JP4697373B2 - 物理量測定方法、物理量測定装置および物理量測定器への電力供給方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動子を用いた測定方法および測定装置、例えば振動型ジャイロスコープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧電振動型ジャイロスコープは、振動している物体に角速度が加わると、その振動と直角方向にコリオリ力が生じることを利用している。そして、その原理は力学的モデルで解析される(例えば、「弾性波素子技術ハンドブック」、オーム社、第491〜497頁)。
【0003】
本出願人は、振動型ジャイロスコープの応用について種々検討を進めており、例えば自動車の車体回転速度フィードバック式の車両制御方法に用いる回転速度センサーに振動型ジャイロスコープを使用することを検討した。こうしたシステムにおいては、操舵輪の方向自身は、ハンドルの回転角度によって検出する。これと同時に、実際に車体が回転している回転速度を振動ジャイロスコープによって検出する。そして、操舵輪の方向と実際の車体の回転速度を比較して差を求め、この差に基づいて車輪トルク、操舵角に補正を加えることによって、安定した車体制御を実現する。
【0004】
特開平7−219149号公報に記載の技術においては、上記のような角速度センサーにおいて、振動子の駆動回路に動作電力を供給するのに際して、駆動レベルを自動利得制御回路(AGC回路)によって制御し、電源電圧をAGC回路の制御素子に供給している。そして、振動子から出力された駆動電圧を駆動レベルに変換した後、この駆動レベルを、駆動回路の制御素子に供給された電源電圧の大きさと対比する。そして、駆動レベルが電源電圧よりも小さい場合には利得を増大させ、駆動レベルが電源電圧よりも大きい場合には利得を低下させることによって、駆動レベルを電源電圧に合わせて調節している。これによって、駆動信号の大きさと、振動子からの出力信号の大きさとを、動作電圧に比例させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の技術を本発明者が検討したところ、以下の問題点が生じてきた。例えば振動型ジャイロスコープにおいて、振動子の駆動回路に電源電圧(基準電圧)を供給し、この電源電圧と振動子からの出力電圧とを比例させる場合には、電源電圧は一定値、例えば5ボルトに制御されていなければならない。つまり、電源電圧は、時間的な変動が少なく、安定している必要がある。このため、車両用バッテリー電源のような不安定な電源は使用できない。従って、外部のバッテリー電源からの電圧を、いったん電圧調整機構に通し、一定の基準電圧を得る必要がある。
【0006】
この振動型ジャイロスコープから出力されるアナログ検出信号は、車両のECU(電子制御ユニット)のアナログ−デジタル変換器においてデジタル信号に変換される。そして、得られたデジタル信号を演算処理装置に送り、車両の運動状態の判断、各種アクチュエーターの駆動に利用する。
【0007】
ここで、アナログ−デジタル変換器の電源電圧が変動すると、変換器からの出力も変動する。従って、変換器へと供給する電圧も一定値に調節する必要があり、このためECUにも電圧調整機構を設置する必要がある。以上のことから、時間が経過したり、環境温度が変化したりしたときに、振動子の駆動回路用の電圧調整機構と、ECU側の電圧調整機構との双方に高度の安定性が必要である。かりに、時間経過や環境温度変化に応じて、各電圧調整機構が異なる特性を示すと、最終的に得られるデジタル信号の誤差の増大を招きかねない。このような誤差を抑制するためには、各電圧調整機構の安定度をそれぞれ高く維持する必要がある。
【0008】
本発明の課題は、振動子に駆動信号を供給するための駆動回路、振動子から出力される出力信号を処理し、物理量に対応するアナログの検出信号を得るための検出回路、および検出信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器を使用し、物理量を測定するのに際して、物理量の変化に応じて振動子の検出感度を制御可能とすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、振動子を用いて物理量を測定する方法であって、
