JPH07262853A - 避雷碍子の取付アダプタ - Google Patents

避雷碍子の取付アダプタ

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JPH07262853A
JPH07262853A JP5080294A JP5080294A JPH07262853A JP H07262853 A JPH07262853 A JP H07262853A JP 5080294 A JP5080294 A JP 5080294A JP 5080294 A JP5080294 A JP 5080294A JP H07262853 A JPH07262853 A JP H07262853A
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JP
Japan
Prior art keywords
plate
mounting adapter
protection insulator
mounting
plates
Prior art date
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Pending
Application number
JP5080294A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Nakayama
哲也 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量を軽減するとともに、構造を簡素化して
装柱美化性を向上することができる避雷碍子の取付アダ
プタを提供する。 【構成】 第1〜第3プレート21〜23の左右両側部
を下方に折り曲げて補強リブ21b〜23bを形成す
る。前記プレート21,22,23の端部を互いに重ね
合わせて、ボルト30,33とナット31,34により
各プレート21〜23を締め付け固定する。プレート2
1の基端部に鉄塔への取付用ボルト26の挿通孔21
c,21dを形成する。又、第3プレート23の先端部
に避雷碍子10の取付用ボルト36の挿通孔23dを形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は特に送電線路に使用
される避雷碍子の取付アダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、送電線路においては、鉄塔の支
持アームに支持碍子を介して送電線が支持されている。
この支持碍子の近くには電圧−電流特性が非直線性を有
する抵抗素子を内蔵した避雷碍子が装着されている。支
持碍子の下端部には課電側の放電電極が片持ち支持さ
れ、避雷碍子の下端部には接地側の放電電極が支持され
ている。そして、雷サージ電流が送電線に侵入した場合
に、その電流を課電側の放電電極から気中放電間隙をフ
ラッシオーバーさせて接地側の放電電極に導き、避雷碍
子に内蔵した抵抗素子により速やかに鉄塔に放電する。
その後に生じる運転電圧に基づく続流は抵抗素子の抵抗
値の復元により遮断され、地絡事故が未然に防止され
る。
【0003】上記の避雷碍子は鉄塔の支持アームに取付
アダプタを介して支持されている。送電線路の電圧階級
が増大すると、避雷碍子の重量も増大する。この避雷碍
子の重量の増大により取付アダプタの機械的強度が増大
するので、取付アダプタ自身の重量も増大する。さら
に、取付アダプタの長さも電圧階級に応じて長くなるの
で、避雷碍子の重量に基づくアダプタへの曲げモーメン
ト荷重も大きくなる。従って、一つの部材で取付アダプ
タを構成すると、そのアダプタが大重量(例えば154
kVクラスのもので約40Kg)になるため特に山岳地
での運搬や鉄塔上での取付作業に支障を来す。このため
従来は分割型の取付アダプタが使用されている。
【0004】この取付アダプタとして従来、図9に分解
して示すものが提案されている。これは長四角形状のプ
レート41,42の端部を重ね合わせた状態でボルトと
ナットにより締め付け固定する。プレート42の先端下
面に避雷碍子10の上部電極金具35がボルト及びナッ
トにより締め付け固定される。
【0005】又、従来の取付アダプタとして、図10に
分解して示すようなものも提案されている。このアダプ
タは鉄塔に取り付けられる左右一対のアングル材51,
52に対し連結板53がボルトとナットにより締め付け
