ディレー用デバイス及び遅延位相出力装置

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JPH07264023A
JPH07264023A JP6049285A JP4928594A JPH07264023A JP H07264023 A JPH07264023 A JP H07264023A JP 6049285 A JP6049285 A JP 6049285A JP 4928594 A JP4928594 A JP 4928594A JP H07264023 A JPH07264023 A JP H07264023A
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clock
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光磁気ディスク装置のデータ書き込みのた
め、「レーザ立ち上がり」、「レーザ立ち下がり」、及
び「磁界タイミング」用の3個の遅延位相を出力するに
最適なディレー用デバイスを提供する。 【構成】 このディレー用デバイスは、奇数個のインバ
ータ(Inv1〜Inv15)をリング状に接続したリ
ングオシレータ(22)と、各遅延素子の出力クロック
(d0〜d15)を、入力される各選択信号(Sel〜
Sel″)に応じて取り出す3個のクロック選択回路
(24〜24″)とを備え、各クロック選択回路は、選
択信号の単調増加に対応して、先ず偶数番目の出力クロ
ック(d2,…,d14)の順序、次に奇数番目の出力
クロック(d1,…,d15)の順序で取り出し、こう
して3個の遅延位相を出力することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディレー用デバイス
に関し、特に光磁気ディスク装置にデータを正確に記録
等するために使用する複数の遅延位相を生成するに最適
なディレー用デバイス及びその周辺回路を含めた遅延位
相出力装置に関する。
【0002】(発明の背景)光磁気ディスク装置に高密
度にデータを記録する方法として、レーザパルス発光磁
界変調による方法が知られている。これはディスクに対
して記録する方向に外部磁界をかけ、これにレーザ光を
当てて熱を加えると保磁力が低下し、キューリ点温度T
cではゼロとなる性質を利用している。即ち、半導体レ
ーザ等の光学ヘッドにより光磁気ディスクの記録する箇
所をTc点以上に温度を上げ、外部磁界をかけたまま温
度を下げ、こうして外部磁界の方向に磁化を向けてい
る。
【0003】サンプルサーボ方式など外部クロックであ
るデータクロックを用いてデータを記録する際、ディス
クフォーマット上の正確な位置に記録するために、デー
タクロックに正確な遅延位相を与えてレーザパルスの発
光・消光位置を正確に設定し、また磁界変調データもレ
ーザ発光のタイミングに合わせて別途位相設定を行う必
要がある。
【0004】各々の位相の設定の際には、ディスクの熱
応答による記録ピットの補正、レーザ駆動回路の遅延等
の回路特性の補正、使用時のディスク温度など環境要因
の変化に対する補正などのために、任意に設定が可能な
ディレー用デバイスが求められている。このようなデー
タクロックに対して与える遅延位相は、必要とする補正
量が大きい場合を考慮すると、最大限データクロック1
周期分までの範囲をカバーする必要もある。
【0005】また、データ記録位置の設定のための「レ
ーザ立ち下がり」、レーザパルス幅設定のための「レー
ザ立ち上がり」、及び「レーザ立ち下がり」時点で飽和
磁界が必要なための「磁界タイミング」の少なくとも3
位相を必要とし、こうしてディスク上の記録ピットの正
確な位置が定まる。
【0006】
【従来の技術】
(従来の回路例(1))従来、図1に示すような複数個
の遅延素子DL1,DL2,DL3,…,DL15を直
列に接続し、データクロックDckを初段遅延素子DL
1に入力し、各々の遅延素子から出力される順次遅延さ
れたデータクロックd0,d1,d2,…,d14,d
15を、選択回路(16者択一)2によって選択信号S
elに応じ任意に選択することにより、所望の遅延位相
データクロックDdckを得るディレーライン4が知ら
れている。
【0007】図1に示す従来の回路例(1)では、後述
するような温度等の環境要因による各遅延素子の遅延量
変化の累積が問題になる。
【0008】(従来の回路例(2))次に、現時点では
未だ出願公開されてないが、本願発明者は従来の回路例
(1)の有する温度等による各遅延素子の遅延量変化の
累積の問題を解決したディレーラインを発明し、特願平
5ー337,679号(平成5年12月28日)として
出願した。
【0009】図2に示すように、この従来の回路例
(2)は内部にPLLをもつディレーライン6であっ
て、入力電圧に応じて遅延量が制御される複数個の遅延
素子DL1〜D16と、PLLを利用した位相を合わせ
手段8と、データクロックDckを初段遅延素子DL1
に入力し各々の遅延素子から出力される順次遅延された
データクロックd0,d1,d2,…,d14,d15
を、選択信号Selに応じて任意に選択する選択回路1
0とを備える。ここで、位相合わせ手段8は、位相比較
器(PC)12、ループフィルタ(LPF)14及び電
圧制御部(VC)16を有している。
【0010】このディレーライン6の構成によれば、位
相合わせ手段8を有しているので、初段入力クロックd
0と最終段出力クロックd16の位相が常時一致するよ
うに制御され、遅延素子DLの温度等による遅延量変化
の累積の問題が解決される。
【0011】(従来の回路例(3))上述した従来の回
路例(2)は、このデレーライン6が使用される光磁気
ディスク装置全体を考慮すると(図5参照)、その詳細
を図4Aに示すように、このディレーライン6の前段に
はPLL回路18が有り、PLL回路18と、(内部に
位相合わせ手段8をもった)ディレーライン6(図2)
とは実質的に同じような回路ブロックが存在し冗長にな
る。
【0012】そこで、これも現時点では未だ出願公開さ
れてないが、本願発明者は従来の回路例(2)の有する
前段のPLL回路18とディレーライン6との回路の冗
長性を解消した電圧制御発振器20を発明し、特願平5
ー337,345号(平成5年12月28日)として出
願した。
【0013】図3に示すように、この従来の回路例
(3)は内部にリングオシレータ22を有する電圧制御
発振器20であって、入力電圧に応じて遅延量が制御さ
れ、最終段の15番目インバータInv15の出力d1
5を初段インバータInv1の入力d0としている奇数
個のインバータInv1〜Inv15がリング状に接続
されるリングオシレータ22と、各インバータInvか
ら出力されるデータクロックd1〜d15(=d0)
を、選択信号Selに応じて任意に選択する選択回路2
4とを備える。
【0014】この選択回路24は、従来の回路例(1)
及び(2)と異なりクロックの選択方法に特徴がある。