振動子に駆動信号を供給するための駆動回路、振動子から出力される出力信号を処理し、物理量に対応するアナログの検出信号を得るための検出回路、および検出信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器を使用し、駆動回路およびアナログ−デジタル変換器に対して共通の基準電圧源から電力を供給するのに際して、基準電圧源から駆動回路へと供給された電圧と、基準電圧源からアナログ−デジタル変換器へと供給された電圧との比率を制御する制御手段を使用して前記比率を変化させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、振動子を用いて物理量を測定する装置であって、
振動子、振動子に駆動信号を供給するための駆動回路、振動子から出力される出力信号を処理し、物理量に対応するアナログの検出信号を得るための検出回路、検出信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器、駆動回路とアナログ−デジタル変換器とに対して電力を供給する共通の基準電圧源、および基準電圧源から駆動回路へと供給された電圧と、基準電圧源からアナログ−デジタル変換器へと供給された電圧との比率を制御し、変化させることのできる制御手段を備えていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、振動子を用いて物理量を測定する物理量測定器に対して電力を供給する方法であって、
物理量測定器が、振動子に駆動信号を供給するための駆動回路、振動子から出力される出力信号を処理し、物理量に対応するアナログの検出信号を得るための検出回路、および検出信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器を備えており、駆動回路およびアナログ−デジタル変換器に対して共通の基準電圧源から電力を供給し、この際基準電圧源から駆動回路へと供給された電圧と、基準電圧源からアナログ−デジタル変換器へと供給された電圧との比率を制御する制御手段を使用して前記比率を変化させることを特徴とする。
【0012】
特開平7−219149号公報に記載の技術では、駆動用の自励発振回路の制御素子に対して、基準電圧源からの電圧を印加し、発振ループの増幅利得を制御している。しかし、この技術では、ECU系のアナログ−デジタル変換器に対して別個の基準電圧源が必要である。そして、2つの基準電圧源において同程度の変動が生じている場合には問題ないが、2つの基準電圧源において異なる傾向の偏差が生じた場合には、デジタル信号出力の誤差が大きくなってくる。
【0013】
本発明においては、駆動回路およびアナログ−デジタル変換器に対して共通の基準電圧源から電力を供給することで、振動子からの検出信号が基準電圧源からの印加電圧に比例するのと同時に、アナログ−デジタル変換器におけるアナログ検出信号からデジタル出力信号への変換係数も、基準電圧源からの印加電圧に比例させることができる。この結果、たとえ基準電圧源からの印加電圧が変動しても、この変動に対して、振動子からの検出信号が比例して変動するのと同時に、アナログ−デジタル変換器における変換係数も比例して変動する。更に、電圧源から駆動回路へと供給された電圧と、基準電圧源からアナログ−デジタル変換器へと供給された電圧との比率を制御する制御手段を使用して前記比率を変化させることで、物理量の変化に応じて振動子の検出感度を制御可能とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明において測定されるべき物理量は、特に限定はされない。振動子に駆動振動を励振し、駆動振動中の振動子に対する物理量の影響によって振動子の振動状態に変化が生じたときに、この振動状態の変化から検出回路を通して検出可能な物理量を対象とする。こうした物理量としては、振動子に印加される加速度、角速度、角加速度が特に好ましい。また、測定装置としては慣性センサーが好ましい。
【0015】
好適な実施形態においては、物理量が車両の運動に関する物理量であり、基準電圧源が、車両の電子制御ユニット内に設けられている。
【0016】
好適な実施形態においては、駆動回路が自励発振回路である。この場合、特に好ましくは、自励発振回路において、振動子から出力された駆動電圧のレベルと、基準電圧源から駆動回路へと供給された電圧との比較に基づいて、自励発振回路における増幅利得を制御する。
【0017】
