JPH07263247A - ガス絶縁静止電気機器 - Google Patents

ガス絶縁静止電気機器

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JPH07263247A
JPH07263247A JP6048098A JP4809894A JPH07263247A JP H07263247 A JPH07263247 A JP H07263247A JP 6048098 A JP6048098 A JP 6048098A JP 4809894 A JP4809894 A JP 4809894A JP H07263247 A JPH07263247 A JP H07263247A
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JP
Japan
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common pipe
gas
pipe
transformer
inlet
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JP6048098A
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English (en)
Inventor
Kazunori Suda
和憲 須田
Chinatsu Nakagawa
千夏 中川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンク内のコイルおよび鉄心に対して十分な
循環流量を確保して、コイルおよび鉄心を十分に冷却可
能であり、しかも、振動および騒音の低減を図る。 【構成】 3つの変圧器タンク4と、冷却器1およびブ
ロア2は、入口側共通配管5を介して接続される。入口
側共通配管5の冷却器側部分12は、小径の先端部12
aと、先端部12aより大径の連結部12b、および連
結部12bと同径の変圧器側部分11から構成される。
入口側共通配管5の冷却器側部分12両側の2対のブロ
ア接続管7は、入口側共通配管5の軸方向に向かって交
互に配置され、かつ、入口側共通配管5に対してこの入
口側共通配管5内部の絶縁性ガスの流れ方向に沿った傾
斜方向に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のタンク、冷却
器、およびブロアを有するガス絶縁静止電気機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁変圧器やガス絶縁リアクトルな
どのガス絶縁静止電気機器は、コイルおよび鉄心を、S
6 ガス、およびSF6 ガスとパーフロロカーボンなど
の流体の混合体などの絶縁流体と共にタンクに収納して
なる機器である。このようなガス絶縁静止電気機器のう
ち、3相の静止電気機器が各相ごとに分割される場合
や、単相の静止電気機器が複数に分割される場合など、
複数のタンクで構成されるタイプのガス絶縁静止電気機
器が知られている。以下には、このように、複数のタン
クで構成されるガス絶縁静止電気機器のうち、特に、複
数の変圧器タンクで構成されるガス絶縁変圧器について
説明する。
【0003】一般に、複数の変圧器タンクで構成される
ガス絶縁変圧器においては、複数の変圧器タンクに、配
管および接続管を介して複数の冷却器とブロアを接続
し、このブロアにより、冷却器から配管および接続管を
介して絶縁流体を循環させ、変圧器タンク内のコイルお
よび鉄心を冷却している。このような冷却方式のガス絶
縁変圧器においては、絶縁流体が配管および接続管を循
環する際に流体圧力損失を生じるが、この流体圧力損失
が大きくなると、ブロアにかかる負荷が増大し、結果と
して循環する流量が減少することになる。そして、この
ように絶縁流体の循環流量が減少すると、変圧器のコイ
ルおよび鉄心の冷却が不十分となるため、コイルの温度
が上昇し、短時間で絶縁材料を劣化させる原因となって
しまう。したがって、このような冷却方式のガス絶縁変
