JPH07261852A - 振動制御装置 - Google Patents

振動制御装置

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JPH07261852A
JPH07261852A JP6076454A JP7645494A JPH07261852A JP H07261852 A JPH07261852 A JP H07261852A JP 6076454 A JP6076454 A JP 6076454A JP 7645494 A JP7645494 A JP 7645494A JP H07261852 A JPH07261852 A JP H07261852A
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JP
Japan
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amplitude
frequency
deviation
control
vibration
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JP6076454A
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English (en)
Inventor
Masaharu Ishiguro
正治 石黒
Akira Sumi
晃 角
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加振周波数に係わりなく、制御系の応答性を
最適化する。 【構成】 振幅ΔN*および周波数F*が制御装置1に供
給されると、これに対応した操作値T*(交流信号)が
フーリエ逆変換器3において作成される。この操作値T
*は、インバータ11へ供給され、モータ12の速度が
制御される。一方、駆動系14の挙動が検出器13によ
って制御量Nとして検出され、制御装置1にフィードバ
ックされる。この制御量Nは、微分器62によって微分
されて、加速度N’に変換された後、フーリエ変換器2
において周波数F*成分の加速度振幅△N’(直流信
号)に変換される。そして、偏差検出器4において、振
幅ΔN*との偏差が検出され、この偏差がフーリエ逆変
換器3によって操作値T*となる。この場合、制御量N
は、微分器62によって微分されるため、制御対象のゲ
インは周波数F*に依存せずに一定になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、自動車の駆
動系を試験する際に用いて好適な振動制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の設計段階においては、エンジン
の振動に対する車体の強度や乗り心地などを評価する必
要がある。この場合、一つの手段としては、油圧加振機
を用いてエンジンと同様の振動を発生させ、この振動を
車体等に伝達させる方法がある。また、他の手段として
は、実際にエンジンを製作して車体に組み込んで試験す
る方法がある。
【0003】しかしながら、前者においては、装置が大
型になって設置場所や騒音などの問題が生じるととも
に、振動の制御が思うようにできないという問題があっ
た。また、後者においては、エンジンを制作した後でな
いと、車体等の試験ができず、このため、総合的な開発
期間が長くなってしまうという問題が生じた。
【0004】そこで、出願人は、上記欠点を解消するた
めに、モータによって加振を行う振動制御装置を開発し
た(特願平5−19087号)。この装置は、モータへ
の供給電流を制御する際に、トルクや回転数の指令値
を、交流的に与えるのではなく、直流的に与えるように
したものである。すなわち、時々刻々変動するトルクや
回転数を直接的に与えるのではなく、その周波数と振幅
を指令値として与えるようにしたものである。
【0005】ここで図5は、この装置の構成を示すブロ
ック図である。図に示すa*はトルク指令値であり、
*、F*は、その振幅および周波数を表している。すな
わち、これらは、次式のように表される。
【数1】
【数2】
【0006】この振幅A*および周波数F*が制御装置1
に供給されると、フーリエ逆変換器3において、振幅が
*で周波数がF*の操作値b*(交流信号)が作成さ
れ、これがインバータ11へ供給される。この結果、イ
ンバータ11の出力電圧波形が制御され、モータ12が
トルク振幅A*と周波数F*に応じて制御される。
【0007】一方、モータ12の駆動力が伝達される駆
