JPH07249335A - 碍子装置の放電電極 - Google Patents
碍子装置の放電電極Info
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- JPH07249335A JPH07249335A JP3883494A JP3883494A JPH07249335A JP H07249335 A JPH07249335 A JP H07249335A JP 3883494 A JP3883494 A JP 3883494A JP 3883494 A JP3883494 A JP 3883494A JP H07249335 A JPH07249335 A JP H07249335A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量化を達成しつつも、アークにより溶損、
落下することのない避雷碍子装置の放電電極を提供する
こと。 【構成】 アルミニウム合金あるいはマグネシウム合金
よりなる支持ロッド26及び基部27と、鋼材よりなる
放電部28とにより課電側の放電電極25が構成されて
いる。同放電電極25は碍子連6の下端部に取着され、
同放電電極25の放電部28と避雷碍子15に取着され
た接地側の放電電極20とが所定の気中放電ギャップG
を介して対向配置されている。
落下することのない避雷碍子装置の放電電極を提供する
こと。 【構成】 アルミニウム合金あるいはマグネシウム合金
よりなる支持ロッド26及び基部27と、鋼材よりなる
放電部28とにより課電側の放電電極25が構成されて
いる。同放電電極25は碍子連6の下端部に取着され、
同放電電極25の放電部28と避雷碍子15に取着され
た接地側の放電電極20とが所定の気中放電ギャップG
を介して対向配置されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、送電線路に雷サージ
電流が侵入した場合、それを速やかに大地に放電すると
ともに、その後に生じる続流電流を抑制遮断して、地絡
事故を防止するための避雷碍子装置において、その放電
電極の構成に関するものである。
電流が侵入した場合、それを速やかに大地に放電すると
ともに、その後に生じる続流電流を抑制遮断して、地絡
事故を防止するための避雷碍子装置において、その放電
電極の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、送電線用の避雷碍子装置におい
ては、図5に示すように、鉄塔の支持アーム40に支持
碍子41が線路方向、同直交方向に揺動可能に吊下配置
されている。同支持碍子41の下部には金具41aを介
して送電線42が支持されている。また、金具41aに
は課電側の放電電極43が片持ち支持されている。この
放電電極43はほぼ直線のロッド部43aと、同ロッド
部43aの先端が曲折形成されてなる放電部43bとか
らなっている。同放電部43bは避雷碍子44に設けら
れた接地側の放電電極45に対向するように構成されて
いる。
ては、図5に示すように、鉄塔の支持アーム40に支持
碍子41が線路方向、同直交方向に揺動可能に吊下配置
されている。同支持碍子41の下部には金具41aを介
して送電線42が支持されている。また、金具41aに
は課電側の放電電極43が片持ち支持されている。この
放電電極43はほぼ直線のロッド部43aと、同ロッド
部43aの先端が曲折形成されてなる放電部43bとか
らなっている。同放電部43bは避雷碍子44に設けら
れた接地側の放電電極45に対向するように構成されて
いる。
【0003】想定を大きく越える落雷があり、避雷碍子
が電気的に破壊したような場合、この避雷碍子装置に雷
サージ電流が流れ、気中放電ギャップG間がフラッシオ
ーバーした後、運転電圧による地絡電流、すなわち続流
電流が流れ、これによるアークの熱により同放電部43
bは高温となる。この高温による放電部43bの溶融損
傷、場合によっては放電部43bの溶損落下を防止する
ため、同放電電極43全体を実用面で対応できる限りの
耐熱性の材料としての例えば鋼材により構成していた。
が電気的に破壊したような場合、この避雷碍子装置に雷
サージ電流が流れ、気中放電ギャップG間がフラッシオ