圧器においては、流体圧力損失をできる限り小さくし
て、絶縁性ガスの循環流量を増やし、冷却効率を向上さ
せることにより、変圧器のコイルおよび鉄心を十分に冷
却することが要求される。
【0004】以上のような冷却方式のガス絶縁変圧器の
うち、特に、共通配管方式のガス絶縁変圧器の概要につ
いて、図1に基づいて説明する。ここで、図1は、共通
配管方式のガス絶縁変圧器の基本的な構成の一例を示す
側面図である。
【0005】すなわち、図1に示すように、複数の冷却
器1およびこれに連通する複数のブロア2が、コイル3
を各々収納した複数の変圧器タンク4の外部に配置さ
れ、変圧器タンク4と冷却器1の間には、入口側共通配
管5と出口側共通配管6が配置されている。そして、入
口側共通配管5と各ブロア2は、個別のブロア接続管7
により接続されており、出口側共通配管6と各冷却器1
は、個別の冷却器接続管8により接続されている。ま
た、入口側共通配管5と各変圧器タンク4は入口側タン
ク接続管9により接続されており、出口側共通配管6と
各変圧器タンク4は、個別の出口側タンク接続管10に
より接続されている。
【0006】この図1において、絶縁性ガスの流れは矢
印によって示されている。すなわち、各冷却器1で冷却
された絶縁性ガスは、この冷却器1に連通する各ブロア
2により、各ブロア接続管7を介して入口側共通配管5
に流入し、ここで合流する。次に、この入口側共通配管
5内の絶縁性ガスは、入口側タンク接続管9を介して各
変圧器タンク4に分流し、各変圧器タンク4内のコイル
3および鉄心(図示していない)を冷却する。そして、
このように各変圧器タンク4内でコイル3を冷却して温
度上昇した絶縁性ガスは、各変圧器タンク4から各出口
側タンク接続管10を介して出口側共通配管6に流入
し、ここで合流する。続いて、この出口側共通配管6内
の絶縁性ガスは、各冷却器接続管8を介して各冷却器1
に分流する。各冷却器1で冷却された絶縁性ガスは、再
び各ブロア2により各変圧器タンク4へ送り出され、上
記の循環を繰り返す。
【0007】従来、このような基本的な構成を共通配管
方式のガス絶縁変圧器のうち、特に、3つの変圧器タン
クで構成されたガス絶縁変圧器は、例えば、図5に示す
ように構成されている。
【0008】すなわち、図5に示すように、3つの変圧
器タンク4は、一列に並ぶ形で近接配置され、これらの
変圧器タンク4の近傍に入口側共通配管5が配置されて
いる。この入口側共通配管5は、長尺な変圧器側部分1
1と、その両端部から直交方向に配置された冷却器側部
分12とから構成されている。このうち、入口側共通配
管5の変圧器側部分11は、変圧器タンク4の列方向に
平行に伸び、その両端部がそれぞれ変圧器タンク4の列
よりも突出するように長くされている。また、冷却器側
部分12は、入口側共通配管5の変圧器側部分11の両
端部から変圧器タンク4側に向かって直交方向に伸び、
変圧器タンク4の列の両端と対向するように配置されて
いる。なお、入口側共通配管5の径は、変圧器側部分1
1と冷却器側部分12において、一定とされている。
【0009】また、入口側共通配管5の2つの冷却器側
部分12には、それぞれ、2対の冷却器1が、入口側共
通配管5を挟んで対向する形で配置されている。それに
伴い、対向する1対の冷却器1およびこれに連通するブ
ロア2と入口側共通配管5との間を接続する各ブロア接
続管7は、ほぼ同軸上に配置されており、入口側共通配
管5と直交方向に交差する形となっている。一方、入口
側共通配管5の変圧器側部分11と各変圧器タンク4と
の間を接続する各入口側タンク接続管9は、入口側共通
配管5の直交方向に分岐する形で配置されている。
【0010】なお、図5において、出口側共通配管6、
冷却器接続管8、および出口側タンク接続管10は図示
されていないが、これらは、前述した入口側共通配管
5、ブロア接続管7、および入口側タンク接続管9の各
々と基本的に同様に構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の共通配管方式のガス絶縁変圧器において