以下、図面を参照しつつ、本発明を更に詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の1実施形態に係る測定装置の要部を示すブロック図であり、図2は、測定器2の構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
本例では、移動体の回転角速度を測定する測定装置について述べる。本測定装置は、測定部1とアナログ−デジタル変換部3とを備えている。測定部1には、図2に示すような測定器2が設けられている。アナログ−デジタル変換部3には、アナログ−デジタル変換器4、基準電圧源5、自己診断情報入力部24が設けられている。アナログ−デジタル変換器3は、移動体の電子制御ユニット(ECU)内に設けられている。
【0020】
基準電圧源5には、電源線と接地線とが接続されている。電源線はバッテリーなどの外部電源に接続されている。基準電圧源5では、端子a、bから電力を受け入れ、所定の基準電圧の電力を出力する。基準電圧源5の端子cは、伝送線25Cを介して測定器2に接続されており、かつ、伝送線25Bを介してアナログ−デジタル変換器4に接続されている。
【0021】
駆動振動系の発振ループについて述べる。図2に示すように、振動子の駆動部7Aには励振手段8が取り付けられており、励振手段8は自励発振回路10に対して接続されている。駆動信号を電流−電圧変換器11によって電圧信号に変換する。そして、この電圧信号の一部を整流器13に取り出し、振幅の水準(レベル)に変換する。このレベルを制御部14に入力する。そして、制御部14からの出力信号を増幅器12に送り、増幅器12において所定の増幅利得をもって信号を増幅する。
【0022】
基準電圧源5からの電圧を矢印Cのように制御部14に入力する。制御部14においては、その時点での振動子の駆動信号の振幅の水準を、基準電圧源5から入力された印加電圧の水準と対比する。そして、駆動信号の振幅のレベルが印加電圧に比べて大きい場合には、増幅利得を小さくし、駆動信号の振幅のレベルが印加電圧に比べて小さい場合には、増幅利得を大きくする。これによって、振動子の感度が、基準電圧源からの印加電圧に比例するようにする。
【0023】
また、自励発振回路10からの出力を診断回路23に入力し、自励発振状態を診断する。診断回路23の出力を伝送線25Fを介して矢印FのようにDIAG端子24に送り、端子24、伝送線25Cを介して伝送し、端子cから伝送線25Gを介して矢印Gのように診断結果入力部24に伝送する。このように、自励発振回路における自己診断の結果を、基準電圧源5からの電力を伝送する伝送線25Cを通してECU側へと出力することによって、伝送線25Cを共通とし、設計を単純化できる。
【0024】
振動子の検出部7Bにおける振動を検出部9によって検出し、出力信号として出力する。この出力信号を検出回路21によって処理し、所定のアナログ検出信号を得る。例えば、出力信号を電流−電圧変換器17によって電圧に変換し、検波器18によって位相検波する。この際には、駆動信号の一部を派生させ、派生信号を移相器16に通し、移相信号を得る。移相信号の位相は、漏れ信号の位相とは、所定角度、例えば90°ずれている。この移相信号を位相検波器18に入力し、振動子からの出力信号を検波する。この結果、検波後の出力信号においては、不要な漏れ信号は消去されており、あるいは少なくとも低減されているはずである。この検波後の出力信号をローパスフィルター19に入力し、平滑化し、次いで0点調整回路20に入力する。この検出信号を伝送線25Aを通して矢印AのようにECUへと伝送し、アナログ−デジタル変換器4に入力する。
【0025】
本発明においては、基準電圧源から駆動回路へと供給された電圧と、基準電圧源からアナログ−デジタル変換器へと供給された電圧との比率を制御するための制御手段を設ける。これによって、両方の電圧の比率を所望の値に設定することができる。
【0026】
本発明においては、前記制御手段を使用し、基準電圧源から駆動回路へと供給された電圧と、基準電圧源からアナログ−デジタル変換器へと供給された電圧との比率を、必要に応じて変化させることができる。駆動回路への供給電圧を相対的に大きくすることによって、振動子それ自体の検出感度を大きくすることができ、駆動回路への供給電圧を相対的に小さくすることによって、振動子それ自体の検出感度を低くすることができる。このような振動子の検出感度の調整は、例えば移動体の横転を検出する際に有用である。