ーバーした後、運転電圧による地絡電流、すなわち続流
電流が流れ、これによるアークの熱により同放電部43
bは高温となる。この高温による放電部43bの溶融損
傷、場合によっては放電部43bの溶損落下を防止する
ため、同放電電極43全体を実用面で対応できる限りの
耐熱性の材料としての例えば鋼材により構成していた。
【0004】ところが、この放電電極43が鋼材により
構成されているため、その重量も大きくなり、このた
め、同電極43の山岳地等への運搬や、避雷碍子装置へ
設置する際の取扱いが困難であった。
構成されているため、その重量も大きくなり、このた
め、同電極43の山岳地等への運搬や、避雷碍子装置へ
設置する際の取扱いが困難であった。
【0005】このような問題を解決するために、課電側
の放電電極43全体をアルミニウム合金により構成して
軽量化を図ることも考えられる。
の放電電極43全体をアルミニウム合金により構成して
軽量化を図ることも考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、放電部4
3bが鋼材より融点の低いアルミニウム合金により構成
されていると、アークによる高温により同放電部43b
が溶損したり、落下してまうおそれがあった。
3bが鋼材より融点の低いアルミニウム合金により構成
されていると、アークによる高温により同放電部43b
が溶損したり、落下してまうおそれがあった。
【0007】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、軽量化
を達成しつつも、アークにより溶損、落下することのな
い碍子装置の放電電極を提供することにある。
に着目してなされたものであって、その目的は、軽量化
を達成しつつも、アークにより溶損、落下することのな
い碍子装置の放電電極を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、請求項1においては、放電電極は、碍子のいずれ
か一方の側に電気的に一端が接続される支持ロッドと、
同支持ロッドの他端に接続される放電部とからなり、前
記支持ロッドは放電部より密度の小さい、主として軽金
属よりなる導電部材により構成され、放電部は支持ロッ
ドより融点の高い耐熱性の導電部材により構成された過
電圧防止用碍子装置の放電電極。
めに、請求項1においては、放電電極は、碍子のいずれ
か一方の側に電気的に一端が接続される支持ロッドと、
同支持ロッドの他端に接続される放電部とからなり、前
記支持ロッドは放電部より密度の小さい、主として軽金
属よりなる導電部材により構成され、放電部は支持ロッ
ドより融点の高い耐熱性の導電部材により構成された過
電圧防止用碍子装置の放電電極。
【0009】請求項2の発明においては、支持ロッド
は、アルミニウムまたはアルミニウム合金あるいはマグ
ネシウム合金製である。請求項3の発明においては、放
電部は、鉄系材料よりなる。
は、アルミニウムまたはアルミニウム合金あるいはマグ
ネシウム合金製である。請求項3の発明においては、放
電部は、鉄系材料よりなる。
【0010】請求項4の発明においては、課電側の放電
電極は、課電側連結金具ユニットに片持ち支持される支
持ロッドと、同支持ロッドの先端部に固定された基部
と、同基部に固定され、前記接地側の放電電極に対向さ
れる放電部とからなり、基部及び放電部は両者で略側面
ループ状をなすとともに、放電部には支持碍子の接地側
連結金具ユニットの揺動点を中心とした略円弧部を有す
ることと、前記支持ロッド及び基部はアルミニウムまた
はアルミニウム合金あるいはマグネシウム合金により構
成され、放電部は鉄系材料により構成されたものであ
る。
電極は、課電側連結金具ユニットに片持ち支持される支
持ロッドと、同支持ロッドの先端部に固定された基部
と、同基部に固定され、前記接地側の放電電極に対向さ
れる放電部とからなり、基部及び放電部は両者で略側面
ループ状をなすとともに、放電部には支持碍子の接地側
連結金具ユニットの揺動点を中心とした略円弧部を有す
ることと、前記支持ロッド及び基部はアルミニウムまた
はアルミニウム合金あるいはマグネシウム合金により構
成され、放電部は鉄系材料により構成されたものであ
る。