即ち、選択信号Selの単調増加に対応して、最初に偶
数番目のインバータの出力端子に現れるデータクロック
d2,d4,…,d14の順序、次に奇数番目のインバ
ータの出力端子に現れるデータクロックd1,d3,
…,d13の順序で取り出している。
【0015】この従来の回路例(3)によれば、この電
圧制御発振器20の周辺回路は図4Bに示すようにな
り、図4Aの従来の回路例(2)を使用した場合の周辺
回路と比較すると、図4BのPLL回路34の中の電圧
制御発振器20が、図4Aの電圧制御発振器(Osc)
30とディレーライン(DL)6とを兼ね備え、PLL
回路18とディレーライン6とを統合した構成となり、
回路の冗長性を回避している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の回路例(1)
(図1)は、遅延素子の環境要因(例えば、温度)によ
る性能変化を補償することは困難なため、遅延位相のデ
ータクロックDdckの位相が設定値からズレてしま
う。例えば、使用時の温度変化範囲に対して、各遅延素
子DLの遅延量特性の変化が± d[nsec]ある場
合、遅延素子DLを(n−1)段通ったデータクロック
dn−1は、設定値に対し最大で±(n−1)d[ns
ec]のズレが生じるという問題点がある。
【0017】従来の回路例(2)は、この遅延量変化の
累積の問題点は解決している。しかし、この従来の回路
例(2)(図2)は、上述したように、PLL回路の冗
長性の問題点がある。
【0018】更にこの従来の回路例(2)は、遅延位相
のデータクロックDdckは単一であるのに対し、上述
のように光磁気ディスク装置はデータ記録の際に、「レ
ーザ立ち上がり」、「レーザ立ち下がり」、及び「磁界
タイミング」という少なくても3個の遅延位相(位相変
数)を必要としているため、例え遅延素子列に入力する
データクロックDck(基準クロック)をどれかに合わ
せたとしても、少なくても残り2つの遅延位相のデータ
クロックDdckが必要となる。
【0019】このために今までは、図2に示すディレー
ライン6を必要な遅延位相の個数だけ別個に、例えばこ
の場合には「レーザ立ち上がり」,「レーザ立ち下が
り」及び「磁界タイミング」用の3個用意しなければな
らないという問題点を有していた。
【0020】次に、従来の回路例(3)(図3)は、上
述したように、PLL回路の冗長性の問題点は解決して
いる。しかし、この従来の回路例(3)にも、例えば
「レーザ立ち上がり」、「レーザ立ち下がり」、及び
「磁界タイミング」という少なくても3個の遅延位相
(位相変数)を必要とする場合に、図3に示す電圧制御
発振器20を別個に3個用意しなければならないという
問題点を有していた。
【0021】そこでこの発明は、従来の回路例(2)及
び(3)を更に改良したものであり、これら従来の回路
例に伴う、遅延位相の個数だけ別個にディレーライン6
または電圧制御発振器20を用意しなければならない問
題点を解決することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係るディレー
用デバイスは、例えば図7に示すように、直列に接続さ
れた複数段の遅延量可変な遅延素子(DL1〜DL1
6)と、該遅延量を制御して、該遅延素子の初段入力ク
ロック(Dck=d0)と最終段出力クロック(d1
6)との位相を合わせる位相合わせ手段(8)と、任意
の段の遅延素子の出力クロック(d)を、入力される各
選択信号(Sel〜Sel″)に対応して選択的に取り
出す複数個のクロック選択手段(10〜10″)とを備
え、複数の遅延位相(Ddck〜Ddck″)を出力可
能となる。
【0023】更に、このディレーデバイス(54)は、
各々の遅延素子(DL)が、等しい特性をもつ偶数個の
インバータ(Inv1,Inv2)を有している。
【0024】この発明に係る遅延位相出力装置は、例え
ば図8に示すように、選択信号設定回路(52)、ディ
レー用デバイス(54)及びレーザ駆動パルス形成回路
(56)を備えて、選択信号設定回路(52)は、各選
択信号(Sel〜Sel″)を一時的に設定しディレー
用デバイス(54)に出力する複数個のレジスタ(72
〜72″)を有し、ディレー用デバイス(54)は、直
列に接続された複数段の遅延量可変な遅延素子と、該遅
延量を制御して該遅延素子の初段入力クロックと最終段
出力クロックとの位相を合わせる位相合わせ手段と、任
意の段の遅延素子の出力クロックを各選択信号(Sel
〜Sel″)に対応して選択的に取り出す複数個のクロ
ック選択手段とを有して、複数の遅延位相(Ddck〜
Ddck″)を出力可能であり、レーザ駆動パルス形成
回路(56)は、「レーザ立ち上がり」を決定する遅延
位相のクロック(Ddck)及び「レーザ立ち下がり」
を決定する遅延位相のクロック(Ddck′)を受けて
レーザ駆動信号LDPを形成する。
【0025】この発明に係る別のディレー用デバイス
は、例えば図10〜図11に示すように、入力電圧に応
じて遅延量が制御され、反転機能を有する奇数個の遅延
素子(Inv1〜Inv15)がリング状に接続される
リングオシレータ(22)と、各遅延素子(Inv1〜
Inv15)の出力端子に現れるクロック(d1〜d1
5)を、入力される各選択信号(Sel〜Sel″)に
応じて選択的に取り出す複数個のクロック選択回路(2
4〜24″)とを備え、各々のクロック選択回路(24
〜24″)は、選択信号(Sel〜Sel″)の単調増
加に対応して、先ず偶数番目の遅延素子の出力端子に現
れるクロック(d2,d4,…,d14)の順序、次に
奇数番目の遅延素子の出力端子に現れるクロック(d
1,d3,…,d15)の順序で取り出し、こうして複
数個のクロック選択回路(24〜24″)によって、複
数の遅延位相(Ddck〜Ddck″)を出力すること
ができる。
【0026】更に、このディレー用デバイスは、遅延素
子がインバータ(Inv)から構成される。
【0027】この発明に係る別の遅延位相出力装置(6
8)は、例えば図12に示すように、選択信号設定回路
(52)、ディレー用デバイス(70)及びレーザ駆動
パルス形成回路(54)を備え、選択信号設定回路(5
2)は、各選択信号(Sel〜Sel″)を一時的に設
定しディレー用デバイス(70)に出力する複数個のレ
ジスタ(72〜72″)を有し、ディレー用デバイス
(70)は、入力電圧に応じて遅延量が制御され、反転
機能を有する奇数個の遅延素子がリング状に接続される
リングオシレータと、各遅延素子の出力端子に現れるク
ロックを、入力される各選択信号(Sel〜Sel″)
に応じて選択的に取り出す複数個のクロック選択回路と
を有し、クロック選択回路の各々は、該クロック選択回
路に供給される選択信号の単調増加に対応して、先ず偶
数番目の遅延素子の出力端子に現れるクロックの順序、
次に奇数番目の遅延素子の出力端子に現れるクロックの
順序で取り出し、こうして複数個のクロック選択回路に
よって複数の遅延位相(Ddck〜Ddck″)を出力