動系(自動車の駆動系)14は、モータ12によって発
生される振動(トルクリップル)に応じた挙動を示し、
その挙動が検出器13によって制御量aとして検出さ
れ、制御装置1にフィードバックされる。この制御量a
は、フーリエ変換器2において振幅値Aに変換され、偏
差検出器4において振幅A*との偏差が検出される。そ
して、この偏差が新たな指令値B*としてフーリエ逆変
換器3に供給され、操作値b*となる。
【0008】以上のフィードバックループにより、偏差
検出器4における偏差が最小となるように制御が行わ
れ、これによって、モータ12のトルクは、指令値a*
に一致する。すなわち、直流的な指令値(A*、F*)に
よって制御量aを交流的に制御することができ、任意の
周波数で任意の振幅をもつトルク変動を制御対象に与え
ることができる。
【0009】ここで、図6は、図5に示すフーリエ変換
器2の構成を示すブロック図である。図に示す位相検出
器20においては、周波数F*に基づいて現在の時刻t
における位相値θ(=2πF*t)が検出される。この
位相値θは、余弦方向単位成分検出器21、正弦方向単
位成分検出器22にそれぞれ供給され、これらの検出器
から余弦単位成分cosθおよび正弦単位成分sinθ
が出力される。
【0010】次に、乗算器23において、制御量aと余
弦単位成分とが乗算され、制御量aの余弦方向に対する
相関値ax(=a・cosθ)が出力される。一方、乗
算器24において制御量aと正弦単位成分とが乗算さ
れ、制御量aの正弦方向に対する相関値ay(=a・s
inθ)が出力される。一方、演算タイミング作成器2
7は、位相検出器20から供給される位相値θの値
(「0」〜「2π」間の循環値)に応じ、θが「2π」
となる毎に演算タイミング信号Sを出力する。
【0011】余弦方向フーリエ成分算出器25は、相関
値axを積分し、その積分結果を余弦方向中間フーリエ
成分Ax’として出力するとともに、演算タインミング
信号Sが供給される毎に、積分結果をクリアする。同様
に、正弦方向フーリエ成分算出器26は、相関値ayを
積分し、その積分結果を正弦方向中間フーリエ成分A
y’として出力するとともに、演算タイミング信号Sが
供給される毎に、積分結果をクリアする。
【0012】そして、サンプルホールド部28、29
は、演算タイミング信号Sが供給されると、その直前の
余弦方向中間フーリエ成分Ax’および正弦方向中間フ
ーリエ成分Ay’を、各々余弦方向フーリエ成分Axお
よび正弦方向フーリエ成分Ayとしてホールドする。こ
のようにして、ホールドされた余弦方向フーリエ成分A
xおよび正弦方向フーリエ成分Ayは、振幅算出回路3
0に供給され、ここにおいて、これらの自乗和の正の平
方根、すなわち、振幅Aが算出される。以上のようにし
て、フーリエ変換器2においては、制御量aの周波数F
*についての振幅Aが算出される。
【0013】ところで、図5、図6に示す装置において
は、制御量aの振幅を検出するために、余弦方向フーリ
エ成分検出器25と正弦方向成分検出器26が区間積分
を行っているため、区間積分が終了する毎に、積分値を
リセットする必要がある。余弦方向フーリエ成分検出器
25と正弦方向成分検出器26をアナログ回路で構成し
た場合には、リセット動作にある程度の時間がかかって
しまうため、リセット期間において積分動作が欠落して
しまい、区間積分に誤差が生じるという問題が生じる。
特に、周波数が高くなると、積分期間に対するリセット
期間の割合が相対的に大きくなるために誤差が増大し、
振動制御の精度が悪化する。
【0014】そこで、同出願人は、上記欠点を解消する
ために、加振周波数が高くなっても高精度の振動制御を
行うことができる振動制御装置を開発した(特願平6−
22056号)。図7はこの装置の構成を示すブロック
図である。なお、図5に対応する部分には同一の符号を
付けて説明を省略する。この装置が図5に示す装置と異
なっている点は、フーリエ変換器2に換えてフーリエ変
換器50を用いている点である。図7に示す構成におい
て、フーリエ変換器50の入出力関係は、図5に示す回
路と同様であるから、回路全体の動作は図5のものと同
様である。ただし、フーリエ変換器50の内部における
信号の処理が以下の点で異なる。
【0015】まず、乗算器53では、余弦方向単位成分
演算器51によって周波数F*に基づいて算出された余
弦方向単位成分cos(2πF*t)と、制御量a(検
出軸トルク)とが乗算され、この乗算結果axがローパ
スフィルタ55へ供給される。一方、乗算器54では、