【0027】
移動体、例えば車両は、通常はX−Y平面内のみで回動している(平面内方向転換)。これに対して、移動体が横転する際には、X−Z平面内の回転角速度が発生する(Zは垂直軸方向)。ここで、車両が横転する際に、初期段階においては、X−Z平面内の回転角速度は比較的に小さい。従って、車両の横転を早期に検出するためには、通常は生じにくいX−Z平面内の角速度を高感度で監視する必要がある。この目的を達成するためには、駆動回路への印加電圧を大きくすることが必要である。
【0028】
一方、車両の横転が進行すると、ある時点から、つまり車両のバランスが失われた時点から、回転角速度が急激に大きくなる。従って、駆動回路への印加電圧が大きく設定されていると、瞬時に回転角速度の検出限界を超えてしまい、測定不能となる。従って、駆動回路への印加電圧を相対的に小さくすることが必要である。
【0029】
従って、基準電圧源から駆動回路へと印加する印加電圧の割合を制御することによって、振動子の検出感度を制御することは有効である。図3、図4は、それぞれこの実施形態に係る装置を示すブロック図である。図1に示した構成部分と同じ構成部分には同じ符号を付け、その説明は省略する。
【0030】
図3においては、アナログ−デジタル変換部3中に、電圧比率制御手段22が設けられている。この制御手段22は、端子cと変換器4との間に設けられている。そして、基準電圧源5から伝送線25Bを通して供給される電圧に所定の倍率を乗算し、乗算後の電圧が伝送線25Dを通して矢印Dのように変換器4に供給される。
【0031】
図4においては、測定部1中に、電圧比率制御手段22が設けられている。この制御手段22は、端子cと測定器2との間に設けられている。そして、基準電圧源5から伝送線25Cを通して供給される電圧に所定の倍率を乗算し、乗算後の電圧が伝送線25Eを通して矢印Eのように駆動回路に供給される。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、基準電圧源からの印加電圧と、アナログ−デジタル変換器において変換した後のデジタル出力信号とが比例するように制御し、電圧調整機構の安定度に関する裕度を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る測定装置の要部を示すブロック図である。
【図2】測定器2の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】他の実施形態に係る測定装置の要部を示すブロック図である。
【図4】更に他の実施形態に係る測定装置の要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 測定部 2 測定器 3 アナログ−デジタル変換部 4 アナログ−デジタル変換器 5 基準電圧源
7A 振動子の駆動部 7B 振動子の検出部 8 励振手段
9 検出手段 10 自励発振回路 11 電流−電圧変換器
12 増幅器 13 整流器 14 制御部 16移相器 17 増幅器 18 検波器 19 ローパスフィルター 20 増幅器 21 検出回路 22 電圧比率制御手段 24 診断結果入力部 25A、25B、25C、25D、25E、25F、25G 伝送線 A 検出回路21から出力されたアナログ検出信号 B、D 基準電圧源5からアナログ−デジタル変換器に印加される電圧 C 基準電圧源5から駆動回路に印加される電圧
F、G 自己診断結果
Claims (15)
- 振動子を用いて物理量を測定する方法であって、
前記振動子に駆動信号を供給するための駆動回路、前記振動子から出力される出力信号を処理し、前記物理量に対応するアナログの検出信号を得るための検出回路、および前記検出信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器を使用し、前記駆動回路および前記アナログ−デジタル変換器に対して共通の基準電圧源から電力を供給するのに際して、前記基準電圧源から前記駆動回路へと供給された電圧と、前記基準電圧源から前記アナログ−デジタル変換器へと供給された電圧との比率を制御する制御手段を使用して前記比率を変化させることを特徴とする、物理量測定方法。 - 前記物理量が、移動体の運動に関する物理量であり、前記基準電圧源が前記移動体の電子制御ユニット内に設けられていることを特徴とする、請求項1記載の方法。