可能であり、レーザ駆動パルス形成回路(54)は、
「レーザ立ち上がり」を決定する遅延位相のクロック
(Ddck)及び「レーザ立ち下がり」を決定する遅延
位相のクロック(Ddck′)を受けてレーザ駆動信号
を形成する。
【0028】
【作用】この発明に係るディレー用デバイスは、遅延素
子列の初段入力クロックと最終段出力クロックの位相を
位相合わせ手段により合わせて、遅延量の変化を防止
し、遅延素子の各段の出力クロックを選択信号に応じて
選択する選択回路が複数個備えられているので、複数の
遅延位相が得られる。この発明に係る遅延位相出力装置
は、このディレー用デバイスを利用し、その全段に選択
信号を設定する回路、後段にレーザ駆動パルス形成回路
を備え、上述の複数の遅延位相から、例えば光磁気ディ
スク装置に必要な「レーザ立ち上がり」、「レーザ立ち
下がり」、磁界印加等に用いるの複数の遅延位相が得ら
れる。
【0029】
【実施例】以下に、図面を参照してこの発明に係る複数
の遅延位相(位相変数)を出力可能なディレー用デバイ
ス及び周辺回路を含めた遅延位相出力装置の実施例につ
いて詳細に説明する。
【0030】(光磁気ディスク装置の回路構成)図5を
用いて、この発明に係るディレー用デバイス(請求項
1)及び遅延位相出力装置(請求項3)が使用される光
磁気ディスク装置36の関連部分について簡単に説明す
る。
【0031】符号38は光磁気ディスクであり、スピン
ドルモータ40によって、例えば角速度一定(CAV)
で回転駆動されている。光磁気ディスク38のサーボ方
式としては、周知のサンプルサーボ方式が採用されてい
る。
【0032】光磁気ディスク38のサーボバイトにプリ
フォーマットされているクロックピットから光学ヘッド
(H)42によって再生される信号Pprfは、RFア
ンプ44及び再生信号処理回路46を介して、PLL回
路18に供給される。PLL回路18は、クロックピッ
トの再生信号に同期したデータクロックDckをこの発
明に係る遅延位相出力装置50に出力する。
【0033】この遅延位相出力装置50には、これもま
たこの発明に係る複数の遅延位相を出力可能なディレー
用デバイス54を内蔵する。このディレー用デバイス5
4では、データ記録の際に必要な、「レーザ立ち上が
り」、「レーザ立ち下がり」、及び「磁界タイミング」
という3つの遅延位相を発生する。この内「磁界タイミ
ング」遅延位相から形成された磁気ヘッド駆動パルスM
HDPがプリエンコーダ58に供給され、「レーザ立ち
上がり」遅延位相と「レーザ立ち下がり」遅延位相はL
DP形成回路56に供給されここで形成されたレーザ駆
動パルスLDPがレーザ駆動回路60に供給される。
【0034】一方、ホストコンピュータ(図示せず。)
からの記録データ(NRZデータ)Dinが、プリエン
コーダ58に供給されている。
【0035】こうして、遅延位相出力装置50のディレ
ー用デバイス54よりプリエンコーダ58に供給される
所定の遅延された磁気ヘッド駆動パルスMHDPに同期
して、記録データDinがNRZI系列のデータに変調
され、磁気ヘッド駆動回路62に供給される。そして、
外部磁界発生用の磁気ヘッド(MH)64によりこの変
調データに対応した磁界が磁気ヘッド駆動パルスMHD
Pに同期して発生され、光磁気ディスク38の記録すべ
きピット上に飽和磁界として印加される。
【0036】この磁界印加の間に、遅延位相出力装置5
0のレーザ駆動パルス形成回路56からレーザ駆動回路
60に対して、所定の遅延を有し且つレーザパルス幅が
設定されたレーザ駆動パルスLDPが供給される。この
レーザ駆動パルスLDPに同期して、光学ヘッド(H)
42は光磁気ディスク38に対してレーザビームの照射
を、「レーザ立ち下がり」時点で飽和磁界が印加されて
いるタイミングで間欠的に行う。
【0037】このように、磁気ヘッド64による変調デ
ータ磁界の印加と光学ヘッド42によるレーザビーム照
射の共働により、記録すべきピット上にこの変調データ
が正確に記録される。
【0038】この結果、連続的なレーザビーム照射の場
合に比較して、記録ピットはきれいである。なぜなら磁
界データの過渡状態(不安定、グレーな状態)において
は光磁気記録(熱記録)が行われないからである。
【0039】光磁気ディスク装置36のその他の部分
は、この発明に係る複数の遅延位相を出力可能なディレ
ー用デバイス54及び遅延位相出力装置50の理解には
不要なため省略する。この発明は、上述のような光ディ
スク装置36に最適な複数の遅延位相を出力可能なディ
レー用デバイス54(請求項1)及びその周辺回路を含
んだ遅延位相出力装置50(請求項3)を提供する。
【0040】この代わりに、別の態様の光磁気ディスク
装置に用いられるディレー用デバイス及び遅延位相出力
装置がある。この別の態様のディレー用デバイス(請求
項4)は図6に示すような光磁気ディスク装置66に使
用できる。光磁気ディスク装置66は、図5の光磁気デ
ィスク装置36と比較すると、(従来の回路例(2)と
(3)の関係と同様に、)図5のPLL回路18及び遅
延位相出力装置50を兼ね備えた、電圧制御発振器(V
CO)を用いたディレー用デバイス70を有する遅延位
相出力装置68が設けられている。
【0041】この遅延位相出力装置68では、電圧制御
発振器(VCO)を用いたディレー用デバイス70は、
図5の遅延位相出力装置50のディレー用デバイス54
と同様に、データ記録の際に必要な「レーザ立ち上が
り」、「レーザ立ち下がり」、及び「磁界タイミング」
という3つの遅延位相を発生する。図5の光磁気ディス
ク装置36と同様に、この内「磁界タイミング」遅延位
相から形成された磁気ヘッド駆動パルスMHDPがプリ
エンコーダ58に供給され、「レーザ立ち上がり」遅延
位相と「レーザ立ち下がり」遅延位相はLDP形成回路
56に供給されレーザ駆動パルスLDPを形成しレーザ
駆動回路60に供給される。
【0042】その他の部分は、図5の光磁気ディスク装
置36と同様であるため、説明を省略する。
【0043】従ってこの発明は、上述のような光ディス
ク装置66に最適な複数の遅延位相を出力可能なVCO
を用いたディレー用デバイス70(請求項4)及びその
周辺回路を含んだ遅延位相出力装置68(請求項6)を
も提供するものである。
【0044】[この発明に係るディレー用デバイス]図
7は、この発明に係るディレー用デバイス54の実施例
の回路構成を示す図であり、図5の光磁気ディスク装置
36からみると符号54のブロックに対応している。ま
た従来の回路例(2)(図2)を改良した技術であり、
選択回路10を複数個設けた点に特徴がある。
【0045】このディレー用デバイス54は、破線枠で
示す複数個(段数)の遅延素子DL1,DL2,DL
3,…,DL15,DL16と、位相合わせ手段8とし
ての位相比較器(PC)12、ループフィルタ(LP
F)14及び電圧制御部(VC)16と、例えば3個の
選択回路(16者択1)10,10′,10″とを備え