【0011】請求項5の発明においては、課電側の放電
電極は、課電側連結金具ユニットに片持ち支持される支
持ロッドと、同支持ロッドの先端部に一体形成された基
部と、同基部の外周に被嵌固定され、前記接地側の放電
電極に対向される放電部とからなり、前記支持ロッド及
び基部はアルミニウムまたはアルミニウム合金あるいは
マグネシウム合金により構成され、放電部は鉄系材料に
より構成されたものである。
電極は、課電側連結金具ユニットに片持ち支持される支
持ロッドと、同支持ロッドの先端部に一体形成された基
部と、同基部の外周に被嵌固定され、前記接地側の放電
電極に対向される放電部とからなり、前記支持ロッド及
び基部はアルミニウムまたはアルミニウム合金あるいは
マグネシウム合金により構成され、放電部は鉄系材料に
より構成されたものである。
【0012】請求項6の発明においては、請求項5の放
電部に代えて、基部に固定され、前記接地側の放電電極
に対向されるリング状の放電部を設けたものである。
電部に代えて、基部に固定され、前記接地側の放電電極
に対向されるリング状の放電部を設けたものである。
【0013】
【作用】 請求項1においては、支持ロッドが従来の鉄
系材料に比べ軽量な導電部材により構成されているた
め、課電側の放電電極全体を軽量化でき、山岳地等への
運搬も容易となり避雷碍子装置に対して容易に組付けら
れる。また、放電部が耐熱性の導電部材により構成され
ているため、アークにより溶損、落下することがない。
系材料に比べ軽量な導電部材により構成されているた
め、課電側の放電電極全体を軽量化でき、山岳地等への
運搬も容易となり避雷碍子装置に対して容易に組付けら
れる。また、放電部が耐熱性の導電部材により構成され
ているため、アークにより溶損、落下することがない。
【0014】請求項2においては、放電電極の大部分を
占める支持ロッドがアルミニウムまたはアルミニウム合
金あるいはマグネシウム合金製であるため、充分な軽量
化ができる。
占める支持ロッドがアルミニウムまたはアルミニウム合
金あるいはマグネシウム合金製であるため、充分な軽量
化ができる。
【0015】請求項3においては、放電部が鉄系材料で
あるため、安価で充分な耐熱性を有する。請求項4にお
いては、以上の作用に加えて、基部と放電部との組み付
けが強固であるとともに、放電電極としての機能を充分
に発揮できる。また、放電電極の大部分を占める支持ロ
ッド及び基部を鉄系材料に比べて導電率の大きいアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金あるいはマグネシウム合
金にしたことにより、放電電極のサージに対するインピ
ーダンスが低下し、絶縁協調特性を向上できる。
あるため、安価で充分な耐熱性を有する。請求項4にお
いては、以上の作用に加えて、基部と放電部との組み付
けが強固であるとともに、放電電極としての機能を充分
に発揮できる。また、放電電極の大部分を占める支持ロ
ッド及び基部を鉄系材料に比べて導電率の大きいアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金あるいはマグネシウム合
金にしたことにより、放電電極のサージに対するインピ
ーダンスが低下し、絶縁協調特性を向上できる。
【0016】請求項5においては、部品点数が少なくな
り、いっそうの小型化が可能である。請求項6において
は、構造を簡単にでき、製造が容易になる。
り、いっそうの小型化が可能である。請求項6において
は、構造を簡単にでき、製造が容易になる。
【0017】
【第1実施例】 以下、本発明を具体化した第1実施例
を図1及び図2に従って説明する。図2に示すように、
鉄塔の支持アーム1には吊下金具2が取着され、同吊下
金具2には連結リンク3及びホーン取付金具4等からな
る接地側連結金具ユニットを介して懸垂碍子5を複数個
直列に連結してなる支持碍子としての碍子連6が吊下支
持されている。同碍子連6の下端部にはソケットクレビ
ス7、ホーン取付金具8、連結リンク9及び電線クラン
プ10等からなる課電側連結金具ユニットを介して送電
線11が支持されている。前記ホーン取付金具4、8に
は沿面閃絡防止用のアークホーン12、13がそれぞれ
取着され、同アークホーン12、13により保護ギャッ