固定される。この連結板53には別のアングル材54,
55がボルトとナットにより締め付け固定される。さら
に、両アングル材54,55の先端部には取付プレート
56がボルト及びナットにより固定される。この取付プ
レート56に避雷碍子10の電極金具35がボルト及び
ナットにより締め付け固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前者の取付アダプタ
は、構造が単純で装柱美化上優れているが、避雷碍子の
重量が大きくなると、アダプタの剛性を避雷碍子の重量
による曲げモーメント荷重に耐えるように高める必要が
ある。従って、分割されたプレートであってもその厚み
を増す必要があり、その全重量が大きく、特に山岳地で
の運搬や装柱作業が面倒になるという問題がある。
【0007】一方、後者の取付アダプタは、アングル材
51,52,54,55と連結板53を組み合わせたの
で、前述の従来例と比較して避雷碍子10の荷重による
曲げモーメント荷重に対する曲げ剛性を軽量のアングル
材で高めることができる。このため、アダプタの重量を
軽減して、運搬を容易に行うことができる。しかし、こ
のアダプタはアングル材及び連結板を組合せて構成され
ているため、部品点数が多くなって製造及び装柱作業が
面倒であるとともに、構造が複雑であるため装柱美化上
難点がある。
【0008】この発明の目的は構造を簡素化して製造を
容易に行い、重量を軽減し、装柱作業を容易に行うこと
がで、装柱美化性を向上することができる避雷碍子の取
付アダプタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1記載の発明は
プレート本体の左右両側部の少なくとも一側部を下方又
は上方に折り曲げて補強リブを形成し、このプレートを
複数個それらの端部を互いに重ね合わせて、ボルトとナ
ットにより各プレートを締め付け固定し、連結されたプ
レートの基端部に鉄塔への取付部を形成し、プレートの
先端部に避雷碍子の取付部を設けている。
【0010】又、請求項2記載の発明は請求項1におい
て、プレートの補強リブの下端部には他のプレートの補
強リブの下端縁に当接される係止リブが形成されてい
る。
【0011】
【作用】 請求項1記載の発明はプレート本体の両側又
は一側部に補強リブが折り曲げ形成されているので、避
雷碍子の重量による曲げモーメント荷重に耐える力が増
大し、プレートの厚みを低減して重量を軽減することが
できる。又、プレートには補強リブのみが形成されてい
るので、プレス加工の適用が可能となり製造も容易とな
り、構造が簡素化され、装柱美化性を向上することがで
きる。
【0012】又、請求項2記載の発明は補強リブの下端
縁に形成した係止リブに他のプレートの補強リブが係止
されるので、請求項1記載の発明の作用に加えて、避雷
碍子の重量による曲げモーメント荷重がプレートに作用
した場合に、補強リブと係止リブの機械的な結合により
前記荷重が効率的に伝達され、接続部の強度低下がな
い。
【0013】
【実施例】 以下、この発明を具体化した一実施例を図
1〜図5に基づいて説明する。図4に示すように、鉄塔
の支持アーム1には接地側の吊下金具ユニット2を介し
て懸垂碍子を直列に連結してなる支持碍子3が吊下され
ている。この支持碍子3の下端部には課電側の連結金具
ユニット4及び電線クランプ5を介して送電線6が支持
されている。又、課電側の連結金具ユニット4を構成す
るホーン取付金具7には課電側の放電電極8が線路方向
に片持ち支持されている。
【0014】一方、前記支持アーム1には取付アタプタ
9が水平に、かつ図5に示すように電線6と平行に片持
ち支持されている。このアダプタ9の先端下面には避雷
碍子10の上端部が固定されている。この避雷碍子10
の下端部には接地側の放電電極11が前記課電側の放電
電極8と所定の気中放電間隙Gをもって対向するように
支持されている。前記避雷碍子10の内部には電圧−電
流特性が非直線性を有する酸化亜鉛を主材とする抵抗素
子12が内蔵されている。
【0015】次に、前記取付アダプタ9の構成を図1〜
図3により説明する。このアダプタ9は第1〜第3のプ
レート21,22,23を連結して構成されている。第
1プレート21の長方形の本体21aの両側部には下方
に直角に折り曲げられた補強リブ21bが形成されてい
る。前記本体21aにはボルトの挿通孔21c,21