ている。選択回路の個数は、使用する装置が必要とする
遅延位相の数に同じであり、この光磁気ディスク装置3
6の場合は「レーザ立ち上がり」、「レーザ立ち下が
り」、「磁界タイミング」の3つである。
【0046】(遅延素子)このディレー用デバイス54
は、これを利用する装置、例えば光磁気ディスク装置6
2が必要とする遅延位相の分解能t/n(但し、tは入
力する基準データクロックの周期)に基づきその個数
(段数)が決定されたn個の破線枠で表わす遅延素子
(DL)を図中左から右に順番にDL1,DL2,DL
3,…,DLnと直列に接続した遅延素子列である。
【0047】例えば、図7では、光磁気ディスク装置の
要求性能から、例えばデータクロック1周期tの16分
の1の位相分解能t/16が必要とされ、遅延素子をD
L1〜DL16として16個設けられている。
【0048】この各遅延素子DLは、電圧制御部16か
らの電源電圧により遅延量が可変であるため、前段のP
LL回路18(図5)からの基準データクロックDck
が、各遅延素子DL1〜DL16の各段においてその1
周期tの1/16ずつ順次遅延され、データクロックd
1〜d16(=d0)として出力される。
【0049】具体的には図7に示すように、1個の遅延
素子(例えば、DL2)は、偶数個(例えば、2個)の
等しい特性をもつインバータ(例えば、Inv21とI
nv22)からなっている。これらインバータInv
は、与えられる電源電圧によって遅延時間特性が略直線
的に変化する電子部品であり、例えばMOS型ICから
なるのが望ましい。この遅延素子列の初段遅延素子DL
1に対し、基準データクロックDckが入力される。
【0050】この発明の特徴の1つに、各段の遅延素子
DLの出力が、同じ特性をもつインバータ(例えば、I
nv21とInv22の組合わせ)からの出力であり、
回路構成上の差異がなく遅延位相分解能t/nが均一に
なることが挙げられる。また各段の遅延素子DLの出力
が、順次遅延された同じデューティ比(H/t、即ち、
論理ハイレベル「1」と1周期の比)のパルスとして把
握できるので、例えば1つおきの出力に反転素子を挿入
する等の余分な信号処理が不要である。
【0051】(位相合わせ手段)図7に示すように、こ
の発明に係るディレー用デバイス54は、図1の従来の
回路例(1)のディレーライン4と異なり、遅延素子D
Lの列を電圧制御発振器(VCO)とした場合のPLL
(フェーズロックループ)の思想を利用した位相合わせ
手段8を有している。
【0052】位相比較器(PC)12に対し、初段入力
のデータクロックd0(=Dck)と最終段出力のデー
タクロックd16を入力し、位相比較器12はこれらク
ロックの位相の比較を行い、その誤差に比例した位相誤
差信号Errorをループフィルタ(LPF)24に供
給する。ループフィルタ14は、主に低域フィルタから
なり位相誤差Errorを直流電圧化処理して電圧制御
部(VC)16に供給する。
【0053】電圧制御部16は主に遅延素子DL(イン
バータInvの組合わせ)に適合するよう処理し、この
位相誤差Errorを減少しゼロにするように遅延素子
DLに対する出力電圧を制御して、これを遅延時間制御
用の電源電圧として各々のインバータInvに対して供
給する。こうして各インバータInvの遅延時間は制御
され、初段入力クロックd0と最終段出力クロックd1
6は常時一致する。この結果、従来の回路例(1)のよ
うに位相合わせ手段を設けて無い場合に、例えば温度の
ような環境要因による性能変化のための遅延量の変化の
累積が発生するのを回避できる。
【0054】(クロック選択手段)図2で説明した従来
の回路例(2)に比較して、この発明の特徴はクロック
手段にある。即ち、3種類の所定の遅延した出力データ
クロックDdck,Ddck′,Ddck″を得るため
に、3個の選択回路10,10′,10″が遅延素子列
に対して並列的な形式で設けられている。例えば、「レ
ーザ立ち上がり」のため選択回路10、「レーザ立ち下
がり」のため選択回路10′、「磁界タイミング」のた
め選択回路10″である。
【0055】これら選択回路10〜10″は実質的に同
じであり、同じマルチプレクサ作用を奏しているで、そ
の内の1つの選択回路10を中心に説明する。この「レ
ーザ立ち上がり」用の選択回路10に対して、初段遅延
素子DL1の入力端の前の分岐点n0からデータ入力ク
ロックd0(=入力データクロックDck)が、第1段
遅延素子DL1と第2段遅延素子DL2の間の分岐点n
1からデータクロックd1が、第2段遅延素子DL2と
第3段遅延素子DL3の間の分岐点n2からデータクロ
ックd2が、それぞれ入力する。順次同様な回路構成を
繰り返すことにより、第15段遅延素子DL15と最終
の第16段遅延素子DL16の間の分岐点n15からデ
ータクロックd15が入力する。なお、選択回路10′
及び10″に対しても同様に、d0〜d15が入力して
いる。
【0056】この選択回路10は、4ビットからなるデ
ータクロック選択信号Selによって、複数個の遅延さ
れたデータクロックd0〜d15の中より特定の1つの
クロックを選び出すマルチプレクサ機能を有する。選択
信号Selは、光磁気ディスク38(図5)の内周付近
にある試し書き領域に対する試し書きの結果に応じて、
そのディスク38に適合した「レーザ立ち上がり」の選
択信号Selが供給される。選択信号Selによって、
複数個の遅延されたデータクロックd0〜d15の中よ
り特定の1つを選び出し、「レーザ立ち上がり」を定め
る所定の遅延されたデータクロックDdckとして出力
する。
【0057】なお選択回路10′は、「レーザ立ち下が
り」を決定するため選択信号Sel′が入力し、所定の
遅延したデータクロックDdck′が出力する点を除け
ば、選択回路10と同様である。
【0058】また選択回路10″は、「磁界タイミン
グ」を決定するため選択信号Sel″が入力し、所定の
遅延したデータクロックDdck″が出力する点を除け
ば、選択回路10と同様である。
【0059】以上が、図5に示すディレー用デバイス5
4の内容である。次に、このディレー用デバイス54の
応用例として、周辺回路であるSEL設定回路52及び
LDP形成回路56を含んだ遅延位相出力装置50につ
いて説明する。
【0060】[この発明に係る遅延位相出力装置]この
発明に係る遅延位相出力装置50は、上述のディレー用
デバイス54を用いた応用例である。図8に示すよう
に、遅延位相出力装置50は、上述のディレー用デバイ
ス54と、その前段にある3個のレジスタ72,7
2′,72″からなるSEL設定回路52と、後段にあ
る2個のFF74,76、例えばD−FFを有するLD
P形成回路56とからなっている。2個のFF74,7
6のデータ入力端子Dは論理ハイレベル「1」にクラン
プされている。
【0061】図7で説明したように、ディレー用デバイ
ス54に対して、前段のPLL回路18から基準データ
クロックDckと、選択信号Sel〜Sel″とが入力