は、流体圧力損失が増大するという問題点がある。すな
わち、図5のガス絶縁変圧器において、入口側共通配管
5の両側の対向するブロア接続管7は、ほぼ同軸上に配
置されており、入口側共通配管5と直交方向に交差する
形となっているため、対向するブロア接続管7から入口
側共通配管5に流入する絶縁性ガスは、入口側共通配管
5内で合流する際にぶつかり合って流れに乱れを生じ、
その結果、流体圧力損失が増大する。また、このような
ブロア接続管7からの絶縁性ガスの流入により、入口側
共通配管5内部の絶縁性ガスの流速が増大するため、曲
がり部などにおいて流体圧力損失が増大し、変圧器タン
ク4に流入する循環流量が減少してしまう。なお、図示
していない出口側共通配管6側においても、同様に、絶
縁性ガスの流れの乱れや流速の増大を生じ、流体圧力損
失が増大する。
【0012】そして、このように流体圧力損失が増大す
ると、それに伴って変圧器タンク4に流入する循環流量
が減少してしまい、変圧器のコイル3および鉄心に対し
て十分な循環流量が確保できないため、変圧器のコイル
3および鉄心を十分に冷却することができなくなる。一
方、入口側共通配管5または出口側共通配管6内におい
て生じる絶縁性ガスの流速の増大や流れの乱れに伴い、
配管部の振動および騒音が発生するという問題も生じ
る。なお、以上の記述中では、共通配管方式のガス絶縁
変圧器の外部配管構成とその問題点について説明した
が、同様な外部配管構成を有する共通配管方式のガス絶
縁リアクトルにおいても、同様の問題点がある。
【0013】したがって、本発明の目的は、以上のよう
な従来技術の問題点を解決することにより、タンク内の
コイルおよび鉄心に対して十分な循環流量を確保して、
コイルおよび鉄心を十分に冷却可能であり、しかも、振
動および騒音の低減を図ることが可能な、より信頼性の
高いガス絶縁静止電気機器を提供することである。
【0014】より具体的に、請求項1記載の発明の目的
は、共通配管の口径を、タンクから遠い軸方向端部から
タンクに近い軸方向中央部に向かって漸次増大すること
により、共通配管のタンク側の中央部に向かう流量の増
大に合わせて共通配管の断面積を増大させて流速の増大
を防止することであり、それによって流体圧力損失を低
減し、タンク内のコイルおよび鉄心に対して十分な循環
流量を確保して、コイルおよび鉄心を十分に冷却すると
ともに、振動および騒音の低減を図ることである。
【0015】請求項2記載の発明の目的は、共通配管と
冷却器およびブロアとの間を連通する複数の接続管を、
共通配管を介して相互に同軸上に対向しない形で接続配
置することにより、共通配管の合流部における絶縁性ガ
スの衝突を防止してそれに起因する流れの乱れを低減す
ることであり、それによって流体圧力損失を低減し、タ
ンク内のコイルおよび鉄心に対して十分な循環流量を確
保して、コイルおよび鉄心を十分に冷却するとともに、
振動および騒音の低減を図ることである。
【0016】請求項3記載の発明の目的は、共通配管と
冷却器およびブロアとの間を連通する複数の接続管を、
共通配管内部の絶縁性ガスの流れ方向に沿って配置する
ことにより、共通配管の合流部における流れの乱れを低
減することであり、それによって流体圧力損失を低減
し、タンク内のコイルおよび鉄心に対して十分な循環流
量を確保して、コイルおよび鉄心を十分に冷却するとと
もに、振動および騒音の低減を図ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、絶縁性ガスを充填するとともに変圧器
本体を収納してなる複数のタンクを相互に連通する共通
配管を介して接続し、この共通配管の軸方向端部に、絶
縁性ガスを冷却するための複数の冷却器と、絶縁性ガス
を強制循環させるための複数のブロアをそれぞれ接続す
るガス絶縁静止電気機器において、共通配管またはこの
共通配管と冷却器およびブロアとの間を連通する接続管
を次のように構成したことを特徴としている。
【0018】請求項1記載のガス絶縁静止電気機器は、
共通配管を次のように構成したことを特徴としている。