- 前記物理量は、前記移動体が横転する際に発生する回転角速度であり、前記回転角速度は、前記移動体の横転が始まる初期段階よりも横転の進行段階の方が大きく、前記進行段階において前記基準電圧源から前記駆動回路へと供給された電圧を、前記初期段階において前記基準電圧源から前記駆動回路へと供給された電圧よりも小さくすることを特徴とする、請求項2記載の方法。
- 前記駆動回路が自励発振回路であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つの請求項に記載の方法。
- 前記自励発振回路において、前記駆動信号の電圧のレベルと、前記基準電圧源から前記駆動回路へと供給された電圧との比較に基づいて、前記自励発振回路における増幅利得を制御することを特徴とする、請求項4記載の方法。
- 前記自励発振回路における自励発振状態の自己診断結果を、前記基準電圧源から前記駆動回路へと前記電力を伝送する伝送手段を通して出力することを特徴とする、請求項4または5記載の方法。
- 振動子を用いて物理量を測定する装置であって、
振動子、前記振動子に駆動信号を供給するための駆動回路、前記振動子から出力される出力信号を処理し、前記物理量に対応するアナログの検出信号を得るための検出回路、前記検出信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器、前記駆動回路と前記アナログ−デジタル変換器とに対して電力を供給する共通の基準電圧源、および基準電圧源から前記駆動回路へと供給された電圧と、前記基準電圧源から前記アナログ−デジタル変換器へと供給された電圧との比率を制御し、変化させるための制御手段を備えていることを特徴とする、物理量測定装置。 - 前記物理量が、移動体の運動に関する物理量であり、前記基準電圧源が前記車両の電子制御ユニット内に設けられていることを特徴とする、請求項7記載の装置。
- 前記物理量は、前記移動体が横転する際に発生する回転角速度であり、前記回転角速度は、前記移動体の横転が始まる初期段階よりも横転の進行段階の方が大きく、前記進行段階において前記基準電圧源から前記駆動回路へと供給された電圧を、前記初期段階において前記基準電圧源から前記駆動回路へと供給された電圧よりも小さくすることを特徴とする、請求項8記載の装置。
- 前記駆動回路が自励発振回路であることを特徴とする、請求項8または9記載の装置。
- 前記自励発振回路が、前記駆動信号を増幅する増幅器、および、前記駆動信号の電圧のレベルと、前記基準電圧源から前記駆動回路へと供給された電圧との比較に基づいて、前記増幅器における増幅利得を制御するレベル調整手段を備えていることを特徴とする、請求項10記載の装置。
- 前記基準電圧源から前記駆動回路へと前記電力を伝送する伝送手段、および前記自励発振回路における自励発振状態を自己診断する診断手段を備えており、前記自己診断の結果を前記伝送手段を通して出力することを特徴とする、請求項10または11記載の装置。
- 振動子を用いて物理量を測定する物理量測定器に対して電力を供給する方法であって、
前記物理量測定器が、前記振動子に駆動信号を供給するための駆動回路、前記振動子から出力される出力信号を処理し、前記物理量に対応するアナログの検出信号を得るための検出回路、および前記検出信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器を備えており、前記駆動回路および前記アナログ−デジタル変換器に対して共通の基準電圧源から電力を供給し、この際前記基準電圧源から前記駆動回路へと供給された電圧と、前記基準電圧源から前記アナログ−デジタル変換器へと供給された電圧との比率を制御する制御手段を使用して前記比率を変化させることを特徴とする、電力供給方法。 - 前記物理量が、移動体の運動に関する物理量であり、前記基準電圧源が前記移動体の電子制御ユニット内に設けられていることを特徴とする、請求項13記載の方法。
- 前記物理量は、前記移動体が横転する際に発生する回転角速度であり、前記回転角速度は、前記移動体の横転が始まる初期段階よりも横転の進行段階の方が大きく、前記進行段階において前記基準電圧源から前記駆動回路へと供給された電圧を、前記初期段階において前記基準電圧源から前記駆動回路へと供給された電圧よりも小さくすることを特徴とする、請求項14記載の方法。
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