する。これら選択信号Sel〜Sel″は、図5で記録
データDinが蓄積されていると説明したホストコンピ
ュータ(図示せず。)または専用のDSP(ディジタル
・シグナル・プロセッサ(図示せず。))からCPUバ
ス78などを通して、SEL設定回路52のレジスタ7
2〜72″に夫々設定され、ディレー用デバイス54に
夫々入力される。選択信号Sel〜Sel″がディレー
用デバイス40に出力される毎に、各レジスタ72〜7
2″のリセット端子Rにリセット信号が供給されその内
容がリセットされる。
【0062】ディレー用デバイス54では、上述のよう
に基準データクロックDckからその中の遅延素子DL
により1周期の1/16ずつ順次遅延した16種の遅延
したデータクロックdが生成されている。これに対し、
レジスタからの「レーザ立ち上がり」用の選択信号Se
lに対応して所定の遅延したデータクロックdが選択さ
れ、FF76のクロック入力端子Cpに「レーザ立ち上
がり」の遅延位相Ddckとして供給さる。
【0063】同様に、レジスタ72′からの「レーザ立
ち下がり」用の選択信号Sel′に対応して遅延したデ
ータクロックDdck′が選択され、FF74のクロッ
ク入力端子Cpに「レーザ立ち下がり」の遅延位相Dd
ck′として供給さる。
【0064】更に同様に、レジスタ72″からの「磁界
タイミング」用の選択信号Sel″に対応して所定の遅
延したデータクロックDdck″が選択され、これは直
接に図5のプリエンコーダ46に「磁界タイミング」の
磁気ヘッド駆動パルスMHDP(=遅延位相Ddc
k″)として供給される。
【0065】「レーザ立ち上がり」の遅延位相Ddck
と「レーザ立ち下がり」の遅延位相Ddck′を受けた
LDP形成回路56は、次のように作用する。先ず下段
のFF76の出力Qが論理ローレベル「0」とすると、
これが上段のFF74のリセット端子/Rに供給され上
段のFF74はリセット状態にある。上段の/Q(Qの
反転出力)は論理ハイレベル「1」で、これが下段のF
F76のリセット端子/Rに供給されて下段のFF76
はリセット状態にない。この状態で、下段のFF76の
クロック端子Cpに「レーザ立ち上がり」用の遅延信号
Ddckが供給されるとQ端子からの出力が論理ハイレ
ベル「1」になりレーザ駆動パルスLDPが立ち上が
る。
【0066】このタイミングで上段のFF74のリセッ
ト端子/Rに論理ハイレベル「1」が供給され上段のF
F74はリセットが解除され、「レーザ立ち下がり」信
号用データクロックDdck′待ちの状態になる。「レ
ーザ立ち下がり」信号用データクロックDdck′が上
段のFF74のクロック端子Cpに入ると出力/Qは論
理ローレベル「0」になり、下段のFF76のリセット
端子/Rに供給され下段のFFがリセット状態にされ、
レーザ駆動信号LDPが論理ローレベル「0」になる。
【0067】このタイミングでまた上段のFF74がリ
セットされ「レーザ立ち下がり」入力Ddck′を禁止
する。以上により、所定の遅延を持ち且つ特定のレーザ
幅が設定されたレーザ駆動パルスLDPが形成され、レ
ーザ駆動回路60(図5)に供給される。
【0068】(作用)図9は、PLL回路18の出力D
ck(図5及び図7)、ディレー用デバイス54の各遅
延素子DLの出力するデータクロックd1〜d16(=
Dck)(図7)、レーザ駆動パルスLDP(図8)の
タイミングを表したものである。図5のPLL回路18
から基準データクロックDckが(遅延位相出力装置5
0の中にある)ディレー用デバイス54の遅延素子列の
初段に供給される。
【0069】次に図7で説明したように、遅延素子列の
各段からはDck(=d0)に対して順次t/n(図で
は、t/16)だけ遅延されたデータクロックd1〜d
16(=d0)が出力される。ここで、遅延t/nは、
インバータInvの2段分、即ち「立ち上がりエッジ→
立ち下がりエッジ→立ち上がりエッジ」分の遅延量であ
る。
【0070】図9の例では、レーザ駆動パルスLDP
は、「レーザ立ち上がり」の決定に(d0から(t/1
6)の2段分だけ遅延した)d2を使用している。また
「レーザ立ち下がり」の決定に(このd2から(t/1
6)の6段分だけ遅延した)d8を使用している。
【0071】これに共働する「磁界タイミング」に決定
には、「レーザ立ち下がり」d8の時点で飽和磁界が発
生しているようにd2またはd3が選択される。
【0072】[この発明に係る別のディレー用デバイ
ス]図10は、この発明に係る別のディレー用デバイス
70の実施例の回路構成を示す図であり、図6の光磁気
ディスク装置66全体からみると符号68のブロック内
のディレー用デバイス70に対応している。この別のデ
ィレー用デバイス70は、従来の回路例(3)を改良し
た技術であり、複数個の選択回路24〜24″を設けた
点に特徴がある。
【0073】この(従来の回路例(3)を改良した)デ
ィレー用デバイス70と図7の(従来の回路例(2)を
改良した)ディレー用デバイス54との相違は、図4A
と図4Bとの比較から容易に理解される。なお、図4A
と図4Bは、従来の回路例(2)と従来の回路例(3)
との比較説明のために用意されたものであり、以下の説
明においては、図4Aでは(ディレーライン6を遅延位
相出力装置50と)、(選択信号SELを選択信号SE
L〜SEL″と)、(出力Ddckを出力Ddck〜D
dck″と)夫々読み変え、図4Bの(電圧制御発振器
Osc20を遅延位相出力装置70と)、(選択信号S
ELを選択信号SEL〜SEL″と)、(出力Ddck
を出力Ddck〜Ddck″と)夫々読み変え願いた
い。
【0074】図4Aに示すように、クロックピットより
再生される基準クロックRef clkが、破線枠のP
LL回路18と遅延位相出力装置54の直列回路に供給
される。このPLL回路18では、位相比較器(PC)
24、ループフィルタ(LPF)26、電圧制御部(V
C)28及び発振器(Osc)30が直列に接続され、
発振器30の出力を分周器(1/m)32を介して位相
比較器24に帰還して、PLL(フェーズ・ロック・ル
ープ)作用により入力基準クロックRef clkの周
期の1/mの周期のデータクロックDckを生成してい
る。
【0075】このデータクロックDckが供給される遅
延位相出力装置54も、図7を用いて説明したように内
部にPLL(位相合わせ手段8)を有している。
【0076】従って、図7で示す位相合わせ手段8の位
相比較器(PC)12、ループフィルタ(LPF)14
及び電圧制御部(VC)16は、図4AのPLL回路1
8の位相比較器(PC)24、ループフィルタ(LP
F)26及び電圧制御部(VC)28と冗長となってい
る。
【0077】そこで図4Bに示すように、この発明に係
る別の遅延位相出力装置68は、図4Aの発振器30と
遅延位相出力装置54を兼ね備えた機能を奏し、こうし
てPLL回路の重複を回避している。
【0078】図4Bに示すように、クロックピットより
再生される基準クロックRef clkが、破線枠のP