すなわち、共通配管の口径は、軸方向端部より軸方向中
央部に向かって漸次増大することを特徴としている。
【0019】請求項2記載のガス絶縁静止電気機器は、
共通配管と冷却器およびブロアとの間を連通する接続管
を次のように構成したことを特徴としている。すなわ
ち、共通配管と冷却器およびブロアとを個別に連通する
複数の接続管は、共通配管を介して相互に同軸上に対向
しない形で接続配置されることを特徴としている。
【0020】請求項3記載のガス絶縁静止電気機器は、
共通配管と冷却器およびブロアとの間を連通する接続管
を次のように構成したことを特徴としている。すなわ
ち、共通配管と冷却器およびブロアとを個別に連通する
複数の接続管は、共通配管内部の絶縁性ガスの流れ方向
に沿って、この共通配管の軸方向に対してほぼ同一の所
定角度をなす傾斜方向に接続配置されることを特徴とし
ている。
【0021】なお、複数のタンクで構成されるガス絶縁
静止電気機器としては、3相の静止電気機器が各相ごと
に分割される場合や、単相の静止電気機器が複数に分割
される場合があるが、本発明は、いずれの場合において
も適用可能である。
【0022】
【作用】以上のように構成された本発明においては、共
通配管またはこの共通配管と冷却器およびブロアとの間
を連通する接続管を改良することにより、共通配管内部
における流速の増大や共通配管の合流部における絶縁性
ガスの衝突を防止するか、あるいは流れの乱れを低減す
ることができるため、それによって流体圧力損失を低減
することができる。
【0023】請求項1の発明においては、共通配管の口
径を、タンクから遠い軸方向端部からタンクに近い軸方
向中央部に向かって漸次増大することにより、共通配管
のタンク側での流量の増大に合わせて共通配管の断面積
を増大させることができる。そのため、共通配管の径を
一定とした場合のように合流部での流速を増大させるこ
とはなく、断面積の差異によって流速の増大を防止する
ことができ、それによって流体圧力損失を低減すること
ができる。
【0024】請求項2の発明においては、共通配管と冷
却器およびブロアとの間を連通する複数の接続管を、共
通配管を介して相互に同軸上に対向しない形で接続配置
することにより、複数の接続管から共通配管に流入する
絶縁性ガスがぶつかり合うことを防止することができ
る。そのため、共通配管の両側の接続管を同軸上に対向
配置した場合に比べて、絶縁性ガスの衝突に起因する流
れの乱れを低減することができ、それによって流体圧力
損失を低減することができる。
【0025】請求項3の発明においては、共通配管と冷
却器およびブロアとの間を連通する複数の接続管を、共
通配管内部の絶縁性ガスの流れ方向に沿って配置するこ
とにより、複数の接続管から共通配管に流入する絶縁性
ガスの流れ方向を共通配管内部の絶縁性ガスの流れ方向
に近付けることができる。そのため、共通配管の両側の
接続管を共通配管と直交方向に配置した場合に比べて、
流れ方向の大きなずれに起因する流れの乱れを低減する
ことができ、それによって流体圧力損失を低減すること
ができる。
【0026】
【実施例】以下には、本発明によるガス絶縁静止電気機
器を、図1に示すような共通配管方式のガス絶縁変圧器
に適用した複数の実施例について、図1〜図4を参照し
て具体的に説明する。 [1]第1実施例 [1−1]第1実施例の構成 図2は、本発明によるガス絶縁静止電気機器を図1のガ
ス絶縁変圧器に適用した第1実施例を示す平面図であ
り、特に、請求項1の発明を3つの変圧器タンクで構成
されたガス絶縁変圧器に適用した場合を示している。
【0027】この図2に示すように、3つの変圧器タン
ク4は、一列に並ぶ形で近接配置され、これらの変圧器
タンク4の近傍に入口側共通配管5が配置されている。
この入口側共通配管5は、長尺な変圧器側部分11と、
その両端部から直交方向に配置された冷却器側部分12
とから構成されている。このうち、入口側共通配管5の
変圧器側部分11は、変圧器タンク4の列方向に平行に
伸び、その両端部がそれぞれ変圧器タンク4の列よりも