正弦方向単位成分演算器52によって周波数F*に基づ
いて算出された正弦方向単位成分sin(2πF*t)
と、制御量aとが乗算され、この乗算結果ayがローパ
スフィルタ56へ供給される。
【0016】ローパスフィルタ55、56は、周波数F
*に対して十分に減衰する特性を有しているため、上記
乗算結果ax、ayの周波数F*に係る成分は減衰され
る。したがって、ローパスフィルタ55、56の出力信
号Ax、Ayには、周波数F*に依存しない余弦成分お
よび正弦成分のみが残る。そして、演算器57におい
て、出力信号Ax、Ayに基づいて、制御量aの振幅A
が算出される。
【0017】このように、図7に示す装置では、相関値
ax、ayのフーリエ成分をローパスフィルタ55、5
6を用いて検出しており、区間積分を行わないので、リ
セット動作による誤差が発生しない。また、積分区間を
単位とする離散的な振幅検出ではなく、連続的な振幅検
出ができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した図
5または図7に示す振動制御装置は、慣性ねじり振動系
をモデルとして構成されている。ここで、2慣性ねじり
振動系を例にとり、その特性について説明する。2慣性
ねじり振動系は、図8に示すモデル構成となる。図にお
いて、JMはモータイナーシャであり、JLは、モータイ
ナーシャJMとバネ定数Kを介して結合された負荷イナ
ーシャである。また、Dは、粘性減衰係数であり、負荷
イナーシャJLとモータイナーシャJMの回転角速度差ω
M−ωLに比例してトルクを発生する際の摩擦抵抗に相当
する。次に、TLは負荷が吸収するトルクであり、ωL
負荷イナーシャJLの回転角速度である。また、TMはモ
ータの発生トルクである。
【0019】ここで、上記モデルを制御系に置き換える
と図9に示すようになる。図において、各符号は上述し
た通りである。なお、TKは軸のねじり角を電気的に検
出する歪ゲージ(トルクセンサ)により検出した、ねじ
り剛性の最も弱いところのトルクである。図示の制御系
の運動方程式は次のように表される。
【数3】
【数4】
【数5】
【0020】なお、上記式において、負荷トルクTL
一定のときには、脈動成分の解を求めるために、TL
0とおける。ここで、上記数4に数3と数5を代入する
と、同モデルの伝達関数TK/TMが次式として求められ
る。
【数6】 また、上述した数3を上記数6に代入すると、トルク加
振制御時の伝達関数ωM/TMが次式として求められる。
【数7】 次に、上記数7を次のように変形する。
【数8】 上記数8の大括弧内における第1項ないし第3項のゲイ
ン特性は図10に示すようになる。ここで、数8の第1
項と第3項とは共振点付近で相殺されるため、第2項を
無視できない。また、上記数8は次式のように変形でき
る。
【数9】 そして、最終的な上記数9からトルク加振制御時におけ
る伝達係数ωM/TMのゲイン特性Gωを求めると、次の
ようになる。
【数10】
【0021】ここで、図11に上記数10によるゲイン
特性Gωを示す。図示において、制御対象のゲインは、
周波数F*の増加に伴って漸次減少し、103(rad/se
c)近傍で急激に減衰し、再び立ち上がって最大ピーク
をとり、その後、また減衰するという傾向を示す。この
最大ピークをとる点が2慣性ねじり振動系における共振
点である。
【0022】このように、2慣性ねじり振動系では、ト
ルク加振制御において、図11に示すように、周波数F
*に応じて制御対象のゲイン特性が変化することが分か
る。すなわち、従来の加振制御装置では、周波数F*
上昇に伴って制御対象のゲイン特性が変化するため、偏
差増幅器5のゲインを固定とすると、周波数F*に応じ
て制御系の応答にかなりの違いが生じてしまうという問
題がある。仮に、制御対象のゲインGが最大のときに偏
差増幅器5のゲインを設定すると、ゲインGが小さくな
るほど制御系の応答も小さくなり、制御が非常に困難に
なるという問題があった。
【0023】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、加振周波数に係わらず、制御系の応答を最適化
できる振動制御装置を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明においては、振幅指令値
と周波数指令値に対応した交流制御信号を発生し、この
交流制御信号に応じた駆動電流を振動発生用モータに供
給する振動制御装置において、前記振動発生用モータに
接続された制御対象から制御量を検出する制御量検出手
段と、前記制御量を微分する微分手段と、前記微分され