LL回路34に供給される。このPLL回路34では、
位相比較器(PC)24、ループフィルタ(LPF)2
6、電圧制御部(VC)28及び別の遅延位相出力装置
68が直列に接続され、遅延位相出力装置68の出力を
分周器(1/m)32を介して位相比較器24に帰還し
て、PLL(フェーズ・ロック・ループ)作用により入
力基準クロックRef clkの周期の1/mの周期の
データクロックDckを生成している。
【0079】即ち、遅延位相出力装置68は全体とし
て、電圧制御部28から(各遅延素子の遅延量制御用
の)電圧が供給され、選択信号Sel〜Sel″に応じ
て任意所定の遅延されたデータクロックDdck〜Dd
ck″を夫々出力する。この遅延位相出力装置68は、
選択信号設定回路52、ディレー用デバイス70及びレ
ーザ駆動パルス形成回路56を有し、次にこのディレー
用デバイス70について説明する。
【0080】図10に示すように、ディレー用デバイス
70の具体的的な回路構成は、リングオシレータ22と
3個の選択回路(15者択一)24,24′,24″か
らなる。
【0081】(リングオシレータ)リングオシレータ2
2は、これを利用する装置、例えば光磁気ディスク装置
66が必要とする分解能t/nに基づきその個数(段
数)が決定された複数段の遅延素子をリング状に接続し
てPLLを構成する。
【0082】遅延素子としては、例えばインバータIn
vを用い、性能が等しい複数個のインバータInv1,
Inv2,Inv3,Inv4,……,Invn(図で
は、n=15)をリング状に接続する。前段の電圧制御
部(VC)28(図4B)から、各インバータInvへ
遅延量制御電圧が供給されインバータの遅延量を制御
し、最終段インバータInv15の出力d15が初段イ
ンバータInv1の入力d0になるようにする。
【0083】リングオシレータ22は電圧制御発振器
(VCO)の作用を有し、ここで発振するためにはnは
奇数個でなければならない。各段からはクロック周期t
を段数分n(図6では、段数は15)に分割した位相遅
延クロックd1〜d15(=d0)が夫々得られる。イ
ンバータInvの総数nは奇数個であるため、最終段出
力d15を初段入力d0とすると入力は反転入力にな
る。
【0084】ここで注意しなければならないことは、初
段インバータの入力d0に対する最終段インバータの出
力d15の遅延量は、この電圧制御発振器22で発振す
るデータクロックDckの周期tの1/2に相当するこ
とである(図13のd0とd15)。しかし、各地遅延
素子の出力d1〜d15(=d0)から順次遅延し且つ
最大では1周期分t遅延した位相量を選択できるのは、
後で述べるように、選択回路24,24′,24″によ
る選択の方法に特徴があるからである。
【0085】また、この発明に係るディレー用デバイス
70の特徴の1つに、ディレー用デバイス54(図7)
と同様に、各段の遅延素子の出力が同じ特性をもつイン
バータInvからの出力であり、回路上の差異がなく遅
延位相分解能が均一になることが挙げられる。
【0086】このリングオシレータ22の最終段出力D
ck(=d15)は、分周器(1/m)32(図4B)
にも送られる。
【0087】各段のインバータInvの出力である順次
遅延されたデータクロックd1,d2,d3,…,d1
3,d14,d15(=d0)が、次に述べる選択回路
24,24′,24″に夫々供給される。
【0088】(選択回路)図2で説明した従来の回路例
(3)に比較して、この発明の特徴はクロック選択回路
にある。即ち、3種類の遅延位相のデータクロックDd
ck〜Ddck″を得るために、3個の選択回路24,
24′,24″がリングオシレータ22に対して並列的
な形式で設けられている。例えば、「レーザ立ち上が
り」のため選択回路24、「レーザ立ち下がり」のため
選択回路24′、「磁界タイミング」のため選択回路2
4″である。
【0089】これら選択回路24〜24″は実質的に同
じであり、同じマルチプレクサ作用を奏しているで、そ
の内の1つの選択回路24を中心に説明する。
【0090】図10に示す選択回路(15者択一)24
により、各段のインバータInvからの順次遅延された
データクロックd1〜d15(=d0)の中から、「レ
ーザ立ち上がり」用選択信号Selに対応して選択され
た1つのデータクロックが位相遅延クロックDdckと
して出力される。
【0091】クロック選択信号Selは、上述のよう
に、光磁気ディスク66(図6)の試し書きの結果に応
じて「レーザ立ち上がり」に最適な遅延された選択信号
Selが生成されている。
【0092】図11は、この選択回路24の詳細が示さ
れており、これを用いて、選択回路24における選択方
法を説明する。
【0093】選択回路24は、デコーダ78、複数個
(図10では15個)のANDゲート80及び1個のO
Rゲート82を有している。リングオシレータ22のイ
ンバータInv1個(図10)に対してANDゲート1
個が対応し、従ってANDゲートの個数はインバータの
個数n(図10では、15個)と同数である。
【0094】インバータInvの出力のデータクロック
(例えば、dn)は、対応するANDゲート80(例え
ば、n番目のANDゲート)の一方の入力端に夫々供給
される。
【0095】全てのANDゲート80の他方の入力端に
は、デコーダ78からの出力が夫々供給されている。
【0096】デコーダ78に対して、選択信号Selが
供給され、デコーダ78は出力信号iに、表1に従って
論理ハイレベル「1」が供給され、他は論理ローレベル
「0」が出力される。
【0097】
【表1】 選択信号Sel 力信号i 0000 i=2 0001 i=4 0010 i=6 0011 i=8 0100 i=10 0101 i=12 0110 i=14 0111 i=1 1000 i=3 1001 i=5 1010 i=7 1011 i=9 1100 i=11 1101 i=13 1111 i=15(即ち、i=0)
【0098】即ち、選択信号Selの単調増加に対応し
て、偶数列の第2,4,……,n−1番目の出力i、次
に奇数列の第1,3,5,……,n番目の出力iが選び
出され、選び出された出力のみに論理ハイレベル「1」
が出力される
【0099】全てのANDゲート80の出力はORゲー
ト82に供給され、こうしてこのORゲート82は選択
信号Selに対応した所定の遅延されたデータクロック
Ddckを出力する。
【0100】この出力順序は、d2i(modulo
n)として表現される。即ち、2iをnで割った余りが
出力順序となる。例えば、15個の内の3番目では、
(2×3)/15=0(商)…6(余り)となりd6が
出力となり、15個の内の9番目では、(2×9)/1
5=1(商)…3(余り)となりd3が出力となる。
【0101】尚、上述の実施例では、遅延量の順序をク
ロックd2,d4,…,d12,d14,d1,d3,
…,d13,d15(=d0)として説明しているが、
d15とd0は一致しているので、遅延量ゼロを1番目