突出するように長くされている。また、冷却器側部分1
2は、入口側共通配管5の変圧器側部分11の両端部か
ら変圧器タンク4側に向かって直交方向に伸び、変圧器
タンク4の列の両端と対向するように配置されている。
【0028】この場合、入口側共通配管5の冷却器側部
分12は、さらに、小さい径を有する先端部12aと、
この先端部12aより大きい径を有する連結部12bと
から構成されている。そして、この冷却器側部分12の
連結部12bと変圧器側部分11とは、同じ径を有する
ように構成されている。
【0029】また、入口側共通配管5の2つの冷却器側
部分12の小径の先端部12aと大径の連結部12bに
は、それぞれ、1対の冷却器1が、入口側共通配管5を
挟んで対向する形で配置されている。それに伴い、対向
する1対の冷却器1およびこれに連通するブロア2と入
口側共通配管5との間を接続する各ブロア接続管7は、
直線状に配置されており、入口側共通配管5と直交方向
に交差する形となっている。一方、入口側共通配管5の
変圧器側部分11と各変圧器タンク4との間を接続する
各入口側タンク接続管9は、入口側共通配管5の直交方
向に分岐する形で配置されている。
【0030】なお、図2において、出口側共通配管6、
冷却器接続管8、および出口側タンク接続管10は図示
されていないが、これらは、前述した入口側共通配管
5、ブロア接続管7、および入口側タンク接続管9の各
々と基本的に同様に構成されている。 [1−2]第1実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例のガス絶縁変圧器に
おいて、絶縁性ガスの流れは、従来の技術の欄で前述し
た通りである。すなわち、各冷却器1で冷却された絶縁
性ガスは、各ブロア2により、各ブロア接続管7を介し
て入口側共通配管5に流入し、ここで合流する。次に、
絶縁性ガスは、入口側共通配管5から入口側タンク接続
管9を介して各変圧器タンク4に分流し、各変圧器タン
ク4内のコイル3および鉄心を冷却する。そして、各変
圧器タンク4内でコイル3を冷却して温度上昇した絶縁
性ガスは、各変圧器タンク4から各出口側タンク接続管
10を介して出口側共通配管6に流入し、ここで合流す
る。続いて、絶縁媒体は、出口側共通配管6から各冷却
器接続管8を介して各冷却器1に分流する。各冷却器1
で冷却された絶縁性ガスは、再び各ブロア2により各変
圧器タンク4へ送り出され、上記の循環を繰り返す。
【0031】このような絶縁性ガスの流れのうち、特
に、入口側共通配管5部分の絶縁性ガスの流れは、次の
ようになる。すなわち、入口側共通配管5の先端部12
aには、冷却器1から絶縁性ガスが流入し、この先端部
12aの絶縁性ガスは、続く連結部12bで冷却器1か
ら流入する絶縁性ガスと合流するため、この連結部12
bにおいて、絶縁性ガスの流量が増大する。この場合、
本実施例においては、先端部12aの径に比べて、連結
部12bの径が大きくされており、連結部12bにおけ
る絶縁性ガスの流量の増大に合わせて入口側共通配管5
の断面積が増大している。したがって、入口側共通配管
5の径を一定とした図5の従来例のように合流部での流
速を増大させることはなく、先端部12aと連結部12
bとの断面積の差異によって合流部での流速の増大を防
止することができるため、従来に比べて流体圧力損失を
低減することができる。また、出口側共通配管6側にお
いても、同様に流体圧力損失を低減することができる。 [1−3]第1実施例の効果 以上のように、本実施例においては、入口側共通配管5
および出口側共通配管6に小径部と大径部を設けること
により、これらの共通配管5,6における流体圧力損失
を従来に比べて低減することができるため、ブロア2に
加わる負荷を低減して、変圧器タンク4に流入する絶縁
性ガスの流量を増大することができる。したがって、コ
イル3および鉄心を十分に冷却することができる上、冷
却効率も高くなる。また、流速の増大を防止できるた
め、配管部において発生する振動および騒音を極力低減
できる。 [2]第2実施例 [2−1]第2実施例の構成 図3は、本発明によるガス絶縁静止電気機器を図1のガ