プが形成されている。
を図1及び図2に従って説明する。図2に示すように、
鉄塔の支持アーム1には吊下金具2が取着され、同吊下
金具2には連結リンク3及びホーン取付金具4等からな
る接地側連結金具ユニットを介して懸垂碍子5を複数個
直列に連結してなる支持碍子としての碍子連6が吊下支
持されている。同碍子連6の下端部にはソケットクレビ
ス7、ホーン取付金具8、連結リンク9及び電線クラン
プ10等からなる課電側連結金具ユニットを介して送電
線11が支持されている。前記ホーン取付金具4、8に
は沿面閃絡防止用のアークホーン12、13がそれぞれ
取着され、同アークホーン12、13により保護ギャッ
プが形成されている。
【0018】前記支持アーム1には送電線11と同方向
に延びる取付アダプタ14が取着され、同取付アダプタ
14には避雷碍子15が吊下配置されている。この避雷
碍子15の耐圧絶縁筒(図示しない)内部には電圧−電
流特性が非直線性の抵抗素子16が収容されている。ま
た、前記耐圧絶縁筒の外部には絶縁外套体17がモール
ドされている。さらに、絶縁筒の上下両端にはそれぞれ
接地側及び課電側の電極金具18、19が取着されてい
る。この課電側の電極金具19には接地側の放電電極2
0が取着されている。
に延びる取付アダプタ14が取着され、同取付アダプタ
14には避雷碍子15が吊下配置されている。この避雷
碍子15の耐圧絶縁筒(図示しない)内部には電圧−電
流特性が非直線性の抵抗素子16が収容されている。ま
た、前記耐圧絶縁筒の外部には絶縁外套体17がモール
ドされている。さらに、絶縁筒の上下両端にはそれぞれ
接地側及び課電側の電極金具18、19が取着されてい
る。この課電側の電極金具19には接地側の放電電極2
0が取着されている。
【0019】次に、課電側の放電電極25について説明
する。図1及び図2に示すように、支持ロッド26はア
ルミニウム合金(アルミニウムを含む)あるいはマグネ
シウム合金よりなる棒材により構成され、その基端部は
板状をなして取付板26aとなっている。
する。図1及び図2に示すように、支持ロッド26はア
ルミニウム合金(アルミニウムを含む)あるいはマグネ
シウム合金よりなる棒材により構成され、その基端部は
板状をなして取付板26aとなっている。
【0020】基部27は支持ロッド26と同材料よりな
り、支持ロッド26の先端に溶接固定された取付板27
aと、同取付板27aの両側部に溶接固定された一対の
電極部27bと、両電極部27b間において取付板27
a上に溶接固定された連結部27cとにより構成されて
いる。
り、支持ロッド26の先端に溶接固定された取付板27
aと、同取付板27aの両側部に溶接固定された一対の
電極部27bと、両電極部27b間において取付板27
a上に溶接固定された連結部27cとにより構成されて
いる。
【0021】耐熱性の導電材料としての鋼材等の鉄系材
料よりなる放電部28は、取付板28aと、同取付板2
8aの両側部に溶接固定された一対の電極部28bと、
両電極部28b間において取付板28a上に溶接固定さ
れた連結部28cとにより構成されている。そして同連
結部28cと前記基部27の連結部27cとが接続板3
0を介してボルト等で連結されている。
料よりなる放電部28は、取付板28aと、同取付板2
8aの両側部に溶接固定された一対の電極部28bと、
両電極部28b間において取付板28a上に溶接固定さ
れた連結部28cとにより構成されている。そして同連
結部28cと前記基部27の連結部27cとが接続板3
0を介してボルト等で連結されている。
【0022】なお、放電部28には溶融亜鉛メッキが施
されている。また、基部27及び放電部28はそれらで
側面ループ状をなし、放電部28の電極部28bには、
碍子連6の接地側連結金具ユニットの揺動点を中心とし
た円弧部28dが形成されている。
されている。また、基部27及び放電部28はそれらで
側面ループ状をなし、放電部28の電極部28bには、
碍子連6の接地側連結金具ユニットの揺動点を中心とし
た円弧部28dが形成されている。
【0023】以上のような構成の課電側の放電電極25
は、その支持ロッド26の取付板26aが、前記ホーン
取付金具8の一方にボルト等によりネジ止めされること