として遅延量の順序をクロックd0,d2,…,d1
2,d14,d1,d3,…,d13と把握しても同じ
ことである。
【0102】選択回路24′は、「レーザ立ち下がり」
を決定するため選択信号Sel′が入力し、所定の遅延
したデータクロックDdck′が選択され出力する点を
除けば、選択回路24と同様である。
【0103】
【0104】選択回路24″は、「磁界タイミング」を
決定するため選択信号Sel″が入力し、所定の遅延し
たデータクロックDdck″が選択され出力する点を除
けば、選択回路24と同様である。
【0105】以上が、図10に示すディレー用デバイス
70の内容である。
【0106】次に、このディレー用デバイス70の応用
例として、その周辺回路であるSEL設定回路52及び
LDP形成回路54を含んだ遅延位相出力装置68につ
いて説明する。
【0107】[この発明に係る遅延位相出力装置]この
発明に係る別の遅延位相出力装置68は、上述のVCO
を用いたディレー用デバイス70の応用例である。ま
た、このディレー用デバイス70の周辺回路であるSE
L設定回路52とLDP形成回路54は、図8で説明し
た遅延位相出力装置50に用いられているSEL設定回
路52とLDP形成回路56と同じである。従って要点
のみ簡単に説明する。
【0108】図12に示すように、遅延位相出力装置6
4は、上述のVCOを用いたディレー用デバイス70
と、その前段の3個のレジスタ72〜72″のSEL設
定回路52と、後段の2個のFF74,76のLDP形
成回路54とからなっている。2個のFF74,76の
データ入力端子Dは論理「1」にクランプされている。
【0109】VCOを用いたディレー用デバイス70に
対して、前段の電圧制御部28からの遅延素子の遅延量
制御用電圧と、選択信号Sel〜Sel″とが入力す
る。これら選択信号Sel〜Sel″は、ホストコンピ
ュータ(図示せず。)または専用のDSP(図示せ
ず。)からCPUバス78などを通して、レジスタ72
〜72″を介してディレー用デバイス70に夫々入力さ
れる。
【0110】VCOを用いたディレー用デバイス70で
は、基準データクロックDckから1周期の1/16ず
つ順次遅延したデータクロックdが生成され、レジスタ
72からの「レーザ立ち上がり」用選択信号Selに対
応したデータクロックDdckが選択され、FF76の
クロック入力端子Cpに供給さる。
【0111】同様に、レジスタ72′からの「レーザ立
ち下がり」用選択信号Sel′に対応したデータクロッ
クDdck′が選択され、FF74のクロック入力端子
Cpに供給さる。同様に、レジスタ72″からの「磁界
タイミング」用選択信号Sel″に対応したデータクロ
ックDdck″が選択され、図6のプリエンコーダ58
に供給される。
【0112】「レーザ立ち上がり」の遅延位相Ddck
と「レーザ立ち下がり」の遅延位相Ddck′を受けた
LDP形成回路54は、次のように作用する。先ず、下
段のFF76の出力Q(レーザ駆動パルスLDP)が論
理「0」にあると仮定する。上段のFF74はリセット
状態にあり、/Qは論理「1」で、下段のFF76はリ
セット状態にない。この状態で、下段のFF76のクロ
ック端子Cpに遅延位相のデータクロックDdckが入
力するとQ端子の出力が論理「1」とレーザ駆動パルス
LDPが立ち上がる。
【0113】同時に上段のFF74はリセットが解除さ
れ、データクロックDdck′待ちの状態になる。Dd
ck′が上段のFF74のクロック端子Cpに入ると出
力/Qは論理「0」になり、下段のFF76はリセット
され、出力Q(レーザ駆動信号LDP)が論理「0」と
立ち下がる。
【0114】(作用)図13は、基準クロックRef
clk(図4B)、VCOを用いたディレー用デバイス
70の各遅延素子の出力クロックd1〜d15(=d
0)(図10)、レーザ駆動パルスLDP(図12)の
タイミングを表したものである。図4BのPLL回路3
4に基準信号Ref clkが供給され、電圧制御部2
8と(リングオシレータ22を有する)ディレー用デバ
イス70のデータクロック出力Dck(=d0)を、基
準信号Ref clkに対して1/mでロックして い
る。
【0115】次に、d0に対して順次t/n(図では、
t/15)だけ遅延がかかったクロックd1〜d15が
出力される。ここで、遅延t/nは、インバータInv
1段分の遅延量である。出力の順序は、表1で説明した
通りである。従って、出力される波形は選択信号Sel
の単調増加に対応して、次のような順序になる。
【0116】1.遅延無しd0(=d15)からt/1
5遅延したクロックd2 2.更に、t/15だけ遅延したクロックd4 3.更に、t/15だけ遅延したクロックd6 4.更に、t/15だけ遅延したクロックd8 5.更に、t/15だけ遅延したクロックd10 6.更に、t/15だけ遅延したクロックd12 7.更に、t/15だけ遅延したクロックd14 8.更に、t/15だけ遅延したクロックd1 9.更に、t/15だけ遅延したクロックd3 10.更に、t/15だけ遅延したクロックd5 11.更に、t/15だけ遅延したクロックd7 12.更に、t/15だけ遅延したクロックd9 13.更に、t/15だけ遅延したクロックd11 14.更に、t/15だけ遅延したクロックd13 15.更に、t/15だけ遅延したクロックd15
【0117】なお、クロックd15出力は、初段インバ
ータInv1の入力d0となり、インバータの総個数は
奇数個nであるのでd15は位相は反転しており、In
v1〜Inv15の総遅延量はデータクロックDckの
半周期分(t/2)になる。
【0118】しかし、出力d1〜d15の信号が順次反
転を繰り返していること、及び出力順序をまず偶数列の
順、次に奇数列の順とすることで、1周期(t)分の順
次遅延したデータクロックが利用できる。
【0119】図13の例では、レーザ駆動パルスLDP
は、「レーザ立ち上がり」の決定にd0から2×(t/
15)だけ遅延したd4を使用している。また「レーザ
立ち下がり」の決定にこのd4から6×(t/15)だ
け遅延したd8を使用している。
【0120】これに共働する「磁界タイミング」に決定
には、「レーザ立ち下がり」d8の時点で飽和磁界が発
生しているようにd2またはd4が選択される。
【0121】(実施例の効果)この発明に係るディレー
用デバイスによれば、t/nの分解能(但し、tはクロ
ック周期、nは遅延素子段数)で任意の位相クロックが
得られる。
【0122】更にこの発明に係るディレー用デバイスに
よれば、入力クロックに対してPLLがかかって、遅延
素子の温度変化等の環境要因による遅延量の変化を補償
しているので、遅延量の変化が累積されるという問題点
は発生しない。
【0123】更にこの発明に係るディレー用デバイスに
よれば、順次遅延したクロックを、同じ条件下で取り出
せるので、遅延位相分解能に均一化が達成される。
【0124】更にこの発明に係るディレー用デバイスに
よれば、最終段の遅延位相量は1周期分に相当するの