ス絶縁変圧器に適用した第2実施例を示す平面図であ
り、特に、請求項2の発明を3つの変圧器タンクで構成
されたガス絶縁変圧器に適用した場合を示している。
【0032】この図3に示すように、本実施例の基本的
な構成は、前記第1実施例と同様であるが、入口側共通
配管5の径が一定である点、および、この入口側共通配
管5に対して両側のブロア接続管7が入口側共通配管5
の軸方向にずらして配置されている点で異なる。すなわ
ち、入口側共通配管5の冷却器側部分12両側の2対の
ブロア接続管7は、入口側共通配管5の軸方向に向かっ
て交互に配置されている。また、図3において、出口側
共通配管6、冷却器接続管8、および出口側タンク接続
管10は図示されていないが、これらは、入口側共通配
管5、ブロア接続管7、および入口側タンク接続管9の
各々と基本的に同様に構成されている。なお、このよう
な外部配管以外の部分については、前記第1実施例と全
く同様に構成されている。 [2−2]第2実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例のガス絶縁変圧器に
おいて、絶縁性ガスの流れの概略は、前記第1実施例に
おける絶縁性ガスと基本的に同様であるが、以下の点で
異なる。すなわち、入口側共通配管5の冷却器側部分1
2両側に、2対のブロア接続管7を、入口側共通配管5
の軸方向に向かって交互に配置しているため、これらの
ブロア接続管7から入口側共通配管5に流入する絶縁性
ガスが合流する際に、これらの絶縁性ガスがぶつかり合
うことを防止することができる。したがって、入口側共
通配管5の冷却器側部分12両側にブロア接続管7を同
軸上に対向配置した図5の従来例に比べて、絶縁性ガス
がぶつかり合うことによる流れの乱れを低減することが
できるため、従来に比べて流体圧力損失を低減すること
ができる。また、出口側共通配管6側においても、同様
に流体圧力損失を低減することができる。 [2−3]第2実施例の効果 以上のように、本実施例においては、入口側共通配管5
および出口側共通配管6の両側に、ブロア接続管7およ
び冷却器接続管8を、共通配管5,6の軸方向に向かっ
て交互に配置することにより、これらの共通配管5,6
における流体圧力損失を従来に比べて低減することがで
きるため、ブロア2に加わる負荷を低減して、変圧器タ
ンク4に流入する絶縁性ガスの流量を増大することがで
きる。したがって、コイル3および鉄心を十分に冷却す
ることができる上、冷却効率も高くなる。また、流速の
増大を防止できるため、配管部において発生する振動お
よび騒音を極力低減できる。 [3]第3実施例 [3−1]第3実施例の構成 図4は、本発明によるガス絶縁静止電気機器を図1のガ
ス絶縁変圧器に適用した第3実施例を示す平面図であ
り、特に、請求項1、2、3の発明の全てを、3つの変
圧器タンクで構成されたガス絶縁変圧器に適用した場合
を示している。
【0033】この図4に示すように、本実施例の基本的
な構成は、前記第1実施例と同様であり、入口側共通配
管5の冷却器側部分12は、小さい径を有する先端部1
2aと、この先端部12aより大きい径を有する連結部
12bとから構成されている。そして、この冷却器側部
分12の連結部12bと変圧器側部分11とは、同じ径
を有するように構成されている。これに加えて、本実施
例においては、前記第2実施例と同様に入口側共通配管
5に対して両側のブロア接続管7が入口側共通配管5の
軸方向にずらして配置されている。さらに、本実施例に
おいて、このブロア接続管7は、入口側共通配管5内部
の絶縁性ガスの流れ方向に沿って、この入口側共通配管
5に対してほぼ同一の所定角度をなす傾斜方向に接続配
置されている。
【0034】すなわち、本実施例において、入口側共通
配管5の冷却器側部分12両側の2対のブロア接続管7
は、入口側共通配管5の軸方向に向かって交互に配置さ
れており、かつ、入口側共通配管5に対してこの入口側
共通配管5内部の絶縁性ガスの流れ方向に沿った斜め方
向に配置されている。また、図4において、出口側共通