た制御量の振幅を算出するフーリエ変換手段と、前記フ
ーリエ変換手段が算出した振幅と前記振幅指令値との偏
差を検出する偏差検出手段と、前記周波数指令値および
前記偏差検出手段の偏差に対応した交流制御信号を発生
するフーリエ逆変換手段とを具備し、前記偏差が最小と
なるように制御を行うことを特徴とする。
【0025】また、請求項2記載の発明においては、前
記振幅指令値は、前記制御対象の速度を制御するための
速度振幅であり、該速度振幅を加速度振幅に変換した
後、前記偏差検出手段へ供給する変換手段を有すること
を特徴とする。
【0026】
【作用】微分手段によって、振動発生用モータに接続さ
れた制御対象からの制御量を微分し、前記制御対象の周
波数指令値に応じた利得特性の変化を打ち消す。したが
って、制御系の応答は、加振周波数に係わらず、常に、
最適になる。
【0027】
【実施例】
A.実施例の構成 次に図面を参照してこの発明の実施例について説明す
る。図1はこの発明の第1実施例の構成を示すブロック
図である。なお、図において前述した図5の各部と対応
する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。
【0028】図において、60は、周波数F*に定数
(2π)を乗算し、この乗算結果(2πF*)を算出す
る乗算器である。次に、△N*は指令値の1つである速
度振幅であり、61は、該速度振幅△N*に上記乗算結
果(2πF*)を乗算して、速度振幅△N*を加速度振幅
△N*’に変換し、これを偏差検出器4の一方の入力端
へ供給する乗算器である。一方、検出器13は、駆動系
14に与えられるモータの回転軸の(回転)速度を検出
し、制御量Nとして制御装置1にフィードバックするよ
うになっている。また、62は、上記制御量Nを微分す
ることにより、加速度N’に変換する微分器である。
【0029】したがって、この実施例では、フーリエ変
換器2は、周波数F*および加速度N’に従って、図2
に示すように、該加速度N’に含まれる、周波数F*
分の加速度振幅△N’(直流信号)を算出する。また、
偏差検出器4は、上記加速度振幅△N’を上述した加速
度振幅△N*’から減算することにより、加速度振幅に
関する偏差を算出することになる。偏差増幅器5は、上
記偏差を固定のゲインで増幅し、指令値△T*として出
力し、フーリエ逆変換器3は、指令値△T*および周波
数F*が供給されると、振幅が△T*で周波数がF*の操
作値T*(交流信号)を作成し、これをインバータ11
へ供給する。
【0030】なお、上述した乗算器61において、速度
振幅ΔN*に乗算器60の乗算結果(2πF*)を乗算す
るのは、指令値として入力する速度振幅ΔN*を、速度
である制御量Nを微分して得られた加速度振幅ΔN’の
次元に合わせるためである。
【0031】次に、この実施例の制御原理について図3
および図4を参照して説明する。速度である制御量Nを
図11に示す共振点以下で加振制御する場合、制御量N
は、図8に示すモデルに基づいて次式で表される。
【数11】 上記制御対象のゲイン(N/T*)は、前述したよう
に、図11に示す特性となるが、共振点以下で制御する
という条件の下では、図3に示すように、周波数の上昇
に伴って直線的に減衰する領域についてのみ考えればよ
い。ここで、数11を微分すると、
【数12】 となる。
【0032】上記数12によれば、図1に示す微分器6
2の出力で見た制御対象のゲイン(N’/T*)は、図
4に示すように、平坦な特性となる。すなわち、共振点
以下で制御するという条件の下において、制御量Nを微
分すれば、制御対象のゲイン特性は、周波数に依存せ
ず、一定となる。したがって、前述したように、速度振
幅△N*および周波数F*によって制御対象を制御し、該
制御対象から検出した制御量Nを微分した後にフィード
バックすれば、周波数F*に応じて変化する制御装置の
ゲインGを考慮する必要がなくなる。
【0033】B.実施例の動作 次に、上述した実施例の動作について説明する。速度振
幅ΔN*および周波数F*が制御装置1に供給されると、
乗算器60において、周波数F*に定数(2π)が乗算
され、乗算器61において、乗算結果(2πF*)と速
度振幅ΔN*とが乗算されて、加速度振幅△N*’に変換
され、これが偏差検出器4に供給される。偏差検出器4
では、フィードバックされる制御対象の加速度振幅△
N’と、上記指令値としての加速度振幅△N*’との偏
差が算出され、偏差増幅器5において、偏差が増幅され
指令値△T*としてフーリエ逆変換器3へ供給される。