で、任意の遅延位相量を必要とする装置の用途に使用可
能となる。
【0125】更に、VCOを用いたディレー用デバイス
によれば、実質的に似たようなブロックが無くなり、回
路規模の簡素化・縮小が達成される。
【0126】尚、上述の実施例は本発明の一例であり、
この発明の要旨を逸脱しない範囲でその他の様々な構成
が取り得ることは勿論である。この発明に技術的範囲
は、特許請求の範囲の記載によってのみ特定される。
【0127】
【発明の効果】この発明に係るディレー用デバイスによ
れば、複数の遅延位相を得ることができる。また、この
発明に係る遅延位相出力装置によれば、光磁気ディスク
装置に適したレーザ駆動パルスLDP及び磁気ヘッド駆
動パルスMHDPを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の回路例(1)を説明する図である。
【図2】従来の回路例(2)を説明する図である。
【図3】従来の回路例(3)を説明する図である。
【図4】図4Aは、従来の回路例(2)及びその周辺回
路を説明する図である。図4Bは、従来の回路例(3)
及びその周辺回路を説明する図である。
【図5】この発明の実施例であるディレー用デバイス及
び遅延位相出力装置が使用される光磁気ディスク装置の
関連する部分の回路構成図である。
【図6】この発明の別の実施例であるディレー用デバイ
スが使用される光磁気ディスク装置の関連する部分の回
路構成図である。
【図7】この発明の実施例であるディレー用デバイスの
回路構成図である。
【図8】図7のディレー用デバイスの応用例である遅延
位相出力装置の回路構成図である。
【図9】図7及び図8に示す実施例のタイミングを示す
図である。
【図10】この発明の別の実施例であるディレー用デバ
イスの回路構成図である。
【図11】図10に示す選択回路の詳細を示す図であ
る。
【図12】図9のディレー用デバイスの応用例である遅
延位相出力装置の回路構成図である。
【図13】図10〜図12に示す実施例のタイミングを
示す図である。
【符号の説明】
2,10〜10″,24〜24″ 選択回路 4,6 ディレーライン 8 位相合わせ手段 12,24 位相比較器(PC) 14,26 ループフィルタ(LPF) 16,28 電圧制御部(VC) 18,34 PLL回路 20,30 電圧制御発振器(Osc) 32 分周器(1/m) 36,66 光磁気ディスク装置 38 光磁気ディスク 40 スピンドルモータ(M) 42 光ヘッド(H) 44 RF回路 46 再生信号処理回路 50,68 遅延位相出力装置 52 選択信号設定回路 54,70 ディレー用デバイス 56 レーザ駆動パルス形成回路 58 プリエンコーダ 60 レーザ駆動回路 62 磁気ヘッド駆動回路 64 磁気ヘッド 72〜72″ レジスタ 74,76 フリップフロップ 78 CPUバス 80 AND回路 82 OR回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H03K 5/15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された複数段の遅延量可変な
    遅延素子と、 該遅延量を制御して、該遅延素子の初段入力クロックと
    最終段出力クロックとの位相を合わせる位相合わせ手段
    と、 任意の段の上記遅延素子の出力クロックを、入力される
    各選択信号に応じて選択的に取り出す複数個のクロック
    選択手段とを備える複数の遅延位相を出力可能なディレ
    ー用デバイス。
  2. 【請求項2】 各々の上記遅延素子が、等しい特性をも
    つ偶数個のインバータを有する請求項1に記載のディレ
    ー用デバイス。
  3. 【請求項3】 選択信号設定回路、ディレー用デバイス
    及びレーザ駆動パルス形成回路を備えた遅延位相出力装
    置であって、 上記選択信号設定回路は、各選択信号を一時的に設定し
    上記ディレー用デバイスに出力する複数個のレジスタを
    有し、 上記ディレー用デバイスは、直列に接続された複数段の
    遅延量可変な遅延素子と、該遅延量を制御して該遅延素
    子の初段入力クロックと最終段出力クロックとの位相を
    合わせる位相合わせ手段と、任意の段の上記遅延素子の
    出力クロックを上記各選択信号に対応して選択的に取り
    出す複数個のクロック選択手段とを有して、複数の遅延
    位相を出力可能であり、 上記レーザ駆動パルス形成回路は、レーザ立ち上がりを
    決定する遅延位相のクロック及びレーザ立ち下がりを決
    定する遅延位相のクロックを受けてレーザ駆動信号を形
    成している遅延位相出力装置。
  4. 【請求項4】 入力電圧に応じて遅延量が制御され、反
    転機能を有する奇数個の遅延素子がリング状に接続され
    るリングオシレータと、 上記各遅延素子の出力端子に現れるクロックを、入力さ
    れる各選択信号に応じて選択的に取り出す複数個のクロ
    ック選択回路とを備え、 各々の上記クロック選択回路は、上記選択信号の単調増
    加に対応して、先ず偶数番目の遅延素子の出力端子に現
    れるクロックの順序、次に奇数番目の遅延素子の出力端
    子に現れるクロックの順序で取り出し、 こうして上記複数個のクロック選択回路によって、複数
    の遅延位相を出力可能なディレー用デバイス。
  5. 【請求項5】 上記遅延素子がインバータからなる、請
    求項4に記載のディレー用デバイス。
  6. 【請求項6】 選択信号設定回路、ディレー用デバイス
    及びレーザ駆動パルス形成回路を備えた遅延位相出力装
    置であって、 上記選択信号設定回路は、各選択信号を一時的に設定し
    上記ディレー用デバイスに出力する複数個のレジスタを
    有し、 上記ディレー用デバイスは、入力電圧に応じて遅延量が
    制御され、反転機能を有する奇数個の遅延素子がリング
    状に接続されるリングオシレータと、上記各遅延素子の
    出力端子に現れるクロックを、入力される各選択信号に
    応じて選択的に取り出す複数個のクロック選択回路とを
    有し、上記クロック選択回路の各々は、該クロック選択
    回路に供給される上記選択信号の単調増加に対応して、
    先ず偶数番目の遅延素子の出力端子に現れるクロックの
    順序、次に奇数番目の遅延素子の出力端子に現れるクロ
    ックの順序で取り出し、こうして上記複数個のクロック
    選択回路によって複数の遅延位相を出力可能であり、 上記レーザ駆動パルス形成回路は、「レーザ立ち上が
    り」を決定する遅延位相のクロック及び「レーザ立ち下
    がり」を決定する遅延位相のクロックを受けてレーザ駆
    動信号を形成している遅延位相出力装置。
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