配管6、冷却器接続管8、および出口側タンク接続管1
0は図示されていないが、これらは、入口側共通配管
5、ブロア接続管7、および入口側タンク接続管9の各
々と基本的に同様に構成されている。なお、このような
外部配管以外の部分については、前記第1実施例と全く
同様に構成されている。 [3−2]第3実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例のガス絶縁変圧器に
おいて、絶縁性ガスの流れの概略は、前記第1実施例に
おける絶縁性ガスと基本的に同様であり、入口側共通配
管5部分の絶縁性ガスの流れも、基本的に同様である。
すなわち、本実施例においては、前記第1実施例と同様
に、入口側共通配管5の先端部12aの径に比べて、連
結部12bの径が大きくされており、連結部12bにお
ける絶縁性ガスの流量の増大に合わせて入口側共通配管
5の断面積が増大している。したがって、入口側共通配
管5の径を一定とした図5の従来例のように合流部での
流速を増大させることはなく、先端部12aと連結部1
2bとの断面積の差異によって合流部での流速の増大を
防止することができるため、従来に比べて流体圧力損失
を低減することができる。
【0035】その上、本実施例においては、前記第2実
施例と同様に、入口側共通配管5の冷却器側部分12両
側に、2対のブロア接続管7を、入口側共通配管5の軸
方向に向かって交互に配置しているため、これらのブロ
ア接続管7から入口側共通配管5に流入する絶縁性ガス
が合流する際に、これらの絶縁性ガスがぶつかり合うこ
とを防止することができる。したがって、入口側共通配
管5の冷却器側部分12両側にブロア接続管7を直線状
に対向配置した図5の従来例に比べて、合流部で絶縁性
ガスがぶつかり合うことによる流れの乱れを低減するこ
とができるため、流体圧力損失をさらに低減することが
できる。
【0036】加えて、本実施例においては、ブロア接続
管7が、入口側共通配管5に対してこの入口側共通配管
5内部の絶縁性ガスの流れ方向に沿った傾斜方向に配置
されているため、ブロア接続管7を入口側共通配管5と
直交方向に配置した場合に比べて、入口側共通配管5の
合流部における流れ方向のずれが小さくなる。したがっ
て、入口側共通配管5の合流部における流れの乱れをさ
らに低減することができるため、流体圧力損失をさらに
低減することができる。また、出口側共通配管6側にお
いても、同様に流体圧力損失を低減することができる。 [3−3]第3実施例の効果 以上のように、本実施例においては、共通配管5,6に
小径部と大径部を設け、かつ、これらの共通配管5,6
の両側にブロア接続管7および冷却器接続管8を共通配
管5,6の軸方向に向かって交互に配置し、さらに、ブ
ロア接続管7および冷却器接続管8を共通配管5,6に
対してこれらの共通配管5,6内部の絶縁性ガスの流れ
方向に沿った傾斜方向に配置することにより、これらの
共通配管5,6における流体圧力損失を前記第1、第2
実施例に比べてさらに低減することができるため、ブロ
ア2に加わる負荷をさらに低減して、変圧器タンク4に
流入する絶縁性ガスの流量をさらに増大することができ
る。したがって、コイル3および鉄心をより十分に冷却
することができる上、冷却効率もさらに高くなる。ま
た、流速の増大をより効果的に防止できるため、配管部
において発生する振動および騒音をさらに低減できる。 [4]他の実施例 なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、冷却器およびブロアの数や変圧器タンクの数は自由
に変更可能である。また、共通配管の形状も自由に変更
可能である。一方、前記各実施例においては、変圧器タ
ンクの入口側と出口側の共通配管の両方に本発明を適用
したが、入口側の共通配管のみに本発明を適用した場合
でも、十分な作用効果が得られることは明らかである。
さらに、本発明は、ガス絶縁変圧器に限定されるもので
はなく、同様の共通配管方式を有するガス絶縁リアクト
ルにおいても同様に適用可能であり、同様に優れた作用