d,21eが形成されている。この本体21aは支持ア
ーム1を構成するアングル材24,25の下面に当接さ
れた状態で、前記孔21c,21dを貫通するボルト2
6,27及びそれに螺合されるナット28,29により
両アングル材24,25に締め付け固定される。この実
施例では前記孔21c,21dがプレート21の支持ア
ーム1に対する取付部となる。
【0016】前記第1プレート21の先端部下面に連結
される第2プレート22の本体22aは段差状に形成さ
れている。この本体22aの両側部には下方に直角に折
り曲げられた補強リブ22bが形成されている。又、前
記両補強リブ22bの下端部には係止リブ22cが水平
に、かつ外側方へ折り曲げ形成されている。前記本体2
2aにはボルトの挿通孔22d,22eが形成されてい
る。そして、第1プレート21の先端下面に第2プレー
ト22の一端上面が接触された状態で、前記孔22d,
21eを貫通するボルト30及びそれに螺合されるナッ
ト31により互いに締め付け固定される。前記第2プレ
ート22の傾斜部22fには水切板32が嵌合固定され
ている。
【0017】前記第3プレート23の平板状の本体23
aの両側部には下方に直角に折り曲げられた補強リブ2
3bが形成されている。又、本体23aにはボルトの挿
通孔23c,23dが形成されている。そして、第2プ
レート22の先端部上面に第3プレート23の基端部下
面を当接した状態で、前記孔22e、23cに挿通され
るボルト33及びそれに螺合されるナット34により締
め付け固定される。
【0018】前記第3プレート23の先端部下面には前
記避雷碍子10の上端部に嵌合固定された電極金具35
のフランジ35a上面が当接され、前記孔23dとフラ
ンジ35aに形成された挿通孔35bに貫通されるボル
ト36及びそれら螺合されるナット37により締め付け
固定される。なお、プレート23の大きい穴23eは避
雷碍子10の上端部の電極端子38を支持する絶縁物3
9を上部に突出させるものである。この実施例では前記
孔23、穴23eが避雷碍子10の取付部となる。
【0019】次に、前記のように構成した避雷碍子装置
についてその作用を説明する。今、送電線6に雷サージ
電流が侵入すると、この電流は課電側の連結金具ユニッ
ト4を通して課電側の放電電極8から気中放電間隙Gを
フラッシオーバーして接地側の放電電極11に流れる。
その後避雷碍子10内の抵抗素子12を通って、取付ア
ダプタ9に流れ、鉄塔の支持アーム1に放電される。
又、雷サージ電流に続く運転電圧に基づく続流電流は、
抵抗素子12の抵抗値の復元により限流抑制され放電間
隙により遮断され、地絡事故が防止される。
【0020】又、鉄塔の支持アーム1に沿って流れる雨
水は取付アダプタ9にも流れる。この水は水切板29に
よって第3プレート22側への移動を阻止される。この
ため、避雷碍子10には雨水が多量に流れることはな
く、放電電極8,11の間隙Gを電気的に短くしてこの
部分の絶縁を低下させることはない。このため避雷碍子
装置としての電気的信頼性が向上する。
【0021】さて、この発明の実施例では取付アダプタ
9を構成する第1〜第3のプレート20〜23は、平板
状の本体21a〜23aの左右両側部を下方に直角に折
り曲げて補強リブ21b〜23bを形成した。このた
め、図3において、避雷碍子10の荷重による各プレー
ト21〜23への曲げモーメント荷重が補強リブ21b
〜23bにより効率的に受け持たれる。従って、軽量の
プレート21〜23を使用して、充分な剛性を確保する
ことができ、部品点数も少なくすることができる。因み
に、この実施例の取付アダプタでは図10に示す従来例
と比較して約20Kgの重量軽減が可能となった。
【0022】又、前記実施例では第2プレート22の補
強リブ22bに係止リブ22cを形成したので、前述し
た曲げモーメント荷重を接続部においてさらに効率的に
補強リブ21b〜23bにより分担させ、この部分の強
度低下を防止することができる。
【0023】さらに、前記実施例では各プレート21〜
23の構成が簡素化であるため、取付アダプタ9の装柱
美化性を向上することができる。次に、この発明の別の
実施例を説明する。
【0024】(1)図6に示す実施例においては、第2
プレート22が複数のプレート22A,22B,40に
分割形成されている。このため第1プレート21と第3
プレート23の垂直方向の高さHを中間のプレート40