により固定配置されている。この状態において、課電側
の放電電極25の放電部28と接地側の放電電極20と
が対向配置され、その間隙によって気中放電ギャップG
が形成されている。
は、その支持ロッド26の取付板26aが、前記ホーン
取付金具8の一方にボルト等によりネジ止めされること
により固定配置されている。この状態において、課電側
の放電電極25の放電部28と接地側の放電電極20と
が対向配置され、その間隙によって気中放電ギャップG
が形成されている。
【0024】次に、上記構成の避雷碍子装置の作用につ
いて説明する。送電線11に雷サージ電流が侵入する
と、支持ロッド26、基部27及び放電部28を介して
その電流が流れ、放電部28と接地側放電電極20との
間の気中放電ギャップGをフラッシオーバーする。接地
側の放電電極20へ流れた電流は避雷碍子15を介して
支持アーム1から大地に放電される。
いて説明する。送電線11に雷サージ電流が侵入する
と、支持ロッド26、基部27及び放電部28を介して
その電流が流れ、放電部28と接地側放電電極20との
間の気中放電ギャップGをフラッシオーバーする。接地
側の放電電極20へ流れた電流は避雷碍子15を介して
支持アーム1から大地に放電される。
【0025】その後に生じる続流電流は抵抗素子16の
抵抗の復元と、前記気中放電ギャップGにより抑制遮断
され、地絡事故が未然に防止される。ところで、上記構
成の本実施例においては、支持ロッド26及び基部27
が軽量な導電性材料としてのアルミニウム合金あるいは
マグネシウム合金により構成されているため、課電側の
放電電極25を軽量化できる。このため、その運搬及び
避雷碍子装置への設置等の取扱いを容易に行い得る。
抵抗の復元と、前記気中放電ギャップGにより抑制遮断
され、地絡事故が未然に防止される。ところで、上記構
成の本実施例においては、支持ロッド26及び基部27
が軽量な導電性材料としてのアルミニウム合金あるいは
マグネシウム合金により構成されているため、課電側の
放電電極25を軽量化できる。このため、その運搬及び
避雷碍子装置への設置等の取扱いを容易に行い得る。
【0026】また、放電部28が耐熱性の導電性材料と
しての鋼材により構成されているため、アークにより放
電部28の温度が高騰しても放電電極25が溶損、落下
することがない。このため、常に、放電電極25として
の機能を維持できる。また、鋼材は鉄系材料であるた
め、安価である。
しての鋼材により構成されているため、アークにより放
電部28の温度が高騰しても放電電極25が溶損、落下
することがない。このため、常に、放電電極25として
の機能を維持できる。また、鋼材は鉄系材料であるた
め、安価である。
【0027】さらに、支持ロッド26及び基部27が導
電性の高いアルミニウム合金あるいはマグネシウム合金
製であるため、インピーダンスが低下して避雷碍子装置
としての絶縁協調特性が向上し、この避雷碍子装置によ
る送電線路等の保護性能が向上される。
電性の高いアルミニウム合金あるいはマグネシウム合金
製であるため、インピーダンスが低下して避雷碍子装置
としての絶縁協調特性が向上し、この避雷碍子装置によ
る送電線路等の保護性能が向上される。
【0028】しかも、電極部27b及び28bは、取付
板27a,28aの両側に溶接固定されるとともに、そ
れらの取付板27a,28aが相互に固定されているた
め、電極部27b,28b同志を直接固定した場合に比
較して、組み付け強度を向上できる。
板27a,28aの両側に溶接固定されるとともに、そ
れらの取付板27a,28aが相互に固定されているた
め、電極部27b,28b同志を直接固定した場合に比
較して、組み付け強度を向上できる。
【0029】
【第2実施例】 以下、本発明を具体化した第2実施例
を図3に従って説明する。本第2実施例においては、課
電側の放電電極25は、アルミニウム合金(アルミニウ
ムを含む)あるいはマグネシウム合金よりなる支持ロッ
ド26の先端部を一体の基部27とし、同基部27の表
面に鉄等の鉄系材料を被覆することにより放電部28を
なしている点が上記第1実施例とは異なる。この鉄の被
覆は、60kv程度の送電線路用では6mm程度の厚さ
が望ましい。
を図3に従って説明する。本第2実施例においては、課