効果が得られるものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、共通配管またはこの共通配管と冷却器およびブロア
との間を連通する接続管を改良することにより、共通配
管内部における流速の増大や共通配管の合流部における
絶縁性ガスの衝突を防止するか、あるいは流れの乱れを
低減することができるため、それによって流体圧力損失
を低減することができる。したがって、タンク内のコイ
ルおよび鉄心に対して十分な循環流量を確保して、コイ
ルおよび鉄心を十分に冷却可能であり、しかも、振動お
よび騒音の低減を図ることが可能な、より信頼性の高い
ガス絶縁静止電気機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するガス絶縁静止電気機器とし
て、特に、共通配管方式のガス絶縁変圧器の基本的な構
成の一例を示す側面図。
【図2】本発明によるガス絶縁静止電気機器を図1のガ
ス絶縁変圧器に適用した第1実施例を示す平面図。
【図3】本発明によるガス絶縁静止電気機器を図1のガ
ス絶縁変圧器に適用した第2実施例を示す平面図。
【図4】本発明によるガス絶縁静止電気機器を図1のガ
ス絶縁変圧器に適用した第3実施例を示す平面図。
【図5】従来の共通配管方式のガス絶縁変圧器を示して
おり、特に、3つの変圧器タンクで構成されたガス絶縁
変圧器の一例を示す平面図。
【符号の説明】
1…冷却器 2…ブロア 3…コイル 4…変圧器タンク 5…入口側共通配管 6…出口側共通配管 7…ブロア接続管 8…冷却器接続管 9…入口側タンク接続管 10…出口側タンク接続管 11…(入口側共通配管5の)変圧器側部分 12…(入口側共通配管5の)冷却器側部分 12a…先端部 12b…連結部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性ガスを充填するとともに変圧器本
    体を収納してなる複数のタンクを相互に連通する共通配
    管を介して接続し、この共通配管の軸方向端部に、前記
    絶縁性ガスを冷却するための複数の冷却器と、前記絶縁
    性ガスを強制循環させるための複数のブロアをそれぞれ
    接続するガス絶縁静止電気機器において、 前記共通配管の口径は、軸方向端部から軸方向中央部に
    向かって漸次増大することを特徴とするガス絶縁静止電
    気機器。
  2. 【請求項2】 絶縁性ガスを充填するとともに変圧器本
    体を収納してなる複数のタンクを相互に連通する共通配
    管を介して接続し、この共通配管の軸方向端部に、前記
    絶縁性ガスを冷却するための複数の冷却器と、前記絶縁
    性ガスを強制循環させるための複数のブロアをそれぞれ
    接続するガス絶縁静止電気機器において、 前記共通配管と前記冷却器および前記ブロアとは複数の
    接続管で個別に連通されるとともに、この複数の接続管
    は、前記共通配管を介して相互に同軸上に対向しない形
    で接続配置されることを特徴とするガス絶縁静止電気機
    器。
  3. 【請求項3】 絶縁性ガスを充填するとともに変圧器本
    体を収納してなる複数のタンクを相互に連通する共通配
    管を介して接続し、この共通配管の軸方向端部に、前記
    絶縁性ガスを冷却するための複数の冷却器と、前記絶縁
    性ガスを強制循環させるための複数のブロアをそれぞれ
    接続するガス絶縁静止電気機器において、 前記共通配管と前記冷却器および前記ブロアとは複数の
    接続管で個別に連通されるとともに、この複数の接続管
    は、前記共通配管内部の前記絶縁性ガスの流れ方向に沿
    って、この共通配管の軸方向に対してほぼ同一の所定角
    度をなす傾斜方向に接続配置されることを特徴とするガ
    ス絶縁静止電気機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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