の長さを変更することにより、容易に調整することがで
きる。このため避雷碍子10の取付位置の調整が容易と
なる。
【0025】(2)所要の曲げ強度が小さいときには、
図7に示すよすに前記各プレート21〜23の横断面形
状を、片側の補強リブを省略したものにしてもよい。 (3)図8に示すように第2プレート22の補強リブ2
2bに形成した係止リブ22cを内側に折り曲げ形成
し、第1(3)プレート21(23)の補強リブ21b
(23b)の下端面に係止リブ22cを当接すること。
この場合にはプレート相互の仮結合ができるため、組付
が容易となる。
【0026】(4)前記実施例では水切板29を第2プ
レート21に取り付けたが、これに代えて第1プレート
20又は第3プレート22に取り付けること。 (5)取付アダプタ9の各プレートを水平状態に連結す
ること。
【0027】(6)前記実施例では補強リブを下向きに
折り曲げ形成したが、これを上向きに折り曲げ形成する
こと。この場合にも避雷碍子10による曲げモーメント
荷重に対する強度を確保することができる。
【0028】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。請
求項1において、プレート21,22,23のいずれか
1つに水切板32が嵌合されている避雷碍子の取付アダ
プタ。
【0029】この場合には支持アーム1から取付アダプ
タ9に流れる雨水を下方に導くことができ、避雷碍子1
0の電気的な特性を向上することができる。又、この明
細書において、補強リブ21b〜23bは、プレート本
体21a〜23aに対し直角に折り曲げ形成したが、例
えば60〜90度の範囲内で傾斜するものも含むものと
する。
【0030】
【発明の効果】 以上詳述したように、請求項1記載の
発明は、重量を軽減することができるとともに、構造を
簡素化して装柱美化性を向上することができる。
【0031】又、請求項2記載の発明は、補強リブの下
端縁に形成した係止リブが他のプレートの補強リブの下
端縁に係止されるので、請求項1記載の発明の効果に加
えて取付アダプタに作用する曲げモーメント荷重を接続
部において効率的に伝達することができる。このため、
強度低下がなく軽量のプレートにより剛性をさらに高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の取付アダプタの一実施例を示す分
解斜視図である。
【図2】 取付アダプタのプレートの連結構造を示す断
面図である。
【図3】 取付アダプタの横断面図である。
【図4】 避雷碍子装置の正面図である。
【図5】 避雷碍子装置の平面図である。
【図6】 取付アダプタの別例を示す正面図である。
【図7】 取付アダプタの別例を示す横断面図である。
【図8】 取付アダプタの別例を示す横断面図である。
【図9】 従来の取付アダプタを示す分解斜視図であ
る。
【図10】 従来の取付アダプタを示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
21〜23…第1〜第3のプレート、21a〜23a…
プレート本体、21b〜23b…補強リブ、21d,2
1e、22d,22e、23c,23d…挿通孔、22
c…係止リブ、26,27,30,33…ボルト、2
8,29,31,34…ナット。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレート本体の左右両側部の少なくとも
    一側部を下方又は上方に折り曲げて補強リブを形成し、
    このプレートを複数個それらの端部を互いに重ね合わせ
    て、ボルトとナットにより各プレートを締め付け固定
    し、連結されたプレートの基端部に鉄塔への取付部を形
    成し、プレートの先端部に避雷碍子の取付部を設けたこ
    とを特徴とする避雷碍子の取付アダプタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、プレートの補強リブ
    の下端部には他のプレートの補強リブの下端縁に当接さ
    れる係止リブが形成されている避雷碍子の取付アダプ
    タ。
JP5080294A 1994-03-22 1994-03-22 避雷碍子の取付アダプタ Pending JPH07262853A (ja)

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