電側の放電電極25は、アルミニウム合金(アルミニウ
ムを含む)あるいはマグネシウム合金よりなる支持ロッ
ド26の先端部を一体の基部27とし、同基部27の表
面に鉄等の鉄系材料を被覆することにより放電部28を
なしている点が上記第1実施例とは異なる。この鉄の被
覆は、60kv程度の送電線路用では6mm程度の厚さ
が望ましい。
【0030】この構成においては、部品点数が少なく、
いっそうの軽量化が可能である。
いっそうの軽量化が可能である。
【0031】
【第3実施例】 以下、本発明を具体化した第3実施例
を図4に従って説明する。本第3実施例においては、課
電側の放電電極25は、アルミニウム合金(アルミニウ
ムを含む)あるいはマグネシウム合金よりなる支持ロッ
ド26の先端部を一体の基部27とし、同基部27にボ
ルトを介して、一部が離間されたリング状の電極部28
bを有する鉄等の鉄系材料よりなる放電部28を固着し
ている。
を図4に従って説明する。本第3実施例においては、課
電側の放電電極25は、アルミニウム合金(アルミニウ
ムを含む)あるいはマグネシウム合金よりなる支持ロッ
ド26の先端部を一体の基部27とし、同基部27にボ
ルトを介して、一部が離間されたリング状の電極部28
bを有する鉄等の鉄系材料よりなる放電部28を固着し
ている。
【0032】この構成においては、部品点数が少なく、
軽量化が可能である。また、電極構成が簡単であるため
製造が容易になる。なお、本発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内
で以下のような態様で実施できる。 (1)上記第1実施例においては基部27と放電部28
との接合はその連結部27c、28cを接続板30を介
してのボルト止めにより行われていたが、これに限定さ
れるものではなく、たとえば、連結部27c、28cを
溶接により接合しても良いし、連結部27c、28cを
一体としてそれぞれの取付板27a、28aをその一体
の連結部27c、28cに溶接固定しても良い。このよ
うに構成すれば、放電電極25の部品点数が少なくな
る。 (2)上記第1実施例において、支持ロッド26の先端
部に直接放電部28を取着すること。この場合、支持ロ
ッド26の先端部が基部27となる。このように構成す
れば、同電極25の構成が簡単になり、その製造が容易
になる。上記構成の場合、放電部28の電極部28bは
全体形状がリング状に構成されることが望ましい。
軽量化が可能である。また、電極構成が簡単であるため
製造が容易になる。なお、本発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内
で以下のような態様で実施できる。 (1)上記第1実施例においては基部27と放電部28
との接合はその連結部27c、28cを接続板30を介
してのボルト止めにより行われていたが、これに限定さ
れるものではなく、たとえば、連結部27c、28cを
溶接により接合しても良いし、連結部27c、28cを
一体としてそれぞれの取付板27a、28aをその一体
の連結部27c、28cに溶接固定しても良い。このよ
うに構成すれば、放電電極25の部品点数が少なくな
る。 (2)上記第1実施例において、支持ロッド26の先端
部に直接放電部28を取着すること。この場合、支持ロ
ッド26の先端部が基部27となる。このように構成す
れば、同電極25の構成が簡単になり、その製造が容易
になる。上記構成の場合、放電部28の電極部28bは
全体形状がリング状に構成されることが望ましい。
【0033】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について以下にその効果とともに記載する。 (1)基部27は支持ロッド26と一体で、かつ基部2
7は支持ロッド26が延長されたものである請求項1に
記載の避雷碍子装置の放電電極。
術思想について以下にその効果とともに記載する。 (1)基部27は支持ロッド26と一体で、かつ基部2
7は支持ロッド26が延長されたものである請求項1に
記載の避雷碍子装置の放電電極。
【0034】このように構成すれば、放電電極25の構
成が簡単になり、その製造が容易になる。 避雷碍子装置・・・この明細書において避雷碍子装置と