【0034】そして、フーリエ逆変換器3において、振
幅が△T*で周波数がF*の操作値T*(交流信号)が作
成され、これがインバータ11へ供給される。この結
果、インバータ11の出力電圧波形が制御され、モータ
12の速度振幅△N*と周波数F*とが制御される。
【0035】一方、駆動系14は、モータ12によって
発生される振動(トルクリップル)に応じた挙動を示
し、その挙動が検出器13によって、速度である制御量
Nとして検出され、制御装置1にフィードバックされ
る。この制御量Nは、微分器62において加速度N’に
変換され、フーリエ変換器2において、周波数F*成分
の加速度振幅△N’に変換される。そして、偏差検出器
4において振幅△N*’との偏差が検出される。そし
て、この偏差が新たな指令値△T*としてフーリエ逆変
換器3に供給され、操作値T*となる。
【0036】以上のフィードバックループにより、偏差
検出器4における偏差が最小となるように制御が行われ
る。この場合、制御対象のゲインは、共振点以下の周波
数F*において、加振周波数F*に依存することなく一定
となるため、制御系の応答を常に最適な状態にでき、ま
た、直流的な指令値(△N*、F*)によって制御量Nを
交流的に制御することができ、任意の周波数で任意の振
幅をもつトルク変動を制御対象に与えることができる。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、加振周波数に係わらず、制御系の応答を最適化でき
るという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】同実施例のフーリエ変換器2における演算を説
明するための波形図である。
【図3】同実施例における速度加振制御における制御対
象のゲイン特性を示す特性図である。
【図4】同実施例における微分器62によって得られる
制御対象のゲイン特性を示す特性図である。
【図5】従来の振動制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】図5に示すフーリエ変換器2の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】従来の他の振動制御装置の構成を示すブロック
図である。
【図8】2慣性ねじり振動系のモデル構成を示す概念図
である。
【図9】図7に示す2慣性ねじり振動系の制御系の構成
を示すブロック図である。
【図10】2慣性ねじり振動系において、トルクを加振
制御するときの数11に基づく制御対象のゲイン特性を
示す特性図である。
【図11】2慣性ねじり振動系において、トルクを加振
制御するときの制御対象のゲイン特性の変動を示す特性
図である。
【符号の説明】
2 フーリエ変換器(フーリエ変換手段) 3 フーリエ逆変換器(フーリエ逆変換手段) 4 偏差検出器(偏差検出手段) 12 モータ(振動発生用モータ) 13 検出器(制御量検出手段) 14 駆動系(制御対象) 60 乗算器(変換手段) 61 乗算器(変換手段) 62 微分器(微分手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振幅指令値と周波数指令値に対応した交
    流制御信号を発生し、この交流制御信号に応じた駆動電
    流を振動発生用モータに供給する振動制御装置におい
    て、 前記振動発生用モータに接続された制御対象から制御量
    を検出する制御量検出手段と、 前記制御量を微分する微分手段と、 前記微分された制御量の振幅を算出するフーリエ変換手
    段と、 前記フーリエ変換手段が算出した振幅と前記振幅指令値
    との偏差を検出する偏差検出手段と、 前記周波数指令値および前記偏差検出手段の偏差に対応
    した交流制御信号を発生するフーリエ逆変換手段とを具
    備し、前記偏差が最小となるように制御を行うことを特
    徴とする振動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記振幅指令値は、前記制御対象の速度
    を制御するための速度振幅であり、該速度振幅を加速度
    振幅に変換した後、前記偏差検出手段へ供給する変換手
    段を有することを特徴とする請求項1記載の振動制御装
    置。
JP6076454A 1994-03-23 1994-03-23 振動制御装置 Pending JPH07261852A (ja)

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