は、前記実施例の構成のもの以外に、碍子に磁器製の避
雷素子を設けたものも含む。
成が簡単になり、その製造が容易になる。 避雷碍子装置・・・この明細書において避雷碍子装置と
は、前記実施例の構成のもの以外に、碍子に磁器製の避
雷素子を設けたものも含む。
【0035】
【発明の効果】 以上詳述したように、請求項1の発明
においては、放電電極全体を軽量化でき、運搬を容易に
すると共に、避雷碍子装置に対して容易に組付けること
ができる。また、放電部がアーク発生時の高温により溶
損、落下することを防止できる。
においては、放電電極全体を軽量化でき、運搬を容易に
すると共に、避雷碍子装置に対して容易に組付けること
ができる。また、放電部がアーク発生時の高温により溶
損、落下することを防止できる。
【0036】請求項2の発明においては、充分な軽量化
ができる。請求項3の発明においては、安価で充分な耐
熱性を付与できる。請求項4の発明においては、基部と
放電部との組み付けが強固であるとともに、放電電極と
しての機能を充分に発揮できる。また、放電電極のイン
ピーダンスが低下し、絶縁協調特性を向上できる。
ができる。請求項3の発明においては、安価で充分な耐
熱性を付与できる。請求項4の発明においては、基部と
放電部との組み付けが強固であるとともに、放電電極と
しての機能を充分に発揮できる。また、放電電極のイン
ピーダンスが低下し、絶縁協調特性を向上できる。
【0037】請求項5の発明においては、部品点数が少
なくなり、いっそうの小型化が可能である。請求項6の
発明においては、構造が簡単になり、製造が容易にな
る。
なくなり、いっそうの小型化が可能である。請求項6の
発明においては、構造が簡単になり、製造が容易にな
る。
【図1】 本発明を具体化した第1実施例を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図2】 避雷碍子装置を示す側面図である。
【図3】 第2実施例を示す部分断面図である。
【図4】 第3実施例を示す図であって、(a)は放電
電極の側面図であり、(b)は放電電極の上面図であ
る。
電極の側面図であり、(b)は放電電極の上面図であ
る。
【図5】 従来例を示す図であって、避雷碍子装置の側
面図である。
面図である。
1…支持アーム、6…支持碍子としての碍子連、11…
送電線、14…取付アダプタ、15…避雷碍子、20…
接地側の放電電極、25…課電側の放電電極、26…支
持ロッド、27…基部、28…放電部、G…気中放電間
隔としての気中放電ギャップ。
送電線、14…取付アダプタ、15…避雷碍子、20…
接地側の放電電極、25…課電側の放電電極、26…支
持ロッド、27…基部、28…放電部、G…気中放電間
隔としての気中放電ギャップ。
Claims (6)
- 【請求項1】 碍子の課電側および接地側の少なくとも
一方に放電電極を設けた過電圧防止用碍子装置におい
て、 前記放電電極は、前記碍子のいずれか一方の側に電気的
に一端が接続される支持ロッドと、 同支持ロッドの他端に接続される放電部とからなり、 前記支持ロッドは放電部より密度の小さい、主として軽
金属よりなる導電部材により構成され、放電部は支持ロ
ッドより融点の高い耐熱性の導電部材により構成された
過電圧防止用碍子装置の放電電極。 - 【請求項2】 支持ロッドは、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金あるいはマグネシウム合金製である請求項
1に記載の放電電極。 - 【請求項3】 放電部は、鉄系材料よりなる請求項1ま
たは2に記載の放電電極。 - 【請求項4】 鉄塔の支持アームに接地側連結金具ユニ
ットを介して支持碍子を揺動可能に支持し、同支持碍子
の他端部には課電側連結金具ユニットを介して送電線を
支持し、一方、前記支持アーム側には避雷碍子を装着支
持し、前記課電側連結金具ユニットに支持した課電側の
放電電極と、所定の気中放電間隔をもって対向する接地
側の放電電極を避雷碍子の先端に設けた碍子装置におい
て、 前記課電側の放電電極は、課電側連結金具ユニットに片
持ち支持される支持ロッドと、 同支持ロッドの先端部に固定された基部と、 同基部に固定され、前記接地側の放電電極に対向される
放電部とからなり、 基部及び放電部は両者で略側面ループ状をなすととも
に、放電部には支持碍子の接地側連結金具ユニットの揺
動点を中心とした略円弧部を有することと、 前記支持ロッド及び基部はアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金あるいはマグネシウム合金により構成され、放
電部は鉄系材料により構成された放電電極。 - 【請求項5】 鉄塔の支持アームに接地側連結金具ユニ
ットを介して支持碍子を揺動可能に支持し、同支持碍子
の他端部には課電側連結金具ユニットを介して送電線を
支持し、一方、前記支持アーム側には避雷碍子を装着支
持し、前記課電側連結金具ユニットに支持した課電側の
放電電極と、所定の気中放電間隔をもって対向する接地
側の放電電極を避雷碍子の先端に設けた碍子装置におい
て、 前記課電側の放電電極は、課電側連結金具ユニットに片
持ち支持される支持ロッドと、 同支持ロッドの先端部に一体形成された基部と、 同基部の外周に被嵌固定され、前記接地側の放電電極に
対向される放電部とからなり、 前記支持ロッド及び基部はアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金あるいはマグネシウム合金により構成され、放
電部は鉄系材料により構成された放電電極。 - 【請求項6】 請求項5の放電部に代えて、基部に固定
され、前記接地側の放電電極に対向されるリング状の放
電部を設けた放電電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3883494A JPH07249335A (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 碍子装置の放電電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3883494A JPH07249335A (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 碍子装置の放電電極 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07249335A true JPH07249335A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=12536256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3883494A Pending JPH07249335A (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 碍子装置の放電電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07249335A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103701038A (zh) * | 2013-10-23 | 2014-04-02 | 吉林市能兴电力设备有限公司 | 一种纯空气间隙避雷器 |
CN104361960A (zh) * | 2014-12-02 | 2015-02-18 | 国家电网公司 | 一种带可摆臂电极的并联间隙防雷保护装置 |
-
1994
- 1994-03-09 JP JP3883494A patent/JPH07249335A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103701038A (zh) * | 2013-10-23 | 2014-04-02 | 吉林市能兴电力设备有限公司 | 一种纯空气间隙避雷器 |
CN104361960A (zh) * | 2014-12-02 | 2015-02-18 | 国家电网公司 | 一种带可摆臂电极的并联间隙防雷保护装置 |
CN104361960B (zh) * | 2014-12-02 | 2016-08-24 | 国家电网公司 | 一种带可摆臂电极的并联间隙防雷保护装置 |
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